JP4571788B2 - 防犯引違戸及びその取付構造 - Google Patents

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この発明は、建物の開口部に配置される開閉装置等のガラス障子の室内側に配置される防犯引違戸に関する。
空き巣、居直り強盗等、社会不安を引き起こす犯罪の発生件数が高水準で推移している。
空き巣の家屋侵入の手口には、ピッキング等で玄関から侵入する場合の他、窓ガラスを割って、クレセント等を開錠して侵入する場合も多い。段上への足場があれば、2階等のベランダからも室内に侵入してくるケースもある。
このような社会情勢に対応するため、サッシメーカーとしての出願人は、防風、防雨、防犯、プライバシーの保護の機能を保持させつつ、通風性、採光性を発揮できる構造の開口部外装装置を社会に提供している(例えば、特許文献1参照)
特開2002−256776(図1、図9)
このような外装装置は、1戸建て住宅の場合には居住者の意思により自由に設置できるものの、しかし、マンション等の集合住宅では共用部分の変更に該当し、建物の区分所有等に関する法律により、居住者の自由に設置できない。
そこで、本願では、前記開口部外装装置が持つ防犯機能やプライバシーの保護機能を重点的に追求しつつ、通風性、採光性を確保できる防犯引違戸を提供すること、また、前記マンション等の集合住宅にも設置できる防犯引違戸を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、建物の開口部を開閉する開閉装置に対し、その室内側に配置される内外引違戸において、これら内外戸は、框と框内に開閉可能に配置される少なくとも1組の複数のスラットとを備え、且つ、前記框は、その上框に前記開口部の高さ寸法と調整可能な調整体と、その左右竪框に前記開口部の幅寸法と調整可能な調整体と、その左右竪框の対向側面の上下方向に、所定間隔毎に切欠部を設けた遮光片が形成され、前記スラットは、前記切欠部に回転軸が位置し、その回転中心に対して点対称的に形成された上下羽根と、上下方向に隣接する上下羽根の先端を係合させる係合片が形成されていると共に、前記スラットを開いた状態で、引違い可能に前記開口部に取付けられることを特徴とする防犯引違戸とした(請求項1に記載の発明)。
ここで、開閉装置とは典型的にはガラス障子であるが、これに限定されるものではない。
また、1組の複数枚のスラットとは、後述の揺動機構により同時にスラットの開閉動作が可能な単位を意味するが、内戸又は外戸に対して、上下框間の中框の上下にそれぞれ1組等、2組以上でもよい。
この発明によれば、ガラス障子等による施錠と、防犯引違戸による施錠とで、2重に施錠されるので、防犯機能が高まる。
また、施錠した状態で、スラットを開閉できるので、採光性、通風性、日照調整、外部からの視線の遮断などのプライバシー保護を確保することができる。
また、スラットの開放状態のまま、内外戸が引違い可能に前記開口部に取付けられるので、内外戸を重ねても高い採光性を維持でき、非常時の脱出も容易である。
また、ガラス障子の室内側に配置されるので、窓からの防犯対策が不充分なマンション等に取付けることで、防犯機能を高めることができる。
上記課題を解決するため、建物の開口部を開閉する開閉装置に対し、その室内側に配置される内外戸において、これら内外戸は、框と框内に開閉可能に配置される少なくとも1組の複数のスラットとを備え、且つ、前記框は、その上框に前記開口部の高さ寸法と調整可能な調整体と、その左右竪框に前記開口部の幅寸法と調整可能な調整体と、その左右竪框の対向側面の上下方向に、所定間隔毎に切欠部を設けた遮光片が形成され、前記スラットは、前記切欠部に回転軸が位置し、その回転中心に対して点対称的に形成された上下羽根と、上下方向に隣接する上下羽根の先端を係合させる係合片が形成されていると共に、前記スラットを開いた状態で引違い可能に、且つ、前記スラットをその閉状態から略90度に開いた状態で、上下方向に隣接するスラットの上下の羽根が重なり可能に前記開口部に取付けられることを特徴とする防犯引違戸とした。
この発明は、上記防犯引違戸と同様な作用効果を奏する他、前記スラットをその閉状態から略90度に開いた状態で、上下方向に隣接するスラットの上下の羽根が重なり可能であることから、開口部に対する納め幅をより縮めることができる。
上記防犯引違戸において、前記内外戸が、前記開口部の額縁に納められていることを特徴とする防犯引違戸の取付構造とし、また前記額縁にカーテン等をセット可能な防犯引違戸の取付構造とした。
