JP2916485B2 - 自動位置通報システム及びその装置と陸上局 - Google Patents

自動位置通報システム及びその装置と陸上局

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JP2916485B2
JP2916485B2 JP5021857A JP2185793A JP2916485B2 JP 2916485 B2 JP2916485 B2 JP 2916485B2 JP 5021857 A JP5021857 A JP 5021857A JP 2185793 A JP2185793 A JP 2185793A JP 2916485 B2 JP2916485 B2 JP 2916485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,航行中の各船舶を陸
上局において管理することの出来る自動位置通報方法お
よびその船舶側装置およびそれに伴う陸上局に関するも
ので,特に,船舶側のCPUにGPS信号を読み込ん
で,自船の位置データとし,これを陸上局からのコマン
ドに従って自動的に伝送するようにして,陸上局におい
て各船舶を管理するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】航行中の各船舶の動きを陸上側で管理す
る管理方法がある。このような管理方法としては,船舶
側においてロラン等から自船の位置情報を得て,この位
置情報を船舶側から船舶電話などの手段で陸上側に送信
している。陸上側ではこの各船舶からの位置情報を受け
て各船舶の位置を管理している。このような方法によ
り,商船の運行や出入港と陸上のトラック輸送とを効率
的に連携させて無駄のない物流方法を構築し実施するこ
とが出来る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】このように,陸上側
において航行中の船舶の監視には,常に船舶側の意志に
より自船の位置を陸上側に船舶電話等で通知しなければ
ならず,船舶側の負担が大きい。特に,忙しい時には,
位置情報を通知するのが忘れられがちとなるため,陸上
側では,航行中の各船舶の位置を正確に把握することが
出来ない等の問題があった。
【0004】一方,プレジャ−ボ−ト等の小型船舶は,
陸上では十分な位置管理がなされていないという実情が
あり,その上,運輸省船舶安全法に定める救難装備も大
型船舶に比べて緩和されているため,非常の場合,的確
な救難活動を行えないという問題があった。こうしたこ
とから,プレジャ−ボ−ト等で手軽に利用出来る低廉な
もので,船舶乗員が特に操作することなしに,的確に船
舶の位置情報を通信出来る装置が求められていた。
【0005】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は,船舶側
では搭載したGPS航法装置から得られる位置,速度,
針路等のGPS信号を船舶側のタイマーを内蔵したメイ
ンCPUに読み込んで位置データとし,パラメータとし
て船舶の識別コード,位置データの通報開始時刻および
通報時間間隔とを船舶側で設定して,船舶側から通報開
始時刻に自動的に発呼を行い,この船舶の船舶電話が一
般の電話として使用されている場合には,位置データの
通報を行わずに,次回通報予定時刻まで待機し,陸上局
は船舶の発呼を受信して電話回線を接続するとともに,
船舶の識別コード要求コマンドを送呼を受信して電話回
線を接続するとともに,船舶の識別コード要求コマンド
を送信し,この識別コード要求コマンドに従って,船舶
は識別コードを送信し,陸上局において識別コードを識
別するとともに,船舶へ位置データの要求コマンドと時
刻校正データとを送信し,この時刻校正データを基準に
して船舶側において時刻を校正するとともに,位置デー
タを送信し,陸上局において,船舶からの位置データを
もとに船舶の位置を表示してこの船舶の一定期間の航跡
を表示するとともに,電話回線の回線切断コマンドを送
信し,この回線切断コマンドにより船舶の電話回線を切
断するようにしたものである。第2の発明は,船舶に搭
載するGPS航法装置と,船舶の船舶電話と,この船舶
電話の電話回線に接続されているモデムと,少なくとも
エラー警告用のブザーと状態表示ランプとを有する入出
力部と,船舶側の船舶電話が通常の電話として使用され
ているか否かの状態を監視する機能を有し,サブCPU
からメインCPUへ読み込まれた受信レベルを基準とし
て適切な伝送速度が選択されてこれをメインCPUに通
知するとともに,船舶電話に電話回線を接続・切断する
ための信号を送るサブCPUと,船舶側の識別コード,
位置データの通報開始時刻及び通報時間間隔等の各パラ
メータを設定するパラメータ設定機能と,GPS信号を
読み込むとともに,定められた通報開始時刻に自動的に
発呼を行うようコマンドを出して自船の位置を通報する
自動位置通報機能と,陸上局との電話回線の接続を受信
して,識別コード要求コマンドに従って,自船の識別コ
ードを送信するとともに陸上局からの位置データの要求
コマンドと時刻校正データとにより時刻を校正して位置
データを通報する着信による位置通報機能と,陸上局か
らの回線切断コマンドにより電話回線を切断するようサ
ブCPUにコマンドを出す機能と,GPS航法装置およ
びモデムの接続を確認する装置診断機能とからなるメイ
ンCPUとを有する自動位置通報装置とを船舶側の装置
に備えるようにしたものである。第3の発明は,各船舶
の固有のパラメータを記憶保存する機能と,これらの船
舶側からの発呼を受信して,電話回線を接続するととも
に,船舶の識別コード要求コマンドを送信して得られる
各船舶の識別コードを識別し,船舶側からの位置データ
の受信およびパラメータの送受信を制御し,回線切断コ
マンドを発して各船舶の電話回線を切断する通報受信機
