JP2919694B2 - 防災監視装置 - Google Patents

防災監視装置

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JP2919694B2
JP2919694B2 JP5049797A JP4979793A JP2919694B2 JP 2919694 B2 JP2919694 B2 JP 2919694B2 JP 5049797 A JP5049797 A JP 5049797A JP 4979793 A JP4979793 A JP 4979793A JP 2919694 B2 JP2919694 B2 JP 2919694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラッチングリレーのセ
ット、リセットにより地区ベル、防火扉等の端末機器を
制御する防災監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防災監視装置にあっては、受信機
から全ての火災センサに対し端末情報の取得命令を出力
し、各火災センサは受信機からの取得命令を受信した時
点で、火災現象に関する検出量を検出して保持し、その
後に受信機からのポーリングにより端末に保持している
情報の収集を行い、一方、ラッチングリレーをセットす
ることで、接点を制御負荷に接続し、電源供給を行っ
て、制御負荷を駆動し、ラッチングリレーをリセットす
ることで、接点を制御負荷を制御しない側に接続し、制
御負荷に電源供給を行わず、制御負荷を非駆動としてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防災監視装置にあっては、接点が振動などの
外的要因により制御負荷側に切り換わった場合、その状
態で電源を投入してしまうと、制御負荷が駆動されてし
まう。具体的には、制御負荷が例えばベルであれば、ベ
ルが鳴動してしまい、制御負荷が防火戸であれば防火戸
が作動してしまう。
【0004】その結果、防災監視装置の信頼性が低下す
るという問題点があった。本発明は、このような従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、電源投入時に強
制的にラッチングリレーをリセットさせることで、フェ
ールセーフ機能を付加し、装置の信頼性を向上させるこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は、受信手段10から伝送路を介して
接続された端末11に対し端末アドレスを指定したコマ
ンド信号を送出し、端末アドレスに自己アドレスが一致
した端末11が受信したコマンド信号に基づいて前記受
信手段から供給される電源を使用して制御負荷26の駆
動制御を行う防災監視装置を対象とし、前記端末11
に、セットにより第1の接点から第2の接点に切り換え
制御負荷に電源供給を行い、リセットにより第2の接点
から第1の接点に切り換え制御負荷に対して制御を行わ
ないラッチングリレー70と、制御負荷を制御するとき
該ラッチングリレー70をセットするセット回路72
と、制御負荷の制御を行わないときに前記ラッチングリ
レー70をリセットするリセット回路74と、電源投入
時に電源電圧を監視し所定電圧以上に達したことを検出
したときに該リセット回路74を強制的に駆動する駆動
手段76を設けたことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記端末11が、前記受
信手段10からの信号線に接続した中継器と、該中継器
からの1または複数の制御回線に接続した制御負荷26
で構成され、中継器に前記ラッチングリレー70と、前
記セット回路72と、前記リセット回路74と、前記駆
動手段76を設け、電源投入時にラッチングリレー70
を強制的にリセットすることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記セット回路72が、
前記ラッチングリレー70のセットコイルに接続される
トランジスタと、該トランジスタのベース側接続され
る抵抗と、該抵抗と直列に接続されるホトカプラを備え
たことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記リセット回路74
が、前記ラッチングリレー70のリセットコイルに接続
されるトランジスタと、該トランジスタのベース側に接
続される抵抗と、該抵抗と直列に接続されるホトカプラ
を備えたことを特徴とする。また、本発明は、前記駆動
手段76が、少なくとも電源投入でオンするトランジス
タと、該トランジスタのオンにより前記リセット回路7
4を駆動させる駆動パルスを出力するCR回路を備えた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成を備えた本発明の防災監視装置
