JP2003303343A - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

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JP2003303343A JP2002106839A JP2002106839A JP2003303343A JP 2003303343 A JP2003303343 A JP 2003303343A JP 2002106839 A JP2002106839 A JP 2002106839A JP 2002106839 A JP2002106839 A JP 2002106839A JP 2003303343 A JP2003303343 A JP 2003303343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は写真画像イメージ等の隣り合う画素の
階調が穏やかな画像データの描画処理時間を短縮し高速
に画像処理する画像処理システムを提供する。 【解決手段】画像処理システム1は、画像処理部10
が、ページメモリ17上の任意の図形範囲を指定する命
令と、階調濃度を指定する命令と、指定された図形範囲
内を指定された階調濃度で塗りつぶす命令からなる図形
描画命令を解釈して、当該指定された階調濃度に対応す
るビットマップパターンを取得し、ページメモリ17の
任意の座標位置に対応するビットマップパターンの座標
位置を計算して、当該指定された図形範囲内を当該取得
した当該指定された階調濃度に対応するビットマップパ
ターンを、計算したビットマップパターンの座標位置に
基づいて、タイル状に敷き詰めるように隣接してページ
メモリ17に描画する。したがって、隣り合う画素の階
調変化が緩やかな画像データを高速に画像処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理システム
に関し、詳細には、写真画像イメージ等のような隣り合
う画素の階調が穏やかな画像データの描画処理時間を短
縮して高速に画像処理する画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PDLデータに基づくビットマッ
プイメージの展開処理を高速に行うために、例えば、特
開平7−168681号公報記載の「PDLデータ処理
装置及びその制御方法、及びパターン展開装置」におい
ては、その第2の実施例に、グレイスケールを用いたグ
ラフィック描画が提案されている。このグラフィック描
画では、当該公報の図29にグレイスケールを描画する
際に用いるパターンA〜Dの描画例が示されているよう
に、新規パターンが出現すると古いパターンデータを削
除し(delete)、新規パターンデータを登録(l
oad)している。この場合、パターンアドレスカウン
タの個数分登録が可能である。例えば、当該公報の図3
1では、2個分の登録例が示されており、パターンカウ
ントの部分では、あるパターンを登録するために、他の
パターンが削除されている。
【0003】また、特開2001−13954号公報記
載の「描画装置及び描画方法、記憶媒体」には、その第
1実施例において、当該公報の図1に示されているよう
に、3つの画像発生器、すなわち、マスク発生器、バッ
クグランド発生器、グレイ発生器を、それぞれオブジェ
クトメモリ上に構成して、描画すべき画像のオブジェク
トデータをオブジェクトメモリDMAコントローラを介
して入力し、オブジェクトデータを元に画像を発生し
て、画像メモリDMAコントローラを介して、入力され
る画像メモリ上の描画すべきアドレスのディスティネー
ション画像データを、BPU(ビットプロセッシングユ
ニット)で論理演算する。そして、画像メモリDMAコ
ントローラを介して、画像メモリ上の同一アドレスに書
き込むという動作を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術にあっては、写真画像イメージ等のように
隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの描画処
理時間を低減し、画像イメージの処理を高速化するうえ
で改良の必要があった。
【0005】すなわち、上記特開平7−168681号
公報記載の技術にあっては、写真画像イメージのように
パターンがイメージの画素数分変化するような画像デー
タの場合には、パターンの登録、削除が頻発し、画像処
理を高速化することができない。この場合、パターンレ
ジスタを画素数分設けると、理論的には画像処理速度を
高速化することはできるが、パターンレジスタを画素数
分設けることは、コストが高くつき、現実的ではない。
特に、上記特開平7−168681号公報の第2実施例
で示されているようなハードウェア構成にあっては、レ
ジスタを画素数分保有することは難しく、コスト面から
も現実的ではない。
【0006】また、上記特開2001−13954号公
報記載の技術にあっては、グレイ発生器にグレイデータ
のみを入力しているため、写真画像イメージのようにグ
レイデータがイメージの画素数分変化するような画像デ
ータの場合、BPUでの演算回数が画素数分発生し、画
像処理速度を高速化することができないという問題があ
った。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、入力され
る画像データを処理する画像処理部と当該画像処理部の
処理結果に基づいて画像を出力する画像出力部を備え、
画像処理部で、入力される画像データの図形描画命令を
解釈して、当該図形描画命令を描画属性命令の指定に従
ってページメモリに書き込みんだ後、画像出力部に出力
するに際して、画像処理部が、ページメモリ上の任意の
図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する命令
と、指定された図形範囲内を指定された階調濃度で塗り
つぶす命令からなる図形描画命令を、当該指定された階
調濃度に対応するビットマップパターンを取得し、ペー
ジメモリの任意の座標位置に対応するビットマップパタ
ーンの座標位置を計算して、当該指定された図形範囲内
を当該取得した当該指定された階調濃度に対応するビッ
トマップパターンを、当該計算したビットマップパター
ンの座標位置に基づいて、タイル状に敷き詰めるように
隣接してページメモリに描画することにより、ページメ
モリ座標位置からビットマップ座標位置の変換演算を整
数除算の余りを用いて簡単かつ安価に行い、写真画像イ
メージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画
像データを高速に画像処理する画像処理システムを提供
することを目的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、指定可能な全濃度
に対応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ
方向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り
合うビットマップパターンが同じであると、低濃度また
は高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異な
ると、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対
してそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビッ
トマップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブ
ルを設けるとともに、当該変換テーブルをビットマップ
パターンの全行に対して設け、指定された図形範囲内を
取得した前記指定された階調濃度に対応するビットマッ
プパターンをタイル状に敷き詰めるように隣接してペー
ジメモリに描画することにより、隣接する複数の図形
を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパタ
ーンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するの
ではなく、ページメモリの主走査(X座標)方向のライ
ン単位で描画処理し、変換テーブルを用いてそのライン
に対応するビットマップパターンが同一である濃度値を
使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめ
て描画処理を行い、特に、画像イメージ等に見られる矩
形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をよ
り一層高速に処理する画像処理システムを提供すること
を目的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、画像処理部が、変
換テーブルを予め用意、または、当該画像処理部の起動
時等の初期の段階で作成して用意することにより、指定
濃度に対応するビットマップパターンが途中で変化する
ことのない静的データであると変換テーブルもまた静的
データであることを利用して、作成処理に時間を要する
変換テーブルの作成時間を削減し、写真画像イメージ等
のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データ
の画像処理をより一層高速に処理する画像処理システム
を提供することを目的としている。
【0010】請求項4記載の発明は、画像処理部が、隣
り合う複数の図形の各図形の濃度に基づいて変換テーブ
ルを参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索
し、当該検索結果の図形集合を、変換後の濃度に対応す
るビットマップパターンを用いてページメモリに描画す
ることにより、隣接する複数の図形を、個々に指定され
た濃度に対応するビットマップパターンで描画する際
に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、ページ
メモリの主走査(X座標)方向のライン単位で描画処理
し、変換テーブルを用いてそのラインに対応するビット
マップパターンが同一である濃度値を使用して、隣接す
る図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理を行
