JPH0116568Y2 - - Google Patents

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JPH0116568Y2
JPH0116568Y2 JP1983043657U JP4365783U JPH0116568Y2 JP H0116568 Y2 JPH0116568 Y2 JP H0116568Y2 JP 1983043657 U JP1983043657 U JP 1983043657U JP 4365783 U JP4365783 U JP 4365783U JP H0116568 Y2 JPH0116568 Y2 JP H0116568Y2
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tile base
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、焼成時に、匣鉢が軟化変形してもこ
の匣鉢の変形に影響してタイル表面が凹状変形す
ることのないように、予め前記匣鉢の変形量を見
越したタイル裏面形状を成形することのできるタ
イル裏面成形用型に関する。
第1図は、長方形の従来のタイル素地1を斜視
した図であつて、表面を下に向け、裏面を上に向
けた状態を示している。タイル素地1は、その裏
面に長手方向に平行な複数の突条2と溝3が設け
られている。このようなタイル素地1は、通常、
第2図に断面で示した裏面成形用下型4を用いて
加圧成形される。下型4は、金型部5の陥没部に
ゴム型部6を嵌着して一体成形されたものであ
る。なお、ここでは金型部5とゴム型部6とを一
体形成したものを例に挙げたが、全体が鋼その他
の金属類で成形された下型を用いることもある。
このことは、後述の本考案に係る裏面成形用下型
についても同様である。ゴム型部6は、基部6a
の上に同一高さの凸部6bが複数設けられてお
り、基部6aの上面は金型部5の両縁部5aと同
一レベルにおかれている。このような下型4を用
いたタイル素地1を加圧成形する場合は、第3図
のA及びBに示す如くして行なわれる。まず、下
型4を、上下動すべく設けられた下方ラム7上に
取付けて枠型8内に嵌装し、その上部に充填空間
を形成する如く位置づける。そして、充填空間内
に同図のAに示す如く粉状の坏土1′を充填した
後、上方ラム9に取付けた上型10を白抜き矢印
で示す如く圧下する。次いで、同図のBに示す如
く上型10を充填空間内に圧入し、下型4との間
で坏土1′を押し固め、よつてタイル素地1を得
る。この場合、第2図の下型4におけるゴム型部
6の基部6a面及び金型部5の両縁部5a面とゴ
ム型部6の凸部6b面とは、第1図のタイル素地
1にそれぞれ転写されて、突条2と溝3の各面を
成形する。従つて、タイル素地1における突条2
の面は総て同一レベルであり、溝3の深さ(突条
2の高さ)もまた同一である。
上記の如くして加圧成形されたタイル素地1
は、その表面に釉薬が施された後、第4図に示す
如く桝状の匣鉢C内に載置された状態で窯業炉
(図示せず)に装入され、焼成されて成品タイル
となる。ところが焼成は通常1200〜1300℃の高温
で数時間にわたつて行なわれるから、匣鉢Cの載
置部C′は焼成中に軟化し、往々にして第5図に示
す如く凹状に変形し、載置されたタイル素地1も
またこれに追随して変形する。考案者の実験によ
れば、匣鉢Cにおける載置部C′の凹状変形は、例
えば匣鉢Cの内法lが220mmの場合、その最大変
形量dは約0.8mmであることが知見された。かく
して第6図に断面図示の如き成品タイル1zが得
られるが、該成品タイル1zの表面は凹状をなし
ており、その裏面は、中央寄りの突条Ziと両側の
突条Zoとの間に高差Δhが生じている。前記内法
寸法の匣体Cを用いて焼成した成品タイル1zの
幅wが45mmの場合、高差Δhは0.2〜0.3mmとなるこ
とも、考案者によつて知見された。このように表
面が凹状変形した成品タイル1zを貼着して仕上
げられた壁面は、その全体面にわたつて煩雑な波
打ち状を呈していることが観察される。元来、壁
面等にタイルを貼着するのは、壁面を美しく仕上
げるべく装飾的意義を重視するからである。この
場合、タイル仕上げされた壁面は整然と揃つたも
のであることを最大の重要事項とする。従つて波
打ち状壁面の原因となる凹状変形の成品タイル
は、品質的に致命的欠陥を有するものであること
はいうまでもない。
本考案は、上記従来の欠点に鑑み、焼成時に、
匣鉢が軟化変形した場合であつても、これに影響
されてタイル表面が凹状変形することのないタイ
ル素地を成形するための、裏面成形用型を提供す
ることを目的とするものである。以下、本考案を
図面に示す実施例に基づいて説明する。
第7図は、本考案の第1実施例に係る裏面成形
用下型(以下、本考案に係る下型を本案下型とい
う)14を断面で図示したものである。この本案
下型14は、第2図のものと同様に、長方形をし
