JPH11175866A - 小型船舶の監視装置 - Google Patents

小型船舶の監視装置

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JPH11175866A
JPH11175866A JP9336073A JP33607397A JPH11175866A JP H11175866 A JPH11175866 A JP H11175866A JP 9336073 A JP9336073 A JP 9336073A JP 33607397 A JP33607397 A JP 33607397A JP H11175866 A JPH11175866 A JP H11175866A
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monitoring station
terminal device
monitoring
station device
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Shunji Niimura
俊二 新村
Tetsuya Otani
哲也 大谷
Makoto Endo
真 遠藤
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型船舶が係留中あるいは上架中であって管
理者が乗船していないときに、マリーナなどの管理者が
無線回線により個別に船舶の遠隔監視を行う。 【解決手段】 監視局装置は、携帯電話網を介して船舶
端末装置との間に通信回線を接続し、船舶端末装置に対
して呼出信号を送信する。船舶端末装置は、呼出信号に
応答して電源を起動し、機関および機器の状態を検出す
る複数のセンサの出力その他データを取込み、そのデー
タを応答信号に編集して携帯電話網を介して監視局装置
に送信する。監視局装置は、その応答信号を受信し自律
的に記録し評価する。船舶側で火災や不法侵入があった
ときには、自動的に電源船舶端末装置が起動され、監視
局装置に対して通報が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジャー用の小型
船舶および沿岸漁業用の小型船舶の状態を監視する装置
に関する。本発明は、多数の小型船舶が所属するマリー
ナあるいは漁業組合その他にコンピュータ装置を含む監
視局装置を設置し、小型船舶にそれぞれ小型コンピュー
タ装置を含む船舶端末装置を搭載し、その間を陸上で一
般に使用される携帯電話(小型携帯端末)用の回線およ
び一般の電話回線である公衆電話網を利用して相互に接
続する方式に関する。本発明は、特に、係留中あるいは
上架中の小型船舶の監視および警備を行うものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、レジャー用あるいは沿岸漁業用
の小型船舶の船長あるいは機関長は、洋上で機関の修理
を行う技量はないし、また小型船舶には洋上で機関の修
理を行うための装備はほとんど搭載されていない。した
がって、航行中に機関に小さい不具合が生じたときに
は、船長はそれを早めに発見し認知して、その不具合が
拡大しないように、機関故障に至らないように運行する
ことが必要である。
【0003】機関長が乗務していない場合に、あるいは
乗務していても機関長の経験が乏しい場合に、航行中の
船舶の機関に関するデータをセンサにより計測し、これ
を陸上の基地局に送信する無線通信方式が、特開平9−
226688号公報に開示されている。この公報には、
船舶に搭載した通信コンピュータに機関に関するセンサ
出力を接続し、この出力データを船舶電話回線を用いて
陸上に伝送することが説明されている。そして、陸上に
分析コンピュータを配備しておき、送信したデータをこ
の分析コンピュータに投入してその状態を演算分析し、
その結果を船舶電話回線を用いて船舶側に伝送するよう
になっている。この公報に記載された説明を見ると、こ
の公報開示の方式は、500トンないし2000トンク
ラスの内航船に利用するためのものであることが説明さ
れている。そしてこの公報には、船舶が停泊中に船舶の
状態を遠隔監視するとの思想はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レジャー用あるいは沿
岸漁業用の小型船舶は、実際に海上で利用される時間は
短く、長い時間にわたり港湾に係留され、あるいは岸壁