い、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変
化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメー
ジ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画デー
タの画像処理をより一層高速に処理する画像処理システ
ムを提供することを目的としている。
【0011】請求項5記載の発明は、図形描画命令で指
定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の
整数の濃度値であると、画像処理部の使用するビットマ
ップパターンが疑似階調を表現するディザパターンとす
ることにより、指定可能な濃度種類数分のビットマップ
であるディザパターンをタイル状に敷き詰めて描画し、
写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が
緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理す
る画像処理システムを提供することを目的としている。
【0012】請求項6記載の発明は、画像処理部が、描
画対象となる図形の種類毎にディザパターンを有し、当
該複数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用
することにより、描画対象となる図形の種類(文字、グ
ラフィック、イメージ等)毎にディザパターンを切り替
え、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変
化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に処
理する画像処理システムを提供することを目的としてい
る。
【0013】請求項7記載の発明は、指定される階調濃
度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度
であると、画像処理部の使用するビットマップパターン
を疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパター
ンとすることにより、各色材毎にディザパターンを有
し、各色材毎にページメモリを生成して、出力時にそれ
らを重ねあわせて印刷する場合に、各色材毎のディザパ
ターンそれぞれに変換テーブルを作成し、写真画像イメ
ージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像
データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩
形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をよ
り一層高速に処理する画像処理システムを提供すること
を目的としている。
【0014】請求項8記載の発明は、画像処理部がディ
ザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成することに
より、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成し、写真
画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩や
かな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見
られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像
処理をより一層高速に処理する画像処理システムを提供
することを目的としている。
【0015】請求項9記載の発明は、画像処理部が変換
テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成することによ
り、ディザパターンを簡単かつ速やかに生成し、写真画
像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やか
な画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見ら
れる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処
理をより一層高速に処理する画像処理システムを提供す
ることを目的としている。
【0016】請求項10記載の発明は、画像出力部とし
て、レーザプリンタを用いることにより、各描画命令か
らページメモリを生成する画像処理部の処理を、ページ
メモリの生成を行うレーザプリンタに適用し、写真画像
イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな
画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られ
る矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理
をより一層高速に処理する画像処理システムを提供する
ことを目的としている。
【0017】請求項11記載の発明は、画像出力部とし
て、インクジェットプリンタを用いることにより、各描
画命令からページメモリを生成する画像処理部の処理
を、ページメモリの生成をホスト、例えば、ホストコン
ピュータに適用し、写真画像イメージ等のように隣り合
う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、特
に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣
り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理する
画像処理システムを提供することを目的としている。
【0018】請求項12記載の発明は、画像処理部が画
像処理を専用ASICで行うことにより、画像処理をグ
ラフィックアクセラレータ等の専用ASICで行い、写
真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩
やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に
見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画
像処理をより一層高速に処理する画像処理システムを提
供することを目的としている。
【0019】請求項13記載の発明は、画像処理部とし
てのホストコンピュータと画像出力部が接続され、画像
処理を当該ホストコンピュータで行うことにより、通
常、処理能力の高いホストコンピュータ側で画像処理を
行い、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調
変化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメ
ージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画デ
ータの画像処理をより一層高速に処理する画像処理シス
テムを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像処理システムは、入力される画像データを処理する画
像処理部と当該画像処理部の処理結果に基づいて画像を
出力する画像出力部を備え、前記画像処理部で、入力さ
れる画像データの図形描画命令を解釈して、当該図形描
画命令を描画属性命令の指定に従ってページメモリに書
き込みんだ後、前記画像出力部に出力する画像処理シス
テムであって、前記図形描画命令が、前記ページメモリ
上の任意の図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定
する命令と、前記指定された図形範囲内を前記指定され
た階調濃度で塗りつぶす命令からなり、前記画像処理部
が、前記指定された階調濃度に対応するビットマップパ
ターンを取得し、前記ページメモリの任意の座標位置に
対応するビットマップパターンの座標位置を計算して、
前記指定された図形範囲内を前記取得した前記指定され
た階調濃度に対応するビットマップパターンを、前記計
算した前記ビットマップパターンの座標位置に基づい
て、タイル状に敷き詰めるように隣接して前記ページメ
モリに描画することにより、上記目的を達成している。
【0021】上記構成によれば、入力される画像データ
を処理する画像処理部と当該画像処理部の処理結果に基
づいて画像を出力する画像出力部を備え、画像処理部
で、入力される画像データの図形描画命令を解釈して、
当該図形描画命令を描画属性命令の指定に従ってページ
メモリに書き込みんだ後、画像出力部に出力するに際し
て、画像処理部が、ページメモリ上の任意の図形範囲を
指定する命令と、階調濃度を指定する命令と、指定され
た図形範囲内を指定された階調濃度で塗りつぶす命令か
らなる図形描画命令を、当該指定された階調濃度に対応
するビットマップパターンを取得し、ページメモリの任
意の座標位置に対応するビットマップパターンの座標位
置を計算して、当該指定された図形範囲内を当該取得し
た当該指定された階調濃度に対応するビットマップパタ
ーンを、当該計算したビットマップパターンの座標位置
に基づいて、タイル状に敷き詰めるように隣接してペー
ジメモリに描画するので、ページメモリ座標位置からビ
ットマップ座標位置の変換演算を整数除算の余りを用い
て簡単かつ安価に行うことができ、写真画像イメージ等
のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データ
を高速に画像処理することができる。
【0022】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記画像処理部は、指定可能な全濃度に対応する
ビットマップパターンの任意の同一行(高さ方向)のビ
ットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合うビット
マップパターンが同じであると、低濃度または高濃度の
方を、隣り合うビットマップパターンが異なると、当該
ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対してそれぞ
