JP3967175B2 - 画像処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理システムに関し、詳細には、写真画像イメージ等のような隣り合う画素の階調が穏やかな画像データの描画処理時間を短縮して高速に画像処理する画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PDLデータに基づくビットマップイメージの展開処理を高速に行うために、例えば、特開平7−168681号公報記載の「PDLデータ処理装置及びその制御方法、及びパターン展開装置」においては、その第2の実施例に、グレイスケールを用いたグラフィック描画が提案されている。このグラフィック描画では、当該公報の図29にグレイスケールを描画する際に用いるパターンA〜Dの描画例が示されているように、新規パターンが出現すると古いパターンデータを削除し(delete)、新規パターンデータを登録(load)している。この場合、パターンアドレスカウンタの個数分登録が可能である。例えば、当該公報の図31では、2個分の登録例が示されており、パターンカウントの部分では、あるパターンを登録するために、他のパターンが削除されている。
【0003】
また、特開2001−13954号公報記載の「描画装置及び描画方法、記憶媒体」には、その第1実施例において、当該公報の図1に示されているように、3つの画像発生器、すなわち、マスク発生器、バックグランド発生器、グレイ発生器を、それぞれオブジェクトメモリ上に構成して、描画すべき画像のオブジェクトデータをオブジェクトメモリDMAコントローラを介して入力し、オブジェクトデータを元に画像を発生して、画像メモリDMAコントローラを介して、入力される画像メモリ上の描画すべきアドレスのディスティネーション画像データを、BPU(ビットプロセッシングユニット)で論理演算する。そして、画像メモリDMAコントローラを介して、画像メモリ上の同一アドレスに書き込むという動作を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの描画処理時間を低減し、画像イメージの処理を高速化するうえで改良の必要があった。
【0005】
すなわち、上記特開平7−168681号公報記載の技術にあっては、写真画像イメージのようにパターンがイメージの画素数分変化するような画像データの場合には、パターンの登録、削除が頻発し、画像処理を高速化することができない。この場合、パターンレジスタを画素数分設けると、理論的には画像処理速度を高速化することはできるが、パターンレジスタを画素数分設けることは、コストが高くつき、現実的ではない。特に、上記特開平7−168681号公報の第2実施例で示されているようなハードウェア構成にあっては、レジスタを画素数分保有することは難しく、コスト面からも現実的ではない。
【0006】
また、上記特開2001−13954号公報記載の技術にあっては、グレイ発生器にグレイデータのみを入力しているため、写真画像イメージのようにグレイデータがイメージの画素数分変化するような画像データの場合、BPUでの演算回数が画素数分発生し、画像処理速度を高速化することができないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、矩形の画素が隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理する画像処理システムを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、入力される画像データを処理する画像処理部と当該画像処理部の処理結果に基づいて画像を出力する画像出力部を備え、前記画像処理部で、入力される画像データの図形描画命令を解釈して、当該図形描画命令を描画属性命令の指定に従ってページメモリに書き込んだ後、前記画像出力部に出力する画像処理装置システムであって、前記図形描画命令が、前記ページメモリ上の任意の図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する命令と、前記指定された図形範囲内を前記指定された階調濃度で塗りつぶす命令とからなり、前記画像処理部は、前記指定された階調濃度に対応するビットマップパターンを取得し、指定可能な全濃度に対応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが同じであると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なると、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブルをビットマップパターンの全行に対して作成し、前記ページメモリの任意の座標位置に対応するビットマップパターンの座標位置を計算して、前記指定された図形範囲内について前記取得したビットマップパターンを、前記計算した座標位置に基づいてタイル状に敷き詰めるように前記ページメモリに描画することを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、指定可能な全濃度に対応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが同じであると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なると、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブルを設けるとともに、当該変換テーブルをビットマップパターンの全行に対して設け、指定された図形範囲内を取得した前記指定された階調濃度に対応するビットマップパターンをタイル状に敷き詰めるように隣接してページメモリに描画するので、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページメモリの主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、変換テーブルを用いてそのラインに対応するビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0024】
請求項2では、前記画像処理部は、前記変換テーブルを予め用意、または、当該画像処理部の起動時等の初期の段階で作成して用意することにより、上記目的を達成している。
【0025】
