JP2918383B2 - 画像の輪郭抽出方法および装置 - Google Patents

画像の輪郭抽出方法および装置

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  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像の輪郭抽出方法
およびそのための装置に関し、特に、画素間の境界にお
ける輪郭を抽出する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用の画像をコンピュータによって処
理する際に、画像の輪郭を抽出することがある。抽出し
た画像の輪郭は、輪郭内の画像にアフィン変換(回転、
拡大、縮小などの変換)を行なったり、輪郭内を所望の
色で塗りつぶしたり、輪郭同士、もしくは輪郭と他の画
像との論理演算(論理積,論理和,排他的論理和,反転
等)を行なうことにより、輪郭内の画像を他の画像と合
成あるいは加工したりする処理に利用される。
【0003】画像の輪郭抽出方法としては、特開昭63
−204376号公報に開示された方法がある。この方
法では、画素間の境界にある線分で画像の輪郭を構成し
ている。このため、まず、複数の走査線上における画像
の配列のパターンを予め類型化したパターンと比較し
て、画素境界の輪郭の基本形状を検出する(前記公報の
第2図参照)。そして、全走査線について輪郭の基本形
状を検出した後に、検出された基本形状を互いに結合し
て画像の輪郭を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、画面の全走査線について輪郭の基本形状を検出した
後に基本形状を結合することによって輪郭を求めていた
ので、輪郭を利用してアフィン変換などの処理を行なう
装置がその間休止状態になってしまい、画像全体の処理
時間が長くなるという問題があった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、画面の全走査線
について処理を行なうまで待つこと無く画像の輪郭を抽
出することのできる輪郭抽出方法およびそのための装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明による方法は、画像の輪郭を表わすベクト
ルとして、画素間の境界の座標系(Xb,Yb)で規定
された端点を連結して構成される閉ループベクトルを抽
出する方法であって、 (a)境界座標Xbの座標軸に平行で互いに隣接した2
本の走査線を処理対象として順次選択し、 (b)前記2本の走査線について、走査線方向に沿って
画像の濃度レベルが変化する位置を境界座標Xbで表わ
したランデータを準備し、 (c)前記2本の走査線のランデータを比較することに
よって、前記画像の輪郭を形成するベクトルのうちで当
該2本の走査線の境界に存在する第1のXb方向ベクト
ルを抽出し、前記第1のXb方向ベクトルのいずれかの
端点のXb座標値と、以前に抽出されていた第2のXb
方向ベクトルのいずれかの端点のXb座標値とが一致す
るときに、一致したXb座標においてYb方向に伸びる
Yb方向ベクトルで前記第1と第2のXb方向ベクトル
連結するとともに、連結されたベクトル列によって
ループベクトルが形成されているか否かを検出し、 (d)閉ループベクトルが形成されていることが検出さ
れたときに、前記閉ループベクトルのベクトルデータを
作成し、さらに、 (e)前記走査線を1本ずつ更新しつつ前記工程(a)
ないし(d)を繰り返すことによって、前記画像の輪郭
を表わす閉ループベクトルを抽出する。
【0007】上記の輪郭抽出方法は、さらに、ベクトル
の端点の座標値を含むベクトルデータを格納するための
ベクトルデータメモリを準備する工程と、1つ以上のベ
クトルが順次連結されたベクトル列の開始点と終了点と
の対応関係を示す対応関係データを登録するレジスタを
準備する工程とを備え、工程(c)は、連結されたベク
トル列の開始点と終了点との対応関係を示す対応関係デ
ータを前記レジスタ内に登録するとともに、前記対応関
係データに基づいて開始点と終了点とが一致するベクト
ル列を検出することによって閉ループベクトルを検出す
る工程、を含むことが好ましい。
【0008】対応関係データを登録するレジスタとし
て、1つ以上のベクトルが順次連結されたベクトル列の
開始点と終了点に関し、当該開始点と終了点のベクトル
データが格納されている前記ベクトルデータメモリのア
ドレスを、当該開始点および終了点の境界座標Xbの座
標値にそれぞれ対応させて記憶するための第1のレジス
タと、前記ベクトル列の開始点の境界座標Xbの座標値
を、前記終了点の境界座標Xbの座標値に対応させて記
憶するための第2のレジスタと、前記ベクトル列の終了
点の境界座標Ybの座標値を、前記開始点の境界座標X
bの座標値に対応させて記憶するための第3のレジスタ
とを準備する工程とを備え、 工程(c)は、(c−1)第1のXb方向ベクトルの始
点の座標値(Xs,Ys)と終点の座標値(Xe,Y
e)と、前記始点と終点の連結関係を示すリンクデータ
とを、ベクトルデータとして前記ベクトルデータメモリ
に格納する工程と、(c−2)前記工程(c−1)にお
いて前記ベクトルデータメモリに格納された始点と終点
のベクトルデータのアドレスを、前記始点の境界座標値
Xsおよび終点の境界座標値Xeにそれぞれ対応させて
前記第1のレジスタに書き込み、前記始点の境界座標値
Xsを前記終点の境界座標値Xeに対応させて前記第2
のレジスタに書き込むとともに、前記終点の境界座標値
Xeを前記始点の境界座標値Xsに対応させて前記第3
のレジスタに書き込む工程とを備え、 前記工程(c−2)は、(1)前記第1のレジスタの登
録内容に基づいて、Yb方向ベクトルを検出し、当該Y
b方向ベクトルのリンクデータを前記ベクトルデータメ
モリに格納し、当該Yb方向ベクトルを含むベクトル列
の開始点と終了点に関する前記第2と第3のレジスタの
登録内容を更新し、当該Yb方向ベクトルの両端点に関
して前記第1ないし第3のレジスタに登録されているデ
ータを消去することによって、当該Yb方向ベクトルを
前記第1のXb方向ベクトルおよび第2のXb方向ベク
トルと順次連結する工程と、(2)前記第2のレジスタ
において前記始点の境界座標値Xsに対応して記憶され
ている座標値と、前記第3のレジスタにおいて前記境界
座標値Xsに対応して記憶されている座標値とが同一で
あり、かつ、前記第2のレジスタにおいて前記終点の境
界座標値Xeに対応して記憶されている座標値と、前記
第3のレジスタにおいて前記境界座標Xeに対応して記
憶されている座標値とが同一である場合には、当該始点
と終点とを含むベクトル列を閉ループベクトルとして検
出する工程と、を含むことが好ましい。
【0009】また、この発明による装置は、画像の輪郭
を表わすベクトルとして、画素間の境界の座標系(X
b,Yb)で規定された端点を連結して構成される閉ル
ープベクトルを抽出する画像の輪郭抽出装置であって、 (a)境界座標Xbの座標軸に平行な走査線を1本ずつ
更新しつつ、互いに隣接した2本の走査線を処理対象と
して順次選択する走査線選択手段と、 (b)前記2本の走査線について、走査線方向に沿って
画像の濃度レベルが変化する位置を境界座標Xbで表わ
したランデータを記憶するランデータバッファと、 (c)前記2本の走査線のランデータを比較することに
よって、前記画像の輪郭を形成するベクトルのうちで当
該2本の走査線の境界に存在する第1のXb方向ベクト
ルを抽出し、前記第1のXb方向ベクトルのいずれかの
端点のXb座標値と、以前に抽出されていた第2のXb
方向ベクトルのいずれかの端点のXb座標値とが一致す
るときに、一致したXb座標においてYb方向に伸びる
Yb方向ベクトルで前記第1と第2のXb方向ベクトル
連結するとともに、連結されたベクトル列によって
ループベクトルが形成されているか否かを検出し、閉ル
ープベクトルが形成されていることが検出されたとき
に、前記閉ループベクトルのベクトルデータを作成する
輪郭抽出手段と、を備える。
【0010】上記の輪郭抽出装置は、さらに、ベクトル
の端点の座標値を含むベクトルデータを格納するための
ベクトルデータメモリと、1つ以上のベクトルが順次連
結されたベクトル列の開始点と終了点との対応関係を示
す対応関係データを登録するレジスタとを備え、輪郭抽
出手段は、連結されたベクトル列の開始点と終了点との
対応関係を示す対応関係データを前記レジスタ内に登録
するとともに、前記対応関係データに基づいて開始点と
終了点とが一致するベクトル列を検出することによって
閉ループベクトルを検出する手段、を含むことが好まし
い。
【0011】また、ベクトルの端点の座標値を含むベク
トルデータを格納するためのベクトルデータメモリと、