れ格納して、指定濃度を同一行で同一のビットマップパ
ターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブルを有する
とともに、当該変換テーブルをビットマップパターンの
全行に対して有し、前記指定された図形範囲内を前記取
得した前記指定された階調濃度に対応するビットマップ
パターンをタイル状に敷き詰めるように隣接して前記ペ
ージメモリに描画するものであってもよい。
【0023】上記構成によれば、指定可能な全濃度に対
応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方
向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合
うビットマップパターンが同じであると、低濃度または
高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なる
と、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対し
てそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビット
マップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブル
を設けるとともに、当該変換テーブルをビットマップパ
ターンの全行に対して設け、指定された図形範囲内を取
得した前記指定された階調濃度に対応するビットマップ
パターンをタイル状に敷き詰めるように隣接してページ
メモリに描画するので、隣接する複数の図形を、個々に
指定された濃度に対応するビットマップパターンで描画
する際に、個々の図形単位で描画処理するのではなく、
ページメモリの主走査(X座標)方向のライン単位で描
画処理し、変換テーブルを用いてそのラインに対応する
ビットマップパターンが同一である濃度値を使用して、
隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめて描画処理
を行うことができ、特に、画像イメージ等に見られる矩
形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をよ
り一層高速に処理することができる。
【0024】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記画像処理部は、前記変換テーブルを予め用意、
または、当該画像処理部の起動時等の初期の段階で作成
して用意することにより、上記目的を達成している。
【0025】上記構成によれば、画像処理部が、変換テ
ーブルを予め用意、または、当該画像処理部の起動時等
の初期の段階で作成して用意するので、指定濃度に対応
するビットマップパターンが途中で変化することのない
静的データであると変換テーブルもまた静的データであ
ることを利用して、作成処理に時間を要する変換テーブ
ルの作成時間を削減することができ、写真画像イメージ
等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0026】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記画像処理部は、隣り合う複数の図形の各図形の
濃度に基づいて前記変換テーブルを参照して変換した濃
度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形
集合を、前記変換後の濃度に対応するビットマップパタ
ーンを用いて前記ページメモリに描画するものであって
もよい。
【0027】上記構成によれば、画像処理部が、隣り合
う複数の図形の各図形の濃度に基づいて変換テーブルを
参照して変換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、
当該検索結果の図形集合を、変換後の濃度に対応するビ
ットマップパターンを用いてページメモリに描画するの
で、隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対
応するビットマップパターンで描画する際に、個々の図
形単位で描画処理するのではなく、ページメモリの主走
査(X座標)方向のライン単位で描画処理し、変換テー
ブルを用いてそのラインに対応するビットマップパター
ンが同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一
濃度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、
写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が
緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等
に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの
画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0028】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記画像処理システムは、前記図形描画命令で指定
される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整
数の濃度値であり、前記画像処理部の使用する前記ビッ
トマップパターンが疑似階調を表現するディザパターン
であってもよい。
【0029】上記構成によれば、図形描画命令で指定さ
れる階調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数
の濃度値であると、画像処理部の使用するビットマップ
パターンが疑似階調を表現するディザパターンとしてい
るので、指定可能な濃度種類数分のビットマップである
ディザパターンをタイル状に敷き詰めて描画することが
でき、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調
変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速に
処理することができる。
【0030】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記画像処理部は、描画対象となる図形の種類毎に
前記ディザパターンを有し、当該複数のディザパターン
を描画命令毎に切り替えて使用するものであってもよ
い。
【0031】上記構成によれば、画像処理部が、描画対
象となる図形の種類毎にディザパターンを有し、当該複
数のディザパターンを描画命令毎に切り替えて使用する
ので、描画対象となる図形の種類(文字、グラフィッ
ク、イメージ等)毎にディザパターンを切り替えること
ができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階
調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層高速
に処理することができる。
【0032】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記画像処理システムは、前記指定される階調濃度
のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度で
あり、前記画像処理部の使用する前記ビットマップパタ
ーンが疑似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパ
ターンであってもよい。
【0033】上記構成によれば、指定される階調濃度の
パラメータがカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であ
ると、画像処理部の使用するビットマップパターンを疑
似階調を表現するCMYKそれぞれのディザパターンと
しているので、各色材毎にディザパターンを有し、各色
材毎にページメモリを生成して、出力時にそれらを重ね
あわせて印刷する場合に、各色材毎のディザパターンそ
れぞれに変換テーブルを作成することができ、写真画像
イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな
画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られ
る矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理
をより一層高速に処理することができる。
【0034】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記デ
ィザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成するもの
であってもよい。
【0035】上記構成によれば、画像処理部がディザパ
ターンを濃度値の閾値テーブルから生成するので、ディ
ザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、写
真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩
やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に
見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画
像処理をより一層高速に処理することができる。
【0036】また、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記変
換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成するもので
あってもよい。
【0037】上記構成によれば、画像処理部が変換テー
ブルを濃度値の閾値テーブルから生成しているので、デ
ィザパターンを簡単かつ速やかに生成することができ、
写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が
緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等