上記構成によれば、画像処理部が、変換テーブルを予め用意、または、当該画像処理部の起動時等の初期の段階で作成して用意するので、指定濃度に対応するビットマップパターンが途中で変化することのない静的データであると変換テーブルもまた静的データであることを利用して、作成処理に時間を要する変換テーブルの作成時間を削減することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0026】
請求項3では、前記画像処理部は、隣り合う複数の図形の各図形の濃度に基づいて前記変換テーブルを参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形集合を、前記変換後の濃度に対応するビットマップパターンを用いて前記ページメモリに描画するようにしている。
【0027】
上記構成によれば、画像処理部が、隣り合う複数の図形の各図形の濃度に基づいて変換テーブルを参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形集合を、変換後の濃度に対応するビットマップパターンを用いてページメモリに描画するので、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページメモリの主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、変換テーブルを用いてそのラインに対応するビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0028】
請求項4では、前記画像処理システムは、前記図形描画命令で指定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数の濃度値であり、前記画像処理部の使用する前記ビットマップパターンが疑似階調を表現するディザパターンとしている。
【0029】
上記構成によれば、図形描画命令で指定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数の濃度値であると、画像処理部の使用するビットマップパターンが疑似階調を表現するディザパターンとしているので、指定可能な濃度種類数分のビットマップであるディザパターンをタイル状に敷き詰めて描画することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0030】
請求項5では、前記画像処理部は、描画対象となる図形の種類毎に前記ディザパターンを有し、当該複数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用するようにしている。
【0031】
上記構成によれば、画像処理部が、描画対象となる図形の種類毎にディザパターンを有し、当該複数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用するので、描画対象となる図形の種類(文字、グラフィック、イメージ等)毎にディザパターンを切り替えることができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0032】
請求項6では、前記画像処理システムは、前記指定される階調濃度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であり、前記画像処理部の使用する前記ビットマップパターンが疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパターンとしている。
【0033】
上記構成によれば、指定される階調濃度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であると、画像処理部の使用するビットマップパターンを疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパターンとしているので、各色材毎にディザパターンを有し、各色材毎にページメモリを生成して、出力時にそれらを重ねあわせて印刷する場合に、各色材毎のディザパターンそれぞれに変換テーブルを作成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0034】
請求項7では、前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記ディザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成している。
【0035】
上記構成によれば、画像処理部がディザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成するので、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0036】
請求項8では、前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記変換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成している。
【0037】
上記構成によれば、画像処理部が変換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成しているので、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0038】
請求項9では、前記画像処理システムは、前記画像出力部がレーザプリンタからなる。
【0039】
上記構成によれば、画像出力部として、レーザプリンタを用いているので、各描画命令からページメモリを生成する画像処理部の処理を、ページメモリの生成を行うレーザプリンタに適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0040】
請求項10では、前記画像処理システムは、前記画像出力部がインクジェットプリンタからなる。
【0041】
上記構成によれば、画像出力部として、インクジェットプリンタを用いているので、各描画命令からページメモリを生成する画像処理部の処理を、ページメモリの生成をホスト、例えば、ホストコンピュータに適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0042】
請求項11では、前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記画像処理を専用ASICで行う。
【0043】
