JP3313137B2 - 落水者捜索支援システム - Google Patents

落水者捜索支援システム

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JP3313137B2
JP3313137B2 JP10924492A JP10924492A JP3313137B2 JP 3313137 B2 JP3313137 B2 JP 3313137B2 JP 10924492 A JP10924492 A JP 10924492A JP 10924492 A JP10924492 A JP 10924492A JP 3313137 B2 JP3313137 B2 JP 3313137B2
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圭之 渡辺
光弘 佐々木
孝 小野
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株式会社光電製作所
孝 小野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶からの落水者を救
助する際に有用な落水者捜索支援システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、3個以上の移動衛星からの電波を
受信し、自船位置を算定して表示するGPS(Global P
ositionning System )が急速に普及しつつある。特に、
GPS受信機の小型・低廉化に伴い、貨物船、客船、漁
船など大型や中型の船舶だけでなく、ヨットやモーター
ボートなどレジャー用の小型船舶や一人乗り程度の小型
の漁船にも多く搭載され始めている。このGPS受信機
の表示装置では、メルカトル図法などで表した海図上に
その船舶の緯度・経度(絶対位置)が自船位置として数
十メートルの精度で輝点によって表示される。船舶の航
行に伴い刻々変化する自船位置をメモリに保存しながら
表示してゆくことによりその船舶の航跡を海図上に表示
する構成も採用されている。
【0003】本出願人の先願に係わる「移動体群の移動
状況検出システム」と題する特許出願(特開平3ー35
4709号)の明細書には、近接して航行中の船舶群が
GPS受信機で検出した各自の位置を無線通信によって
互いに通報し合い、各船舶が自船の位置に加えて、通報
された他の船舶の位置を海図上に表示することにより船
舶どうしの衝突の防止を図るという技術思想が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レジャー用の小型船舶
や小型の漁船などでは、船舶どうしの衝突事故に加え
て、乗船者が誤って海中に転落する落水事故が往々にし
て発生する。この場合、ライフジャケットを着用してい
ても低水温の海域などでは凍死や疲労死の危険が伴うた
め一刻を争って落水者を捜索し、救助する必要がある。
しかしながら、夜間や荒天下では落水者の視認が困難な
ことから捜索に手間取るという問題がある。
【0005】従来、GPS受信機を搭載した船舶では、
このような落水事故が発生するとGPS受信機のイベン
トキーを操作することによって自船位置の更新を直ちに
停止させ、この更新が停止された自船位置を落水事故発
生の地点(落水位置)と見做して捜索のための目標地点
(WPT)としてキー入力したのち自船位置の更新の停
止を解除し、更新開始後の自船位置と目標地点とを拡大
した海図上に表示することにより、目標地点の捜索を支
援するシステムが計画されている。
【0006】上記従来のGPS受信機を利用した落水者
捜索支援システムでは、落水事故発生の際のGPS受信
機のイベントキーの操作と落水位置のキー入力とを手作
業によって行う構成であるから、救助作業の慌ただしさ
に紛れて操作の機会を逸してしまうことが多く、その後
の救援活動に致命的な支障をきたすという問題がある。
また、表示画面から最新の自船位置を読取ってこれをキ
ー入力するため、慌てて行う読取りや入力操作に誤りが
伴いやすく、誤った落水位置を設定してしまうと致命的
な難点もある。
【0007】また、小型のヨットや漁船などでは、乗船
者が一人しかいない場合もあり、落水事故の発生を他人
に通報したり、捜索の依頼を発したりすることが出来な
いという事態も想定される。落水事故の発生を通報する
ための無線機を乗船者に携帯させる対策も考えられる
が、乗船者が携帯できる無線機はその寸法や重量の点で
送信電力に限界があり、遠方への通報は期待できない。
【0008】さらに、上記従来のGPS受信機を利用し
た落水者捜索支援システムでは、設定した目標地点と自
船位置とを絶対位置として海図上に表示しているため、
操船者が表示画面から目標とする落水地点までの距離と
方向、すなわち自船と落水地点との相対位置関係を割り
