JP2008071317A - 画像形成装置 - Google Patents

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泰司 柳田
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Abstract

【課題】グラデーション画像の画像形成の高速化を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】グラデーション解析部240により、グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なるピクセル間の色の変化量を解析する。さらに本発明では、連続する同一色のピクセル数を色変化パターンテーブルとし、隣接し且つ色の異なるピクセル間の色の変化量を色変化量テーブルとしてRAMに格納する。画像形成装置は、この二つのテーブルの値に基づきグラデーション画像を形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、グラデーション画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置では、元来ある色からある色へ徐々に色を変化させた画像であるグラデーション画像を形成するものがある。このグラデーション画像は、PostScriptやPDF(Portable Document Format)に代表されるPDL(Page Description Language)のコマンドにより形成されるものである。
このグラデーション画像は、グラデーションで表現される色数分の画像が重なりながら描写される場合が多く、この場合形成される画像の面積が大きくなるため、無駄な画像形成処理が発生し、画像形成処理の高速化の妨げとなる。
また、近年のPDLでは、一括で所定の領域を、グラデーション画像が形成されたグラデーション領域とするコマンドなども備えている。しかし、このグラデーション領域を形成するためには、グラデーション領域となる領域の色幅を正確に把握する必要があり、このためには大量の浮動小数点演算が必須となる。このため画像形成処理に時間がかかる。
そこで、例えば特開2005−7824号公報(特許文献1)には、重なり判定処理を描画命令が隣接するグラフィック図形に特化し、少ない判定処理量により多くの無駄な描画処理時間を削減することで、全体の処理の高速化を図ることが記載されている。
特開2005−7824号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、グラデーション画像を形成する際に依然としてグラデーションで表現される色数の画像を形成しているため、グラデーション画像の画像形成に係る時間をさほど短縮することができない。
そこで本発明は上記の問題点を鑑みてこれを解決すべく成されたものであり、グラデーション画像の画像形成の高速化を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、上記目的を達成するために以下の如き構成を採用した。
本発明の画像形成装置は、グラデーション画像を形成する画像形成装置において、前記グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を解析するグラデーション解析手段を有する構成とすることができる。
係る構成によれば、グラデーション画像の画像形成の高速化を実現する画像形成装置を提供することができる。
また、前記グラデーション解析手段は、前記連続する同一色のピクセル数を、前記グラデーション画像の色変化のパターンを示す色変化パターンテーブルとし、前記隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を、前記色変化における色の変化量を示す色変化量テーブルとし、当該画像形成装置は、前記色変化パターンテーブルの値と、前記色変化量テーブルの値とに基づき前記グラデーション画像を形成する構成としても良い。
係る構成によれば、グラデーション画像の形成において浮動小数点演算が不要となり、グラデーション画像の画像形成をより高速に行うことができる。
本発明の画像形成方法は、グラデーション画像を形成する画像形成方法において、前記グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を解析するグラデーション解析手順を有する方法とすることができる。
係る方法によれば、グラデーション画像の画像形成の高速化を実現することができる。
本発明の画像形成プログラムは、グラデーション画像を形成する画像形成プログラムにおいて、コンピュータに、前記グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を解析するグラデーション解析ステップを実行させるプログラムとすることができる。
係るプログラムによれば、グラデーション画像の画像形成の高速化を実現することができる。
本発明によれば、グラデーション画像の画像形成の高速化を実現することができる。