に上架されている。特にレジャー用船舶では、海上航行
時間は一週間あたり数時間にすぎない。このような船舶
を管理するには、係留中および上架中の管理が重要であ
る。また船主または船長が係留港のごく近所に住むとは
限らず、係留中の船舶の管理をマリーナその他共有の管
理人にあずけることになる。
【0005】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、係留中あるいは上架中に船の管理者が乗船して
いない船舶を無線により監視する装置を提供することを
目的とする。本発明は、上述のように航行中の船舶の機
関その他で観測されるデータを無線通信回線で陸上の監
視局に送信する装置に簡単な手順を付加することによ
り、船舶が係留中あるいは上架中であるときに、無線回
線により遠隔監視を行うための装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、係留中または
上架中の小型船舶の状態を船舶端末装置が検出記録し、
監視局装置がその情報を携帯電話用回線および公衆電話
網を利用して受信することにより小型船舶の状態監視を
集中的に行うことを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明は、複数の小型船舶にそ
れぞれ設けられた船舶端末装置と、一つの固定的な監視
局装置とを備え、この監視局装置と前記船舶端末装置と
の間には携帯電話網を用いて双方向の通信回線を接続す
るための通信手段が設けられ、前記船舶端末装置は、係
留モードを設定する手段と、その係留モードを設定した
ことを前記通信手段を介して前記監視局装置に送信する
手段とを備え、前記監視局装置には、係留モードを設定
した船舶端末装置を記憶する手段と、係留モードを設定
した船舶端末装置に対して前記通信手段を介して呼出信
号を送信する手段とを備え、前記船舶端末装置は、係留
モードでは前記監視局装置から前記通信手段を介して到
来する前記呼出信号により船舶の室内および機器の状態
を検出する複数のセンサの出力および望ましくはその船
舶に搭載されたGPSの出力を取込む手段と、その取込
む手段により取込まれたデータを応答信号に編集し前記
通信手段に送信する手段とを備え、前記監視局装置に
は、前記応答信号をその通信手段から自動的に受信し記
録する手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】前記係留モードを設定する手段は、マニュ
アルモードで操作により係留モードを設定する手段およ
びオートモードで機関停止に連動して係留モードを自動
的に設定する手段を含むことができる。
【0009】前記船舶端末装置は、前記係留モードでは
前記呼出信号の受信を行う装置以外の装置電源をオフ状
態に設定する手段と、前記通信手段を介して到来する呼
出信号により所定装置の電源をオン状態とする手段とを
含む構成とすることができる。
【0010】前記監視局装置には、係留モードにある船
舶端末装置に対して設定された周期にしたがって前記呼
出信号を送信する手段と、前記応答信号に含まれるデー
タの正常性を評価する手段とを備える構成とすることが
望ましい。
【0011】前記監視局装置には、前記評価する手段に
異常があるときに電話回線を介してあらかじめ船舶毎に
設定された電話番号(これは船舶端末装置の電話番号で
はなく、依頼者が指定する自宅あるいは事務所の電話番
号またはファクシミリ番号)に自動的にそのデータを通
知する手段を含む構成が望ましい。
【0012】前記通知する手段は、ファクシミリにより
規定の形式のデータを前記電話回線に送信する手段を含
む構成とすることができる。
【0013】前記船舶端末装置には、火災発生およびま
たは不法侵入に対する警報を取込む手段を備え、この警
報が発生したときには前記監視局装置からの呼出信号の
有無にかかわらず前記監視局装置に対する通信手段を起
動する手段と、この通信手段により前記監視局装置に対
して警報の内容を伝達する手段とを備え、前記監視局装
置には、この警報を受信したときにあらかじめ船舶毎に
設定された電話番号に自動的にその警報を伝達する手段
を備える構成とすることができる。
【0014】前記船舶端末装置には、前記係留モードを
操作により解除する手段と、係留モードが解除されたと
きにその係留モード設定中に記録されたデータを表示す
る手段と、係留モードが解除されたことを前記通信手段
を介して前記監視局装置に伝達する手段とを備えること
