JP3452338B2 - ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents

ポリウレタンフォームの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンフォームの
製造法に関し、詳しくは発泡剤として水を実質的に使用
せずに断熱性に優れた硬質ポリウレタンフォームを製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ポリ
ウレタンフォームは硬質フォーム、半硬質フォーム、軟
質フォーム等として多くの産業分野で利用されている。
なかでも硬質フォームは断熱材として断熱機器やショー
ケース、さらに建材等に利用されている。
【0003】かかるポリウレタンフォームの製造に用い
られる発泡剤としては、従来トリクロロジフルオロメタ
ン(R−11)が使用されていたが、大気中のオゾン保
護の観点から規制の対象となった。そこでトリクロロフ
ルオロメタンよりオゾン破壊係数(ODP)が小さいク
ロロジフルオロメタン(R−22)、1,1,1−トリクロ
ロフルオロエタン(R−142b)、1,1−ジクロロ−
2,2,2−トリフルオロエタン(R−123)、1,1,1−
ジクロロフルオロエタン(R−141b)等の代替フロ
ンを使用する方法が提案されている。しかし、これらの
代替フロンは規制フロンと比較すると熱伝導率の上昇や
樹脂強度の低下が問題となる。
【0004】これらの問題を解決するために、特開平5
−97955号公報では規制フロンの使用量を削減しな
がら低熱伝導率のウレタンフォームを製造する方法が開
示されている。しかし、代替フロンもODPがゼロでな
いことや地球温暖化係数が大きいことから規制の方向に
ある。
【0005】このような状況の中で次期発泡剤としてシ
クロペンタン等の低沸点炭化水素化合物が有力視されて
おり、一部ではすでに採用されている。しかし、シクロ
ペンタンは代替フロンを用いる場合に比較して、得られ
る製品の熱伝導率が更に高くなるという問題があった。
これは断熱材にとって重要な問題であり、例えば電気冷
蔵庫の場合、消費電力の増加や庫内容積の低下を余儀な
くされる。
【0006】かかる背景において、本出願人もポリイソ
シアネート成分とポリオール成分を発泡剤を含む助剤の
存在下に反応させてポリウレタンフォームを製造するに
際し、ポリオール成分の少なくとも一部として特定の第
3級アミノアルコールを用い、かつ発泡剤としてシクロ
ペンタン等を用いるポリウレタンフォームの製造法を開
発し、すでに出願済である(特願平5−228215
号)。しかし、ここに開示された製造法は、いずれも発
泡剤として水を一定量(ポリオール成分100重量部に
対して0.5重量部以上)用いており、水とイソシアネ
ート基の反応による炭酸ガスの生成が懸念された。
【0007】本発明の目的は、かかる課題を解決すべ
く、熱伝導率が低く、低密度化、高充填化されたポリウ
レタンフォームの製造法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決すべく鋭意検討した結果、ポリイソシアネ
ート成分とポリオール成分を発泡剤を含む助剤の存在下
に反応させてポリウレタンフォームを製造するに際し、
ポリオール成分の少なくとも一部として特定の構造を有
する第3級アミノアルコールを用い、実質的に水の存在
しない条件下で反応を行って炭酸ガスの発生を抑制する
ことにより、低熱伝導率と低密度化を実現できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明の要旨は、ポリオール成分と
して、エチレングリコールまたはグリセリンを10〜3
0重量%含有するポリオール成分を用い、該ポリオール
成分とポリイソシアネート成分を発泡剤を含む助剤の
存在下反応させてポリウレタンフォームを製造するに
際し、ポリオール成分の少なくとも一部として、一般式
(I)
【0010】
【化2】
【0011】式中、R1 は炭素数2〜24の直鎖もし
は分岐鎖のアルキレン基、シクロアルキレン基もしく
アラルキレン基、または−(CH2 CH2 O)x
(CH2CH2 y −(但し、xは0または正数であ
り、yは正数である)、2 は炭素数1〜9の直鎖もし