本発明によれば、グラデーション画像を解析するグラデーション解析部により、グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なるピクセル間の色の変化量を解析する。さらに本発明では、連続する同一色のピクセル数を色変化パターンテーブルとし、隣接し且つ色の異なるピクセル間の色の変化量を色変化量テーブルとして画像形成装置の有する記憶部に格納する。画像形成装置は、この二つのテーブルの値に基づきグラデーション画像を形成する。よって本発明によれば、グラデーション画像の形成にあたり浮動小数点演算を行う必要がなく、より高速にグラデーション画像を形成できる。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は本発明の画像形成装置の有するコントローラ部100のハードウェア構成図の例である。
画像処理装置の有するコントローラ部100は、画像形成装置を動作させる各種の処理の制御を司る。
コントローラ部100は、ホストインターフェイス(以下、ホストIF)110、ROM120、RAM130、CPU140、エンジンインターフェイス(以下、エンジンIF)150とを有する。
ホストIF110は、例えばネットワークを介して画像形成装置に接続されたコンピュータなどから送信される画像データを受信する。ここで受信される画像データは、例えばPDL等により記述された、グラデーションを形成する画像データであっても良い。
ROM120は記憶手段であり、例えばPDLで記述された画像データ(以下、PDLコマンドと呼ぶ。)に対する画像形成処理を行うためのプログラムや、フォントデータなどか格納されている。RAM130は一時的にデータを保持する記憶手段であり、例えばフレームメモリや、ROM120に格納されたプログラムを実行する際のワークメモリを提供するものである。また、RAM130には、後に説明する色変化パターンテーブルや、色変化量テーブルなどが格納されても良い。
CPU140は、コントロール部100で行われる処理を制御する制御手段である。すなわち、コントロール部100は画像形成装置で行われる処理を制御するものであるから、コントロール部100を制御するCPU140は、画像形成装置全体を制御する制御手段である。エンジンIF150は、画像形成装置の有する図示しないプリンタ・エンジンを制御するためのインターフェイスである。
図2は、本発明の画像形成装置の機能構成を説明する図の例である。
画像形成装置は、PDLコマンドインターフェイス部210、グラフィックステータス部220、スキャンライン変換部230、グラデーション解析部240、フレーム展開部250とを有する。
PDLコマンドインターフェイス部210は、ホストIF110により受信された画像データやPDLコマンドを受け取る。PLDコマンドには、例えばイメージ、テキスト、グラフィックなどの形状を描画するための図形データと、描画される図形の色等の描画属性情報であるグラデーションデータが含まれる。ここで、図形データとは、グラデーションで表現されるグラデーション画像の輪郭を示す図形のデータである。グラデーションデータについての説明は後述する。
グラフィックステータス部220は、PDLコマンドに含まれるグラデーションデータを受け取り保持する。スキャンライン変換部230では、PDLコマンドに含まれる矩形、ベジェ、ポリゴンなどの図形データを、画像形成装置における印刷解像度に応じたピクセルのランレングス形式に変換する。
グラデーション解析部240は、グラフィックステータス部230に保持されたグラデーションデータに基づき、スキャンライン変換部230においてランレングス形式に変換された図形データのランデータをグラデーションで描画する。グラデーション解析部240における処理の詳細は後述する。フレーム展開部250は、グラデーション解析部240において処理が施されたデータを展開し、フレームに描画する。ここでいうフレームとは、画像データから形成される画像を示す。
以下に、図3を参照して本実施形態における画像形成装置の動作について説明する。図3は、本実施形態の画像形成装置の動作を説明する図の例である。本実施形態の画像形成装置は、以下のようにグラデーション画像を形成する。
PDLコマンドインターフェイス部210は、ホストIF110より受信したPDLコマンドを含まれるグラデーションデータをグラフィックステータス部220へ格納する。グラフィックステータス部220では、このグラデーションデータを保持する(S1)。グラフィックステータス部220において、PDLコマンドが保存されると、グラフィックステータス部220はその旨をPDLコマンドインターフェイス部210へ伝達する(S2)。
次に、PDLコマンドインターフェイス部210ではPDLコマンドに含まれる図形データ(図3に示すBezier,Line,Rect)をスキャンライン変換部230に送る(S3)。スキャンライン変換部230は、PDLコマンドインターフェイス部210より受けた図形データをランレングス形式に変換し、変換後のランデータをグラデーション解析部240へ渡す(S4)。グラデーション解析部240は、ランデータを受け取ると、このランデータに対応したグラデーションデータを取得すべくグラデーションデータ取得要求をグラフィックステータス部220へ送る(S5)。グラフィックステータス部220は、この取得要求を受けると、グラデーションデータをグラデーション解析部240へ渡す(S6)。