に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの
画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0038】さらに、例えば、請求項10に記載するよ
うに、前記画像処理システムは、前記画像出力部がレー
ザプリンタであってもよい。
【0039】上記構成によれば、画像出力部として、レ
ーザプリンタを用いているので、各描画命令からページ
メモリを生成する画像処理部の処理を、ページメモリの
生成を行うレーザプリンタに適用することができ、写真
画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩や
かな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見
られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像
処理をより一層高速に処理することができる。
【0040】また、例えば、請求項11に記載するよう
に、前記画像処理システムは、前記画像出力部がインク
ジェットプリンタであってもよい。
【0041】上記構成によれば、画像出力部として、イ
ンクジェットプリンタを用いているので、各描画命令か
らページメモリを生成する画像処理部の処理を、ページ
メモリの生成をホスト、例えば、ホストコンピュータに
適用することができ、写真画像イメージ等のように隣り
合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処理、
特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して
隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理す
ることができる。
【0042】さらに、例えば、請求項12に記載するよ
うに、前記画像処理システムは、前記画像処理部が前記
画像処理を専用ASICで行うものであってもよい。
【0043】上記構成によれば、画像処理部が画像処理
を専用ASICで行うので、画像処理をグラフィックア
クセラレータ等の専用ASICで行うことができ、写真
画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩や
かな画像データの画像処理、特に、画像イメージ等に見
られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像
処理をより一層高速に処理することができる。
【0044】また、例えば、請求項13に記載するよう
に、前記画像処理システムは、前記画像処理部としての
ホストコンピュータと前記画像出力部が接続され、前記
画像処理を当該ホストコンピュータで行うものであって
もよい。
【0045】上記構成によれば、画像処理部としてのホ
ストコンピュータと画像出力部が接続され、画像処理を
当該ホストコンピュータで行うので、通常、処理能力の
高いホストコンピュータ側で画像処理を行うことがで
き、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変
化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメー
ジ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0047】図1〜図6は、本発明の画像処理システム
の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像
処理システムの一実施の形態を適用した画像処理システ
ム1の要部システムブロック構成図である。
【0048】図1において、画像処理システム1は、入
力される画像データを処理する画像処理部10と画像処
理部10の処理結果に基づいて画像を出力する画像出力
部20を備え、画像処理部10は、描画命令入力部1
1、描画命令演算部12、BLT(Bitmap Line Tabl
e)検索部13、BLT作成部14、描画命令描画部1
5、ビットマップパターン検索部16、ページメモリ1
7及びCPU(Central Processing Unit )18等を備
えている。
【0049】描画命令入力部11には、図示しない画像
入力装置、例えば、スキャナ、パーソナルコンピュータ
等が接続されて、画像データが入力され、描画命令入力
部11は、入力される画像データを描画用データに解釈
して、入力された画像データの描画範囲と濃度値の組で
表わされる描画図形を、描画命令演算部12に渡す。こ
の画像データの図形描画命令は、ページメモリ17上の
任意の図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する
命令と、指定された図形範囲内を指定された階調濃度で
塗りつぶす命令からなる。
【0050】描画命令演算部12は、描画命令入力部1
1から入力された全描画図形を含む副走査方向Y座標範
囲(以下、描画座標系を、主走査方向をX座標、副走査
方向をY座標とする。)を調べ、各Y座標を含む全図形
をX座標で並べ替えて、描画対象となるY座標と各図形
の濃度値をBLT検索部13に出力する。
【0051】BLT検索部13は、描画命令演算部12
から入力されたY座標内で、入力濃度値と同一のビット
マップパターンを持つ濃度値を、予めBLT作成部14
で作成されている濃度変換テーブル(以下、BLT(Bi
tmap Line Table)とする。)を用いて取得し、取得した
BLTを描画命令演算部12に戻す。
【0052】BLT作成部14は、後述するように、ビ
ットマップパターンを元に変換テーブルである濃度変換
テーブルBLTを作成する。この濃度変換テーブルBL
Tは、ビットマップパターンが変化しない限り不変で、
静的な値であり、ビットマップパターンと対で予め用意
してもよいし、また、画像処理システム1の起動時に、
1度だけ計算して、画像処理システム1が終了するまで
使用してもよい。
【0053】描画命令演算部12は、BLT検索部13
で得られた濃度値と同一の隣り合う図形の全X座標範囲
を計算し、計算結果の全X座標範囲を濃度値とともに描
画命令描画部15に渡す。
【0054】描画命令描画部15は、描画命令演算部1
2から渡された濃度値をビットマップパターン検索部1
6に入力する。
【0055】ビットマップパターン検索部16は、渡さ
れた濃度値からビットマップパターンを取得し、取得し
たビットマップパターンを描画命令描画部15に渡す。
【0056】描画命令描画部15は、ビットマップパタ
ーン検索部16から渡されるビットマップパターンと、
描画命令演算部12から入力されたX座標範囲と、そこ
に対応するページメモリ17の内容を用いて、ページメ
モリ17に対する演算をCPU18を用いて行い、演算
結果でページメモリ17を変更する。
【0057】CPU18は、格納されている制御プログ
ラムに基づいて、画像処理部10の各部を制御して、画
像処理を実行する。
【0058】CPU18は、描画命令終了または画像出
力部20への出力命令により、ページメモリ17に格納
されたビットマップパターンを画像出力部20に出力さ
せる。
【0059】そして、画像処理システム1は、画像出力
部20がページメモリの生成を行うレーザプリンタであ
ってもよいし、また、インクジェットプリンタであって
もよい。また、画像処理部10は、グラフィックアクセ
ラレータ等の専用ASICで構成してもよい。さらに、
画像処理システム1は、画像処理部10として、ホスト
コンピュータを用い、このホストコンピュータに画像出
力部20を接続して、ホストコンピュータで画像処理を
行って、画像出力部20に出力するものであってもよ
い。
【0060】次に、本実施の形態の作用を説明する。い
ま、画像処理装置1に、図2に示すように、画像イメー
ジ等で一般的に使用される格子状の各画素が隣り合う画
素集合Sである入力図形が入力されるものとする。この
入力図形は、それぞれ濃度値の異なる3つの描画図形S
1、S2、S3からなり、図形座標Pを、それぞれP
1、P2、P3とし、図形座標上の任意の位置を、(P
x,Py)としたとき、P1は、P1=(5,5)−
(9,9)で、右上、左下対角とする矩形、同様に、P
2は、P2=(10,5)−(14,9)で、右上、左
下対角とする矩形、P3は、P3=(15,5)−(1
9,9)で、右上、左下対角とする矩形である。
【0061】また、入力図形S1、S2、S3は、その
濃度値Lを、それぞれL1、L2、L3とし、濃度値L
1、L2、L3は、いずれも中間濃度とする。そして、
濃度値Lは、いま、8bitで表現可能な0−255の
整数値とし、その整数値が、そのまま濃度(明るさ)を
示すものとする。この濃度値Lのデータ構成は、一般的
なグレースケール画像イメージのデータ構成であり、濃
度値LがRGB値の組み合わせを示すインデックスとす
ると、256色で表現可能なカラー画像イメージのデー
タ構造となる。
【0062】上記図2の濃度値L1、L2、L3に対応
するビットマップパターンは、3×3のビットマップで
示すと、図3に示すように、ビットマップパターンB
1、B2、B3で示される。なお、図3において、B0
は、濃度0%(全ビットOFF)を示すビットマップパ
ターンであり、B4は、濃度100%(全ビットON)
を示すビットマップパターンである。そして、ビットマ
ップの幅をBw、高さをBhとすると、各濃度の幅B
w、高さBhは同一であり、図2及び図3の例では、B
w=Bh=3、すなわち、3×3のビットマップとなっ
ている。また、以降の説明では、ビットマップパターン
の座標上の任意の位置を、(Bx,By)と表わす。
【0063】そして、上記BLT作成部14は、図3の
ビットマップパターンB0〜B4の場合、ビットマップ
パターンB0〜B4を元に、図4に示すような濃度変換
テーブル(BLT)を作成する。
【0064】すなわち、BLT作成部14は、まず、ビ
ットマップパターンB0〜B4のBy=0(1行目)に
注目して、各行の濃度の低いほう(B0)から高いほう
(B4)へ隣り合うビットマップパターンを比較する。
いま、図4のビットマップパターンBaのb行目の値を
BLT[a,b]と表わすと、BLT作成部14は、ま
ず、1行目から処理を開始して、BLT[0,0]に
は、「0」(自分自身と同一)を入れる。B1の1行目
は、B0の1行目と同一(3ビットすべてOFF)であ
