JP2006016885A - 折戸装置 - Google Patents

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誠吉 古谷
Shihan Funami
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Abstract

【課題】 雨戸の機能、通風性及び採光性を備えた日除けの機能、網戸の機能、プライバシーの保護の機能並びに防犯性の機能を備え、且つ建物の外壁を傷めることなく取付け容易な折戸装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 日除け網戸Aは、窓等の建物開口部Bの網戸框BK(図3及び図4参照)に係止手段としてのパンチアンカーAKを介して取付けられる取付枠BWと、この取付枠BWに取付けられる上下左右のガイド部B1、B2、B3L、B3Rと、上下ガイド部B1、B2間にスライド自在に取付けられた各戸1及び戸8、戸1A及び戸8Aからなる。
各戸1及び戸8、戸1A及び戸8Aには、それぞれ2組の複数のスラット2・・・が開閉可能に配置されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、集合住宅等の建物の開口部に取付けられる折戸装置であって、雨戸の機能、日除けの機能、網戸の機能、プライバシーの保護の機能並びに防犯性の機能を備えた折戸装置に関する。
所謂分譲マンション、賃貸マンション等の集合住宅における窓開口部には、雨戸を配置できる雨戸枠がある場合は少なく、概ね次のような開口部態様に分けることができる。
第1の態様は、開口部にガラス障子用の枠と網戸用の枠が設けられており、ガラス障子用枠にガラス障子が配置され、網戸用枠に網戸が配置されている態様、
第2の態様は、開口部の防犯性を向上させるため、網戸用枠の室外側にシャッターを取付ける態様、
第3の態様は、防風、防雨、防犯、プライバシーの保護の機能を保持させつつ、通風性、採光性を発揮できる構造の折戸等が配置されている態様(例えば、特許文献1参照)である。
特開2003−155881(図1等)
しかし、上記各開口部態様には、次のような課題を指摘することができる。
第1の態様では、雨戸がないため防犯性に問題があり、また網戸があるものの夏季等の日照が強い季節においては日除けの機能を期待することがでず、またプライバシーの保護の機能を発揮させることができない。
第2の態様では、シャッターにより雨戸の機能、防犯性の機能、プライバシーの保護の機能があるものの、そのシャッターに通風性、採光性を備えた日除けの機能を発揮させることはできない。
第3の態様では、雨戸の機能、日除けの機能、プライバシーの保護の機能、防犯性の機能は期待できるものの、折戸等用の固定枠を建物外壁に釘等で固定する必要であり、外壁の材質によっては対応できない場合もあった。
そこで、本願発明では、上記各開口部態様の問題点を一挙に解決するため、雨戸の機能、通風性及び採光性を備えた日除けの機能、網戸の機能、プライバシーの保護の機能並びに防犯性の機能を備え、且つ建物の外壁を傷めることなく取付け容易な折戸装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、建物の開口部の網戸枠に係止手段を介して後付けされる折戸装置であって、該折戸装置の各戸は、それぞれ框と、框内に開閉可能に配置される少なくとも1組の複数のスラットと、前記框に沿って取付けられる網目部材と、前記框の上部に取付けられ、且つ、前記折戸装置の上部に配置された上ガイド部に沿って移動可能なハングローラーと、前記框の下部に取付けられ、且つ、前記折戸装置の下部に配置された下ガイド部に沿って移動可能なガイドストッパーと、前記ガイドストッパーの先端部を出没可能に軸支持し、且つ、前記折戸装置の下部の両端に配置されたピボット受けと、前記ハングローラーを前記ピボット受けに芯合わせするため、前記折戸装置の上部の両端に配置されたハングローラーストッパーと、前記折戸装置の各戸が折畳まれる場合に、前記ガイドストッパーが当接して各戸の平面状の姿を略二等辺三角形状に静止させる静止ストッパーと備える共に、前記折戸の何れか一方の戸は、各戸の折畳みを規制する締りストッパーを備えることを特徴とする折戸装置とした(請求項1に記載の発明)。
