JP2716894B2 - 画像処理のラベル付け回路 - Google Patents

画像処理のラベル付け回路

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JP2716894B2
JP2716894B2 JP3278216A JP27821691A JP2716894B2 JP 2716894 B2 JP2716894 B2 JP 2716894B2 JP 3278216 A JP3278216 A JP 3278216A JP 27821691 A JP27821691 A JP 27821691A JP 2716894 B2 JP2716894 B2 JP 2716894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1画面内の2値画像
を、所定のマスクでラスタスキャン方向に走査しなが
ら、該マスク内の注目画素の周囲画素との連続性を主と
して識別し、順に、各画素毎にラベル値を求めて付与す
る画像処理のラベル付け回路に係り、特に、処理速度の
向上と作業用メモリのメモリ容量の低減を図ることが可
能な画像処理のラベル付け回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロプロセッサ(以後、MP
Uと呼ぶ)等のデジタル処理装置の処理能力の向上によ
り、様々な分野でデジタル処理装置を用いた自動化が図
られている。
【0003】又、画像処理技術の進歩に伴い、例えば、
工場における部品検査や、医療分野における血球の検
査、細胞診等において、検査対象の画像中の部品の数
や、血球、細胞の数を自動的に計数することが行われる
ようになってきている。
【0004】所定の画像中の物体の計数のためには、こ
の画像中の、例えば、白黒2値の画像の領域の把握を行
なわなければならず、このためにこの画像中のそれぞれ
の画素間の連結性を判定して、例えば、黒に相当する各
領域毎にラベル付け処理が行われている。
【0005】所定の画像中の各領域へのラベル付けを行
う画像処理のラベル付けによれば、例えば、ラベル付け
のなされた各領域毎の面積や周囲長や主軸モーメントM
や主軸角θ等を求めることが可能である。
【0006】一般に、ラスタスキャン型の所定の画像中
の各領域へのラベル付けを行う画像処理のラベル付け回
路においては、次のような3段階の処理が行われてい
る。
【0007】A.暫定ラベル付け(暫定ラベル付き画像
データと、暫定ラベルの修正のための変換関係を示す暫
定ラベルテーブルデータとの生成) B.ラベルテーブル整理 C.最終ラベル付け(本ラベル付き画像データの生成)
【0008】このような画像処理のラベル付けの技術と
しては、様々な技術が開示されている。
【0009】例えば、特開昭62−77687では、暫
定ラベル付き画像データ等、画像処理のラベル付け回路
における画像データの構成を、同一ラベルとされる連続
画素の始点座標データと、該連続画素の終点座標データ
と、該連続画素のラベル値を記憶する識別子データとに
より構成するという技術が開示されている。
【0010】この特開昭62−77687の技術によれ
ば、画像処理のラベル付け回路における作業用メモリ等
のメモリ容量の低減を図ることが可能である。
【0011】又、特開平2−29880では、1画面内
に、それぞれ、独立して存在する複数個の画像を有する
画面を、{(1×3)+(1×2)}の5画素からなる
ウィンドウ(本発明のマスクにほぼ相当)で走査し、複
数個の場合分けされたウィンドウパターンに従って、接
続関係テーブルをアクセスしながら、8連結により連結
して暫定ラベル付けを行う画像処理のラベル付け回路に
おいて、この5画素からなるウィンドウの各画素に対応
して行われる暫定ラベル付け処理の改良(暫定ラベル付
けのアルゴリズムの改良)に関する技術が開示されてい
る。
【0012】この特開平2−29880で開示されてい
る技術によれば、ラスタスキャン型の所定の画像中の各
領域へのラベル付けにおいて、各画素へのラベル付けに
際し、1画素が入力される毎に行われる接続関係テーブ
ルメモリ(本発明の暫定ラベルテーブルにほぼ相当)に
対する読み出しあるいは書き込みのメモリアクセス回数
を低減することができる。
【0013】又、特開平2−48778では、注目画素
とこれに隣接する画素とからなる一般的な2値マスクを
用いると共に、隣接する隣接ランに付されるラベルを代
表するランラベルと、隣接ランが複数個存在している場
合に、隣接ランのラベルのうち最も新しいラベルである
連結ラベルとの2値マスク状態を仮ラベル選択制御部に
て比較し、正当性を検査してラベル付けを行うという技
術が開示されている。即ち、この技術では、注目画素と
これに隣接する画素とからなるマスク内の画素のみなら
ず、このマスク外の画素のラベルをも用いて正当性を検
査してラベル付けを行うというものである。
【0014】この特開平2−48778によれば、画像
処理のラベル付け回路における仮ラベル(本発明の暫定
ラベルにほぼ相当)付けに際し、この仮ラベルの数(種
類)が大幅に増加してしまい、結果として処理途中で仮
ラベルのオーバーフローが発生してしまったり、仮ラベ
ル同士の連結等を目的とする統合処理部の負担が大きく
なってしまったりすることを防止することができる。
【0015】又、特開昭62−9478では、m ×n 画
素のマスクを用いて、ラスタスキャン型の所定の画像中
の各領域へのラベル付けを行うラベリングプロセッサに
おいて、MAX・MIN型のラベル関係テーブル(本発
明の暫定ラベルテーブルあるいは本ラベルテーブルにほ
ぼ相当)を用いることにより、作業用メモリへのメモリ
アクセス回数の低減を図るという技術が開示されてい
る。
【0016】このMAX・MIN型のラベル関係テーブ
ルは、テーブルアドレスが変換元ラベル値であり、テー
ブルデータが変換先ラベル値であり、各テーブルアドレ
スのメモリへは該テーブルアドレスの値よりも小さい値
であるテーブルデータのみが書き込まれているものであ
る。
【0017】又、この特開昭62−9478では、ラベ
ル分離検出部を備え、異なるラベル値である2つの連続
する画素が合流するJOINT点において、MAX・M
IN型テーブルのMAXとMINが等しくないことが検
出された場合には、分離検出フラグをセットするように
している。この分離検出フラグがセットされた場合に
は、ラベル関係テーブルのテーブル変換(本発明の実施
例の本ラベルテーブル作成手段に相当)を繰り返すよう
にして、同一物体であるにも拘らず部分的に異なるラベ
リングが行われ、分離してしまうことを防止するように
している。
【0018】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前述の
特開昭62−77687では、画像処理のラベル付け回
路における作業用メモリのメモリ容量を、従来に比べ低
減することができるものの、同一ラベルとされる連続画
素毎には、該連続画素の始点座標と、該連続画素の終点
座標と、該連続画素のラベル値を記憶する識別子とを記
憶する合計3種類のデータを記憶しなければならないと
いう問題がある。
【0019】例えば、1画面当りの画素数が30×10
=300画素である場合には、同一ラベルとされる連続
画素の始点座標及び終点座標(座標の最大値は30)を
表わすためには、少なくとも5bits必要である。従っ
て、この連続画素のラベル値を記憶するメモリが8bits
である場合には、同一ラベルとされる連続画素毎に、合
計18bitsの記憶素子を必要としてしまう。
【0020】又、特開平2−29880では、各画素へ
のラベル付けの記憶を各画素毎に行っていると推定さ
れ、非常に多くの作業用メモリを必要としてしまうとい
う問題がある。例えば、8bitsのメモリ素子で1つのラ
ベル値を記憶し、1画面当りの画素数が30×10=3
00画素である場合には、合計2400bitsもの、画面
上の各画素のラベル値を記憶するための作業用メモリを
必要としてしまう。
【0021】又、特開平2−48778では、注目画素
へのラベル付けに際し、隣接する隣接ランに付されるラ
ベルを代表するランラベルと、隣接ランが複数存在して
いる場合に、隣接ランのラベルのうち最も新しいラベル
である連結ラベルとの2値マスク状態を比較し、これに
より該注目画素へのラベル付けの正当性を検査しながら
ラベル付けを行っているために、このラベル付け回路は
非常に複雑であり、処理速度が遅延してしまう。又、こ
のラベル付け回路の回路自体の正しさを検証することも
困難であると推定される。
【0022】又、特開昭62−9478では、各画素の
ラベル値の記憶を各画素毎に行っていると推定され、前
述の特開平2−29880で開示されている技術と同様
に、画像処理のラベル付け回路内部における作業用メモ
リのメモリ容量が多くなってしまうという問題がある。
【0023】又、特開平2−29880及び、特開昭6
2−9478では、図18で示される、同一ラベルとさ
れる1つの領域である斜線部分を構成する各画素へのラ
ベル付け時に、図19に示される如く、多くの暫定ラベ
ル値が発生してしまうという問題がある。これは、暫定
ラベルを付与している注目画素のラベル値(暫定ラベル
値)の決定が、5画素からなるウィンドウ(本発明のマ
スクにほぼ相当)内の暫定ラベル値のみを条件として用
いているためである。
【0024】又、図21に示される画像の各領域への仮
ラベル付け時には、この図21の符号J1〜J3で示さ
れる如く、合計3個のJOINT点が生じ、この図21
に示されるような多くの仮ラベルを用いた仮ラベル付け
がなされてしまう。又、このときのMAX・MIN型の
ラベル関係テーブルのデータは、ラベル値6はラベル値
5に変換、ラベル値4はラベル値2へ変換、ラベル値3
はラベル値2へ変換、ラベル値2はラベル値1へ変換と
いうものである。従来、このようなラベルテーブルの整
理の完了、即ち、例えばラベル値4及び3及び2が全て
ラベル値1へ変換されてラベルテーブルの整理を完了す
るためには、少なくとも合計2回のテーブル変換を行わ
なければならず、多くの処理時間を必要としてしまって
いた。
【0025】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、1画面内の2値画像を、所定のマス
クでラスタスキャン方向に走査しながら、該マスク内の
注目画素の周囲画素との連続性を主として識別し、順
に、各画素毎にラベル値を求めて付与する画像処理のラ
ベル付け回路において、作業用メモリ等のメモリへのア
クセス回数の低減等により、処理速度を向上させると共
に、作業用メモリのメモリ容量の低減をも図ることの可
能な、画像処理のラベル付け回路を提供することを目的
とする。
【0026】
【課題を達成するための手段】本願の第1発明は、1画
面内の2値画像を、所定のマスクでラスタスキャン方向
に走査しながら、該マスク内の注目画素の周囲画素との
連続性を主として識別し、順に、各画素毎にラベル値を
求めて付与する画像処理のラベル付け回路において、走
