JP2914371B1 - スクリーンの係止構造 - Google Patents

スクリーンの係止構造

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JP2914371B1 JP28698A JP28698A JP2914371B1 JP 2914371 B1 JP2914371 B1 JP 2914371B1 JP 28698 A JP28698 A JP 28698A JP 28698 A JP28698 A JP 28698A JP 2914371 B1 JP2914371 B1 JP 2914371B1
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Abstract

【要約】 【課題】 スクリーンの展張操作を容易に行うことを可
能とし、その展張状態を容易に維持させるとともに、ス
クリーンの展張状態を保持しない際には必要以上に突出
しないスクリーンの係止構造を提供する。 【解決手段】 窓部21の一側縁に対向する他側縁側に
配設されるとともに、この配設位置において窓部21の
窓面に対して揺動することで進退自在となって設けられ
る係合片11を備え、スクリーン8を展張させる際に、
スクリーン8の先端縁のパイプ9を係合片11に係合さ
せると同時に係合片11が揺動して進出し、スクリーン
8の展張状態を保持する。この係合片11には、後退す
る方向の付勢力を有する付勢部材を備えた構成とされて
おり、スクリーン8が展張状態とされない際には後退状
態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建物の
窓部などの開口部に配設されるロールスクリーン装置の
スクリーンを、展張状態として、開口部に対して遮蔽状
態とさせるスクリーンの係止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅などの建物の窓などの開口部分に
は、屋内における日除けや雨除けを行うためにスクリー
ンが配設されるが、このスクリーンは一般に、窓部の上
縁部に配設される巻取機構に巻き取られており、この巻
取機構から巻き戻すようにスクリーンを引き降ろすこと
で、その窓部を遮蔽するようになっている。
【0003】このようなスクリーンの巻取機構は、スク
リーンを常時巻き取り状態とするように、巻取方向の付
勢力を有する構造とされ、すなわち、スクリーンを引き
降ろす際には、この付勢力に抗してスクリーンを巻き戻
すように降下させるようになっており、そして、スクリ
ーンの下端縁を窓の下枠等に設けられた係止金具などに
掛けることで、スクリーンの展張状態を保持し、これに
より日除けや雨除けを行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスクリーン装置は、通常、窓の屋外側に配設さ
れており、スクリーンの降下操作は、屋内よりスクリー
ンの下端縁を掴み持つことで行うようになっており、ま
た、このスクリーンは窓部を屋外側から十分に遮蔽する
ように窓部における開口面積より広い面積に形成されて
いることから、スクリーンの下端縁を保持する係止金具
が左右窓枠の各屋外面とされ、スクリーンを引き降ろす
操作を行い、そのスクリーンの下端縁を係止金具に係合
させる際に、この係止金具が十分に突出して構成されて
いない場合に、その下端縁と係止金具との係合状態を正
確に目視することができず、目測によってその係合を行
うこととなり、容易にスクリーンの展張状態を得ること
ができない欠点があった。
【0005】また、スクリーンは、巻取機構によって常
に巻き取られる方向に付勢力がかかっているとともに、
巻き戻し長さが増加する毎に、その付勢力が大きくなる
構造とされた巻取機構であることから、スクリーンの下
端縁を掴み持った状態で、その下端縁が係止金具に係合
するまで、その付勢力に抗する状態を維持しなければな
らず、上記のような正確な目視が行えないことによる煩
雑さとともに、スクリーンの展張操作が容易でない欠点
を有している。
【0006】さらに、窓面に対して、所定距離離れた位
