JP4135195B2 - 印刷処理システム及び印刷処理方法並びに印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
印刷処理システム及び印刷処理方法並びに印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ等のデータ処理装置により、グラフィックデータとイメージデータ等の複数種類のデータを含む印刷データを生成し、当該印刷データを、プリンタ装置等のデータ変換装置にて、夫々のデータに応じた階調表現方式により2値データ化し、この2値データに基づいて印刷を行わせる印刷処理システム及び印刷処理方法並びに印刷処理制御プログラムが記録された記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
以上のような画像処理システムの例としては、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置と、該コンピュータ装置に接続されたプリンタ装置とを備えたシステムが挙げられる。
【0003】
このシステムにおいては、コンピュータ装置側で文書を作成し、この文書を文字及び図形を印刷するための印刷データとしてコンピュータ装置からプリンタ装置に向けて出力する。そして、プリンタ装置側では、コンピュータ装置から出力された印刷データを読み取り、その印刷データを、紙等に印刷する画素に対応した描画データ(例えば、ビットマップデータ)に変換するラスタライズ処理を行い、紙等に印刷する。
【0004】
更に詳しく説明すると、一般に、プリンタ装置によって印刷処理される印刷データは、例えばページ記述言語によって記述されており、主に文字及び図形を印刷するための複数の制御コマンドを配列することにより構成されている。一方、プリンタ装置には、印刷データを描画データに変換するためのラスタライズ処理を行う機能(例えば、ラスタライズ処理プログラム)が備えられており、このラスタライズ処理を行うことにより、前記印刷データを、その先頭から末尾に向けて読み込み、印刷データ中に含まれる制御コマンドを順次描画データに変換する。
【0005】
この描画データは、256階調の色レベル値により多値化されたデータであり、この多値化されたデータを、例えば独立決定方式のディザ法、あるいは濃度パターン法により2値データ化して、印刷実行のためのデータが生成される。
【0006】
また、前記印刷データには、文字及び図形を描画させる制御コマンドの他にも、イメージデータが含まれる。このイメージデータは、所定のフォーマットによりコード化されたデータであり、印刷実行データを生成するためには、イメージデータをデコード処理した後、例えば誤差拡散法等の条件付き決定方式のディザ法により2値データ化している。
【0007】
従来は、このように、データの種類に応じて異なる方式により2値データ化を行っており、夫々のデータに適した良好な2値データを得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の印刷処理システムにおいては、例えば前記独立決定方式のディザ法、あるいは濃度パターン法におけるディザパターンを変更して印刷を行うには、印刷データは共通であるにも拘わらず、再び前記描画データへの変換処理から実行する必要があった。
【0009】
これは、2値データ化した後では、文字及び図形等の領域と、イメージデータの領域との区別ができず、また、2値データ化処理前の多値データが記憶されていなかったためである。
【0010】
仮に、2値データ化処理前の多値データを記憶していたとしても、文字及び図形等の多値データを2値データに変換する方式と、イメージデータを2値データに変換する方式が異なるため、夫々のデータについて、改めて夫々の方式で2値データ化処理を行う必要があった。
【0011】
従って、ディザパターンを変更する度に、毎回ページ全体の描画データへの展開処理と2値データ化処理が行われることになり、印刷処理に時間を要するという問題があった。
【0012】
そこで、本発明は、前記問題点を解決し、一つの印刷データについて、複数種類の階調表現方式により2値データ化を行うと共に、文字及び図形等に関する階調表現方式の変換情報を変更する場合に、迅速に印刷処理を行うことのできる印刷処理システム及び印刷処理方法並びに印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の印刷処理システムは、前記課題を解決するために、データ処理装置とデータ変換装置と印刷装置を備え、データ処理装置から出力される複数種類の印刷指示データを、データ変換装置にて合成して一つの2値画像データに変換し、前記2値画像データに基づいて印刷装置にて印刷を行わせる印刷処理システムであって、前記データ処理装置は、複数種類の印刷指示データを生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共に前記データ変換装置に出力する印刷指示データ制御手段と、少なくとも一種類の前記印刷指示データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する変更指示情報制御手段とを備え、前記データ変換装置は、前記複数種類の印刷指示データを、前記変更が指示される第1の階調表現方式で2値データ化される第1のデータと、他の第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータに選別する選別手段と、第1のデータを多値の画像データに展開し、第2のデータをその第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する中間画像データ生成手段と、前記中間画像データを記憶する中間画像データ記憶手段と、前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する画像データ生成手段と、前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、前記画像データ生成手段により画像データへの変換を行わせる画像データ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項1に記載の印刷処理システムによれば、まず、データ処理装置においては、印刷指示データ制御手段により、複数種類の印刷指示データが生成され、これらの印刷指示データは、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共にデータ変換装置に出力される。一方、データ変換装置においては、後に第1の階調表現方式により2値データ化される前記第1のデータと、第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータが選別手段により選別され、中間画像データ生成手段により、第1のデータが多値の画像データに展開される。また、第2のデータは、その第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化される。更に、2値データ化された第2のデータは、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換され、前記多値の画像データに展開された第1のデータと、前記最大値と最小値で表した画像データに変換された第2のデータの夫々が、一つの中間画像データとして展開される。即ち、この時点においては、第1のデータと第2のデータは、共に多値データ化される。そして、この中間画像データは、中間画像データ記憶手段により記憶される。
【0015】
次に、画像データ生成手段により、前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データが2値の画像データに変換される。中間画像データの段階では、第2のデータは第2の階調表現方式の変換情報により一旦2値データ化された後に、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値または最小値によって多値データ化されている。つまり、第2の階調表現方式の変換情報により「1」に変換されたデータは、前記最大値に変換され、第2の階調表現方式の変換情報により「0」に変換されたデータは、前記最小値に変換される。従って、このような多値データを前記第1の階調表現方式の変換情報によって2値データ化した場合には、前記最大値に変換されたデータは「1」に変換され、前記最小値に変換されたデータは「0」に変換される。即ち、第2のデータは第2の階調表現方式の変換情報により2値データ化された状態に戻ることになる。このように、第1のデータと第2のデータが混在する中間画像データを前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化した場合でも、夫々のデータを適切に2値データ化することができる。