査する1スキャンライン中で、前記注目画素を含む連続
した画素の仮の暫定ラベル値を記憶する仮ラベルメモリ
と、走査する1スキャンライン中で、前記注目画素を含
連続した画素の画素数をカウントするランレングスカ
ウンタとを有し前記注目画素に連続する前記周囲画素
のラベル値に応じて、前記仮ラベルメモリに記憶する仮
の暫定ラベル値を決定すると共に、前記ランレングスカ
ウンタでカウント中の画素の連続が終了したか否か判定
し、終了したと判定された場合に、前記仮ラベルメモリ
に記憶される値及び前記ランレングスカウンタでカウン
トされた値を画像データとしてバッファへ出力する暫定
ラベル付き画像データ生成回路を備え、これら仮ラベル
メモリとランレングスカウンタとを用いて暫定ラベル
ランレングスのデータと、暫定ラベルの統合のための変
換関係を示す暫定ラベルテーブルデータとをまず生成
し、この後、本ラベル付き画像データを生成することに
より、前記課題を達成したものである。
【0027】又、本願の第2発明は、1画面内の2値画
像を、所定のマスクでラスタスキャン方向に走査しなが
ら、該マスク内の注目画素の周囲画素との連続性を主と
して識別し、順に、各画素毎にラベル値を求めて暫定ラ
ベルを付与して暫定ラベル付き画像データを得た後、各
画像データの暫定ラベルを、本ラベルテーブルのデータ
に従って本ラベルに変換する、少なくとも2段階による
画像処理のラベル付け回路において、ラベル値が一定方
向へのみ修正のための変換の可能性のある暫定ラベル付
き画像データと、暫定ラベルの統合のための変換関係を
示す暫定ラベルテーブルデータとを生成する暫定ラベル
付き画像データ生成回路と、アドレスが暫定ラベル値で
あり、データが変換先暫定ラベル値であり、前記暫定ラ
ベルテーブルデータが記憶されている暫定ラベルテーブ
ルと、アドレスが暫定ラベル値であり、データが本ラベ
ル値である本ラベルテーブルと、前記暫定ラベルテーブ
ルの変換先暫定ラベル値であるデータを、前記暫定ラベ
ル付き画像データで生じる可能性のあるラベル値の修正
の方向に従ったアドレス方向に、順に読み出す暫定ラベ
ルテーブルデータ読み出し手段と、該読み出されたデー
タと該読み出したアドレス値とを比較して、該読み出し
たアドレスに対応した暫定ラベル値の変換の有無を判定
し、変換無と判定された場合には、該読み出したアドレ
スと同一の本ラベルテーブルのアドレスへ、新たな本ラ
ベルである本ラベル値を決定して該本ラベル値を書き込
み、変換有と判定された場合には、暫定ラベルテーブル
から読み出された該データの値と同一の本ラベルテーブ
ルのアドレスからデータを読み出して、該データを、暫
定ラベルテーブルの読み出しを行ったアドレスと同一の
本ラベルテーブルのアドレスに書き込む本ラベルテーブ
ルデータ書き込み手段と、を備え、1画面分の暫定ラベ
ル付き画像データの生成後、確定した暫定ラベルテーブ
ルのデータに従って、本ラベルテーブルのデータを生成
して書き込むと共に、独立した前記暫定ラベルテーブル
と前記本ラベルテーブルとを有効に利用することでなさ
れる、前記暫定ラベルテーブルデータ読み出し手段の処
理と前記本ラベルテーブルデータ書き込み手段の処理と
の少なくとも一部処理のパラレル処理をも可能にするこ
とにより、同じく前記課題を達成したものである。
【0028】
【0029】更に、前記第2発明において、前記暫定ラ
ベル付き画像データ生成回路が、走査する1スキャンラ
イン中で、前記注目画像を含む連続した画素の仮の暫定
ラベル値を記憶する仮ラベルメモリと、走査する1スキ
ャンライン中で、前記注目画像を含む連続した画素数を
カウントするランレングスカウンタとを有し前記注目
画素に連続する前記周囲画素のラベル値に応じて、前記
仮ラベルメモリに記憶する仮の暫定ラベル値を決定する
と共に、前記ランレングスカウンタでカウント中の画素
の連続が終了したか否か判定し、終了したと判定された
場合に、前記仮ラベルメモリに記憶される値及び前記ラ
ンレングスカウンタでカウントされた値を画像データと
してバッファへ出力する暫定ラベル付き画像データ生成
回路を備え、これら仮ラベルメモリとランレングスカウ
ンタとを用いて暫定ラベルのランレングスのデータと、
暫定ラベルの統合のための変換関係を示す暫定ラベルテ
ーブルデータとをまず生成し、この後、本ラベルテーブ
ルのデータを生成することにより、同じく前記課題を達
成したものである。
【0030】
【0031】
【作用】まず、前記第1発明では、暫定ラベル付き画像
データと、暫定ラベルの修正のための変換関係を示す暫
定ラベルテーブルデータとを生成するために、所定のマ
スクでラスタスキャン方向に走査する1スキャンライン
中で、連続した画素の仮の暫定ラベル値を記憶する仮ラ
ベルメモリを用いるようにしている。
【0032】又、この1スキャンライン中で、連続した
画素の画素数をカウントするランレングスカウンタを備
えている。
【0033】即ち、暫定ラベル付き画像データと、暫定
ラベルの修正のための変換関係を示す暫定ラベルテーブ
ルデータとを生成する回路(以後、暫定ラベル付き画像
データ生成回路と呼ぶ)では、例えば{(1×3)+
(1×2)}の5画素のマスクにより注目画素の仮ラベ
ル値を求めると共に、順次走査される注目画素が連続し
た画素である場合には、これら連続した画素の画素数を
ランレングスカウンタによりカウントするようにしてい
る。又、注目画素に連続する前記周囲画素のラベル値に
応じて、仮ラベルメモリに記憶する仮の暫定ラベル値を
決定するとともに、ランレングスカウンタでカウント中
の画素の連続が終了したか否かを判定し、終了したと判
定された場合に、仮ラベルメモリに記憶される値及びラ
ンレングスカウンタでカウントされた値を画像データと
してバッファへ出力する。 上述の仮の暫定ラベル値の決
定は、例えば、後述する実施例の図4、図6〜図8に示
される仮ラベルメモリZLの更新である。画素の連続の
終了の判定は、例えば、後述する実施例の図3のステッ
プ252を中心とした処理である。終了したと判定され
た場合になされ出力処理は、例えば、後述する実施例
の、図5のステップ290を中心とした処理や、図9の
バッファBa及びBbへ出力する処理である。
【0034】従って、例えば前述のようなJOINT点
において、連続した画素のラベル値を変更しなければな
らない場合にあっても、この仮ラベルメモリのデータの
書き替えのみで、これら複数の画素のラベル値を一度に
更新することができる。
【0035】又、この更新は確定していない仮の暫定ラ
ベルに対してなされるので、不必要に暫定ラベルの種類
が増加してしまうことを防止することができる。
【0036】更に、連続した画素に対する本発明の暫定
ラベル付き画像データは、暫定ラベル値を記憶するデー
タとランレングスを記憶するデータのみであり、従来に
比べデータ量を少なくすることができる。
【0037】例えば、1画面の画素が30×10=30
0画素(ランレングスの最大値は30)であり、即ち、
ランレングスのデータは5bitsであり、ラベル値のデー
タが8bitsである場合には、同一ラベルとされる水平方
向の連続画素毎のデータは13bitsのみで十分であり、
従来特開昭62−77687で開示されている技術に比
較しても必要なメモリ容量の低減を図ることが可能であ
る(18bitsから13bitsに減少)。
【0038】一方、前記第2発明は、ラベル値が一定
向へのみ修正のための変換の可能性のある、暫定ラベル
の修正のための変換関係が記憶されている、暫定ラベル
テーブルのラベルテーブル整理の処理速度を向上させた
画像処理のラベル付け回路に着目したものである。
【0039】アドレスが暫定ラベル値であり、データが
変換先暫定ラベル値である、暫定ラベルテーブルに記憶
される暫定ラベルテーブルデータを、ラベルテーブル整
理の際、ラベル値が一定方向へのみ修正のための変換の
可能性のあるデータとすることが可能であることに発明
者は着目している。即ち、このようなMAX・MIN型
の暫定ラベルテーブルを、従来の技術においても、又、
前述の本発明の技術においても作成可能であることに発
明者が着目してなされたものである。
【0040】又、このようなMAX・MIN型の暫定ラ
ベルテーブルのラベルテーブル整理においては、前記暫
定ラベルテーブルの変換先暫定ラベル値であるデータ
を、前記暫定ラベル付き画像データで生じる可能性のあ
るラベル値の修正の方向に従ったアドレス方向に、順に
読み出す暫定ラベルテーブルデータ読取り手段(以後、
単に暫定ラベルテーブルデータ読み出し手段と呼ぶ)を
まず用いている。
【0041】又、該読み出されたデータと該読み出した
アドレス値とを比較して、該読み出したアドレスに対応
した暫定ラベル値の変換の有無を判定し、変換無と判定
された場合には、読み出した該アドレスと同一の本ラベ
ルテーブルのアドレスへ、新たな本ラベルである本ラベ
ル値を決定して該本ラベル値を書き込み、変換有と判定
された場合には、暫定ラベルテーブルから読み出された
該データの値と同一の本ラベルテーブルのアドレスから
データを読み出して、該データを、暫定ラベルテーブル
の読み出しを行ったアドレスと同一の本ラベルテーブル
のアドレスに書き込む本ラベルテーブルデータ書き込み
手段(以後、単に本ラベルテーブルデータ書き込み手段
と呼ぶ)を用いるようにしている。
【0042】即ち、ラベル値が一定方向へのみ修正のた
めの変換の可能性のある暫定ラベルテーブルデータが記
憶されている暫定ラベルテーブルのラベルテーブル整理
においては、このラベルテーブル整理を前記暫定ラベル
付き画像データで生じる可能性のあるラベル値の修正の
方向に従ったアドレス方向に、順に行った場合には、暫
定ラベルテーブルから読み出されたデータが該データの
読み出されたアドレス値と異なり、変換有と判定された
としても、この変換先の暫定ラベル値の変換関係は既に
確定しているということを、発明者は見出し着目してい
る。
【0043】従って、この暫定ラベルテーブルのラベル
テーブル整理に際しては、該暫定ラベルテーブルの各デ
ータの修正は、多くても合計2回の暫定ラベルテーブル
あるいは本ラベルテーブルの読み出しと、合計1回の本
ラベルテーブルへの書き込みのみで行うことができるこ
とを発明者は見出している。例えば、前記第2発明につ
いて、ラベル値が小さくなる方向へのみ修正のための変
換の可能性のある、暫定ラベルの修正のための変換関係
が記憶されている、暫定ラベルテーブルのラベルテーブ
ル整理の処理速度を向上させた画像処理のラベル付け回
路としてもよい。この場合、アドレスが暫定ラベル値で
あり、データが変換先暫定ラベル値である、暫定ラベル
テーブルに記憶される暫定ラベルテーブルデータを、ラ
ベルテーブル整理の際、ラベル値が小さくなる方向への
み修正のための変換の可能性のあるデータとすることが
可能である。このようなMAX・MIN型の暫定ラベル
テーブルは、従来の技術においても、又、前述の本発明
の技術においても作成可能である。又、このようなMA
X・MIN型の暫定ラベルテーブルのラベルテーブル整
理においては、前記暫定ラベルテーブルの変換先暫定ラ