出す必要があり、操船に多大な熟練を要し、救助に手間
取るという問題がある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明に係わる落水者
捜索支援システムは、船舶の絶対位置を自船位置として
検出するGPS受信機などの自船位置検出手段と、落水
事故の発生を通報する手段と、この落水事故の発生の通
報を受けると上記自船位置検出手段が検出済みの最新の
自船位置及び現在時刻を落水発生位置及び落水発生時刻
として保存する落水発生情報保存手段とを備えている。
【0010】本発明の一実施例によれば、上記落水事故
の発生を通報する手段は、船内の適宜な箇所に設置され
落水事故の発見者によって操作される信号発生器によっ
て構成される。
【0011】本発明の他の実施例によれば、上記落水事
故の発生を通報する手段は、この船舶の乗船者が携帯す
る無線と、これらの無線機と適宜な周期で交信を反復
し、この交信が所定期間以上途絶したことを以てこの無
線機を携帯する乗船者に落水事故が発生したと見做して
通報を発生する船内に設置された無線機とから構成され
る。
【0012】本発明の更に他の実施例によれば、上記落
水事故の発生の通報は、落水者自身が携帯中の無線機か
ら発せられる。
【0013】
【作用】本発明の落水者捜索支援システムによれば、こ
のシステムを搭載する船舶の絶対位置がGPS受信機な
どの自船位置検出手段によって検出される。落水発生位
置保存手段は、落水事故の発生の通報を受けると上記自
船位置検出手段が検出済みの最新の自船位置を落水発生
位置として自動的に保存する。従って、落水事故発生の
際に最新の自船位置を読取りこれを改めてキーボードか
ら入力する必要がなくなり、落水事故発生位置の保存の
機会を逸したり、誤入力したりする問題が有効に解決さ
れる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係わる落水者捜
索支援システムの構成を示すブロック図であり、10は
位置検出部、20は演算・表示処理部、30は表示部、
40は入出力部、50は無線送受信機、60は落水通報
信号発生回路、70は落水検出系である。位置検出部1
0はGPS受信機11と、入力インタフェース回路12
とを備え、演算・表示処理部20はCPU21と、デー
タメモリ22とを備えている。また、表示部30は描画
プロセッサ31と、表示メモリ32と、表示装置33と
を備え、入出力部40は入出力インタフェース部41
と、キーボード42とを備えている。
【0015】落水通報信号発生回路60は、船内に張り
めぐらされた信号線61と、船内の要所要所に分散して
設置され落水事故の発生時に信号線61に接地電圧を与
える複数の落水通報スイッチ62,63,64,65
・・から構成されている。落水検出系70は、船内の適
宜な箇所、例えばブリッジやマストなどの高所に設置さ
れた無線受信機71と、この船舶内の各乗船者に携帯さ
れる小型の無線送信機72,73,74・・・から構成
されている。
【0016】位置検出部10のGPS受信機11は、3
個以上の移動衛星から送出されGPSアンテナ(図示せ
ず)に受信された各信号に含まれる情報を解析すること
によりこの船舶の緯度と経度とから成る自船位置を算定
し、この自船位置データを入力インタフェース回路12
を介して演算・表示処理部20のCPU21に転送す
る。CPU21は、位置検出部10から受取った自船位
置データと現在時刻とをデータメモリ22に保存し、こ
れと前後してこの最新の自船位置データを表示部30の
描画プロセッサ31に転送する。自船位置データを受取
った描画プロセッサ31は、表示画面上で自船位置を示
す箇所に表示すべき適宜な映像、例えば輝点や船舶の図
形などを作成し、表示メモリ32の対応のアドレスに書
込む。表示装置33は、表示メモリ32に書込まれた表
示データを所定の周期で読出してCRTや液晶パネルな
どに表示する。
【0017】CPU21は、上記自船位置の表示のため
の処理と並行して、最新の自船位置データを入出力部4
0の入力インタフェース回路41を介して無線送受信
機50に転送し、付近を航行中の他の船舶に自船位置を
通報する。CPU21は、他の船舶から無線で送出さ
れ、無線送受信機50で受信された他の船舶の位置デー
タを入出力インタフェース回路41を介して受取り、現
在時刻を付してデータメモリ22に保存すると共に、表
示部30に転送して表示させる。この結果、表示画面に
は、図4に例示するように、自船の航跡とその周辺を航
行中の他の船舶の航跡とが緯度と経度の目盛りが入った
海図と共に表示される。自船位置については、他の船舶
の位置と区別するためにこれを中心とする所定の半径の
円が表示されている。
【0018】CPU21は、ジャイロなどの航法計器
(図示せず)から入出力インタフェース回路41を介し