によれば、電源投入時に駆動手段76により、リセット
回路74を駆動して、ラッチングリレー70を強制的に
リセットするようにしたため、ラッチングリレー70の
第1の接点が振動などの外的要因で第2の接点に切り換
わっていても、第2の接点から第1の接点に強制的に切
り換えることができる。
【0010】その結果、フェールセーフ機能を付加し、
装置の信頼性を向上させることができる。すなわち、振
動などの外的要因で第1の接点から第2の接点に切り換
わっているため、電源投入時に、ベルが鳴動したり、防
火戸が作動するのを未然に防止することができる。
【0011】
【実施例】図2は本発明の一実施例に係る防災監視装置
における全体構成を示した説明図である。図2におい
て、10は受信機であり、中央監視室や管理人室等に設
置される。受信機10からは伝送路としての信号線12
および電源線14が引き出され、感知器用中継器16、
アナログ感知器18および制御用中継器20を接続して
いる。感知器用中継器16からは電源兼用信号線22が
引き出され、電源兼用信号線22に1または複数のオン
オフ感知器24を接続している。
【0012】アナログ感知器18は中継器としての機能
を内蔵しており、熱センサや煙濃度センサで検出したア
ナログ信号を受信機10に送出する。制御用中継器20
には、この実施例にあっては4つの制御負荷26が制御
線25によって接続されている。制御負荷26としては
地区ベル、防火扉レリーズ、防排煙口のダンパを駆動す
るソレノイド、モータ等の適宜の防災機器が対象とな
る。
【0013】一方、受信機10にはCPUを用いた制御
部28が設けられ、制御部28に対しては表示部30、
操作部32、鳴動部36、更に電源部38が設けられて
いる。受信機10の制御部28は端末アドレスと制御コ
マンドを含むフォーマット構成の電文を作成して信号線
12に送出し、感知器用中継器16、アナログ感知器1
8および制御用中継器20に対するポーリングを行って
いる。
【0014】感知器用中継器16、アナログ感知器18
および制御用中継器20のそれぞれには固有の端末器ア
ドレスが予め設定されており、受信機10からの送出さ
れる端末アドレスに自己アドレスが一致すると、受信し
たコマンド信号に基づいた処理を実行する。この場合、
定常状態におけるポーリングに対し感知器用中継器16
およびアナログ感知器18にあっては、検出情報の返送
コマンドが入っていることから自己アドレスとそのとき
の検出情報の応答データを作成して受信機10に返送す
る。
【0015】また、制御用中継器20にあっては、通常
時にあっては線路監視コマンドにより線路監視制御処理
を行い、火災時にあっては端末アドレスに続いて制御負
荷26を駆動する制御コマンドが受信され、受信した制
御コマンドに基づいて制御負荷26を駆動する。受信機
10の操作部32には手動による復旧スイッチ34が設
けられており、手動によって復旧スイッチ34を操作す
ることにより、例えば、発報状態にある感知器を一斉に
復旧させる。
【0016】受信機10の制御部28は、線路状態の監
視を指令する監視指令手段28Aとしての機能を有し、
所定時間、例えば1秒間ごとに線路監視コマンド信号を
送出する。図3は図2に示した受信機10と中継器間で
の定常監視状態の呼出しおよび応答を示したタイミング
チャートである。
【0017】図3において、受信機10は呼出コマンド
C1および端末アドレスA1,A2,A3,A4,・・
・を含む呼出信号を順次送信している。この呼出信号は
図4に取り出して示すように、8ビットのコマンドフィ
ールド、8ビットのアドレスフィールド、更に8ビット
のチェックサムフィールドの3バイトで構成される。各
バイトの前後にはスタートビット、パリティビットおよ
びストップビットを1ビットずつ設けている。コマンド
フィールドはアドレスとは無関係に全端末に対し受信機
10からの呼出信号が何を意味するかを示すために使用
される。
【0018】受信機10からの呼出信号に対し、呼出信
号に含まれるアドレスの一致照合が得られた場合には中
継器20−1,20−2,20−3に示すように端末応
答信号が送出される。端末応答信号は図5に取り出して
示すように、8ビットのデータフィールドと8ビットの
チェックサムフィールドの2バイトで構成され、各バイ
トの前後にはスタートビット、パリティビットおよびス
トップビットが設けられている。
【0019】次に、図6は図2に示した制御用中継器2
0の一実施例を示した回路ブロック図である。図6にお
いて、制御用中継器20の端子S,SC間には一対の信
号線12が接続される。端子S,SCに続いてはダイオ
ードD1とサージ吸収用のツェナダイオードZD1が設
けられる。続いて定電圧回路40が設けられ、制御IC
等の駆動に必要なDC3.2Vを作り出している。定電
圧回路40に続いては送受信回路42が設けられ、送受
信回路42には送受信状態で点滅する伝送表示灯44が