次に、グラデーション解析部240は、ランデータとグラデーションデータに基づき、ランデータのうち、同じ色で描画されるランデータを抽出する。そして、抽出されたランデータをフレーム展開部250へ送り、フレームへの描画を要求し(S7)、処理を終了する(S8)。S7とS8は、フレーム内が塗りつぶされるまで繰り返される。フレーム内の塗りつぶしが終了すると、グラデーション解析部240は、スキャンライン変換部230へ描画が終了した旨を伝達する(S9)。スキャンライン変換部230は、これを受けてPDLコマンドインターフェイス部210へ描画が終了した旨を伝達する(S10)。以上のシーケンスによりグラデーション画像の描画が完了する。画像形成装置では、このグラデーション画像が形成される。
ここで、図4を参照して、グラデーションデータについて説明する。図4は、本実施形態におけるグラデーションデータを説明する図の例である。ここでは、図4に示す紙面上左上の点Oを座標原点とした座標系上にグラデーション画像を描画する場合を説明する。
図4に示す矩形領域40は、グラデーションにより塗りつぶされる領域である。本実施形態でのグラデーションデータとは、この矩形領域40におけるグラデーションを指定するために必要となる、矩形領域40の描画属性情報である。ここで言う描画属性情報とは、例えば矩形領域40の原点の座標、幅、高さなどである。
また、グラデーションデータには、矩形領域40の原点の色、矩形領域40のX軸方向の終端の色、矩形領域40のY軸方向の終端の色などを例えばRGB空間において指定した色情報が含まれている。このような矩形情報を元にすれば、矩形領域40内のグラデーションを表現することができる。
次に、図5を参照して、スキャンライン変換部230によりランデータに変換される図形データについて説明する。図5は、本実施形態のランデータを説明する図の例である。
図5に示す楕円50は、Bezier曲線で表現される。よってこの場合、図3に示すS3において、PDLコマンドインターフェイス部210はスキャンライン変換部230へBezierデータを渡すことになる。
このBezierデータは、スキャンライン変換部230により画像形成装置の印刷解像度に応じたピクセルに変換される。図5に示す格子1マスは1ピクセルを示す。楕円50は、スキャンライン変換部230によりピクセルに変換されると、図5に示す網掛け部51に表現される部分に変換される。この網掛け部51で表されたデータが、ランデータとなる。
図5に示すランデータは、YをY座標、SXをランデータの始点X座標、EXをランデータの終点X座標としたとき、(Y=0,SX=5,EX=13)、(Y=1,SX=3,EX=15)、(Y=2,SX=2,EX=16)、・・・・、(Y=13,SX=3,EX=15)、(Y=14,SX=2,EX=16)というように表される。
次に、図6乃至図11を参照して、図3のS7におけるグラデーション解析部240での処理を説明する。図3のS7において、グラデーション解析部240は、ランデータとグラデーションデータに基づき、ランデータのうち、同じ色で描画されるランデータを抽出する。すなわち、同一色の連続するピクセルを抽出する。
図6は、図3のS7におけるグラデーション解析部240の処理を説明するフローチャートの例である。図7乃至図11は、グラデーション解析部240における同じ色で描画されるランデータの抽出を説明する第一乃至第五の図である。
尚、本実施形態では、以下の条件のグラデーション画像が描画されるものとして説明する。本実施形態では、グラデーションが描画される領域70(図7参照)は、座標(0,0)から座標(25,25)までの領域の矩形である。グラデーションの原点座標を(0,0)、グラデーションのX軸方向の幅(領域幅)を26、Y軸方向の幅(領域高さ)を26とし、グラデーションの原点色を(0,0,0)、グラデーションのX軸方向の終端色を(8,8,8)、Y軸方向の終端色を(8,8,8)とした。また、本実施形態におけるグラデーション画像がRGB色空間で描画されるモノクロ画像として説明する。
グラデーション解析部240は、グラデーション解析を開始すると、X軸方向において同じ色で塗られているピクセルの数を求める(S101)。図7に示す本実施形態では、領域幅26であり、グラデーションの原点色が(0,0,0)、グラデーションのX軸方向の終端色が(8,8,8)である。よって、この領域幅内に表現されるR色は0から8までの9色であるから、同じR色で塗られるピクセル数は、9/26であり、2.888・・・ピクセルとなる。G色、B色に対しても同様に求められる。従って、RGBそれぞれにおいて同じ色で塗られるピクセル数は、R=2.88888、G=2.88888、B==2.88888となる。
これは例えば、R色が0から1に変化する間に2.8888ピクセルある、ということを意味する。G色、B色についても同様である。よって本実施形態では、X軸方向において同じ色(RGB色)で塗られるピクセル数は2.8888である。
次に、グラデーション解析部240は、グラデーションにおいて同一色の連続するピクセル数のパターン、すなわち色変化のパターンを求める(S102)。グラデーション解析部240は、S101で求めた、連続する同一色のピクセル数に基づき、X軸方向におけるピクセル数の配列を求める。