ここで、1組の複数枚のスラットとは、後述の揺動機構により同時にスラットの開閉動作が可能な単位を意味するが、折戸の上下框間の中框の上下にそれぞれ1組等、2組以上でもよい。
上記発明において、前記静止ストッパーに前記ガイドストッパーを受け入れる孔を設けたことを特徴とする(請求項2に記載の発明)。
上記発明において前記各戸は、前記開口部の横幅に対して略1/2の横寸法であることを特徴とする(請求項3に記載の発明)。
この発明において、前記開口部に配置されているガラス障子の外障子を開放した場合に、その戸先框とこれに対応する前記戸の框間に形成される空間を塞ぐヒレが前記框に設けられている特徴とする(請求項4に記載の発明)。
本発明によれば、雨戸の機能、通風性及び採光性を備えた日除けの機能、網戸の機能、プライバシーの保護の機能並びに防犯性の機能を備え、且つ建物の外壁を傷めることなく取付け容易な折戸装置を提供することができ、開口部態様の問題点を一挙に解決することができる。
また、前記静止ストッパーにより、各戸のスイングを防止することができ、さらに前記静止ストッパーにガイドストッパーを受け入れる孔を設けることで、各戸を安定的に静止させることができる。
また、前記各戸を前記開口部の横幅に対して略1/2の横寸法にすることで、従来の網戸と同様な使い勝手で、且つ、日除けの機能を発揮させることができる。
この場合、前記開口部に配置されているガラス障子の外障子を開放した場合に、その戸先框とこれに対応する前記戸の框間に形成される空間を塞ぐヒレが前記框に設けられているので、防虫機能を維持できる。
本発明に係る折戸装置(以下、日除け網戸ともいう)について、その実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は日除け網戸の室外側からの外観図、図2は同日除け網戸の室内側からの外観図、
図3は同日除け網戸の縦断面図、図4は同日除け網戸の横断面図、図5は同日除け網戸を構成する竪框の要部斜視図、図6は同日除け網戸の揺動機構の分解斜視図、図7(a)〜(c)は同揺動機構の要部断面図、図8は同揺動機構の動作説明図、図9(a)〜(c)は同日除け網戸を構成するハングローラーの正面図、側面図及び平面図、図10(a)及び(b)は同日除け網戸を構成するガイドストッパーの正面図及び断面図、図11はピボット受けの取付状態図、図12はハングローラーを規制するハングローラーストッパーの取付状態図、図13は網目部材の取付説明図である。
上記各図及び後述の各図において、略同一の構成は同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
図1〜図4に示したように、日除け網戸Aは、窓等の建物開口部Bの網戸框BK(図3及び図4参照)に係止手段としてのパンチアンカーAKを介して取付けられる取付枠BWと、この取付枠BWに取付けられる上下左右のガイド部B1、B2、B3L、B3Rと、上下ガイド部B1、B2間で折畳み、折戻し、且つ、スライド自在に取付けられた各戸1及び戸8、戸1A及び戸8Aからなる。
各戸1及び戸8、戸1A及び戸8Aには、それぞれ2組の複数のスラット2・・・が開閉可能に配置されている。
前記取付枠BWは、上下左右枠BW1〜BW4からなるもので、前記パンチアンカーAKにネジ等で止着されている。
これら上下左右枠BW1〜BW4に前記上下左右のガイド部B1、B2、B3L、B3Rがネジ等で止着されており、この内、上ガイド部B1は前記上枠BW1に対して高さ寸法を調整可能に止着され、左右ガイド部B3L、B3Rは前記左右枠BW3、BW4に対して幅寸法を調整可能に止着されている。
前記上ガイド部B1は、図3に示したように本体枠B10及びガイド枠B11からなり、ガイド枠B11にハングローラーB4(詳細は後述)が移動自在に配置されている。
一方、下ガイド部B2にはレール溝B20が形成され、このレール溝B20に沿ってガイドストッパーB5の先端部(詳細は後述)が移動可能となっている。
前記各戸1と1A、戸8と8Aは、それぞれ略同一に構成されているので、以下の実施形態では、戸1Aを戸1に代表させて説明し、また戸8Aを戸8に代表させて説明する。