ベル値であるデータを、アドレスが小さいものから順に
読み出す暫定ラベルテーブルデータ読取り手段(以後、
単に暫定ラベルテーブルデータ読み出し手段と呼ぶ)を
まず用いている。 又、このようにした場合にも、該読み
出されたデータと該読み出したアドレス値とを比較し
て、該読み出したアドレスに対応した暫定ラベル値の変
換の有無を判定し、変換無と判定された場合には、読み
出した該アドレスと同一の本ラベルテーブルのアドレス
へ、新たな本ラベルである本ラベル値を決定して該本ラ
ベル値を書き込み、変換有と判定された場合には、暫定
ラベルテーブルから読み出された該データの値と同一の
本ラベルテーブルのアドレスからデータを読み出して、
該データを、暫定ラベルテーブルの読み出しを行ったア
ドレスと同一の本ラベルテーブルのアドレスに書き込む
本ラベルテーブルデータ書き込み手段(以後、単に本ラ
ベルテーブルデータ書き込み手段と呼ぶ)を用いるよう
にしている。 即ち、ラベル値が小さくなる方向へのみ修
正のための変換の可能性のある暫定ラベルテーブルデー
タが記憶されている暫定ラベルテーブルのラベルテーブ
ル整理においては、このラベルテーブル整理をアドレス
が小さいものから順に行った場合には、暫定ラベルテー
ブルから読み出されたデータが該データの読み出された
アドレス値と異なり、変換有と判定されたとしても、こ
の変換先の暫定ラベル値の変換関係は既に確定している
ということを、発明者は見出し着目している。従って、
この暫定ラベルテーブルのラベルテーブル整理に際して
は、該暫定ラベルテーブルの各データの修正は、多くて
も合計2回の暫定ラベルテーブルあるいは本ラベルテー
ブルの読み出しと、合計1回の本ラベルテーブルへの書
き込みのみで行うことができることを発明者は見出して
いる。
【0044】なお、前述の第2発明の本ラベルテーブル
データ書き込み手段において、暫定ラベルテーブルの読
み出したアドレスに対応した暫定ラベル値の変換の有無
を判定して、変換無と判定された場合の、新たな本ラベ
ルである本ラベル値を決定して該本ラベル値を、暫定ラ
ベルテーブルの読み出したアドレスと同一の本ラベルテ
ーブルのアドレスに書き込む具体的な構成を限定するも
のではない。
【0045】例えば、変換無と判定された場合、暫定ラ
ベルテーブルから読み出したデータそのものを、新たな
本ラベルである本ラベル値として本ラベルテーブル(こ
の本ラベルテーブルのアドレスは、このデータが暫定ラ
ベルテーブルから読み出されたアドレスと同一)へ書き
込んでもよい。
【0046】又、例えば、変換無と判定された場合、暫
定ラベルテーブルの読み出したアドレスと同一の本ラベ
ルテーブルのアドレスへ、本ラベルテーブルへの変換の
際、連続した本ラベル値の本ラベルを発生する本ラベル
カウンタ値を書き込むようにしてもよい。
【0047】この本ラベルカウンタは、新たな本ラベル
である本ラベル値を発行する毎にインクリメント
(“1”加算する)されるものである。
【0048】従って、このような本ラベルカウンタを用
いるようにした場合には、本ラベルテーブルへ書き込ま
れる本ラベル値には欠番(本ラベル値のとび)は生じ
ず、発行される本ラベル値の最大値をより小さくするこ
とが可能である。このため、本ラベルテーブル等の本ラ
ベル値の記憶手段のビット長を短縮してハードウェアの
構成のコストダウン等を図ることができる。
【0049】更に、この暫定ラベルテーブルデータ読み
出し手段の処理と、本ラベルテーブルデータ書き込み手
段の処理とは一部同時処理(パイプライン方式の処理)
とすることも見出している。この場合には、このラベル
テーブル整理の処理速度を向上できるだけでなく、変換
有と判定された場合であっても、例えば、本ラベルテー
ブルからのデータの読み出しと、暫定ラベルテーブルか
らの次のラベルテーブル整理のためのデータの読み出し
とを同時処理することができるため、ラベルテーブル整
理全体の処理時間を一定とすることができるという効果
を得ることもできる。
【0050】又、このラベル付け回路では、暫定ラベル
付けと本ラベル付けの回路は独立であり、並列処理する
ことができる。これによってラベル付けのリアルタイム
(ビデオレート)処理が可能である。
【0051】なお、本第2発明は暫定ラベル付き画像
データ生成回路の出力である暫定ラベル付き画像データ
が、暫定ラベルデータと、該暫定ラベルデータに対応す
る連続した画素の画素数のデータであるランレングスデ
ータとで構成されることに限定するものではない。しか
しながら、後述する第1実施例の図9あるいは第4実施
例の図15に示される暫定ラベル付き画像データ生成装
置30における暫定ラベル付き画像データ生成回路20
の如く、このように暫定ラベル付き画像データを、暫定
ラベルデータとランレングスデータとした場合には、こ
の暫定ラベル付き画像データを記憶する作業用メモリ等
の記憶容量を低減することが可能である。
【0052】又、本発明の画像処理のラベル付け回路の
仮ラベルメモリとランレングスカウンタとを備えた暫定
ラベル付き画像データ生成回路と、本発明の画像処理の
ラベル付け回路の暫定ラベルテーブルのラベルテーブル
整理を行う本ラベルテーブル作成回路とは、それぞれ独
立して機能することができる。例えば、本発明の暫定ラ
ベル付き画像データ生成回路から出力される暫定ラベル
付き画像データと、暫定ラベルの修正のための変換関係
を示す暫定ラベルテーブルデータとは、従来開示された
前述の特開昭62−9478の技術を用いて、ラベルテ
ーブル整理した後、最終的な本ラベル付き画像データを
生成することも可能である。この場合には、暫定ラベル
付き画像データ生成回路において、ラベル分離検出部を
備え、分離検出フラグを必要に応じてセットしなければ
ならない。なお、本発明においては、例えば、独立した
暫定ラベルテーブルと本ラベルテーブルとを有効に利用
することでなされる、暫定ラベルテーブルデータ読み出
し手段の処理と本ラベルテーブルデータ書き込み手段の
処理との少なくとも一部処理のパラレル処理を行うこと
も可能である。この様なパラレル処理は、例えば、後述
する実施例の図11や図12、又これら図11や図12
に関する説明のとおりである。
【0053】一方、本発明の適用されたラベルテーブル
整理を行う本ラベルテーブル作成回路は、従来から開示
されている前述の特開昭62−9478の技術に従って
作成された、同一物体のラベルの関係を表わすMAX・
MIN型のラベル関係テーブルのラベルテーブル整理に
も用いることができ、処理速度の向上を図ることができ
る。
【0054】一方、本発明の暫定ラベル付き画像データ
生成回路と、本発明のラベルテーブル作成回路とを共に
用いて画像処理のラベル付け回路とした場合には、これ
ら暫定ラベル付き画像データ生成回路と本ラベルテーブ
ル作成回路との優れた効果を共に得ることができる。
【0055】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0056】図1は、本発明の1つが実施された本発明
の第1実施例の、一部モデル図を含むブロック図であ
る。
【0057】この図1において、暫定ラベル付き画像デ
ータ生成回路20は、注目画素10の暫定ラベル付き画
像データを出力すると共に、暫定ラベルの変換関係に関
する暫定ラベルテーブルデータを出力するものである。
【0058】この暫定ラベル付き画像データ生成回路2
0のマスクメモリ12a は、注目画素10及びこの注目
画素10の周囲の画素の画像データを記憶するものであ
る。即ち、このマスクメモリ12a は、注目画素の2値
画像を記憶する注目画素2値メモリP1と、注目画素1
0の左側に隣接する画素の2値画像を記憶する注目画素
左画素2値メモリP2と、注目画素の右上及び上方及び
の画素のそれぞれのラベル値を記憶する、それぞ
れ、注目画素右上画素ラベル値メモリH0、注目画素上
方画素ラベル値メモリH1、注目画素左上画素ラベル値
メモリH2とにより構成されている。
【0059】これら2値メモリP1及びP2は、“0”
あるいは“1”のデータを記憶する。又、ラベル値メモ
リH0〜H2は、10bitsのデータ即ち“0”から(2
の10乗−1)のデータを記憶する。
【0060】これらのマスクメモリ12a を構成する各
メモリは、注目画素10及びマスク12に対応したもの
であり、これら注目画素10及びマスク12の走査に従
って、データの読み込み及びデータのシフトを行うもの
である。
【0061】即ち、マスク12の1画素分の走査が行わ
れると、2値メモリP1のデータは2値メモリP2へシ
フトされると共に、注目画素10に対応したデータが、
この2値メモリP1に書き込まれる。即ち、注目画素1
0が白であれば、“0”が2値メモリP1に書き込ま
れ、注目画素10が黒であれば、“1”が2値メモリP
1に書き込まれる。
【0062】又、マスク12の走査時には、ラベル値メ
モリH1のデータがラベル値メモリH2に書き込まれ、
ラベル値メモリH0のデータがラベル値メモリH1に書
き込まれ、ラベル値メモリH0には既に暫定ラベル付き
画像データとなっている、対応する画素の暫定ラベル付
き画像データのラベル値がバッファメモリから書き込ま
れる。
【0063】仮ラベルメモリZLは、注目画素10及び
この注目画素10と連続した画素のラベル値を記憶する
ものである。この仮ラベルメモリZLに記憶されている
ラベル値は、暫定ラベル値として確定したものではな
く、仮ラベルとされている。又、ランレングスカウンタ
RUNは、注目画素10及びこれと連続した画素の画素
数をカウントするものである。
【0064】暫定ラベル生成手段22は、これらマスク
メモリ12a 、仮ラベルメモリZL、ランレングスカウ
ンタRUNを主に用いて、マスク12を走査しながら、
対応する画素の暫定ラベル付き画像データの生成、及び
暫定ラベルの修正のための変換関係を示す暫定ラベルテ
ーブルデータを生成するものである。
【0065】図2〜図6は、本発明の第1実施例に用い
られる暫定ラベル付き画像データ生成回路20内部のフ
ローチャートである。
【0066】以下、これらのフローチャートを用いて、
暫定ラベル付き画像データ生成回路20で行われる処理
を説明する。
【0067】ステップ204では、1画面分の処理の開
始前に、変数の初期化を行うものである。
【0068】なお、符号ZLは、仮ラベルメモリであ
る。又、符号ZLCは、暫定ラベルカウントメモリであ
り、既に正式に発行された暫定ラベルの最大値+1が記
憶されている。
【0069】又、符号NLは、新ラベル判定フラグであ
り、現在の注目画素から新しい連続した画素が開始する
と判定された場合に“1”が書き込まれる。
【0070】又、符号CREGは水平方向画素数メモリ
であり、符号CCNTは水平方向画素カウントメモリで
ある。
【0071】又、符号RUNはランレングスカウンタで
あり、符号HRUNは補助ランレングスカウンタであ
る。
【0072】符号HZLは前ライン暫定ラベルメモリで
ある。
【0073】又、符号H0〜H2は前ラインラベル値メ
モリである。符号P1〜P2は2値メモリである。これ