第1ないし第3のレジスタとして、1つ以上のベクトル
が順次連結されたベクトル列の開始点と終了点に関し、
当該開始点と終了点のベクトルデータが格納されている
前記ベクトルデータメモリのアドレスを、当該開始点お
よび終了点の境界座標Xbの座標値にそれぞれ対応させ
て記憶するための第1のレジスタと、前記ベクトル列の
開始点の境界座標Xbの座標値を、前記終了点の境界座
標Xbの座標値に対応させて記憶するための第2のレジ
スタと、前記ベクトル列の終了点の境界座標Xbの座標
値を、前記開始点の境界座標Xbの座標値に対応させて
記憶するための第3のレジスタとを備え、輪郭抽出手段
は、第1のXb方向ベクトルの始点の座標値(Xs,Y
s)と終点の座標値(Xe,Ye)と、前記始点と終点
の連結関係を示すリンクデータとを、ベクトルデータと
して前記ベクトルデータメモリに格納する第1の手段
と、前記第1の手段によって前記ベクトルデータメモリ
に格納された始点と終点のベクトルデータのアドレス
を、前記始点の境界座標値Xsおよび終点の境界座標値
Xeにそれぞれ対応させて前記第1のレジスタに書き込
み、前記始点の境界座標値Xsを前記終点の境界座標値
Xeに対応させて前記第2のレジスタに書き込むととも
に、前記終点の境界座標値Xeを前記始点の境界座標値
Xsに対応させて前記第3のレジスタに書き込む第2の
手段とを備え、前記第2の手段は、前記第1のレジスタ
の登録内容に基づいて、Yb方向ベクトルを検出し、当
該Yb方向ベクトルのリンクデータを前記ベクトルデー
タメモリに格納し、当該Yb方向ベクトルを含むベクト
ル列の開始点と終了点に関する前記第2と第3のレジス
タの登録内容を更新し、当該Yb方向ベクトルの両端点
に関して前記第1ないし第3のレジスタに登録されてい
るデータを消去することによって、当該Yb方向ベクト
ルを前記第1のXb方向ベクトルおよび第2のXb方向
ベクトルと順次連結する手段と、前記第2のレジスタに
おいて前記始点の境界座標値Xsに対応して記憶されて
いる座標値と、前記第3のレジスタにおいて前記境界座
標値Xsに対応して記憶されている座標値とが同一であ
り、かつ、前記第2のレジスタにおいて前記終点の境界
座標値Xeに対応して記憶されている座標値と、前記第
3のレジスタにおいて前記境界座標Xeに対応して記憶
されている座標値とが同一である場合には、当該始点と
終点とを含むベクトル列を閉ループベクトルとして検出
する手段と、を含むことが好ましい。
【0012】
【作用】請求項1に記載した方法では、画像の濃度レベ
ルが変化する位置を境界座標Xbで表わしたランデータ
を隣接する2本の走査線について準備し、2本の走査線
についてのランデータを比較することによってXb方向
ベクトルとYb方向ベクトルとを抽出するので、画素境
界における輪郭を構成するベクトルを抽出することがで
きる。また、このようにして輪郭を構成するベクトルを
抽出しつつ、順次連結されたベクトルによって閉ループ
ベクトルが形成されているか否かを検出し、検出された
閉ループベクトルを作成することによって、輪郭を表わ
す閉ループベクトルを抽出しているので、全走査線につ
いての処理を行なわずに輪郭を抽出することができる。
すなわち、走査線を1本ずつ更新しながらベクトルを抽
出する処理を実行し、輪郭を表わす閉ループベクトルが
形成された時点でその輪郭を抽出することができる。
【0013】また、請求項2に記載した方法では、ベク
トル列の開始点と終了点の対応関係を示す対応関係デー
タを登録するレジスタを準備し、この対応関係データに
基づいて閉ループベクトルを検出するようにしたので、
閉ループベクトルを容易に検出することができる。
【0014】請求項3に記載した方法では、ベクトルデ
ータメモリにベクトルデータを格納するとともに、ベク
トル列の開始点と終了点に関するデータを記憶する第1
ないし第3のレジスタを準備し、ベクトルデータメモリ
および第1ないし第3のレジスタの登録内容に基づいて
閉ループを構成しているベクトル列を検出しているの
で、個々のベクトルを抽出しつつ閉ループベクトルを抽
出すことができる。なお、請求項4ないし6に記載した
装置も、上記の方法に準じた作用を有する。
【0015】
【実施例】
A.画素輪郭と境界輪郭 図1は、画素輪郭と境界輪郭とを比較して示す説明図で
ある。なお、この実施例では、簡単の為に黒白画像につ
いて説明することとする。画素輪郭は、図1(a)に示
すように画素座標Xp、Ypで規定された端点を連結し
て構成される輪郭であり、その輪郭ベクトルは各画素の
中心を通っているものと考えることができる。一方、境
界輪郭は、図1(b)に示すように画素間の境界の座標
(以下、「境界座標」と呼ぶ)Xb、Ybで規定された
端点を連結して構成される輪郭であり、輪郭ベクトルは
画素の境界を通っているものと考えることができる。
【0016】境界輪郭は、画素輪郭と比較して以下のよ
うな利点を有している (1)画素輪郭では1画素幅の画像領域をベクトルで表
現できないが、境界輪郭ではこれが可能である。 (2)図1(c)に示すように、2つの画像領域が互い
に接触しているときに、境界輪郭では輪郭線が互いに重
なるので、接触していることを容易に検出することがで
きる。一方、画素輪郭では、接触する部分における2つ
の画像領域の輪郭線が互いに重ならないので、接触して
いることを検出するのが困難である。 (3)解像度が異なった装置(CRT、プリンタなど)
へ出力するために間引きなどの縮小処理を行なった場合
に、画素輪郭よりも境界輪郭の方が縮小処理に伴う誤差
が小さい。これは、画素輪郭では輪郭ベクトルで表わさ
れたルートに沿って連結された画素によって輪郭の形状
が作成されるので輪郭形状が1画素の大きさに依存して
しまうのに対して、境界輪郭では輪郭ベクトルが輪郭の
形状自身を表わしている、という差に起因している。 (4)上記(3)と同じ理由により、画素輪郭では画像
データのアフィン変換や変形処理の際に誤差を生じ易
い。この発明は、このような利点を有する境界輪郭を抽
出するための技術に関するものである。
【0017】B.装置の構成 図2は、この発明の一実施例としての輪郭抽出装置の構
成を示すブロック図である。この輪郭抽出装置は、次の
構成要素を備えている。
【0018】画像データ入力部1:前段の装置から画像
データを受け取る画像データバッファ。入力される画像
データの形式は、画像を画素ごとに表わす画素データで
もよく、文字や図形を表わすベクトルデータであっても
よい。この輪郭抽出装置はパイプライン処理(画像デー
タを1走査線ごとに連続的に順次処理する方法)で画像
データを処理するので、バッファサイズは1走査線分あ
ればよい。
【0019】ランデータ変換部2:画像データ入力部1
から与えられた画像データに基づいて、走査線に沿った
画像データの変化点を画素の境界座標に従って表わした
ランデータに変換する。画像データからランデータへの
変換方法については更に後述する。
【0020】ランデータバッファ3:ランデータ変換部
2で作成されたランデータを一時記憶するバッファであ
る。1つ前の走査線のランデータを記憶するための第1
のランデータバッファ31と、現在の走査線のランデー
タを記憶するための第2のランデータバッファ32とを
有する。
【0021】輪郭抽出部4:輪郭点の検出、輪郭の部分
ベクトルの生成、および部分ベクトルを連結した閉ルー
プの検出を行なう。これらの処理の詳細は後述する。
【0022】作業バッファ5:輪郭抽出の処理に用いる
データを一時的に格納するバッファであり、3つのレジ
スタ5c、5p、5nを備えている。以下では、第1の
レジスタ5cを「columnレジスタ」、第2のレジ
スタ5pを「prevレジスタ」、第3のレジスタ5n
を「nextレジスタ」と呼ぶ。これらのレジスタの使
用方法については後述する。
【0023】ベクトルデータメモリ6:輪郭ベクトルデ
ータの座標データと、各座標データの連結状態を示すデ
ータ(「リンクポインタ」と呼ぶ)を格納するメモリ。
【0024】ベクトルデータ出力部7:抽出された閉ル
ープベクトルデータを後段の装置に出力するインタフェ
イス。 制御回路8:輪郭抽出装置の各部の制御を行なう。
【0025】C.ランデータへの変換方法 図3は、ランデータ変換部2における2値の画像データ
からランデータへの変換方法を示す説明図である。図3
(a)、(b)には、それぞれ1本の走査線上における
白黒画像Ipと、その画像データDpと、画像データD
pを変換して求められたランデータDrとが示されてい
る。図3(a)は走査線の先頭の画素が白色の場合であ
り、図3(b)は走査線の先頭の画素が黒色の場合であ
る。
【0026】ランデータDrは、画像データDpの値が
変化する境界座標Xbの座標値を順に配列したデータで
ある。1本の走査線のランデータDrの最後には、境界