たタイル素地の成形用であつて、タイル素地の裏
面に長手方向の突条と溝を成形するために供され
るものである。本案下型14はまた、第2図に示
す従来の下型4と同様に、金型部15の陥没部に
ゴム型部16を嵌着して一体形成されたものであ
る。しかしながら本案下型14は基部16aの面
が従来のものとは異なつている。即ち本案下型1
4は、中央寄りの基部面16iを外縁寄りの基部
面160よりも位置差Δdだけ低く形成しているの
が特徴的である。なお、外縁寄りの基部面16o
は金型部15の両縁部15a面と同一レベルであ
り、凸部16bはいずれも同一高さである。この
実施例に係る本案下型14は、幅wが45mmの成品
タイルを得べく用意したものであり、第4図及び
第5図に示したものと同様に内法lが240mmの匣
鉢Cに載置して焼成するタイル素地の成形に供す
るものであるから、位置差Δdはこれを0.3mmとし
た。本案下型14を用い、第3図A及びBに示す
工程に準じて成形したタイル素地11は第8図に
示す如くである。同図において外縁の突条12o
は本案下型14の両縁部15a面と外縁寄り基部
面16oが転写され、中央寄りの突条12iは本
案下型14の中央寄り基部面16iが転写され、
溝13は本案下型14の各凸部16bが転写され
たものである。従つて中央寄りの突条12iと外
縁の突条12oとの間には、高差Δtが存在する。
いうまでもなく、高差Δtは前記の位置差Δdと等
しい。
本案下型14によつて裏面が成形されたタイル
素地11を、第9図に示す如く変形のない載置部
C′1を有する匣鉢C1に載置した場合、外縁の突条
12oと載置部C′1上面との間には、高差Δtに相
当する間隙が生じる。しかしこれを焼成すると、
タイル素地11の軟化に伴つて外縁の突条12o
の面は載置部C′1の上面に接するように垂れ下る。
焼成中、もし匣鉢C′の変形量が無視できる程度に
微少なものであつた場合、得られる成品タイル1
1zは第10図に示す如くである。即ちこの成品
タイル11zは、裏面の中央寄りの突条12iと
外縁の突条12oとが同一レベルになつていると
共に、表面は凸状に湾曲変形している。ところが
表面が凸状変形した成品タイル11zは、凹状変
形した従来の成品タイル1z(第6図参照)と異
なり、壁面に貼着しても、仕上り面が波打ち状を
呈して見えることはない。
第11図は、本案下型14によつて裏面が成形
されたタイル素地11を、ほぼ最大量凹状変形し
た載置部C′2を有する匣鉢C2に載置した場合を示
す。この場合、タイル素地11の中央寄り突条1
2iはもとより、外縁の突条12oも共に載置部
C′2の上面に接している。ほぼ最大量凹状変形し
た匣鉢C2は、これを焼成に供しても、もはやそ
れ以上凹状変形することは殆んど皆無に等しい。
従つて、このような匣鉢C2によつて焼成された
成品タイル11z′は第12図の如くであり、タイ
ル素地11とほぼ同一の形状を保つており、その
表面は正常な平面を維持し、凹凸状の変化は見ら
れない。勿論、このような正常平面をもつた成品
タイル11z′を貼着して仕上げられた壁面は、波
打ち状を呈することはない。
以上は、長方形のタイル素地であつて、かつ、
その裏面に長手方向の突条と溝を有するものを成
形の対象とした本案下型について説明したもので
あるが、突条と溝は長手方向のもののみに限られ
るものではなく、また突条と溝の数についても何
ら限定されるものではない。そこで第13図は、
この趣旨を考慮してなされた第2実施例に係る本
案下型24を示した斜視図である。第2実施例の
本案下型24は、ゴム型部26の上面に7条の凸
部26bが長手方向と直角な方向(幅方向)に平
行して設けられている。そして各凸部26bに挟
まれている基部26aの面が両端寄りから中央部
に至つて次第に低くなされている。即ちそれぞれ
の位置差はΔd1<Δd2<Δd3である。なお、25
は金型部であり、ゴム型部26は金型部25の陥
没部に嵌着されて一体化されている。第2実施例
の本案下型24を用いて成形されるタイル素地
も、第1実施例の本案下型14で成形されたタイ
ル素地11と同様の作用効果を奏するものである
ことは自ら明らかであるので、重複して説明する
ことはしない。
第14図は第3実施例に係る本案下型34を示
す斜視図である。この実施例は、ゴム型部36の
基部面が両端寄りから中央部に至つて連続的に低
くなされたものである。この本案下型34によつ
て成形されるタイル素地も、第1、第2実施例の
本案下型14,24で成形されるタイル素地とほ
ぼ同様の作用効果を奏するものである。なお、第
14図において35は、ゴム型部36を嵌着した
金型部である。また、ゴム型部の基部面が両端寄
りから中央部に至つて連続的に低くされるもの
は、湾曲して凹状をなすものであつてもよい。い
ずれにしても、本案下型にとつて重要な事項は、
基部面が対辺方向の両端から中央部に至つて漸次
低く形成されていることであり、その漸低度は焼
成に用いられる匣鉢の最大変形量に対応して設定
されていることである。