置にスクリーンを平行となるように展張させるには、上
記係止金具を十分に長尺に形成させ、左右窓枠部分から
杆状に突出状態の係止金具を用いることとなり、建物と
しての外観が損なわれるとともに、スクリーンの展張状
態を保持していない際には、常に突出状態であることか
ら、この係止金具を破損させるおそれがある。
【0007】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、スクリーンの展張操作を容易に行うことを可能と
し、その展張状態を容易に維持させるとともに、スクリ
ーンの展張状態を保持しない際には必要以上に突出しな
いスクリーンの係止構造を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明のスクリーンの係止構造は、建物
開口部21の一側縁に配設されて、スクリーン8を常時
巻き取る方向に付勢力を有する巻取機構を内蔵したロー
ルスクリーン装置1に備えられ、前記スクリーン8の展
張状態を保持するスクリーンの係止構造において、前記
一側縁に対向する前記建物開口部21の他側縁側に配設
されるとともに、該配設位置において前記建物開口部2
1の開口面に対して進退自在に設けられる係合片11を
備え、前記スクリーン8を展張させる際に、該スクリー
ン8の先端縁を前記係合片11に係合させると同時に該
係合片11が進出し、前記スクリーン8の展張状態を保
持する。前記係合片11は、先端における前記スクリー
ン8の巻取方向と反対の縁部に、前記スクリーン8の先
端縁の少なくとも一部が嵌入し該一部と係合状態となる
係合凹部16を設け、前記係合片11の後退時に、該係
合凹部16の基端側に隣接する凸面が前記建物開口部2
1の他側縁側に当接して前記スクリーン8の先端縁の少
なくとも一部が嵌入するように前記係合凹部16を前記
他側縁側に対して所定の距離離間させるようにしたこと
を特徴としている。
【0009】なお、前記係合片11は、後退する方向の
付勢力を有する付勢部材を備えた構成としてもよく、ま
た、この係合片11は、前記建物開口部21の他側縁側
における前記配設位置に対し揺動自在に軸支されている
構成としてもよい。また、前記係止片11は、長手方向
に進退自在であり後退状態では収納部18に収納される
構造としてもよい。
【0010】また、前記揺動自在の係合片11は、先端
12aにおける前記スクリーン8の巻取方向と反対の縁
部に、前記スクリーン8の先端縁の少なくとも一部が嵌
入し該一部と係合状態となる係合凹部16と、該係合凹
部16の基端側に隣接して位置し、前記係合片11の後
退時に前記建物開口部21の他側縁側に当接して前記係
合凹部16を前記他側縁側に対して所定の距離離間させ
る凸部17とが形成されている構成としてもよい。
【0011】このような構成により、係合片11が、ス
クリーン8を展張し建物開口部21を遮蔽する時のみ
に、このスクリーン8の展張状態を保持するように進出
し、スクリーン8の展張が行われない開放時には、後退
状態となることから、この係合片11が邪魔になること
がなく、また、外観を損ねることがない。
【0012】また、スクリーン8の展張時に係合片11
を十分に突出させることが可能となるので、開口面とス
クリーン面との間隔が必要な構成を実現でき、日除けや
雨除けを行うと同時に通風を得ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるスクリーンの
係止構造の実施の形態を示す側断面図である。
【0014】この発明のスクリーン8の係止構造を構成
する係合片15を備えたロールスクリーン装置1は、ス
クリーン収容部2と、スクリーン巻取部6と、スクリー
ン8とで大略構成されている。
【0015】なお、本実施の形態のロールスクリーン装
置1は、建物開口としての窓部21に配設されていると
ともに、この窓部21における上縁部分にスクリーン8
が巻き取られて収容されるよう構成されており、このス
クリーン8を下方に引き降ろすことで、窓部を遮蔽する
構成となっている。
【0016】スクリーン収容部2は、上方が開口し、窓
部21の左右幅長と略同尺、好ましくは、窓部21の左
右幅長よりやや長尺とされる左右方向に長尺な方形箱状