上記構成によれば、画像処理部が画像処理を専用ASICで行うので、画像処理をグラフィックアクセラレータ等の専用ASICで行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0044】
請求項12では、前記画像処理システムは、前記画像処理部としてのホストコンピュータと前記画像出力部が接続され、前記画像処理を当該ホストコンピュータで行う。
【0045】
上記構成によれば、画像処理部としてのホストコンピュータと画像出力部が接続され、画像処理を当該ホストコンピュータで行うので、通常、処理能力の高いホストコンピュータ側で画像処理を行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0047】
図1〜図6は、本発明の画像処理システムの一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像処理システムの一実施の形態を適用した画像処理システム1の要部システムブロック構成図である。
【0048】
図1において、画像処理システム1は、入力される画像データを処理する画像処理部10と画像処理部10の処理結果に基づいて画像を出力する画像出力部20を備え、画像処理部10は、描画命令入力部11、描画命令演算部12、BLT(Bitmap Line Table)検索部13、BLT作成部14、描画命令描画部15、ビットマップパターン検索部16、ページメモリ17及びCPU(Central Processing Unit )18等を備えている。
【0049】
描画命令入力部11には、図示しない画像入力装置、例えば、スキャナ、パーソナルコンピュータ等が接続されて、画像データが入力され、描画命令入力部11は、入力される画像データを描画用データに解釈して、入力された画像データの描画範囲と濃度値の組で表わされる描画図形を、描画命令演算部12に渡す。この画像データの図形描画命令は、ページメモリ17上の任意の図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する命令と、指定された図形範囲内を指定された階調濃度で塗りつぶす命令からなる。
【0050】
描画命令演算部12は、描画命令入力部11から入力された全描画図形を含む副走査方向Y座標範囲(以下、描画座標系を、主走査方向をX座標、副走査方向をY座標とする。)を調べ、各Y座標を含む全図形をX座標で並べ替えて、描画対象となるY座標と各図形の濃度値をBLT検索部13に出力する。
【0051】
BLT検索部13は、描画命令演算部12から入力されたY座標内で、入力濃度値と同一のビットマップパターンを持つ濃度値を、予めBLT作成部14で作成されている濃度変換テーブル(以下、BLT(Bitmap Line Table)とする。)を用いて取得し、取得したBLTを描画命令演算部12に戻す。
【0052】
BLT作成部14は、後述するように、ビットマップパターンを元に変換テーブルである濃度変換テーブルBLTを作成する。この濃度変換テーブルBLTは、ビットマップパターンが変化しない限り不変で、静的な値であり、ビットマップパターンと対で予め用意してもよいし、また、画像処理システム1の起動時に、1度だけ計算して、画像処理システム1が終了するまで使用してもよい。
【0053】
描画命令演算部12は、BLT検索部13で得られた濃度値と同一の隣り合う図形の全X座標範囲を計算し、計算結果の全X座標範囲を濃度値とともに描画命令描画部15に渡す。
【0054】
描画命令描画部15は、描画命令演算部12から渡された濃度値をビットマップパターン検索部16に入力する。
【0055】
ビットマップパターン検索部16は、渡された濃度値からビットマップパターンを取得し、取得したビットマップパターンを描画命令描画部15に渡す。
【0056】
描画命令描画部15は、ビットマップパターン検索部16から渡されるビットマップパターンと、描画命令演算部12から入力されたX座標範囲と、そこに対応するページメモリ17の内容を用いて、ページメモリ17に対する演算をCPU18を用いて行い、演算結果でページメモリ17を変更する。
【0057】
CPU18は、格納されている制御プログラムに基づいて、画像処理部10の各部を制御して、画像処理を実行する。
【0058】
CPU18は、描画命令終了または画像出力部20への出力命令により、ページメモリ17に格納されたビットマップパターンを画像出力部20に出力させる。
【0059】
そして、画像処理システム1は、画像出力部20がページメモリの生成を行うレーザプリンタであってもよいし、また、インクジェットプリンタであってもよい。また、画像処理部10は、グラフィックアクセラレータ等の専用ASICで構成してもよい。さらに、画像処理システム1は、画像処理部10として、ホストコンピュータを用い、このホストコンピュータに画像出力部20を接続して、ホストコンピュータで画像処理を行って、画像出力部20に出力するものであってもよい。
【0060】
次に、本実施の形態の作用を説明する。いま、画像処理装置1に、図2に示すように、画像イメージ等で一般的に使用される格子状の各画素が隣り合う画素集合Sである入力図形が入力されるものとする。この入力図形は、それぞれ濃度値の異なる3つの描画図形S1、S2、S3からなり、図形座標Pを、それぞれP1、P2、P3とし、図形座標上の任意の位置を、(Px,Py)としたとき、P1は、P1=(5,5)−(9,9)で、右上、左下対角とする矩形、同様に、P2は、P2=(10,5)−(14,9)で、右上、左下対角とする矩形、P3は、P3=(15,5)−(19,9)で、右上、左下対角とする矩形である。
【0061】
また、入力図形S1、S2、S3は、その濃度値Lを、それぞれL1、L2、L3とし、濃度値L1、L2、L3は、いずれも中間濃度とする。そして、濃度値Lは、いま、8bitで表現可能な0−255の整数値とし、その整数値が、そのまま濃度(明るさ)を示すものとする。この濃度値Lのデータ構成は、一般的なグレースケール画像イメージのデータ構成であり、濃度値LがRGB値の組み合わせを示すインデックスとすると、256色で表現可能なカラー画像イメージのデータ構造となる。
【0062】
上記図2の濃度値L1、L2、L3に対応するビットマップパターンは、3×3のビットマップで示すと、図3に示すように、ビットマップパターンB1、B2、B3で示される。なお、図3において、B0は、濃度0%(全ビットOFF)を示すビットマップパターンであり、B4は、濃度100%(全ビットON)を示すビットマップパターンである。そして、ビットマップの幅をBw、高さをBhとすると、各濃度の幅Bw、高さBhは同一であり、図2及び図3の例では、Bw=Bh=3、すなわち、3×3のビットマップとなっている。また、以降の説明では、ビットマップパターンの座標上の任意の位置を、(Bx,By)と表わす。