座標Xbの最大値Nbに1を加えた値(=Nb+1、こ
の値は走査線上の画素数に1を加えた値に等しい)が走
査線終了データとして3つ連続して付加されている。こ
の走査線終了データ(Nb+1)は、1走査線分のラン
データの最後を示している。なお、図3(b)のように
走査線の先頭の画素が黒色の場合には、ランデータDr
の最初の値は0となる。
【0027】D.ベクトル検出時の接続処理の内容 図4〜図8は、輪郭ベクトルの検出時における接続処理
の内容を示す説明図である。ここで、「接続処理」と
は、輪郭ベクトル相互の接続関係を更新する処理を言
い、具体的には、輪郭ベクトルの両端点に関するデータ
を作業バッファおよびベクトルデータメモリに登録する
処理のことを言う。接続処理は、輪郭抽出部4によって
実行される。なお、図4以降の図では境界座標Xbの値
の前に「#」をつけて他の数値と区別している。また、
以下の説明において、column[#Xb]はcol
umnレジスタ5cの境界座標Xbの位置を示す(但
し、その位置に登録されているデータを示す場合もあ
る)。prev[#Xb]、next[#Xb]も同様
である。
【0028】図4は、(a)に示すベクトルV1が検出
された状態を示している(ベクトルの検出方法について
は更に後述する)。この時、ベクトルデータメモリ6に
は,(c)に示すようにベクトルV1の始点P1と終点
P2の境界座標(Xb,Yb)がアドレス*1、*2に
それぞれ格納される。ベクトルデータメモリ6のリンク
データは、各アドレスの座標データがどのアドレスの座
標データと連結されているかを示している。この実施例
では、リンクデータで指定されたアドレスの座標データ
で示される端点が、そのベクトルの終点である。図4の
例では、アドレス*1の座標データで示される端点を始
点とし、アドレス*2の座標データで示される端点を終
点とするベクトルV1が検出されたことがリンクデータ
によって表わされている。アドレス*2のリンクデータ
としては、どのアドレスとも連結されていないことを示
すデータ(図中「NC」と記す)が格納される。
【0029】図4(b)に示すように、作業バッファ5
の各レジスタ(prev、columnおよびnex
t)には、各境界座標Xbに対して1つのデータが登録
できる。各レジスタは、次のような機能を有している。
a)columnレジスタ5c:ベクトル列の開始点の
境界座標Xbの位置に、開始点の座標データのアドレス
(ベクトルデータメモリ6のアドレス)を格納する。ま
た、ベクトル列の終了点の境界座標Xbの位置に、終了
点の座標データのアドレスを格納する。b)prevレ
ジスタ5p:ベクトル列の終了点の境界座標Xbの位置
に、ベクトル列の開始点の境界座標Xbの値を格納す
る。c)nextレジスタ5n:ベクトル列の開始点の
境界座標Xbの位置に、ベクトル列の終了点の境界座標
Xbの値を格納する。これらのレジスタに登録されるデ
ータは、本発明における対応関係データに相当する。
【0030】図4において、作業バッファ5のcolu
mnレジスタ5cには、検出されたベクトルV1の始点
P1の境界座標Xb(=#1)の位置(column
[#1])に始点の座標データが格納されているベクト
ルデータメモリ6のアドレス(以下、座標データのアド
レスと称す)(=*1)が登録される。また、終点P2
の境界座標Xb(=#3)の位置(column[#
3])に、終点の座標データのアドレス(=*2)が登
録される。なお、図4(b)の各レジスタにおける
「−」のマークは、有効なデータが登録されていないこ
とを示している。
【0031】prevレジスタ5pには、ベクトルV1
の終点P2の境界座標Xb(=#3)の位置(prev
[#3])に、ベクトルV1の始点P1の境界座標Xb
(=#1)が登録される。一方、nextレジスタ5n
には、ベクトルV1の始点P1の境界座標Xb(=#
1)の位置(next[#1])に、ベクトルV1の終
点P2の境界座標Xb(=#3)が登録される。
【0032】図5は、図4に引き続いてベクトルV2が
検出された際の処理を示している。後述するように、輪
郭抽出部4がランデータに基づいて最初に検出するのは
境界座標Xbの座標軸に沿ったベクトルV1、V2(言
い換えれば、主走査方向に沿ったベクトル)である。ベ
クトルV2が検出されると、ベクトルV2に関するデー
タがベクトルデータメモリ6と作業バッファ5とに登録
されるとともに、これらのデータに基づいて境界座標Y
bに沿ったベクトルV3(言い換えれば、副走査方向に
沿ったベクトル)が検出される。ベクトルV2のデータ
の登録、および、ベクトルV3の検出とそのデータの登
録の手順は次の通りである。なお、図5〜図8には、下
記の手順1)〜11)のいくつかの番号が書き込まれて
おり、各手順における処理の内容が示されている。
【0033】1)ベクトルV2が検出されると、ベクト
ルデータメモリ6には,ベクトルV2の始点P3と終点
P4の境界座標(Xb,Yb)の値がアドレス*3、*
4にそれぞれ格納される。同時に、アドレス*3の座標
データがアドレス*4の座標データに連結されることを
示すリンクデータも、ベクトルデータメモリ6に登録さ
れる。アドレス*4のリンクデータとしては、どのアド
レスとも連結されていないことを示すデータNCが格納
される。
【0034】2)prevレジスタ5pには、ベクトル
V2の終点P4の境界座標Xb(=#2)の位置(pr
ev[#2])に、ベクトルV2の始点P3の境界座標
Xb(=#3)が登録される。一方、nextレジスタ
5nには、ベクトルV2の始点P3の境界座標Xb(=
#3)の位置(next[#3])に、ベクトルV2の
終点P4の境界座標Xb(=#2)が登録される。
【0035】3)columnレジスタ5cには、ベク
トルV2の始点P3の境界座標Xb(=#3)の位置
(column[#3])に、始点P3の座標データの
アドレス(=*3)が登録される。この時、既にデータ
が登録されている場合には新たなデータが上書きされ
る。
【0036】4)上述の3)の処理において、colu
mn[#3]にアドレス*3を書き込む際に、輪郭抽出
部4が同じ位置にアドレス*2が既に登録されているこ
とを検出すると、アドレス*2がアドレス*3に連結さ
れるものと判断する。そして、アドレス*2のリンクデ
ータとしてアドレス*3が格納される。この結果、端点
P2とP3とを接続したベクトルV3(図5(a)参
照)が生成されるとともに、3つのベクトルV1,V
3,V2が順次連結されたベクトル列が形成される。ベ
クトル列の開始点はベクトルV1の始点P1であり、ベ
クトル列の終了点はベクトルV2の終点P4である。図
6は、4)までの処理においてベクトルデータメモリ6
と作業バッファ5に登録されたデータを示すとともに、
次の5)以降の処理を説明する説明図である。
【0037】5)上記4)の処理の終了時には、pre
v[#3]にもnext[#3]にもデータが登録され
ている。このことは、境界座標Xb=#3にあるベクト
ルの端点P2、P3の前にも後にも他の端点が連結され
ていることを示している。すなわち、境界座標Xb=#
3の位置の端点P2、P3が、ベクトル列の中間点であ
ることを示している。これに応じて、輪郭抽出部4は境
界座標Xb=#3の位置における作業バッファ5の登録
内容を以下の5)〜7)の手順に従って変更する(以下
のような作業バッファ5の登録内容の変更を「対応関係
の最適化処理」と呼ぶ)。
【0038】対応関係の最適化処理では、次のようにし
てnextレジスタ5nの登録内容を変更する。まず、
prevレジスタ5pにおいて、処理の対象となる境界
座標Xb=#3の位置prev[#3]に登録されてい
る境界座標Xbの値(=#1)を読み取る。prev
[#3]=#1は、境界座標Xb=#3の端点P2、P
3の前側に、境界座標Xb=#1の端点P1が連結され
ていることを示している。次に、nextレジスタ5n
において、この境界座標Xb=#1の位置(next
[#1])に登録された境界座標Xb(=#3)を読み
取る。next[#1]=#3は、境界座標Xb=#1
の端点P1の後側に、境界座標Xb=#3の端点P2、
P3が連結されていることを示している。今、これらの
端点P2、P3のデータを中間点として作業バッファ5
から削除したいので、そのためには、端点P1の後側
に、中間点P2、P3の後側の端点P4を直接連結する
ようにnextレジスタ5nの内容を変更すればよい。
すなわち、next[#1]の値(端点P1の後側の端
点の境界座標Xbを示す)として、next[#3]=
#2(端点P2、P3の後側の端点の境界座標Xbを示
す)を代入すればよい。
【0039】6)prevレジスタ5pの内容も同様に
して変更される。まず、削除される中間点P2、P3の
境界座標Xb(=#3)におけるnextレジスタ5n