が望ましい。
【0015】船舶端末装置は、機関が停止されたときに
自動的にもしくは手動操作により係留モードを設定す
る。係留モードが設定されると、これは自動的に監視局
装置に対して通信手段により伝達される。船舶端末装置
は、係留モードになると原則的に各種装置の電源をオフ
状態とされる。このとき携帯電話の回線に呼出信号が到
来したことを識別し、必要な装置を起動させるための装
置については電源をオン状態に維持しなければならな
い。
【0016】監視局装置ではどの船舶端末装置が係留モ
ードになっているかをメモリテーブルに記憶しておき、
係留モードになっいてる船舶を比較的長い周期で定期的
に監視する。これには、携帯電話の回線を利用してあら
かじめ定められた時間周期で一つづつ船舶端末装置に呼
出信号を送信することにより行う。この呼出信号を受信
した船舶端末装置は、その船舶の室内および機器の状態
を検出する複数のセンサの出力およびその船舶に搭載さ
れたGPSの出力を取込み、その取込んだデータを応答
信号に編集する。監視局装置は、船舶端末装置からその
呼出信号に対応する応答信号が送信されたときに、その
応答信号を自動的に受信して記録する。監視局装置は、
その応答信号の内容を評価し記録することができる。評
価の結果何らかの異常があるときには、その内容をあら
かじめ設定された顧客の電話番号に対して送信する構成
とすることができる。
【0017】すなわち、係留モードでは船舶が係留中あ
るいは上架中にあり、機関は停止状態にあって船内への
出入口は施錠された状態にある。したがってセンサによ
る計測は、燃料レベル、冷却水レベル、潤滑油レベル、
室温、電池の電源電圧および戸締りが対象となる。監視
局装置は、船舶端末装置から応答信号を受信したとき
に、その応答信号に含まれるデータの正常性を評価し、
定期的に電話回線を介してあらかじめ船舶毎に設定され
た電話番号に自動的にそのデータを通知する。また、そ
の評価内容に異常があるときには、電話回線を介してあ
らかじめ船舶毎に設定された電話番号に自動的にそのデ
ータを通知する。この通知は規定の形式にまとめられた
データを電話回線を介してファクシミリにより船舶のオ
ーナーまたはユーザーに送信することができる。船舶の
オーナーはこれにより、例えば電池の充電量が不足して
いる状態にある、というようなことを船舶まで出向く前
に知ることができる。
【0018】船舶端末装置の監視対象として火災発生お
よび不法侵入を検出する手段が備えられるので、室温が
所定温度を越えたとき、乗降船扉あるいは窓が無断で開
放または破壊されたときに、その状態を検出し警報を発
生する。この警報が発生したときはあらかじめ定められ
たデータ送信の時間周期外であっても、即時に監視局装
置に対する通信手段を起動し警報の内容を伝達する。監
視局装置はこの警報を受信したときに、あらかじめ船舶
毎に設定された電話番号に自動的にその警報を伝達し防
災および防犯処置をとることを促す。
【0019】船舶端末装置は、係留モード解除の操作が
行われたときには、係留モードを解除し係留モード設定
中に記録されたデータを表示するとともに、解除された
ことを通信手段を介して自動的に監視局装置に通知す
る。監視局装置では、この通知により係留モードのメモ
リテーブルからその船舶の名称を削除する。
【0020】このように管理者を含む乗員が乗船してい
ない係留中あるいは上架中の船舶に対し無線により周期
的監視を行うことにより、無人の状態にあっても保安管
理を確実に行うことができ、常に船舶の正常な状態を維
持し突然出航するようなことがあっても直ちに対応する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明による装置は、レジャー用
の小型船舶および沿岸漁業用の小型船舶が所属するマリ
ーナあるいは漁業組合その他に陸上の監視局を設け、こ
の監視局にコンピュータを含む監視装置を設置し、所属
する小型船舶それぞれに小型コンピュータ装置を含む端
末装置を搭載し、その間を陸上で一般に使用される携帯
電話用回線および公衆電話網を利用して相互に接続し
て、係留中あるいは上架中の船舶の状態および機関の状
態を監視する装置である。この装置は同時に出願した航
行中における船舶の機関その他で観測されるデータを無
線通信回線で陸上の監視局装置に送信する装置に簡単な
手順を付加することにより実現することができる。
【0022】レジャー用の小型船舶においては、その運
行は週末の休日や祝日に行われることがほとんどであ
