JP2917319B2 - 低密度軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

低密度軟質ポリウレタンフォームの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、寝具,家具のクッション材や梱包材料等と
して好適に使用される低密度軟質ポリウレタンフォーム
の製造方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、低密度軟質ポリウレタンフォームは、ポリヒド
ロキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、発泡剤、触
媒等の発泡原料を混合し、この混合物を攪拌して発泡・
樹脂化させることにより製造されているが、この軟質ポ
リウレタンフォームの製造は高分子合成反応の中でとり
わけ重縮合反応を利用したものであり、発熱を伴なう。
特に、発泡剤として水を用いた場合におけるポリイソシ
アネートと水との発泡反応による反応熱は、軟質ポリウ
レタンフォーム製造時の発熱の大きな原因となってい
る。この場合、軟質ポリウレタンフォームの内部に蓄積
された反応熱は時間の経過と共に周囲に放熱されてゆく
が、フォームブロックのサイズが大きくなると中心部の
蓄熱は周辺部の放熱の影響を余り受けなくなり、反応が
終了してから15〜30分後に中心部は最高温度(以下フォ
ームの内部発熱最高温度をTmaxという)に達する。この
Tmaxは発泡剤としての水の配合量に比例して上昇し、例
えばポリヒドロキシ化合物100重量部に対して水を5重
量部使用したときには165〜170℃になるが、フォームの
内部熱はフォームのサイズが大きくなるほど放熱が遅く
なり、このため長時間高温状態に保たれたフォーム内部
では高温に起因する熱劣化、酸化劣化が起こり、内部や
け(スコーチ)と呼ばれるフォームの変色、物性低下の
原因となるばかりでなく、極端な場合は自然発火の原因
にもなる。
これに対し、従来より発泡原料混合物に酸化防止剤を
添加し、これによって高温にフォーム内部のスコーチや
発火を防止する方法が提案されている(特開昭54−6889
8号公報等)。しかし、この方法はフォームの高温状態
での酸化劣化や熱劣化を薬剤を用いて防止しようとする
もので、フォームの内部温度、特に水を5重量部以上用
いた場合の高温を直接制御するものでないため、上述し
た高温に起因する問題点を完全に解決できるものではな
い。
一方、フォームの内部温度をコントロールし、より低
いTmaxで軟質ポリウレタンフォームを製造する方法とし
て、水の配合量を減らすと共に発泡剤として補助的にフ
レオン、メチレンクロライド等の揮発性有機溶剤を添加
する方法が知られている。これらの揮発性有機溶剤は液
状で発泡原料中に配合され、発泡時に気化して軟質ポリ
ウレタンフォームの低密度化に役立つと同時に、気化熱
によりフォームの内部温度を低下させる効果がある。し
かし、近年フレオンはオゾン層破壊の問題から、またメ
チレンクロライドといった有機溶剤は毒性の問題から、
それぞれ使用が制限される傾向にあり、将来的にはこれ
らの揮発性有機溶剤を用いない発泡方法が望まれてい
る。
更に、水及び揮発性有機溶剤以外の発泡剤を用いる低
密度軟質ポリウレタンフォームの製造方法として、発泡
剤に蟻酸を用いる方法も提案されている(特開昭58−29
837号公報)。しかし、この方法においても発泡時には
発熱を伴ない、このため蟻酸を多量に使用した場合には
水を発泡剤として用いた場合と同様にフォームの内部ス
コーチ、自然発火の問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、発泡剤と
して多量の水や蟻酸を用いた場合でもTmaxを低い値にコ
ントロールすることができ、従って大型フォーム製造時
におけるフォームの内部スコーチ、自然発火を防止する
ことが可能な低密度軟質ポリウレタンフォームの製造方
法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明は、上記目的を達成するため、発泡原料として
ポリヒドロキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、発
泡剤及び触媒を含む混合物を攪拌し、この混合物を発泡
させることにより低密度軟質ポリウレタンフォームを製
造する方法において、発泡剤として水、蟻酸若しくはそ
の塩、又は水と蟻酸若しくはその塩とをポリヒドロキシ