て転送されてくる船首方位を受取り、この最新のデータ
によってデータメモリ22に保存中の船首方位を更新す
る。
【0019】落水検出系70を構成する無線送信機7
2,73,74・・・は、この船舶内の各乗船者に携帯
され、所定の周期(例えば1分周期)でかつ互いにずれ
たタイミングで自機の識別コードを含む電波をアンテナ
から自動的に送出する。この電波を受けた無線受信機7
1は、各無線送信機の識別コードに対応して保持してい
るタイマーをリセットする。いずれかの無線送信機から
の送信電波が上記所定期間以上にわたって途切れると、
無線受信機内の対応のタイマーがオーバーフローする。
このオーバーフローが所定回数以上にわたって連続する
と、これを検出した無線受信機71は、入出力インタフ
ェース回路41を介してCPU21に落水の発生を通知
する。
【0020】落水検出系70によ落水事故の発生の検
出と前後して、これが他のクルーによって発見される
と、キーボード42や船内の各所に設置されている落水
通報スイッチ62,63,64,65・・・の少なくと
も一つが操作され、その旨を通知する特定の信号が入出
力インタフェース回路41を経てCPU21に転送され
る。CPU21は、上記落水検出系70による、あるい
は落水通報スイッチの操作による落水の通報を受ける
と、直ちに図2のフローチャートに例示する落水者捜索
支援ルーチンの処理を開始する。
【0021】落水者捜索支援ルーチンを開始したCPU
21は、まず、データメモリ22に保存済みの最新の自
船位置を特定位置(この例では落水発生位置あるいは救
助のために急行すべき目的地位置)として、また現在時
刻を特定時刻として保存(ステップA)、入力イン
タフェース回路41を介してブザー(図示せず)を鳴動
させることにより落水事故発生の警報を船内に発する
(ステップB)。続いて、CPU21は、落水者救助支
援画面への表示変更を表示部30に指令し(ステップ
C)、データメモリに保存済みの特定位置と船首方位と
を表示部30に転送する(ステップD)。上記表示変更
指令と表示データとをCPU21から受取った表示部3
0は、図4に例示した平時の表示画面を図に例示する
ような緊急時の落水者救助支援画面に変更する。
【0022】次に、CPU21は、データメモリ22に
保存済みの最新の何個かの自船位置とこれらに付加され
た保存時刻とに基づき方向と速さから成る自船速度を計
算して表示部30に転送する(ステップE)。この後、
CPU21は、新たな自船位置の受取りを要求する信号
が位置検出部10から発せられているか否か(ステップ
F)、あるいは入出力インタフェース回路41から新た
な船首方位の受取りを要求する信号が発せられているか
否か(ステップI)、さらには、この落水者捜索支援ル
ーチンの解除が指令されているか否か(ステップK)の
判定をえながら、ステップFからステップKまでの処
理を繰り返す。
【0023】CPU21は、位置検出部10から受取っ
た新たな自船位置データによって自船位置を更新する
と、この更新した自船位置をデータメモリ22に保存す
ると共に表示部30に転送し(ステップG)、更新済み
の自船位置から特定位置までの距離と、自船位置から目
的地位置を見た方向と、この算定した方向と船首方
に基づき自船位置と目的地位置とを結ぶ線分の方位を目
的地方位として計算し、各計算した距離と方と目的地
方位とを表示部30に転送する(ステップH)。これら
のデータを受取った描画プロセッサ31は、自船位置か
らの距離と方とに基づき目的地位置を指示する点滅輝
点の表示位置を更新すると共に、ディジタル表示の目的
地方位を更新する。さらに、CPU21は、入出力イン
タフェース回路41を介して受取った新たな船首方位デ
ータによって船首方位を更新すると、この更新済みの船
首方を表示部30に転送して表示の更新を行わせる
(ステップJ)。
【0024】表示装置33に表示される落水者救助支援
画面は、図に例示するように、船舶の図形で表示され
る自船位置を中心とする極座標が船首方位を真上として
描画され、そこに特定位置(目的地位置)が適宜な大き
さで点滅する輝点として表示される。また、自船位置を
中心とする所定の半径の円が距離の目盛りとして画面上
に表示される。この円の半径は、 0.5海里、1海里、2
海里などのようにキーボード42からの指令によって適
宜変更される。特定位置を示す点滅輝点が距離の目盛り
となる円の外部に逸脱した場合には、中心からの方
保ったままこの円に外接する状態で表示される。
【0025】さらに、画面の上方には、自船位置と目的
地位置が緯度と経度とによってディジタル表示され、船
首方位、目的地方位、自船位置から目的地位置までの距
離もディジタル表示される。また、極座標の中心の自船
位置に自船の速度を示すベクトルが表示される。すなわ
ち、このベクトルの長さによって自船の速さを表わされ