は分岐鎖のアルキル基またはアラルキル基、3 はR
1 OHまたはR 2 平均重合度nは2〜50の正数を
す〕で表される第3級アミノアルコールの1種以上を用
い、発泡剤としてシクロペンタンを用いて反応を行うこ
とを特徴とするポリウレタンフォームの製造法に関す
る。
【0012】本発明のポリウレタンフォームの製造法
は、ポリオール成分として、エチレングリコールまたは
グリセリンを10〜30重量%含有するポリオール成分
を用い、該ポリオール成分とポリイソシアネート成分
を発泡剤を含む助剤の存在下反応させてポリウレタン
フォームを製造するに際し、ポリオール成分の少なくと
も一部として、一般式(I)
【0013】
【化3】
【0014】式中、R1 は炭素数2〜24の直鎖もし
は分岐鎖のアルキレン基、シクロアルキレン基もしく
アラルキレン基、または−(CH2 CH2 O)x
(CH2CH2 y −(但し、xは0または正数であ
り、yは正数である)、2 は炭素数1〜9の直鎖もし
は分岐鎖のアルキル基またはアラルキル基、3 はR
1 OHまたはR 2 平均重合度nは2〜50の正数を
す〕で表される第3級アミノアルコールの1種以上を用
い、発泡剤としてシクロペンタンを用いて反応を行うこ
とを特徴とする。
【0015】一般式(I)で表される第3級アミノアル
コールは公知の方法により容易に製造することができ、
例えば特開平3−83955号公報に記載の方法により
合成される。
【0016】一般式(I)において、R1 は炭素数2〜
24の直鎖または分岐鎖のアルキレン基、シクロアルキ
レン基、アラルキレン基、または−(CH2 CH2 O)x
−(CH2 CH2 )y−(但し、xは0または正数であ
り、好ましくは0〜15の整数、さらに好ましくは0〜
10の整数である。yは正数であり、好ましくは1〜1
5の正数である。)であり、好ましくは炭素数3〜9の
直鎖または分岐鎖のアルキレン基である。ここで、シク
ロアルキレン基は置換基を有していてもよく、シクロア
ルキレン基は例えば総炭素数4〜24のものが使用され
る。また、アラルキレン基は例えばアルキレン基部分の
炭素数が1〜6で、総炭素数7〜24のものが使用され
る。具体的には、ベンジル基、フェネチル基等の芳香環
を有するアルキル基であるアラルキル基の芳香環から水
素原子を1個除いた2価の基である。なお、n個のR1
は同一でも異なっていてもよい。
【0017】また、R2 は炭素数1〜9の直鎖または分
岐鎖のアルキル基、アラルキル基であり、好ましくは炭
素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキル基である。な
お、n個のR2 は同一でも異なっていてもよい。
【0018】また、R3 はR1 OHまたはR2 であり、
好ましくはR1 OH/R2 のモル比が100/0〜85
/15である。また、平均重合度nは2〜50の正数で
あり、好ましくは2〜10の正数である。
【0019】一方、R1 の炭素数が2より小さく、平均
重合度nが2より小さい場合、分子骨格中の第3級アミ
ノ基の含有量が少なくなり過ぎ、期待される触媒性能が
得られない。
【0020】一般式(I)で表される第3級アミノアル
コールの使用量は、ポリオール成分中1〜50重量%が
好ましく、1〜30重量%がより好ましい。1重量%未
満では触媒としての効果が少なく、50重量%を超えて
も、それに見合う効果が得られないからである。
【0021】本発明の製造法においてポリオール成分と
して用いる他のポリオールとしては、一般公知のポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール等を使用す
ることができる。例えば通常の2塩基酸と多価アルコー
ルとから製造されるポリエステルポリオール類、蔗糖等
の多価アルコール及びトリエチレンジアミン、1,3−プ
ロパンジアミン、イソホロンジアミン等の多価アミンに
エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
付加して得られるポリエーテルポリオール類等を挙げる
ことができる。これらのポリオール類は、単独で又は2
種以上の混合物として使用できる。
【0022】本発明では、ポリオール成分が、水酸基価