るため、BLT[B1,0]には、B0を示す「0」を
入れる。次に、BLT作成部14は、B2の1行目はB
1の1行目と異なるため、[B2,0]には、自分自身
を示す「2」を入れる。同様に、BLT作成部14は、
[B3,0]には、B2と同一であるため、[B3,
0]=2、[B4,0]には、B3と異なるため、[B
4,0]=4となる。BLT作成部14は、上記処理
を、各行繰り返し行って、図4に示したBLT(濃度変
換テーブル)を作成する。
【0065】このBLT(濃度変換テーブル)は、上述
のように、B0〜B4のビットマップパターンが変化し
ない限り不変であり静的な値であるため、ビットマップ
パターンと対で用意することも可能であり、また、画像
処理装置1の起動時に、1度だけ計算して、画像処理装
置1の終了するまで使用することもできる。
【0066】従来では、上述のように、濃度Lが変化す
ると、変化した濃度Lに対応したビットマップパターン
Bの全画素(図3では、3x3)を取得し、その中から
描画位置Pに対応したビットマップパターンを用いて描
画処理を行っており、濃度Lが頻繁に変化する場合にも
同様である。
【0067】ところが、本実施の形態の画像処理装置1
は、あるビットマップパターンBのY座標Byに注目し
た場合、BLT(濃度変換テーブル)を用いることによ
り、使用するビットマップパターンBよりも少ないビッ
トマップパターンで描画することができる。例えば、図
4の2行目を見ると、B1、B2、B3の2行目は、同
一であるため、必要なビットマップパターンBは、B
0、B1、B4の3つであり、同様に、1行目、3行目
も必要なビットマップパターンBは、3つである。ただ
し、ビットマップパターンBのY座標Byが描画座標P
yから一意に決められることが前提となり、言い換える
と、ビットマップパターンは、タイル状に敷き詰めるよ
うに描画されるという条件が前提となる。
【0068】このようにして、BLT(濃度変換テーブ
ル)がBLT作成部14により作成されている状態で、
描画命令入力部11に入力図形が入力されると、画像処
理装置1は、図5に示すように、画像処理を行う。
【0069】すなわち、画像処理装置1は、入力図形の
図形座標Pの任意のY座標位置Py上のページメモリ1
7を描画する際に使用するビットマップパターンBのY
座標位置Byを計算する(ステップS101)。いま、
ビットマップパターンがタイル状に敷き詰めるように描
画されるとすると、ビットマップパターンBのY座標位
置Byは、次式(1)で計算される。
【0070】 By=(Py%Bh)+Byoffset・・・(1) なお、%演算は、余りを表わし、原点Byoffsetは、ペ
ージメモリ17の原点P=(0,0)に対応するオフセ
ットとなる。以下の説明においては、簡単のために、B
yoffset=0、すなわち、ページメモリ17の原点に対
応するビットマップパターンBも(0,0)であり、ペ
ージメモリ17の原点からビットマップパターンがタイ
ル状に敷き詰められるものとする。例えば、図2の場
合、Py=5、Bh=3であるため、By=2(3行
目)となり、以降の説明で、図2の場合には、全図形座
標PのY座標Pyの範囲である「5」から「10」ま
で、すなわち、Py=5からPy=10を順に処理する
ことになる。
【0071】次に、画像処理装置1は、図形Sの始点X
座標PxをPsxに保存し、図形Sの濃度Lに対応する
ビットマップB1のBLT値であるBLT[B1,B
y]をBsに保存する(ステップS102)。Psx
は、ステップS105での描画範囲の始点であり、Bs
は、ステップS103及びステップS104で行われる
同一BLT値を持つ図形Sを検索する際の比較対象値で
ある。例えば、図形Sを、図2の開始図形S1とする
と、Py=5上の開始X座標は、Px=5であるので、
「5」がPsxに保存され、描画図形S1の濃度L1に
対応するビットマップB1のBLT値は、BLT[1,
2]=0であるので、Bsに、「0」が保存される。
【0072】次に、画像処理装置1は、図形Sの終点X
座標PxをPexに保存し、図形Sを次の図形に移動す
る(ステップS103)。Pexは、ステップS105
での描画範囲の終点である。
【0073】そして、画像処理装置1は、直前図形Sと
隣接しており、かつ、図形SのBLT値([B1,B
y])が直前図形SのBLT値である比較対象値Bsと
同じかどうかを確認する(ステップS104)。この直
前図形Sと隣接しているかどうかは、直前図形の(終点
X)+1が現在処理中の図形Sの始点Xと同一であるか
どうかにより判断する。
【0074】ステップS104で、直前図形Sと隣接し
ており、かつ、BLT値が同じであると、画像処理装置
1は、まとめて描画することが可能であると判断して、
ステップS103に戻って、上記同様に処理して、同じ
BLT値を持つ図形Sを検索する(ステップS103、
S104)。なお、図2の例では、図形S1、S2、S
3は全て隣接している。そして、画像イメージのデータ
列では、通常、隣り合う画素は隣接しているのが一般的
である。
【0075】また、図2の場合、それぞれのBLT値
は、BLT[1,2]=BLT[2,2]=0,BLT
[3,2]=3となっているので、ステップS104で
の処理図形が図形S2の場合は、ステップS103に戻
り、ステップS104での処理図形が図形S3の場合
は、ステップS105へ進むことになる。この場合の描
画範囲の終点であるPexは、最後にステップS103
の処理を行った図形S2の描画範囲の終点Xであるた
め、Pexは、「14」となる。さらに、図2の場合、
比較対象値であるBsは、最後にステップS102の処
理を行った図形S1のBLT値であるため、「0」のま
まである。
【0076】次に、画像処理装置1は、描画範囲の始点
であるPsxから描画範囲の終点であるPexまでを、
比較対象値であるBsのビットマップパターンで描画す
る(ステップS105)。いま、Psxには、ステップ
S102で保存されたBLT値にBsを持つ初めの図形
Sの始点Xが、Pexには、ステップS103で保存さ
れたBLT値に比較対象値Bsを持つ最後の図形Sの終
点Xが、それぞれ保存されており、この時点で、比較対
象値Bsで塗るべき描画範囲Xが確定されたことにな
る。
【0077】そして、描画では、比較対象値Bsのビッ
トマップパターンBのY座標Byにあたるライン(図3
では、3ドット)を描画範囲の始点Psxから描画範囲
の終点Pexまで繰り返して描画するが、その始点終点
であるPsx、Pexに対応するBsx、Bexは、ス
テップS101でY座標方向に計算した方法をそのまま
用いて、次式(2)で計算することができる。
【0078】 Bx=(Px%Bw)+Bxoffset・・・(2) 例えば、図2のPy=5の場合、図形S1、S2を同時
に描画することになるので、Psx=5、Pex=14
である。Bw=3、ステップS101と同様に簡単のた
めに、原点オフセットを「0」とし、Bxoffset=0と
すると、Bsx=2、Bex=2となる。したがって、
描画範囲の始点Psxから終点PexまでのBxを(P
x,Bx)で表わして列挙すると、(5,2)、(6,
0)、(7,1)、(8,2)、(9,0)、(10,
1)、(11,2)、(12,0)、(13,1)、
(14,2)という組み合わせで、3ドットずつの繰り
返しで描画することになる。
【0079】次に、画像処理装置1は、図形Sが最終図
形を超えたかどうかを判断し(ステップS106)、超
えていないときには、ステップS102に戻って、上記
同様に処理する(ステップS102〜S106)。
【0080】画像処理装置1は、全図形が処理されるま
で、ステップS102〜S106までの処理を繰り返し
行って、ステップS106で、図形Sが最終図形を超え
ていると、図形座標PのY座標Pyにおける全図形が終
了したと判断して、Y座標Pyを次のPyに更新する
(ステップS107)。例えば、図2の場合、図形座標
PのY座標Pyに「1」を加えた値であるPy=6へ更
新する。
【0081】図形座標PのY座標Pyを更新すると、画
像処理装置1は、Pyが終了しているか、すなわち、図
2の場合、Pyが全図形の最大Pyである「10」を越
えているかチェックし(ステップS108)、Pyが終
了していないときには、ステップS101に戻って、上
記同様に処理する(ステップS101〜S108)。
【0082】ステップS108で、Pyが終了している
と、画像処理装置1は、画像処理を終了する。
【0083】なお、上記実施の形態においては、ドット
階調表現ビット数1bit/1dotとして説明した
が、1dot当たりが、2bit、4bit、8bit
であっても、同様に適用することができ、また、32b
it/1ワードとして説明したが、1ワードが、16b
itや64bitであっても、同様に適用することがで
きる。
【0084】また、上記実施の形態においては、ビット
マップパターンをページメモリ17に敷き詰めて描画す
る際の原点座標を、(Bxoffset,Byoffset)=
(0,0)として説明したが、任意の座標を指定し、そ
こを起点として描画する場合にも、同様に適用すること
ができる。
【0085】このように、本実施の形態の画像処理シス
テム1は、入力される画像データを処理する画像処理部
10と当該画像処理部10の処理結果に基づいて画像を
出力する画像出力部20を備え、画像処理部10で、入
力される画像データの図形描画命令を解釈して、当該図
形描画命令を描画属性命令の指定に従ってページメモリ
17に書き込みんだ後、画像出力部20に出力するに際
して、画像処理部10が、ページメモリ17上の任意の
図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する命令
と、指定された図形範囲内を指定された階調濃度で塗り
つぶす命令からなる図形描画命令を、当該指定された階
調濃度に対応するビットマップパターンを取得し、ペー
ジメモリ17の任意の座標位置に対応するビットマップ
パターンの座標位置を計算して、当該指定された図形範
囲内を当該取得した当該指定された階調濃度に対応する
ビットマップパターンを、当該計算したビットマップパ
ターンの座標位置に基づいて、タイル状に敷き詰めるよ
うに隣接してページメモリ17に描画している。
【0086】したがって、ページメモリ座標位置からビ
ットマップ座標位置の変換演算を整数除算の余りを用い
て簡単かつ安価に行うことができ、写真画像イメージ等
のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データ