り、実質的な運行時間は一回の航行時に2〜4時間行わ
れ、年間平均200時間程度である。したがって使用さ
れずに係留され、あるいは上架されている状態での時間
がきわめて長く、その間に突然の出航に備えた十分な保
守管理を行っておくことが重要になる。
【0023】本発明の特徴とすることろは、このような
係留中あるいは上架中の無人の状態にあるときに船舶の
状態および機関の状態を自動的かつ定期的に確認し、常
に最良の状態を維持しておくことにある。
【0024】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0025】(第一実施例)図1は本発明第一実施例装
置の要部の構成を示すブロック図、図2は本発明第一実
施例装置の通信経路を示す図、図3は本発明第一実施例
装置が用いられるシステムの全体構成を示す図である。
【0026】本発明第一実施例装置は、レジャーボー
ト、小型漁船などの複数の小型船舶にそれぞれ設けられ
た船舶端末装置1と、一つの固定的な監視局装置2とが
備えられる。船舶端末装置1には、センサ群3が接続さ
れ、船舶端末装置1は移動電話網5および公衆電話網6
を介して監視局装置2に接続され、監視局装置2とユー
ザー9とは公衆電話網6を介して接続される。
【0027】船舶端末装置1には、装置内の各手段の制
御を行う制御手段11と、監視局装置2との通信を行う
通信手段12と、その船舶の機関の状態を検出する複数
のセンサ群3の出力を取込むセンサ出力取込手段13
と、その船舶に搭載され衛星10により測位を行うGP
S4の出力を取り込むGPS出力取込手段14と、複数
のセンサ群3の出力についてその正常範囲が記録された
記憶手段15と、そのセンサ群3の出力とその記憶手段
15に記録された正常範囲とを周期的に比較する論理手
段16と、その論理手段16にそのセンサ群3の出力が
正常範囲を越えたときにその船舶の運転席に設けられた
端末表示装置7に警報表示を行う表示手段17と、警報
表示が発生したときには前記割当てられた通信時間にか
かわらず複数のセンサ群3の出力の少なくとも一部を含
む情報を移動電話網5を介して緊急用電話番号により監
視局装置2に宛て自動的に送信する緊急時送信手段18
と、操作入力を行う操作入力手段19とが備えられる。
【0028】制御手段11には、図外のスイッチが操作
されることにより係留モードが設定されたとき、あるい
は機関が停止され所定の条件が満たされたときに連動し
て係留モードを設定する手段が含まれ、また、センサ出
力取込手段13およびGPS出力取込手段14には、取
込まれたデータを応答信号に編集する手段が含まれる。
【0029】さらに、センサ出力取込手段13には、火
災発生および不法侵入に対する警報を取込む手段が含ま
れ、制御手段11には、警報が発生したときに前記時間
周期にかかわらず監視局装置2に対しその警報を送信す
るために通信手段12を起動する手段と、通信手段12
により監視局装置2に対して警報の内容を伝達する手段
と、操作入力手段19の操作により係留モードの解除指
令が入力されたときに係留モードを解除する手段と、係
留モードが解除されたときにその係留モード設定中に記
録されたデータを表示手段17に表示する手段とが含ま
れる。
【0030】監視局装置2には、装置内の各手段の制御
を行う制御手段21と、公衆電話網6を介して船舶端末
装置1から到来する情報を自動的に受信する情報受信手
段22と、GPSの出力情報に含まれる時刻情報を取込
む手段と、その情報を記録する記憶手段23と、その情
報を監視局表示装置8に表示する表示手段28と、公衆
電話網6を介して船舶端末装置1との通信を行う通信手
段24と、当該船舶の機関が起動された後の機関起動情
報伝達用の特定の時間に当該船舶の船舶端末装置1から
監視局装置2に宛て行われる送信を受信して当該船舶の
通信時間を割当てる通信時間割当手段25と、この通信
時間を当該船舶の船舶端末装置1に送信する通信時間送
信手段26と、受信したセンサ出力についてその船舶の
種類にしたがって記憶手段23の記録を参照して評価す
る評価手段27と、その受信したセンサ群3の出力をそ
の評価とともに監視局表示装置8に表示する表示手段2
8と、入出力操作を行う入出力手段29とが備えられ
る。
【0031】通信手段24には、公衆電話網6を介して
船舶端末装置1との間に通信回線を接続する手段が含ま
れ、制御手段21には、船舶端末装置1に対する呼出信
号を自動的に通信手段24に送信する手段と、その呼出