【0016】
次に、データ処理装置において、変更指示情報制御手段により、第1の階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報が生成されると、この変更指示情報がデータ変換装置に出力される。これに対し、データ変換装置においては、画像データ制御手段により、前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報が変更される。また、前記画像データ生成手段による画像データへの変更が行われる。この画像データの変更は、前記第1の階調表現方式の変更された変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データに対して行われる。つまり、前記第1のデータに基づく中間画像データは、前記変更された第1の階調表現方式の変換情報に基づいて変換されるので、前記変更に追従した変換がなされることになる。一方、前記第2のデータに基づく中間画像データもこの変更された変換情報に基づいて変換されることになるが、この中間画像データは、上述したように、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値または最小値によって多値データ化されている。従って、前記第1の階調表現法式の変換情報が変更された場合でも、この最大値と最小値は変更されないので、前記第2のデータに基づく中間画像データを、前記変更された変換情報により2値データ化しても、前記変換情報の変更前と同じ結果が得られることになる。このように、本発明によれば、第1の階調表現方式の変換情報を変更した場合でも、新たな中間画像データの生成を行うことなく、既に生成され記憶され第1のデータと第2のデータが混在する中間画像データに基づいて、新たな画像データの生成が行われることになる。このように、本発明によれば、第1の階調表現方式の変換情報を変更した場合でも、高速な印刷処理が可能である。
【0017】
請求項2に記載の印刷処理システムは、前記課題を解決するために、請求項1に記載の印刷処理システムにおいて、前記第1の階調表現方式は、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、前記第2の階調表現方式は、条件付決定方式のディザ法であることを特徴とする。
【0018】
請求項2に記載の印刷処理システムによれば、前記第1の階調表現方式は、グラフィックデータの2値データ化に適した独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であるため、グラフィックデータについては独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法により適切な2値データ化が行われる。また、前記第2の階調表現方式は、イメージデータの2値データ化に適した条件付決定方式のディザ法であるため、イメージデータについては、条件付決定方式のディザ法により適切な2値データ化が行われる。そして、印刷指示データとして、グラフィックデータとイメージデータが混在していた場合でも、最終的には夫々の階調表現方式による2値データ化が行われることになり、更に、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法による変換情報が変更された場合でも、グラフィックデータについてはこの変更に追従した2値データ化が行われ、イメージデータについては、この変更に影響されることなく、2値データ化されることになる。このように、本発明によれば、夫々のデータの種類に応じた適切な2値データ化が行われるだけでなく、前記変換情報の変更が行われた場合でも、新たな中間画像データの生成が行われないため、高速な印刷処理が可能である。
【0019】
請求項3に記載の印刷処理システムは、前記課題を解決するために、請求項2に記載の印刷処理システムにおいて、前記変更指示情報制御手段は、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示情報を生成することを特徴とする。
【0020】
請求項3に記載の印刷処理システムによれば、前記変更指示情報制御手段により生成される変更指示情報は、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示であって、ディザパターンの形状又は線数の変更指示に関する情報である。そして、データ変換装置においては、このディザパターンの形状又は線数変更に応じて、第1のデータの適切な2値データ化が行われ、ユーザーの要求に応じた微妙な階調表現の変更が可能となる。
【0021】
請求項4に記載の印刷処理方法は、前記課題を解決するために、データ処理装置とデータ変換装置と印刷装置を備え、データ処理装置から出力される複数種類の印刷指示データを、データ変換装置にて合成して一つの2値画像データに変換し、前記2値画像データに基づいて印刷装置にて印刷を行わせる印刷処理方法であって、前記データ処理装置により、複数種類の印刷指示データを生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共に前記データ変換装置に出力する工程と、少なくとも一種類の前記印刷指示データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程と、前記データ変換装置により、前記複数種類の印刷指示データを、前記変更が指示される第1の階調表現方式で2値データ化される第1のデータと、他の第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータに選別する工程と、第1のデータを多値の画像データに展開し、第2のデータをその第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する工程と、前記中間画像データを記憶する工程と、前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する工程と、前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、前記記憶された中間画像データより再度前記画像データへの変換を行う工程とを備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項4に記載の印刷処理方法によれば、まず、データ処理装置においては、複数種類の印刷指示データが生成され、これらの印刷指示データは、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共にデータ変換装置に出力される。一方、データ変換装置においては、後に第1の階調表現方式により2値データ化される第1のデータと、第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータが選別され、第1のデータは多値の画像データに展開される。また、第2のデータは、その第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化される。更に、2値データ化された第2のデータは、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換され、前記多値の画像データに展開された第1のデータと、前記最大値と最小値で表した画像データに変換された第2のデータの夫々が、一つの中間画像データとして展開される。即ち、この時点においては、第1のデータと第2のデータは、共に多値データ化される。そして、この中間画像データは、中間画像データ記憶手段により記憶される。
【0023】
次に、前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データが2値の画像データに変換される。中間画像データの段階では、第2のデータは第2の階調表現方式の変換情報により一旦2値データ化された後に、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値または最小値によって多値データ化されている。つまり、第2の階調表現方式の変換情報により「1」に変換されたデータは、前記最大値に変換され、第2の階調表現方式の変換情報により「0」に変換されたデータは、前記最小値に変換される。従って、このような多値データを前記第1の階調表現方式の変換情報によって2値データ化した場合には、前記最大値に変換されたデータは「1」に変換され、前記最小値に変換されたデータは「0」に変換される。即ち、第2のデータは第2の階調表現方式の変換情報により2値データ化された状態に戻ることになる。このように、第1のデータと第2のデータが混在する中間画像データを前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化した場合でも、夫々のデータを適切に2値データ化することができる。
