JPH10267686A - 無線ｌａｎによる船舶の衝突を予防するための航行援助システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーダを設置できない小型船舶においても使
用できる、衝突を予防するための航行援助装置を設置す
る。 【解決手段】 レーダ装置の代わりに、小電力無線装
置、ＧＰＳ装置及びマイクロコンピュータの組みあわせ
により、無線ＬＡＮを形成させる。ＧＰＳの位置情報と
ネットワーク情報から衝突の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】船舶の衝突予防を援助するシ
ステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の衝突予防装置としては、レーダ装
置にコンピュータを応用したＡＲＰＡ（自動衝突予防装
置）がある。本装置はレーダ反射波の情報から相手船の
航跡をプロットして衝突の危険性を判定し航海者に知ら
せる装置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】レーダ装置は、アンテ
ナスキャナー、送受信機、指示器からなるために装置全
体が大きくなり、小型漁船や小型船舶への装備が難し
い。１

【０００４】本装置は、相手の船の位置、針路、速力等
の情報をレーダ装置を使わない方法で得るものである。
装置全体の小型化を図り、小型漁船や小型船舶を含む全
ての船舶への利用を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】レーダ装置の代わりに、
小電力無線装置、ＧＰＳ装置及びマイクロコンピュータ
の組み合わせにより無線ＬＡＮを形成させ、互いに位
置、針路、速力等の航海情報を交換する。

【０００６】

【発明の実施の形態】発明実施の形態を図面を用いて説
明する。図１において、本システムで使用する装置は、
ＧＰＳ）小電力無線装置、マイクロコンピュータ及び警
報表示器により構成する。小電力無線機は概ね水平線ま
での約３海里を有効通信（交信）範囲とし、マイクロコ
ンピュータは、ネットワークの制御を行うとともに、Ｇ
ＰＳの位置情報とネットワーク情報から衝突の判定を行
う。

【０００７】

【実施例】図２において、相手船舶が有効通信（交信）
範囲に入った時からネットワークが形成され、位置、針
路、速力、船型等の情報を交換する。

【０００８】図３において、島等の障害物により互いに
視認が不可能な場合においても、ネットワーク情報から
衝突の危険を判定し操船者に知らせることが可能とな
る。

【０００９】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。

【００１０】船舶に搭載する装置の小型化が可能とな
り、全ての船舶で利用が可能となる。

【００１１】ネットワーク形成のために地上に大規模な
監視レーダや、通信のために人工衛星及び地上局等の新
たな設備インフラを必要としない。

【００１２】ネットワークに対し陸上からデータを伝達
することにより、海岸線、海上障害物との衝突を警告す
ることが可能となる。

【００１３】漁業協同組合、マリーナ等の管理事務所に
装置を設置することで、船舶の監視業務に利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】装置の構成を示すブロック図である

【図２】ネットワークが形成されたときの状況を示す図
である。

【図３】衝突の危険があるときの状況を示す図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 船舶の衝突を予防するために、レーダに
   かわり無線ＬＡＮを利用した航行援助システム。