に形成されている。
【0017】このスクリーン収容部2は、窓部21にお
ける一側としての上縁部分、例えば窓部21に配設され
るサッシ枠の上枠部分や、窓部21の屋外側に位置する
庇22の下面22aなどに、略水平となるように設けら
れる。
【0018】なお、本実施の形態では、このスクリーン
収容部2の配設位置は、図1に示すように、窓部21の
庇下面22aに吊下状態に設けられ、かつ、窓部21の
窓面に対して所定距離離れた位置となるように配設され
ている。
【0019】また、このスクリーン収容部2の下面に
は、この収容部2の長手方向に沿う左右幅方向に連続す
る長尺なスリット状に開口された出入口3が形成され、
後述するスクリーン12の出入口となっている。
【0020】なお、この出入口3には、図1に示すよう
に、モヘアなどよりなる一対の当接片4が、スクリーン
収容部2内に位置して、対向して設けられている。
【0021】次に、スクリーン巻取部6は、スクリーン
収容部2内に配設され、巻取パイプ7と、巻取機構とで
構成されている。
【0022】巻取パイプ7は、スクリーン収容部2を構
成する左右側板5に、両端が支持されて掛け渡されるよ
うに配設され、このスクリーン収容部2に対して回動自
在とされている。
【0023】また、巻取機構は、図示しないが、コイル
バネなどの付勢部材にて構成され、巻取パイプ7に接続
されており、この巻取パイプ7をスクリーン収容部2に
対して回転させる付勢力を発生するようになっている。
【0024】次に、スクリーン8は、基端縁が前記スク
リーン巻取部6の巻取パイプ7の外周面に固定され、下
縁となる先端縁にはこのスクリーン8を開閉操作する際
に掴持可能なパイプ9が左右幅方向に連続して設けられ
ている。
【0025】そして、このスクリーン8は、巻取パイプ
7に巻回され巻き取られるとともに、上記付勢部材より
なる巻取機構にて、この巻回状態が保たれるようになっ
ている(図3参照)。
【0026】なお、パイプ9には、両端近傍に、後述す
る係合片11と係合可能な溝部10が形成されている。
【0027】次に、本発明のスクリーンの係止構造を構
成する係合片11は、一対で構成され、本実施の形態で
は、図1に示すように、窓部21の上縁に対向する他側
縁側としての下縁近傍となる左右側縁部分、例えば窓部
21に配設されるサッシ枠の左右縦枠部分23などにお
ける屋外側の側面23aに位置してそれぞれ設けられて
いる。
【0028】これら係合片11は、短冊状に形成されて
いるアーム部12と、このアーム部12に連結されるベ
ース部13とで構成されている。
【0029】ベース部13は、水平に貫通した穴部が穿
設された垂直な板部14を有し、サッシ縦枠23などの
窓部21の側縁部分に固設されており、連結軸15が穴
部に挿着されて、この連結軸15を介してアーム部12
が連結されている。
【0030】アーム部12は、ベース部13に対して、
連結軸15を中心に先端12a側が揺動自在とされると
ともに、ベース部13に対するアーム部12の揺動角度
が、後退位置である垂下位置(図3参照)から進出位置
である水平位置(図1参照)間の略90°間に規制さ
れ、また、この連結軸15部分に捩じりコイルバネなど
の付勢部材(図示せず)が装着されており、アーム部1
2の先端12a側がベース部13に対して垂下方向とな
るように、このアーム部12に対して常に付勢力が掛か
るようになっている。
【0031】また、各係合片11のアーム部12の先端
12aには、図3に示すように、このアーム部12が垂
下状態時のサッシ縦枠23の屋外側の側面23aに対向
する縁部に、略U字状に湾曲形成されている係合凹部1
6が形成されているとともに、この係合凹部16の基端
側にサッシ縦枠23の側面23aに当接する凸部17が
形成されており、この側面23aに対して係合凹部16
を離間させるようになっている。この離間長さは、本実
施の形態では、スクリーン8の先端縁に設けられている
パイプ9が通過可能な間隙となるように設定される。
【0032】なお、本実施の形態では、これら係合片1
1の長さが、窓部21の屋外側面からスクリーン収容部
2におけるスクリーン8の出入口3までの長さと略等し