戸1は、図1〜図4に示したように框を構成する上下框10,11と、左右竪框12,13と、これら框10〜13により形成された框内に、中框14を境にそれぞれ水平方向に配列された1組の複数のスラット2が配置され、これらのスラット2を揺動させる揺動機構C(詳細は後述)を備え、その揺動機構Cを操作するための操作スライダー15、15が室内側に臨んで配置されている。
前記左竪框12は、外框120と内框121を備え(図4)、前記外框120の上部に前記ハングローラーB4が取付けられ(図3参照)、その下部に前記ガイドストッパーB5が取付けられている(図3参照)。
前記内框121の中空部121aには、前記揺動機構Cを構成する第1、第2の伝達部材5、6が収納されている。
前記内框121の、前記右竪框13に対向する側面121bには、内框121の上下方向に沿って、遮光片121cが突設されている。
この遮光片121cは、前記スラット2を閉じたときに、室内側の光が室外に、室外側の光が室内に通過することを防ぐもので、その詳細を図5に示す。
即ち、同図に示したように、前記遮光片121cは、前記スラット2の回転軸を前記内框121の中空部121aに臨ませるための孔121dの部分を切欠いて、内框121の上下方向に沿って形成されている。
上下に隣接する前記スラット2を閉じた場合には、各スラット2の回転軸の上方のスラット端部が前記孔121dの上方の遮光片121cに当接し、前記回転軸の下方のスラット端部が前記孔121dの下方の遮光片121cに当接し、遮光できるようになっている。
前記右竪框13は図4に図示したように、その外框130の室内側に締りストッパーB9の操作部B53(詳細は後述)が取付けられているが、その他の構成は前記左竪框12と略同様であるので、詳細な説明は省略する。
前記戸8の右竪框82は、前記左竪框12と略同一に、また左竪框83は、前記右竪框13と略同一に形成されている。
即ち、前記左右竪框82、83には前記遮光片121cと同様な遮光片821c、831cが突設されている。
前記スラット2は、スラット本体2Aとスラットホルダー7からなり、前記スラット本体2Aは図3及び図6に示したように、中央中空部20と、この中央中空部20の外縁200の上下からそれぞれ内側に所定のカーブにてラウンド状に形成されている上下の羽根22、23を備えて、長尺状に成形されている。
前記中央中空部20は、その断面形状が縦長の略平行四辺形状に形成されており、その長手方向の両端が前記スラットホルダー7により塞がれている。
前記羽根22は前記中央中空部20の略平行四辺形の一辺をそのまま上方に延出した後、約45度に折り曲げて形成されており、この羽根22に対し前記羽根23は前記中央中空部20の中心に対して点対称的に形成されている。
よって、スラット2を閉じた場合に、上下の羽根22と23とで重合シロが形成され、且つ、その重合シロの幅を広くとることができ、遮光に有効な構成となっている。
なお、前記羽根22の長手方向の両端部には、前記遮光片121c、131cに当接する後当羽根部220が形成され、前記羽根23の両端部には、前記遮光片121c、131cに当接する前当羽根部230が形成されている(図6参照)。
前記スラットホルダ7は、図6等に示したように、前記内框121の中空部121a内に臨む回転軸70と、この回転軸70に同軸的に固定され、且つ、内框121の外側面に当接する鍔部71と、前記スラット2の側面に埋込まれる楔部72からなっている。
なお、前記スラット2の他端を回転可能に保持するスラットホルダ7A(図4参照)は、前記竪框13に取付けられており、前記スラットホルダ7と同様に構成されている。
前記回転軸70は、スラット2の重心位置に略一致しているので、前記操作スライダー15の左右のスライドにより、スラット2が軽快に回転するようになっている。
なお、スラット本体2Aの成形方法は、アルミの押出し加工でもよいし、鉄等のホーミングロールでもよい。
次に、前記揺動機構Cの構成例を、前記戸1の中框14上方のスラット2の揺動機構に代表させて、図6に基づいて説明する。