新設又は既設の建物を問わず、開口部の額縁のスペースを有効に活用することができる。
本願発明によれば、ガラス障子等による施錠と、防犯引違戸による施錠とで、2重に施錠されるので、防犯機能が高まる。
また、施錠した状態で、スラットを開閉できるので、採光性、通風性、日照調整、外部からの視線の遮断などのプライバシー保護を確保することができる。
また、スラットの開放状態のまま、内外戸が引違い可能に前記開口部に取付けられるので、内外戸を重ねても高い採光性を維持でき、非常時の脱出も容易である。
また、ガラス障子の室内側に配置されるので、窓からの防犯対策が不充分なマンション等に取付けることで、防犯機能を高めることができる。
本発明に係る引違戸の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は引違戸の外観図、図2は同内観図、図3は同引違戸の各スラットを閉じた状態の断面図、図4は同スラットを開けた状態の断面図である。
上記各図及び後述の各図において、略同一の構成は同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
前記引違戸Aは、図1〜図4に示したように、内外戸1、8からなり、各戸1、8には、1組の複数のスラット2・・・が開閉可能に配置されている。
各戸1、8は、建物開口部Bに配置され、かつ、それぞれスラット2を開いた状態であっても引違い可能に構成され、建物開口部Bに取付けられたガラス障子Gの室内側に配置されている(図10参照)。なお、ガラス障子Gの室外側に配置してもよい。
前記内外戸1、8は、略同一に構成されているので、以下の実施形態では、内戸1を外戸8に代表させて説明する。
内戸1は、上下框10,11と、左右竪框12,13と、前記框10〜13により形成された枠体内に、それぞれ水平方向に配列された複数のスラット2と、これらのスラット2を揺動させる揺動機構Cを備え、その揺動機構Cを操作するための操作スライダー15が、前記下框11の上方に配置した桟状部14に臨んでいる。
前記上框10は、図5に図示したように、上開きコ字状に形成された框本体100と、この框本体100の内側スペース101に取付けられた調整体102を備えている。
この調整体102は、前記内戸1を建物開口部Bに配置する場合に、高さ方向の取付寸法を調整するもので、建物開口部Bの額縁等B1に固着された上レールB2の足B20、B20を収納する収納溝102aを備えている。
よって、前記上レールB2の足B20、B20の高巾の幅内で、高さ方向の取付寸法を調整できるようになっている。
このような調整体102は、前記框本体100に沿って、長尺状に形成してもよいし、前記框本体100に所定間隔毎に配置できる短尺状(ピース)のものでもよい。
前記下框11は、図5に図示したように、下開きコ字状に形成された框本体110と、この框本体110の内側スペース111に取付けられた戸車112を備えている。
この戸車112は、建物開口部Bの額縁等B1に固着された下レールB3を走行するものである。
前記左竪框12は、図6(a)に図示したように、外框120と内框121を備え、前記外框120にはキー付きクレセント9が取付けられ、前記内框121の中空部121aには、前記揺動機構Cを構成する第1、第2の伝達部材5、6が収納されている。
前記内框121の、前記右竪框13に対向する側面121bには、内框121の上下方向に沿って、遮光片121cが突設されている。
この遮光片121cは、前記スラット2を閉じたときに、室内側の光が室外に、室外側の光が室内に通過することを防ぐもので、その詳細を図6(b)に示す。
即ち、同図に示したように、前記遮光片121cは、前記スラット2の回転軸を前記内框121の中空部121aに臨ませるための孔121dの部分を切欠いて、内框121の上下方向に沿って形成されている。
上下に隣接する前記スラット2を閉じた場合には、各スラット2の回転軸の上方のスラット端部が前記孔121dの上方の遮光片121cに当接し、前記回転軸の下方のスラット端部が前記孔121dの下方の遮光片121cに当接し、遮光できるようになっている。
前記右竪框13は、図6(a)に図示したように、外框130と内框131を備え、前記外框130には調整体132が設けられている。
この調整体132は、横開きコ字状のスペース部130aと、このスペース部130aに出没可能な、逆横開きコ字状の調整片130bから構成されている。
前記調整片130bは、前記スペース部130aに沿って、上下方向に長尺状に形成されており、固着部分130cを除いた調整片130bの幅Wの範囲内で、横巾方向の幅を調整できるようになっている。