【0063】
そして、上記BLT作成部14は、図3のビットマップパターンB0〜B4の場合、ビットマップパターンB0〜B4を元に、図4に示すような濃度変換テーブル(BLT)を作成する。
【0064】
すなわち、BLT作成部14は、まず、ビットマップパターンB0〜B4のBy=0(1行目)に注目して、各行の濃度の低いほう(B0)から高いほう(B4)へ隣り合うビットマップパターンを比較する。いま、図4のビットマップパターンBaのb行目の値をBLT[a,b]と表わすと、BLT作成部14は、まず、1行目から処理を開始して、BLT[0,0]には、「0」(自分自身と同一)を入れる。B1の1行目は、B0の1行目と同一(3ビットすべてOFF)であるため、BLT[B1,0]には、B0を示す「0」を入れる。次に、BLT作成部14は、B2の1行目はB1の1行目と異なるため、[B2,0]には、自分自身を示す「2」を入れる。同様に、BLT作成部14は、[B3,0]には、B2と同一であるため、[B3,0]=2、[B4,0]には、B3と異なるため、[B4,0]=4となる。BLT作成部14は、上記処理を、各行繰り返し行って、図4に示したBLT(濃度変換テーブル)を作成する。
【0065】
このBLT(濃度変換テーブル)は、上述のように、B0〜B4のビットマップパターンが変化しない限り不変であり静的な値であるため、ビットマップパターンと対で用意することも可能であり、また、画像処理装置1の起動時に、1度だけ計算して、画像処理装置1の終了するまで使用することもできる。
【0066】
従来では、上述のように、濃度Lが変化すると、変化した濃度Lに対応したビットマップパターンBの全画素(図3では、3x3)を取得し、その中から描画位置Pに対応したビットマップパターンを用いて描画処理を行っており、濃度Lが頻繁に変化する場合にも同様である。
【0067】
ところが、本実施の形態の画像処理装置1は、あるビットマップパターンBのY座標Byに注目した場合、BLT(濃度変換テーブル)を用いることにより、使用するビットマップパターンBよりも少ないビットマップパターンで描画することができる。例えば、図4の2行目を見ると、B1、B2、B3の2行目は、同一であるため、必要なビットマップパターンBは、B0、B1、B4の3つであり、同様に、1行目、3行目も必要なビットマップパターンBは、3つである。ただし、ビットマップパターンBのY座標Byが描画座標Pyから一意に決められることが前提となり、言い換えると、ビットマップパターンは、タイル状に敷き詰めるように描画されるという条件が前提となる。
【0068】
このようにして、BLT(濃度変換テーブル)がBLT作成部14により作成されている状態で、描画命令入力部11に入力図形が入力されると、画像処理装置1は、図5に示すように、画像処理を行う。
【0069】
すなわち、画像処理装置1は、入力図形の図形座標Pの任意のY座標位置Py上のページメモリ17を描画する際に使用するビットマップパターンBのY座標位置Byを計算する(ステップS101)。いま、ビットマップパターンがタイル状に敷き詰めるように描画されるとすると、ビットマップパターンBのY座標位置Byは、次式(1)で計算される。
【0070】
By=(Py%Bh)+Byoffset・・・(1)
なお、%演算は、余りを表わし、原点Byoffsetは、ページメモリ17の原点P=(0,0)に対応するオフセットとなる。以下の説明においては、簡単のために、Byoffset=0、すなわち、ページメモリ17の原点に対応するビットマップパターンBも(0,0)であり、ページメモリ17の原点からビットマップパターンがタイル状に敷き詰められるものとする。例えば、図2の場合、Py=5、Bh=3であるため、By=2(3行目)となり、以降の説明で、図2の場合には、全図形座標PのY座標Pyの範囲である「5」から「10」まで、すなわち、Py=5からPy=10を順に処理することになる。
【0071】
次に、画像処理装置1は、図形Sの始点X座標PxをPsxに保存し、図形Sの濃度Lに対応するビットマップB1のBLT値であるBLT[B1,By]をBsに保存する(ステップS102)。Psxは、ステップS105での描画範囲の始点であり、Bsは、ステップS103及びステップS104で行われる同一BLT値を持つ図形Sを検索する際の比較対象値である。例えば、図形Sを、図2の開始図形S1とすると、Py=5上の開始X座標は、Px=5であるので、「5」がPsxに保存され、描画図形S1の濃度L1に対応するビットマップB1のBLT値は、BLT[1,2]=0であるので、Bsに、「0」が保存される。
【0072】
次に、画像処理装置1は、図形Sの終点X座標PxをPexに保存し、図形Sを次の図形に移動する(ステップS103)。Pexは、ステップS105での描画範囲の終点である。
【0073】
そして、画像処理装置1は、直前図形Sと隣接しており、かつ、図形SのBLT値([B1,By])が直前図形SのBLT値である比較対象値Bsと同じかどうかを確認する(ステップS104)。この直前図形Sと隣接しているかどうかは、直前図形の(終点X)+1が現在処理中の図形Sの始点Xと同一であるかどうかにより判断する。
【0074】
ステップS104で、直前図形Sと隣接しており、かつ、BLT値が同じであると、画像処理装置1は、まとめて描画することが可能であると判断して、ステップS103に戻って、上記同様に処理して、同じBLT値を持つ図形Sを検索する(ステップS103、S104)。なお、図2の例では、図形S1、S2、S3は全て隣接している。そして、画像イメージのデータ列では、通常、隣り合う画素は隣接しているのが一般的である。
【0075】
また、図2の場合、それぞれのBLT値は、BLT[1,2]=BLT[2,2]=0,BLT[3,2]=3となっているので、ステップS104での処理図形が図形S2の場合は、ステップS103に戻り、ステップS104での処理図形が図形S3の場合は、ステップS105へ進むことになる。この場合の描画範囲の終点であるPexは、最後にステップS103の処理を行った図形S2の描画範囲の終点Xであるため、Pexは、「14」となる。さらに、図2の場合、比較対象値であるBsは、最後にステップS102の処理を行った図形S1のBLT値であるため、「0」のままである。