の値next[#3]=#2を読み取り、prevレジ
スタ5pにおける境界座標Xb=#2の値prev[#
2]=#3を読む。prev[#2]=#3は、端点P
4の前側に端点P2、P3が連結されていることを示し
ている。いま、境界座標Xb=#3の端点P2、P3を
中間点として削除するには、prev[#2](端点P
4の前側の端点の境界座標Xbを示す)の値として、p
rev[#3]=#1(端点P2、P3の前側の端点の
境界座標Xbを示す)を代入すればよい。
【0040】7)こうしてprevレジスタ5pとne
xtレジスタ5nの内容を変更した後、境界座標Xbに
おけるprevレジスタ5p、columnレジスタ5
c、およびnextレジスタ5nから中間点に相当する
値を消去する。以上の5)から7)までで対応関係の最
適化処理が終了し、prevレジスタ5pとnextレ
ジスタ5nで表わされる連結状態が修正される。
【0041】8)最後に、columnレジスタ5cに
おいて、ベクトルV2の終点P4の境界座標Xb(=#
2)の位置(column[#2])に、終点P4の座
標データのアドレス*4が登録される。こうしてベクト
ルV2の検出に伴う処理が終了する。図7は、8)の処
理を終了した時点における状態を示している。prev
[#2]=#1のデータは、境界座標Xb=#2の位置
にベクトル列の終了点が存在し、ベクトル列の開始点が
境界座標Xb=#1に存在することを意味している。ま
た、next[#1]=#2のデータは、境界座標Xb
=#1の位置にベクトル列の開始点が存在し、ベクトル
列の終了点が境界座標Xb=#2に存在することを意味
している。また、columnレジスタ5cには、ベク
トル列の開始点と終了点の座標データが格納されている
アドレス*1、*4がそれぞれの境界座標Xbの位置に
登録されている。
【0042】図8は、更に、ベクトルV4が検出された
時の処理を示す説明図である。 9)ベクトルV4が検出されると、その始点P5の境界
座標データ(2,3)がベクトルデータメモリ6のアド
レス*5に登録されるとともに、終点P6の境界座標デ
ータ(1,3)がアドレス*6に登録される。また、上
記3)と同じ処理によって、アドレス*5の端点P5が
アドレス*6の端点P6に連結されることがリンクデー
タとして登録される。この結果、端点P1〜P6が順次
連結されたベクトル列が形成される。
【0043】10)次に、上記4)と同じ処理によっ
て、prev[#1]とnext[#2]にデータが登
録される。すなわち、prevレジスタ5pには、ベク
トルV4の終点P6の境界座標Xb(=#1)の位置p
rev[#1]に、ベクトルV4の始点P5の境界座標
Xb(=#2)が登録される。一方、nextレジスタ
5nには、ベクトルV4の始点P5の境界座標Xb(=
#2)の位置next[#2]に、ベクトルV4の終点
P6の境界座標Xb(=#1)が登録される。
【0044】この状態では、次の式が成立している。 prev[#2]=next[#2] …(1) prev[#1]=next[#1] …(2) 一般的に、新たに検出されたベクトル列の始点の境界座
標XbをXsとし、終点の境界座標XbをXeとする
と、上式(1)、(2)は次のように書くことができ
る。 prev[Xs]=next[Xs] …(1a) prev[Xe]=next[Xe] …(2a)
【0045】式(1a)および(2a)が両方とも成立
しているということは、新たに検出されたベクトル列の
始点および終点が共に、ベクトル列の開始点でもあり終
了点でもあることを意味している。すなわち、ベクトル
列が閉ループを構成していることを示している。
【0046】11)輪郭抽出部4は、式(1a)および
(2a)が両方とも成立していることを検出すると、新
たに検出されたベクトルV4の始点を閉ループベクトル
の開始点と定義するとともに、ベクトルV4の終点のア
ドレス*6の座標データをアドレス*1に連結すること
を示すリンクデータを登録する。この結果、端点P1〜
P6で構成された閉ループベクトルが形成される。閉ル
ープベクトルは、1つの画像領域の輪郭を表わしてい
る。
【0047】ベクトルデータメモリ6に登録された閉ル
ープベクトルの座標データは、ベクトル列の開始点*1
の座標データから順に、ベクトルデータ出力部7を介し
て外部装置に出力される。なお、閉ループベクトルが形
成されて、そのベクトルデータの出力が終了すると、作
業バッファ5の各レジスタに最後に登録された始点およ
び終点の境界座標Xbが削除され、その閉ループに関す
るデータは残らない。
【0048】作業バッファ5とベクトルデータメモリ6
の登録内容は、次のようにまとめられる。 a)columnレジスタ5c:ベクトル列の開始点の
境界座標Xbの位置に、開始点の座標データのアドレス
を格納する。また、ベクトル列の終了点の境界座標Xb
の位置に、終了点の座標データのアドレスを格納する。 b)prevレジスタ5p:ベクトル列の終了点の境界
座標Xbの位置に、ベクトル列の開始点の境界座標Xb
の値を格納する。 c)nextレジスタ5n:ベクトル列の開始点の境界
座標Xbの位置に、ベクトル列の終了点の境界座標Xb
の値を格納する。 d)座標データ:ベクトルの端点の境界座標(Xb,Y
b)を示すデータ。 e)リンクデータ:ベクトルの端点の連結状態を示すデ
ータ。
【0049】このような作業バッファ5とベクトルデー
タメモリ6とを用いることによって、境界座標Xbの座
標軸と平行なベクトルを新たに検出するごとに、ベクト
ル列の開始点と終了点の登録データを更新しつつ、ベク
トル列の各端点の連結状態を更新できる。また、ベクト
ル列が閉ループを構成した際に、その閉ループを直ちに
検出することができる。従って、この輪郭抽出装置は、
走査線ごとにランデータを処理することによってベクト
ルを検出しつつ、閉ループベクトルを検出する度に、そ
の閉ループベクトルデータ(輪郭ベクトルデータ)を外
部装置に出力することができるという利点がある。
【0050】E.接続処理の詳細手順 図9および図10は、図4〜図8で説明したベクトルの
接続処理の詳細手順を示すフローチャートである。
【0051】ステップSS0は例外処理であり、輪郭抽
出部4によって検出されたベクトルの始点X座標データ
Xsと終点X座標データXeとを比較し、等しい場合に
は強制的に接続処理を終了し、異なる場合にはステップ
SS1を実行する。この例外処理を実行するのは、始点
X座標データXsと終点X座標データXeとが等しい場
合には、接続状態を変化させる必要がないためであり、
また、作業バッファ5の各レジスタにおいて接続状態の
矛盾が発生するのを防止するためである。
【0052】ステップSS1では、輪郭抽出部4によっ
て検出されたベクトルの始点の座標データ(Xs,Y
s)と終点の座標データ(Xe,Ye)とがベクトルデ
ータメモリ6に格納される。この時、リンクデータはま
だ登録されない。ステップSS2では、next[#X
s]にXeが格納されるとともに、prev[#Xe]
にXsが格納される。また、閉ループ判定結果に用いる
フラグをオフにセットする。
【0053】ステップSS3では、ベクトル列が閉ルー
プを構成しているか否かが判定される。すなわち、上式
(1a)と(2a)が成立しているか否かが判断され
る。ステップSS3においてベクトル列が閉ループを構
成していると判断されると、ステップSS4においてフ
ラグをオンにセットし、次のステップSS5(図10)
に進む。一方、ベクトル列が閉ループを構成していない
場合には、直接ステップSS5に移行する。
【0054】ステップSS5では、column[#X
s]に既にデータが登録されているか否かが判断され
る。column[#Xs]にデータが登録されていな
い場合には、ステップSS6において、新たに検出され
たベクトルの始点の座標データが格納されているアドレ
スが、column[#Xs]に登録される。そして、
ステップSS10に移行し、始点の座標データが終点の
座標データに連結されることを示すリンクデータが、ベ
クトルデータメモリ6に登録される。
【0055】ステップSS5において、column
[#Xs]に既にデータ(アドレス)が登録されている
場合には、ステップSS7において、既に登録されてい
たアドレスの座標データを、ステップSS1で新たに格
納された始点の座標データに連結されることを示すリン
クデータが、ベクトルデータメモリ6に登録される。こ
の処理は、図5で説明した処理4)に相当する。
【0056】ステップSS8では、作業バッファ5の対
応関係の最適化処理が行なわれ(図6の処理5)および
6)に相当)、ステップSS9では始点の境界座標Xs
における作業バッファ5が初期化される(図6の処理
7)に相当)。そして、ステップSS10において、始
点の座標データが終点の座標データに連結されることを