【0024】
次に、データ処理装置において、第1の階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報が生成されると、この変更指示情報がデータ変換装置に出力される。これに対し、データ変換装置においては、前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報が変更される。また、画像データへの変更が行われる。この画像データの変更は、前記第1の階調表現方式の変更された変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データに対して再度行われる。つまり、前記第1のデータに基づく中間画像データは、前記変更された第1の階調表現方式の変換情報に基づいて変換されるので、前記変更に追従した変換がなされることになる。一方、前記第2のデータに基づく中間画像データもこの変更された変換情報に基づいて変換されることになるが、この中間画像データは、上述したように、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値または最小値によって多値データ化されている。従って、前記第1の階調表現法式の変換情報が変更された場合でも、この最大値と最小値は変更されないので、前記第2のデータに基づく中間画像データを、前記変更された変換情報により2値データ化しても、前記変換情報の変更前と同じ結果が得られることになる。このように、本発明によれば、第1の階調表現方式の変換情報を変更した場合でも、新たな中間画像データの生成を行うことなく、既に生成され記憶され第1のデータと第2のデータが混在する中間画像データに基づいて、新たな画像データの生成が行われることになる。このように、本発明によれば、第1の階調表現方式の変換情報を変更した場合でも、高速な印刷処理が可能である。
【0025】
請求項5に記載の印刷処理方法は、前記課題を解決するために、請求項4に記載の印刷処理方法において、前記第1の階調表現方式は、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、前記第2の階調表現方式は、条件付決定方式のディザ法であることを特徴とする。
【0026】
請求項5に記載の印刷処理方法によれば、前記第1の階調表現方式は、グラフィックデータの2値データ化に適した独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であるため、グラフィックデータについては独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法により適切な2値データ化が行われる。また、前記第2の階調表現方式は、イメージデータの2値データ化に適した条件付決定方式のディザ法であるため、イメージデータについては、条件付決定方式のディザ法により適切な2値データ化が行われる。そして、印刷指示データとして、グラフィックデータとイメージデータが混在していた場合でも、最終的には夫々の階調表現方式による2値データ化が行われることになり、更に、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法による変換情報が変更された場合でも、グラフィックデータについてはこの変更に追従した2値データ化が行われ、イメージデータについては、この変更に影響されることなく、2値データ化されることになる。このように、本発明によれば、夫々のデータの種類に応じた適切な2値データ化が行われるだけでなく、前記変換情報の変更が行われた場合でも、新たな中間画像データの生成が行われないため、高速な印刷処理が可能である。
【0027】
請求項6に記載の印刷処理方法は、前記課題を解決するために、請求項5に記載の印刷処理方法において、前記変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程は、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示情報を生成する工程であることを特徴とする。
【0028】
請求項6に記載の印刷処理方法により生成される変更指示情報は、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示であって、ディザパターンの形状又は線数の変更指示に関する情報である。そして、データ変換装置においては、このディザパターンの形状又は線数変更に応じて、第1のデータの適切な2値データ化が行われ、ユーザーの要求に応じた微妙な階調表現の変更が可能となる。
【0029】
請求項7に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記課題を解決するために、データ処理装置とデータ変換装置と印刷装置を備え、データ処理装置から出力される複数種類の印刷指示データを、データ変換装置にて合成して一つの2値画像データに変換し、前記2値画像データに基づいて印刷装置にて印刷を行わせる印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記印刷処理制御プログラムは、コンピュータに、前記データ処理装置により、複数種類の印刷指示データを生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共に前記データ変換装置に出力する工程と、少なくとも一種類の前記印刷指示データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程と、前記データ変換装置により、前記複数種類の印刷指示データを、前記変更が指示される第1の階調表現方式で2値データ化される第1のデータと、他の第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータに選別する工程と、第1のデータを多値の画像データに展開し、第2のデータをその第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する工程と、前記中間画像データを記憶する工程と、前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する工程と、前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、前記記憶された中間画像データより再度前記画像データへの変換を行う工程とを実行させることを特徴とする。
【0030】
請求項7に記載の印刷処理制御プログラムが記録された記録媒体を、コンピュータに読み取らせることにより、次のような工程が実行される。まず、データ処理装置においては、複数種類の印刷指示データが生成され、これらの印刷指示データは、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共にデータ変換装置に出力される。一方、データ変換装置においては、後に第1の階調表現方式により2値データ化される第1のデータと、第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータが選別され、第1のデータは多値の画像データに展開される。また、第2のデータは、その第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化される。更に、2値データ化された第2のデータは、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換され、前記多値の画像データに展開された第1のデータと、前記最大値と最小値で表した画像データに変換された第2のデータの夫々が、一つの中間画像データとして展開される。即ち、この時点においては、第1のデータと第2のデータは、共に多値データ化される。そして、この中間画像データは、中間画像データ記憶手段により記憶される。
【0031】
次に、前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データが2値の画像データに変換される。中間画像データの段階では、第2のデータは第2の階調表現方式の変換情報により一旦2値データ化された後に、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値または最小値によって多値データ化されている。つまり、第2の階調表現方式の変換情報により「1」に変換されたデータは、前記最大値に変換され、第2の階調表現方式の変換情報により「0」に変換されたデータは、前記最小値に変換される。従って、このような多値データを前記第1の階調表現方式の変換情報によって2値データ化した場合には、前記最大値に変換されたデータは「1」に変換され、前記最小値に変換されたデータは「0」に変換される。即ち、第2のデータは第2の階調表現方式の変換情報により2値データ化された状態に戻ることになる。このように、第1のデータと第2のデータが混在する中間画像データを前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化した場合でも、夫々のデータを適切に2値データ化することができる。