を高速に画像処理することができる。
【0087】また、本実施の形態の画像処理システム1
は、指定可能な全濃度に対応するビットマップパターン
の任意の同一行(高さ方向)のビットマップパターンを
濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが同じ
であると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビット
マップパターンが異なると、当該ビットマップに対応す
る濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定濃度
を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃度へ
変換可能な濃度変換テーブルBLTを設けるとともに、
当該濃度変換テーブルBLTをビットマップパターンの
全行に対して設け、指定された図形範囲内を取得した前
記指定された階調濃度に対応するビットマップパターン
をタイル状に敷き詰めるように隣接してページメモリ1
7に描画している。
【0088】したがって、隣接する複数の図形を、個々
に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描
画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではな
く、ページメモリ17の主走査(X座標)方向のライン
単位で描画処理し、濃度変換テーブルBLTを用いてそ
のラインに対応するビットマップパターンが同一である
濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれ
ば、まとめて描画処理を行うことができ、特に、画像イ
メージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画
データの画像処理をより一層高速に処理することができ
る。
【0089】さらに、本実施の形態の画像処理システム
1は、画像処理部10が、濃度変換テーブルBLTを予
め用意、または、当該画像処理部10の起動時等の初期
の段階で作成して用意している。
【0090】したがって、指定濃度に対応するビットマ
ップパターンが途中で変化することのない静的データで
あると濃度変換テーブルBLTもまた静的データである
ことを利用して、作成処理に時間を要する濃度変換テー
ブルBLTの作成時間を削減することができ、写真画像
イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな
画像データの画像処理をより一層高速に処理することが
できる。
【0091】また、本実施の形態の画像処理システム1
は、画像処理部10が、隣り合う複数の図形の各図形の
濃度に基づいて濃度変換テーブルBLTを参照して変換
した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果
の図形集合を、変換後の濃度に対応するビットマップパ
ターンを用いてページメモリ17に描画している。
【0092】したがって、隣接する複数の図形を、個々
に指定された濃度に対応するビットマップパターンで描
画する際に、個々の図形単位で描画処理するのではな
く、ページメモリ17の主走査(X座標)方向のライン
単位で描画処理し、濃度変換テーブルBLTを用いてそ
のラインに対応するビットマップパターンが同一である
濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃度値であれ
ば、まとめて描画処理を行うことができ、写真画像イメ
ージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像
データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩
形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をよ
り一層高速に処理することができる。
【0093】なお、上記説明では、BLT作成部14
が、ビットマップパターンを元に濃度変換テーブルBL
Tを作成しているが、ビットマップパターンの代わり
に、ディザパターンを用いて濃度変換テーブルBLTを
作成してもよい。
【0094】例えば、上記図2に示した入力図形の場合
の濃度値として、「0」から「4」の5段階を有する場
合、例えば、図6(a)のような閾値テーブルを用いる
と、指定された濃度値以上の画素がON、それ以外はO
FFとなる。そして、例えば、濃度値L=3が指定され
た場合に作成されるディザパターンは、図6(b)に示
すようになる。
【0095】そして、図6(a)の閾値テーブルは、図
3のディザパターンの閾値であり、図6(b)は、図3
の濃度L3に相当するB3のビットマップパターンと同
一である。いま、L=0〜4とすると、図3の全ディザ
パターンを作成することができる。
【0096】この図6(a)に示した閾値テーブルから
濃度変換テーブルBLTを作成するには、まず、閾値テ
ーブルの任意の行Oyに着目して、最小濃度(L=
0)、最大濃度(L=4)を含め、全列(0<=Ox<
=2)のO[x,y]を低い値から高い値へソートす
る。この場合、同値は無視する。
【0097】そして、隣り合った値をLa、Lbとし、
両端とする範囲内[La,Lb)(Lb含まず)のBL
T値をLa(小さいほうの値)とする。例えば、1行目
の値「2」、「4」、「4」を、「0」、「4」を含め
てソート(同値は無視)すると、「0」、「2」、
「4」となるので、L=0、1のBLT値が「0」、L
=2、3のBLT値が「2」、L=4のBLT値が
「4」となる。この処理を全行にわたって繰り返す。
【0098】この場合、ソートを用いないで、以下に説
明する方法を用いても、閾値テーブルから濃度変換テー
ブルBTLを作成することができる。
【0099】すなわち、閾値テーブルの任意の行Oyに
着目して、最小濃度(L=0)から最大濃度(L=4)
まで濃度値Lを変化させ、ある濃度値Lに対して全列
(0<=Ox<=2)のO[x,y]と比較する。ま
た、BLT値登録用として、Lminを用意し、Lmi
nの初期値は、最小濃度(L=0)とする。
【0100】そして、濃度値Lと同値のO[x,y]が
1つでもあれば、その濃度値LをLminとし、同値が
あるなしに関係なく、その時点のLminをその濃度値
Lに対応するBLT値とする。例えば、図6(a)の1
行目を、L=0、Lmin=0から開始すると、全列す
べて濃度Lとは異なる値であるため、BLT[0,0]
には、そのままLminの値の「0」が入る。L=1に
ついても、同様に、BLT[1,0]=0となる。L=
2では、同値がある(O[0,0])ため、Lmin=
2となり、BLT[2,0]=2となる。L=3では、
同値がないため、Lminの値の「2」が入る。L=4
では、同値があるため、Lmin=4となり、BLT
[4,0]=4となる。
【0101】このようにして、一意の閾値テーブルから
一意のディザパターンが得られ、そのディザパターンか
ら一意のBLTが得られ、図6(a)の閾値テーブルか
ら図3に示したディザパターンを得ることができ、図3
のディザパターンから図4に示した濃度変換テーブルB
LTを得ることができる。
【0102】したがって、図6(a)から上記2つの方
法で計算される濃度変換テーブルBLTは、どちらも図
4と同一となる。
【0103】このように、図形描画命令で指定される階
調濃度が8ビットで表現可能な0〜255の整数の濃度
値のとき、画像処理部10の使用するビットマップパタ
ーンを、疑似階調を表現するディザパターンとすると、
指定可能な濃度種類数分のビットマップであるディザパ
ターンをタイル状に敷き詰めて描画することができ、写
真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩
やかな画像データの画像処理をより一層高速に処理する
ことができる。
【0104】また、画像処理部10が、描画対象となる
図形の種類毎にディザパターンを有し、当該複数のディ
ザパターンを描画命令毎に切り替えて使用すると、描画
対象となる図形の種類(文字、グラフィック、イメージ
等)毎にディザパターンを切り替えることができ、写真
画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩や
かな画像データの画像処理をより一層高速に処理するこ
とができる。
【0105】さらに、指定される階調濃度のパラメータ
がカラー印刷用のCMYK色用の色濃度であると、画像
処理部の使用するビットマップパターンを疑似階調を表
現するCMYKそれぞれのディザパターンとすると、各
色材毎にディザパターンを有し、各色材毎にページメモ
リを生成して、出力時にそれらを重ねあわせて印刷する
場合に、各色材毎のディザパターンそれぞれに変換テー
ブルを作成することができ、写真画像イメージ等のよう
に隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像
処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣
接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に
処理することができる。
【0106】また、画像処理部10がディザパターンを
濃度値の閾値テーブルから生成すると、ディザパターン
を簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメ
ージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像
データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩
形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をよ
り一層高速に処理することができる。
【0107】さらに、画像処理部10が変換テーブルを
濃度値の閾値テーブルから生成すると、ディザパターン
を簡単かつ速やかに生成することができ、写真画像イメ
ージ等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像
データの画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩
形の画素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をよ
り一層高速に処理することができる。
【0108】そして、上記実施の形態において、画像処
理システム1の画像出力部20として、レーザプリンタ
を用いると、各描画命令からページメモリを生成する画
像処理部10の処理を、ページメモリの生成を行うレー
ザプリンタに適用することができ、写真画像イメージ等
のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データ
の画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画
素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層
高速に処理することができる。
【0109】また、上記実施の形態において、画像処理
システム1の画像出力部20として、インクジェットプ
リンタを用いると、各描画命令からページメモリを生成
する画像処理部10の処理を、ページメモリの生成をホ
スト、例えば、ホストコンピュータに適用することがで
き、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変
化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメー
ジ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0110】さらに、上記実施の形態において、画像処
理システム1の画像処理部10が画像処理を専用ASI
Cで行うと、画像処理をグラフィックアクセラレータ等
の専用ASICで行うことができ、写真画像イメージ等
のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データ
の画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画
素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層
高速に処理することができる。
【0111】また、上記実施の形態において、画像処理
システム1を、画像処理部10としてのホストコンピュ
ータと画像出力部20が接続され、画像処理を当該ホス
トコンピュータで行うものとすると、通常、処理能力の
高いホストコンピュータ側で画像処理を行うことがで
き、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変
化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメー
ジ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0112】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0113】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像処理システム
によれば、入力される画像データを処理する画像処理部
と当該画像処理部の処理結果に基づいて画像を出力する
画像出力部を備え、画像処理部で、入力される画像デー
タの図形描画命令を解釈して、当該図形描画命令を描画
属性命令の指定に従ってページメモリに書き込みんだ
後、画像出力部に出力するに際して、画像処理部が、ペ
ージメモリ上の任意の図形範囲を指定する命令と、階調
濃度を指定する命令と、指定された図形範囲内を指定さ
れた階調濃度で塗りつぶす命令からなる図形描画命令
を、当該指定された階調濃度に対応するビットマップパ
ターンを取得し、ページメモリの任意の座標位置に対応
するビットマップパターンの座標位置を計算して、当該
指定された図形範囲内を当該取得した当該指定された階
調濃度に対応するビットマップパターンを、当該計算し
たビットマップパターンの座標位置に基づいて、タイル
状に敷き詰めるように隣接してページメモリに描画する
ので、ページメモリ座標位置からビットマップ座標位置
の変換演算を整数除算の余りを用いて簡単かつ安価に行
うことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画
素の階調変化が緩やかな画像データを高速に画像処理す
ることができる。
【0114】請求項2記載の発明の画像処理システムに
よれば、指定可能な全濃度に対応するビットマップパタ
ーンの任意の同一行(高さ方向)のビットマップパター
ンを濃度の順に並べ、隣り合うビットマップパターンが
同じであると、低濃度または高濃度の方を、隣り合うビ
ットマップパターンが異なると、当該ビットマップに対
応する濃度を、全濃度に対してそれぞれ格納して、指定
濃度を同一行で同一のビットマップパターンを有する濃
度へ変換可能な変換テーブルを設けるとともに、当該変
換テーブルをビットマップパターンの全行に対して設
け、指定された図形範囲内を取得した前記指定された階
調濃度に対応するビットマップパターンをタイル状に敷
き詰めるように隣接してページメモリに描画するので、
隣接する複数の図形を、個々に指定された濃度に対応す
るビットマップパターンで描画する際に、個々の図形単
位で描画処理するのではなく、ページメモリの主走査
(X座標)方向のライン単位で描画処理し、変換テーブ
ルを用いてそのラインに対応するビットマップパターン
が同一である濃度値を使用して、隣接する図形が同一濃
度値であれば、まとめて描画処理を行うことができ、特
に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接して隣
り合う描画データの画像処理をより一層高速に処理する
ことができる。
【0115】請求項3記載の発明の画像処理システムに
よれば、画像処理部が、変換テーブルを予め用意、また
は、当該画像処理部の起動時等の初期の段階で作成して
用意するので、指定濃度に対応するビットマップパター
ンが途中で変化することのない静的データであると変換
テーブルもまた静的データであることを利用して、作成
処理に時間を要する変換テーブルの作成時間を削減する
ことができ、写真画像イメージ等のように隣り合う画素
の階調変化が緩やかな画像データの画像処理をより一層
高速に処理することができる。
【0116】請求項4記載の発明の画像処理システムに
よれば、画像処理部が、隣り合う複数の図形の各図形の
濃度に基づいて変換テーブルを参照して変換した濃度が
同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結果の図形集合
を、変換後の濃度に対応するビットマップパターンを用
いてページメモリに描画するので、隣接する複数の図形
を、個々に指定された濃度に対応するビットマップパタ
ーンで描画する際に、個々の図形単位で描画処理するの
ではなく、ページメモリの主走査(X座標)方向のライ
ン単位で描画処理し、変換テーブルを用いてそのライン
に対応するビットマップパターンが同一である濃度値を
使用して、隣接する図形が同一濃度値であれば、まとめ
て描画処理を行うことができ、写真画像イメージ等のよ
うに隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画
像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が
隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速
に処理することができる。
【0117】請求項5記載の発明の画像処理システムに
よれば、図形描画命令で指定される階調濃度が8ビット
で表現可能な0〜255の整数の濃度値であると、画像
処理部の使用するビットマップパターンが疑似階調を表
現するディザパターンとしているので、指定可能な濃度
種類数分のビットマップであるディザパターンをタイル
状に敷き詰めて描画することができ、写真画像イメージ
等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0118】請求項6記載の発明の画像処理システムに
よれば、画像処理部が、描画対象となる図形の種類毎に
ディザパターンを有し、当該複数のディザパターンを描
画命令毎に切り替えて使用するので、描画対象となる図
形の種類(文字、グラフィック、イメージ等)毎にディ
ザパターンを切り替えることができ、写真画像イメージ
等のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0119】請求項7記載の発明の画像処理システムに
よれば、指定される階調濃度のパラメータがカラー印刷
用のCMYK色用の色濃度であると、画像処理部の使用
するビットマップパターンを疑似階調を表現するCMY
Kそれぞれのディザパターンとしているので、各色材毎
にディザパターンを有し、各色材毎にページメモリを生
成して、出力時にそれらを重ねあわせて印刷する場合
に、各色材毎のディザパターンそれぞれに変換テーブル
を作成することができ、写真画像イメージ等のように隣
り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像処
理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣接
して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に処
理することができる。
【0120】請求項8記載の発明の画像処理システムに
よれば、画像処理部がディザパターンを濃度値の閾値テ
ーブルから生成するので、ディザパターンを簡単かつ速
やかに生成することができ、写真画像イメージ等のよう
に隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像
処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣
接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に
処理することができる。
【0121】請求項9記載の発明の画像処理システムに
よれば、画像処理部が変換テーブルを濃度値の閾値テー
ブルから生成しているので、ディザパターンを簡単かつ