示すリンクデータが、ベクトルデータメモリ6に登録さ
れる。
【0057】ステップSS11〜SS15は、ベクトル
の終点について、ステップSS5〜SS10と同じ処理
を行なう手順である。ステップSS16では、フラグが
オンにセットされているか否かが判断され、オンにセッ
トされている場合には、ステップSS17において閉ル
ープベクトルデータを外部装置に出力してから接続処理
を終了する。一方、フラグがオフであれば、直ちに接続
処理を終了する。なおステップSS17では、ベクトル
データメモリ6に最後に登録した座標データを起点と
し、リンクデータに基づいて、順次座標データを外部装
置に出力する。そして、リンクデータが起点となった座
標データを示した際に出力を停止する。
【0058】F.ベクトル検出処理の詳細 図11および図12は、ベクトルの検出とこれに伴う接
続処理の手順を示すフローチャートである。ベクトルの
検出は、ランデータバッファ3に格納された隣接する2
走査線分のランデータに基づいて輪郭抽出部4が実行す
る。
【0059】ステップS0では、ベクトル検出に用いる
ポインタが初期化される。図13は以下のデータの内容
を説明する説明図である。第1のアドレスポインタN
1:第1のランデータバッファ31のアドレスを示すポ
インタであり、ステップS0では0に初期化される。第
2のアドレスポインタN2:第2のランデータバッファ
32のアドレスを示すポインタであり、ステップS0で
は0に初期化される。作業データDa〜Df:作業デー
タDaは第1のランデータバッファ31において第1の
アドレスポインタN1の位置に格納されているランデー
タであり、Db,Dcは、Daに続く2つのランデータ
である。また、作業データDdは第2のランデータバッ
ファ32において第2のアドレスポインタN2の位置に
格納されているランデータであり、De,Dfは、Dd
に続く2つのランデータである。作業データDa〜Df
は、輪郭抽出部4に接続されているRAM(図示せず)
に格納される。
【0060】ステップS1では、アドレスポインタN
1,N2がそれぞれ2ずつ増加される。この更新は、図
13に破線で示すように、各ランデータバッファ31、
32から読み取られる作業データの先頭データDa、D
dのアドレスを、2つずつ更新することを示している。
図3でも説明したように、ランデータバッファ3のアド
レス0のランデータは、白→黒に変化する境界座標Xb
を示している。従って、アドレスポインタN1が2ずつ
更新されると、作業データDa,Db,Dcは、常に白
→黒、黒→白、および白→黒の変化位置をそれぞれ示す
ことになる。作業データDd,De,Dfも同様であ
る。ステップS2では、作業データDa,Ddをそれぞ
れ走査線終了データ(Nb+1)と比較し、条件が満た
されれば処理を終了し、条件が満たされない場合はステ
ップS3に移行する。
【0061】ステップS3では、2つの作業データD
a,Deが比較され、De<DaならステップS4が実
行され、Da≦DeならステップS6が実行される。図
14はステップS4が実行される場合(条件1)の画像
の状態を示す説明図である。作業データDa,Db,D
cは第1の走査線SL1に沿った画像を表わしており、
作業データDd,De,Dfは第2の走査線SL2に沿
った画像を表わしている。なお、図14では第1と第2
の走査線の間の副走査方向の座標をYbとしている。
【0062】前述したように、作業データDa,Db,
Dcは、常に白→黒、黒→白、および白→黒の変化位置
をそれぞれ示しているので、作業データDaとDbで表
わされる区間の画像は常に黒色であり、作業データDb
とDcの区間は白色である。同様に、作業データDdと
Deの区間は黒色であり、作業データDeとDfの区間
は白色である。
【0063】図14に示すように、De<Da(条件
1)の場合には、点(Dd,Yb)と点(De,Yb)
を結ぶベクトルVaが存在し、このベクトルVaは黒色
領域の上部の境界線上にある。ステップS4では、輪郭
抽出部が点(Dd,Yb)と点(De,Yb)を接続す
る接続処理を上記の図9および図10の手順に従って実
行することにより、作業バッファ5とベクトルデータメ
モリ6にベクトルVaに関するデータを登録する。ステ
ップS4の接続処理が終了すると、作業データDd,D
e,Dfを更新するとともに、第2のアドレスポインタ
N2を2だけ増加してステップS3に戻る。
【0064】ステップS3においてDa≦Deの場合に
は、ステップS6が実行される。ステップS6において
Db<DdならステップS7が実行され、Dd≦Dbな
らステップS9(図12)が実行される。図15は、ス
テップS7が実行される場合(条件2)の画像の状態を
示す説明図である。図15に示すように、条件2では次
の式が成立している。 条件2:[Da≦De and Db<Dd] …(3)
【0065】条件2の場合は、点(Db,Yb)と点
(Da,Yb)を結ぶベクトルVaが存在し、このベク
トルVaは黒色領域の下部の境界線を構成している。ス
テップS7では、輪郭抽出部4が点(Db,Yb)から
点(Da,Yb)への接続処理を実行することにより、
これらを両端点とするベクトルVaに関するデータを作
業バッファ5とベクトルデータメモリ6に登録する。ま
た、点(Da,Yb)から上方の端点に向かうベクトル
Vbと、上方の端点から点(Db,Yb)に向かうベク
トルVcのデータも、接続処理によって登録される。ス
テップS7の接続処理が終了すると、作業データDa,
Db,Dcを更新するとともに、第1のアドレスポイン
タN1を2だけ増加してステップS3に戻る。
【0066】ステップS6においてDd≦Dbとなる場
合(条件3)には、図16(a)、図16(b)、図1
7、および図18の4つの状態のいずれかになってい
る。条件3では、次の式が成立している。 条件3:[Da≦De and Dd≦Db] …(4) 条件3が成立する4つの状態のいずれの場合にも、ステ
ップS9において輪郭抽出部4が点(Dd,Yb)から
点(Da,Yb)への接続処理を実行し、これによっ
て、これらを両端点とするベクトルVaに関するデータ
を作業バッファ5とベクトルデータメモリ6に登録す
る。このとき、点(Da,Yb)から上方の端点に向か
うベクトルVbのデータも登録される。
【0067】ステップS10およびステップS11で
は、作業データDfとDb、およびDeとDcがそれぞ
れ比較される。この結果によって、上記の4つの状態が
条件4(ステップS12、図16に対応)と、条件5
(ステップS14、図17に対応)と、条件6(ステッ
プS16、図18に対応)とに分けられる。
【0068】図16に示すように、ステップS12が実
行される場合は、条件3に次の条件4が加重されてい
る。 条件4:[Db≦Df and De≦Dc] …(5) 条件4が成立するのは、図16(a)および図16
(b)のいずれかの状態であり、このときには、ステッ
プS12において輪郭抽出部4が点(Db,Yb)から
点(De,Yb)への接続処理を実行し、これによっ
て、これらを両端点とするベクトルVcに関するデータ
を作業バッファ5とベクトルデータメモリ6に登録す
る。このとき、上方の端点から点(Db,Yb)に向か
うベクトルVdのデータも登録される。そして、ステッ
プS13において、6つの作業データDa〜Dfをすべ
て更新するとともに、第1と第2のアドレスポインタN
1,N2を更新してステップS3に戻る。
【0069】図17に示すように、ステップS14が実
行される場合は、条件3に次の条件5が加重されてい
る。 条件5:[Df<Db] …(6) ステップS14では、輪郭抽出部4が点(Df,Yb)
から点(De,Yb)への接続処理を実行し、これによ
って、これらを両端点とするベクトルVcに関するデー
タを作業バッファ5とベクトルデータメモリ6に登録す
る。そして、ステップS13において、作業データD
d,De,Dfと第2のアドレスポインタN2を更新
し、ステップS10に戻る。
【0070】図18に示すように、ステップS16が実
行される場合は、条件3に次の条件6が加重されてい
る。 条件6:[Dc<De] …(7) ステップS16では、輪郭抽出部4が点(Db,Yb)
から点(Dc,Yb)への接続処理を実行し、これによ
って、これらを両端点とするベクトルVcに関するデー
タを作業バッファ5とベクトルデータメモリ6に登録す
る。この時、上方の端点から点(Db,Yb)に向かう
ベクトルVdのデータと、点(Dc,Yb)から上方の
端点に向かうベクトルVeのデータも、接続処理によっ
て登録される。そして、ステップS17において、作業
データDa,Db,Dcと第1のアドレスポインタN1
を更新し、ステップS10に戻る。
【0071】上述したように、条件5と条件6では接続
処理と作業データの更新を行なった後に、ステップS1