S102において求められる配列は、以下のようになる。尚本実施形態では、少数点以下を切り上げて演算を行うものとした。
領域70の領域幅において、原点から1番目の色の変化点は、2.8888*1=2.8888であるから、原点から3ピクセル目と4ピクセル目の境界である。よって、1番目の色で塗られるピクセル数は3ピクセルとなる。
以下同様に、原点から2番目の色の変化点は、2.8888*2=5.7777である。1番目の色の変化点までのピクセル数3を引くと2.7777となる。よって、2番目の色で塗られるピクセル数は3ピクセルとなる。
このようにして、同じ色で塗られるピクセル数を算出すると、8番目の色で塗られるピクセル数までは3となる。以下に、9番目の色で塗られるピクセル数について説明する。
原点から9番目の色の変化点は、2.8888*9=240000であるから、8番目までの色で塗られるピクセル数24を引くと、2ピクセルとなる。よって、9番目の色で塗られるピクセル数は2となる。
以上から、X軸方向のグラデーションにおける連続する同一色のピクセル数の配列は、(3,3,3,3,3,3,3,3,2)となる。グラデーション解析部240は、この配列を色変化パターンテーブルとして、例えば記憶手段であるRAM130などに格納する。
次にグラデーション解析部240は、S102で求めた色変化パターンに応じて、RGB各色において変化点で色が変化した後の色を求めるために使用する色変化量テーブルを求める(S103)。ここで求める色変化量とは、隣接し且つ色の異なるピクセル間の色変化量となる。
本実施形態では、領域70内に表現されるグラデーション画像をモノクロ画像としているので、RGB共に色の変化量は同じである。よって、この場合、色変化量テーブルはR色、G色、B色共に(0,1,1,1,1,1,1,1,1)となる。尚、この色変化量テーブルは、開始原点色の色を起点に色が変化する際の色の増分値を表している。
図7に示す本実施形態では、開始原点が(0,0,0)から始まるので、1番目の色は、R色、G色、B色それぞれの色変化量テーブルの1番目の変化量の値を開始原点の色に足せば求められる。同様に、2番目の色は、R色、G色、B色それぞれの色変化量テーブルの2番目の変化量の値を一番目の色に足せば求められる。よって、領域70における一番上のラインにおいて、色変化パターンに応じて各ピクセルに塗られる色は、例えば以下のようになる(図7参照)。
図7に示すように、原点から見て最初の3ピクセルは、開始原点の色(0,0,0)に、色変化量テーブルの1番目の値である0を足す。よって、原点から見て1番目の色は(0,0,0)である。次の3ピクセルは、1番目の色(0,0,0)に色変化量テーブルの1番目の値である1を足す。よって、原点から見て2番目の色は(1,1,1)となる。さらに次の3ピクセルは、2番目の色(1,1,1)に色変化量テーブルの2番目の値である1を足す。よって、原点から見て3番目の色は(1,1,1)となる。同様にして、原点からもて9番目の色(9,9,9)まで求めることができる。
次にグラデーション解析部240は、Y座標方向における処理を開始する(S104)。
まずグラデーション解析部240は、Y座標における色変化パターンを求める(S105)。本実施形態では、先頭行における色変化パターンは、S102で求めた色変化パターンと同様のものを用いる。先頭行以下の色変化パターンは、先頭行の色変化パターンをシフトさせることにより求める。Y座標方向における処理についての詳細は後述する。
次にグラデーション解析部240は、S103で求めた色変化量テーブルを用いてY座標方向のグラデーションの色を求める(S106)。
次にグラデーション解析部240は、同じ色が続く行数(ピクセル数)を求める(S107)。行数を求める方法は、S102においてX軸方向の色変化パターンを求めた方法と同様の方法で求めることができる。すなわち、領域70における領域高さは26であり、領域高さ内に表現される色は0から8までの9色であるから、同じ色で塗られる行数は、9/26であり、2.888・・・行となる。よって、小数点以下が切り上げられて、3行となる。本実施形態では、1番目の色から8番目の色までは、3行ずつ同じ色で塗られ、9番目の色の場合は2行が同じ色で塗られることとなる。
この行数が求まると、グラデーション解析部240は、S105で求めた行数分のループを繰り返す(S108)。また、グラデーション解析部240は、S102で求めた色変化パターンテーブルの値分のループとなる(S109)。S109における色変化パターンテーブルは(3,3,3,3,3,3,3,3,2)であるから、9回のループとなる。
グラデーション解析部240は、同じ色のピクセル単位でフレーム展開部250を呼び出す手続きをする(S110)。以下に、先頭行をフレームに展開する手続きを図8を参照して説明する。