設けられる。
【0020】送受信回路42は例えば受信機10からの
送信データを線路電圧の変化から検出し、受信信号を制
御回路46に出力する。また、制御回路46からの送信
データは電流信号に変換して信号線12に送出する。制
御回路46に対してはアドレス設定回路48が設けられ
る。アドレス設定回路48にはディップスイッチを用い
たアドレス設定スイッチ50が設けられ、予め定めた端
末アドレス、具体的には中継器が属するグループアドレ
スと固有の端末アドレスが設定される。
【0021】制御回路46は、通常監視状態では制御負
荷26に対して制御を行わない第1の接点52に接続
し、受信機10からの制御信号で第1の接点52から第
2の接点54に切り換え、一対の制御線25を介して制
御負荷26に対して電源供給を行う切換制御手段46A
としての機能を有する。すなわち、制御回路46のホト
カプラPC3が発光すると、リレー駆動回路56のホト
カプラPC3が受光してリセットコイルRに対する通電
でラッチングリレーをリセットとし、第1の接点52に
接続する。その後、リセットコイルRに対する通電を断
っても第1の接点52に接続された状態は機械的に保持
される。
【0022】一方、第1の接点52から第2の接点54
に切り換えるためには、セットコイルSに通電しなけれ
ばならない。制御回路46のホトカプラPC2を発光さ
せると、リレー駆動回路56のホトカプラPC2が受光
して、セットコイルSに対する通電でラッチングリレー
をセットし、これにより第2の接点54に接続する。5
8は監視手段としての電源線監視回路であり、電源線監
視回路58は、電源線14の線路状態の監視を行う。
【0023】受信機10から一秒ごとに送出される線路
監視コマンド信号を制御回路46が解読すると、制御回
路46のホトカプラPC1が所定時間、例えば1ミリs
ec間に発光し、電源線監視回路58のホトカプラPC
1は受光して後述するスイッチング手段を駆動する。ス
イッチング手段のオンにより電源線監視回路58は駆動
され、電源線14の監視を行う。電源線14に異常がな
いときは、電源線監視回路58のホトカプラPC6が発
光し、制御回路46のホトカプラPC6が受光して、電
源線14の異常がないことを送受信回路42を介して受
信機10に知らせる。
【0024】60は監視手段としての制御線監視回路で
あり、制御線監視回路60のホトカプラPC4は、制御
線25の断線時に発光し、ホトカプラPC5は、制御線
25の短絡時に発光する。制御回路46のホトカプラP
C4は制御線監視回路60のホトカプラPC4の発光を
受光し、制御回路46のホトカプラPC5は制御線監視
回路60のホトカプラPC5の発光を受光し、制御線2
5の断線または短絡を判別して、送受信回路42を介し
て受信機10に知らせる。
【0025】62は負電圧発生手段としての負電圧回路
であり、負電圧回路62は、電源線14に接続されたダ
イオードD101を介して電源電圧により充電されると
ともに、前記スイッチング手段のオンにより、負電圧を
発生し、負電圧で前記電源線監視回路58および制御線
監視回路60を駆動する。64は定電圧回路であり、定
電圧回路64は負電圧回路62で発生した負電圧を一定
に保持する。
【0026】次に、図7に図6のリレー駆動回路56、
電源線監視回路58、制御線監視回路60、負電圧回路
62および定電圧回路64の具体的回路構成を示す。図
7において、56は前記リレー駆動回路であり、リレー
駆動回路56は、(1)ダイオードD101、抵抗R1
01、コンデンサC101およびツェナダイオードZD
103よりなる電源電圧供給回路66と、(2)トラン
ジスタTr101,Tr104と抵抗R104,R10
5よりなる電流制限回路68と、(3)リセット巻線
R、セット巻線S、ダイオードD102−1,D102
−2を有するラッチングリレー70と、(4)ホトカプ
ラPC2、コンデンサC105、抵抗R102,R10
3およびトランジスタTr102よりなり、ラッチング
リレー70をセットするセット回路72と、(5)ホト
カプラPC3、コンデンサC106、抵抗R106,R
107およびトランジスタTr103よりなり、ラッチ
ングリレー70をリセットするリセット回路74と、
(6)トランジスタTr109,Tr110、抵抗R1
18,R119,R120,R121,R122,R1
23、ツェナダイオードZD101、およびコンデンサ
C107よりなり、トランジスタTr105(スイッチ
ング手段)を駆動する駆動手段76により構成される。
【0027】ここで、本発明の要部は、この駆動手段7
6にあるので、駆動手段76をさらに具体的に説明す
る。コンデンサC101からの充電電圧が加えられるト
ランジスタTr109のベース側は分圧抵抗R121,
R122が設けられ、これらの分圧抵抗R121,R1
22に直列にツェナダイオードZD101と抵抗R12
3が接続される。また、トランジスタTr109のコレ
