JP2917433B2 - プレキャスト梁型枠及び梁の施工方法 - Google Patents

プレキャスト梁型枠及び梁の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、梁下に壁を構築する場合に採用して好適な
プレキャスト梁型枠及び梁の施工方法に関する。
《従来の技術》 近年、様々な構造部材をプレキャスト化し、現場での
コンクリート打設作業を少なくすることにより、工期の
短縮化が図られている。
梁の型枠についてもプレキャスト化が進んでおり、例
えば本出願人にあっては次のようなものを提案してい
る。
これは遠心成形手法を応用してプレキャストした梁型
枠23であり、例えば第4図(A)に示すように、断面コ
字状のコンクリート体21内に、スタラップ筋22を長手方
向に所定間隔で埋設した構成のものである。そして、こ
の梁型枠23を現場に運搬して柱間等の所望位置に取り付
けた後、この梁型枠23の構内にコンクリートを打設して
梁を構築するようにしている。
また第4図(B)に示すように、壁版31の頂部に断面
コ字形状の梁型枠32を予め備えた梁型枠付壁部材33をプ
レキャストにより成形し、この梁型枠付壁部材33を現場
に運搬して設置した後、梁型枠32の溝内にコンクリート
を打設して梁を構築するようにしたものも提案している
(特公昭54-8977号公報)。
《発明が解決しようとする課題》 しかし、第4図(A)に示した梁型枠23は、下部に壁
が構築されない場合には有効に使用できるが、壁が構築
される場合には壁の上端との取合いが難しくなるため使
用することができないという不都合があった。
また、同図(B)に示した梁型枠付壁部材33は、壁版
31と梁型枠32とが一体的にプレキャストされているた
め、梁の下部に壁を構築する構造に対して好ましく使用
できるが、このように梁型枠と壁版とを一体化した梁型
枠付壁部材33は重量が重いと共に、その大きさのために
運搬等が大掛かりとなり、工場生産等を前提としたプレ
キャストには適さないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところは、梁下に壁が構築される場合に
好ましく適用できる施工の容易なプレキャスト梁型枠及
び梁の施工方法を提供することにある。
《課題を解決するための手段と作用》 本発明のプレキャスト梁型枠は、壁部材の上端に形成
されて梁の底部を構成する張出し部上に設置される梁型
枠において、張出し部の張出し幅を隔てて且つスタラッ
プ筋の互いに対向する一対の側辺を埋設する一対の側板
をプレキャストして形成したことを特徴とする。
また本発明の梁の施工方法は、梁の底部を構成する張
出し部を上端に有する壁部材を設け、次いで壁部材の張
出し部上に、張出し部の張出し幅を隔てて且つスタラッ
プ筋の互いに対向する一対の側辺を埋設する一対の側板
をプレキャストしたプレキャスト梁型枠を設置し、その
後プレキャスト梁型枠内にコンクリートを打設するよう
にしたことを特徴とする。
本発明のプレキャスト梁型枠は、スタラップ筋の互い
に対向する一対の側辺を埋設するように所定間隔を隔て
る一対の側板を遠心成形法などの手法でプレキャストす
るものであるため、容易に製作できると共に、現場施工
に際しては壁部材上端の張出し部上に単に設置するのみ
で良く、作業の効率化を図れる。
また本発明の梁の施工方法について説明すると、先ず
梁の施工に先行して、梁の底部を構成する張出し部を上
端に有する壁部材を設ける。この壁部材は、現場に型枠
を組んで現場打ちコンクリートにより構築しても良い
が、プレキャスト製品を現場に設置するようにしても良
い。
次に、上記本発明のプレキャスト梁型枠を壁部材上、
即ち張出し部に載置する。これにより、プレキャスト梁
型枠の両側側板と壁部材上端の張出し部とにより、スタ
ラップ筋を備えたコ字状の溝が形成される。
この後、溝内にコンクリートを打設することにより施
工が終了する。
《実施例》 以下、本発明に係るプレキャスト梁型枠及び梁の施工
方法を図面により説明する。
本発明のプレキャスト梁型枠は基本的には、壁部材6
の上端に形成されて梁の底部を構成する張出し部5上に
設置される梁型枠において、張出し部5の張出し幅を隔
てて且つスタラップ筋3の互いに対向する一対の側辺を
埋設する一対の側板2をプレキャストして形成して構成
される。
第1図はプレキャスト梁型枠(以下、「梁型枠」と言
う)1の要部断面斜視図であり、一対の側板2が所定の
間隔を隔てて平行に配設されている。梁型枠1の長手方
向には、多数のスタラップ筋3が側板2間に掛け渡され
るように等間隔で設けられている。そしてこれらスタラ
ップ筋3の対向する2辺が、側板2内に埋設されてい
る。
また、本実施例の梁型枠1には梁主筋4が先付けされ
ている。しかしながらこれら梁主筋4は、先付けせずに
現場施工の際に取り付けるようにしても良い。梁主筋4
を先付けした場合には現場における作業効率を一層向上
させることができる。
そしてこのような構成の梁型枠1は、例えば遠心成形
法により製造される。
次に、本発明の梁の施工方法を第2図(A)〜(C)
により説明する。
本発明は基本的には、梁の底部を構成する張出し部5
を上端に有する壁部材6を設け、次いで壁部材6の張出
し部5上に、張出し部5の張出し幅を隔てて且つスタラ
ップ筋3の互いに対向する一対の側辺を埋設する一対の
側板2をプレキャストしたプレキャスト梁型枠1を設置