1000mgKOH/g以上の多官能アルコールを含有
することが、樹脂の重合反応を促進し、セル構造が微細
になるため好ましい。かかる多官能アルコールとして
エチレングリコールまたはグリセリンが用いられる。こ
の多官能アルコールの使用量は、ポリオール成分中、1
0〜30重量%である。
【0023】本発明の製造法において用いられるポリイ
ソシアネート成分としては、イソシアネート基を2個以
上有する化合物であれば特に限定されることはなく、芳
香族系、脂肪族系、あるいは脂環族系ポリイソシアネー
ト化合物、それら2種以上の混合物、およびそれらを変
性して得られる変性ポリイソシアネートのいずれでもよ
い。例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト(クルードMDI)等のポリイソシアネートやそれら
の変性ポリイソシアネート、例えばカルボジイミド変性
物、ビュウレット変性物、2量体、3量体等があり、さ
らにこれらのポリイソシアネートと活性水素含有化合物
との末端イソシアネート基プレポリマー等を挙げること
ができる。
【0024】本発明のポリウレタンフォームの製造法に
おいて、発泡剤としてはシクロペンタンが用いられる。
この発泡剤の使用量は、ポリオール成分100重量部に
対し、通常8〜30重量部、好ましくは10〜25重量
部使用される。8重量部未満であると成型密度が高くな
り、密度をあわせるために水を使用しなければならず、
熱伝導率が上昇する。30重量部を超えるとフォームの
密度が低くなりフォーム強度が弱くなる。本発明の製造
法によれば、このようなオゾン破壊係数が0である代替
発泡剤を使用しても優れた物性を有するポリウレタンフ
ォームが得られるため、大気中のオゾン層の保護に有効
である。
【0025】本発明は、ポリウレタンフォームの製造に
際し、実質的に水の存在しない条件下で反応を行うこと
を特徴とする。具体的には、水は添加しない。水はイソ
シアネート基と反応して炭酸ガスを生成するが、炭酸ガ
スは熱伝導率が高く、熱伝導率低減のためにはポリウレ
タンフォーム中に炭酸ガスを含まない方が好ましいから
である。
【0026】本発明のポリウレタンフォームの製造法に
おいては、上記ポリイソシアネート成分、ポリオール成
分および発泡剤に加えて必要に応じて界面活性剤、整泡
剤、着色剤、難燃剤、安定化剤等を用いて常法により製
造される。これらの添加剤の種類及び添加量について
は、通常使用される種類および範囲で使用できる。
【0027】本発明のポリウレタンフォームの製造法に
おいては、第3級アミノアルコールをポリオール成分の
少なくとも一部として使用することにより、実質的に触
媒成分の使用は必要ないが、用途によっては成形性加工
性を高める必要から通常の触媒も使用可能である。
【0028】このような触媒としては特に限定されるも
のではないが、従来より使用されているアミン触媒や金
属系触媒が使用できる。例えば、N,N,N’,N’−
テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,
N’,N’,N''−ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミ
ン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチルピペラジ
ン、N,N−ジメチルアミノシクロヘキシルアミン、ビ
ス(ジメチルアミノエチル)エーテル、トリス(N,N
−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−s−トリア
ジン、メチルモルホリン、エチルモルホリン、トリエチ
レンジアミン、1−メチルイミダール、1,2−ジメチル
イミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾー
ル等がある。また、金属系触媒としては例えばオクタン
酸錫、ジブチルジラウリン酸錫、オクタン酸鉛等があ
る。これらの触媒は単独で、または2種以上の混合物と
して、一般式(I)で表される第3級アミノアルコール
と併用して使用することができる。
【0029】本発明のポリウレタンフォームの製造法に
は、以上の原料が使用されるが、その他の任意成分もポ