クタ側には分圧抵抗R119,R120を介してトラン
ジスタTr110のベースが接続され、トランジスタT
r110のコレクタはツェナダイオードZD101と抵
抗R123の間に接続され、エミッタはグランドライン
に接続される。
【0028】また、トランジスタTr109のコレクタ
側には抵抗R118とコンデンサC107、抵抗R10
6が接続され、コンデンサC107と抵抗R106でC
R回路を構成している。そして、CR回路はリセット回
路74のトランジスタTr103のベースに接続され
る。電源投入により、コンデンサC101の充電電圧が
上昇して、ツェナダイオードZD101のツェナ電圧に
達し、抵抗R121に発生する電圧がトランジスタTr
109をオンする条件になると、トランジスタTr10
9はオンとなり、このトランジスタTr109のオンに
より、トランジスタTr110もオンになる。トランジ
スタTr110は、トランジスタTr109がオン状態
を保持する機能をもつ。
【0029】トランジスタTr109のオンにより、コ
ンデンサC107と抵抗R106よりなるCR回路に過
渡電流が流れ、トランジスタTr103をバイアスし、
トランジスタTr103にリセットパルスを与える。こ
れにより、トランジスタTr103が強制的に一時的に
オンとなり、リセット回路74が駆動され、ラッチング
リレー70がリセットされる。したがって、電源投入時
には、何らかの影響で第2の接点54に接続されていて
も第2の接点54から第1の接点52に強制的に切り換
えられる。その結果、制御負荷26には電源電圧が供給
されず、作動することがない。
【0030】また、受信機10から制御負荷26を駆動
するコマンド信号があると、制御回路46のホトカプラ
PC2が発光し、リレー駆動回路56のホトカプラPC
2が受光し、トランジスタTr102がオンとなり、ラ
ッチングリレー70がセットされ、第1の接点52から
第2の接点54に切り換えられる。また、受信機10か
ら制御負荷26を非駆動とするコマンド信号があると、
制御回路46のホトカプラPC3は発光し、リレー駆動
回路56のホトカプラPC3が受光し、トランジスタT
r103がオンとなり、ラッチングリレー70がリセッ
トされ、第2の接点54から第1の接点52に切り換え
られる。
【0031】58は前記電源線監視回路であり、電源線
監視回路58はホトカプラPC1、ホトカプラPC6、
抵抗R108,R109,R112、およびスイッチン
グ手段としてのトランジスタTr105よりなる。制御
回路46のホトカプラPC1が所定時間、例えば1秒間
ごとに発光すると、電源線監視回路58のホトカプラP
C1が受光し、トランジスタTr105をオン、オフさ
せる。トランジスタTr105がオンするとコンデンサ
C102の正極端子がアースに接続されることから、コ
ンデンサC102の負極端子は、アースから見ると負電
圧となり、その結果、コンデンサC102の充電電圧は
ホトカプラPC6をバイアスし、ホトカプラPC6は発
光することで制御回路46のホトカプラPC6に正常信
号を送る。勿論、電源線14に異常(断線、短絡)があ
れば、ホトカプラPC6は発光しないことから、制御回
路46のホトカプラPC6は受光することができず、電
源線異常を検出する。
【0032】62は前記負電圧回路であり、負電圧回路
62は、抵抗R110、コンデンサC102、ダイオー
ドD103−1,D103−2およびツェナダイオード
ZD104よりなる。電源線14からの電源電圧は、抵
抗R110を介してコンデンサC102に充電され、コ
ンデンサC102の充電電流は、電源投入時、ダイオー
ドD103−2を介してグランドラインに流れる。トラ
ンジスタTr105がオンすると、コンデンサC102
の正極端子がアースに接続されることから、コンデンサ
C102の負極端子側に負電圧が発生し、発生した負電
圧によりコンデンサC102の充電電圧は電源線監視回
路58および制御線監視回路60に供給される。
【0033】64は定電圧回路であり、定電圧回路64
はトランジスタTr106、ツェナダイオードZD10
2、抵抗R111およびコンデンサC103よりなる。
定電圧回路64は負電圧回路62が発生した負電圧を安
定化して、制御線監視回路60に供給する。制御線監視
回路60は、ホトカプラPC4、ホトカプラPC5、抵
抗R113,R114,R115,R116,R11
7、トランジスタTr107,Tr108、コンデンサ
C104、ダイオードD104、第3の接点78、およ
び第4の接点80よりなる。
【0034】正常時、すなわち、端子B−BC間を所定
のインピーダンスを有する抵抗(終端部)82で終端さ
れているとき、負電圧回路62から負電圧が出力される
と、ホトカプラPC5を発光させるだけの電流が流れ
ず、ホトカプラPC5はオフし、トランジスタTr10
8のベースには電流が流れ、トランジスタTr108が