らはそれぞれ図1のマスクメモリの各画素に対応してい
る。
【0074】符号LCHNGは、ラインフィードフラグ
である。
【0075】図2において、ステップ204に続いてス
テップ205では、水平方向画素数メモリCREGと水
平方向画素カウントメモリCCNTとの比較を行う。
【0076】水平方向画素カウントメモリCCNTが水
平方向画素数メモリCREG以上であると判定される
と、ステップ206でラインフィードフラグLCHNG
をセットする。即ち、“1”を書き込み、この後、図5
のフローチャートのへジャンプする。
【0077】一方、水平方向画素カウントメモリCCN
Tが水平方向画素数メモリCREGより小さいと判定さ
れると、ステップ207で水平方向画素カウントメモリ
CCNTをインクリメント(“1”をプラス)し、ステ
ップ208でラインフィードフラグをクリア(“0”を
書き込む)し、この後、ステップ210以降の処理を続
行する。
【0078】ステップ210〜214は、注目画素10
及びマスク12の走査に従って、前ラインラベル値メモ
リH0〜H2のラベル値のシフトを行うものである。
【0079】ステップ216では、補助ランレングスカ
ウンタHRUNの値をデクリメント(1を引く)する。
【0080】ステップ220では、補助ランレングスカ
ウンタHRUNの値が“1”であるか否かの判定を行
う。
【0081】補助ランレングスカウンタHRUNが
“1”である場合には、ステップ224で、前ライン仮
ラベルメモリFRZLと補助ランレングスカウンタHR
UNとの値の、暫定ラベル付き画像データ生成回路20
の外部からの読み込みを行う。
【0082】なお、図2の符号FIFO ZL及びFI
FO RUNは、それぞれバッファメモリを構成する暫
定ラベルバッファメモリとランレングスバッファメモリ
(後述するバッファメモリ60に相当)であり、それぞ
れFIFO(first-in first-out)メモリである。
【0083】ステップ225では、ステップ224で読
み出した前ライン仮ラベルメモリFRZLの値をアドレ
ス値として、暫定ラベルテーブルZTからの暫定ラベル
値を読み出し、前ライン暫定ラベルメモリHZLに書き
込む。
【0084】ステップ226と227では、ラインフィ
ードフラグLCHNGの値が“0”ではないと判定され
た場合には、前ラインラベル値メモリH1に、前ライン
暫定ラベルメモリHZLの値を書き込む。
【0085】この図2のステップ226あるいはステッ
プ227の処理の後には、図3のステップ228へ進
む。
【0086】一方、ステップ220で補助ランレングス
カウンタHRUNの値が“1”ではないと判定された場
合には、図3のステップ228へ進む。
【0087】この図3のステップ228では、前ライン
3画素状態メモリCASEHに“0”を書き込む。
【0088】この後、ステップ230からステップ23
9までにおいて、注目画素の右上及び上方及び左上の画
素のラベルのそれぞれの値が“0”であるか否かによ
り、前ライン3画素状態メモリCASEHへのデータ値
を決定して書き込む。
【0089】即ち、ステップ230と232とにより、
注目画素左上画素ラベル値メモリH2が“0”でない場
合には、前ライン3画素状態メモリCASEHの、LS
B(least significant bit )から2桁上のビットが
“1”となる。
【0090】又、ステップ234と236とにより、注
目画素上方画素ラベル値メモリH1が“0”でない場合
には、前ライン3画素状態メモリCASEHのLSBの
1桁上のビットに“1”が書き込まれる。
【0091】又、ステップ238と239により、注目
画素右上画素ラベル値メモリH0が“0”でない場合に
は、前ライン3画素状態メモリCASEHのLSBに
“1”が書き込まれる。
【0092】ステップ240と244とでは、まず、2
値メモリP1、P2のビットデータのシフトを行う。こ
の後、暫定ラベル付き画像データ生成回路20の外部か
ら2値メモリP1にビットデータの読み込みを行う。
【0093】この2値メモリP1に読み込まれるビット
データの値は、図1の注目画素10の黒あるいは白に対
応した値である。
【0094】ステップ246では、更新された2値メモ
リP1、P2の値(“0”又は“1”)に従って、前ラ
イン2画素状態メモリCASEPへのデータの書き込み
を行う。即ち、注目画素2値メモリP1が“1”であれ
ば、前ライン2画素状態メモリCASEPのLSBに
“1”が書き込まれる。又、注目画素左画素2値メモリ
P2の値が“1”であれば、前ライン2画素状態メモリ
CASEPのLSBより1桁上のビットに“1”が書き
込まれる。
【0095】ステップ250から254では、前ライン
2画素状態メモリCASEPの値に従って、図4のフロ
ーチャートに示される処理を行うか、図5のフローチャ
ートに示される処理を行うか、図6のフローチャートに
示される処理を行うか、続くステップ258の処理を行
うかの判定を行う。
【0096】即ち、前ライン2画素状態メモリCASE
Pが“3”である場合には、図4のフローチャートの
にジャンプして、図4のフローチャートに示される所定
の処理を行った後、図2のフローチャートのへジャン
プする。
【0097】又、前ライン2画素状態メモリCASEP
が“2”であれば、図5のフローチャートにおけるへ
ジャンプし、図5のフローチャートに示される所定の処
理を行った後、図2のフローチャートのへジャンプす
る。
【0098】又、前ライン2画素状態メモリCASEP
が“1”である場合には、図6のフローャートのへジ
ャンプし、図6のフローチャートに示される所定の処理
を行った後、図2のフローチャートのへジャンプす
る。
【0099】又、前ライン2画素状態メモリCASEP
が“3”でも“2”でも“1”でもない場合、即ち
“0”である場合には、ステップ258においてランレ
ングスカウンタRUNのインクリメント(1の加算)を
行い、この後、図2のフローチャートのへジャンプす
る。
【0100】以下、ステップ250で前ライン2画素状
態メモリCASEPが“3”であると判定された場合に
実行される処理を、図4のフローチャートを用いて説明
する。
【0101】図4のフローチャートに示される処理が実
行されるのは、注目画素2値メモリP1が“1”であ
り、且つ注目画素左画素2値メモリP2が“1”である
場合である。即ち、マスク中の現ラインの連続画素が継
続している場合である。
【0102】ステップ260と264とでは、前ライン
3画素状態メモリCASEHが、“1”又は“5”であ
る場合には、ステップ268に進む。これ以外の場合に
は、ステップ277に進む。
【0103】即ち、ステップ260と264とにおいて
は、前ライン3画素状態メモリCASEHのLSBが
“1”であり且つLSBの1つ上のビットが“0”であ
る場合、即ち注目画素右上画素ラベル値メモリH0が
“0”以外であり且つ注目画素上方画素ラベル値メモリ
H1が“0”である場合にステップ268にジャンプす
る。これ以外の場合にはステップ277へジャンプす
る。
【0104】ステップ268では仮ラベルメモリZLの
値が“0”か比較し、“0”ならばステップ275へ進
む。“0”以外の場合にはステップ270へ進む。
【0105】ステップ270では、仮ラベルメモリZL
の値と注目画素右上画素ラベル値メモリH0の値との比
較が行われる。
【0106】仮ラベルメモリZLの値と注目画素右上画
素ラベル値メモリH0の値とが等しい場合には、このス
テップ270の後、ステップ277へ進む。
【0107】ステップ270で注目画素右上画素ラベル
値メモリH0の値が仮ラベルメモリZLの値よりも大き
いと判定された場合には、小さい方の値である仮ラベル
メモリZLの値を採用する。即ち、注目画素右上画素ラ
ベル値メモリH0の値を変更しなければならないので、
ステップ272において、暫定ラベルテーブルZTの、
注目画素右上画素ラベル値メモリH0の値と同一のアド
レスへ、この仮ラベルメモリZLの値を書き込む。
【0108】一方、注目画素右上画素ラベル値メモリH
0の値が仮ラベルメモリZLよりも小さい場合には、ス
テップ274へ進み、この小さい方である注目画素右上
画素ラベル値メモリH0の値を採用し、ステップ275
で仮ラベルメモリZLにこの値を書き込む。
【0109】このようにして暫定ラベルテーブルZTの
ラベル値の更新は、小さい方のラベル値を採用するもの
となる。
【0110】従って、暫定ラベルテーブルZTに書き込
まれている暫定ラベルの修正のための変換関係を示す暫
定ラベルテーブルデータは、このデータが書き込まれて
いるアドレス値よりも小さい値となる。従って、この暫
定ラベルテーブルZTによる暫定ラベルの変換は、ラベ
ル値が小さくなる方向へのみ修正のための変換が行われ
るものとなる。即ち、この暫定ラベルテーブルZTはM
AX・MIN型である。
【0111】ステップ272の処理の終了後あるいはス
テップ275の処理の終了後には、ステップ276の処
理が行われ、この後、ステップ277へ進む。
【0112】このステップ276の処理では、新ラベル
判定フラグNLをクリアする(“0”を書き込む)。
【0113】ステップ277では、ランレングスカウン
タRUNのインクリメントが行われ、この後図2のフロ
ーチャートのにジャンプする。
【0114】以下、前述の図3のステップ252で前ラ
イン2画素状態メモリCASEPが“2”であると判定
された場合に実行される処理を、図5のフローチャート
を用いて説明する。
【0115】図5のフローチャートに示される処理が行
われるのは、注目画素2値メモリP1が“0”であり、
且つ注目画素左画素2値メモリP2が“1”である場合
である。
【0116】即ち、マスク中の現ラインの連続画素の終
了と判定された場合にこの図5のフローチャートに示さ
れる所定の処理が行われる。
【0117】この図5において、まずステップ280で
は、新ラベル判定フラグNLが“0”であるか否かが判
定される。
【0118】新ラベル判定フラグNLが“0”ではない
場合には、ステップ282からステップ286の処理が
行われる。一方、新ラベル判定フラグNLの値が“0”
である場合には、ステップ290の処理が行われる。
【0119】仮ラベルメモリZLには、マスク中の現ラ
インの連続画素のラベル値が記憶されている。暫定ラベ
ルカウントメモリZLCには、既に発行された有効であ
る暫定ラベルの最大値が記憶されている。
【0120】ステップ280で新ラベル判定フラグNL
が“0”ではないと判定された場合には、マスク中の連
続が終了した連続画素が新ラベルであるので、ステップ
282で暫定ラベルカウントメモリZLCの値が仮ラベ
ルメモリZLに書き込まれる。この後、ステップ284
で暫定ラベルカウントメモリZLCの値をインクリメン
トした後、ステップ286で新ラベル判定フラグNLに
“0”を書き込む。
【0121】連続画素の終了時に実行される図5のフロ
ーチャートにおいて、ステップ290では、暫定ラベル
付き画像データ生成回路20の外側に配置されている暫
定ラベルバッファメモリFIFO ZLとランレングス