くなるよう長尺に設定され、また、これら係合片11の
各アーム部12,12が垂下状態となっている際に、こ
れらアーム部12の先端12aの位置が窓部21下縁に
近接する位置となるように設定され固設されており、さ
らに、これらアーム部12に取り付けられる付勢部材の
付勢力は、スクリーン8を巻き取る巻取機構の巻取付勢
力より十分に小さくなるよう設定されている。
【0033】次に、上記構成のロールスクリーン装置1
の動作を説明する。
【0034】スクリーン8の開放時は、図3に示すよう
に、スクリーン8は巻取機構によりスクリーン巻取部6
に巻き取られた状態となり、スクリーン下縁のパイプ9
がスクリーン収容部2の出入口3に当接状態となってお
り、また、左右各係合片11は、アーム部12の先端1
2aが下向きとなった後退状態となっている。
【0035】この係合片11の後退状態では、アーム部
先端12aの凸部17がサッシ縦枠23の側面23aに
当接し、図3に示すように、この側面23aに対して係
合凹部16を離間させるようになっている。
【0036】次に、スクリーン8による窓部21の遮蔽
時には、スクリーン8の先端縁のパイプ9を掴み持ち、
巻取機構による巻取方向の付勢力に抗して下方に引き下
げ、そのパイプ9の左右両端の溝部10を左右各係合片
11のアーム部先端12aの係合凹部16に下方よりそ
れぞれ掛ける。
【0037】両係合片11の係合凹部16に、パイプ9
の両端が係合した状態で掴んだ手による引き下げ力を緩
める、または掴んだ手をパイプ9より放すと、図2に示
すように、スクリーン8が巻取機構による巻取方向の付
勢力にて上昇することとなるが、各係合片11とパイプ
9とが係合状態となっており、これにより各アーム部1
2が連結軸15を介して垂下位置から水平方向に揺動さ
れる。
【0038】そして、図1に示すように、両アーム部1
2が窓部21のサッシ縦枠23に対して水平な状態、す
なわち進出状態となる位置で、両係合片11は揺動が停
止し、スクリーン8が窓部21に対して展張状態とな
り、このスクリーン8は左右両係合片11にてその展張
状態を保持される。
【0039】この展張状態においては、図1に示すよう
に、窓面に対して所定の距離をおいて、この窓部21を
遮蔽しており、スクリーン面が窓面に対して、略平行と
なる。
【0040】また、スクリーン8を開放するには、スク
リーン8のパイプ9を掴み持ち、左右両係合片11より
離脱させるが、スクリーン8を下方に引き下げて、スク
リーン8のパイプ9を係合片11の係合凹部16から離
脱させて互いの係合状態を解く。
【0041】このとき、係合片11は、水平な進出状態
から垂直な後退状態に、連結軸15に備えられた付勢部
材による付勢力にて回転する。
【0042】その後、スクリーン8はスクリーン巻取部
6の巻取機構により巻取パイプ7に巻き取られ、これに
より開放となる(図3参照)。
【0043】従ってこのように構成されたスクリーンの
係止構造では、係合片11が、スクリーン8を展張し窓
部21を遮蔽する時のみに、このスクリーン8の展張状
態を保持するように進出し、スクリーン8の展張が行わ
れない開放時には、後退状態となることから、この係合
片11が邪魔になることがなく、また、外観を損ねるこ
とがない。
【0044】また、係合片11の形状を、スクリーン8
のパイプ9が係合する係合凹部16を窓枠(サッシ枠)
23の外側面23aに対して浮かせるように凸部17を
形成させていることから、スクリーン8の展張時にパイ
プ9を係合片11に係合しやすく、その展張操作を容易
なものとすることができ、煩雑さを軽減させることとな
る。
【0045】さらに、スクリーン8のパイプ9の係合片
11への係合時に、この係合片11が進出することか
ら、スクリーン8と係合片11との係合状態を確実に目
視でき、その係合操作を仕損じることがない。
【0046】また、スクリーン8の展張時に係合片11
を十分に突出させることが可能となるので、窓面とスク
リーン面との間隔が必要な構成を実現でき、日除けや雨
除けを行うと同時に通風を得ることが可能となる。
【0047】なお、上述した実施の形態では、係合片1