前記揺動機構Cは、前記操作スライダー15のスライド力を回転力に変換させるねじりバー3と、その回転力をバー部材4に伝達する第1の伝達部材5と、そのバー部材4の回転力を各スラット2に伝達する第2の伝達部材6からなっている。
前記操作スライダー15は、摘み片150と、この摘み片150を取付ける取付片151とスライダー本体152からなり、そのスライダー本体152が、前記中框14に設けられたスライド枠142(図3)に沿って直線的に滑動できるように配置されている。
前記スライダー本体152は、前記スライド枠142に対応した形状であって、両側面に前記ねじりバー3を貫通させる孔153と、背面に前記取付片151が当たる凹部154と、前記取付片151をかしめて取付けるための孔155が設けられている。
前記孔153の内部には、図7に示したようにその略中央に前記孔153の開口を狭める壁156、156と、これらの壁156、156の先端間に形成されるスリット状の口157を備えている。
このスリット状の口157の幅は、前記ねじりバー3の厚さと略同一である。
前記スライダー本体152の壁156、156の各先端は、その横方向の断面形状がラウンド状に形成され、かつ、前記ねじりバー3の長さ方向に対して略直交に位置する(図8参照)。
よって、前記スライダー本体152の壁156、156は、前記ねじりバー3に対して線状に接触することで、前記スライダー本体151に「ガタツキ」が生じることなく、スムーズにスライドさせることができる。
また、仮に前記孔153をねじりバー3の「ねじれ」にそって忠実に形成すると、操作スライダー15を操作する際に、「ガタ」が生じ、一方、全てのねじりバー3に全く同一の「ねじれ」を形成させることの困難性が解消する。
前記ねじりバー3は、薄板状の棒材を所定のねじれ角によって変形させたもので、前記操作スライダー15の滑動方向に応じて、正転或いは逆転するようになっている。前記ねじりバー3のねじれ角の大きさ、即ち、そのねじれ角によって形成されるねじりバー3の一端30に対する他端31の回転角度は、操作者が前記操作スライダー15を軽くスライドできて、好みの開閉角度を楽しむことができ、さらに各スラット2の開閉角度の微調整が可能なように成形すればよい。
例えば、図6に示したように、前記ねじりバー3の一端30から他端31までの長さLに対し、他端の回転角度は約210度のように成形してもよい。同じ寸法Lにおいて、回転角度を大きく設定すればするほど、スラット2の開閉角度を大きくすることができるが、大きなスライド力を付与しなければならず操作性は重くなる。一方、回転角度を小さく設定すればするほど、スラット2の開閉角度が小さくなり、操作性が軽くなる。また、同じ回転角度において、ねじりバー3の取付長さを調整することにより、操作スライダー15のスライド幅に応じてスラット2の開閉角度を調整することができる。
この実施形態では、前記ねじりバー3の取付長さは、各スラット2を約90度の範囲で開閉できるように設定され、ねじりバー3の両端30、31が回転軸32,32に固定されると共に、これらの回転軸32,32がそれぞれ前記スライド枠142に固定された軸受33、33に取付けられている。
前記回転軸32は、図6に図示されているように、前記ねじりバー3の端部を固定する固定円柱部320と、この固定円柱部320より縮径された回転部321とからなる。この回転部321には、前記第1の伝達部材5の一端を固定する4角孔322が形成されている。これら固定円柱部320と回転部321間に形成された段差323が前記軸受33の側面に当接することにより、前記ねじりバー3が変位することなく空転し、回転力のみが前記第1の伝達部材5に伝達されるようになっている。なお、前記ねじりバー3と第1の伝達部材5間に前記回転軸32を介在させることにより、ねじりバー3の円滑な回転を図ると共に、ねじれ角の異なるねじりバー3の交換も容易となる。前記回転軸32の回転部321は、前記内框121に設けられた孔121d(図5参照)から、その内框121の中空部121aに突出され、前記第1の伝達部材5の一端50に連結されている。