バッファメモリFIFO RUNとへ、それぞれ連続が
終了した連続画素のデータである仮ラベルメモリZLの
値とランレングスカウンタRUNの値とを出力する。
【0122】これら暫定ラベルバッファメモリFIFO
ZLとランレングスバッファメモリFIFO RUN
で構成されるバッファメモリは、FIFO(first-in f
irst-out)型のメモリである。
【0123】図2から図6までのフローチャートに示さ
れる処理が行われる暫定ラベル付き画像データ生成回路
20からの出力である暫定ラベル付き画像データは、前
述の仮ラベルメモリZLの値とランレングスカウンタR
UNの値とによるものであり、このバッファメモリへの
データ書き込みとして行われる。
【0124】従って、この暫定ラベル付き画像データを
用いる回路は、このバッファメモリから、ラベル値とラ
ンレングスとによる暫定ラベル付き画像データを読み出
すようになっている。
【0125】続いて、図5のステップ294では、ラン
レングスカウンタRUNに“1”を書き込む。又、ステ
ップ296では、仮ラベルメモリZLに“0”を書き込
む。
【0126】ステップ297では、ラインフィードフラ
グLCHNGが“0”であるか否かの判定を行う。
【0127】以上説明した図5のフローチャートに示さ
れる処理の終了後には、ラインフィードフラグLCHN
Gが“0”の場合には、図2のフローチャートのへジ
ャンプする。
【0128】一方、ラインフィードフラグLCHNGが
“0”ではない場合には、図2のフローチャートのへ
ジャンプする。
【0129】以下、前述の図3のフローチャートのステ
ップ254で、前ライン2画素状態メモリCASEPが
“1”であると判定された場合に行われる処理を、図6
のフローチャートを用いて説明する。
【0130】図6のフローチャートに示される処理は、
注目画素2値メモリP1が“1”であり、且つ注目画素
左画素2値メモリP2が“0”である場合に実行され
る。即ち、マスク中の画素の連続が開始したと判定され
た場合に実行される。
【0131】なお、画素の連続の開始ということは、画
素のない状態、即ちラベル値が“0”である画素の連続
の終了である。
【0132】従って、この図6のフローチャートで処理
が開始された時点では、仮ラベルメモリZLの値は
“0”である。
【0133】この図6のフローチャートにおいて、まず
ステップ300では、暫定ラベルバッファメモリFIF
ZLへ、仮ラベルメモリZLの値、即ち“0”が書
き込まれる。又、このステップ300では、ランレング
スバッファメモリFIFO RUNに、ランレングスカウ
ンタRUNの値が書き込まれる。
【0134】ステップ304では、ランレングスカウン
タRUNに“1”が書き込まれる。
【0135】ステップ310で前ライン3画素状態メモ
リCASEHが“0”であると判定された場合、即ち合
計3個のラベル値メモリH0〜H2が全て“0”である
場合には、ステップ312で新ラベル判定フラグNLに
“1”が書き込まれ、この後、図2のフローチャートの
へジャンプする。
【0136】ステップ314で前ライン3画素状態メモ
リCASEHが“2”と判定された場合、あるいはステ
ップ316で前ライン3画素状態メモリCASEHが
“6”であると判定された場合には、ステップ318が
実行される。即ち、注目画素右上画素ラベル値メモリH
0の値が“0”であり、且つ注目画素上方画素ラベル値
メモリH1の値は“0”ではない場合には、ステップ3
18で、注目画素上方画素ラベル値メモリH1の値が仮
ラベルメモリZLに書き込まれる。このステップ318
の後には、図2のフローチャートのへジャンプする。
【0137】ステップ320で前ライン3画素状態メモ
リCASEHの値が“4”であると判定された場合に
は、ステップ322が実行される。即ち、注目画素右上
画素ラベル値メモリH0の値が“0”であり、且つ注目
画素上方画素ラベル値メモリH1の値が“0”であり、
且つ注目画素左上画素ラベル値メモリH2の値が“0”
ではない場合に、ステップ322で、注目画素左上画素
ラベル値メモリH2の値が仮ラベルメモリZLに書き込
まれ、この後、図2のフローチャートのへジャンプす
る。
【0138】ステップ330において、前ライン3画素
状態メモリCASEHが“5”であると判定された場合
には、ステップ336の処理が行われる。即ち、注目画
素右上画素ラベル値メモリH0の値が“0”以外であ
り、且つ注目画素上方画素ラベル値メモリH1の値が
“0”であり、且つ注目画素左上画素ラベル値メモリH
2の値が“0”以外である場合には、ステップ336
で、注目画素右上画素ラベル値メモリH0の値と注目画
素左上画素ラベル値メモリH2の値との比較が行われ
る。
【0139】このステップ336が実行される場合は、
連続していない注目画素の右上の画素と左上の画素と
が、注目画素により新たに連続した画素となる可能性が
ある。従って、注目画素右上画素のラベル値(暫定ラベ
ル値)と、注目画素左上画素のラベル値(暫定ラベル
値)とが必ずしも等しくはない。しかしながら、注目画
素により連続した画素となるので、これら注目画素右上
画素の暫定ラベル値と注目画素左上画素の暫定ラベル値
とは、ステップ336〜348の処理により、同一のラ
ベル値とされる。
【0140】ステップ336では、注目画素右上画素ラ
ベル値メモリH0の値と、注目画素左上画素ラベル値メ
モリH2の値とにおいて、どちらの値が小さいかの判定
を行う。
【0141】注目画素右上画素ラベル値メモリH0の値
の方が小さいと判定された場合には、ステップ346で
暫定ラベルテーブルの注目画素左上画素ラベル値メモリ
H2の値と同一のアドレスに注目画素右上画素ラベル値
メモリH0の値を書き込み、この後、ステップ348で
仮ラベルメモリZLにも注目画素右上画素ラベル値メモ
リH0の値を書き込む。
【0142】一方、ステップ336で、注目画素左上画
素ラベル値メモリH2の値の方が小さいと判定された場
合には、暫定ラベルテーブルZTの注目画素右上画素ラ
ベル値メモリH0の値と同一のアドレスに注目画素左上
画素ラベル値メモリH2の値を書き込み、この後、ステ
ップ344で仮ラベルメモリZLにもこの注目画素左上
画素ラベル値メモリH2の値を書き込む。
【0143】又、ステップ336で注目画素右上画素ラ
ベル値メモリH0の値と注目画素左上画素ラベル値メモ
リH2の値とが等しい場合には、暫定ラベルテーブルの
更新は行わず、ステップ344へ進む。なお、注目画素
右上画素ラベル値メモリH0の値と注目画素左上画素ラ
ベル値メモリH2の値とが等しいので、ここで、ステッ
プ344へ進む代りに、ステップ348へ進んでも同様
である。
【0144】このステップ348の処理の後、あるいは
ステップ344の処理の後には、図2のフローチャート
のへジャンプする。
【0145】前述のステップ330で前ライン3画素状
態メモリCASEHが“5”ではないと判定された場合
には、ステップ332に進む。
【0146】即ち、前ライン3画素状態メモリCASE
Hの値が“1”又は“3”又は“7”である場合、即ち
注目画素上方画素ラベル値メモリH1の値と注目画素左
上画素ラベル値メモリH2の値とが共に“0”である
か、又は注目画素左上画素ラベル値メモリH2のみが
“0”である場合には、ステップ332で注目画素右上
画素ラベル値メモリH0の値が仮ラベルメモリZLに書
き込まれる。
【0147】何故なら、このステップ332が実行され
る場合は、連続が開始する注目画素はこの注目画素右上
の画素と連続するものであり、この右上画素の暫定ラベ
ル値と同一となるからである。
【0148】このステップ332の後には、図2のフロ
ーチャートのへジャンプする。
【0149】なお、図7及び図8の線図は、図2から図
6のフローチャートにおける、マスクメモリ状態に対す
る処理内容をまとめた線図である。
【0150】以上説明したように、本発明の第1実施例
によれば、仮ラベルメモリやランレングスカウンタ等、
少ないワークメモリ容量で、効果的に暫定ラベル付き画
像データ生成回路を構成することができる。
【0151】又、本発明の第1実施例によれば、図18
に示される画像に対しては、図20の画像に示される如
く、暫定ラベル付けの段階、即ち、暫定ラベル値を統合
して本ラベル付けする以前の段階でも、1つのラベル値
“1”のみのラベル付けされた画像を得ることができ
る。従って、これ以後に行われる、この暫定ラベル付き
画像データを本ラベル付き画像データに変換するための
処理の処理量を減少できるだけでなく、暫定ラベルの修
正のための変換関係を示す暫定ラベルテーブルのメモリ
容量を減少することもできる。
【0152】なお、本発明の第1実施例によれば、前述
の従来の図21に示される画像の暫定ラベル付けと比較
して、図22の本実施例の暫定ラベル付けされた画像に
示される通り、用いられる暫定ラベルの数(種類)を減
少することができる。
【0153】又、本発明の第1実施例によれば、図18
に示される画素画像に対しては、図20の画像に示され
る如く、暫定ラベル付けの段階、即ち、暫定ラベル値を
統合して本ラベル付けする以前の段階でも、1つのラベ
ル値“1”のみのラベル付けされた画像を得ることがで
きる。
【0154】なお、図9は、前記本発明の第1実施例の
暫定ラベル付き画像データ生成回路及びその周辺の回路
を含めた暫定ラベル付き画像データ生成装置のブロック
図である。
【0155】この図9において、暫定ラベル付き画像デ
ータ生成装置30は、主に、前記第1実施例の暫定ラベ
ル付き画像データ生成回路20と、バッファBa 及びB
b と、暫定ラベルテーブルZTと、ランレングス逆変換
器62と、切替器72とにより構成されている。
【0156】前記バッファBa は、前記暫定ラベル付き
画像データ生成回路20が出力する暫定ラベルテーブル
データを、暫定ラベルテーブルZTに入力する際のバッ
ファである。
【0157】前記バッファBb は、前記暫定ラベル付き
画像データ生成回路20が出力する暫定ラベルのランレ
ングスのデータを、前記ランレングス逆変換器62乃至
は切替器72に入力する際のバッファである。
【0158】前記暫定ラベルテーブルZTは、図10を
用いて後述するものと同じものである。
【0159】前記ランレングス逆変換器62は、暫定ラ
ベルとランレングスとの、前記バッファBb が出力する
暫定ラベル付き画像データから、画素毎の暫定ラベルで
ある暫定ラベル付き画像データを生成する。
【0160】前記切替器72は、前記バッファBb の出
力と、前記ランレングス逆変換器62の出力と、前記暫
定ラベルテーブルZTとから、当該暫定ラベル付き画像
データ生成装置30の出力を選択する。
【0161】図10は、本発明の1つが実施された本発
明の第2実施例及び第3実施例のブロック図である。
【0162】この図10においては、暫定ラベルテーブ
ルZTのラベルテーブル整理を行って、この結果を本ラ
ベルテーブルHTに書き込む本ラベルテーブル作成回路
40を示すものである。
【0163】この図10において、暫定ラベルテーブル