信号に対応する船舶端末装置1からの応答信号を通信手
段24から自動的に受信し記憶手段23に記録する手段
とが含まれる。
【0032】さらに、監視局装置2の評価手段27に
は、船舶端末装置1からの応答信号に含まれるデータの
正常性を評価する手段が含まれ、その内容に異常があっ
たときには電話回線を介してあらかじめ船舶毎に設定さ
れた電話番号に自動的にそのデータを送信する手段と、
ファクシミリにより規定の形式のデータを電話回線に送
信する手段と、船舶端末装置1から警報を受信したとき
にあらかじめ船舶毎に設定された電話番号に自動的にそ
の警報を伝達する手段とが含まれる。
【0033】センサ群3には、機関回転速度センサ3
1、排気温度センサ32、冷却水温度センサ33A、冷
却水レベルセンサ33B、潤滑油圧力センサ34A、潤
滑油レベルセンサ34B、ブースト圧力センサ35、燃
料レベルセンサ36、機関室温度センサ37、クラッチ
セレクトスイッチ38、冷却水・油圧スイッチ39、電
源電圧30、その他必要とされるセンサまたはスイッチ
が含まれる。
【0034】係留モードでは、冷却水レベルセンサ33
B、潤滑油レベルセンサ34B、燃料レベルセンサ3
6、機関室温度センサ37および電源電圧30が船舶端
末装置1のセンサ出力取込手段13に取り込まれる。さ
らに、不法侵入を検出する不法侵入検出手段の出力が取
込まれる。
【0035】次に、このように構成された本発明実施例
装置の動作について説明する。図4は本発明第一実施例
船舶端末装置による係留モード設定動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【0036】船舶端末装置1は、操作入力手段19が操
作されて機関の停止が行われると、通信手段12から移
動電話網5および公衆電話網6を介して監視局装置2に
機関停止信号を送信し係留モードを設定する。監視局装
置2はこの機関停止信号を受信することにより係留モー
ドにおける動作を行う。図5は本発明第一実施例監視局
装置による係留モードにおける動作の流れを示すフロー
チャートである。
【0037】監視局装置2は、船舶端末装置1からの当
該船舶の機関停止信号を受信すると、その機関停止が一
時的なものであるか、係留のためのものであるかを確認
するために、あらかじめ定められた所定の時間を越えて
機関が停止した状態にあるか否かを判定する。所定時間
を越えて機関が停止している場合には係留のために停止
したものとして、監視局装置2では当該船舶を係留モー
ドとしてメモリテーブルに記憶する。
【0038】係留モードにある船舶端末装置1に対して
は、あらかじめ設定された周期(例えば3時間〜24時
間などきわめて長い時間)で通信手段から船舶端末装置
1に対して呼出信号を送信し、携帯電話の呼出ベル音吹
鳴に相当する呼出を行う。これにより船舶端末装置1の
電源が自動的に投入されシステムが起動される。船舶端
末装置から機関起動信号を受信したときには航行モード
処理に移行する。
【0039】船舶端末装置1は監視局装置2からの質問
信号の受信により係留モードにおける動作を実行する。
図6は本発明第一実施例船舶端末装置による係留モード
における動作の流れを示すフローチャートである。
【0040】船舶端末装置1は、機関停止にともなって
係留モードを設定すると、監視局装置1から公衆電話網
6および移動電話網5を介して、電話機に呼出信号が到
来することにより装置を起動し計測処理を行う。この計
測処理では、センサ出力取込手段13はセンサ群3に含
まれるすべてのセンサからの出力を取り込むが、係留中
または上架中の保守管理に必要とされる冷却水レベルセ
ンサ33B、潤滑油レベルセンサ34B、燃料レベルセ
ンサ36、機関室温度センサ37の出力および電源電圧
30の出力を選択する。さらに、不法侵入検出手段の出
力を取込むとともに、GPS出力取込手段14がその船
舶に搭載されたGPS4の出力を取込み監視局装置2へ
の応答信号を編集する。
【0041】次いで、編集した応答信号の内容を記憶手
段15に記録し、通信手段12を介してその応答信号を
監視局装置2に送信する。船舶端末装置1はこの応答信
号が監視局装置に受信されたことを示す受信確認信号を
受信すると、装置を停止状態にして電話機だけを受信待
ち状態にし他装置の電源はオフ状態とする。これは、次
に監視局装置2からの呼出信号を受信するまでは長い待
機時間となるので無用な電源を使用しないために行われ
る。