0に戻り、条件4が成立するまで条件5または条件6の
処理を繰り返す。そして、ステップS10において条件
4が成立すると判断されると、ステップS12において
条件4の処理が実行され、ステップS13からステップ
S2に戻る。
【0072】以上のように、この輪郭抽出装置では、ラ
ンデータバッファ3に記憶された2本の走査線上のラン
データに基づいて、2本の走査線の境界にある輪郭ベク
トルが検出される。
【0073】G.全体処理手順 図19は、実施例における全体の処理手順を示すフロー
チャートである。処理の開始時にはステップT0を通過
し、ステップT1において画像データ入力部1に画像デ
ータが1走査線分入力される。
【0074】ステップT2では、画像データに基づいて
ランデータが生成される。なお、前述したように、ラン
データバッファ3には2本の走査線分のランデータが記
憶されるので、最初の走査線のランデータがステップT
2において生成されると、ステップT3,T4,T0,
T1を経由してステップT2に戻り、2番目の走査線の
ランデータが生成される。一般には、N番目の走査線の
ランデータが第2のランデータバッファ32に記憶さ
れ、(N−1)番目の走査線のランデータが第1のラン
データバッファ31に記憶される。
【0075】ステップT3では、図11および図12の
手順に従ってベクトルの抽出処理が実行される。さらに
ステップT3では、図9および図10の手順に従ってベ
クトルの接続処理が実行され、接続処理において閉ルー
プベクトルが検出されると、その閉ループベクトルデー
タが出力される。その後、ステップT4において走査線
が1本更新されてステップT0にもどり、ステップT0
〜T4が繰り返される。
【0076】図20〜図28は、上述の方法で輪郭ベク
トルの検出を行なった一例を示す説明図である。これら
の図では画像全体が8×8画素で構成されており、ま
た、3つの黒色領域R1,R2,R3が含まれている。
図20〜図28は、境界座標Yb=0〜8の位置におい
て画素間の境界を走る仮想的な走査線(以下、「境界走
査線」と呼ぶ)に関して図19の手順で処理を行なった
結果をそれぞれ示している。この際、境界走査線の上側
の画素走査線(画素の中心を通る走査線)のランデータ
が第1のランデータバッファ31に記憶されるととも
に、境界走査線の下側の画素走査線のランデータが第2
のランデータバッファ32に記憶される。
【0077】図20において、第2のランデータバッフ
ァ32にはYb=0の境界走査線の下側の画素走査線の
ランデータ(すなわち、図20(a)の一番上側の1行
の画像を示すランデータ)が記憶される。但し、この画
素走査線上には黒色領域が無いので、第2のランデータ
バッファ32には、ランデータの終了を示すデータ(図
中「e」と記す)が記憶されているだけである。図20
の状態では、境界走査線上にベクトルが検出されないの
で、作業バッファ5やベクトルデータメモリ6にはデー
タが登録されていない。
【0078】図21に示すように、Yb=1の境界走査
線では3つのベクトルが検出され、それぞれのベクトル
の始点と終点の座標データおよびリンクデータがベクト
ルデータメモリ6に格納される。また、作業バッファ5
にもこれらの3つのベクトルの始点と終点に関するデー
タが登録される。
【0079】図22では、Yb=2の境界走査線に沿っ
て3つのベクトルが検出されるとともに、境界座標Yb
の座標軸に沿ったベクトル(図中の垂直方向のベクト
ル)が形成され、図21で検出されたベクトルと連結さ
れる。この結果、アドレス*1,*2,*7,*8の座
標データで示される各端点を順次連結した閉ループベク
トルCL1が黒色領域R1の輪郭ベクトルとして検出さ
れ、その閉ループベクトルデータが外部装置に出力され
る。そして、閉ループベクトルCL1に関するデータが
作業バッファ5とベクトルデータメモリ6から削除され
る。
【0080】図23では、Yb=3の境界走査線に沿っ
て3つのベクトルが検出されるとともに、既登録のベク
トルと連結される。図24では、黒色領域R2に取り囲
まれた白色領域W2の輪郭を形成する閉ループベクトル
CL2が検出され、その閉ループベクトルデータが外部
装置に出力される。以下は同様に、図25では2つのベ
クトルが検出され、図26では黒色領域R2の輪郭を形
成する閉ループベクトルCL3が検出され、外部装置に
出力される。また、図27ではベクトルは検出されず、
図28では黒色領域R3の輪郭を形成する閉ループベク
トルCL4が検出され、外部装置に出力される。
【0081】図23〜図25の(a)に特に顕著に示さ
れているように、画像内に複数の画像領域(黒色領域R
1〜R3および白色領域W1)が含まれている場合に
は、複数組のベクトル列が作業バッファ5とベクトルデ
ータメモリ6に登録される。しかし、この場合にも、あ
るベクトル列の開始点の境界座標Xbが他のベクトル列
の開始点または終了点の境界座標Xbと同じになること
はなく、また、あるベクトル列の終了点の境界座標Xb
が、他のベクトル列の開始点または終了点の境界座標X
bと同じになることもない。これは、ある第1のベクト
ル列の開始点または終了点の境界座標Xbが他の第2の
ベクトル列の開始点または終了点の境界座標Xbと同じ
になるときには、第1と第2のベクトル列がその境界座
標XbにおいてYb軸方向にそって連結されて、1つの
ベクトル列に統合されてしまうからである。
【0082】このようなベクトル列の端点に関する特徴
を考慮して、作業バッファ5の各レジスタ5p,5c,
5nのそれぞれは、境界座標Xbの各位置に対応して1
つのデータを記憶するように構成されているのである。
ある第1のベクトル列の開始点または終了点の境界座標
Xbが他の第2のベクトル列の開始点または終了点の境
界座標Xbと同じになるときには、同じ境界座標Xbの
位置における3つのレジスタ5p,5c,5nのすべて
にデータが登録されるので、これをベクトル列の中間点
と認識し、第1と第2のベクトル列を接続する(これは
図6で詳細に説明した対応関係の最適化処理である)。
そして、上述した式(1a)および(2a)が成立した
ときには、閉ループベクトルが形成されたと判断するこ
とができる。
【0083】この輪郭抽出装置の大きな特徴は、境界走
査線を1本ずつ更新しながら各ベクトルを検出しして行
く際に、上記のような作業バッファ5を利用することに
よって、各ベクトルを連結しつつ閉ベクトルを検出する
ことができるように工夫した点にある。
【0084】以上のように、この輪郭抽出装置は、Xb
軸方向の境界走査線に沿った画像のランデータを1本の
境界走査線ごとに(すなわち、1本の境界走査線を挟む
2本の画素走査線ごとに)順次処理しつつ、画像領域の
輪郭を形成する閉ループベクトルを検出することがで
き、画像全体を処理する以前に輪郭の閉ループベクトル
を検出することができる。この輪郭抽出装置を利用すれ
ば、画像領域の輪郭を抽出しつつ、抽出された輪郭の閉
ループベクトルの処理を後段の装置で並行して実行する
ことができるので、効率よく比較的短時間で画像全体の
処理を行なうことができるという利点がある。
【0085】H.変形例 なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において
実施することが可能であり、例えば次のような変形も可
能である。
【0086】(1)上記実施例は、白黒の2値画像につ
いて説明したが、本発明は多階調画像にも適用すること
が可能である。多階調画像の輪郭を抽出する際には、ラ
ンデータ変換部2において画像データをランデータに変
換する前に、多階調の画像データを閾値と比較して2値
化することによって2値画像データを作成し、この2値
画像データに基づいてランデータを作成すればよい。
【0087】(2)作業バッファ5は、一般にベクトル
列の開始点と終了点の対応関係を示すデータを登録する
レジスタを有していればよく、上述のような3つのレジ
スタ5p,5c,5n以外の構成を有していてもよい。
【0088】(3)ベクトルデータメモリ6の空領域を
管理して、そのメモリ空間を有効に利用するようにして
もよい。図29は、ベクトルデータメモリの空領域を管
理する方法を示す説明図である。図29において、アド
レス*1、*2、*7、*8に登録されていたデータが
既に閉ループベクトルデータとして外部装置に出力され
ており、これらのアドレスが空領域になっている。この
ような場合に、空領域の先頭のアドレス*1を示す空領
域アドレスポインタBAPを用いることによって、この
後に検出されたベクトルのデータを空領域に登録するこ
とができる。空領域のリンクデータとしては、次の空領
域のアドレスを示す値が登録されている。例えば、アド
レス*1のリンクデータとしては2番目の空領域のアド
レス*2が登録され、アドレス*2のリンクデータとし