前記第1の伝達部材5は、内框121の中空部121aに収容され、図6に示したように、その一端50がねじりバー3及び回転軸32と略同一軸上に配置され、前記回転軸32の四角孔322に固定されている。そして前記一端50を中心にして、他端51が前記ねじりバー3の回転に応じて回転する。この第1の伝達部材5は、略小判状に形成されているが、前記一端50に相当する回転中心部と前記他端51に相当する回転部を備えていれば、どのような形状でもよい。
前記第1の伝達部材5の他端51は、前記内框121の中空部121aに沿って配置されているバー部材4の孔40に空転可能に取付けられている。前記バー部材4は、前記第1の伝達部材5からの回転に同調させて各スラット2を回転させるもので、各スラット2の配置間隔に応じた孔41が設けられている。
一方、前記バー部材4の孔41に対応するように、前記第1の伝達部材5と略同一の形状に成形された第2の伝達部材6の一端60が、前記スラットホルダ7を介して前記内框121内に回転可能に配置されている。この第2の伝達部材6の他端61は、前記バー部材4の前記各孔41に空転可能に配置されており、第2の伝達部材6は、その一端60を中心にして前記第1の伝達部材5と同調して回転する。
上記戸1と8及び戸1Aと8Aは、図4に示したようなヒンジEにより、連結されている。
次に、上記のように構成された日除け網戸Aの折畳機構について戸1と8を戸1Aと8Aに代表させて説明する。
折畳機構は図1及び図2に示したように、戸1の竪框12と竪框82の上下部にそれぞれ取付けられた左右のハングローラーB4、B4及び左右のガイドストッパーB5、B5と、前記左ガイドストッパーB5を出没可能に軸支持するピボット受けB6と、前記左ハングローラーB4と前記ピボット受けB6とを芯合わせするハングローラーストッパーB7とからなる。
前記左右のハングローラーB4、B4(以下、左ハングローラーB4について説明する)は、図3及び図9に示したように前記上ガイド部B1に沿って走行する車部B40と、この車部B40を回転可能に支持する本体B41と、この本体B41に回動可能に取付けられる回動軸B42からなり、この回動軸B42が前記竪框12の上端に固着されている。
前記左右のガイドストッパーB5、B5(以下、左ガイドストッパーB5について説明する)は、前記竪框12の下部に配置され、図10に示したようにその先端部B50を備えたロッド部B51と、このロッド部B51を昇降可能なように支持する本体B52と、前記ロッド部B51を昇降させる操作部B53からなり、前記本体B52が前記竪框12に固着されている。
前記ピボット受けB6は、図11に示したように、前記左ガイドストッパーB5のロッド部B51の先端部B50を出没させる穴B60が形成された厚板状部材で形成され、前記下ガイド部B2の端部に固定されている。
前記ハングローラーストッパーB7は、図12に示したように弾性を有する板状部材を略V字状に折曲げて形成したもので、そのV字部B70が前記左ハングローラーB4の本体部B41の端部を係止しており、その状態で前記ピボット受けB6の穴B60と、左ハングローラーB4の回動軸B42とをそれぞれ略芯出し可能にしている。
そして、略コ字状の形成されたストッパー片B71を介して、前記上ガイド部B1の端部に固定されている。
つぎに、前記日除け網戸Aを施錠する施錠構成について説明する。
この施錠構成は、前記ガイドストッパーB5と略同一構成の締りストッパーB9からなり、締りストッパーB9は、図2に示したようにその操作部B53が前記竪框13の中部及び上部にそれぞれ配置され、一方、それぞれの先端部B50が前記上下ガイド部B1、B2のレール溝B20に出没可能に構成されている(図2参照)。
次に、前記各戸1と8が折畳まれる場合に、前記ガイドストッパーB5の先端が当接して、各戸1と8の平面状の姿を略二等辺三角形状に静止させる静止ストッパーSの構成例を図13に基いて説明する。
この静止ストッパーSは、前記ピボット受けB6と略同様に厚板状部材で形成され、前記下ガイド部B2の端部から所定の距離、例えば略12cmの位置に固定されている。
よって、前記各戸1と8が折畳まれる場合に、前記ガイドストッパーB5の先端がストッパーSの側面に衝突することで、前記各戸1と8の重合を防止し、スイングを防止することができる。
なお、さらに前記各戸1と8の折畳みをさらに安定させるため、ストッパーSには前記ピボット受けB6の穴B60と同様な孔が形成されている(図示せず)。