【0042】監視局装置2では通信手段24がその応答
信号を受信すると、送信されたデータの評価およびその
内容の通知を行う。図7は本発明第一実施例監視局装置
によるデータ評価および内容通知動作の流れを示すフロ
ーチャート、図8は本発明第一実施例監視局装置による
正常性評価動作の流れを示すフローチャートである。
【0043】監視局装置2の評価手段27は、受信した
応答信号に含まれる船舶コードから記憶手段23に保持
されている当該船舶の受信フォーマットファイルを選択
し送信されたデータを書き込む。次いで、記憶手段23
に記憶されている当該船舶の保守管理基準を選択し、こ
の保守管理基準と送信されたデータとを比較する。
【0044】この基準との比較により、受信したデータ
が正常であれば、そのデータおよび評価内容を記憶手段
23に記録する。受信したデータが異常であれば、通信
手段24が公衆電話網6の電話回線を介して、あらかじ
め船舶毎に設定された電話番号(ユーザー)にそのデー
タを規定の形式のファクシミリとして自動的に送信す
る。ユーザー側から異常データの受信通知を受けたとき
に通知動作を終了する。
【0045】火災および不法侵入は監視時間の時間周期
とは無関係に発生する可能性がある。この火災発生およ
び不法侵入が行われ警報が発生したときには、船舶端末
装置1は監視局装置2からの呼出信号の周期にかかわら
ず通信手段12を起動してその警報の内容を監視局装置
2に対し伝達する。監視局装置2はその警報を受信した
ときに、あらかじめ船舶毎に設定された電話番号(ユー
ザー)に自動的にその警報を伝達する。
【0046】係留モードは機関停止により自動的に設定
されるが、船舶の点検整備あるいは内部改造などにより
人が乗船した状態で長時間係留することがある。このよ
うな係留時には係留モードが設定されていると不都合な
場合が生じるが、船舶端末装置1の操作入力手段19を
操作することにより係留モードは解除され、係留モード
が解除されたときにその係留モード設定中に記録された
データは表示手段17に表示される。
【0047】(第二実施例)本発明第二実施例は、船舶
端末装置1の制御手段11に操作入力手段19を操作す
ることにより係留モードを設定する手段が含まれる。そ
の他は第一実施例同様に構成される。
【0048】本第二実施例の場合は機関が停止されても
自動的に係留モードは設定されず、乗員の操作により係
留モードが設定されるので、係留を目的としない停船状
態において機関停止の条件が満たされる都度係留モード
が自動的に設定されることを避けることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、航
行中の船舶の機関その他で観測されるデータを無線通信
回線で陸上の監視局に送信する装置に簡単な手順を付加
することにより、船舶が係留中あるいは上架中にあって
管理者が乗船していない状態にあっても、船舶の遠隔監
視を定期的に行うことができ、保守管理を確実に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置の要部の構成を示すブロ
ック図。
【図2】本発明第一実施例装置の通信経路を示す図。
【図3】本発明第一実施例装置が用いられるシステムの
全体構成を示す図。
【図4】本発明第一実施例船舶端末装置による係留モー
ド設定動作の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明第一実施例監視局装置による係留モード
における動作の流れを示すフローチャート。
【図6】本発明第一実施例船舶端末装置による係留モー
ドにおける動作の流れを示すフローチャート。
【図7】本発明第一実施例監視局装置によるデータ評価
および内容通知動作の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明第一実施例監視局装置によるデータ正常
