JPH05229884A - 模様タイルの製造方法 - Google Patents
模様タイルの製造方法Info
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- JPH05229884A JPH05229884A JP4069128A JP6912892A JPH05229884A JP H05229884 A JPH05229884 A JP H05229884A JP 4069128 A JP4069128 A JP 4069128A JP 6912892 A JP6912892 A JP 6912892A JP H05229884 A JPH05229884 A JP H05229884A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイル表面に、タイル素地の磨き面と釉薬に
よるパターン模様を現出させ、且つ釉薬のパターン模様
を厚く形成するための模様タイルの製造方法を提供す
る。 【構成】 タイル素地１４の表面に所定パターンで凹み
１６を形成するとともに、該タイル素地１４の表面に釉
薬１２を施してこれを凹み１６の内部に入り込ませ、し
かる後該タイル素地１４及び釉薬１２を焼成した後表面
研磨することによって、凹み１６に入り込んだ釉薬１２
によるパターン模様をタイル表面に形成する。
よるパターン模様を現出させ、且つ釉薬のパターン模様
を厚く形成するための模様タイルの製造方法を提供す
る。 【構成】 タイル素地１４の表面に所定パターンで凹み
１６を形成するとともに、該タイル素地１４の表面に釉
薬１２を施してこれを凹み１６の内部に入り込ませ、し
かる後該タイル素地１４及び釉薬１２を焼成した後表面
研磨することによって、凹み１６に入り込んだ釉薬１２
によるパターン模様をタイル表面に形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は模様タイルの製造方法
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】タイル
素地の表面に釉薬を全面に施して成る施釉タイルが、そ
の独特の美観により広く使用されている。
素地の表面に釉薬を全面に施して成る施釉タイルが、そ
の独特の美観により広く使用されている。
【０００３】ところでこのようにタイル素地の表面全面
に亘って釉薬を施すのでなく、タイル素地表面に部分的
に釉薬を施すことによって、かかる釉薬による所定のパ
ターン模様を形成することも行われている。
に亘って釉薬を施すのでなく、タイル素地表面に部分的
に釉薬を施すことによって、かかる釉薬による所定のパ
ターン模様を形成することも行われている。
【０００４】そのための一般的な手法はスクリーン印刷
等の印刷手法である。しかしながらこの場合釉薬のパタ
ーン模様を厚く形成することは困難であり、タイル表面
の摩耗に伴ってこのパターン模様が欠けたり消失したり
してしまう。
等の印刷手法である。しかしながらこの場合釉薬のパタ
ーン模様を厚く形成することは困難であり、タイル表面
の摩耗に伴ってこのパターン模様が欠けたり消失したり
してしまう。
【０００５】一方、近時表面研磨にて光沢を出した磨き
タイルが重用される傾向にあり、而してこのような磨き
タイルの場合、その表面に釉薬のパターン模様を形成す
ることは、従来のタイル製造手法による限り困難であ
る。
タイルが重用される傾向にあり、而してこのような磨き
タイルの場合、その表面に釉薬のパターン模様を形成す
ることは、従来のタイル製造手法による限り困難であ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、タ
イル素地の表面に所定パターンで凹みを形成するととも
に、該タイル素地の表面に釉薬等加飾材料を施して該加
飾材料を該凹みの内部に入り込ませ、しかる後該タイル
素地及び加飾材料の焼成後若しくはそれ以前に該タイル
素地表面側を研磨することによって、前記凹みに入り込
んだ釉薬等加飾材料によるパターン模様をタイル表面に
形成することにある。
を解決するためになされたものであり、その要旨は、タ
イル素地の表面に所定パターンで凹みを形成するととも
に、該タイル素地の表面に釉薬等加飾材料を施して該加
飾材料を該凹みの内部に入り込ませ、しかる後該タイル
素地及び加飾材料の焼成後若しくはそれ以前に該タイル
素地表面側を研磨することによって、前記凹みに入り込
んだ釉薬等加飾材料によるパターン模様をタイル表面に
形成することにある。
【０００７】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、タイル
素地表面に所定パターンで凹みを形成する。
素地表面に所定パターンで凹みを形成する。
【０００８】このタイル素地は粉体原料を乾式プレス成
形したものであっても良いし、また湿式押出成形したも
のであっても良い。
形したものであっても良いし、また湿式押出成形したも
のであっても良い。
【０００９】また凹みの形成方法として、例えばタイル
素地が粉体の乾式プレス成形体である場合において、そ
の成形型の成形面上に凹みに対応したパターンの凸凹を
設けておき、タイル素地の成形と同時に素地表面に凹凸
を形成する方法を採用することができる。
素地が粉体の乾式プレス成形体である場合において、そ
の成形型の成形面上に凹みに対応したパターンの凸凹を
設けておき、タイル素地の成形と同時に素地表面に凹凸
を形成する方法を採用することができる。
【００１０】或いはまた、タイル素地が湿式押出成形体
である場合において、円周面上に凸凹模様を有するロー
ラをタイル素地表面に対して転動させることにより、上
記凹凸模様を形成することができる。勿論他の方法を用
いることも可能である。
である場合において、円周面上に凸凹模様を有するロー
ラをタイル素地表面に対して転動させることにより、上
記凹凸模様を形成することができる。勿論他の方法を用
いることも可能である。
【００１１】本発明では、次に、以上のようにして形成
した凹みの内部に加飾材料を入り込ませる。例えばタイ
ル素地の表面全面に亘って釉薬等加飾材料（以下、釉薬