その他の構成及び効果は、前記左竪框12と略同様であるので、詳細な説明は省略する。
前記外戸8の右竪框82に、前記クレセント9のクレセント受け9Aが固着されている他、前記外戸8の右竪框82は、前記左竪框12と略同一に、また前記外戸8の左竪框83は、前記左竪框13と略同一に形成されている。
即ち、前記左右竪框82、83には前記遮光片121cと同様な遮光片821c、831cが突設され、前記左竪框83には前記調整体132と同様な調整体832が設けられている。
前記スラット2は、中央中空部20と、この中央中空部20の中心に形成された回転軸21と、前記中心中空部20の外縁200の上下からそれぞれ直線状に外側に延びる上下の羽根22、23を備えて、長尺状に成形されている。成形方法は、アルミの押出し加工でもよいし、鉄等のホーミングロールでもよい。
前記中央中空部20は、縦長の略ロ字状に形成されており、中央中空部20の両端が塞がれて前記回転軸21が形成されている。この回転軸21は前記スラット2の重心位置に略一致しているので、前記操作スライダー15の左右のスライドにより、スラット2が軽快に回転するようになっている。
前記羽根22、23は、前記回転軸21について点対称的に形成されている。前記羽根22の先端は、室外側に略90度に折れ曲がって形成され、また、前記羽根23の先端は室内側に略90度で折れ曲がって形成され、上下方向に隣接する上下羽根の先端を係合させる係合片24が設けられている。
なお、前記羽根22の両端部には、前記遮光片121c、131cに当接する後当羽根部220が形成され、前記羽根23の両端部には、前記遮光片121c、131cに当接する前当羽根部230が形成されている(図7参照)。
次に、前記揺動機構の構成例を図7に基づいて説明する。
前記揺動機構は、前記操作スライダー15のスライド力を回転力に変換させるねじりバー3と、その回転力をバー部材4に伝達する第1の伝達部材5と、そのバー部材4の回転力を各スラット2に伝達する第2の伝達部材6からなっている。
前記操作スライダー15は、摘み片150と、この摘み片150を取付ける取付片151とスライダー本体152からなり、そのスライダー本体152が、前記桟状部14に設けられたスライド枠142(図5)に沿って直線的に滑動できるように配置されている。
前記スライダー本体152の構成例を、図7及び図8に基いて説明する。
図7に示したように、スライダー本体152は、断面が横置き帽子状の前記スライド枠142に対応した形状であって、両側面に前記ねじりバー3を貫通させる孔153と、背面に前記取付片151が当たる凹部154と、前記取付片151をかしめて取付けるための孔155が設けられている。
前記孔153の内部には、図7のA−A断面〜C−C断面を図示した図8(a)〜(c)のように、その略中央に前記孔153の開口を狭める壁156、156と、これらの壁156、156の先端間に形成されるスリット状の口157を備えている。
このスリット状の口157の幅は、前記ねじりバー3の厚さと略同一である。
前記ねじりバー3は、薄板状の棒材を所定のねじれ角によって変形させたもので、前記操作スライダー15の滑動方向に応じて、正転或いは逆転するようになっている。前記ねじりバー3のねじれ角の大きさ、即ち、そのねじれ角によって形成されるねじりバー3の一端30に対する他端31の回転角度は、操作者が前記操作スライダー15を軽くスライドできて、好みの開閉角度を楽しむことができ、さらに各スラット2の開閉角度の微調整が可能なように成形すればよい。例えば、図7に示したように、前記ねじりバー3の一端30から他端31までの長さLに対し、他端の回転角度は約210度のように成形してもよい。同じ寸法Lにおいて、回転角度を大きく設定すればするほど、スラット2の開閉角度を大きくすることができるが、大きなスライド力を付与しなければならず操作性は重くなる。一方、回転角度を小さく設定すればするほど、スラット2の開閉角度が小さくなり、操作性が軽くなる。また、同じ回転角度において、ねじりバー3の取付長さを調整することにより、操作スライダー15のスライド幅に応じてスラット2の開閉角度を調整することができる。
この実施形態では、前記ねじりバー3の取付長さは、各スラット2を約90度の範囲で開閉できるように設定され、ねじりバー3の両端30、31が回転軸32,32に固定されると共に、これらの回転軸32,32がそれぞれ前記スライド枠142に固定された軸受33、33に取付けられている。