S110において、グラデーション解析部240は、X=0,Y=0からピクセル数3、色(0,0,0)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=3,Y=0からピクセル数3、色(1,1,1)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。さらに、グラデーション解析部240は、X=6,Y=0からピクセル数3、色(2,2,2)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=9,Y=0からピクセル数3、色(3,3,3)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=0,Y=12からピクセル数3、色(4,4,4)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=0,Y=15からピクセル数3、色(5,5,5)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=0,Y=18からピクセル数3、色(6,6,6)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=0,Y=21からピクセル数3、色(7,7,7)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。次にグラデーション解析部240は、X=0,Y=24からピクセル数2、色(8,8,8)でフレーム展開部250を呼び出し描画する。
グラデーション解析部240は、このようにして一行分のグラデーションを描画するとS111にて色変化パターンのループが終了する。この処理をS107で求めた同じ色の行数と同じ回数繰り返す(S112)。色変化パターンに対応したループと、同じ色の行数に対応したループが終了すると、グラデーション解析部240はY座標における処理を終了し(S113)、グラデーション解析を終了する。以上の処理によれば、図8に示すようなグラデーション画像が形成される。
次にY座標方向における処理を説明する。
図6のS104において開始されたY座標の処理のループが1回終了すると、Y座標はS107で求めたライン数分進むことになる。図9に示す例では、Y座標は0に3加算されて3となる。
S105では、色変化パターンテーブルを求める。例えばX座標方向の色変化パターンを変化させる場合、S102で求めた色変化パターンテーブルの値を右方向または左方向のいずれか一方にシフトさせてゆけばよい。本実施形態では左方向にシフトさせるものとした。
色変化パターンデーブル(3,3,3,3,3,3,3,3,2)を左方向にシフトさせると、先頭の値が最後に移動し、(3,3,3,3,3,3,3,2,3)が求まる。図10は、X軸方向の色変化パターンが左方向にシフトしていく様子を示した図の例である。
S106では、RGBそれぞれの色を求める。行の先頭の色を開始原点(0,0,0)から求めると、Y軸方向の2番目の色は色変化量テーブルより(1,1,1)となる。このときX軸方向の色変化パターンテーブルより、X軸方向の色変化を求めると、原点から1番目の色が(1,1,1)、2番目の色が(2,2,2)となっていき、9番目の色が(9,9,9)となる。このステップを繰り返すことにより、図11に示すようなグラデーション画像を形成することができる。
このように、本実施形態の画像形成装置では、色変化パターンテーブルの値と、色変化量テーブルの値を用いてグラデーション画像の色を求めることができる。よってグラデーション画像の形成において、浮動小数点の演算をする必要がない。このため、画像形成装置における演算量が大幅に削減でき、より高速なグラデーション画像の形成を実現できる。
以下に、その他のパターンのグラデーションを形成する場合について説明する。
図7から図11に示す例では、領域70の左上から右下へ向かって斜めのグラデーションの描画の例であった。以下には、X軸方向へ向かうグラデーションと、Y軸方向へ向かうグラデーションについて説明する。
X軸方向へのグラデーションは、Y軸方向のグラデーションの終端色を開始原点の色である(0,0,0)と同様にすれば良い。この場合、図6のS107で求められるY軸方向への同じ色の行数は、グラデーション描画領域の高さと等しくなる。
Y軸方向へのグラデーションは、X軸方向のグラデーションの終端色を開始原点の色である(0,0,0)と同様にすれば良い。この場合、図6のS107で求められるX軸方向への同じ色の行数は、グラデーション描画領域の幅と等しくなる。この場合、図2のS102で求めるX軸方向の色変化パターンは一定となり、色だけがY軸方向に向かって変化していくことになる。
また、本実施形態ではグラデーション画像がモノクロ画像である前提で説明したが、本発明は、カラーのグラデーション画像の形成にも同様に適用することができる。
以下に図面を参照してカラーのグラデーション画像の形成について具体例を挙げて説明する。以下に、グラデーション画像が形成されるグラデーション領域を座標(0,0)−(25,25)の矩形とし、その開始原点を(0,0)とした。このときグラデーション領域の幅は26、グラデーション高さは26であり、グラデーション開始原点の色(0,0,0)、グラデーションのX軸方向の終端色(4,3,8)、グラデーションのY軸方向の終端色(4,3,8)とした。
図12は、カラーのグラデーション画像において色変化パターンテーブルと色変化量テーブルの求め方を説明する図である。