能と,位置データの要求コマンドを送信して得られる各
船舶からの位置データに基づいて,船舶位置の近傍の燈
台を識別し,この燈台からの距離,方位により船舶の位
置を表す船舶位置表示機能と,船舶の位置を表示部の画
面上に表示する情報表示機能と,位置データの要求コマ
ンドとともに,時刻校正データを送信して船舶側の時刻
を校正する時刻校正機能と,表示部の画面上に各船舶の
一定期間の航跡を表示する航跡表示機能とを陸上局に備
えたものである。
【0006】
【作用】船舶側で得られたGPS航法装置からのGPS
信号を位置データとするとともに,船舶側において,識
別コードと通報開始時刻と通報時間間隔等のパラメータ
を設定し,位置データの通報開始時刻に船舶側において
自動的に発呼を行う。陸上局側では,電話回線が接続さ
れた後は,各種のコマンドを発して船舶側の識別コード
を識別するとともに,位置データの要求コマンドと時刻
校正データとを送信する。この時刻校正データを基準に
して船舶側において時刻を校正するとともに,位置デー
タが送信され,陸上局においては,船舶からの位置デー
タを処理して船舶の位置を表示部の画面上に表示して各
船舶の管理を行なうことにより,物流管理方法やレジャ
ー用の船舶の安全管理を行うことが出来る。
【0007】
【発明の実施例】この発明の実施例を,図1〜図12に
基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の実施例を示
すシステム構成図,図2はこの発明の実施例を示すもの
で,自動位置通報装置1の機能構成図,図3は図2に示
す自動位置通報装置1およびこれに付属する外部装置を
示す構成図,図4は自動位置通報装置1のメイン処理フ
ロ−チャ−ト,図5は位置デ−タの処理フロ−チャ−
ト,図6は船舶側の電話発呼の接続フロ−チャ−ト,図
7は位置デ−タを伝送するためのデ−タ伝送処理フロ−
チャ−ト,図8は着信による通報処理フロ−チャ−ト,
図9は陸上局のシステムの機能構成図,図10は陸上局
におけるファイル格納図,図11,図12はファイルの
処理概要の説明図で,それぞれ通信処理およびファイル
処理タスクである。
【0008】この発明による自動位置通報方法は,図1
に示すように,船舶側に搭載されているGPS航法装置
(以下,単にGPSと記す)2からの方位,速度,針路
等のGPS信号を自船の位置データとして,船舶電話3
の船舶電話回線4,公衆電話回線5を経由して陸上局6
に自動的に送信するようにしたもので,GPS2,船舶
側に設置される自動位置通報装置1および船舶電話3,
モデム14とからなる船舶側装置と,船舶電話回線4お
よび公衆電話回線5,モデム7とCPUによる処理装置
8とからなる陸上局6とを基本装置としてこの方法が構
成されている。
【0009】図2に示すように,自動位置通報装置1
は,自動位置通報機能9と手動位置通報機能10と各装
置部分が正常に接続されているか否かの装置診断機能1
1とパラメータ設定機能12とが主たる機能として備え
られており,その他に,着信による位置通報機能29,
船舶電話3の監視機能30およびサブCPU15を制御
する制御機能31とが備えられている。自動位置通報機
能9は,メインCPU13に読み込まれたGPS信号を
自船の位置データとして定められた通報時刻に自動的に
発呼を行うようコマンドを出して船舶の位置を通報する
機能である。
【0010】手動位置通報機能10は,手動通報スイッ
チ21をオンすることにより,動作を行うように構成さ
れており,予め定められた相手に船名,位置等を通報す
る機能で,手動通報用の電話番号は,通常の位置デ−タ
の通報用の電話番号とは別の電話番号を使用することが
出来る。装置診断機能11は,GPS2,モデム14等
の装置の動作を確認する機能で,GPS2の接続確認,
モデム14の動作確認,パラメ−タの設定確認等が行わ
れる。
【0011】パラメ−タ設定機能12は,この発明によ
る自動位置通報装置1を運用するためのパラメ−タ,例
えば,後述するように,船名(識別コ−ドから判明す
る),通報開始時間,通報時間間隔等を初期設定する機
能で,メインCPU13にインタフェ−ス19を介して
GPS端2aにパラメ−タ設定用のコンピュ−タを接続
して設定される。着信による位置通報機能29は,陸上
局6からの船舶電話回線4,5の接続を受信した後,識
別コ−ド要求コマンドを送って,自船の識別コードを送
信し,位置デ−タの要求コマンドと時刻校正デ−タとに
より時刻を校正して位置デ−タを通報する機能である。
船舶電話3の監視機能30は船舶電話3の状態を監視す
る機能で,船舶電話3が通常の電話として使用されてい
るかあるいは位置通報中であるか等の状態を監視してい
るとともに,船舶電話3に船舶電話回線4を接続・切断
している。その他の制御機能31は陸上局6からの回線
切断コマンドにより船舶電話回線4を切断するようにサ
ブCPU15を制御するとともに,その他の全体的な制
御を行っている。
【0012】図3は,船舶側に搭載する装置の自動位置
通報装置1の構成図で,主たる制御を行うメインCPU
13,船舶電話3の制御を行うサブCPU15,内部設
定,保守モードに設定するための入出力制御部16,モ
デム14および電源部18とにより構成されている。サ
ブCPU15は船舶側において,船舶電話3の状態を監
視する機能を有し,サブCPU15からメインCPU1
3へ読み込まれた受信レベルを基準として適切な電波状
態に応じた伝送速度が選択されてこれをメインCPU1
3に通知するとともに,船舶電話3に船舶電話回線4を
接続,切断するための信号を送ることにより,船舶電話
3の制御がおこなわれている。
【0013】入出力部としては,GPS端2aを介して
GPS2の信号をメインCPU13に読み込むためのイ
ンタフェ−ス19,船舶内の電源を装置に供給するため
の電源端17,この自動位置通報装置1の電源をオン.