【0076】
次に、画像処理装置1は、描画範囲の始点であるPsxから描画範囲の終点であるPexまでを、比較対象値であるBsのビットマップパターンで描画する(ステップS105)。いま、Psxには、ステップS102で保存されたBLT値にBsを持つ初めの図形Sの始点Xが、Pexには、ステップS103で保存されたBLT値に比較対象値Bsを持つ最後の図形Sの終点Xが、それぞれ保存されており、この時点で、比較対象値Bsで塗るべき描画範囲Xが確定されたことになる。
【0077】
そして、描画では、比較対象値BsのビットマップパターンBのY座標Byにあたるライン(図3では、3ドット)を描画範囲の始点Psxから描画範囲の終点Pexまで繰り返して描画するが、その始点終点であるPsx、Pexに対応するBsx、Bexは、ステップS101でY座標方向に計算した方法をそのまま用いて、次式(2)で計算することができる。
【0078】
Bx=(Px%Bw)+Bxoffset・・・(2)
例えば、図2のPy=5の場合、図形S1、S2を同時に描画することになるので、Psx=5、Pex=14である。Bw=3、ステップS101と同様に簡単のために、原点オフセットを「0」とし、Bxoffset=0とすると、Bsx=2、Bex=2となる。したがって、描画範囲の始点Psxから終点PexまでのBxを(Px,Bx)で表わして列挙すると、(5,2)、(6,0)、(7,1)、(8,2)、(9,0)、(10,1)、(11,2)、(12,0)、(13,1)、(14,2)という組み合わせで、3ドットずつの繰り返しで描画することになる。
【0079】
次に、画像処理装置1は、図形Sが最終図形を超えたかどうかを判断し(ステップS106)、超えていないときには、ステップS102に戻って、上記同様に処理する(ステップS102〜S106)。
【0080】
画像処理装置1は、全図形が処理されるまで、ステップS102〜S106までの処理を繰り返し行って、ステップS106で、図形Sが最終図形を超えていると、図形座標PのY座標Pyにおける全図形が終了したと判断して、Y座標Pyを次のPyに更新する(ステップS107)。例えば、図2の場合、図形座標PのY座標Pyに「1」を加えた値であるPy=6へ更新する。
【0081】
図形座標PのY座標Pyを更新すると、画像処理装置1は、Pyが終了しているか、すなわち、図2の場合、Pyが全図形の最大Pyである「10」を越えているかチェックし(ステップS108)、Pyが終了していないときには、ステップS101に戻って、上記同様に処理する(ステップS101〜S108)。
【0082】
ステップS108で、Pyが終了していると、画像処理装置1は、画像処理を終了する。
【0083】
なお、上記実施の形態においては、ドット階調表現ビット数1bit/1dotとして説明したが、1dot当たりが、2bit、4bit、8bitであっても、同様に適用することができ、また、32bit/1ワードとして説明したが、1ワードが、16bitや64bitであっても、同様に適用することができる。
【0084】
また、上記実施の形態においては、ビットマップパターンをページメモリ17に敷き詰めて描画する際の原点座標を、(Bxoffset,Byoffset)=(0,0)として説明したが、任意の座標を指定し、そこを起点として描画する場合にも、同様に適用することができる。
【0085】
このように、本実施の形態の画像処理システム1は、入力される画像データを処理する画像処理部10と当該画像処理部10の処理結果に基づいて画像を出力する画像出力部20を備え、画像処理部10で、入力される画像データの図形描画命令を解釈して、当該図形描画命令を描画属性命令の指定に従ってページメモリ17に書き込みんだ後、画像出力部20に出力するに際して、画像処理部10が、ページメモリ17上の任意の図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する命令と、指定された図形範囲内を指定された階調濃度で塗りつぶす命令からなる図形描画命令を、当該指定された階調濃度に対応するビットマップパターンを取得し、ページメモリ17の任意の座標位置に対応するビットマップパターンの座標位置を計算して、当該指定された図形範囲内を当該取得した当該指定された階調濃度に対応するビットマップパターンを、当該計算したビットマップパターンの座標位置に基づいて、タイル状に敷き詰めるように隣接してページメモリ17に描画している。
【0086】
したがって、ページメモリ座標位置からビットマップ座標位置の変換演算を整数除算の余りを用いて簡単かつ安価に行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データを高速に画像処理することができる。
【0087】
また、本実施の形態の画像処理システム1は、指定可能な全濃度に対応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが同じであると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なると、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃度へ変換可能な濃度変換テーブルBLTを設けるとともに、当該濃度変換テーブルBLTをビットマップパターンの全行に対して設け、指定された図形範囲内を取得した前記指定された階調濃度に対応するビットマップパターンをタイル状に敷き詰めるように隣接してページメモリ17に描画している。
【0088】
したがって、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページメモリ17の主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、濃度変換テーブルBLTを用いてそのラインに対応するビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0089】
さらに、本実施の形態の画像処理システム1は、画像処理部10が、濃度変換テーブルBLTを予め用意、または、当該画像処理部10の起動時等の初期の段階で作成して用意している。
【0090】
したがって、指定濃度に対応するビットマップパターンが途中で変化することのない静的データであると濃度変換テーブルBLTもまた静的データであることを利用して、作成処理に時間を要する濃度変換テーブルBLTの作成時間を削減することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0091】