ZTは、暫定ラベル付き画像データ生成回路20により
作成される。
【0164】なお、この暫定ラベル付き画像データ生成
回路20は、前述の本発明の第1実施例でもよい。又、
この暫定ラベル付き画像データ生成回路20は、前述の
従来の特開昭62−9478の第1図のラベル発生部3
00や、ラベル内部バッファ500等を用いた従来のラ
ベル関係テーブル生成回路であってもよい。即ち、暫定
ラベルテーブルZTがMAX・MIN型のテーブルとな
るように、暫定ラベルの修正のための変換関係を示すデ
ータを書き込むものであればよい。
【0165】この図10において、暫定ラベルテーブル
読み出し手段42は、暫定ラベルテーブルZTのデータ
を、アドレスが“1”から“n ”まで1アドレスずつ順
に読み出し、この読み出し毎に、読み出しを行った暫定
ラベルテーブルZTのアドレス値と読み出したデータの
値とを本ラベルテーブル書き込み手段44へ出力するも
のである。
【0166】本ラベルテーブル書き込み手段44は、ま
ず、暫定ラベルテーブル読み出し手段42から入力され
たこれら読み出したアドレス値と読み出されたデータの
値とを比較する。
【0167】この読み出したアドレス値と読み出された
データの値とが等しい場合は、この読み出したアドレス
値で表わされる暫定ラベル値は、ラベル値の修正の必要
のないものであり、本ラベルとして採用することができ
る。
【0168】従って、読み出したアドレス値と読み出さ
れたデータの値とが等しい場合、即ち変換無と判定され
た場合には、この本ラベルテーブル書き込み手段44
は、この読み出したアドレス値(暫定ラベルテーブルZ
T)と同一の本ラベルテーブルのアドレスに、連続した
本ラベルを発生する本ラベルカウンタの値を書き込む。
【0169】一方、この読み出したアドレス値と読み出
されたデータの値とが等しくない場合(MAX・MIN
型テーブルであるので、(読み出したアドレス値)>
(読み出されたデータの値)である筈である)、この読
み出したアドレス値で表わされる暫定ラベル値は、読み
出されたデータの値で表わされる暫定ラベル値(あるい
は本ラベル値)に変換しなければならない。
【0170】従って、暫定ラベルテーブルZTから読み
出したこのアドレス値と読み出されたデータの値とが等
しくない場合、即ちこの読み出しを行った暫定ラベルの
アドレス値で表わされる暫定ラベルが変換有と判定され
た場合には、この本ラベルテーブル書き込み手段44
は、変換先のラベル値、即ち本ラベル値を決定し、この
値を本ラベルテーブルHTの、この暫定ラベルテーブル
の読み出しを行ったアドレス値と同一の本ラベルテーブ
ルのアドレスに書き込む。
【0171】なお、この本ラベルテーブル書き込み手段
44は、この読み出しを行った暫定ラベルテーブルZT
のアドレス値で表わされる暫定ラベル値に変換有と判定
された場合、この暫定ラベルテーブルから読み出された
データの値と同一のアドレス値の本ラベルテーブルのア
ドレスからデータを読み出して、直ちに、この本ラベル
テーブルのデータを暫定ラベルの修正のための変換先の
確定ラベル値、即ち本ラベル値とすることができる。
【0172】何故なら、暫定ラベルテーブルZTはMA
X・MIN型のテーブルであり、従って、この暫定ラベ
ルテーブルZTのデータによる暫定ラベルの修正のため
の変換が、必ず変換先のラベル値の方が変換元のラベル
値よりも小さいからである。更に、この本ラベルテーブ
ル作成回路40のラベルテーブル整理が暫定ラベルテー
ブルのアドレス値(変換元の暫定ラベル値に相当)の小
さいアドレスから順に行われるからである。
【0173】即ち、本ラベルテーブル書き込み手段44
で暫定ラベル値の変換有と判定され、これにより本ラベ
ルテーブルから読み出された変換先のラベル値は、必ず
確定したラベル値、即ち本ラベル値となっているからで
ある。
【0174】なお、これら暫定ラベルテーブル読み出し
手段42の処理と、本ラベルテーブル書き込み手段44
の処理とは、少なくとも一部分の処理を平行して行うこ
とができる。又、暫定ラベルテーブルZTと本ラベルテ
ーブルHTとは独立したテーブルであるので、暫定ラベ
ルテーブルZTからの読み出しと、本ラベルテーブルH
Tに対する読み出しあるいは書込みは同時に実行するこ
とができる。
【0175】図11は、本発明の第2実施例の暫定ラベ
ルテーブル読み出し手段の処理と、本ラベルテーブル書
き込み手段の処理とのシーケンスダイヤグラムである。
【0176】即ち、前述の図10の処理に、該図11の
シーケンスを用いたものが第2実施例である。
【0177】この図11において、上方から下方へ移行
するに従い、ラベルテーブル整理の処理が進行してい
く。又、左方から右方へは、時間の経過が表わされる。
なお、符号T1〜T12は、それぞれ時刻を示す。
【0178】この図11において、ZT〔x 〕は、暫定
ラベルテーブルZTのx のアドレス値のアドレスのデー
タを表わす。又、HT〔x 〕は、本ラベルテーブルHT
のxのアドレス値のアドレスのデータの値を示す。
【0179】又、COMPは、直前に行われた暫定ラベ
ルテーブルのデータの読み出しに関して、このリードア
ドレスのアドレス値と読み出されたデータの値との比較
の処理を示す。なお、チャート中のこのCOMPの下方
に印されている等号マークあるいは不等号マークは、こ
のCOMPの処理の処理結果を示す。
【0180】又、READは、このREADの下方に示
されたテーブルのアドレスからの読み出しを示す。即
ち、“READ ZT〔1〕”は、暫定ラベルテーブル
のアドレス値が“1”であるアドレスからのデータの読
み出しを示す。又、“READHT〔a 〕”は、暫定ラ
ベルテーブルのアドレス値“a ”のアドレスからのデー
タの読み出しを示す。
【0181】WRITEは、このWRITEの下方に示
されたアドレス値のアドレスへのデータの書き込みを示
す。例えば、“WRITE HT〔2〕”は、本ラベル
テーブルHTのアドレス値“2”のアドレスへの、直前
に読み出された暫定ラベルテーブルのデータあるいは本
ラベルテーブルのデータの書き込みを示す。
【0182】この図11において、各時刻T1、T3、
T5、T7、T9、T11では、それぞれ暫定ラベルテ
ーブルZTの所定のアドレスの読み出しが行われてい
る。
【0183】又、時刻T3、T9、T11においては、
前回に暫定ラベルテーブルから読み出された暫定ラベル
に対応する本ラベルテーブルへの本ラベルの書き込みが
平行して行われている。
【0184】又、時刻T5とT7においては、前回に読
み出したアドレス値に対応した暫定ラベル値にラベル値
の変換有と判定されたための、暫定ラベルテーブルZT
から読み出された該データの値と同一の本ラベルテーブ
ルのアドレス値のアドレスからのデータの読み出しが平
行して行われている。
【0185】このように本発明の第2実施例の本ラベル
テーブル作成回路においては、暫定ラベルテーブル読み
出し手段42の一部の処理と、本ラベルテーブル書き込
み手段44の一部の処理とが平行して実行されるように
なっている。これにより、この本ラベルテーブル作成回
路40の暫定ラベルテーブルZTのラベルテーブル整理
(本ラベルテーブルHTのデータ生成)の全体の処理時
間を短縮できるだけでなく、全体の処理を一定の所定処
理時間Ta で完了することができる。即ち、この本ラベ
ルテーブルHTに書き込まれているデータの数をnとす
ると、この本ラベルテーブルHTのデータ生成を完了す
るまでの処理時間Ta は、次式のように表わすことがで
きる。
【0186】 Ta1=2×n +1(最終暫定ラベルのCOMP処理時に等しい場合) Ta2=2×n +2(最終暫定ラベルのCOMP処理時に等しくない場合) ………(1)
【0187】例えば、図11において、暫定ラベル値
“5”の処理を完了する時刻(n =5)はT11(2×
5+1=11)である。
【0188】図12は、本発明の第3実施例の暫定ラベ
ルテーブル読み出し手段の処理と、本ラベルテーブル書
き込み手段の処理とのシーケンスダイヤグラムである。
【0189】即ち、前述の図10の処理に、該図12の
シーケンスを用いたものが第3実施例である。
【0190】この図12において、上方から下方へ移行
するに従い、ラベルテーブル整理の処理が進行してい
く。又、左方から右方へは、時間の経過が表わされる。
【0191】この図12において、符号T1〜T10、
ZT〔x 〕、HT〔x 〕、COMP、READ、WRI
TEは、前述の図11の同符号のものと同一のものであ
る。
【0192】この図12においては、前述の図11に比
べ、並行して実行される処理が増加され、全体の処理時
間の短縮が図られている。
【0193】この図12の時刻T1、T2、T4、T
6、T7、T8では、それぞれ暫定ラベルテーブルZT
の所定のアドレスの読み出しが行われている。
【0194】特に、時刻T2、T7、T8では、前回の
暫定ラベルテーブルZTの読み出しの直後の時刻に、次
の暫定ラベルテーブルZTの読み出しが行われている。
即ち、暫定ラベル“2”、“5”、“6”の処理が、1
時刻分早く開始されている。
【0195】このため、暫定ラベル“2”の処理の開始
が早められたことにより、暫定ラベル“3”の処理の開
始も早められて、該処理の前々回の処理である暫定ラベ
ル“1”の処理と一部並行実行されている。暫定ラベル
“5”の処理の開始が早められて、該処理の前々回の処
理である暫定ラベル“3”の処理と一部並行実行されて
いる。暫定ラベル“6”の処理の開始が早められて、該
処理の前々回の処理である暫定ラベル“4”の処理と一
部並行実行されている。
【0196】従って、時刻T4、T7、T8、T9で
は、3つの暫定ラベルに対する処理が並行実行されてい
る。
【0197】
【0198】
【0199】従って、本第3実施例の本ラベルテーブル
のデータ生成を完了するまでの処理時間Tb は、本ラベ
ルテーブルの書き込まれているデータの数をn とする
と、次式のように表わすことができる。
【0200】 Tb =(2×n +2)−m ………(2)
【0201】ここで、m は、暫定ラベルテーブルの処理
対象となるデータのうち、それぞれのデータのアドレス
値とデータそのものの値が等しいデータの個数である。
なお、このようにそのものの値がアドレス値と等しいデ
ータであっても、暫定ラベルテーブルの処理対象となる
データの最後のデータである場合には、これをm に含め
ない。
【0202】(1)式と(2)式とを比較して明らかな
ように、本第3実施例によれば、前記第2実施例に比
べ、より処理時間を短縮することができる。
【0203】図13は、本発明の第2実施例及び第3実
施例の本ラベルテーブル作成回路40における処理を示
すフローチャートである。
【0204】前述のように、本ラベルテーブル作成回路
40の暫定ラベルテーブルデータ読み出し手段42と、
本ラベルテーブルデータ書き込み手段44とは一部同時
に処理を行うものであるので、この本ラベルテーブル作
成回路40の処理を1つのフローチャートで表わすこと
は困難であるが、1つの暫定ラベル値のラベルテーブル
整理に着目してこの図13のフローチャートは作成され