化合物100重量部に対し水当量として5重量部以上配合
し、かつ上記発泡原料の温度を上記混合物の温度が15℃
以下となるように予め調整しておくことにより該混合物
の温度を15℃以下にした状態で攪拌を開始すると共に、
高触媒活性状態で発泡樹・脂化反応を行なわせるように
したことを特徴とする低密度軟質ポリウレタンフォーム
の製造方法を提供する。
即ち、従来低密度軟質ポリウレタンフォームの製造に
おいては、発泡原料、特にポリヒドロキシ化合物及びポ
リイソシアネート化合物の液温を予め20〜25℃に調整し
てから混合、攪拌を行なっている。その理由は、液温が
高いと反応が速すぎて発泡が不安定になり、また液温が
低いと反応が遅くなって硬化までに時間を要したり、や
はり発泡が不安定になったりするためであり、従って夏
期にはポリヒドロキシ化合物及びポリイソシアネート化
合物をそれぞれ予め冷却し、冬期にはこれらを予め加温
して用いている。これに対し、本発明においては、発泡
原料の温度をこれらの混合物の温度が15℃以下となるよ
うに予め調整しておき、攪拌時における発泡原料混合物
の液温を従来の液温に比べて極めて低い値(15℃以下)
とすることによりTmaxを従来の液温で攪拌、発泡を行な
わせる場合に比べて低下させることができるため(通常
10℃以上低下)、発泡剤として多量の水や蟻酸を配合し
てもTmaxを許容温度以下に保持することができると共
に、高触媒活性状態で発泡・樹脂化反応を行なわせるこ
とにより、低温による反応性の低下をカバーし、混合攪
拌から発泡終了までの時間(ライズタイム)を通常の液
温(20〜25℃)で攪拌、発泡を行なった場合と同等の時
間にすることができる。従って、本発明は、発泡反応に
要する時間を変えることなく発泡終了後におけるフォー
ムブロックの内部温度を低下させたもので、これにより
高温に起因するスコーチ、発火や反応性の低下に起因す
る生産性の低下を防止し、低密度軟質ポリウレタンフォ
ームを安全かつ安価に製造できるようにしたものであ
る。
なお、従来ポリヒドロキシ化合物及びポリイソシアネ
ート化合物を混合タンクに導入し、これを冷却しながら
混合した後、この混合物をミキサーに移し、更に触媒、
発泡剤等を加えて発泡させる軟質ポリウレタンフォーム
の製造方法が公知である(特開平1−213326号公報)。
しかし、この方法は発泡原料を予め冷却しておくもので
はなく、このため従来設備に加えて別途冷却混合室が必
要になると共に、冷却は反応を遅らせて物性を上げるこ
とが目的であり、従って本発明とはその目的、構成、効
果が全く異なるものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明で用いるポリヒドロキシ化合物の種類に制限は
なく、末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルポリ
オールやポリエステルポリオール、これらの共重合物で
あるポリエーテルポリエステルポリオール、ポリオール
中でエチレン性不飽和単量体を重合させたポリマーポリ
オールといった一般に軟質ポリウレタンフォームの製造
に使用されるものであればいずれのものも使用できる。
この場合、ポリヒドロキシ化合物は液温を低下させる
と粘度が指数関数的に上昇するので、低温下でも他の発
泡原料と均一に攪拌でき、かつ攪拌後の混合物に流動性
を与えるものであることが好ましく、従って0〜15℃に
おける粘度が200〜10000cpsであるものを用いることが
好適である。
また、ポリイソシアネート化合物としては、トリレン
ジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、(MDI)、粗製MDI、炭素数
2〜18の脂肪族ポリイソシアネート、炭素数4〜15の脂
環式ポリイソシアネート、炭素数8〜15の芳香族ポリイ
ソシアネート、或いはポリイソシアネートの混合物や変
性物、例えば部分的にポリオール類と反応させたプレポ
リマーといった一般に軟質ポリウレタンフォームの製造
に使用されるものであればいずれのものも使用できる。
更に、発泡剤としては、上述したようにポリヒドロキ
シ化合物100重量部に対して5重量部以上の水、これと
同当量の蟻酸若しくはその塩又は水と蟻酸若しくはその
塩との混合物を配合する。この場合、蟻酸の塩としては
蟻酸とヒドラジン、トリエチルアミン、ジメチルベンジ
ルアミン又はトリエチレンジアミンとの塩が好適に使用
できる。また、発泡剤のより好ましい配合量は水単独の
場合はポリヒドロキシ化合物100重量部に対して5〜10