次に、前記日除け網戸Aの網戸構成について、図14に基いて説明する。
前記竪框12、13の室外側、前記上框10の室外側及び中框14の上下部室外側にそれぞれ網戸取付枠Dが設けられ、その網戸取付枠Dにロッド部材D2を押し込むことで、網目部材D1を取付ける。
次に、上記のように構成された日除け網戸Aの取付方法を説明する。
予め前記網戸枠Bkの複数箇所にタタキ込み式のパンチアンカー(ブラケット)を打込んで網戸枠Bk挟み付ける。
それらのブラケットに前記取付枠BWを固定した後、取付枠BWに前記上下左右のガイド部B1、B2、B3L、B3Rをネジ等で止着し、各戸1と8等を組込めばよい。
よって、既存の開口部Bに後付け可能であって、前記取付枠BW等の固定枠を建物外壁に釘等で固定する必要もなく、外壁を毀損することもなく、外壁の材質を問題とすることもない。
次に、上記のように構成された日除け網戸Aの使用例を説明する。
日除け機能、プライバシーの保護機能及び網戸機能を満たす使用例
前記操作スライダー15をスライドさせると、そのスライド力は、ねじりバー3、回転軸32、第1の伝達部材5、バー部材4、第2の伝達部材6、スラットホルダ7を介してスラット2に伝達され、各スラット2が前記操作スライダー15のスライド幅に応じた角度で開放される。
前記操作スライダー15を中間位置まで移動させると、前記スラット2が半開される。さらに前記操作スライダー15をスライドさせると、スラット2が全開となる。
よって、太陽光線の照射方向に対応させて、スラットの開閉角度を調整できるので、日除け機能を発揮させることができる。
この場合、前記網目部材D1により、防虫機能は確保されている。
また、外部からの視線がスラット2の存在により、切断されプライバシーの保護を図ることができる。
雨戸機能を満たす使用例
各スラット2を閉じるときには、前記操作スライダー15を反対方向にスライドさせればよく、この場合には雨戸機能が発揮される。
さらに、各戸1、1A、8、8Aを折畳む場合ことで、雨戸を戸袋に収納する場合と略同一の開放感を満たすことができる。
即ち先ず前記戸1の締りストッパーB9の操作部B53をスライドさせて、各先端部B50を前記上下のガイド部B1、B2から解除する。
次に、取手9を室外側に押すと、前記左ハングローラーB4の回動軸B42、前記左ガイドストッパーB5のロッド部B51及びこれらの延長線が中心軸となって、戸1が回転すると共に、前記右ガイドストッパーB5の先端部B50が下ガイド部B2のレール溝B20に沿って移動しつつ、ヒンジEを中心に折畳まれる。
戸1Aと8Aについても同様な操作を行うことで、折畳むことができる。
なお、戸1と8及び戸1Aと8Aを開口部Bの左右端に折畳むこともできる。
例えば右端に折畳む態様では、先ず上記手順と同様の手順で、戸1Aと8Aを開口部Bの右端に折畳む。
次に戸1の左ガイドストッパーB5の操作部B53をスライドさせて、先端部B50を前記ピボット受けB6から解除する。
そのまま戸1と8を図2の図面上右方向に若干スライドさせた後、左ガイドストッパーB5の操作部B53を逆方向にスライドさせて、その先端部B50を再び前記下ガイド部B2に差込むようにして、戸1と8のフラツキを防ぐ。
引続き戸1と8を右端にスライドさせた後、前記戸1の締りストッパーB9の操作部B53をスライドさせて、各先端部B50を前記上下のガイド部B1、B2から解除し、前記取手9を室外側に押すことで、ヒンジEを中心に折畳まれる。
前記実施形態においては、前記各戸1,8の中框14の上下にスラットを配置していたが、框内の上部、中部或いは下部など、所定の領域に限定し、これらのスラットを揺動させる揺動機構を設けてもよい。
次に、図15及び図16に基いて、より網戸機能を高めた日除け網戸A1の構成例を説明する。
日除け網戸A1は、前記開口部Bに対して略1/2の横寸法であり、従来の網戸と同様に使用できるようになっている。
例えばガラス障子を開放した場合に、その開放領域を塞ぐように前記日除け網戸A1を移動させて、網戸と同様に使用する。