オフする電源スイッチ20,手動通報へ切り換えるため
の手動通報スイッチ21,船舶電話の入出力端22,外
部電話機接続用端子28等が接続されている。
【0014】手動通報スイッチ21は,用途によって手
動で使用しようとするものであって,この手動通報スイ
ッチ21を手動でオンすると,その時の位置デ−タを送
信するように設定されている。例えば,プレジャ−ボ−
トの位置管理システムにこの自動位置通報装置1を搭載
した場合には,緊急事態が発生した時に利用することが
できる。あるいは,漁船向け位置管理システムに利用す
る場合には,網投入,網揚げ地点の記録等に利用され,
タグボ−ト向け管理システムに利用する場合には,作業
開始,作業終了地点の記録等に利用される。
【0015】さらに,入出力部には,エラ−警告用のブ
ザ−23,電源がオンされていることを表示するための
電源パイロット24,この装置の動作状態を表示するた
めの状態表示ランプ25等が接続されている。状態表示
ランプ25は,この実施例では,赤色光を放射する発光
ダイオ−ドが用いられており,正常状態では消灯,異常
状態では点灯するように設定されており,GPS2やモ
デム14は正常に動作しているか,必要な情報はメイン
およびサブCPU13,15にそれぞれ読み込まれてい
るかなどの状態をランプとブザ−とにより表示するよう
に設定されている。その他,電波状態や伝送線路の品質
不良により位置デ−タが正常に伝送出来なかった場合に
も表示出来るように設定されている。
【0016】又,入出力部には,メインCPU13にパ
ラメータを設定するための設定用スイッチ26,保守モ
ードにセットされ,メインCPU13からパラメータの
入力を可能にしている保守用スイッチ27などが内部設
定用として接続されているとともに,これらは入出力制
御部16の回路基板に設けられている。
【0017】メインCPU13は,この実施例では8ビ
ットのボ−ドコンピュ−タが用いられており,この装置
の制御プログラムが読み込まれ,電源スイッチ20がオ
ンされると,内蔵されているタイマ−(図示せず)に従
ってすべて動作するように設定されている。サブCPU
15は船舶電話3を制御している。メインCPU13か
らの位置デ−タはモデム14を介して船舶電話3の入出
力端22から船舶電話3に送り込まれ,船舶および公衆
電話回線4,5を介して送信される。
【0018】このような構成の自動位置通報装置1は,
船舶電話3の端末装置として扱われ,外部電話機接続用
端28に電話機を接続すれば,一般の通話用にも供する
ことが出来る。
【0019】次に,各船舶の位置管理を行う陸上局6側
の装置について,図9〜図12に基づいて説明する。陸
上局6は各種のコマンドを送信して船舶側の自動位置通
報装置1から自動的に通報される位置デ−タを受信して
デ−タ処理を行うことにより各船舶の位置管理を行って
いる。陸上局6の装置は,処理装置8としてのCPU,
モデム7とにより構成されており,そのソフトウエアの
機能構成図を図9に示している。
【0020】図9において,32はパラメ−タ記憶機能
で,各船舶の固有のパラメ−タを船舶マスタファイル4
2に記憶保存している。33は船舶側の時刻を校正する
ための時刻校正機能で,位置デ−タの要求コマンドとと
もに,時刻校正デ−タを送信して船舶側の時刻を校正し
ている。34は通報受信機能を示すもので,船舶側から
の発呼を受信して電話回線4,5を接続するとともに,
船舶側の端末装置である自動位置通報装置1からの自動
位置通報および手動位置通報に応答するもので,識別コ
−ド要求コマンドを送信して得られる各船舶の識別コ−
ドを識別し,位置デ−タの受信およびパラメ−タの送受
信を行うものである。さらに,船舶側の送信終了ととも
に,回線切断コマンドを発して各船舶の船舶電話回線4
を切断する機能をも有している。
【0021】35は船舶位置表示機能で,位置デ−タの
要求コマンドを送信して得られる各船舶からの位置デ−
タをもとに,表示部50(図12)の画面上に表示され
ている地図上に各船舶の最新の位置デ−タが表示され
る。なお,通報予定時刻を超過して位置デ−タの通報が
ない船舶についても,その旨が表示部50の画面上に表
示されるように設定されている。36は情報表示機能
で,表示部50の画面上に位置が表示されている船舶を
指定し,この船舶の位置(緯度,経),最寄りの燈台か
らの距離,方位角,速度,方位などの各種デ−タが画面
上に表示される。37は航跡表示機能で,画面上に位置
が表示されている船舶を指定し,この船舶の一定期間の
航跡が画面に表示される。
【0022】38は一覧表示・印刷機能で,管理する各
船舶の最新の位置,速度などのデ−タを一覧に表示する
とともに,この一覧表が印刷される。39は地図切換機
能で,画面上に表示されている地図は地域,縮尺が準備
されており,必要により切り換えられる。40は船舶マ
スタ処理機能で,各船舶の管理に必要な事項,例えば,
船名,電話番号などが入力され,又は変更される。
【0023】41は手動通報管理機能で,対象となる船
舶の種別により各種の管理が行われるもので,例えば,
プレジャーボート向けの位置管理方法では,緊急通報と
して利用される。漁船向け位置管理システムとしては,
網投入,網上げ地点の記録に利用される。その他に,ダ
グボート向けの位置管理システムとしては,作業開始,
作業終了地点の記録などに利用される。
【0024】図10に示すように,陸上局6の処理装置
8には,それぞれ船舶固有のパラメ−タ等のデ−タが記