重量部、蟻酸類又は水と蟻酸類との混合物の場合はこれ
と同当量である。なお、本発明においては、フォームを
より低密度にする目的で発泡剤としてフレオン等の揮発
性溶剤を少量補助的に使用することもできるが、通常は
これら揮発性溶剤の配合は不要である。
また、触媒の種類も限定されず、オクチル酸鉛、オク
チル酸亜鉛、オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレート、
酢酸ナトリウム等の有機金属化合物、トリエチルアミ
ン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、ジ
メチルアミノメチルフェノール等の三級アミン類、アル
カリ及びアルカリ土類金属のアルコキシドやフェノキシ
ド、第四級アンモニウム塩、イミダゾール類等の公知の
ものを使用できる。
この場合、本発明においては高触媒活性状態で発泡反
応を行なわせる。即ち、本発明では15℃以下という低い
原料液温条件下で発泡・樹脂化反応を行なわせるもので
あり、従って触媒使用に当ってはこのように低い液温で
発泡反応速度と樹脂化反応速度とのバランスをとり、泡
潰れ、セルの粗大化等を防ぐため、高触媒活性状態とす
ることによって通常の液温(20〜25℃)で行なう化学反
応と同等の速度で反応を行なわせることが生産性低下を
防止するために必要である。この場合、高触媒活性状態
にする手段としては、触媒として高活性のものを用いる
方法或いは触媒の増量を行なう方法を好適に採用し得、
例えば高活性の触媒としてはテトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジアザビ
シクロウンデセン(DBU)といった三級アミン触媒及び
スタナスオクトエート、ジブチルチンジラウレートとい
った有機錫化合物の1種又は2種以上を挙げることがで
きる。
本発明においては、上述した発泡原料の温度をこれら
の混合物の温度が15℃以下になるように予め調整してお
くものであるが、この場合ポリヒドロキシ化合物及びポ
リイソシアネート化合物をそれぞれ予め15℃以下に冷却
しておくことが好ましい。即ち、軟質ポリウレタンフォ
ームの製造においてポリヒドロキシ化合物及びポリイソ
シアネート化合物は通常発泡原料の総重量中90%以上を
占め、発泡原料混合物の液温は上記両化合物の液温に支
配されるため、これら両主要原料の温度を15℃以下とす
ることによって発泡原料混合物の温度を確実に15℃以下
にすることができる。しかし、ポリヒドロキシ化合物及
びポリイソシアネート化合物の液温を低下させると粘度
の上昇や凝固等の問題が生じることがあるため、一方の
温度を15℃以上とし、混合したときに全体として15℃以
下になるようにしても差支えない。なお、より好ましい
液温はポリヒドロキシ化合物が0〜15℃、ポリイソシア
ネート化合物が0〜15℃であり、両化合物をこの温度範
囲とすることにより上述した粘度上昇、凝固等の問題を
回避することができる。
また、他の発泡原料である触媒、発泡剤、整泡剤等も
予め15℃以下に調整しておくことが好ましいが、これら
補助原料の温度が混合液全体の温度に与える影響は少な
いので、温度管理の煩雑さを避けて通常の液温(20〜25
℃)のままとし、ポリヒドロキシ化合物、ポリイソシア
ネート化合物の温度をこれら補助原料の温度と相殺され
る程度に下げて混合液全体の液温が15℃以下になるよう
にしてもよい。
なお、本発明においては必要に応じて他の添加剤、例
えば整泡剤、充填剤、難燃剤等を適宜使用することがで
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明においては、発泡原料の
温度を発泡原料混合物の温度が15℃以下となるように予
め調整し、混合物の温度を15℃以下として攪拌を行なう
ようにしたので、Tmaxを通常の液温で発泡させた場合に
比べて低下させることができ、従って通常の液温では反
応熱によるフォームブロック内部の劣化や発火の危険性
がある水や蟻酸の使用量(水当量としてポリヒドロキシ
化合物100重量部に対し5重量部以上)であっても、上
述したフォームの劣化や発火を確実に防ぐことができる
と共に、高触媒活性状態で発泡・樹脂化反応を行なわせ
るようにしたので、液温低下によって生じるトラブル、
即ちフォーム化不良、反応遅延によるキュア時間の延長
(生産性低下)を回避することができる。従って、本発
明によれば従来通りの発泡設備を用い、従来通りの生産
性を維持して、品質の安定したフォームをスコーチの発