1の形状を、長尺に形成させ、窓面とスクリーン面とを
平行とし、これら面の間に間隙を採る構成の例について
述べたが、この係合片11の形状は、これに限定される
ものではなく、進退自在に構成されれば他の形状などに
形成してもよく、また、進退自在とする構成も、上述し
た実施の形態のように揺動による構成に限定されるもの
ではない。
【0048】例えば、図4に示すように、係合片11の
後退状態を収容する鞘状の収納部18を設け、この収納
部18に対して杆状の係合片11が長手方向に進退自在
となるよう構成させるとともに、収納部18に対して係
合片11が後退し収容される方向に付勢力を受けるよう
付勢部材19を内蔵させる構成としてもよい。この場
合、収納部18は窓枠内などに配設されるよう構成させ
るとともに、係合片11の進退方向が、スクリーン8の
開閉方向に対して所定の角度、例えば45°程度傾斜す
るように構成し、係合片11の進退動作とスクリーン8
の開閉動作とを容易にするよう構成させる。また、図5
に示すように、伸縮自在な機構20を、上記のように傾
斜させて窓枠などに設け、その先端に係合凹部16を形
成させた係合片11としてもよい。
【0049】また、上述した実施の形態では、ロールス
クリーン装置1の巻取機構部分を窓部21上方の庇22
における下面22aに配設するとともに、窓面に対して
所定距離離れてスクリーン8が平行となって展張される
構成とした例について述べたが、図6に示すように、こ
の巻取機構部分を窓部21の上枠部分に配設し、係合片
11を上記実施の形態と同様の長尺な係合片11とした
係止構造とさせることで、窓面に対して下部分であるス
クリーン8下縁側が間隙を有するようにスクリーン8を
斜めに展張させることができる。
【0050】さらに、上述した実施の形態では、係合片
11の長さを、スクリーン8の出入口3と窓面との距離
に対応させた長尺な形状とした例について述べたが、特
にこれに限定されることはなく、進退自在な構成であれ
ば、短尺な形状としてもよい。この場合、例えば、図7
に示すように、スクリーン面を窓面に対して平行とせず
に、下部分であるスクリーン8下縁が下窓枠部分に近接
する構成とされることとなる。
【0051】また、上述した実施の形態では、係合片1
1を左右一対で構成し、スクリーン8の左右両縁がそれ
ぞれ係合片11に係合する例について述べたが、この係
合片11は、中央に1つで構成されてもよく、また左右
のみではなく、左右それぞれと中央部分など、その構成
数については限定されるものではなく、また、上述した
実施の形態では、係合片11の取付位置を窓枠の左右縦
枠23の下端近傍とした例について述べたが、この取付
位置についてもこれに限定されることはなく、ロールス
クリーン装置本体の位置である建物開口(窓部21)の
一側(例えば上縁部分)に対向する他側縁側(例えば下
縁側部分)であり、スクリーン8の先端縁が係合できる
位置であれば、どの位置に配設することとしてもよく、
例えば上記したように下端近傍と、上下間の中間部分と
に係合片11を設けるなど複数で構成させ、スクリーン
8の閉鎖状態を多段に構成したり、中間部分のみに係合
片11を設ける構成としてもよい。
【0052】さらに、上述した実施の形態では、窓部2
1の屋外側にロールスクリーン装置1を配設し、スクリ
ーン8を窓部21に沿って下降させ展張させることで、
この窓部21の遮蔽を行う構成とした例について述べた
が、図8に示すように、窓部21に配設されるシャッタ
ー装置30の屋外側となるシャッターボックス31下部
にロールスクリーン装置1の巻取機構部分を配設させ、
シャッターカーテン開放時にスクリーン8を展張させ窓
部21の遮蔽を行う構成としてもよい。
【0053】また、上述した実施の形態では、係合片1
1の先端12a部分に係合凹部16を設けた構成の例に
ついて述べたが、図9に示すように、係合片11の先端
12aと中途部分にそれぞれ係合凹部16を形成する構
成、すなわち係合凹部16を複数形成する構造としても
よい。この場合、凸部17を両係合凹部16,16より
基端側にもうけ、両係合凹部16,16が側面23aに
対して離間するように構成させる。そして、この構成に