し、その後プレキャスト梁型枠1内にコンクリートを打
設するようにしている。
まず、同図(A)示すように、張出し部5を上端に有
する壁部材6を構築する。この壁部材6は、その上部に
おいて張出し部5が水平方向に拡張されて、T字状に形
成されている。
また、張出し部5からは上方に向けて、壁筋7並びに
梁型枠1を設置する際の位置合せ及びズレ止めのための
差し筋8が突出されている。
上記壁部材6は、現場施工によって構築しても良い
が、プレキャストしたものを現場に搬入して設置するよ
うにしても良い。
次に、同図(B)に示すように、梁型枠1を差し筋8
に合わせて吊り込んで、張出し部5上に設置する。これ
により、梁型枠1の側板2と張出し部5とによって断面
コ字形の溝が形成される。
この後、同図(C)に示すように梁型枠1と張出し部
とによって区画された溝内にコンクリートを打設する。
このコンクリートの打設作業は、通常床版型枠の配設や
鉄筋の配筋後に行われる。
上記実施例では、差し筋8により梁型枠1の位置合せ
及びズレ防止を図ったが、差し筋8は設けなくとも良
い。他方図示しないが、張出し部5の梁型枠1設置位置
に嵌合部を設けて、この嵌合部に梁型枠1を嵌め込んで
位置決めするようにしても良い。
また上記実施例では、T字状の壁部材6に対するプレ
キャスト梁型枠1の適用について説明したが、第3図に
示すように、張出し部5が片側に偏った概ねL字形状の
壁部材6に対しても適用することができる。この場合に
あっても、上記と同様な張出し部5の張出し幅を隔てる
一対の側板2で構成した梁型枠1を用いることで同様に
梁の施工を実施することができる。
以上説明したように、梁型枠1の側板2と壁部材6の
張出し部5とで梁と壁とが一挙に構成されるので、これ
ら梁と壁とを強固に結合して構築することができ、特に
張出し部5から壁筋7が突出されている場合には、壁筋
7が梁内部に定着されるため梁と壁との一体性が良くな
り、これらの結合を更に強固なものとすることができ
る。
また、側板2内にスタラップ筋3を埋設してあるの
で、梁型枠1自体の剛性を高くすることができる。
また、本発明の梁型枠1を用いた梁の施工方法では、
張出し部5を上部に有する壁部材6に本発明の梁型枠1
を載置してコンクリートを打設するのみで簡単に施工で
きる。
また、梁と壁との相対位置関係が様々であっても、張
出し部5の幅が同一である場合には同一の梁型枠1を使
用して施工することができる。この結果、同一サイズの
梁型枠1を大量生産により安価に製作することができ
る。
さらに、梁型枠1についてはそれ単体では軽量で運
搬,揚重を容易に行うことができるので、梁施工の際の
作業能率を向上させることができる。
《発明の効果》 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果
を発揮する。
(1) スタラップ筋の互いに対向する一対の側辺を埋
設するように所定間隔を隔てる一対の側板を遠心成形法
などの手法でプレキャストするものであるため、容易に
製作できると共に、現場施工に際しては壁部材上端の張
出し部上に単に設置するのみで良く、作業の効率化を図
れる。また、梁型枠の側板と壁部材の張出し部とで梁と
壁とが一挙に構成されるので、これら梁と壁とを強固に
結合して構築することができる。
(2) また、側板内にスタラップ筋を埋設してあるの
で、梁型枠自体の剛性を高くすることができる。
(3) 梁と壁との相対位置関係が様々であっても、張
出し部の幅が同一である場合には同一の梁型枠を使用し
て施工することができる。この結果、同一サイズの梁型
枠を大量生産により安価に製作することができる。
(4) さらに、梁型枠についてはそれ単体では軽量で
運搬,揚重を容易に行うことができるので、梁施工の際
の作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る梁型枠の一実施例を示す要部断面
斜視図、第2図は本発明に係る梁の施工方法の各工程を
示す説明図、第3図はL字形状の壁部材に適用した場合
を示す正面図、第4図は従来技術を示す斜視図である。 1……プレキャスト梁型枠 2……側板、3……スタラップ筋 5……張出し部、6……壁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 安彦 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 E04B 2/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁部材の上端に形成されて梁の底部を構成
    する張出し部上に設置される梁型枠において、上記張出
    し部の張出し幅を隔てて且つスタラップ筋の互いに対向
    する一対の側辺を埋設する一対の側板をプレキャストし
    て形成したことを特徴とするプレキャスト梁型枠。
  2. 【請求項2】梁の底部を構成する張出し部を上端に有す
    る壁部材を設け、次いで該壁部材の張出し部上に、該張
    出し部の張出し幅を隔てて且つスタラップ筋の互いに対
    向する一対の側辺を埋設する一対の側板をプレキャスト
    したプレキャスト梁型枠を設置し、その後該プレキャス
    ト梁型枠内にコンクリートを打設するようにしたことを
    特徴とする梁の施工方法。
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