ている。
【0205】この図13のステップ410で、まず、ア
ドレス値メモリADRに初期値“1”が書き込まれると
共に、本ラベル値メモリH_LBLに初期値“1”を書
き込む。
【0206】ステップ412では、暫定ラベルテーブル
データ読み出し手段42において、アドレス値メモリA
DRのデータの値をアドレス値とする暫定ラベルテーブ
ルのアドレスからのデータを読み出して、暫定ラベルデ
ータメモリZ_DATAに書き込む。
【0207】ステップ420からステップ440までの
処理は、本ラベルテーブルデータ書き込み手段44で行
われる。
【0208】ステップ420では、アドレス値メモリA
DRの値と、暫定ラベルデータメモリZ_DATAの値
との比較が行われる。即ち、暫定ラベルテーブルZTの
読み出しを行ったアドレス値と読み出されたデータとの
比較により、この読み出しを行ったアドレス値で表わさ
れる暫定ラベル値の修正のための変換の有無を判定して
いる。
【0209】アドレス値メモリADRの値と暫定ラベル
データメモリZ_DATAの値とが等しい場合、即ち該
当する暫定ラベル値の変換の必要がないと判定された場
合には、ステップ422へ進む。
【0210】ステップ422では、アドレス値メモリA
DRのデータの値がアドレス値となる本ラベルテーブル
HTのアドレスに、本ラベル値メモリH_LBLのデー
タの値を書き込む。
【0211】ステップ422に続いて、ステップ424
では、本ラベル値メモリH LBLのインクリメントを
行う。
【0212】一方、前述のステップ420で、アドレス
値メモリADRのデータの値と暫定ラベルデータメモリ
Z_DATAのデータの値とが等しくないと判定された
場合には、ステップ430に進む。
【0213】ステップ430では、暫定ラベルデータメ
モリZ_DATAのデータの値をアドレス値とする、本
ラベルテーブルHTのアドレスから、既に本ラベルとし
て確定しているラベル値(本ラベル値)を読み出し、本
ラベルデータメモリH_DATAに書き込む。
【0214】ステップ432では、アドレス値メモリA
DRのデータの値をアドレス値とする、本ラベルテーブ
ルHTのアドレスに、本ラベルデータメモリH_DAT
Aのデータを書き込む。
【0215】前述のステップ424あるいはステップ4
32の処理の終了後には、ステップ436へ進む。
【0216】ステップ436では、アドレス値メモリA
DRのインクリメントを行う。
【0217】ステップ440では、アドレス値メモリA
DRのデータの値と暫定ラベルカウントメモリZLCの
データの値との比較をし、暫定ラベルテーブルZTのラ
ベルテーブル整理が全て終了したかの判定を行う。
【0218】即ち、アドレス値メモリADRのデータの
値が暫定ラベルカウントメモリZLCのデータの値以下
である場合には、前述のステップ412の前方へジャン
プする。一方、アドレス値メモリADRの値が暫定ラベ
ルカウントメモリZLCの値よりも大きくなった場合に
は、この図13のフローチャートに示される処理を終了
する。
【0219】なお、この暫定ラベルカウントメモリZL
Cは、前述の図2〜図6のフローチャートで示される暫
定ラベル付き画像データ生成回路の暫定ラベルカウント
メモリZLCに相当するものである。即ち、この図13
の暫定ラベルカウントメモリZLCに書き込まれている
値は、前記図2〜図6の暫定ラベル付き画像データ生成
回路により書き込まれた、生成された暫定ラベルの総数
である。
【0220】なお、この暫定ラベルカウントメモリZL
Cの値を書き込んだ暫定ラベル付き画像データ生成回路
は、前述の図2〜図6のフローチャートで示される暫定
ラベル付き画像データ生成手段に限定するものではな
い。即ち、暫定ラベル付き画像データ生成回路は、MA
X・MIN型の暫定ラベルテーブルを生成すると共に、
暫定ラベルカウントメモリZLC(暫定ラベル数を値と
する)の値を書き込むものであればよい。
【0221】図14は、上記本発明の第2実施例及び第
3実施例で生成された本ラベルテーブルを示す線図であ
る。
【0222】なお、図10の暫定ラベルテーブルZTの
各アドレスに書き込まれているデータは、前述の図22
に示される画像に対して暫定ラベルを付与した場合の暫
定ラベルの修正のための変換関係を示す暫定ラベルテー
ブルデータの一例となっている。
【0223】この図10の暫定ラベルテーブルZTのア
ドレス値“3”であるアドレスのデータは、本発明の第
2実施例あるいは第3実施例によれば、直接“1”に書
替えられ、ラベルテーブル整理を速やかに行うことがで
きる。
【0224】図15は、本発明の1つが実施された本発
明の第4実施例のブロック図である。
【0225】この本発明の第4実施例においては、前述
の本発明の第1実施例と前述の本発明の第2実施例乃至
は第3実施例とが組合せて用いられている。
【0226】即ち、この図15において、暫定ラベル付
き画像データ生成回路20は、前述の本発明の第1実施
例が適用されたものである。又、この図15において、
一点鎖線部分Aは、前述の本発明の第2実施例が適用さ
れた部分である。
【0227】この図15において、バッファメモリ60
は、FIFO型のメモリを用いたバッファメモリであ
る。このバッファメモリ60には、前述の本発明の第1
実施例における、確定した仮ラベルメモリZLの値と確
定したランレングスカウンタRUNの値とが書き込まれ
る。即ち、このバッファメモリ60には、暫定ラベル付
き画像データ生成回路20から出力される、暫定ラベル
テーブルデータとランレングスデータとで構成された画
像データが書き込まれる。
【0228】又、切替器72は、出力ZOUTに出力す
る暫定ラベル付き画像データの種類を選択するものであ
る。
【0229】即ち、出力ZOUTから出力される暫定ラ
ベル付き画像データを、バッファメモリ60から直接出
力される暫定ラベル値とランレングス値とによる画像デ
ータとすることもできる。又、この切替器72を切替え
て選択して、バッファメモリ60から出力される暫定ラ
ベル値とランレングス値とによる暫定ラベル付き画像デ
ータを、ランレングス逆変換器64を用いて、各画素毎
の暫定ラベル値でなる通常の暫定ラベル付き画像データ
として、出力端子ZOUTから出力することも可能であ
る。
【0230】一方、暫定ラベル付き画像データ生成回路
20から出力される、ラベル値が小さくなる方向へのみ
修正のための変換の可能性のある、暫定ラベルの修正の
ための変換関係に関するデータは、暫定ラベルテーブル
ZTに書き込まれる。
【0231】又、この暫定ラベルテーブルZTに書き込
まれたデータは、暫定ラベルテーブルデータ読み出し手
段42と本ラベルテーブルデータ書き込み手段44とで
なる本ラベルテーブル作成回路40により、ラベルテー
ブル整理の処理が施されて本ラベルテーブルHTに書き
込まれる。
【0232】又、本ラベルテーブルHTに書き込まれて
確定した暫定ラベル値と本ラベル値との関係を示すデー
タは、出力HOUTから必要に応じて読み出すことが可
能である。
【0233】又、暫定ラベル付き画像データ生成回路2
0の前述の図1で示されるマスクメモリ12a の注目画
素右上画素ラベル値メモリH0にデータを書き込むため
に、バッファメモリ60と暫定ラベルテーブルZTから
出力される暫定ラベル付き画像データは、ランレングス
逆変換器64を介して、画素毎の暫定ラベル値でなる通
常の暫定ラベル付き画像データに変換された後、暫定ラ
ベル付き画像データ生成回路20へも入力される。
【0234】このような本発明の第4実施例によれば、
前述の本発明の第1実施例の特長と、前述の本発明の第
2実施例乃至は第3実施例の特長とを合せて備えること
ができるという優れた効果を得ることができる。
【0235】なお、本発明の第4実施例の本ラベルテー
ブルによれば、図23に示されるような画像を得ること
ができる。
【0236】図16は、本ラベル付き画像データ生成回
路のブロック図である。
【0237】この図16において、符号6、HTは、
前述の図15の同符号のものと同一のものである。
【0238】又、テンポラリメモリ74は、FIFO型
のバッファメモリであり、必要に応じて備えられるもの
である。このテンポラリメモリ74に書込まれるデータ
は、暫定ラベル値とランレングス値とでなる、前述の本
発明の第4実施例の出力ZOUTから出力される暫定ラ
ベル付き画像データである。即ち、この暫定ラベル付き
画像データのバッファリングを行うものである。
【0239】本ラベル付き画像データ生成回路70は、
本ラベル付き画像データ生成手段76とランレングス逆
変換器6とで構成されている。
【0240】この本ラベル付き画像データ生成回路70
は、ランレングス形式の本ラベル付き画像データも、画
素単位の本ラベル付き画像データも出力することができ
る。
【0241】図17は、前述の本ラベル付き画像データ
生成回路の処理のフローチャートである。
【0242】この図17において、出力モードメモリM
ODEの値が“0”である場合には、ランレングス形式
出力モードとなり、この本ラベル付き画像データ生成回
路70からは、本ラベル値とランレングス値とでなるラ
ンレングス形式の本ラベル付き画像データが出力され
る。
【0243】一方、出力モードメモリMODEの値が
“1”である場合には、画素単位出力モードとなり、各
画素毎の本ラベル値である本ラベル付き画像データが出
力される。
【0244】この図17のフローチャートにおいて、ま
ずステップ460で、暫定ラベルメモリZL2の、テン
ポラリメモリ74からの読み込みを行う。
【0245】ステップ462では、暫定ラベルメモリZ
L2の値のアドレス値の、本ラベルテーブルHTのアド
レスのデータを読み出して、本ラベル値メモリHLに書
き込む。
【0246】ステップ466では、テンポラリメモリ7
4から、ランレングスメモリRUN2の読み込みを行
う。
【0247】ステップ470では、ランレングスメモリ
RUN2の値を判定し、“0”であれば、1画面分の本
ラベル付き画像データの生成の終了として、この図17
のフローチャートの処理を終了する。
【0248】ステップ474では、出力モードメモリM
ODEの値が“0”であるか否かの判定により、この本
ラベル付き画像データ生成回路の出力のデータの形式の
選択を行う。
【0249】このステップ474で、ランレングス形式
出力モードと判定された場合には、ステップ482で本
ラベル値メモリHLの出力を行うと共に、ステップ48
6でランレングスメモリRUN2の出力を行うことによ
り、本ラベル値とランレングス値とによる本ラベル付き
画像データの出力を行う。
【0250】一方、前述のステップ474で、画素単位
出力モードと判定された場合には、ステップ476から
ステップ480の処理に進む。
【0251】これらステップ476からステップ480
では、ランレングスメモリRUN2の値と等しい回数だ
け本ラベル値メモリのデータの値の出力を行う。これに
より、画素毎の本ラベル値である本ラベル付き画像デー
タの出力が行われる。
【0252】このように、図16及び図17に示される