また、本実施の形態の画像処理システム1は、画像処理部10が、隣り合う複数の図形の各図形の濃度に基づいて濃度変換テーブルBLTを参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形集合を、変換後の濃度に対応するビットマップパターンを用いてページメモリ17に描画している。
【0092】
したがって、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページメモリ17の主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、濃度変換テーブルBLTを用いてそのラインに対応するビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0093】
なお、上記説明では、BLT作成部14が、ビットマップパターンを元に濃度変換テーブルBLTを作成しているが、ビットマップパターンの代わりに、ディザパターンを用いて濃度変換テーブルBLTを作成してもよい。
【0094】
例えば、上記図2に示した入力図形の場合の濃度値として、「0」から「4」の5段階を有する場合、例えば、図6(a)のような閾値テーブルを用いると、指定された濃度値以上の画素がON、それ以外はOFFとなる。そして、例えば、濃度値L=3が指定された場合に作成されるディザパターンは、図6(b)に示すようになる。
【0095】
そして、図6(a)の閾値テーブルは、図3のディザパターンの閾値であり、図6(b)は、図3の濃度L3に相当するB3のビットマップパターンと同一である。いま、L=0〜4とすると、図3の全ディザパターンを作成することができる。
【0096】
この図6(a)に示した閾値テーブルから濃度変換テーブルBLTを作成するには、まず、閾値テーブルの任意の行Oyに着目して、最小濃度(L=0)、最大濃度(L=4)を含め、全列(0<=Ox<=2)のO[x,y]を低い値から高い値へソートする。この場合、同値は無視する。
【0097】
そして、隣り合った値をLa、Lbとし、両端とする範囲内[La,Lb)(Lb含まず)のBLT値をLa(小さいほうの値)とする。例えば、1行目の値「2」、「4」、「4」を、「0」、「4」を含めてソート(同値は無視)すると、「0」、「2」、「4」となるので、L=0、1のBLT値が「0」、L=2、3のBLT値が「2」、L=4のBLT値が「4」となる。この処理を全行にわたって繰り返す。
【0098】
この場合、ソートを用いないで、以下に説明する方法を用いても、閾値テーブルから濃度変換テーブルBTLを作成することができる。
【0099】
すなわち、閾値テーブルの任意の行Oyに着目して、最小濃度(L=0)から最大濃度(L=4)まで濃度値Lを変化させ、ある濃度値Lに対して全列(0<=Ox<=2)のO[x,y]と比較する。また、BLT値登録用として、Lminを用意し、Lminの初期値は、最小濃度(L=0)とする。
【0100】
そして、濃度値Lと同値のO[x,y]が1つでもあれば、その濃度値LをLminとし、同値があるなしに関係なく、その時点のLminをその濃度値Lに対応するBLT値とする。例えば、図6(a)の1行目を、L=0、Lmin=0から開始すると、全列すべて濃度Lとは異なる値であるため、BLT[0,0]には、そのままLminの値の「0」が入る。L=1についても、同様に、BLT[1,0]=0となる。L=2では、同値がある(O[0,0])ため、Lmin=2となり、BLT[2,0]=2となる。L=3では、同値がないため、Lminの値の「2」が入る。L=4では、同値があるため、Lmin=4となり、BLT[4,0]=4となる。
【0101】
このようにして、一意の閾値テーブルから一意のディザパターンが得られ、そのディザパターンから一意のBLTが得られ、図6(a)の閾値テーブルから図3に示したディザパターンを得ることができ、図3のディザパターンから図4に示した濃度変換テーブルBLTを得ることができる。
【0102】
したがって、図6(a)から上記2つの方法で計算される濃度変換テーブルBLTは、どちらも図4と同一となる。
【0103】
このように、図形描画命令で指定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数の濃度値のとき、画像処理部10の使用するビットマップパターンを、疑似階調を表現するディザパターンとすると、指定可能な濃度種類数分のビットマップであるディザパターンをタイル状に敷き詰めて描画することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0104】
また、画像処理部10が、描画対象となる図形の種類毎にディザパターンを有し、当該複数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用すると、描画対象となる図形の種類(文字、グラフィック、イメージ等)毎にディザパターンを切り替えることができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0105】
さらに、指定される階調濃度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であると、画像処理部の使用するビットマップパターンを疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパターンとすると、各色材毎にディザパターンを有し、各色材毎にページメモリを生成して、出力時にそれらを重ねあわせて印刷する場合に、各色材毎のディザパターンそれぞれに変換テーブルを作成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0106】
また、画像処理部10がディザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成すると、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0107】
さらに、画像処理部10が変換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成すると、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0108】