を代表例として説明する）を施し、素地表面にかかる釉
薬を塗布すると同時に凹みの部分に釉薬を入り込ませ
る。
した凹みの内部に加飾材料を入り込ませる。例えばタイ
ル素地の表面全面に亘って釉薬等加飾材料（以下、釉薬
を代表例として説明する）を施し、素地表面にかかる釉
薬を塗布すると同時に凹みの部分に釉薬を入り込ませ
る。
【００１２】そしてこのようにして釉薬を施したタイル
素地を焼成し、その後この焼成品表面を研磨処理する。
素地を焼成し、その後この焼成品表面を研磨処理する。
【００１３】このとき凹みが残るように、また凹み以外
の部分においてタイル素地が表面に露出するように研磨
加工を施すことによって、タイル素地の光沢ある磨き面
と釉薬による所定パターン模様とをタイル表面に現出さ
せることができる。
の部分においてタイル素地が表面に露出するように研磨
加工を施すことによって、タイル素地の光沢ある磨き面
と釉薬による所定パターン模様とをタイル表面に現出さ
せることができる。
【００１４】而してこのパターン模様を形成する釉薬は
タイル素地の凹みの内部に埋まり込んでいるため、タイ
ル表面が長期の使用によって摩耗した場合においても、
かかる釉薬による模様の一部が欠けたり全体的に摩耗消
失するといったことがない。
タイル素地の凹みの内部に埋まり込んでいるため、タイ
ル表面が長期の使用によって摩耗した場合においても、
かかる釉薬による模様の一部が欠けたり全体的に摩耗消
失するといったことがない。
【００１５】また本発明によれば釉薬のパターン模様を
厚く形成することができ、タイル表面をボリューム感，
深み感のあるものとすることができる。
厚く形成することができ、タイル表面をボリューム感，
深み感のあるものとすることができる。
【００１６】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図２において１０は模様タイルであって、表
面に釉薬１２による所定パターン模様が形成されてい
る。
説明する。図２において１０は模様タイルであって、表
面に釉薬１２による所定パターン模様が形成されてい
る。
【００１７】ここで釉薬１２は、図１（ニ）に示してい
るようにタイル素地１４に形成した凹み１６の内部に埋
没している。尚１８はタイル素地１４の光沢ある磨き面
である。
るようにタイル素地１４に形成した凹み１６の内部に埋
没している。尚１８はタイル素地１４の光沢ある磨き面
である。
【００１８】このタイル１０は、次のようにして製造す
ることができる。まず図１（イ）に示すように粉体原料
の乾式プレス成形によってタイル素地１４を成形する。
このときタイル素地１４の表面に所定パターンの凹み１
６を同時に形成する。
ることができる。まず図１（イ）に示すように粉体原料
の乾式プレス成形によってタイル素地１４を成形する。
このときタイル素地１４の表面に所定パターンの凹み１
６を同時に形成する。
【００１９】このようにしてタイル素地１４の成形と凹
み１６の形成とを行ったら、次に図１（ロ）に示すよう
にその表面全面に亘って釉薬１２を通常の方法で施す。
これによりタイル素地１４表面に釉薬１２が塗布される
とともに、凹み１６の内部に釉薬１２が入り込んだ状態
となる。
み１６の形成とを行ったら、次に図１（ロ）に示すよう
にその表面全面に亘って釉薬１２を通常の方法で施す。
これによりタイル素地１４表面に釉薬１２が塗布される
とともに、凹み１６の内部に釉薬１２が入り込んだ状態
となる。
【００２０】釉薬１２の塗布が済んだら、次にこれを焼
成し、続いて焼成品の研磨処理を行う（（ハ），（ニ）
参照）。このときタイル素地１４表面が露出する程度ま
で、また凹み１６が削られて無くならないように研磨を
行う。
成し、続いて焼成品の研磨処理を行う（（ハ），（ニ）
参照）。このときタイル素地１４表面が露出する程度ま
で、また凹み１６が削られて無くならないように研磨を
行う。
【００２１】而してこのような研磨を行うと、タイル素
地１４表面が光沢のある磨き面１８となるとともに、凹
み１６内部に入り込んだ釉薬１２による所定パターンの
模様がくっきりとタイル表面に現われる。
地１４表面が光沢のある磨き面１８となるとともに、凹
み１６内部に入り込んだ釉薬１２による所定パターンの
模様がくっきりとタイル表面に現われる。
【００２２】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明においてはタイル素
地表面に凹みを形成した後において、必ずしも素地表面
の全面に釉薬を施さなくても良く、場合により凹みを形
成した部分にのみ釉薬を施すことも可能である。
くまで一例示である。例えば本発明においてはタイル素
地表面に凹みを形成した後において、必ずしも素地表面
の全面に釉薬を施さなくても良く、場合により凹みを形
成した部分にのみ釉薬を施すことも可能である。
【００２３】また釉薬として複数種類の釉薬を用いるこ
とも可能であるし、更にかかる釉薬の施し方として、こ
れを液状の状態で施す場合の他、釉薬を粒状又は粉状と
しておいてタイル素地表面に施すことも可能である。ま
た加飾材料としてこのような釉薬以外のものを用いるこ
とも可能である。
とも可能であるし、更にかかる釉薬の施し方として、こ
れを液状の状態で施す場合の他、釉薬を粒状又は粉状と
しておいてタイル素地表面に施すことも可能である。ま
た加飾材料としてこのような釉薬以外のものを用いるこ
とも可能である。
【００２４】更にタイル素地の上面全面に釉薬等の加飾
層を１層又は複数層に積層形成しておいて、その上から
別種の加飾材料を凹みの部分に施して入り込ませ、研磨
によってその加飾層を研磨面として露出させるようにす
ることも可能である。
層を１層又は複数層に積層形成しておいて、その上から
別種の加飾材料を凹みの部分に施して入り込ませ、研磨
によってその加飾層を研磨面として露出させるようにす
ることも可能である。
【００２５】この他、本発明は種々の材質，大きさから
成るタイルに対して適用可能であるなど、その主旨を逸
脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変