ては3番目の空領域のアドレス*7が登録されている。
このように、空領域アドレスポインタBAPを用いてベ
クトルデータメモリ6の空領域を利用するようにすれ
ば、ベクトルデータメモリ6をより有効に利用すること
ができるという利点がある。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載した方法によれば、画像の濃度レベルが変化する
位置を境界座標Xbで表わしたランデータを隣接する2
本の走査線について準備し、2本の走査線についてのラ
ンデータを比較することによってXb方向ベクトルとY
b方向ベクトルとを抽出するので、画素境界における輪
郭を構成するベクトルを抽出することができる。また、
このようにして輪郭を構成するベクトルを抽出しつつ、
順次連結されたベクトルによって閉ループベクトルが形
成されているか否かを検出し、検出された閉ループベク
トルを作成することによって、輪郭を表わす閉ループベ
クトルを抽出しているので、全走査線についての処理を
行なわずに輪郭を抽出することができる。すなわち、走
査線を1本ずつ更新しながらベクトルを抽出する処理を
実行し、輪郭を表わす閉ループベクトルが形成された時
点でその輪郭を抽出することができるという効果があ
る。
【0090】また、請求項2に記載した方法では、ベク
トル列の開始点と終了点の対応関係を示す対応関係デー
タを登録するレジスタを準備し、この対応関係データに
基づいて閉ループベクトルを検出するようにしたので、
閉ループベクトルを容易に検出することができるという
効果がある。
【0091】請求項3に記載した方法によれば、ベクト
ルデータメモリにベクトルデータを格納するとともに、
ベクトル列の開始点と終了点に関するデータを記憶する
第1ないし第3のレジスタを準備し、ベクトルデータメ
モリおよび第1ないし第3のレジスタの登録内容に基づ
いて閉ループを構成しているベクトル列を検出している
ので、個々のベクトルを抽出しつつ閉ループベクトルを
抽出すことができるという効果がある。
【0092】請求項4に記載した装置によれば、請求項
1に記載した方法と同様に、走査線を1本ずつ更新しな
がらベクトルを抽出する処理を実行し、輪郭を表わす閉
ループベクトルが形成された時点でその輪郭を抽出する
ことができるという効果がある。
【0093】また、請求項5に記載した装置によれば、
請求項2に記載した方法と同様に、閉ループベクトルを
容易に検出することができるという効果がある。
【0094】請求項6に記載した装置によれば、請求項
2に記載した方法と同様に、個々のベクトルを抽出しつ
つ閉ループベクトルを抽出すことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】画素輪郭と境界輪郭とを比較して示す説明図。
【図2】この発明の一実施例としての輪郭抽出装置の構
成を示すブロック図。
【図3】ランデータ変換部2における画像データからラ
ンデータへの変換方法を示す説明図。
【図4】輪郭ベクトルの検出に応じて作業バッファおよ
びベクトルデータメモリにデータを登録する接続処理の
内容を示す説明図。
【図5】接続処理の内容を示す説明図。
【図6】接続処理の内容を示す説明図。
【図7】接続処理の内容を示す説明図。
【図8】接続処理の内容を示す説明図。
【図9】ベクトルの接続処理の詳細手順を示すフローチ
ャート。
【図10】ベクトルの接続処理の詳細手順を示すフロー
チャート。
【図11】ベクトルの検出処理の手順を示すフローチャ
ート。
【図12】ベクトルの検出処理の手順を示すフローチャ
ート。
【図13】ベクトル検出に使用されるデータを説明する
ための説明図。
【図14】条件1が成立する場合の画像の状態を示す説
明図。
【図15】条件2が成立する場合の画像の状態を示す説
明図。
【図16】条件3と4が成立する場合の画像の状態を示
す説明図。
【図17】条件3と5が成立する場合の画像の状態を示
す説明図。
【図18】条件3と6が成立する場合の画像の状態を示
す説明図。
【図19】実施例における全体処理手順を示すフローチ
ャート。
【図20】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図21】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図22】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図23】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図24】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図25】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図26】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図27】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図28】輪郭ベクトルの抽出処理の工程を境界走査線
ごとに示す説明図。
【図29】ベクトルデータメモリの空領域を管理する方
法を示す説明図。
【符号の説明】
1 画像データ入力部 2 ランデータ変換部 3 ランデータバッファ 31 ランデータバッファ 32 ランデータバッファ 4 輪郭抽出部 5 作業バッファ 5c columnレジスタ 5n nextレジスタ 5p prevレジスタ 6 ベクトルデータメモリ 7 ベクトルデータ出力部 8 制御回路 CL1 閉ループベクトル Da〜Df 作業データ Dp 画像データ Dr ランデータ Ip 白黒画像 N1 第1のアドレスポインタ N2 第2のアドレスポインタ R1 黒色領域 R2 黒色領域 R3 黒色領域 SL1 走査線 W1 白色領域 W2 白色領域 Xb 境界座標 Xp 画素座標 Yb 境界座標
フロントページの続き (72)発明者 臼井 信昭 東京都豊島区東池袋4丁目41番24号 東 池袋センター・ビル8階 大日本スクリ ーン製造株式会社 東京研究所内 (72)発明者 中井 一博 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天 神北町1番地の1 大日本スクリーン製 造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−204376(JP,A) 特開 昭62−69387(JP,A) 特開 昭64−7176(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 9/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の輪郭を表わすベクトルとして、画
    素間の境界の座標系(Xb,Yb)で規定された端点を
    連結して構成される閉ループベクトルを抽出する方法で
    あって、 (a)境界座標Xbの座標軸に平行で互いに隣接した2
    本の走査線を処理対象として順次選択し、 (b)前記2本の走査線について、走査線方向に沿って
    画像の濃度レベルが変化する位置を境界座標Xbで表わ
    したランデータを準備し、 (c)前記2本の走査線のランデータを比較することに
    よって、 前記画像の輪郭を形成するベクトルのうちで当該2本の
    走査線の境界に存在する第1のXb方向ベクトルを抽出
    し、 前記第1のXb方向ベクトルのいずれかの端点のXb座
    標値と、以前に抽出されていた第2のXb方向ベクトル
    のいずれかの端点のXb座標値とが一致するときに、一
    致したXb座標においてYb方向に伸びるYb方向ベク
    トルで前記第1と第2のXb方向ベクトルを連結すると
    ともに、連結されたベクトル列によって閉ループベクト
    ルが形成されているか否かを検出し、 (d)閉ループベクトルが形成されていることが検出さ
    れたときに、前記閉ループベクトルのベクトルデータを
    作成し、さらに、 (e)前記走査線を1本ずつ更新しつつ前記工程(a)
    ないし(d)を繰り返すことによって、前記画像の輪郭
    を表わす閉ループベクトルを抽出することを特徴とする
    画像の輪郭抽出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像の輪郭抽出方法であ
    って、さらに、 ベクトルの端点の座標値を含むベクトルデータを格納す
    るためのベクトルデータメモリを準備する工程と、 1つ以上のベクトルが順次連結されたベクトル列の開始
    点と終了点との対応関係を示す対応関係データを登録す