ると共に、このベクトルの向きによって自船の進行方向
が表される。この進行方向は、船舶が潮流や波浪などの
影響を受けるためその船首方とは必ずしも一致しな
い。
【0026】この船舶の操船者は、図の表示画面を参
照し、取り舵の操舵を行うことにより目的地位置に向け
て船舶を転向させる。これに伴い船首方と速度ベクト
ルの向きが目的地方位に接近し、船舶は目的地位置に向
けて航行する。落水者の救助の終了などに伴ってキーボ
ード42から解除指令が発せられたことがステップKで
判定されると、図4に示すような元の表示画面への復帰
が行われ、この落水者捜索支援ルーチンが完了する。
【0027】以上、本発明に係わる落水者捜索支援シス
テムを一実施例によって説明したが、本発明を種々変形
して実施することが可能である。そのような変形実施例
のうち、主要なもののみを以下に列記する。
【0028】落水者検出系70内にタイマーを設置する
代わりに、演算・表示処理部20内にタイマーを設置す
る構成。あるいは、無線受信機71と無線送信機72,
73,74・・・のそれぞれに送受信機能を付加し、無
受信機71から無線送信機72,73,74・・・に
適宜な周期で応答を要求する構成。
【0029】無線受信機71内の対応のタイマーが最初
にオーバーフローした時点で、最新の自船位置を落水検
出位置として、またその時刻を落水検出時刻としてそれ
ぞれ無線受信機71又はCPU21に保存させる構成。
【0030】落水検出系70を構成する携帯用の無線送
信機72,73,74・・・が所定周期で自機の識別コ
ードを含む信号を送出する動作と並行して、あるいはこ
の動作に代えて、各乗船者に携帯させる無線送信機7
2,73,74・・・に落水事故の発生を通報する機能
を付加する構成。落水者が携帯中の無線送信機を海中で
操作することにより落水事故の発生を無線受信機71を
介してCPU21に通報する。この構成において、落水
者が携帯する無線送信機がその携帯者の操作を待つこと
なく、機内への微量の海水の進入などを検出すると自動
的に落水の通報を発生する構成とすることもできる。
【0031】上記段落29の構成において、各乗船者に
携帯させる無線送信機72,73,74・・・に、GP
S受信機などの自位置検出手段と検出した自位置の通報
機能とを付加し、CPU21は、通報によって保存済み
の落水発生位置を落水者から通報された落水者の自位置
で更新してゆく構成とすることもできる。
【0032】一人乗りの小型船舶などについては、落水
検出系70から落水の通報を受けたCPU21が、図
の落水者捜索支援ルーチンを実行する代りに、無線送受
信機50から他の船舶や地上の無線局に宛てて、落水事
故の発生と保存した最新の自船位置(落水発生位置)を
送出する構成。さらに、落水者が自位置の通報機能を有
する無線送信機を携帯する場合には、落水者から通報さ
れた落水者の自位置を無線送受信機50から他の船舶や
陸上局に宛てて送出し続ける構成。いずれの動作モード
とするかは乗船者によるモード選択キーの操作によって
選択可能とする。また、この実施例において、落水事故
の発生時にCPU21がこの船舶のエンジンを自動的に
停止させる構成とすることもできる。
【0033】GPS受信機によって自船の絶対位置を検
出する代わりに、ロランなどの電波計測によって自船の
前記位置を検出する構成。
【0034】また、落水者捜索支援画面の表示方法につ
いては以下のような種々の変形例が可能である。
【0035】ジャイロなどの船首方位検出計器を搭載し
ていない船舶などについては、船首方の代わりに真北
を真上にして画面表示する構成。
【0036】自船と特定位置とを結ぶ線分の絶対方位を
目的地方位として表示することに変えて、自船からみた
特定位置の方向を目的地方位として表示する構成。
【0037】自船速度のベクトル表示を省略する構成。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の落
水者捜索支援システムは船舶の絶対位置を自船位置とし
て検出するGPS受信機などの自船位置検出手段と、落
水事故の発生の通知を受けて上記自船位置検出手段が検
出済みの最新の自船位置を落水発生位置として自動的に
保存する落水発生位置保存手段とを備える構成であるか
ら、落水事故発生の際に最新の自船位置をキーボードか
ら入力する必要がなくなり、落水発生位置の保存の機会
を逸したり、誤入力したりする問題が有効に解決され
る。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の落水者捜索支援システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCPU21が落水事故の発生時に実行す
る落水者捜索支援ルーチンの一例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】図1の表示装置23に表示される落水者捜索支