本ラベル付き画像データ生成回路によれば、最終的に確
定したラベル値である本ラベル値が付与された本ラベル
付き画像データを得ることができる。
【0253】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、1
画面内の2値画像を、所定のマスクでラスタスキャン方
向に走査しながら、該マスク内の注目画素の周囲画素と
の連続性を主として識別し、順に、各画素毎にラベル値
を求めて付与する画像処理のラベル付け回路において、
メモリをアクセス回数の低減等により、処理速度を向上
させると共に、作業用メモリのメモリ容量の低減をも図
ることの可能な画像処理のラベル付け回路を提供するこ
とができるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例の一部モデル図を
含むブロック図である。
【図2】図2は、前記本発明の第1実施例の処理の一部
を示す第1のフローチャートである。
【図3】図3は、前記本発明の第1実施例の処理の一部
を示す第2のフローチャートである。
【図4】図4は、前記本発明の第1実施例の処理の一部
を示す第3のフローチャートである。
【図5】図5は、前記本発明の第1実施例の処理の一部
を示す第4のフローチャートである。
【図6】図6は、前記本発明の第1実施例の処理の一部
を示す第5のフローチャートである。
【図7】図7は、前記本発明の第1実施例のマスクメモ
リ状態と処理内容との関係を示す第1の線図である。
【図8】図8は、前記本発明の第1実施例のマスクメモ
リ状態と処理内容との関係を示す第2の線図である。
【図9】図9は、前記本発明の第1実施例の暫定ラベル
付き画像データ生成回路及びその周辺の回路を含めた暫
定ラベル付き画像データ生成装置のブロック図である。
【図10】図10は、本発明の第2実施例及び第3実施
例のブロック図である。
【図11】図11は、前記本発明の第2実施例のシーケ
ンスダイヤグラムである。
【図12】図12は、前記本発明の第3実施例のシーケ
ンスダイヤグラムである。
【図13】図13は、前記本発明の第2実施例及び第3
実施例の処理を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の第2実施例及び第3実施
例で生成された本ラベルテーブルを示す線図である。
【図15】図15は、本発明の第4実施例のブロック図
である。
【図16】図16は、本ラベル付き画像データ生成回路
のブロック図である。
【図17】図17は、前記本ラベル付き画像データ生成
回路の処理を示すフローチャートである。
【図18】図18は、画像処理のラベル付け回路が対象
とする画像の第1例を示す線図である。
【図19】図19は、従来の画像処理のラベル付け回路
により暫定ラベルが付与された画像を示す線図である。
【図20】図20は、前記本発明の第1実施例により暫
定ラベルが付与された画像を示す線図である。
【図21】図21は、従来の画像処理のラベル付け回路
により暫定ラベルが付与された画像を示す線図である。
【図22】図22は、本発明の画像処理のラベル付け回
路により暫定ラベルが付与された画像の第1例を示す線
図である。
【図23】図23は、本発明の画像処理のラベル付け回
路により暫定ラベルが付与された画像の第2例を示す線
図である。
【符号の説明】 10…注目画素、 12…マスク、 12a …マスクメモリ、 20…暫定ラベル付き画像データ生成回路、 22…暫定ラベル生成手段、 30…暫定ラベル付き画像データ生成装置、 40…本ラベルテーブル作成回路、 42…暫定ラベルテーブルデータ読み出し手段、 44…本ラベルテーブルデータ書き込み手段、 60、FIFO…バッファメモリ、 64、65…ランレングス逆変換器、 70…本ラベル付き画像データ作成回路、 72…切替器、 73…切替器、 74…テンポラリメモリ、 76…本ラベル付き画像データ生成手段、 P0…注目画素バッファ2値メモリ、 P1…注目画素2値メモリ、 P2…注目画素左画素2値メモリ、 H0…注目画素右上画素ラベル値メモリ、 H1…注目画素上方画素ラベル値メモリ、 H2…注目画素左上画素ラベル値メモリ、 ZL…仮ラベルメモリ、 HZL…暫定ラベル、 RUN…ランレングスカウンタ、 HRUN…ランレングスカウンタ、 ZT…暫定ラベルテーブル、 HT…本ラベルテーブル、 HT2…本ラベル作成テーブル、 ZLC…暫定ラベルカウントメモリ、 NL…新ラベル判定フラグ、 CASEH…前ライン3画素状態メモリ、 CASEP…現ライン2画素状態メモリ、 ADR…アドレス値メモリ、 Z_DATA…暫定ラベルデータメモリ、 ZLC2…暫定ラベル数メモリ、 H_DATA…本ラベルデータメモリ、 H_LBL…本ラベル変換値メモリ、 H_NUM…変数、 Z_ADR…暫定ラベルアドレス、 MODE…出力モードメモリ、 ZL2…暫定ラベルメモリ、 HL…本ラベル値メモリ、 RUN2…ランレングスメモリ、 CREG…水平方向画素数メモリ、 CCNT…水平方向画素カウントメモリ、 LCHNG…改行判定フラグ、 FIFO ZL…暫定ラベル用バッファ、 FIFO RUN…ランレングス用バッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−206574(JP,A) 特開 平2−48778(JP,A) 特開 平2−69878(JP,A) 特開 平2−126374(JP,A) 特開 平2−191078(JP,A) 特開 昭63−204478(JP,A) 特開 平1−156874(JP,A) 特開 平3−206574(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1画面内の2値画像を、所定のマスクでラ
    スタスキャン方向に走査しながら、該マスク内の注目画
    素の周囲画素との連続性を主として識別し、順に、各画
    素毎にラベル値を求めて付与する画像処理のラベル付け
    回路において、 走査する1スキャンライン中で、前記注目画素を含む
    続した画素の仮の暫定ラベル値を記憶する仮ラベルメモ
    リと、 走査する1スキャンライン中で、前記注目画素を含む
    続した画素の画素数をカウントするランレングスカウン
    タとを有し前記注目画素に連続する前記周囲画素のラベル値に応じ
    て、前記仮ラベルメモリに記憶する仮の暫定ラベル値を
    決定すると共に、前記ランレングスカウンタでカウント
    中の画素の連続が終了したか否か判定し、終了したと判
    定された場合に、前記仮ラベルメモリに記憶される値及
    び前記ランレングスカウンタでカウントされた値を画像
    データとしてバッファへ出力する暫定ラベル付き画像デ
    ータ生成回路を備え、 これら仮ラベルメモリとランレングスカウンタとを用い
    て暫定ラベルのランレングスのデータと、暫定ラベルの
    統合のための変換関係を示す暫定ラベルテーブルデータ
    とをまず生成し、この後、本ラベル付き画像データを生
    成することを特徴とする画像処理のラベル付け回路。
  2. 【請求項2】1画面内の2値画像を、所定のマスクでラ
    スタスキャン方向に走査しながら、該マスク内の注目画
    素の周囲画素との連続性を主として識別し、順に、各画
    素毎にラベル値を求めて暫定ラベルを付与して暫定ラベ
    ル付き画像データを得た後、各画像データの暫定ラベル
    を、本ラベルテーブルのデータに従って本ラベルに変換
    する、少なくとも2段階による画像処理のラベル付け回
    路において、 ラベル値が一定方向へのみ修正のための変換の可能性の
    ある暫定ラベル付き画像データと、暫定ラベルの統合の
    ための変換関係を示す暫定ラベルテーブルデータとを生
    成する暫定ラベル付き画像データ生成回路と、 アドレスが暫定ラベル値であり、データが変換先暫定ラ
    ベル値であり、前記暫定ラベルテーブルデータが記憶さ
    れている暫定ラベルテーブルと、 アドレスが暫定ラベル値であり、データが本ラベル値で
    ある本ラベルテーブルと、 前記暫定ラベルテーブルの変換先暫定ラベル値であるデ
    ータを、前記暫定ラベル付き画像データで生じる可能性
    のあるラベル値の修正の方向に従ったアドレス方向に、
    順に読み出す暫定ラベルテーブルデータ読み出し手段
    と、 該読み出されたデータと該読み出したアドレス値とを比
    較して、該読み出したアドレスに対応した暫定ラベル値
    の変換の有無を判定し、変換無と判定された場合には、
    該読み出したアドレスと同一の本ラベルテーブルのアド
    レスへ、新たな本ラベルである本ラベル値を決定して該
    本ラベル値を書き込み、変換有と判定された場合には、
    暫定ラベルテーブルから読み出された該データの値と同
    一の本ラベルテーブルのアドレスからデータを読み出し
    て、該データを、暫定ラベルテーブルの読み出しを行っ
    たアドレスと同一の本ラベルテーブルのアドレスに書き
    込む本ラベルテーブルデータ書き込み手段と、 を備え、1画面分の暫定ラベル付き画像データの生成
    後、確定した暫定ラベルテーブルのデータに従って、本
    ラベルテーブルのデータを生成して書き込むと共に、独
    立した前記暫定ラベルテーブルと前記本ラベルテーブル
    とを有効に利用することでなされる、前記暫定ラベルテ
    ーブルデータ読み出し手段の処理と前記本ラベルテーブ
    ルデータ書き込み手段の処理との少なくとも一部処理の
    パラレル処理をも可能としたことを特徴とする画像処理
    のラベル付け回路。
  3. 【請求項3】請求項又はのいずれか1つにおいて、 前記暫定ラベル付き画像データ生成回路が、 走査する1スキャンライン中で、前記注目画像を含む
    続した画素の仮の暫定ラベル値を記憶する仮ラベルメモ
    リと、 走査する1スキャンライン中で、前記注目画像を含む
    続した画素数をカウントするランレングスカウンタと
    有し前記注目画素に連続する前記周囲画素のラベル値に応じ
    て、前記仮ラベルメモリに記憶する仮の暫定ラベル値を
    決定すると共に、前記ランレングスカウンタで カウント
    中の画素の連続が終了したか否か判定し、終了したと判
    定された場合に、前記仮ラベルメモリに記憶される値及
    び前記ランレングスカウンタでカウントされた値を画像
    データとしてバッファへ出力する暫定ラベル付き画像デ
    ータ生成回路を備え、 これら仮ラベルメモリとランレングスカウンタとを用い
    て暫定ラベルのランレングスのデータと、暫定ラベルの
    統合のための変換関係を示す暫定ラベルテーブルデータ
    とをまず生成し、この後、本ラベルテーブルのデータを
    生成することを特徴とする画像処理のラベル付け回路。
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