速やかに生成することができ、写真画像イメージ等のよ
うに隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画
像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が
隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速
に処理することができる。
【0122】請求項10記載の発明の画像処理システム
によれば、画像出力部として、レーザプリンタを用いて
いるので、各描画命令からページメモリを生成する画像
処理部の処理を、ページメモリの生成を行うレーザプリ
ンタに適用することができ、写真画像イメージ等のよう
に隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像
処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣
接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に
処理することができる。
【0123】請求項11記載の発明の画像処理システム
によれば、画像出力部として、インクジェットプリンタ
を用いているので、各描画命令からページメモリを生成
する画像処理部の処理を、ページメモリの生成をホス
ト、例えば、ホストコンピュータに適用することがで
き、写真画像イメージ等のように隣り合う画素の階調変
化が緩やかな画像データの画像処理、特に、画像イメー
ジ等に見られる矩形の画素が隣接して隣り合う描画デー
タの画像処理をより一層高速に処理することができる。
【0124】請求項12記載の発明の画像処理システム
によれば、画像処理部が画像処理を専用ASICで行う
ので、画像処理をグラフィックアクセラレータ等の専用
ASICで行うことができ、写真画像イメージ等のよう
に隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データの画像
処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画素が隣
接して隣り合う描画データの画像処理をより一層高速に
処理することができる。
【0125】請求項13記載の発明の画像処理システム
によれば、画像処理部としてのホストコンピュータと画
像出力部が接続され、画像処理を当該ホストコンピュー
タで行うので、通常、処理能力の高いホストコンピュー
タ側で画像処理を行うことができ、写真画像イメージ等
のように隣り合う画素の階調変化が緩やかな画像データ
の画像処理、特に、画像イメージ等に見られる矩形の画
素が隣接して隣り合う描画データの画像処理をより一層
高速に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムの一実施の形態を適
用した画像処理システムの要部ブロック構成図。
【図2】図1の画像処理システムに入力される入力図形
の一例を示す図。
【図3】図2の入力図形の濃度値及び濃度0%と濃度1
00%に対するビットマップパターンの一例を示す図。
【図4】図1のBLT作成部の作成する濃度変換テーブ
ル(BLT)の一例を示す図。
【図5】図1の画像処理システムによる画像処理を示す
フローチャート。
【図6】入力図形の場合の濃度値に対する閾値テーブル
の一例(a)と濃度値L=3が指定された場合に(a)
の閾値テーブルを用いて作成されるディザパターンの一
例(b)を示す図。
【符号の説明】
1 画像処理システム 10 画像処理部 11 描画命令入力部 12 描画命令演算部 13 BLT検索部 14 BLT作成部 15 描画命令描画部 16 ビットマップパターン検索部 17 ページメモリ 18 CPU 20 画像出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 B41J 3/00 A Fターム(参考) 2C262 AA02 AA05 AB19 BB01 BB03 BB05 BB06 BB21 BC01 BC11 DA13 5B057 AA11 CA12 CA16 CB12 CB16 CE13 CH01 CH11 5C077 LL18 MP08 NN09 PP33 PP54 PQ12 PQ22 PQ23 TT03 TT05 5C079 HB03 LC04 MA02 MA04 MA11 NA11 PA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される画像データを処理する画像処理
    部と当該画像処理部の処理結果に基づいて画像を出力す
    る画像出力部を備え、前記画像処理部で、入力される画
    像データの図形描画命令を解釈して、当該図形描画命令
    を描画属性命令の指定に従ってページメモリに書き込み
    んだ後、前記画像出力部に出力する画像処理システムで
    あって、前記図形描画命令が、前記ページメモリ上の任
    意の図形範囲を指定する命令と、階調濃度を指定する命
    令と、前記指定された図形範囲内を前記指定された階調
    濃度で塗りつぶす命令からなり、前記画像処理部が、前
    記指定された階調濃度に対応するビットマップパターン
    を取得し、前記ページメモリの任意の座標位置に対応す
    るビットマップパターンの座標位置を計算して、前記指
    定された図形範囲内を前記取得した前記指定された階調
    濃度に対応するビットマップパターンを、前記計算した
    前記ビットマップパターンの座標位置に基づいて、タイ
    ル状に敷き詰めるように隣接して前記ページメモリに描
    画することを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】前記画像処理部は、指定可能な全濃度に対
    応するビットマップパターンの任意の同一行(高さ方
    向)のビットマップパターンを濃度の順に並べ、隣り合
    うビットマップパターンが同じであると、低濃度または
    高濃度の方を、隣り合うビットマップパターンが異なる
    と、当該ビットマップに対応する濃度を、全濃度に対し
    てそれぞれ格納して、指定濃度を同一行で同一のビット
    マップパターンを有する濃度へ変換可能な変換テーブル
    を有するとともに、当該変換テーブルをビットマップパ
    ターンの全行に対して有し、前記指定された図形範囲内
    を前記取得した前記指定された階調濃度に対応するビッ
    トマップパターンをタイル状に敷き詰めるように隣接し
    て前記ページメモリに描画することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理システム。
  3. 【請求項3】前記画像処理部は、前記変換テーブルを予
    め用意、または、当該画像処理部の起動時等の初期の段
    階で作成して用意することを特徴とする請求項2記載の
    画像処理システム。
  4. 【請求項4】前記画像処理部は、隣り合う複数の図形の
    各図形の濃度に基づいて前記変換テーブルを参照して変
    換した濃度が同一の隣り合う図形を検索し、当該検索結
    果の図形集合を、前記変換後の濃度に対応するビットマ
    ップパターンを用いて前記ページメモリに描画すること
    を特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記画像処理システムは、前記図形描画命
    令で指定される階調濃度が8ビットで表現可能な0〜2
    55の整数の濃度値であり、前記画像処理部の使用する
    前記ビットマップパターンが疑似階調を表現するディザ
    パターンであることを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれかに記載の画像処理システム。
  6. 【請求項6】前記画像処理部は、描画対象となる図形の
    種類毎に前記ディザパターンを有し、当該複数のディザ
    パターンを描画命令毎に切り替えて使用することを特徴
    とする請求項5記載の画像処理システム。
  7. 【請求項7】前記画像処理システムは、前記指定される
    階調濃度のパラメータがカラー印刷用のCMYK色用の
    色濃度であり、前記画像処理部の使用する前記ビットマ
    ップパターンが疑似階調を表現するCMYKそれぞれの
    ディザパターンであることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載の画像処理システム。
  8. 【請求項8】前記画像処理システムは、前記画像処理部
    が前記ディザパターンを濃度値の閾値テーブルから生成
    することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか
    に記載の画像処理システム。
  9. 【請求項9】前記画像処理システムは、前記画像処理部
    が前記変換テーブルを濃度値の閾値テーブルから生成す
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の画像処理システム。
  10. 【請求項10】前記画像処理システムは、前記画像出力
    部がレーザプリンタであることを特徴とする請求項1か
    ら請求項9のいずれかに記載の画像処理システム。
  11. 【請求項11】前記画像処理システムは、前記画像出力
    部がインクジェットプリンタであることを特徴とする請
    求項1から請求項9のいずれかに記載の画像処理システ
    ム。
  12. 【請求項12】前記画像処理システムは、前記画像処理
    部が前記画像処理を専用ASICで行うことを特徴とす
    る請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像処理
    システム。
  13. 【請求項13】前記画像処理システムは、前記画像処理
    部としてのホストコンピュータと前記画像出力部が接続
    され、前記画像処理を当該ホストコンピュータで行うこ
    とを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記
    載の画像処理システム。
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