JP2920452B2 - 曲がりタイルの焼成方法 - Google Patents

曲がりタイルの焼成方法

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JP2920452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湾曲したタイル壁面等
を構築するのに用いられる曲がりタイルの焼成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】曲がりタイルを焼成するには、一般に、
図5の(A)に示す如く、所定の曲率に湾曲成形したタ
イル素地13を載置するため、その曲率とほぼ等しい曲
率を有する載置面12を備えたセッター11が一般に用
いられている。
【0003】また、同図(B)のように、異なる曲率を
有する曲がりタイル16を焼成する場合は、これに応じ
た曲率を有する載置面15を備えた別のセッター14を
用意する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、セッ
ターは、タイル焼成時の高温に耐え得るセラミック製で
あり、焼成しようとする曲がりタイルの曲率に合わせて
木型を起こし、これから製作した石膏型を用いて原料坏
土を成形し、焼成して製造される。このように、セッタ
ーの製造には手間を要するため、曲がりタイルの仕様が
変更されて、新たなセッターが必要となった場合、これ
に迅速に対応するのは困難である。そこで従来、急な仕
様変更が有ったときでもこれへの対応を可能にするため
には、予想される曲がりタイルの種類だけ、予めセッタ
ーを多数用意しておかなくてはならないという問題があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一種類又は少
数種類のセッターで、多種類の曲がりタイルに対応する
ことの可能な技術を提供するものであって、その特徴と
するところは、所定の曲率を有するセッターの載置面上
に塊状の粘土を複数個配置すると共に、当該粘土群がセ
ッターの載置面とは異なる曲率を有する湾曲面に接して
これを支持し得るように設定し、タイル素地を上記粘土
群を介してセッター上に載置し、焼成することである。
【0006】
【作用】本発明は、セッターの載置面上に粘土群を配置
し、当該粘土群が、セッターの載置面とは異なる曲率を
有する湾曲面に接してこれを支持し得るように設定する
ものであるから、この粘土群の配置状態を適宜調整する
ことにより、当該粘土群が所望の曲率を有する曲がりタ
イル素地の裏面に接してこれを支持するようにすること
ができる。つまり、一種類のセッターとその表面へ配置
する粘土群とで、様々な曲率を有する曲がりタイル素地
の焼成に対応することが可能である。
【0007】
【実施例】
(第1実施例)図1は、セッター1の載置面1aよりも
小さい曲率を有する曲がりタイル素地Tを焼成する場合
の実施例を示すものである。同図(A)のように、セッ
ター載置面1aより曲率が小さい曲がりタイル素地Tを
焼成しようとする場合、同載置面1aに塊状の粘土2a
を複数個配置する。粘土群2の配置状態は、同図(B)
に示す如く、これらが焼成しようとする曲がりタイル素
地Tの裏面10に接すると共に、焼成時に軟化しても曲
がりタイル素地Tが変形しないように支持し得るよう設
定する。なお、粘土2aの具体的な個数,配置間隔,形
状等は、曲がりタイル素地Tの寸法や曲率の大小、素地
の種類等に応じて適宜選択される。
【0008】(第2実施例)セッターの載置面に配置す
る粘土群の表面性状を、焼成しようとする曲がりタイル
素地の曲率に適合するように調整する手段として、図2
のような手法も可能である。これは、同図(A)のよう
に、セッター1の載置面1a上に適当間隔で塊状粘上2
aを配置したのち、同図(B)の如く、これら粘土群2
の表面を、所望の曲率を有する成形面3aを備えた型押
し部材3で押圧するというものである。これにより、粘
土群2の表面が、焼成しようとする曲がりタイル素地T
の曲率に適合するよう成形されるから、同図(C)の如
く、曲がりタイル素地Tを安定して支持することが可能
になる。
【0009】(第3実施例)曲率半径が大きい曲がりタ
イル、換言すれば、曲率の小さい曲がりタイルを製造す
る場合、平板状のタイル素地を焼成時に軟化させて湾曲
させることにより、曲がりタイルとする手段も採用可能
である。すなわち、図3の(A)に示す如く、セッター
1上に平板状のタイル素地Rを載置し、焼成時に軟化す
ることを利用して、同図(B)の如く湾曲させる。この
とき、載置面1a上に配置する粘土群2の配置状態を適
宜調整することで、タイル素地Rの湾曲程度を加減する
ことができるから、所望曲率を有する曲がりタイルSを
製造することが可能である。
【0010】(第4実施例)本発明は、図4に示すよう
に、セッター1の載置面1aの曲率よりも大きい曲率を
有する曲がりタイル素地Tを焼成する場合にも適用可能
である。この場合、セッター1の載置面1aに配置され
る粘土群2は、中央部が最も厚みが大きくなるように設
定される。その他の点は、前述した実施例と共通なの
で、ここでの説明は省略する。
【0011】その他、本発明は、実施の態様に応じた種
々の変更又は応用を妨げるものではない。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、一種類のセッターだけ
で、様々な曲率を有する曲がりタイル素地を焼成するこ
とが可能であるから、製品の仕様に変更が生じな場合、
これに迅速に対応することができる。しかも、そのため
要するコストも比較的少なくて済む。依って、本発明
は、曲がりタイルの効率的な多品種生産を実現化するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るものであって、
(A)は、曲がりタイル素地とセッターとを別体的に示
す正面図、(B)はセッター上に粘土群を介して曲がり
タイル素地を載置した状態を示す正面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るものであって、
(A)は、セッターと型押し部材とを別体的に示す正面
図、(B)はセッター上の粘土群の表面を型押し部材で
成形している状態を示す正面図、(C)はセッター上に
粘土群を介して曲がりタイル素地を載置した状態を示す
正面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係るものであって、
(A)は、平板状のタイル素地をセッター上に載置した
状態を示す正面図、(B)は焼成時の軟化により曲がり
タイル素地が湾曲した状態を示す正面図である。
【図4】本発明の第4実施例に係るものであって、セッ
ターの載置面に、粘土群を介して、曲率の大きい曲がり
タイル素地を載置した状態を示す正面図である。
【図5】従来における曲がりタイルの焼成方法を説明す
るものであって、(A)は曲率が比較的小さい曲がりタ
イル素地とこれに適合するセッターとを別体的に示す正
面図、(B)は曲率が比較的大きい曲がりタイル素地と
これに適合するセッターとを別体的に示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 セッター 1a 載置面 2 粘土群 2a 粘土 3 型押し部材 T 曲がりタイル素地

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の曲率を有する載置面を備えたセッ
    ターにタイル素地を載置して焼成する工程において、前
    記セッターの載置面上に塊状の粘土を複数個配置すると
    共に、当該粘土群がセッターの載置面とは異なる曲率を
    有する湾曲面に接してこれを支持し得るように設定し、
    タイル素地を上記粘土群を介してセッター上に載置し、
    焼成することを特徴とする曲がりタイルの焼成方法。
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WO2022054684A1 (ja) * 2020-09-10 2022-03-17 デンカ株式会社 セラミック板及びその製造方法、板ばね、セッター、並びにセラミック焼結体の製造方法
CN113979738B (zh) * 2021-11-25 2022-09-09 广东东唯新材料有限公司 一种高弯曲度广色域陶瓷曲面岩板及其制备方法与应用

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