憶される船舶マスタファイル42と最新の位置デ−タを
保存する最新位置ファイル43と各船舶毎に一定回数分
の位置デ−タを保存する航跡ファイル44とがある。船
舶マスタファイル42には,各船舶の識別コ−ドをキ−
として,船名,電話番号,通報開始時刻,通報時間間
隔,表示部50の画面上への表示記号,航跡管理の有
無,その他管理業務用のデ−タ等の情報が記憶保存され
ている。
【0025】最新位置ファイル43には,各船舶の識別
コ−ドをキ−として,通報月日時分,位置1,位置2,
針路,速度,次回通報予定時刻等の最新の通報デ−タが
保存されており,船舶側からの最新の位置デ−タが受信
されるたびにこのデ−タが書き込まれ,先のデ−タは航
跡ファイル44に送り込まれる。航跡ファイル44に
は,同様に識別コ−ドをキ−として,通報月日時分,位
置1,位置2,針路,速度,次回通報予定時刻等の最新
位置ファイル43から送り込まれた一定回数分の通報デ
−タが保存されている。
【0026】図11,図12は陸上局6側における通信
処理タスクおよびファイル処理タスクに関する構成図を
示すもので,伝送プログラム45は船舶マスタファイル
42に記憶されている情報処理,伝送を実行し,デ−タ
処理プログラム46は,各地に設置されている燈台固有
の情報が記録保存されている燈台マスタファイル47か
ら読み出した情報と各船舶の位置デ−タおよび最新位置
ファイル43とのデ−タ処理を行うもので,この処理に
より船舶の最新位置が決定される。
【0027】ファイル処理プログラム48は最新位置フ
ァイル43からの位置データを読み出して,データ処理
し,航跡ファイル44に書き込み,各船舶毎の一定回数
分の位置データを保存している。最新位置表示プログラ
ム49は,表示部50の画面上に各船舶の最新位置を表
示するための処理を行い,画面上には各船舶の最新位
置,速度等が一覧に表示されるとともに,この最新位置
の一覧表51が印刷される。
【0028】次に,自動位置通報システムについて,船
舶側の自動位置通報装置1と陸上局6側の処理とについ
て説明する。まず,この発明による船舶側の自動位置通
報装置1を運用動作させるためには,各種のパラメ−タ
が初期設定されなければならない。以下,このパラメ−
タの設定について図3に基づいて説明する。
【0029】パラメ−タの設定には,外部装置としての
GPS端2aにパラメ−タ設定用のコンピュ−タを接続
して設定されるもので,保守用スイッチ27をオンと
し,電源スイッチ20を投入すると,パラメ−タ設定モ
−ドになる。そこで,船舶マスタ処理機能40からの情
報も使用して必要なパラメ−タの入力,修正を行なった
後,保守用スイッチ27をオフにする。このようにし
て,自動位置通報装置1の運用の最初の段階に,パラメ
−タが設定される。以後は自動位置通報装置1の電源ス
イッチ20を再投入すれば,この自動位置通報装置1は
立ち上がる。
【0030】パラメ−タとしては,船名(識別コ−
ド),位置デ−タの通報開始時刻,通報を行う時間の間
隔を分単位で記録する通報時間間隔等が設定される。な
お,メインCPU13の処理能力を大にすると,船舶の
位置する区域の水温,海流等,その他の情報も送れるよ
うにパラメ−タを設定することが出来る。
【0031】次に,図4〜図8に示すフロ−チャ−トに
基づいて,自動位置通報装置1の処理手順について説明
する。図4は自動位置通報装置1のメイン処理フロ−チ
ャ−トを示すもので,まず,電源スイッチ20がオンさ
れると,動作が開始され(60),最初に,船舶の識別
コ−ド,通報開始時刻,通報時間間隔等のパラメ−タが
設定されているか否かのチェックがなされる(61)。
次に,パラメ−タを設定する時の保守用スイッチ27を
オンして,保守モードでパラメ−タが設定されているか
の保守モ−ド設定チェックがなされる(62)。このよ
うにして,メインCPU13のメモリにすべてのパラメ
−タが読み込まれていることが確認される。なお,保守
モ−ドは,自動位置通報装置1を立ち上げる時のデ−タ
を設定するもので,1回だけ使用される。
【0032】次に,モデム14の電源がオンされている
か,実際に動作しているか等について,実際に初期コマ
ンドをモデム14に送り,応答があるか否かによりモデ
ム14がチェックされる(63)。次に,GPS2から
有効な位置,速度,針路等のGPS信号が受信されてい
るかがチェックされる(64)。なお,この際,GPS
2の故障等によりGPS信号が送れない場合には,ハー
ドウエア部分のエラーとしてエラー警告用のブザー23
が鳴るように設定されている。
【0033】このようにして,初期設定された条件がす
べてチェックされると,次に,電源スイッチ20のオ
ン.オフが判断され(65),オフの場合には,動作停
止となる(66)。オンの場合には,手動通報スイッチ
21のオン.オフが判断され(67),オンの場合に
は,手動通報処理がなされた後(68),もとの待機状
態に復帰する。
【0034】手動通報処理(68)としては,発信が手
動通報スイッチ21により開始するとともに,伝送する
デ−タが手動通報デ−タであること以外は自動通報処理
と同様の処理がなされ(68),その後,最初の待機状
態に復帰する。手動通報スイッチ21がオフの場合に
は,メインCPU13のボ−トへの割り込みがあるか否
かが判断される(69)。
【0035】ボ−ドへの割り込みには,陸上局6側から
電話をかけた場合にモデム14に割り込みが入る場合と
GPS2からGPS信号の割り込みが入る場合との2種