【0032】
次に、データ処理装置において、第1の階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報が生成されると、この変更指示情報がデータ変換装置に出力される。これに対し、データ変換装置においては、前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報が変更される。また、画像データへの変更が行われる。この画像データの変更は、前記第1の階調表現方式の変更された変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データに対して再度行われる。つまり、前記第1のデータに基づく中間画像データは、前記変更された第1の階調表現方式の変換情報に基づいて変換されるので、前記変更に追従した変換がなされることになる。一方、前記第2のデータに基づく中間画像データもこの変更された変換情報に基づいて変換されることになるが、この中間画像データは、上述したように、前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値または最小値によって多値データ化されている。従って、前記第1の階調表現法式の変換情報が変更された場合でも、この最大値と最小値は変更されないので、前記第2のデータに基づく中間画像データを、前記変更された変換情報により2値データ化しても、前記変換情報の変更前と同じ結果が得られることになる。このように、本発明によれば、第1の階調表現方式の変換情報を変更した場合でも、新たな中間画像データの生成を行うことなく、既に生成され記憶され第1のデータと第2のデータが混在する中間画像データに基づいて、新たな画像データの生成が行われることになる。このように、本発明によれば、第1の階調表現方式の変換情報を変更した場合でも、高速な印刷処理が可能である。
【0033】
請求項8に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記課題を解決するために、請求項7に記載の記録媒体において、前記印刷処理制御プログラムにおける前記第1の階調表現方式は、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、前記第2の階調表現方式は、条件付決定方式のディザ法であることを特徴とする。
【0034】
請求項8に記載の記録媒体に記録された印刷処理制御プログラムにおける前記第1の階調表現方式は、グラフィックデータの2値データ化に適した独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であるため、グラフィックデータについては独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法により適切な2値データ化が行われる。また、前記第2の階調表現方式は、イメージデータの2値データ化に適した条件付決定方式のディザ法であるため、イメージデータについては、条件付決定方式のディザ法により適切な2値データ化が行われる。そして、印刷指示データとして、グラフィックデータとイメージデータが混在していた場合でも、最終的には夫々の階調表現方式による2値データ化が行われることになり、更に、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法による変換情報が変更された場合でも、グラフィックデータについてはこの変更に追従した2値データ化が行われ、イメージデータについては、この変更に影響されることなく、2値データ化されることになる。このように、本発明によれば、夫々のデータの種類に応じた適切な2値データ化が行われるだけでなく、前記変換情報の変更が行われた場合でも、新たな中間画像データの生成が行われないため、高速な印刷処理が可能である。
【0035】
請求項9に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記課題を解決するために、請求項8に記載の記録媒体において、前記印刷処理制御プログラムは、コンピュータに、前記変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程として、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示情報を生成する工程を実行させることを特徴とする。
【0036】
請求項9に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を、コンピュータに読み取らせることにより、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示であって、ディザパターンの形状又は線数の変更指示に関する情報が生成される。そして、データ変換装置においては、このディザパターンの形状又は線数変更に応じて、第1のデータの適切な2値データ化が行われ、ユーザーの要求に応じた微妙な階調表現の変更が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態においては、本発明による画像処理システム及び画像処理方法を、データ処理装置としてのコンピュータと、プリンタ装置から構成されるコンピュータシステムに適用した場合、即ち、データ変換装置と画像形成装置がプリンタ装置として一体に構成されている場合を例に挙げて説明する。
【0038】
まず、本発明の一実施形態におけるコンピュータシステムの全体構成について、図1を参照しつつ説明する。
【0039】
図1に示すように、コンピュータシステム100は、データ処理装置としてのコンピュータ110と、コンピュータ110に接続されたデータ変換装置及び画像形成装置としてのプリンタ装置120とから構成されている。
【0040】
ここで、コンピュータ110は、文書または図面等を作成する機能を備えたパーソナルコンピュータまたはワードプロセッサ等である。更に詳しく説明すると、コンピュータ110は、当該コンピュータ110の統括的な制御及び演算処理を実行するCPU(中央演算装置)11と、後述する文書作成プログラム等を記憶するためのROM(不揮発性メモリ)12と、後述する印刷データ等を記憶するためのRAM(揮発性メモリ)13と、コンピュータ110とプリンタ装置120との間のデータの入出力を制御するI/F回路(インターフェース回路)14と、文書または図面等を表示するCRT等の表示手段15と、CPU11、ROM12、RAM13、I/F回路14及び表示手段15等を相互に接続するバス16とから構成されている。なお、コンピュータ110には、データ入出力やコンピュータ110の操作を行うためのユーザーインタフェース(キーボード等)が設けられているが、これについては説明及び図示を省略する。
【0041】
また、コンピュータ110のROM12に記憶された文書作成プログラムは、コンピュータ110を、例えばワードプロセッサとして機能させるためのプログラムであり、任意の文書及び図形を作成する機能を有する。また、この文書作成プログラムは、作成された文書及び図形をプリンタ装置120によって印刷するための複数の制御コマンドを含む印刷データを生成する。
【0042】
一方、プリンタ装置120は、コンピュータ110から出力された印刷データ等を受け取り、この印刷データに基づいて、文字及び図形等を紙等の印刷媒体に印刷するものである。更に詳しく説明すると、プリンタ装置120は、当該プリンタ装置120の総括的な制御、印刷制御及び印刷データに関するラスタライズ処理等を実行する制御部20と、制御部20によって制御されることにより、後述する描画データを紙上に印刷する印刷エンジン機構30と、印刷制御に関する情報等を表示すると共に、ユーザがプリンタ装置120に手動的に指令を与えるためのパネル部40とから構成されている。
【0043】
更に、プリンタ装置120の制御部20は、制御部20の総括的な制御及び演算処理を行うCPU21と、後述する印刷処理制御プログラム等を記憶するためのROM22と、後述する描画データ等を記憶するためのRAM23と、プリンタ装置120とコンピュータ110との間のデータの入出力を制御するホストI/F回路24と、制御部20と印刷エンジン機構30との間のデータの入出力を制御するエンジンI/F回路25と、制御部20とパネル部40との間のデータの入出力を制御するパネルI/F回路26と、CPU21、ROM22、RAM23及び各I/F回路24,25,26にクロックパルスを供給するクロック27とから構成されている。
【0044】