リウレタンの製造に通常用いられるものであれば何れも
使用できる。又、製造時の反応条件、操作も特に限定さ
れず、通常公知の条件、操作が適用される。尚、本発明
の製造法の具体的な操作としては、通常、上述したポリ
オール成分を主成分として含有する混合物Aと上述した
ポリイソシアネート成分を主成分として含有する混合物
Bを混合し反応させるが、ここで発泡剤は混合物Aに配
合するのが好ましく、ポリオール成分及びポリイソシア
ネート成分を除くその他の成分は通常混合物A或いはB
に配合される。
【0030】本発明はポリウレタンフォームの製造法に
関するものであるが、特にポリウレタンフォームが硬質
ポリウレタンフォームである場合に、従来技術のものに
比較して強度を維持しつつ、かつ、より断熱性に優れた
ものを得ることができるという特長がある。ここで、硬
質ポリウレタンフォームとは、高い独立気泡率をもち断
熱性に優れると共に、高度な架橋構造により強度が高い
ポリウレタンフォームをいう。
【0031】硬質ポリウレタンフォームを製造するにあ
たっては、用いるポリオール成分の平均水酸基価が30
0mgKOH/g以上であることが望ましく、前記よう
な水酸基価1000mgKOH/g以上の多官能アルコ
ールを含有させることにより製造することができる。ま
た、製造において、充填性を向上させるためには反応に
よるガスの発生速度と樹脂の硬化速度とのバランスが重
要で、ガスの発生速度が樹脂の硬化速度より速い場合
は、樹脂中にガスが充分に取り込まれず、必要なフォー
ム体積が得られず充填性は悪くなる。また、樹脂の硬化
速度がガスの発生速度よりも速い場合は、樹脂粘度が高
くなり、いわゆる液流れが低下し、硬質ポリウレタンフ
ォームの充填性は低下する。
【0032】本発明では一般式(I)で表される第3級
アミノアルコールを用い、多官能アルコールを用いるこ
とにより反応初期の重合反応を促進して発泡剤を樹脂中
に有効に取り込む。一方、水を実質的に用いないことに
より発泡反応を抑制し、熱伝導率が高い炭酸ガスの発生
を抑制する。このためウレタンフォーム中の炭酸ガス発
生を抑制することにより熱伝導率を低減することができ
る。また、本発明では、上記のように反応初期は重合反
応が促進されるが、反応後期では第3級アミノアルコー
ル自身の反応により反応速度定数が低下するため、重合
反応が徐々に抑制される。このため成型品(ポリウレタ
ンフォーム)の低密度化をはかることができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。なお、数値は断りが
ない限り重量部を示す。
【0034】実施例1〜および比較例1〜4 ポリオール成分と表2〜4に示す他の成分を含有する混
合物Aと、ポリイソシアネート成分よりなる混合物Bを
プラスチック容器中でハンドミキサーで混合して室温で
反応させ、ポリウレタンフォームを得た。なお、発泡剤
はフリー密度が等しくなるような量に設定した。ここで
フリー密度とは、内寸法150×150×200mmの
材質ベニヤ材の型の中で、上部に蓋をせずにフリーで発
泡させ、その後100×100×100mmの大きさに
切出し、重量を秤量して密度測定したものである(単位
はkg/m3 )。
【0035】ここで、第3級アミノアルコールとしては
表1に示すものを用いたが、これは公知の方法(即ち、
特開平3−83955号公報に記載されている方法)に
従って合成したものである。
【0036】
【表1】
【0037】また、表2〜に示すポリオールは旭オー
リン(株)の芳香族アミンポリオール(OHV=45
0)45部、住友バイエルウレタン(株)のシュガー系
ポリエーテルポリオール(OHV=530)45部、三
井東圧化学(株)のグリセリン系ポリエーテルポリオー
ル(OHV=235)10部の割合で混合したものを使
用した。整泡剤として日本ユニカー(株)のL−534
0を、触媒としては日本ポリウレタン工業(株)のMR
−200をNCO/OH=1.05の比率で用いた。
【0038】得られたポリウレタンフォームについて、
以下の方法で各項目を評価した。 (1)熱伝導率:内寸法200×200×50mm、型
温40℃の温調したアルミ製モールドを用いた。このモ
ールド中でフリー発泡させたときにモールドがちょうど
埋まるときの注入量を求め、その注入量に20%増加さ