図12で説明する例において、R色において連続する同一色のピクセル数Rdは、26/5で求められるので、Rd=5.2となる。同様にG色における連続する同一色のピクセル数Gdは26/4で求められるので、Gd=6.5となる。B色における同じ色で塗られるピクセル数Bdは26/9で求められるので、Bd=2.8888となる。
図12のS201で示されるpixindexは、グラデーション解析部240により求められる、上記の各色における連続する同一色のピクセル数のことである。尚、以下の説明において、「連続する同一色のピクセル数」のことを変化ピクセル数と呼ぶ。この変化ピクセル数の初期値は0とした(S201)。
グラデーション解析部240は、X軸方向へのグラデーションの描画を展開する処理を開始する。ここではX座標が26になるまで処理を行う(S202)。尚、ここでRi、Gi、Biとは各色の変化量を示し、1、2、3、4・・・と変化していく。
グラデーション解析部240は、R色、G色、B色の各色毎の変化ピクセル数を求める(S203)。ここで、グラデーション解析部240は、1番目の変化ピクセル数は、3色の変化ピクセル数のうち最小のピクセル数をRGB色の変化ピクセル数とする。
ここではR色の変化ピクセル数は、(5.2*1−0=5.2)となる。グラデーション解析部240は、少数点以下は切り上げるため、R色の変化ピクセル数Rnは6となる。同様に、G色の変化ピクセル数は、(6.5*1−0=6.5)となるため、G色の変化ピクセル数Gnは7となる。同様に、B色の変化ピクセル数は、(2.8888*1−0=2.8888)となるため、B色の変化ピクセル数Bnは3となる。よって、ここでRGB色の変化ピクセル数numは3となる(S204)。
次にグラデーション解析部240は、R色の少数点以下を切り上げ前の変化ピクセル数Rdと、少数点以下切り上げ後の変化ピクセル数Rnからnumを引いた値とを比較する(S205)。ここで、Rdのほうが大きい場合、R色は変化しない。Rdのほうが小さい場合、R色が変化することになる。よって、S205においてRdが小さい場合に、グラデーション解析部240は、Rdの方が小さい場合、R色の変化量であるRiに1を足して(S206)、この値を色変化値Raとする(S207)。Rdの方が大きい場合、グラデーション解析部240は、Ra=0とする(S208)。
グラデーション解析部240は、S209からS212において、G色に対してS205からS208までの処理と同様の処理を行う。また、グラデーション解析部240は、S213からS216において、B色に対してS205からS208までの処理と同様の処理を行う。
そして、グラデーション解析部240は、各色において上記の処理を施したのち、処理済みの累積ピクセル数を加算する(S217)。ここで示す例では、このとき加算される値は3である。
次に、グラデーション解析部240は、RGB色の変化ピクセル数を色変化パターンテーブルへ格納する(S218)。次に、グラデーション解析部240は、S205からS216で求められたRa、Ga、Baそれぞれの値を色変化量テーブルに格納する(S219)。そして、グラデーション解析部240は、X座標方向のグラデーションの展開を終了する(S220)。この処理を繰り返し行うことにより、色変化パターンテーブルと色変化量テーブルが求まる。色変化パターンテーブルと色変化量テーブルが求まれば、図6のS103以降の処理により、グラデーション画像を形成することができる。
このように、本発明はカラーのグラデーション画像においても同様に、浮動小数点演算をせずに画像形成を行うことができる。よって、グラデーション画像をより高速に形成することができる。
尚、本実施形態では、RGB色空間における処理について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばCMYK色空間や、グレイスケールであっても良い。またこの場合、本発明の画像形成装置には、グラデーション画像を形成する際に、グラデーションの解析処理で用いられた色空間またはスケールに切り換えて画像形成することが可能であっても良い。また、本実施形態では、色変化パターンを画素の配列により求めたが、これに限定されるものではなく、例えばビットフィールドにおける色変化パターンを求めても良い。この場合には、色変化パターンテーブルの容量を低減することが可能となる。またこの場合、画像形成装置において、色変化パターンテーブルを、画素の配列により求めるか、ビットフィールドにより求めるかを選択可能としても良い。
次に、図13を参照して上記実施形態で説明した各機能を実現させる画像形成プログラムが記録された記録媒体を説明する。記録媒体410に記録された画像形成プログラム400が、コンピュータ500に読み込まれて実行されることにより、本実施形態で説明した各機能を実現することができる。
例えばコンピュータ500は、CPU510、ハードディスク520、メモリ530、表示部540、入力部550、通信部560、記録媒体読込部570を備えている。CPU510は演算処理装置であって、コンピュータ500において実行される演算や処理を実行する。ハードディスク520は、データを格納する記憶手段であって、コンピュータ500上で動作するアプリケーションや、このアプリケーションにより作成されたデータなどが格納されている。メモリ530には、コンピュータ500に係る各種の設定値や、CPU510での演算結果などが格納される。