制御部20のROM22に記憶された印刷処理制御プログラムは、図2に示すように、コンピュータ110から出力された印刷データを描画データに変換するラスタライズ処理と、ラスタライズ処理されたデータを2値化することにより実行データを生成する処理と、この実行データに基づき記録用紙に画像を印刷する印刷処理を実行させる。
【0045】
以下、本実施形態における印刷処理について図2ないし図7を参照しつつ説明する。
【0046】
まず、ユーザがコンピュータ110を操作することにより、コンピュータ110の文書作成プログラムが起動され、文書及び図形が作成される。また、図示しないスキャナ装置等により読み込んだイメージデータが、例えば図形と同じページ内に貼り付けられる。そして、作成された文書及び図形並びにイメージデータを印刷するときには、コンピュータ110の文書作成プログラムによって、その文書及び図形並びにイメージデータを印刷するための印刷データが生成され、コンピュータ110のRAM13の所定エリアに記憶される。
【0047】
ここで、文書作成プログラムによって生成された印刷データは文書または図形についてはページ記述言語によって記述されており、例えば、図3(A)に示すように、制御コマンドの種類を示す識別子と、各制御コマンドによって処理される値とを備えた構造になっている。
【0048】
具体的には、図3(B)に示すように「1」の識別子は色を設定する制御コマンドであり、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のそれぞれについて、0〜255の256階調で表された階調データを有している。
【0049】
また、図3(C)に示すように「2」の識別子は四角形の形状を作成する制御コマンドであり、図4に示すように描画データが作成されるエリア(以下、ビットマップエリアとする)におけるx、y方向の座標値と、四角形の幅(W;x方向の長さ)と、高さ(H;y方向の長さ)の値を有している。図4には、(10,10)の座標に、幅20ドット、高さ5ドットの四角形を描いた例を示す。
【0050】
また、図3(D)に示すように「3」の識別子は円の形状を作成する制御コマンドであり、x、y方向の座標値と、半径の長さ(r)の値を有している。
【0051】
また、図3(E)に示すように「4」の識別子は紙サイズを設定する制御コマンドであり、ビットマップエリアのx方向の幅(W)と、y方向の高さ(H)の値を有している。例えば、図3(E)の例では、A2サイズを設定する例であり、図4に示すように、50ドット×100ドットのビットマップエリアが作成される。
【0052】
また、図3(F)に示すように「5」の識別子は印刷を実行する制御コマンドであり、この制御コマンドが識別された場合には、ビットマップエリアに作成された描画データが2値化処理されて実行データの生成が行われ、印刷エンジン機構30により印刷が実行される。
【0053】
また、図3(G)に示すように「6」の識別子はこの制御コマンド以降に存在するデータがイメージデータであることを示す制御コマンドであり、当該イメージデータが貼り付けられる先頭の座標値(x,y)と末尾の座標値(x’,y’)を有している。図3(G)に示す座標値の例では、図4に示す位置にイメージデータが貼り付けられる。
【0054】
また、図3(H)に示すように「7」の識別子は後述するディザパターンの変更を指示する制御コマンドであり、ディザパターンのナンバー値を有している。プリンタ装置120のROM22には、予め1〜nのナンバーを有する複数のディザパターンが備えられており、この制御コマンドにより、所望のディザパターンを選択することができる。詳しくは後述する。
【0055】
以上のような印刷データがプリンタ装置120に出力されると、図2に示すように、この印刷データを一旦RAM23に格納する読み込み処理が行われる(ステップS1)。そして、以下、この格納された印刷データの各制御コマンドを解釈する処理が行われる。
【0056】
まず、識別子が「4」であり、紙サイズを設定する制御コマンドであった場合には(ステップS2:YES)、この制御コマンドに設定された幅(W)と高さ(H)の紙サイズデータに基づいて、ビットマップエリアの作成処理が行われる(ステップS3)。
【0057】
次に、識別子が「2」であり、四角形を作成する制御コマンドであった場合には(ステップS4:YES)、制御コマンドに設定された座標値とサイズデータに基づいて、四角形のサイズを決定し(ステップS5)、ビットマップエリアに四角形の図形を描く展開処理を行う(ステップS6)。
【0058】
また、識別子が「3」であり、円を作成する制御コマンドであった場合には(ステップS7:YES)、制御コマンドに設定された中心座標値と半径データに基づいて、円のサイズを決定し(ステップS8)、ビットマップエリアに円の図形を描く展開処理を行う(ステップS9)。
【0059】
次に、識別子が「1」であり、色を設定する制御コマンドであった場合には(ステップS10:YES)、制御コマンドに設定された色レベル値を、各図形等の描画エリアに書き込む色設定処理を行う(ステップS11)。例えば、この制御コマンドに設定された色データが、図3(B)に示すように、シアンについて「30」というレベルであった場合には、図4に示すように、例えば(10,10)の位置に描画された四角形の画素領域に全て「30」を書き込み、他の領域には「0」を書き込む。ビットマップエリアは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色について確保されているため、他の色についても同様の処理を行う。
【0060】
次に、識別子が「6」であり、イメージデータの貼り付け位置を設定する制御コマンドであった場合には(ステップS12:YES)、制御コマンドに設定された座標値に基づいて、イメージデータを貼り付け、当該イメージデータのフォーマットに応じたデコード処理を行う(ステップS13)。このデコード処理により、イメージデータの各画素には、256階調の色レベル値が書き込まれる。そして、このイメージデータを、イメージデータの2値データ化に適した階調表示方式の変換情報により2値データ化する処理を行う(ステップS14)。この階調表示方式としては、条件付き決定法と呼ばれる平均誤差最小法や誤差拡散法が用いられる。詳しくは後述する。
【0061】
従来は、この2値データ化処理を行うことにより、イメージデータについての処理を終了していたが、本実施形態においては、更にこの後に、多値データ化する処理を行う(ステップS15)。詳しくは後述する。
【0062】
次に、識別子が「5」であり、印刷実行の制御コマンドであった場合には(ステップS16:YES)、図形等を表す画素に多値で書き込まれた色レベル値を、2値化する処理を行い(ステップS17)、実行データを生成して、印刷エンジン機構30により印刷を実行する(ステップS18)。
【0063】
この2値化処理は、例えば独立決定法によるディザ法、あるいは濃度パターン法等により行われる。一例として、図5(A)に独立決定法によるディザ法に用いられるディザパターンの例を示す。このディザパターンは、0〜15の16階調のデータによって表されたマトリクスであり、このディザパターンと、画素に書き込まれた多値の色レベル値とを比較して、そのドットの色レベル値がディザパターンのデータ以上である場合には、そのドットに「1」を、ディザマトリクスのデータよりも小である場合には「0」を書き込むことにより多値から2値への変換を行う。但し、色レベル値がディザマトリクスのデータ以下である場合に「0」を、当該データより大である場合に「1」とする構成としても構わない。
【0064】
また、ビットマップエリアに書き込まれた色レベル値は、上述したように256階調のデータを有しているので、16階調のデータに変換する必要がある。例えば、色レベル値が「30」である場合には、30×16/256の式により計算し、端数を切り捨てることにより、「1」に変換される。また、色レベル値が「128」である場合には、同様に「8」に変換される。図5(B)は、このように256階調の色レベル値が「8」に変換された例を示しており、ビットマップエリアの各ドットには「8」が書き込まれる。
【0065】
そして、このように変換された色レベル値を、4ドット×4ドットの16ドットの領域毎にディザパターンと比較する。例えば、図5(B)の場合には、座標(x1,y1)に対応するディザパターンの値は「6」、(x2,y1)に対応するディザパターンの値は「7」、(x3,y1)に対応するディザパターンの値は「8」であり、何れもこれらの座標における色レベル値の「8」が、ディザパターンの値以上であるため、これらの座標のドットには図5(C)に示すように「1」が書き込まれる。また、座標(x4,y1)に対応するディザパターンの値は「9」であり、この座標の色レベル値「8」がディザパターンよりも小であるため、この座標のドットには図5(C)に示すように、「0」が書き込まれる。
【0066】