オンとなる。トランジスタTr108がオンになると、
トランジスタTr107がオフになるので、ホトカプラ
PC4もオフになる。こうして、正常時には、ホトカプ
ラPC4,PC5はオフになる。
【0035】一方、制御線25の断線時には、トランジ
スタTr108のベースには電流が流れなくなり、トラ
ンジスタTr108はオフになり、端子BBC、抵抗R
114、トランジスタTr107のベースに電流が流
れ、トランジスタTr107がオンになる。このため、
ホトカプラPC4が発光し、断線信号を制御回路46の
ホトカプラPC4に送出する。
【0036】また、制御線25の短絡時には、ホトカプ
ラPC5に電流が流れ、ホトカプラPC5が発光し、短
絡信号を制御回路46のホトカプラPC5に送出する。
第3の接点78は、前記ラッチングリレー70のリセッ
トで開き、セットで閉じるようになっている。これによ
り、第1の接点52から第2の接点54に切り換える
と、断線が発生したようになるので、ホトカプラPC4
がオンになるのを防止する。
【0037】第4の接点80は、手動により閉じられ
る。これにより、断線短絡の監視を行わないようにして
いる。すなわち、制御負荷26に直列に接続されるダイ
オードD105−1,D105−2は、工事のとき、付
け忘れたり、規定のとおりに極性が接続されないことが
あり、このような場合には一時的断線短絡の監視を行わ
ないようにすることもできる。
【0038】次に、図7および図8に基づいて動作を説
明する。まず、電源を投入すると、端子BB−BBC間
に電源電圧が印加される。この電圧印加の状態は、図8
(A)に示される。電源投入により、コンデンサC10
1の充電電圧が上昇してくると、コンデンサC101の
正極、トランジスタTr109、抵抗R121,R12
2、ツェナダイオードZD101、抵抗R123、コン
デンサC101の負極に電流が流れる。
【0039】各点(A〜E)の電圧を図8に示す。電源
が投入(A)されると、(B)に示すようにコンデンサ
C101が充電される。コンデンサC101の充電電圧
がツェナダイオードZD101のツェナ電圧に達する
と、(D)に示すように図7のD点の電圧は上昇する。
更に抵抗R121の両端電圧がトランジスタTr109
のバイアス電圧になると、トランジスタTr109がオ
ンし、図7のC点の電圧は図8の(C)に示すようにな
る。
【0040】トランジスタTr109がオンすると、ト
ランジスタTr110もオンし、図7のD点の電圧は、
図8の(D)に示すようにグランドレベルに引き下げら
れる。このトランジスタTr110のオンにより、抵抗
R123で発生する電圧降下は吸収され、トランジスタ
Tr109がオフするときのコンデンサC101の充電
電圧は、トランジスタTr109がオンするときの充電
電圧よりも低くなる。
【0041】このことは、駆動手段76が、ヒステリシ
スを有することを示している。トランジスタTr110
は、トランジスタTr109のオンを保持する機能をも
つ。一方、トランジスタTr109のオンにより、コン
デンサC107と抵抗R106よりなるCR回路に過渡
電流が流れ、図7のE点には、図8の(E)に示すよう
なリセットパルスが発生し、トランジスタTr103を
一時的にオンさせる。
【0042】このときの図7のF点の電圧は、図8の
(F)に示すような電圧となり、ラッチングリレー70
がリセットされる。このように、電源投入時には、トラ
ンジスタTr109をオンさせ、CR回路に過渡電流を
流して、リセットパルスを発生させ、トランジスタTr
103を一時的にオンさせるようにしたため、ラッチン
グリレー70を強制的にリセットさせることができる。
【0043】これにより、非制御側である第1の接点5
2に強制的に切り換えることができる。したがって、制
御負荷26が作動することを確実に防止することができ
る。その結果、フェールセーフ機能を付加することがで
き、装置の信頼性を向上させることができる。
【0044】なお、上記の実施例は受信手段として受信
機10のみを設けた場合を例にとっているが、更に設備
規模が大きくなると、中央監視室に設置された受信機に
対し信号線を介して例えば各フロア毎にローカル受信機
として中継盤を設置し、中継盤のそれぞれに図2の受信
機10に示したように信号線12を介して制御用中継器
20−1,20−2を接続する構成をとる。
【0045】したがって、このような大規模システムの
場合にあっては、受信手段には受信機およびローカル受
信機としての中継盤が含まれることになる。また、ロー
カル受信機を統括するメインの受信機をもたず、フロア
毎にローカル受信機のみが分散してそれぞれ受信機とし
ての機能を果たすような設備構成にあっては、本発明で
いうところの受信手段はローカル受信機のみで構成する
こともできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ラッチングリレーの接点が振動などの外的要因で切