性評価動作の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 船舶端末装置 2 監視局装置 3 センサ群 4 GPS 5 移動電話網 6 公衆電話網 7 端末表示装置 8 監視局表示装置 9 ユーザー 10 衛星 11、21 制御手段 12、24 通信手段 13 センサ出力取込手段 14 GPS出力取込手段 15、23 記憶手段 16 論理手段 17、28 表示手段 18 緊急時送信手段 19 操作入力手段 22 情報受信手段 25 通信時間割当手段 26 通信時間送信手段 27 評価手段 29 入出力手段 30 電源電圧 31 機関回転速度センサ 32 排気温度センサ 33A 冷却水温度センサ 33B 冷却水レベルセンサ 34A 潤滑油圧力センサ 34B 潤滑油レベルセンサ 35 ブースト圧力センサ 36 燃料レベルセンサ 37 機関室温度センサ 38 クラッチセレクトスイッチ 39 冷却水・油圧スイッチ 40 GPS出力取込手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 7/26 G01S 5/14 H04L 12/28 H04B 7/26 E // G01S 5/14 H04L 11/00 310Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の小型船舶にそれぞれ設けられた船
    舶端末装置と、一つの固定的な監視局装置とを備え、こ
    の監視局装置と前記船舶端末装置との間には携帯電話網
    を用いて双方向の通信回線を接続するための通信手段が
    設けられ、 前記船舶端末装置は、係留モードを設定する手段と、そ
    の係留モードを設定したことを前記通信手段を介して前
    記監視局装置に送信する手段とを備え、 前記監視局装置には、係留モードを設定した船舶端末装
    置を記憶する手段と、係留モードを設定した船舶端末装
    置に対して前記通信手段を介して呼出信号を送信する手
    段とを備え、 前記船舶端末装置は、係留モードでは前記監視局装置か
    ら前記通信手段を介して到来する前記呼出信号により船
    舶の室内および機器の状態を検出する複数のセンサの出
    力を取込む手段と、その取込む手段により取込まれたデ
    ータを応答信号に編集し前記通信手段に送信する手段と
    を備え、 前記監視局装置には、前記応答信号をその通信手段から
    自動的に受信し記録する手段とを備えたことを特徴とす
    る小型船舶の監視装置。
  2. 【請求項2】 前記係留モードを設定する手段は、操作
    により係留モードを設定する手段および機関停止に連動
    して係留モードを自動的に設定する手段を含む請求項1
    記載の小型船舶の監視装置。
  3. 【請求項3】 前記船舶端末装置は、前記係留モードで
    は前記呼出信号の受信を行う装置以外の装置電源をオフ
    状態に設定する手段と、前記通信手段を介して到来する
    呼出信号により所定装置の電源をオン状態とする手段と
    を含む請求項1記載の小型船舶の監視装置。
  4. 【請求項4】 前記監視局装置には、係留モードにある
    船舶端末装置に対して設定された周期にしたがって前記
    呼出信号を送信する手段と、前記応答信号に含まれるデ
    ータの正常性を評価する手段とを備えた請求項1記載の
    小型船舶の監視装置。
  5. 【請求項5】 前記監視局装置には、前記評価する手段
    に異常があるときに電話回線を介してあらかじめ船舶毎
    に設定された電話番号に自動的にそのデータを通知する
    手段を含む請求項4記載の小型船舶の監視装置。
  6. 【請求項6】 前記通知する手段は、ファクシミリによ
    り規定の形式のデータを前記電話回線に送信する手段を
    含む請求項5記載の小型船舶の監視装置。
  7. 【請求項7】 前記船舶端末装置には、火災発生および
    または不法侵入に対する警報を取込む手段を備え、この
    警報が発生したときには前記監視局装置からの呼出信号
    の有無にかかわらず前記監視局装置に対する通信手段を
    起動する手段と、この通信手段により前記監視局装置に
    対して警報の内容を伝達する手段とを備え、 前記監視局装置には、この警報を受信したときにあらか
    じめ船舶毎に設定された電話番号に自動的にその警報を
    伝達する手段を備えた請求項1記載の小型船舶の監視装
    置。
  8. 【請求項8】 前記船舶端末装置には、前記係留モード
    を操作により解除する手段と、係留モードが解除された
    ときにその係留モード設定中に記録されたデータを表示
    する手段と、係留モードが解除されたことを前記通信手
    段を介して前記監視局装置に伝達する手段とを備えた請
    求項1記載の小型船舶の監視装置。
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