以下、同様な処理を、4ドット×4ドットの領域毎に行うことにより、図5(C)のように、2値化されたデータが生成される。そして、この処理を、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色毎に行い、印刷処理の実行データを生成する。
【0067】
これに対し、上述したイメージデータに対する2値データ化処理は、平均誤差最小法あるいは誤差拡散法等のディザ法の一つである条件付き決定法により行われる。一例として、図6に条件付き決定法による2値データ化処理を示す。まず、図6(A)に条件付き決定法に用いられる、しきい値マトリクスの例を示す。該しきい値マトリクスは、0〜15の16階調のデータによって表されたマトリクスであり、該しきい値マトリクスと、後述する変換マトリクスに書き込まれた多値の色レベル値とを比較して、当該色レベル値が前記しきい値マトリクスのデータ以上である場合には、その画素に「1」を、前記しきい値マトリクスのデータよりも小である場合には「0」を書き込むことにより多値から2値への変換を行う。
【0068】
図6(B)は、ビットマップエリアに書き込まれたイメージデータの各画素の色レベル値を、256階調のデータから16階調のデータに変換したものであり、この16階調データーの変換方式は上述した独立決定法の場合と同様である。
【0069】
図6(C)は、変換マトリクスの例を示す図であり、この変換マトリクスは、図6(B)に示した16階調の色レベル値に基づいて求められる。例えば、図6(B)の座標(x1,y1)、(x2,y1)、(x1,y2)、(x2,y2)に書き込まれた色レベル値の平均を求め、求めた値を座標(x2,y1)に書き込む。そして、この4ドット×4ドットの領域における他の座標には「0」を書き込む。
【0070】
以下、4ドット×4ドットの領域毎にこの処理を行い、図6(C)に示すような変換マトリクスを完成させる。
【0071】
そして、このような変換マトリクスの各領域に書き込まれた色レベル値を、4ドット×4ドットの16ドットの領域毎に前記しきい値マトリクスと比較する。例えば、図6(C)の場合には、座標(x2,y1)に対応する前記しきい値マトリクスの値は「7」であり、この座標における色レベル値である「9」は、前記しきい値マトリクスの値よりも大きい。従って、この座標位置には図6(D)に示すように「1」が書き込まれる。また、座標(x4,y1)に対応する前記しきい値マトリクスの値は「7」であり、この座標における色レベル値の「5」が、前記しきい値マトリクスの値未満であるため、この座標には図6(D)に示すように「0」が書き込まれる。
【0072】
以下、同様な処理を、4ドット×4ドットの領域毎に行うことにより、図6(D)のように、2値化されたデータが生成される。そして、本実施形態では、この2値化されたデータを更に多値化する処理を行うが、この処理の詳細については後述する。
【0073】
次に、識別子が「7」であり、ディザパターンの変更指示の制御コマンドであった場合には(ステップS19:YES)、制御コマンドに設定されたナンバー値に基づいてディザパターンを変更する(ステップS20)。
【0074】
次に、識別子が「1」〜「5」以外の値であった場合には(ステップS19:NO)、その他の処理を行う(ステップS21)。
【0075】
以上のようにして、印刷データに対する印刷処理が行われ、記録用紙に画像が形成されることになる。
【0076】
ところで、従来は、図7に示すように、イメージデータについては上述した条件付き決定法により、また、図形等については独立決定法により、それぞれ2値データ化を行って、実行データを生成していた。
【0077】
そして、実行データ生成後には、2値化処理の対象となる多値データは記憶されていないため、実行データ生成後に上述のようなディザパターンの変更指示があった場合には、再びステップS1〜S12のラスタライズ処理を行う必要があり、ディザパターンを変更する毎に長い処理時間を要するという問題があった。
【0078】
そこで、本実施形態では、図2に示すように、イメージデータについての2値化処理(ステップS14)の後に多値化処理を行い、このイメージデータについての多値データと、図形等のデータについての多値データとから図8に示すように中間画像データ(多値ビットマップデータ)を生成する。そして、この中間画像データとディザパターンとの比較を行うことにより、2値化処理を行うように構成した。つまり、本実施形態においては、図2に示すステップS17の2値化処理は、図形等のデータだけではなく、イメージデータを多値化したデータを含む中間画像データに対して行われる。
【0079】
そして、このような一括した2値データ化を可能にするために、本実施形態においては、イメージデータについて条件付き決定法により2値データ化した後に、更に図6(E)に示すように、多値データ化する処理を行う(図2のステップS15)。この処理は、16階調の最大値と最小値を用いて行い、2値データの「1」に対しては「15」を、また、2値データの「0」に対しては「0」を割り当てる。このような多値データへの変換を行うことにより、ディザパターンがどのように変更されたとしても、「15」のデータはディザパターンにより常に「1」に変換され、「0」のデータはディザパターンにより常に「0」に変換される。
【0080】
従って、ディザパターンの変更は、イメージデータについての2値化処理に影響を与えることがなく、前記中間画像データに基づく一括した2値データ化が可能となる。
【0081】
そして、このような2値データ化が可能となる結果、ディザパターンが変更された場合でも、新たな中間画像データの生成が不要となり、印刷処理の高速化を図ることができる。
【0082】
つまり、元になる印刷データが共通である限り、一度中間画像データを生成した後は、当該中間画像データに対してディザパターンを用いた2値データ化処理を行うだけでよく、従来のようなディザパターンの変更の度に行われていたラスタライズ処理を省略することができる。
【0083】
以上のように、本実施形態の印刷処理制御プログラムによれば、コンピュータ及びプリンタ装置を以下のような手段として機能させることができる。
【0084】
A.コンピュータについて
(1)複数種類の印刷データ(印刷指示データ)を生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共にプリンタ装置に出力する印刷指示データ制御手段
(2)少なくとも一種類の印刷データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、プリンタ装置に出力する変更指示情報制御手段
B.プリンタ装置について
(1)複数種類の印刷データを、変更が指示される独立決定法等の第1の階調表現方式で2値データ化される図形等の第1のデータと、条件付き決定法等の他の第2の階調表現方式で2値データ化されるイメージデータ等の第2のデータに選別する選別手段
(2)図形等の第1のデータを多値の画像データに展開し、イメージデータ等の第2のデータを条件付き決定法等の第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する中間画像データ生成手段
(3)中間画像データを記憶する中間画像データ記憶手段
(4)独立決定法等の第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する画像データ生成手段
(5)変更指示情報を受けて、独立決定法等の第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、画像データ生成手段により画像データへの変換を行わせる画像データ制御手段
なお、本実施形態では、印刷データに図形等のデータとイメージデータとが混在する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、印刷データが図形等のデータのみにより構成される場合でも、複数種類の階調表現方式により2値データ化する場合に適用することができる。
【0085】
また、階調表現方式は、上述したもののみに限られず、ディザ法、濃度パターン法、画素分配法に含まれる適宜の方式が採用可能である。
【0086】
更に、ディザパターンの変更は、マトリクス上における階調データの配列の変更だけでなく、ディザパターンの形状の変更や、線数の変更であっも良い。このように本発明によれば、ディザパターンの様々な変更に対応することができ、所望の階調再現を高速に行うことができる。
【0087】
また、本実施形態では、コンピュータとプリンタ装置からなる画像処理システムについて説明したが、ネットワーク上でコンピュータに接続されたプリンタサーバーと当該プリンタサーバーに接続されたプリンタ装置を備えた画像処理システムにおいても本発明は適用可能である。この場合には、プリンタサーバーにスプーラー部を設けて同様の処理を行うようにすれば良い。本実施形態においては、記録媒体としてのROM22に印刷処理制御プログラムを記録したが、プリンタサーバーを用いる場合には、印刷処理制御プログラムは、フロッピィーディスクまたはCD−ROM等の記録媒体に記録し、プリンタサーバーにおいて当該記録媒体を読み取らせることにより、実行可能とすることができる。