なお、前記開口部Bに配置されているガラス障子Gの外障子G1を開放した場合に、その戸先框G10とこれに対応する前記日除け網戸A1の戸8の框82間に形成される空間を塞ぐヒレG11が前記框82に設けられており、網戸機能(防虫機能)を維持できるようになっている。
その他の構成は、上記日除け網戸Aの戸1と8と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
日除け網戸の室外側正面図、 同網戸の室内側正面図、 同網戸の縦方向断面図、 同網戸の横方向の断面図、 同網戸の竪框の要部斜視図、 揺動機構の分解斜視図、 (a)〜(c) 揺動機構の要部断面図、 揺動機構の動作説明図、 (a)〜(c) 折畳機構のハングローラーの正面図、側面図、平面図、 (a)及び(b)折畳機構のガイドストッパーの断面図、要部正面図、 ピボット受けの取付図、 ハングローラーストッパーの取付図、 同網戸の使用状態図、 同網戸の網目部材の取付図、 別例の日除け網戸の室内側正面図、 同横断面図である。
符号の説明
A A1 折戸装置(日除け網戸)
B 開口部
B1 上ガイド部 B2 下ガイド部
B4 ハングローラー B5 ガイドストッパー
B6 ピボット受け B7 ハングローラーストッパー
B9 締りストッパー
G ガラス障子
G1 外障子 G10 戸先框
G11 ヒレ
1 8 1A 8A 戸 2 スラット
3 ねじりバー 4 バー部材
5 第1の伝達部材 6 第2の伝達部材
7 7A スラットホルダ 10 上框
11 下框 12 竪框
13 竪框 14 中框(桟状部)
15 操作スライダー 30 一端
31 他端 32 回転軸
33 軸受 40 41 孔
50 第1の伝達部材の一端 51 他端
60 第2の伝達部材の一端 61 他端
70 回転軸
71 鍔部 72 楔部
9 取手 9A 緩衝部
120 外框 121 内框
121a 中空部
121b 対向する側面
121c 131c 遮光片
121d 孔
150 摘み片 151 ストッパー片
142 スライド枠
152 スライダー本体 153 孔
154 凹部 155 孔
156、156 壁
157 スリット状の口
320 固定円柱部 321 回転部
322 4角孔 323 段差

Claims (4)

  1. 建物の開口部の網戸枠に係止手段を介して後付けされる折戸装置であって、
    該折戸装置の各戸は、それぞれ框と、框内に開閉可能に配置される少なくとも1組の複数のスラットと、
    前記框に沿って取付けられる網目部材と、
    前記框の上部に取付けられ、且つ、前記折戸装置の上部に配置された上ガイド部に沿って移動可能なハングローラーと、
    前記框の下部に取付けられ、且つ、前記折戸装置の下部に配置された下ガイド部に沿って移動可能なガイドストッパーと、
    前記ガイドストッパーの先端部を出没可能に軸支持し、且つ、前記折戸装置の下部の両端に配置されたピボット受けと、
    前記ハングローラーを前記ピボット受けに芯合わせするため、前記折戸装置の上部の両端に配置されたハングローラーストッパーと、
    前記折戸装置の各戸が折畳まれる場合に、前記ガイドストッパーが当接して各戸の平面状の姿を略二等辺三角形状に静止させる静止ストッパーと備える共に、
    前記折戸の何れか一方の戸は、各戸の折畳みを規制する締りストッパーを備えることを特徴とする折戸装置。
  2. 前記静止ストッパーに前記ガイドストッパーを受け入れる孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の折戸装置。
  3. 前記各戸は、前記開口部の横幅に対して略1/2の横寸法であることを特徴とする請求項1に記載の折戸装置。
  4. 前記開口部に配置されているガラス障子の外障子を開放した場合に、その戸先框とこれに対応する前記戸の框間に形成される空間を塞ぐヒレが前記框に設けられている特徴とする請求項3に記載の折戸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110130790A (zh) * 2019-06-24 2019-08-16 尹钊 一种多开启形式的窗

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