よれば、図9中の一点鎖線に示すように、スクリーン8
を垂直状態と傾斜状態との両用に構成でき、いずれかの
展張状態を選択できる構成となる。
【0054】さらに、上述した実施の形態では、スクリ
ーン8を巻き取る巻取機構及びスクリーン収容部2の位
置を窓部21の上縁に配設し、スクリーン8を引き降ろ
すことで窓部21を遮蔽させる構成の例について述べた
が、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、巻
取機構などロールスクリーン装置本体を窓部21の下縁
に配設し、スクリーン8を上方に引き上げることで窓部
21の遮蔽を行う構成や、窓部21の左或いは右側縁に
装置本体を配設し、スクリーン8を左右方向に開閉させ
る構成、さらには、天窓部分に配設させて略水平にスク
リーン8を開閉させる構成のものでも本発明のスクリー
ンの係止構造は有効であり、特に、係合片11に付勢部
材を備えた構成であれば、この係合片11に対してスク
リーン8を係合させない際には、この係合片11が後退
状態を保つこととなり、突出状態となって邪魔となるこ
とがない。
【0055】また、上述した実施の形態では、スクリー
ン8を巻き取る巻取機構及びスクリーン収容部2の位置
を窓部21の屋外側に設けられる構成とした例について
述べたが、屋内側に配設させる構成としてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるスクリ
ーンの係止構造では、係合片が、スクリーンの展張が行
われない開放時では後退状態であり、スクリーンを展張
し建物開口を遮蔽する時のみに、このスクリーンの展張
状態を保持して進出状態となることから、この係合片
は、スクリーンの使用時のみにその機能を果たし、スク
リーンが使用されない際には、邪魔になることがなく、
係合片の破損などのおそれがないという効果がある。
【0057】また、スクリーンの使用時のみに進出する
状態であることから、通常のスクリーン開放時には、建
物の開口部周囲としての外観を損ねることがないという
効果がある。
【0058】さらに、スクリーンの係合片への係合時
に、この係合片が進出することから、スクリーンと係合
片との係合状態を確実に目視でき、その係合操作を仕損
じることがないという効果がある。
【0059】また、スクリーンの展張時に係合片を十分
に突出させることが可能となるので、建物開口面とスク
リーン面との間隔が必要な構成を実現でき、日除けや雨
除けを行うと同時に通風を得ることが可能となる。
【0060】さらに、係合片の形状を、スクリーンの先
端縁の少なくとも一部が係合する係合凹部を建物開口部
の他側縁側に対して浮かせるように所定の距離離間させ
るように凸部を形成したことから、スクリーンの展張時
にその先端縁を係合片に係合しやすく、その展張操作を
容易なものとすることができ、煩雑さを軽減させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクリーンの係止構造を備えたロ
ールスクリーン装置の側断面図
【図2】同ロールスクリーン装置の動作説明図
【図3】同ロールスクリーン装置の動作説明図
【図4】他の実施の形態によるスクリーンの係止構造を
備えたロールスクリーン装置の側断面図
【図5】他の実施の形態によるスクリーンの係止構造を
備えたロールスクリーン装置の側断面図
【図6】他の実施の形態によるスクリーンの係止構造を
備えたロールスクリーン装置の側断面図
【図7】他の実施の形態によるスクリーンの係止構造を
備えたロールスクリーン装置の側断面図
【図8】他の実施の形態によるスクリーンの係止構造を
備えたロールスクリーン装置の側断面図
【図9】他の実施の形態によるスクリーンの係止構造を
備えたロールスクリーン装置の側断面図
【符号の説明】
1…ロールスクリーン装置 8…スクリーン 11…係合片 12a…先端 16…係合凹部 17…凸部 21…建物開口部(窓部)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物開口部の一側縁に配設されて、スク
    リーンを常時巻き取る方向に付勢力を有する巻取機構を