【0088】
【発明の効果】
請求項1に記載の印刷処理システムによれば、変更指示の対象となる階調表現方式の変換情報が適用される印刷データについては多値データに変換し、他の階調表示方式の変換情報が適用される印刷データについては、当該他の階調表示方式の変換情報により一旦2値データ化した後に、前記多値データの最大値と最小値を用いて多値データに変換し、それぞれの多値データにより中間画像データを生成する構成としたので、前記階調表現方式の変換情報が変更される場合でも、中間画像データを新たに生成することなく、既に生成した中間画像データに基づいて一括して2値データ化を行うことができるので、印刷処理を高速にすることができる。
【0089】
請求項2に記載の印刷処理システムによれば、前記第1の階調表現方式は、グラフィックデータの2値データ化に適した独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であるため、グラフィックデータについては独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法により適切な2値データ化を行うことができる。また、前記第2の階調表現方式は、イメージデータの2値データ化に適した条件付決定方式のディザ法であるため、イメージデータについては、条件付決定方式のディザ法により適切な2値データ化を行うことができる。そして、印刷指示データとして、グラフィックデータとイメージデータが混在していた場合でも、最終的には夫々の階調表現方式による2値データ化が行われることになり、更に、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法による変換情報が変更された場合でも、グラフィックデータについてはこの変更に追従した2値データ化が行われ、イメージデータについては、この変更に影響されることなく、2値データ化を行うことができる。このように、本発明によれば、夫々のデータの種類に応じた適切な2値データ化が行われるだけでなく、前記変換情報の変更が行われた場合でも、新たな中間画像データの生成が行われないため、高速な印刷処理を行うことができる。
【0090】
請求項3に記載の印刷処理システムによれば、変更指示情報は、ディザパターンの形状又は線数の変更指示に関する情報なので、このディザパターンの形状又は線数変更に応じて、データの適切な2値データ化を行うことができ、ユーザーの要求に応じた微妙な階調表現の変更を行うことができる。
【0091】
請求項4に記載の印刷処理方法によれば、変更指示の対象となる階調表現方式の変換情報が適用される印刷データについては多値データに変換し、他の階調表示方式の変換情報が適用される印刷データについては、当該他の階調表示方式の変換情報により一旦2値データ化した後に、前記多値データの最大値と最小値を用いて多値データに変換し、それぞれの多値データにより中間画像データを生成する構成としたので、前記階調表現方式の変換情報が変更される場合でも、中間画像データを新たに生成することなく、既に生成した中間画像データに基づいて一括して2値データ化を行うことができるので、印刷処理を高速にすることができる。
【0092】
請求項5に記載の印刷処理方法によれば、前記第1の階調表現方式は、グラフィックデータの2値データ化に適した独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であるため、グラフィックデータについては独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法により適切な2値データ化を行うことができる。また、前記第2の階調表現方式は、イメージデータの2値データ化に適した条件付決定方式のディザ法であるため、イメージデータについては、条件付決定方式のディザ法により適切な2値データ化を行うことができる。そして、印刷指示データとして、グラフィックデータとイメージデータが混在していた場合でも、最終的には夫々の階調表現方式による2値データ化が行われることになり、更に、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法による変換情報が変更された場合でも、グラフィックデータについてはこの変更に追従した2値データ化が行われ、イメージデータについては、この変更に影響されることなく、2値データ化を行うことができる。このように、本発明によれば、夫々のデータの種類に応じた適切な2値データ化が行われるだけでなく、前記変換情報の変更が行われた場合でも、新たな中間画像データの生成が行われないため、高速な印刷処理を行うことができる。
【0093】
請求項6に記載の印刷処理方法によれば、変更指示情報は、ディザパターンの形状又は線数の変更指示に関する情報なので、このディザパターンの形状又は線数変更に応じて、データの適切な2値データ化を行うことができ、ユーザーの要求に応じた微妙な階調表現の変更を行うことができる。
【0094】
請求項7に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を、コンピュータに読み取らせることにより、変更指示の対象となる階調表現方式の変換情報が適用される印刷データについては多値データに変換され、他の階調表示方式の変換情報が適用される印刷データについては、当該他の階調表示方式の変換情報により一旦2値データ化された後に、前記多値データの最大値と最小値を用いて多値データに変換され、それぞれの多値データにより中間画像データが生成されるので、前記階調表現方式の変換情報が変更される場合でも、中間画像データを新たに生成することなく、既に生成した中間画像データに基づいて一括して2値データ化が行われ、印刷処理を高速にすることができる。
【0095】
請求項8に記載の記録媒体に記録された印刷処理制御プログラムは、前記第1の階調表現方式が、グラフィックデータの2値データ化に適した独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、グラフィックデータについては独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法により適切な2値データ化を行わせる。また、前記第2の階調表現方式は、イメージデータの2値データ化に適した条件付決定方式のディザ法であり、イメージデータについては、条件付決定方式のディザ法により適切な2値データ化を行わせる。そして、印刷指示データとして、グラフィックデータとイメージデータが混在していた場合でも、最終的には夫々の階調表現方式による2値データ化が行われることになり、更に、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法による変換情報が変更された場合でも、グラフィックデータについてはこの変更に追従した2値データ化が行われ、イメージデータについては、この変更に影響されることなく、2値データ化を行うことができる。このように、本発明によれば、夫々のデータの種類に応じた適切な2値データ化が行われるだけでなく、前記変換情報の変更が行われた場合でも、新たな中間画像データの生成が行われないため、高速な印刷処理を行うことができる。
【0096】
請求項9に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を、コンピュータに読み取らせることにより、変更指示情報として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示に関する情報が出力され、このディザパターンの形状又は線数変更に応じて、データの適切な2値データ化が行われるのでユーザーの要求に応じた微妙な階調表現の変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における印刷処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態のプリンタ装置において実行される印刷処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態の印刷処理システムに用いられる印刷データの構造を示す模式図であり、(A)は印刷データの基本的な構造、(B)は色を設定する制御コマンドの構造、(C)は四角形の形状を作成する制御コマンドの構造、(D)は円形状を作成する制御コマンドの構造、(E)は紙サイズを設定する制御コマンドの構造、(F)は印刷実行の制御コマンドの構造、(G)はイメージデータに関する制御コマンドの構造、(H)はディザパターンの変更指示の制御コマンドの構造をそれぞれ示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるビットマップエリア及び当該エリアに作成される四角形の図形及びイメージデータの描画例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態における図形等のデータに対する2値化処理を説明するための模式図であり、(A)はディザマトリクス、(B)は多値表示された描画データ、(C)は2値変換された実行データを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるイメージデータに対する2値化処理を説明するための模式図であり、(A)はしきい値マトリクス、(B)は多値表示されたイメージデータ、(C)は変換マトリクス、(D)は2値化されたデータ、(E)は多値化されたデータを示す図である。