    るレジスタを準備する工程とを備え、 工程(c)は、 連結されたベクトル列の開始点と終了点との対応関係を
    示す対応関係データを前記レジスタ内に登録するととも
    に、前記対応関係データに基づいて開始点と終了点とが
    一致するベクトル列を検出することによって閉ループベ
    クトルを検出する工程、を含む画像の輪郭抽出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像の輪郭抽出方法であ
    って、 対応関係データを登録するレジスタとして、 1つ以上のベクトルが順次連結されたベクトル列の開始
    点と終了点に関し、当該開始点と終了点のベクトルデー
    タが格納されている前記ベクトルデータメモリのアドレ
    スを、当該開始点および終了点の境界座標Xbの座標値
    にそれぞれ対応させて記憶するための第1のレジスタ
    と、 前記ベクトル列の開始点の境界座標Xbの座標値を、前
    記終了点の境界座標Xbの座標値に対応させて記憶する
    ための第2のレジスタと、 前記ベクトル列の終了点の境界座標Ybの座標値を、前
    記開始点の境界座標Xbの座標値に対応させて記憶する
    ための第3のレジスタとを準備する工程を備え、 工程(c)は、 (c−1)第1のXb方向ベクトルの始点の座標値(X
    s,Ys)と終点の座標値(Xe,Ye)と、前記始点
    と終点の連結関係を示すリンクデータとを、ベクトルデ
    ータとして前記ベクトルデータメモリに格納する工程
    と、 (c−2)前記工程(c−1)において前記ベクトルデ
    ータメモリに格納された始点と終点のベクトルデータの
    アドレスを、前記始点の境界座標値Xsおよび終点の境
    界座標値Xeにそれぞれ対応させて前記第1のレジスタ
    に書き込み、前記始点の境界座標値Xsを前記終点の境
    界座標値Xeに対応させて前記第2のレジスタに書き込
    むとともに、前記終点の境界座標値Xeを前記始点の境
    界座標値Xsに対応させて前記第3のレジスタに書き込
    む工程とを備え、 前記工程(c−2)は、 (1)前記第1のレジスタの登録内容に基づいて、Yb
    方向ベクトルを検出し、当該Yb方向ベクトルのリンク
    データを前記ベクトルデータメモリに格納し、当該Yb
    方向ベクトルを含むベクトル列の開始点と終了点に関す
    る前記第2と第3のレジスタの登録内容を更新し、当該
    Yb方向ベクトルの両端点に関して前記第1ないし第3
    のレジスタに登録されているデータを消去することによ
    って、当該Yb方向ベクトルを前記第1のXb方向ベク
    トルおよび第2のXb方向ベクトルと順次連結する工程
    と、 (2)前記第2のレジスタにおいて前記始点の境界座標
    値Xsに対応して記憶されている座標値と、前記第3の
    レジスタにおいて前記境界座標値Xsに対応して記憶さ
    れている座標値とが同一であり、かつ、前記第2のレジ
    スタにおいて前記終点の境界座標値Xeに対応して記憶
    されている座標値と、前記第3のレジスタにおいて前記
    境界座標Xeに対応して記憶されている座標値とが同一
    である場合には、当該始点と終点とを含むベクトル列を
    閉ループベクトルとして検出する工程と、を含む画像の
    輪郭抽出方法。
  4. 【請求項4】 画像の輪郭を表わすベクトルとして、画
    素間の境界の座標系(Xb,Yb)で規定された端点を
    連結して構成される閉ループベクトルを抽出する画像の
    輪郭抽出装置であって、 (a)境界座標Xbの座標軸に平行な走査線を1本ずつ
    更新しつつ、互いに隣接した2本の走査線を処理対象と
    して順次選択する走査線選択手段と、 (b)前記2本の走査線について、走査線方向に沿って
    画像の濃度レベルが変化する位置を境界座標Xbで表わ
    したランデータを記憶するランデータバッファと、 (c)前記2本の走査線のランデータを比較することに
    よって、 前記画像の輪郭を形成するベクトルのうちで当該2本の
    走査線の境界に存在する第1のXb方向ベクトルを抽出
    し、 前記第1のXb方向ベクトルのいずれかの端点のXb座
    標値と、以前に抽出されていた第2のXb方向ベクトル
    のいずれかの端点のXb座標値とが一致するときに、一
    致したXb座標においてYb方向に伸びるYb方向ベク
    トルで前記第1と第2のXb方向ベクトルを連結すると
    ともに、連結されたベクトル列によって閉ループベクト
    ルが形成されているか否かを検出し、閉ループベクトルが形成されていることが検出されたと
    きに、前記 閉ループベクトルのベクトルデータを作成す
    る輪郭抽出手段と、 を備えることを特徴とする画像の輪郭抽出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像の輪郭抽出装置であ
    って、さらに、 ベクトルの端点の座標値を含むベクトルデータを格納す
    るためのベクトルデータメモリと、 1つ以上のベクトルが順次連結されたベクトル列の開始
    点と終了点との対応関係を示す対応関係データを登録す
    るレジスタとを備え、 輪郭抽出手段は、 連結されたベクトル列の開始点と終了点との対応関係を
    示す対応関係データを前記レジスタ内に登録するととも
    に、前記対応関係データに基づいて開始点と終了点とが
    一致するベクトル列を検出することによって閉ループベ
    クトルを検出する手段、を含む画像の輪郭抽出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像の輪郭抽出装置であ
    って、 対応関係データを登録するレジスタとして、 1つ以上のベクトルが順次連結されたベクトル列の開始
    点と終了点に関し、当該開始点と終了点のベクトルデー
    タが格納されている前記ベクトルデータメモリのアドレ
    スを、当該開始点および終了点の境界座標Xbの座標値
    にそれぞれ対応させて記憶するための第1のレジスタ
    と、 前記ベクトル列の開始点の境界座標Xbの座標値を、前
    記終了点の境界座標Xbの座標値に対応させて記憶する
    ための第2のレジスタと、 前記ベクトル列の終了点の境界座標Xbの座標値を、前
    記開始点の境界座標Xbの座標値に対応させて記憶する
    ための第3のレジスタとを備え、 輪郭抽出手段は、 第1のXb方向ベクトルの始点の座標値(Xs,Ys)
    と終点の座標値(Xe,Ye)と、前記始点と終点の連
    結関係を示すリンクデータとを、ベクトルデータとして
    前記ベクトルデータメモリに格納する第1の手段と、 前記第1の手段によって前記ベクトルデータメモリに格
    納された始点と終点のベクトルデータのアドレスを、前
    記始点の境界座標値Xsおよび終点の境界座標値Xeに
    それぞれ対応させて前記第1のレジスタに書き込み、前
    記始点の境界座標値Xsを前記終点の境界座標値Xeに
    対応させて前記第2のレジスタに書き込むとともに、前
    記終点の境界座標値Xeを前記始点の境界座標値Xsに
    対応させて前記第3のレジスタに書き込む第2の手段と
    を備え、 前記第2の手段は、 前記第1のレジスタの登録内容に基づいて、Yb方向ベ
    クトルを検出し、当該Yb方向ベクトルのリンクデータ
    を前記ベクトルデータメモリに格納し、当該Yb方向ベ
    クトルを含むベクトル列の開始点と終了点に関する前記
    第2と第3のレジスタの登録内容を更新し、当該Yb方
    向ベクトルの両端点に関して前記第1ないし第3のレジ
    スタに登録されているデータを消去することによって、
    当該Yb方向ベクトルを前記第1のXb方向ベクトルお
    よび第2のXb方向ベクトルと順次連結する手段と、 前記第2のレジスタにおいて前記始点の境界座標値Xs
    に対応して記憶されている座標値と、前記第3のレジス
    タにおいて前記境界座標値Xsに対応して記憶されてい
    る座標値とが同一であり、かつ、前記第2のレジスタに
    おいて前記終点の境界座標値Xeに対応して記憶されて
    いる座標値と、前記第3のレジスタにおいて前記境界座
    標Xeに対応して記憶されている座標値とが同一である
    場合には、当該始点と終点とを含むベクトル列を閉ルー
    プベクトルとして検出する手段と、を含む画像の輪郭抽
    出装置。
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