援画面の一例を示す概念図である。
【図4】図1の表示装置23による落水事故発生前の表
示画面の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
10 位置検出部 11 GPS受信機 20 演算・表示処理部 30 表示部 40 入出力部 50 無線送受信機 60 落水通報信号発生回路 61 船内に張りめぐらされる信号線 62 船内の要所要所に設置される落水通報スイッチ 70 落水検出系 71 無線受信機 72 乗船者が携帯する無線送信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 孝 宮城県宮城郡松島町磯崎字長田30番地の 4 (56)参考文献 特開 昭61−196179(JP,A) 特開 平3−29428(JP,A) 特開 昭63−163185(JP,A) 特開 昭62−213323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63C 9/00 A62B 37/00 G01C 21/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船舶に搭載される落水者捜索支援システム
    であって、 この船舶の絶対位置を自船位置として検出する自船位置
    検出手段と、 落水事故の発生を通報する手段と、 前記落水事故の発生の通報を受けると前記自船位置検出
    手段が検出済みの最新の自船位置及び現在時刻を落水発
    生位置及び落水発生時刻として自動的に保存する落水発
    生情報保存手段とを備えたことを特徴とする落水者捜索
    支援システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記落水事故の発生を通報する手段は、船内の適宜な箇
    所に分散して設置され落水事故の発見者によって操作さ
    れる信号発生器を含むことを特徴とする落水捜索作支援
    システム。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記落水事故の発生を通報する手段は、この船舶の乗船
    者が携帯する携帯無線機とこの携帯無線機と適宜な周期
    で交信を反復しこの交信が所定期間以上途絶えたことを
    以てこの携帯無線機を携帯する乗船者が落水事故に遭遇
    したと見做して前記通報を発生する船内に設置された無
    線機とを含むことを特徴とする落水者捜索支援システ
    ム。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記落水事故の発生を通報する手段は、落水者が携帯す
    る携帯無線機とこの携帯無線機から発せられた通報を受
    けて前記通報を発生する船内に設置された無線機とを含
    むことを特徴とする落水者捜索支援システム。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記落水者が携帯する
    携帯無線機は自位置検出手段を含むと共にこの携帯無線
    機から発せられる前記通報には検出した自位置を含み、
    前記落水情報保存手段は前記保存済みの落水位置を前記
    落水者の携帯無線機から通報された落水者の自位置によ
    って更新する手段を含むことを特徴とする落水者支援シ
    ステム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5において、 前記落水発生情報保存手段が保存した落水発生位置又は
    その更新位置と前記自船位置検出手段が検出した自船位
    置との距離と方向とを算定することによりこの落水発生
    位置又はその更新位置をこの移動体を中心とする相対位
    置に変換して極座標上に表示する表示手段を備えたこと
    を特徴とする落水者捜索支援システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5において、 前記落水事故の発生の通報を受けると、その旨及び保存
    済みの落水位置又はその更新位置を無線によって他の船
    舶や地上の無線局に通報する手段を備えたことを特徴と
    する落水者捜索支援システム。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記落水事故の発生の
    通報を受けると、自船のエンジンを自動的に停止させる
    手段を備えたことを特徴とする落水者捜索支援システ
    ム。
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