生や発火の危険がない状態で安価に製造することがで
き、またフォームの内部温度の低減分だけ発泡剤として
水や蟻酸を多く配合できるため、フレオン等の有機溶剤
を使わずに低密度軟質ポリウレタンフォームを製造する
ことができるものである。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
〔実施例、比較例〕
下記第1表に示す実施例1,2及び比較例1〜4の低密
度軟質ポリウレタンフォームを製造した。この場合、
(A),(B),(C)の各成分を予め第1表の温度に
調整した後、これら(A),(B),(C)成分を2000
rpmの泡立て式攪拌機に導入して15秒間攪拌し、この混
合物を直ちに600mm×600mm×800mmの紙モールド中に注
入して発泡させた。ここで、第1表の成分としては下記
のものを用いた。
ポリオール:ポリ(オキシプロピレン)トリオール(OH
価=56で分子量約3000のポリエーテルポリオール、ダウ
ケミカル社製V−3022J) 整 泡 剤:ジメチルシロキサン系界面活性剤(日本ユ
ニカー社製L−520) アミン触媒:三級アミン触媒(花王社製カオライザー23
p) 錫 触 媒:スタナスオクトエート(吉富製薬社製スタ
ノクト) イソシアネート:2,4−トリレンジイソシアネート/2,6−
トリレンジイソシアネート(重量比8:2)の混合物 なお、(B)成分は各成分を予備攪拌したものであ
る。
次に、製造直後のフォームブロックに熱電対をその先
端がブロック中心部に位置するように挿入し、フォーム
内部温度の経時変化を調べた。結果を第1図に示す。ま
た、ブロックをそのまま20℃×65%RHの環境条件下に2
日間放置した後、ブロック内部から取り出したフォーム
の変色度合と物性を調べた。結果を第1表に併記する。
この場合、変色度合はブロック表皮近傍部の全く変色が
見られない箇所の色とブロック中央部の変色部位の色と
の色差(ΔE)を色差計(スガ試験機社製直読色差コン
ピューター)で測定することにより評価した。この色差
ΔEは1.5以上で目立つほどの変色が認められると表現
されるものである。
第1表及び第1図の結果より、本発明によれば発泡剤
として水をポリオール100重量部に対して5重量部以上
配合しても従来例(比較例4)と同等のTmax、ライズタ
イムによって低密度軟質ポリウレタンフォームを製造で
きることが認められる。これに対し、原料液温が高い場
合(比較例1)は変色度が大きくなり、原料液温は低く
ても触媒量が少ない場合(比較例2)はライズタイムが
長くなると共に、内部クラックが発生し、原料液温が高
くかつ水の量がより多い場合(比較例3)はTmaxが著し
い高くなり(198℃)、二次発熱が発生すると共に、変
色度も極めて大きくなるものであった。
【図面の簡単な説明】 第1図はフォームブロック製造後におけるブロック内部
温度の経時変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−213326(JP,A) 特開 昭54−68898(JP,A) 特開 昭58−29837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 9/02 - 9/14 B29C 44/00 - 44/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡原料としてポリヒドロキシ化合物、ポ
    リイソシアネート化合物、発泡剤及び触媒を含む混合物
    を攪拌し、この混合物を発泡させることにより低密度軟
    質ポリウレタンフォームを製造する方法において、発泡
    剤として水、蟻酸若しくはその塩、又は水と蟻酸若しく
    はその塩とをポリヒドロキシ化合物100重量部に対し水
    当量として5重量部以上配合し、かつ上記発泡原料の温
    度を上記混合物の温度が15℃以下となるように予め調整
    しておくことにより該混合物の温度を15℃以下にした状
    態で攪拌を開始すると共に、高触媒活性状態で発泡・樹
    脂化反応を行なわせるようにしたことを特徴とする低密
    度軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】ポリヒドロキシ化合物及びポリイソシアネ
    ート化合物をそれぞれ予め15℃以下に冷却することを特
    徴とする請求項1記載の製造方法。
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