本考案は以上の如くであるから、本案下型を用
いて成形されるタイル素地は、焼成過程中に匣鉢
が軟化して変形する最大変形量を見込んで、この
匣鉢の変形に影響されないようにタイル素地の裏
面側の突条高さが成形される。そのため、焼成過
程中に匣鉢の変形があつても、タイル素地の表面
が凹状変形することがなく、平滑な表面をした成
品タイルが得られる。従つて、成品タイルをを貼
着して仕上げられた壁面は、整然と揃つたものと
なる。故にタイルに要望される装飾的意義を遺憾
なく発揮し得る良品質の成品タイルを製造するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のタイル素地を示す斜視図、第2
図は従来のタイル素地成形用下型の断面図、第3
図A,Bは従来の下型を用いてタイル素地を成形
する工程を示す断面図、第4図及び第5図は従来
のタイル素地を匣鉢に載置して焼成する場合の断
面図、第6図は従来のタイル素地を焼成して得ら
れた成品タイルの断面図、第7図は第1実施例に
係る本案下型の断面図、第8図は本案下型で成形
されたタイル素地の断面図、第9図は本案下型で
成形されたタイル素地を正常な匣鉢に載置した状
態を示す断面図、第10図は本案下型で成形され
たタイル素地を正常な匣鉢に載置して焼成した成
品タイルの断面図、第11図は本案下型で成形さ
れたタイル素地を凹状変形した匣鉢に載置した状
態を示す断面図、第12図は本案下型で成形され
たタイル素地を凹状変形した匣鉢に載置して焼成
した成品タイルの断面図、第13図は第2実施例
に係る本案下型の斜視図、第14図は第3実施例
に係る本案下型の斜視図である。 1,11……タイル素地、1z,11z,11
z′……成品タイル、2,120,12i……突条、
3,13……溝、4,14,24,34……下
型、5,15,25,35……金型部、6,1
6,26,36……ゴム型部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 裏面側に突条と溝とが形成される平面形状が平
    行四辺形をしたタイル素地の裏面を成形する型に
    おいて、タイル素地の突条に対応する基部面と、
    タイル素地の溝に対応する凸部とが交互に配置さ
    れて成り、前記基部面は対辺方向の両端寄りに位
    置するものが最も高く、中央部に至るに連れて漸
    次低くなるように形成され、最も高い基部面と最
    も低い基部面との位置差は、タイル素地を焼成し
    た場合に焼成用匣鉢の載置部に見込まれる最大変
    形量に対応したものであることを特徴とするタイ
    ル裏面成形用型。
JP4365783U 1983-03-24 1983-03-24 タイル裏面成形用型 Granted JPS59148310U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4365783U JPS59148310U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 タイル裏面成形用型

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JP4365783U JPS59148310U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 タイル裏面成形用型

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JPS59148310U JPS59148310U (ja) 1984-10-03
JPH0116568Y2 true JPH0116568Y2 (ja) 1989-05-16

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JP4365783U Granted JPS59148310U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 タイル裏面成形用型

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581514A (ja) * 1981-06-23 1983-01-06 株式会社イナックス 寸法精度に優れたタイル加圧成形法及びこれに利用する成形型

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581514A (ja) * 1981-06-23 1983-01-06 株式会社イナックス 寸法精度に優れたタイル加圧成形法及びこれに利用する成形型

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JPS59148310U (ja) 1984-10-03

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