【図7】本発明と比較される比較例における印刷処理例の全体を示す模式図である。
【図8】本発明の一実施形態における印刷処理例の全体を示す模式図である。
【符号の説明】
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…I/F回路
15…表示手段
16…バス
20…制御部
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…ホストI/F回路
25…エンジンI/F回路
26…パネルI/F回路
27…クロック
30…印刷エンジン機構
40…パネル部
100…コンピュータシステム
110…コンピュータ
120…プリンタ装置
Claims (9)
- データ処理装置とデータ変換装置と印刷装置を備え、データ処理装置から出力される複数種類の印刷指示データを、データ変換装置にて合成して一つの2値画像データに変換し、前記2値画像データに基づいて印刷装置にて印刷を行わせる印刷処理システムであって、
前記データ処理装置は、
複数種類の印刷指示データを生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共に前記データ変換装置に出力する印刷指示データ制御手段と、
少なくとも一種類の前記印刷指示データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する変更指示情報制御手段と、を備え、
前記データ変換装置は、
前記複数種類の印刷指示データを、前記変更が指示される第1の階調表現方式で2値データ化される第1のデータと、他の第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータに選別する選別手段と、
第1のデータを多値の画像データに展開し、第2のデータをその第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する中間画像データ生成手段と、
前記中間画像データを記憶する中間画像データ記憶手段と、
前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する画像データ生成手段と、
前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、前記画像データ生成手段により画像データへの変換を行わせる画像データ制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする印刷処理システム。 - 前記第1の階調表現方式は、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、前記第2の階調表現方式は、条件付決定方式のディザ法であることを特徴とする請求項1に記載の印刷処理システム。
- 前記変更指示情報制御手段は、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の印刷処理システム。
- データ処理装置とデータ変換装置と印刷装置を備え、データ処理装置から出力される複数種類の印刷指示データを、データ変換装置にて合成して一つの2値画像データに変換し、前記2値画像データに基づいて印刷装置にて印刷を行わせる印刷処理方法であって、
前記データ処理装置により、複数種類の印刷指示データを生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共に前記データ変換装置に出力する工程と、
少なくとも一種類の前記印刷指示データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程と、
前記データ変換装置により、前記複数種類の印刷指示データを、前記変更が指示される第1の階調表現方式で2値データ化される第1のデータと、他の第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータに選別する工程と、
第1のデータを多値の画像データに展開し、第2のデータをその第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する工程と、
前記中間画像データを記憶する工程と、
前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する工程と、
前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、前記記憶された中間画像データより再度前記画像データへの変換を行う工程と、
を備えたことを特徴とする印刷処理方法。 - 前記第1の階調表現方式は、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、前記第2の階調表現方式は、条件付決定方式のディザ法であることを特徴とする請求項4に記載の印刷処理方法。
- 前記変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程は、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示情報を生成する工程であることを特徴とする請求項5に記載の印刷処理方法。
- データ処理装置とデータ変換装置と印刷装置を備え、データ処理装置から出力される複数種類の印刷指示データを、データ変換装置にて合成して一つの2値画像データに変換し、前記2値画像データに基づいて印刷装置にて印刷を行わせる印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記印刷処理制御プログラムは、コンピュータに、
前記データ処理装置により、複数種類の印刷指示データを生成し、各データ毎の階調表現方式の識別情報と共に前記データ変換装置に出力する工程と、
少なくとも一種類の前記印刷指示データに対する階調表現方式の変換情報を変更して印刷することを指示する変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程と、
前記データ変換装置により、前記複数種類の印刷指示データを、前記変更が指示される第1の階調表現方式で2値データ化される第1のデータと、他の第2の階調表現方式で2値データ化される第2のデータに選別する工程と、
第1のデータを多値の画像データに展開し、第2のデータをその第2の階調表現方式の変換情報に基づき2値データ化し、当該2値データを前記第1のデータから展開される多値画像データの値域の最大値と最小値で表した画像データに変換し、夫々を一つの中間画像データに展開する工程と、
前記中間画像データを記憶する工程と、
前記第1の階調表現方式の変換情報に基づき、前記記憶された中間画像データを2値の画像データに変換する工程と、
前記変更指示情報を受けて、前記第1の階調表現方式の変換情報を変更した後、前記記憶された中間画像データより再度前記画像データへの変換を行う工程と、
を実行させることを特徴とする印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 前記印刷処理制御プログラムにおける前記第1の階調表現方式は、独立決定方式のディザ法又は濃度パターン法であり、前記第2の階調表現方式は、条件付決定方式のディザ法であることを特徴とする請求項7に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 前記印刷処理制御プログラムは、コンピュータに、前記変更指示情報を生成し、前記データ変換装置に出力する工程として、前記第1の階調表現方式の変換情報の内容に関する変更指示として、ディザパターンの形状又は線数の変更指示情報を生成する工程を実行させることを特徴とする請求項8に記載の印刷処理制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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