表示部540はディスプレイなどであり、コンピュータ500において作成されたデータなどをユーザに閲覧可能に表示する。入力部550は例えばキーボードやマウスであって、ユーザの操作により各種データが入力される。通信部560は例えばネットワークコントロールユニットなどであり、コンピュータ500が外部の装置と通信を行うためのものである。記録媒体読み込み部570は、各種記録媒体に記録されたデータやプログラムなどを読み込むものであり、例えばフロッピー(登録商標)ディスクドライバなどである。
記録媒体410は、本実施形態の各機能を実現させる画像形成プログラム400が記録されている。この画像形成プログラム400は、記録媒体読込部570により読み込まれてCPU510において実行される。記録媒体410は、例えばフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等であっても良く、コンピュータ500において読み取り可能なに媒体であれば良い。また、画像形成プログラム400はネットワークを介して通信部560により受信されて、ハードディスク520等に格納されても良い。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態にあげた構成、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明はグラデーション画像を形成する画像形成装置に応用可能である。
本発明の画像形成装置の有するコントローラ部100のハードウェア構成図である。 本発明の画像形成装置の機能構成を説明する図である。 、本実施形態の画像形成装置の動作を説明する図である。 本実施形態におけるグラデーションデータを説明する図である。 本実施形態のランデータを説明する図である。 図3のS7におけるグラデーション解析部240の処理を説明するフローチャートである。 グラデーション解析部240における同じ色で描画されるランデータの抽出を説明する第一の図である。 グラデーション解析部240における同じ色で描画されるランデータの抽出を説明する第二の図である。 グラデーション解析部240における同じ色で描画されるランデータの抽出を説明する第三の図である。 グラデーション解析部240における同じ色で描画されるランデータの抽出を説明する第四の図である。 グラデーション解析部240における同じ色で描画されるランデータの抽出を説明する第五の図である。 カラーのグラデーション画像において色変化パターンテーブルと色変化量テーブルの求め方を説明する図である。 実施形態で説明した各機能を実現させる画像形成プログラムが記録された記録媒体を説明する図である。
符号の説明
70 グラデーション領域
210 PDLコマンドインターフェイス部
220 グラフィックステータス部
230 スキャンライン変換部
240 グラデーション解析部
250 フレーム展開部
400 画像形成プログラム
410 記録媒体

Claims (4)

  1. グラデーション画像を形成する画像形成装置において、
    前記グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を解析するグラデーション解析手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記グラデーション解析手段は、前記連続する同一色のピクセル数を、前記グラデーション画像の色変化のパターンを示す色変化パターンテーブルとし、
    前記隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を、前記色変化における色の変化量を示す色変化量テーブルとし、
    当該画像形成装置は、前記色変化パターンテーブルの値と、前記色変化量テーブルの値とに基づき前記グラデーション画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. グラデーション画像を形成する画像形成方法において、
    前記グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を解析するグラデーション解析手順を有することを特徴とする画像形成方法。
  4. グラデーション画像を形成する画像形成プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記グラデーション画像における連続する同一色のピクセル数と、隣接し且つ色の異なる前記ピクセル間の色の変化量を解析するグラデーション解析ステップを実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
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JP2014174843A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Takumi Corp 画像処理装置及び画像処理方法

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