JP2915546B2 - 酸化物超伝導材料の製造方法 - Google Patents

酸化物超伝導材料の製造方法

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孝三 吉川
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超伝導製品(超伝導線材、磁気シールド等)
に適用される酸化物超伝導材料の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
粉末を原料とする酸化物超伝導材料の製造方法として
は、焼成法、溶融固化法等があるが、いずれの方法にお
いても臨界電流密度の実用値とされている105A/cm2を越
える材料を合成できるまでには至っていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
酸化物超伝導材料の実用化のためには、臨界電流密度
の向上が重要であり、そのためには材料の組成の最適化
と超伝導単一相のみを合成し、更に緻密化、結晶粒界の
接合、結晶の配向性向上等が必要とされている。
これらを制御する方法のうち、超伝導単一相のみを合
成するには焼成温度、焼成時間、焼成雰囲気の最適化が
必要であり、緻密化、結晶粒界の接合、結晶の配向性向
上については材料の圧密処理等の新しい製造工程を考案
し、その製造条件の最適化を行う必要がある。
本発明は上記技術水準に鑑み、上述した条件に関する
最適条件を見出し、高臨界電流密度を有する酸化物超伝
導材料を得る方法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は材料を構成する元素の組成を、Bi:Sr:Ca:Cu
=2:2:2:3となるように調合したBi系の酸化物超伝導材
料の原料を仮焼した後に粉砕、混合したものをプレス成
形後、酸素濃度が5〜15%の範囲を含有する不活性ガス
を通気した条件下で、焼成温度が840〜844℃の範囲で40
時間以上一次焼成し、該当焼成物を再度粉砕、混合した
ものをプレス成形後、酸素濃度が5〜15%の範囲を含有
する不活性ガスを通気した条件下で焼成温度が842〜846
℃の範囲で20時間以上二次焼成し、該当焼成物を一軸ホ
ットプレスにより焼成温度が800〜845℃の範囲、一軸プ
レス圧力が300kg/cm2以下の範囲で大気中で30分間以上
焼成し、降温時には一軸プレス圧力を開放することを特
徴とするBi系酸化物超伝導材料の製造方法である。
〔作 用〕
本発明はBi系酸化物超伝導材料の内、臨界温度が110K
級の超伝導単一相のみを製造する方法として、焼成温
度、焼成時間および焼成雰囲気中の酸素濃度を制御する
ことにより超伝導単一相のみを合成し、その合成された
超伝導単一相を一軸ホットプレスすることにより、高臨
界電流密度を有するBi系超伝導材料を製造することが可
能となる。
以下に本発明について更に詳細に説明する。
(1) 焼成温度、焼成時間、焼成雰囲気中酸素濃度の
制御 Bi系超伝導材料の融点は焼成雰囲気中の酸素濃度によ
って大幅に変化し、更に、臨界温度が110K級の超伝導単
一相のみを製造できる焼成温度範囲が限られている。本
発明では焼成雰囲気中酸素濃度が焼成温度とを同時に制
御することにより、Bi系超伝導材料を構成する元素であ
るBiu−Sr−Ca−Cuの組成比が2−2−2−3となる臨
界温度が110K級の超伝導単一相を製造する。焼成時間の
制御については一次焼成および二次焼成における焼成反
応により臨界温度が110K級の超伝導単一相を製造するの
に必要な時間を提供するものである。
単一相の酸化物超伝導材料を製造する場合には融点直
下で焼成する必要があるが、その場合、特に二次焼成の
場合、の酸素濃度は5〜15%にすべきである。酸素濃度
が5%未満の場合には超伝導単一相ができないからであ
る。これは、このような条件下では超伝導材料の融点が
低下し溶解するため、それが固化する時に超伝導材料以
外の物質が生成し、結果的に超伝導材料とはならないか
らである。また、酸素濃度が15%を越える場合には融点
が上昇し、融点直下での焼成ができなくなるからであ
る。