類がある。モデム14側の割り込みの場合には,陸上局
6側に位置デ−タを通報することになる。ボ−ドへの割
り込みがある場合(YES)には,GPS2の割り込み
であるか否かが判断される(70),GPS2の割り込
みでない場合(NO)には,船舶電話3が着信したので
あるから,着信による通報処理がなされ(71),もと
の待機状態に復帰する。GPS2への割り込みがある場
合(YES)には,GPSデ−タの処理がなされる(7
2)。なお,ボ−ドへの割り込みがない場合(NO)に
は,現在時間と通報時間との比較へ(73)と移つる。
【0036】GPS2のデ−タ処理がなされると(7
2),現在時間と通報開始時間とが比較され(73),
現在時間が通報開始時間を過ぎている場合(YES)に
は,位置デ−タの通報処理がなされる(74)。これ
は,メインCPU13に内蔵されているタイマ−に設定
されている通報開始時間が超過すると自動的に発呼が行
われる。通報開始時間でない場合(NO)には,元に復
帰し,待機状態となる。
【0037】このようにして,自動位置通報装置1で
は,電源スイッチ20がオフされるまでこの手順が繰り
返される。この際,サブCPU15は,常時,船舶電話
3の状態を監視し,メインCPU13に対し,船舶電話
3の状態に関する必要な情報を提供している。この実施
例では,位置デ−タの伝送時間は4〜5秒程度であり,
電話回線接続には約7秒程度必要であるから,位置デ−
タの1回の通報時間は15秒以下であった。
【0038】図5は位置データの通報処理フローチャー
トで,まず初めに(75),前回通報中に発生した発呼
エラー発生件数,伝送エラー発生件数のカウント数がク
リアされ(76),サブCPU15から受信レベルデー
タが読み込まれ,記憶される(77)。なお,この時,
受信レベルが15dB以下の場合には,図6に示すよう
に,伝送速度を1200bpsとするようにモデム14
の制御が行われる。読み込まれるサブCPU15の情報
としては,この船舶電話3を搭載した船舶がサービスエ
リアの圏外にいるか圏内にいるかの表示,通話中の表
示,受信レベル等が読み込まれる(77,78)。
【0039】各情報の読み込みが終了すると(77),
まず,船舶電話3の通話圏外であるか否かの判断がなさ
れ(79),圏外である場合(YES)には,3回目の
電話回線の接続であるか否かの判断がなされる(8
0)。この判断は,1分間隔で(81)3回まで判断さ
れ(80),3回に満たない時は,再度,船舶電話情報
読み込み(77)から開始される。
【0040】圏外でない場合(NO),即ち,この船舶
が電話のサ−ビスエリア内にいる場合には,船舶電話3
が通常の電話として通話中であるか否かの判断がなされ
る(82)。通話中である場合(YES)には,上記と
同様に,1分間隔で3回まで判断され(80),3回に
満たない場合(NO)には,再度,船舶電話情報の読み
込みから開始される(77)。通話中でない場合(N
O)には,電話発呼処理がなされる(83)。圏外か否
かの判断(79),通話中であるか否かの判断(82)
が,いずれも1分間隔で(81)3回判断された場合に
は(80),エラ−警告用のブザ−23を5分間鳴動さ
せ(84),次回通報予定時刻がセットされ(13
0),もとに復帰して待機状態となる(131)。
【0041】次に,電話発呼処理(83)について,図
6に示すフロ−チャ−トに基づいて説明する。船舶電話
3が通話可能な圏内に位置しているとともに,船舶電話
回線4があき状態,即ち,通話中でない場合には,電話
を発呼するための処理が開始される(85)。まず,こ
の実施例では,サブCPU15からメインCPU13へ
読み込まれた(図5(77))受信レベルが,15dB
以下であるか否かの判断がなされ(86),15dB以
下の場合には,伝送速度が1200bpsに設定される
(87)。15dB以上の場合には,伝送速度が240
0bpsに設定され(88)。この設定が終了すると,
サブCPU15からオフフックの信号が送出される(8
9)。
【0042】次に,発信音があるか否かが判断され(9
0),発信音がない場合(NO)には,この状態が1分
以上経過したか否かの判断がなされ(91),1分経過
しても発信音がない場合(YES)には,エラ−とな
り,発呼エラ−発生件数が+1にセットされ(92),
もとに戻る(93)。発信音がある場合(YES)に
は,電話番号が送出(ダイヤル送出)される(94)。
【0043】次に,通話中であるか否かが判断され(9
8),通話中でない場合(NO)には,1分経過したか
否かの判断がなされ(99),1分経過する前である場
合には,通話中であるか否かの判断に戻る(98)。1
分間経過した場合には,発呼エラ−発生件数が+1にセ
ットされ(92),復帰する(93)。
【0044】通話中の表示がある場合(YES)には,
文字コ−ド列を受信したか否かの判断がなされ(10
0),文字コ−ド列を受信していない時は,もとにもど
り,待ち状態となる。文字コ−ド列を受信した時は,モ
デム14から船舶および公衆電話回線4,5の接続を示
す文字コ−ド列”CONNECT”(101)が受信さ
れると,エラ−がリセットされ(102),図5の処理
に復帰する(93)。文字コ−ド列”NOCARRIE
R”(103),”BUSY”(104)のいずれかが
受信されると,発呼エラ−発生件数が+1にセットされ
(92),図5の処理に復帰する(93)。
【0045】次に,図5に示す位置デ−タの通報処理フ
ロ−チャ−トに戻り,船舶および公衆電話回線4,5が