    内蔵したロールスクリーン装置に備えられ、前記スクリ
    ーンの展張状態を保持するスクリーンの係止構造におい
    て、 前記一側縁に対向する前記建物開口部の他側縁側に配設
    されるとともに、該配設位置において前記建物開口部の
    開口面に対して進退自在に設けられる係合片を備え、前
    記スクリーンを展張させる際に、該スクリーンの先端縁
    を前記係合片に係合させると同時に該係合片が進出し、
    前記スクリーンの展張状態を保持し、前記係合片は、先
    端における前記スクリーンの巻取方向と反対の縁部に、
    前記スクリーンの先端縁の少なくとも一部が嵌入し該一
    部と係合状態となる係合凹部を設け、前記係合片の後退
    時に、該係合凹部の基端側に隣接する凸面が前記建物開
    口部の他側縁側に当接して前記スクリーンの先端縁の少
    なくとも一部が嵌入するように前記係合凹部を前記他側
    縁側に対して所定の距離離間させるようにしたことを特
    徴とするスクリーンの係止構造。
  2. 【請求項2】 前記離間長さは、前記スクリーンの先端
    縁に設けられたパイプが通過可能な間隙となるように設
    定されていることを特徴とする請求項1記載のスクリー
    ンの係止構造。
  3. 【請求項3】 前記係合片は、後退する方向の付勢力を
    有する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載のスクリーンの係止構造。
  4. 【請求項4】 前記係合片は、前記建物開口部の他側縁
    側における前記配設位置に対し揺動自在に軸支されてい
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載のスクリ
    ーンの係止構造。
  5. 【請求項5】 建物開口部の一側縁に配設されて、スク
    リーンを常時巻き取る方向に付勢力を有する巻取機構を
    内蔵したロールスクリーン装置に備えられ、前記スクリ
    ーンの展張状態を保持するスクリーンの係止構造におい
    て、 前記一側縁に対向する前記建物開口部の他側縁側に配設
    されるとともに、該配設位置において前記建物開口部の
    開口面に対して進退自在に設けられる係合片を備え、前
    記スクリーンを展張させる際に、該スクリーンの先端縁
    を前記係合片に係合させると同時に該係合片が進出し、
    前記スクリーンの展張状態を保持し、 前記係合片は、先
    端における前記スクリーンの巻取方向と反対の縁部に、
    前記スクリーンの先端縁の少なくとも一部が嵌入し該一
    部と係合状態となる係合凹部と、該係合凹部の基端側に
    隣接して位置し、前記係合片の後退時に前記建物開口部
    の他側縁側に当接して前記係合凹部を前記他側縁側に対
    して所定の距離離間させる凸部とが形成されていること
    を特徴とするスクリーンの係止構造。
  6. 【請求項6】 建物開口部の一側縁に配設されて、スク
    リーンを常時巻き取る方向に付勢力を有する巻取機構を
    内蔵したロールスクリーン装置に備えられ、前記スクリ
    ーンの展張状態を保持するスクリーンの係止構造におい
    て、 前記一側縁に対向する前記建物開口部の他側縁側に配設
    されるとともに、該配設位置において前記建物開口部の
    開口面に対して進退自在に設けられる係合片を備え、前
    記スクリーンを展張させる際に、該スクリーンの先端縁
    を前記係合片に係合させると同時に該係合片が進出し、
    前記スクリーンの展張状態を保持し、前記係合片は、先
    端における前記スクリーンの巻取方向と反対の縁部に、
    前記スクリーンの先端縁の少なくとも一部が嵌入し該一
    部と係合状態となる係合凹部を設け、また前記係合片
    は、長手方向に進退自在であり後退状態では収納部に収
    納される構造とされたことを特徴とするスクリーンの係
    止構造。
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