(2) 一軸ホットプレスの付加 酸化物超伝導材料を構成する結晶粒子はC軸方向に直
角な層状構造を有しており、また、C軸方向に直角な方
向に偏平な板状の粒形を有している。これらの結晶粒子
を緻密化し、結晶の配向性を揃え、かつ結晶粒界の結合
を向上するために一軸ホットプレスを採用することによ
り更に緻密化、結晶粒界の接合、結晶の配向性等の向上
を行うものである。
〔実施例〕
高臨界電流密度を有するBi系酸化物超伝導材料の製造
方法の実施例を以下に示す。
材料を構成する元素の組成を、Bi:Sr:Ca:Cu=2:2:2:3
となるように調合した原料を、大気中810℃×12時間仮
焼し、粉砕、混合した後、1Ton/cm2の圧力でプレス成形
した。
この成形体を酸素濃度11%を含有する不活性ガスを通
気した条件下で、焼成温度が842℃で60時間一次焼成
し、該当焼成物を再度粉砕、混合したものを、1Ton/cm2
の圧力でプレス成形した後、酸素濃度11%を有する不活
性ガスを通気した条件下で焼成温度が844℃で100時間二
次焼成した。
該当二次焼成物を一軸ホットプレスにより、焼成温度
が840℃、一軸ホットプレス圧力250kg/cm2で大気中2時
間焼成し、降温時には一軸ホットプレス圧力を開放させ
た。
この製造方法によって得られた上記組成の酸化物超伝
導材料の超伝導特性は以下の通りであった。
臨界温度測定結果を第1図に示した。その結果、抵
抗ゼロ温度は106Kであった。
X線回折結果を第2図に示した。その結果、この実
施例で製造された酸化物超伝導材料は抵抗ゼロ温度が16
0Kの単一相が得られたことが判る。
直流四端子法による臨界電流密度の測定結果は104A
/cm2以上であった。
なお、一次焼成条件として、酸素濃度5〜15%、焼成
温度840〜844℃の範囲で40時間以上焼成した場合もほぼ
同一結果が得られた。また、二次焼成条件として、酸素
濃度5〜15%、焼成温度842〜846℃の範囲で20時間以上
焼成した場合も同一結果が得られた。更に、一軸ホット
プレス条件として、焼成温度が800〜845℃、焼成時間30
分以上の範囲で、一軸プレス圧力が300kg/cm2以下の範
囲で実施した場合にもほぼ同一の結果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、予め、材料を構成する元素の組成が
Bi:Sr:Ca:Cu=2:2:2:3となるように調合した原料を使用
して、一次焼成および二次焼成の焼成温度、焼成時間お
よび焼成雰囲気中の酸素濃度を制御しているため抵抗ゼ
ロ温度が106Kとなる超伝導単一相のみを合成することが
でき、また、その合成された超伝導単一相を一軸ホット
プレスするため、緻密化、結晶の配向性および結晶粒子
間の結合力が向上するために高臨界電流密度を有するBi
系超伝導材料を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例に係る酸化物超伝導材料の臨
界温度測定の図表、第2図は本発明の一実施例に係る酸
化物超伝導材料のX線回折図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料を構成する元素の組成を、Bi:Sr:Ca:C
    u=2:2:2:3となるように調合したBi系の酸化物超伝導材
    料の原料を仮焼した後に粉砕、混合したものをプレス成
    形後、酸素濃度が5〜15%の範囲を含有する不活性ガス
    を通気した条件下で、焼成温度が840〜844℃の範囲で40
    時間以上一次焼成し、該当焼成物を再度粉砕、混合した
    ものをプレス成形後、酸素濃度が5〜15%の範囲を含有
    する不活性ガスを通気した条件下で焼成温度が842〜846
    ℃の範囲で20時間以上二次焼成し、該当焼成物を一軸ホ
    ットプレスにより焼成温度が800〜845℃の範囲、一軸プ
    レス圧力が300kg/cm2以下の範囲で大気中で30分間以上
    焼成し、降温時には一軸プレス圧力を開放することを特
    徴とするBi系酸化物超伝導材料の製造方法。
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