接続されたか否か判断がなされ(105),相手側が話
中等で接続できない場合(NO)には,3回まで発信さ
れ(80),まだ接続されない場合(YES)には,位
置デ−タの通報を中断してブザ−23を5分間鳴動させ
るとともに(84),状態表示ランプ25を点灯させ,
次回通報予定時刻まで待ち状態となる(129)ととも
に,発呼エラ−発生件数が+1となる。接続処理が3回
に満たない場合(NO)には,1分間待ち(81),も
との状態に復帰し,待機状態となる。
【0046】このようにして,モデム14から文字コ−
ド列”CONNECT”が受信されると(101),報
告モ−ドに入り,自動位置通報装置1は陸上局6側から
のコマンドに従って,図7に示すデ−タ伝送処理フロ−
チャ−トにより必要なデ−タが伝送され(106),す
べて陸上局6側で伝送されたデ−タが処理される。この
間のGPS2からの割り込みはマスクされている。
【0047】以下,デ−タ伝送処理(106)につい
て,図7に示すフロ−チャ−トに基づいて説明する。位
置デ−タの伝送が開始されると(107),受信文字コ
−ド列があるか否かが判断され(100),受信文字コ
−ド列がない時(NO)の場合には,1分経過したか否
かが判断され(108),1分経過した場合(YES)
には,エラ−セットされ(109),図5の処理に復帰
し(93),1分経過していない時(NO)は,受信文
字コ−ド列があるか否かの判断(100)にもどる。
【0048】受信文字コ−ド列がある時(YES)は,
この実施例では,文字コ−ド列が8種類設定されている
ので,この8種類の文字コ−ド列の内,何であるかが判
断される。以下,この8種類の文字コ−ド列について説
明する。 文字コ−ド列”NOCARRIER”受信である時
(103)は,伝送途中で回線不良等で伝送が中断し,
伝送不能となると伝送エラ−発生件数に+1が加算され
(92),伝送が中断される。これは3回繰り返された
後,位置デ−タの通報を中断し,状態表示ランプ25が
点灯され,図5の処理に復帰する(93)。
【0049】文字コ−ド列”$DX”受信である時
(111)は,識別コ−ド照合不良切断要求コマンドで
あるから,識別コ−ド不良としてエラ−セットされると
ともに(112),図5の処理にもどり,回線が切断さ
れる。 文字コ−ド列”$DC”受信である時(113)は,
デ−タ伝送が正常終了し,回線切断を要求コマンドであ
るから,伝送エラ−発生件数のエラ−が0にリセットさ
れて(114),状態表示ランプ25が消灯され,図5
の処理に復帰する(93)。
【0050】文字コ−ド列”$ID”受信である時
(115)は,船舶の識別コ−ドを要求コマンドである
から,船舶の識別コ−ドが送信され(116),受信文
字コ−ド列の判断(100)に復帰する。 文字コ−ド列”$IO”受信である時(117)は,
$DO要求コマンドに付加されてくる時計校正用デ−タ
により,船舶側の自動位置通報装置1のタイマ−は,陸
上局6側の時刻で校正され(118),全フレ−ムデ−
タが送信される(119)。送信されるフレ−ム数は,
船舶識別コ−ドに付加されてくるので,陸上局6側で
は,これに従って,全フレ−ムを受信し,その後,回線
切断要求コマンドを表す文字コ−ド列”$DC”を送信
し,船舶側の受信回線は切断される。
【0051】文字コ−ド列”$Di”受信の場合には
(120),i番目のフレ−ムが送信され(121),
受信文字コ−ド列の判断(100)に復帰する。 文字コ−ド列”$PS”受信の場合には(125),
船舶識別コ−ド送信時にパラメ−タ要求コマンドが付加
されており,自船で設定されたパラメ−タが消失してい
るのであるから,陸上局6側で管理されている船舶マス
タファイル42から必要なデ−タを読み込み,そのパラ
メ−タ設定処理がなされる(123)とともに,パラメ
−タが送信され(124),受信文字コ−ド列の判断
(100)に復帰する。 文字列コ−ド”$PR”受信の場合には(125),
船舶のパラメ−タが正常に記録されているかを検査する
ために,陸上局6側が全パラメ−タを要求し,自船の全
パラメ−タが送信され(126),受信文字コ−ド列の
判断(100)に復帰する。
【0052】このようにして,デ−タ伝送処理がすべて
終了すると(106),図5に示すように,正常終了で
あるか否かが判断され(127),正常終了(YES)
の場合には(128),次回の通報予定時刻がセットさ
れ(129),待機状態となる(130)。正常終了で
ない場合(NO)には,3回目の伝送中断であるか否か
が判断され(131),YESの場合には,ブザ−23
が5分間鳴動し(132),デ−タ伝送は中断され,状
態表示ランプ25が点灯するとともに,次回の通報予定
時刻がセットされ(129),待機状態となる(13
0)。3回目の中断でない場合(NO)には,タイマ−
が1分間待ち(133),始めに戻る。このようにし
て,位置通報の処理が終了し(74),待機状態とな
る。
【0053】一方,図4に示す自動位置通報装置1のメ
イン処理フロ−チャ−トにおいて,GPS2の割り込み
の判断において(70),GPSの割り込みでない場合
(NO)には,通常の船舶電話が着信したのであるか
ら,着信による通報装置がなされる(71)。以下,こ
の処理について,図8に示す着信による通報処理フロ−
チャ−トに基づいて説明する。
【0054】通常の船舶電話が着信すると(134),
文字コ−ド列”CONNECT”が受信されたか否かの
判断がなされ(101),文字コ−ド列”CONNEC
