JP2890567B2 - タイルの製造方法 - Google Patents

タイルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はタイル、特に表面が曲面形状のタイルを製造
する方法に関する。
(従来技術) 従来、表面が曲面形状のタイルを製造するには、第6
図,第7図に示すように曲面状の成形面を有する上下金
型(A1),(A2)を用いて最初から表面が曲面状のタイ
ル素地(a)をプレス成形し、次にこのタイル素地
(a)をその曲面形状が崩れないように曲面状の受部を
有する匣鉢又は棚板(3)に載置して焼成している。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の製造方法は上述のように曲面状成形面を有
する上下金型及び曲面状受部を有する匣鉢又は棚板を必
要とするばかりでなく、一般的な乾式モザイクタイルあ
るいは小口タイルの量産ラインが使用できず、手作業に
近い状態で製造しなければならないためコスト的に非常
に高価になってしまう。
本発明は従来技術が有する上記問題点に鑑みてなされ
たもので、表面が曲面形状のタイルを、上下いずれか一
方の成形用金型の修正だけで、乾式モザイクタイルある
いは小口タイル用の既存の量産ラインをほとんどそのま
ま利用して製造することを可能としたタイルの製造方法
を提供することを目的とするものである。
(課題を達成するための手段) 上記目的を達成するために本発明のタイル製造方法に
あっては、表面が平らで裏面には表面が曲面形状のタイ
ルを形成するための高さの異なる小突部を設けたタイル
素地を成形し、このタイル素地を裏面を下にした状態で
焼成して、焼成による収縮と自重による荷重軟化作用を
利用して表面を曲面形状に形成するものである。
前記小突部はタイル素地裏面の中央部のものより両側
部のものに至るに連れて漸次高さが低くなる小突条に形
成してもよい。
また前記小突部はタイル素地裏面に平行して設ける突
条の下端に設けてもよい。
(作用) 以上のようなタイルの製造方法においては、タイル素
地を匣鉢若しくは棚板の受部に水平に載置すると、最も
高い小突部以外の小突部と上記受部との間に各小突部と
最も高い小突部との高差に相当する隙間が生じているの
で、これを焼成すると焼成による収縮及び自重による荷
重軟化により、匣鉢若しくは棚板の受部から浮いている
小突部部分の表面は該部分の小突部が上記受部に当接す
るまで沈み込み垂れ下り、それに応じてタイル表面に曲
面が形成される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を、裏面に所謂、足と称される
突条を平行に設けたタイルについて工程に従って説明す
る。
先ず、粒度100〜200μの顆粒状に調整した素地原料
(c)を、油圧プレス機(A)にて約300kg/cm2の圧力
でプレス成形して表面が平らなタイル素地(a)を成形
する。
上記油圧プレス機(A)の金型は従来の乾式モザイク
タイル成形用若しくは小口タイル成形用の上型をそのま
ま上型(A1)として利用するが、下型(A2)は本発明方
法用に改修したものを用いる。
即ち下型(A2)は第1図及び第2図に示すようにタイ
ル素地(a)の裏側に複数の突状(2)を平行に形成す
るために成形面に複数の溝(4)を平行に凹設すると共
に各溝(4)の底面に更に小溝(5)を設けてある。
上記溝(4)はいずれも同一の深さである。
一方上記溝(5)は深さと幅が異なり、成形面中央の
溝(4)に設けられた溝(5)が最も深くかつ幅も広く
形成されており、両側部に近い溝(4)に設けられる小
溝(5)程深さが浅く、幅も狭くなっている。尚、この
実施例の場合小溝(5)は各溝(4)に対してその長さ
方向に2本設けられる。
而して斯るプレス機(A)でプレス成形されたタイル
素地(a)には、裏面に足と称される突条(2)が複数
本、平行に形成されると共に更に各突条(2)の下端面
にその長さ方向に並ぶ2本の小突条型の小突部(1)が
形成される。この小突部(1)は表面が曲面形状がタイ
ルを形成するために設けるものである。
また、小突部(1)の別の態様として、1本の長い小
突条でもよいし、複数の細やかな小突起などでもよい。
そして上記小突部(1)はタイル素地(a)中央部の
ものから両側部近くに位置するものになるに従ってその
高さと幅が漸減する。
尚、上記小突部(1)の幅は全て同一としても良いが
中央部にタイル素地(a)の自重による荷重が最もかか
りやすいので、図示例のように両端部より中央部に至る
に連れて漸次広くなるようにするのが好ましい。
次に上記のようにして成形した表面が平らなタイル素
地(a)を常法により施釉,乾燥した後、平らな受部を
持つ周知の匣鉢若しくは棚板(両者は実質的に同じもの
であるので以下の説明においては両者を総称して棚板
(3)と云う)に裏面を下にした状態で載置して、窯詰
めし焼成する。
焼成はトンネルキルンにて約1200℃で行う。
この際、タイル素地(a)裏面の小突部(1)は高さ
が異なっているため棚板(3)の受部に当接するもの
と、当接しないで受部との間に隙間を形成するものがあ
り、焼成に伴うタイル素地(a)の収縮と自重による荷