更を加えた態様で実施可能である。
成るタイルに対して適用可能であるなど、その主旨を逸
脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変
更を加えた態様で実施可能である。
【図１】本発明の一実施例方法の工程説明図である。
【図２】同方法にて得られる模様タイルの要部斜視図で
ある。
ある。
１０ 模様タイル １２ 釉薬 １４ タイル素地 １６ 凹み １８ 磨き面
Claims (1)
- 【請求項１】 タイル素地の表面に所定パターンで凹み
を形成するとともに、該タイル素地の表面に釉薬等加飾
材料を施して該加飾材料を該凹みの内部に入り込ませ、
しかる後該タイル素地及び加飾材料の焼成後若しくはそ
れ以前に該タイル素地表面側を研磨することによって、
前記凹みに入り込んだ釉薬等加飾材料によるパターン模
様をタイル表面に形成することを特徴とする模様タイル
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4069128A JP2641669B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 模様タイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4069128A JP2641669B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 模様タイルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05229884A true JPH05229884A (ja) | 1993-09-07 |
| JP2641669B2 JP2641669B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13393695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4069128A Expired - Fee Related JP2641669B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 模様タイルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2641669B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08165165A (ja) * | 1994-12-12 | 1996-06-25 | Yozan Biseki:Kk | セラミックタイルの製造方法 |
| CN107217808A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-09-29 | 万利(中国)有限公司 | 一种拨开釉装饰砖的结构及制备工艺 |
| CN114507085A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-05-17 | 广东欧文莱陶瓷有限公司 | 一种具有陨石坑面的岩板及其制备方法 |
| CN115353410A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-18 | 武汉理工大学 | 一种施槽形釉的钢渣发泡陶瓷装饰板及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101991636B1 (ko) * | 2018-11-15 | 2019-06-20 | 주식회사 도화세라믹 | 벽화용 이형타일의 제작방법 및 이 제작방법으로 제작된 벽화용 이형타일 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55155846U (ja) * | 1979-04-19 | 1980-11-10 | ||
| JPH04240172A (ja) * | 1991-01-25 | 1992-08-27 | Toto Ltd | 装飾陶磁器の製造方法 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP4069128A patent/JP2641669B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS55155846U (ja) * | 1979-04-19 | 1980-11-10 | ||
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| JPH08165165A (ja) * | 1994-12-12 | 1996-06-25 | Yozan Biseki:Kk | セラミックタイルの製造方法 |
| CN107217808A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-09-29 | 万利(中国)有限公司 | 一种拨开釉装饰砖的结构及制备工艺 |
| CN114507085A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-05-17 | 广东欧文莱陶瓷有限公司 | 一种具有陨石坑面的岩板及其制备方法 |
| CN115353410A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-18 | 武汉理工大学 | 一种施槽形釉的钢渣发泡陶瓷装饰板及其制备方法 |
| CN115353410B (zh) * | 2022-08-09 | 2023-06-30 | 武汉理工大学 | 一种施槽形釉的钢渣发泡陶瓷装饰板及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2641669B2 (ja) | 1997-08-20 |
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