そして、上記実施の形態において、画像処理システム1の画像出力部20として、レーザプリンタを用いると、各描画命令からページメモリを生成する画像処理部10の処理を、ページメモリの生成を行うレーザプリンタに適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0109】
また、上記実施の形態において、画像処理システム1の画像出力部20として、インクジェットプリンタを用いると、各描画命令からページメモリを生成する画像処理部10の処理を、ページメモリの生成をホスト、例えば、ホストコンピュータに適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0110】
さらに、上記実施の形態において、画像処理システム1の画像処理部10が画像処理を専用ASICで行うと、画像処理をグラフィックアクセラレータ等の専用ASICで行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0111】
また、上記実施の形態において、画像処理システム1を、画像処理部10としてのホストコンピュータと画像出力部20が接続され、画像処理を当該ホストコンピュータで行うものとすると、通常、処理能力の高いホストコンピュータ側で画像処理を行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0112】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0113】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、指定可能な全濃度に対応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが同じであると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なると、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブルをビットマップパターンの全行に対して作成し、ページメモリの任意の座標位置に対応するビットマップパターンの座標位置を計算して、指定された図形範囲内について前記取得したビットマップパターンを、前記計算した座標位置に基づいてタイル状に敷き詰めるように前記ページメモリに描画するので、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページメモリの主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、変換テーブルを用いてそのラインに対応するビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0115】
請求項2記載の発明によれば、画像処理部が、変換テーブルを予め用意、または、当該画像処理部の起動時等の初期の段階で作成して用意するので、指定濃度に対応するビットマップパターンが途中で変化することのない静的データであると変換テーブルもまた静的データであることを利用して、作成処理に時間を要する変換テーブルの作成時間を削減することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0116】
請求項3記載の発明によれば、画像処理部が、隣り合う複数の図形の各図形の濃度に基づいて変換テーブルを参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形集合を、変換後の濃度に対応するビットマップパターンを用いてページメモリに描画するので、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページメモリの主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、変換テーブルを用いてそのラインに対応するビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0117】
請求項4記載の発明によれば、図形描画命令で指定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数の濃度値であると、画像処理部の使用するビットマップパターンが疑似階調を表現するディザパターンとしているので、指定可能な濃度種類数分のビットマップであるディザパターンをタイル状に敷き詰めて描画することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0118】
請求項5記載の発明によれば、画像処理部が、描画対象となる図形の種類毎にディザパターンを有し、当該複数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用するので、描画対象となる図形の種類(文字、グラフィック、イメージ等)毎にディザパターンを切り替えることができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0119】
請求項6記載の発明によれば、指定される階調濃度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であると、画像処理部の使用するビットマップパターンを疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパターンとしているので、各色材毎にディザパターンを有し、各色材毎にページメモリを生成して、出力時にそれらを重ねあわせて印刷する場合に、各色材毎のディザパターンそれぞれに変換テーブルを作成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0120】
請求項7記載の発明によれば、画像処理部がディザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成するので、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0121】
請求項8記載の発明によれば、画像処理部が変換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成しているので、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0122】