せた量をモールドに注入し蓋を閉めて成型品を得た。こ
れを180×180×25mmに切り出し、アナコンモ
デル88で測定した(単位はkcal/mh℃)。 (2)充填性:図1に示した40℃に温調したアルミ製
逆L字型モールドに、原料350gを注入したときの成
形品の長さを充填性として評価した(単位はcm/35
0g)。 (3)総合評価:充填性/熱伝導率で評価した。この値
は、充填性と断熱性能を総合した性能を示すものであ
り、本実施例等に用いるポリオール系の場合、0.40
0×104 以上が望まれる。 (4)なお、CT,GT,TFT,RTは次のとおりで
ある。 CT:クリームタイム(反応原液を混合してから、クリ
ーム状に白濁して立ち上がってくるまでの時間) GT:ゲルタイム(反応原液を混合してから、発泡中の
フォームに突きさした棒に糸が引くようになるまでの時
間) TFT:タックフリータイム(フォーム表面に粘着性が
なくなる時間) RT:ライズタイム(反応原液が泡化して最高の高さに
達するまでの時間)
【0039】以下の結果を表2〜に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【0044】
【0045】以上の結果が示すように、本発明で得られ
たポリウレタンフォームは、いずれも充填性/熱伝導率
が0.400×104 を超えており、低密度化されてお
り、かつ熱伝導率が低かった。これに対して、第3級ア
ミノアルコールを使用しない比較例1〜4では、充填性
/熱伝導率が0.400×104 未満であり、熱伝導率
が高く、充填性は低いものであった。特に水の含有量が
多い比較例1〜2では、熱伝導率が高いものしか得られ
なかった。
【0046】
【発明の効果】本発明のポリウレタンフォームの製造法
によると、製品の熱伝導率の低減と高充填化をはかるこ
とができる。また、オゾン破壊係数が0である発泡剤を
使用しているため、大気中のオゾン層の保護に有効であ
る。更に、硬質ポリウレタンフォームの場合、従来の強
度を維持しつつ、さらに断熱性の優れたものが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例で用いたアルミ製逆L字型モール
ドを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 101:00) C08G 101:00 (C08G 18/50 18/50 101:00) C08G 18/65 (C08G 18/65 C08L 75:04 101:00) C08L 75:04 (56)参考文献 特開 平7−53659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール成分として、エチレングリコ
    ールまたはグリセリンを10〜30重量%含有するポリ
    オール成分を用い、該ポリオール成分とポリイソシアネ
    ート成分を発泡剤を含む助剤の存在下反応させてポ
    リウレタンフォームを製造するに際し、ポリオール成分
    の少なくとも一部として、一般式(I) 【化1】 式中、R1 は炭素数2〜24の直鎖もしくは分岐鎖の
    アルキレン基、シクロアルキレン基もしくはアラルキレ
    ン基、または−(CH2 CH2 O)x −(CH2
    2 y −(但し、xは0または正数であり、yは正数
    である)、2 は炭素数1〜9の直鎖もしくは分岐鎖の
    アルキル基またはアラルキル基、3 はR1 OHまたは
    2 平均重合度nは2〜50の正数を示す〕で表され
    る第3級アミノアルコールの1種以上を用い、発泡剤と
    してシクロペンタンを用いて反応を行うことを特徴とす
    るポリウレタンフォームの製造法。
  2. 【請求項2】 シクロペンタンの使用量が、ポリオール
    成分100重量部に対して8〜30重量部である請求項
    1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 ポリウレタンフォームが硬質ポリウレタ
    ンフォームである請求項1又は2記載の製造法。
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