前記回転軸32は、図7に図示されているように、前記ねじりバー3の端部を固定する固定円柱部320と、この固定円柱部320より縮径された回転部321とからなる。この回転部321には、前記第1の伝達部材5の一端を固定する4角孔322が形成されている。これら固定円柱部320と回転部321間に形成された段差323が前記軸受33の側面に当接することにより、前記ねじりバー3が変位することなく空転し、回転力のみが前記第1の伝達部材5に伝達されるようになっている。なお、前記ねじりバー3と第1の伝達部材5間に前記回転軸32を介在させることにより、ねじりバー3の円滑な回転を図ると共に、ねじれ角の異なるねじりバー3の交換も容易となる。前記回転軸32の回転部321は、前記内框121に設けられた孔121d(図6(b)参照)から、その内框121の中空部121a(図6(a)参照)に突出され、前記第1の伝達部材5の一端50に連結されている。
前記第1の伝達部材5は、内框121の中空部121aに収容され、図7に示したように、その一端50がねじりバー3及び回転軸32と略同一軸上に配置され、前記回転軸32の四角孔322に固定されている。そして前記一端50を中心にして、他端51が前記ねじりバー3の回転に応じて回転する。この第1の伝達部材5は、略小判状に形成されているが、前記一端50に相当する回転中心部と前記他端51に相当する回転部を備えていれば、どのような形状でもよい。
前記第1の伝達部材5の他端51は、前記内框121の中空部121aに沿って配置されているバー部材4の孔40に空転可能に取付けられている。前記バー部材4は、前記第1の伝達部材5からの回転に同調させて各スラット2を回転させるもので、各スラット2の配置間隔に応じた孔41が設けられている(図7照)。
一方、前記バー部材4の孔41に対応するように、前記第1の伝達部材5と略同一の形状に成形された第2の伝達部材6の一端60が、後述のスラットホルダ7を介して前記内框121内に回転可能に配置されている(図5等参照)。この第2の伝達部材6の他端61は、前記バー部材4の前記各孔41に空転可能に配置されており、第2の伝達部材6は、その一端60を中心にして前記第1の伝達部材5と同調して回転する。
前記スラットホルダ7は、図7等に示したように、前記内框121の中空部121a内に臨む回転軸70と、この回転軸70に同軸的に固定され、且つ、内框121の外側面に当接する鍔部71と、前記スラット2の側面に埋込まれる楔部72からなっている。
なお、前記スラット2の他端を回転可能に保持するスラットホルダ7A(図6(a)参照)は、前記竪框13に取付けられており、前記スラットホルダ7と同様に構成され、その楔部72が前記スラット2の側面に埋込まれている。
上述のように、前記操作スライダー15、ねじりバー3、バー部材4、第1の伝達部材5及び第2の伝達部材6は、前記竪框12側に取付けられているが、竪框13側に取付けても良い。
前記クレセント9は、図2のように、内戸1にクレセント本体を、外戸8側に、クレセント受りを取付け、そのクレセント本体はキー付きのものを用いている。
施錠装置としては、どのような構造のクレセントでもよく、またクレセントに限定されるものでもない。
また、上記のように構成された防犯引違戸は、アイボリーホワイト、その他のカラーに着色されており、意匠的に室内と調和できるようにしている。
次に、上記のように構成された内外戸1,8の建物開口部Bに対する取付構造の1例を説明する。
図10に示したように、開口部Bの額縁B1に上下レールB2、B3を固定する。
前記開口部Bの寸法に合わせて、内外戸1、8の調整体102、132等により、納めの調整を行い、ケンドンで内外戸1、8を上下レールB2、B3に取付ける。
前記額縁B1にはカーテンレールも取付けることができ、カーテンをセットすることができる。
次に、上記のように構成された防犯引違戸の使用例を説明する。
前記スラット2が閉鎖状態にある場合は、前記操作スライダー15は図2に示したように右端の位置(外戸8の場合は、左端)にある。
この位置から前記操作スライダー15を図面上、左方向にスライドさせると、そのスライド力は、ねじりバー3、回転軸32、第1の伝達部材5、バー部材4、第2の伝達部材6、スラットホルダ7を介してスラット2に伝達され、各スラット2が前記操作スライダー15のスライド幅に応じた角度で開放される。
このとき、図8及び図9に図示したように前記スライダー本体152の壁156、156の各先端は、その横方向の断面形状がラウンド状に形成され、かつ、前記ねじりバー3の長さ方向に対して略直交に位置する。
よって、前記スライダー本体152の壁156、156は、前記ねじりバー3に対して線状に接触することで、前記スライダー本体151に「ガタツキ」が生じることなく、スムーズにスライドさせることができる。