請求項9記載の発明によれば、画像出力部として、レーザプリンタを用いているので、各描画命令からページメモリを生成する画像処理部の処理を、ページメモリの生成を行うレーザプリンタに適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0123】
請求項10記載の発明によれば、画像出力部として、インクジェットプリンタを用いているので、各描画命令からページメモリを生成する画像処理部の処理を、ページメモリの生成をホスト、例えば、ホストコンピュータに適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0124】
請求項11記載の発明によれば、画像処理部が画像処理を専用ASICで行うので、画像処理をグラフィックアクセラレータ等の専用ASICで行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0125】
請求項12記載の発明によれば、画像処理部としてのホストコンピュータと画像出力部が接続され、画像処理を当該ホストコンピュータで行うので、通常、処理能力の高いホストコンピュータ側で画像処理を行うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムの一実施の形態を適用した画像処理システムの要部ブロック構成図。
【図2】図1の画像処理システムに入力される入力図形の一例を示す図。
【図3】図2の入力図形の濃度値及び濃度0%と濃度100%に対するビットマップパターンの一例を示す図。
【図4】図1のBLT作成部の作成する濃度変換テーブル(BLT)の一例を示す図。
【図5】図1の画像処理システムによる画像処理を示すフローチャート。
【図6】入力図形の場合の濃度値に対する閾値テーブルの一例(a)と濃度値L=3が指定された場合に(a)の閾値テーブルを用いて作成されるディザパターンの一例(b)を示す図。
【符号の説明】
1 画像処理システム
10 画像処理部
11 描画命令入力部
12 描画命令演算部
13 BLT検索部
14 BLT作成部
15 描画命令描画部
16 ビットマップパターン検索部
17 ページメモリ
18 CPU
20 画像出力部
Claims (12)
- 入力される画像データを処理する画像処理部と当該画像処理部の処理結果に基づいて画像を出力する画像出力部を備え、
前記画像処理部で、入力される画像データの図形描画命令を解釈して、当該図形描画命令を描画属性命令の指定に従ってページメモリに書き込んだ後、前記画像出力部に出力する画像処理装置システムであって、
前記図形描画命令が、
前記ページメモリ上の任意の図形範囲を指定する命令と、
階調濃度を指定する命令と、
前記指定された図形範囲内を前記指定された階調濃度で塗りつぶす命令と、
からなり、
前記画像処理部は、
前記指定された階調濃度に対応するビットマップパターンを取得し、
指定可能な全濃度に対応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが同じであると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なると、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブルをビットマップパターンの全行に対して作成し、
前記ページメモリの任意の座標位置に対応するビットマップパターンの座標位置を計算して、前記指定された図形範囲内について前記取得したビットマップパターンを、前記計算した座標位置に基づいてタイル状に敷き詰めるように前記ページメモリに描画することを特徴とする画像処理システム。 - 前記画像処理部は、前記変換テーブルを予め用意、または、当該画像処理部の起動時等の初期の段階で作成して用意することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
- 前記画像処理部は、隣り合う複数の図形の各図形の濃度に基づいて前記変換テーブルを参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形集合を、前記変換後の濃度に対応するビットマップパターンを用いて前記ページメモリに描画することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記図形描画命令で指定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数の濃度値であり、前記画像処理部の使用する前記ビットマップパターンが疑似階調を表現するディザパターンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理部は、描画対象となる図形の種類毎に前記ディザパターンを有し、当該複数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用することを特徴とする請求項4記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記指定される階調濃度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であり、前記画像処理部の使用する前記ビットマップパターンが疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパターンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記ディザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記変換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記画像出力部がレーザプリンタであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記画像出力部がインクジェットプリン タであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記画像処理を専用ASICで行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理システムは、前記画像処理部としてのホストコンピュータと前記画像出力部が接続され、前記画像処理を当該ホストコンピュータで行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像処理システム。
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