T”が受信された場合(YES)には,図7に示すデ−
タ伝送処理フロ−チャ−トに従って,デ−タ伝送処理が
なされる(106)。文字コ−ド列”CONNECT”
の受信でない場合(NO)には,通常の船舶電話が着信
したのであるから,10秒間経過したか否かが判断され
(135),10秒経過していない時は,もとにもど
る。
【0055】10秒経過した場合(YES)には,呼び
出しブザ−が鳴動し(136),外部電話機接続端28
に接続されている外部電話機のフックがオフされたか否
かの判断がなされ(137),未だフックオンの場合
(NO)には,呼び出しブザ−が鳴り続ける。フックオ
フの場合(YES)には,呼び出しブザ−が停止し(1
38),フックオフ信号が送出され(139),通話が
開始される。通話が終了したか否かが判断され(14
0),未だ通話中である場合(NO)にはもとに戻る。
通話が終了してフックオンの場合(YES)には,オン
フック信号が送出され(141),通話が終了し(14
2),待機状態となる。
【0056】このように,自動位置通報機能9と手動位
置通報機能10とを備えているので,例えば,この自動
位置通報装置1をプレジャ−ボ−ト等に設置した場合に
は,手動操作により緊急信号を発信できるように構成す
ることも出来るとともに,その他には,漁船向け位置管
理システムやダグボ−ト向けの位置管理システム等にも
利用することが出来る。
【0057】次に,陸上局6側における処理について,
図9〜図12に基づいて説明する。陸上局6側では,船
舶側の自動位置通報装置1から送信されたGPS2から
の位置デ−タを受信して,図12に示すように,最新位
置ファイル43および燈台マスタファイル47に記憶さ
れているデ−タが読み出されて位置デ−タの解析が行わ
れ,燈台からの距離,方位が計算され,最新位置ファイ
ル43は最新の位置デ−タに更新される。
【0058】図12に示すように,最新位置ファイル4
3が最新位置デ−タに更新されるとともに,航跡ファイ
ル44が更新される。最新位置デ−タは表示部50の画
面上に表示され,一覧表示の値が更新され,印刷される
(51)。このようにして,陸上局6側では,船舶側で
得られたGPS2からのGPS信号を受信し,位置デ−
タとして受信して,これを基準にして各船舶の管理がな
されている。
【0059】
【発明の効果】この発明は,船舶側に搭載したGPS航
法装置から得られる位置,速度,針路等のGPS信号を
船舶側のタイマーを内蔵したメインCPUに読み込んで
位置データとし,パラメータとして船舶の識別コード,
位置データの通報開始時刻および通報時間間隔とを船舶
側で設定するとともに,この船舶側から通報開始時刻に
自動的に発呼を行い,船舶の船舶電話が一般の電話とし
て使用されている場合には,位置データの通報を行わず
に,次回通報予定時刻まで待機し,陸上局は船舶の発呼
を受信して電話回線を接続するとともに,船舶の識別コ
ード要求コマンドを送信し,この識別コード要求コマン
ドに従って,船舶は識別コードを送信し,陸上局におい
て識別コードを識別するとともに,船舶へ位置データの
要求コマンドと時刻校正データとを送信し,この時刻校
正データを基準にして船舶側において時刻を校正すると
ともに,位置データを送信し,陸上局において,船舶か
らの位置データをもとに船舶の位置を表示してこの船舶
の一定期間の航跡を表示するとともに,電話回線の回線
切断コマンドを送信し,この回線切断コマンドにより船
舶の電話回線を切断するようにしたので,GPS信号を
受信するための簡単な自動位置通報装置を船舶側の電話
機に付属させて設置するだけでよく,その上,船舶側で
は何等操作する必要もなく,すべて陸上局からのコマン
ドに従って,自動的に位置データを伝送することが出来
る。一方,陸上局では,この位置データに基づいて各船
舶の位置を表示するとともに,この船舶の一定期間の航
跡までも画面上に表示してすべての船舶を総合的に管理
することが出来る。さらに,船舶側の自動位置通報装置
は,小型,軽量で且つ安価であり,しかも電波状態に応
じた最適なデータ伝送を行うことが出来るから,データ
を確実に伝送することが出来る。
【0060】さらに,船舶電話が通話中か否かを監視す
るとともに,割り込みを阻止するための船舶電話の監視
機能が付加されているので,一般の通話を優先させてい
るから,使用中の船舶電話回線が切断されることもな
く,位置データの通報を自動的に行うことが出来る。
又,このシステムのために特別に電話回線を増やす必要
もなく,単に補助的な機能として船舶電話に付加するだ
けで陸上局側から各船舶を管理することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図2】この発明の実施例を示すもので,自動位置通報
装置1の機能構成図である。
【図3】この発明に実施例を示すもので,図2に示す自
動位置通報装置1の構成図である。
【図4】この発明に実施例を示すもので,自動位置通報
装置1のメイン処理フロ−チャ−トである。
【図5】この発明の実施例を示すもので,位置デ−タの
処理フロ−チャ−トである。
【図6】この発明の実施例を示すもので,船舶側の電話
発呼の接続フロ−チャ−トである。
【図7】この発明の実施例を示すもので,位置デ−タを
伝送するためのデ−タ伝送処理フロ−チャ−トである。
【図8】この発明の実施例を示すもので,着信による通
報処理フロ−チャ−トである。
【図9】この発明の実施例を示すもので,陸上局のシス
テムの機能構成図である。