重軟化によってタイル素地(a)は受部から小突部
(1)が浮いている部分が沈降し、小突部(1)が棚板
(3)の受部に当接して荷重を支えるようになるまで変
形する結果、表面全面がほぼ均一に曲面状に変形する。
而して、焼成完了による表面全体がほぼ均一な曲面形
状を呈する製品タイル(b)が得られる。
以上説明した実施例においては、小突部(1)を全て
の突条(3)に設け、しかも中央部のものよりも両側部
のものにいくに従ってその高さを漸減させることにより
タイル表面全体をほぼ均一に弯曲させたが、小突部
(1)は必ずしも全ての突条(2)に設ける必要はな
く、例えば両側端部の突条(2)には設けなくてもよ
い。
ただし、両側端部の突条(2)に小突部(1)を設け
ない場合、タイル素地(a)の両側端部の荷重軟化が幅
の広い突条(2)部で支えられることになり、この突条
(2)に対応するタイルの両側端部の表面が平らになり
きれいな弯曲形状が形成しにくい場合もあるので、表面
全体をほぼ均一に弯曲させようとするときには前示実施
例のように全ての突条(2)に小突部(1)を設けるの
が好ましい。
また、上記突条(2)は建物壁面等にモルタルを使用
してタイルを取り付けるとき、この突条(2)により躯
体側に施したモルタルとタイルの接着性をよくし、タイ
ルを剥離し難くするためのものであるが、必ず、設けな
くてはならないものではない。
従って裏面に突条(2)を設けないタイルにおいては
小突部(1)はタイル裏面の適当な場所に直接設けるこ
とになる。
更に、本発明は、上記した実施例のような裏面が単純
な湾曲形状のタイルの製造への適用に限られるものでは
なく、小突部(1)の大きさ、形状、配置の仕方により
表面が任意の曲面形状のタイルを製造することが可能で
ある。
(発明の効果) 本発明は上記のように構成したから以下に記載するよ
うな効果を奏する。
(1)プレス機の上下金型の一方のみを修正するだけ
で、乾式モザイクタイルあるいは小口タイル用の既存の
量産ラインをほとんどそのまま利用して製造することが
でき、タイルの曲面形状に応じた形状の匣鉢若しくは棚
板を用意する必要もないので、従来方法に比べて製造コ
ストが安く、製造期間も短かくなる。
(2)小突部の高さ、形状、配置等を調整することによ
り表面が湾曲形状など任意の曲面形状のタイルを得るこ
とが可能であり、しかも小突部は焼成時におけるタイル
素地表面部の荷重軟化を支承する面積が小さいため、支
承部分に対応するタイルの表面が平らになり曲面形状を
損うようなことがなく、きれいな曲面形状を形成するこ
とができる。
(3)表面が曲面形状のタイルを形成するための高さの
異なる突部は小突部であるため、タイルの施工の際、タ
イルのがたつきが無く、施工しやすい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明のタイルの製造方法の工程を
示す断面図で、第1図、第2図はタイル素地をプレス成
形する工程を、第3図は焼成に際しタイル素地を匣鉢若
しくは棚板に載置した状態を、第4図は焼成による収縮
及び荷重軟化により曲面状に変形した状態を夫々示す。
第5図はタイル素地の底面図、第6図,第7図は従来方
法を示す断面図で、第6図はタイル素地のプレス成形工
程を、第7図は焼成に際しタイル素地を匣鉢若しくは棚
板に載置した状態を夫々示す。 a:タイル素地、b:タイル 1:表面が曲面形状のタイルを形成するための小突部 2:タイル裏面に設ける突条。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 33/00 - 33/32 C04B 35/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が平らなタイル素地(a)を成形した
    後、このタイル素地(a)を焼成して表面が曲面形状の
    タイル(b)を形成してなるタールの製造方法におい
    て、 前記タイル素地(a)裏面に、表面が曲面形状のタイル
    (b)を形成するための高さの異なる小突部(1)を設
    け、このタイル素地(a)を裏面を下にした状態で焼成
    し、焼成による収縮と自重による荷重軟化作用を利用し
    て表面を曲面形状に形成することを特徴とするタイルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記タイル素地(a)裏面に設ける小突部
    (1)を、タイル素地(a)裏面の中央部より両側部に
    至るに連れて漸次高さが低くなる小突部(1)に形成し
    て焼成することを特徴とする請求項1記載のタイルの製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記タイル素地(a)裏面に突条(2)を
    平行して設け、この突条(2)の下端に高さの異なる表
    面が曲面形状のタイル(b)を形成するための小突部
    (1)を設けて焼成することを特徴とする請求項1記載
    のタイル製造方法。
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