り換わっても、電源投入時に駆動手段によりラッチング
リレーを強制的にリセットさせ、接点を非制御側に切り
換えるようにしたため、フェールセーフ機能を付加する
ことができ、装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の一実施例を示す全体構成図
【図3】受信機と中継器間の伝送動作を示した説明図
【図4】受信機からの電文フォーマットの説明図
【図5】中継器からの電文フォーマットの説明図
【図6】制御用中継器のブロック図
【図7】リレー駆動回路を含む回路図
【図8】各点の電圧を示す図
【符号の説明】
10:受信機 11:端末 12:信号線 14:電源線 16:感知器用中継器 18:アナログ感知器 20:制御用中継器 22:電源兼用信号線 24:オンオフ感知器 25:制御線 26:制御負荷 28:制御部 28A:監視指令手段 30:表示部 32:操作部 34:弁復旧スイッチ 36:鳴動部 38:電源部 40:定電圧回路 42:送受信回路 44:伝送表示灯 46:制御回路 46A:切換制御手段 48:アドレス設定回路 50:アドレス設定スイッチ 52:第1の接点 54:第2の接点 56:リレー駆動回路 58:電源線監視回路(監視手段) 60:制御線監視回路(監視手段) 62:負電圧回路(負電圧発生手段) 64:定電圧回路 66:電源電圧供給回路 68:電流制限回路 70:ラッチングリレー 72:セット回路 74:リセット回路 76:駆動手段 78:第3の接点 80:第4の接点 82:抵抗(終端部)
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−33188(JP,U) 実開 昭55−70787(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 23/00 - 29/28 G08B 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信手段から伝送路を介して接続された
    末に対し端末アドレスを指定したコマンド信号を送出
    し、端末アドレスに自己アドレスが一致した端末が受信
    したコマンド信号に基づいて前記受信手段から供給され
    る電源を使用して制御負荷の駆動制御を行う防災監視装
    置において、 前記端末に、セットにより第1の接点から第2の接点に
    切り換え前記制御負荷に電源供給を行い、リセットによ
    り第2の接点から第1の接点に切り換え前記制御負荷に
    対して制御を行わないラッチングリレーと、前記制御負
    荷を制御するときに該ラッチングリレーをセットするセ
    ット回路と、前記制御負荷の制御を行わないときに該ラ
    ッチングリレーをリセットするリセット回路と、電源投
    入時に電源電圧を監視し所定電圧以上に達したことを検
    出したときに該リセット回路を強制的に駆動する駆動手
    段を設けたことを特徴とする防災監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防災監視装置において、 前記端末は、前記受信手段からの信号線に接続した中継
    器と、該中継器からの1または複数の制御回線に接続し
    た制御負荷で構成され、中継器に前記ラッチングリレー
    と、前記セット回路と、前記リセット回路と、前記駆動
    手段を設け、電源投入時にラッチングリレーを強制的に
    リセットすることを特徴とする防災監視装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の防災監視装置にお
    いて、 前記セット回路は、前記ラッチングリレーのセットコイ
    ルに接続されるトランジスタと、該トランジスタのベー
    ス側に接続される抵抗と、該抵抗に直列に接続されるホ
    トカプラを備えたことを特徴とする防災監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の防災監視装置にお
    いて、 前記リセット回路は、前記ラッチングリレーのリセット
    コイルに接続されるトランジスタと、該トランジスタの
    ベース側に接続される抵抗と、該抵抗と直列に接続され
    るホトカプラを備えたことを特徴とする防災監視装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の防災監視装置にお
    いて、 前記駆動手段は、少なくとも電源投入でオンするトラン
    ジスタと、該トランジスタのオンにより前記リセット回
    路を駆動させる駆動パルスを出力するCR回路を備えた
    ことを特徴とする防災監視装置。
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