【図10】この発明の実施例を示すもので,陸上局にお
けるファイル格納図である。
【図11】この発明の実施例を示すもので,通信処理タ
スクのファイルの処理概要の説明図である。
【図12】この発明の実施例を示すもので,ファイル処
理タスクのファイルの処理概要の説明図である。
【符号の説明】
1 自動位置通報装置 2 GPS航法装置 3 船舶電話 6 陸上局 13 メインCPU 14 モデム 15 サブCPU 50 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武市 実 神奈川県川崎市川崎区千鳥町15番地5号 日本船舶通信株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−319992(JP,A) 特開 平4−122873(JP,A) 特開 平2−279056(JP,A) 特開 平1−289329(JP,A) 特開 昭60−162972(JP,A) 特開 平1−246700(JP,A) 特開 昭54−21191(JP,A) 特公 平1−23839(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶側は,搭載したGPS航法装置から
    得られる位置,速度,針路等のGPS信号を船舶側のタ
    イマーを内蔵したメインCPUに読み込んで位置データ
    とし, パラメータとして前記船舶の識別コード,前記位置デー
    タの通報開始時刻および通報時間間隔とを前記船舶側で
    設定して,船舶側から前記通報開始時刻に自動的に発呼
    を行い, 前記船舶の船舶電話が一般の電話として使用されている
    場合には,前記位置データの通報を行わずに,次回通報
    予定時刻まで待機し, 陸上局は前記船舶の発呼を受信して電話回線を接続する
    とともに,前記船舶の識別コード要求コマンドを送信
    し, この識別コード要求コマンドに従って,前記船舶は識別
    コードを送信し, 前記陸上局において前記識別コードを識別するととも
    に,前記船舶へ前記位置データの要求コマンドと時刻校
    正データとを送信し, この時刻校正データを基準にして前記船舶側において時
    刻を校正するとともに,前記位置データを送信し, 前記陸上局において,前記船舶からの前記位置データを
    もとに前記船舶の位置を表示してこの船舶の一定期間の
    航跡を表示し,前記電話回線の回線切断コマンドを送信
    し, この回線切断コマンドにより船舶の電話回線を切断する
    ことを特徴とする自動位置通報方法。
  2. 【請求項2】 船舶に搭載するGPS航法装置と, 前記船舶の船舶電話と, この船舶電話の電話回線に接続されているモデムと, 少なくともエラー警告用のブザーと状態表示ランプとを
    有する入出力部と,前記船舶側の船舶電話が通常の電話
    として使用されているか否かの状態を監視する機能を有
    し,サブCPUからメインCPUへ読み込まれた受信レ
    ベルを基準として適切な伝送速度が選択されてこれをメ
    インCPUに通知するとともに,前記船舶の船舶電話に
    電話回線を接続・切断するための信号を送るサブCPU
    と,前記船舶側の識別コード,位置データの通報開始時
    刻及び通報時間間隔等の各パラメータを設定するパラメ
    ータ設定機能と,前記GPS信号を読み込むとともに,
    定められた前記通報開始時刻に自動的に発呼を行うよう
    コマンドを出して自船の位置を通報する自動位置通報機
    能と,陸上局との電話回線の接続を受信して,識別コー
    ド要求コマンドに従って,自船の識別コードを送信する
    とともに前記陸上局からの位置データの要求コマンドと
    時刻校正データとにより前記時刻を校正して前記位置デ
    ータを通報する着信による位置通報機能と,前記陸上局
    からの回線切断コマンドにより電話回線を切断するよう
    前記サブCPUにコマンドを出す機能と,前記GPS航
    法装置および前記モデムの接続を確認する装置診断機能
    とからなる前記メインCPUとを有する自動位置通報装
    置とを備えたことを特徴とする自動位置通報方法におけ
    る船舶側の装置。
  3. 【請求項3】 各船舶の固有のパラメータを記憶保存す
    る機能と, これらの船舶側からの発呼を受信して,電話回線を接続
    するとともに,前記船舶の識別コード要求コマンドを送
    信して得られる前記各船舶の識別コードを識別し,船舶
    側からの位置データの受信および前記パラメータの送受
    信を制御し,回線切断コマンドを発して前記各船舶の電
    話回線を切断する通報受信機能と, 位置データの要求コマンドを送信して得られる前記各船
    舶からの前記位置データに基づいて,前記船舶位置の近
    傍の燈台を識別し,この燈台からの距離,方位により前
    記船舶の位置を表す船舶位置表示機能と, 前記船舶の位置を表示部の画面上に表示する情報表示機
    能と, 前記位置データの要求コマンドとともに,時刻校正デー
    タを送信して船舶側の時刻を校正する時刻校正機能と, 表示部の画面上に各船舶の一定期間の航跡を表示する航
    跡表示機能と, を備えた自動位置通報方法における陸上局。
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