また、前記ねじり状の孔152をねじりバー3の「ねじれ」にそって忠実に形成すると、操作スライダー15を操作する際に、「ガタ」が生じ、一方、全てのねじりバー3に全く同一の「ねじれ」を形成させることの困難性が解消する。
前記操作スライダー15を中間位置まで移動させると、前記スラット2が半開される。
さらに左端まで前記操作スライダー15をスライドさせると、スラット2が全開となる。
この時、内外戸1、8を重ねて配置した場合の採光量は、該ブラインド格子がない場合の約70〜80%を確保できるようになっており、また、内戸1、8を重ねて配置可能になっているので、開口部Bの半分が開放されて、採光性は十分である。
なお、各スラット2を閉じるときには、前記操作スライダー15を右側にスライドさせればよい
以上のような防犯引違戸によれば、第1に、室外側のガラス障子Gと室内側の防犯引違戸Aの2重の防犯構造であることから、防犯性が向上する。
即ち、ガラス障子Gのガラスが割られても防犯でき、また、スラット2,2の間から手を入れて、クレセント9を開けようとしても、クレセントキーは、框12の最下端に落ちているので、防犯引違戸Aを開けることはできない。
第2に、マンションのような集合住宅のように建物の外観に影響を与える製品の設置に制約がある場合でも、防犯引違戸Aは設置の制約に抵触することなく、窓からの防犯対策が不充分なマンション等のテラスサッシ窓部の防犯機能を高めることができる。
第3に室内への、通気性、採光量が確保される。特に、夏季等、ガラス障子Gを開放しても、防犯引違戸Aの施錠をしておけば、外部からの侵入を心配することなく、通気を確保でき、外部からの視線も遮断できる。
第4に、内戸1のスラット2が全開状態でも、内外戸子1、8を引違いに重ねて配置可能になっているので、人の出入りや災害時、非常時の室外への脱出にも問題はない。
第5に、前記操作スライダー15は、前記スライダー本体151に「ガタツキ」が生じることなく、スムーズにスライドさせることができ、ねじりバー3と同様にもコストを低減化させることかできる。
第6に、前記左右の内框121,131に遮光片121c,131cが形成されているので、この点からもプライバシー保護や防犯性に優れている。
なお、前記回転軸32の回転方向を直交させる部材を、その回転軸32と第1の伝達部材5間に介在させることにより、前記操作スライダー15、前記ねじりバー3及び前記回転軸32を竪框12、13側に配置することもできる。また、前記実施形態においては、前記各戸1,8の框内略全面にスラットを配置していたが、框内の上部、中部或いは下部など、所定の領域に限定し、これらのスラットを揺動させる揺動機構を設けてもよい。
また、この実施形態では、2枚のガラス障子であったが、4枚のガラス障子からなる場合には、同様に4枚の上記各戸を取付けてもよい。
また、防犯引違戸Aは、室内用のサッシであることから、上記構成の内、強度、水密及び気密性を高める部分は、省くようにしてもよい。例えば、消音部材等である。
また、前記各戸1、8の室内側又は室外側に網戸取付ヒレを設け、ロッド部材D2を前記網戸取付ヒレに埋めこむように、網目部材Dを取付けてもよい(図13参照)。
次に、図11及び図12に基づき、別例に係る防犯引違戸の構成例を説明する。
この防犯引違戸A1が、上記防犯引違戸Aと異なる点は、第1に、前記スラット2をその閉状態から略90度に開いた状態で、上下方向に隣接するスラット2の上下の羽根22、23が重なり可能に、内外戸1、8の各スラット2が配置されていること、内戸1の竪框12、13が、外戸8のスラット2の回転の軌跡を考慮して、薄く形成されていることである。
即ち、防犯引違戸A1の前記内戸1の左右竪框12、13の横幅は、その上下框10、11に対し、室内側から略6/10程度の幅厚に形成されている。
よって、図12のように、外戸8のスラット2が開放された状態でも、それらのスラット2が内戸1の左右竪框12、13に衝突することなく、それぞれ引き違い可能になっている。
なお、この実施形態では、内戸1のスラット2の先端が室内側に飛び出しているが、前記内戸1を外戸とし、前記外戸8を内戸にして、そのスラット2の先端が室外側に飛び出するようにしてもよい。
その他の構成は、上記内外戸と同様であって、上記作用効果に加えて、防犯引違戸A1の場合、さらに納め幅を狭めることきができる。
防犯引違戸の室外側正面図、 同室内側正面図、 防犯引違戸を構成するスラットの閉鎖時の側断面図、 同開放時の側断面図、 同拡大側断面図、 同拡大平断面図、 要部斜視図、 揺動機構の分解斜視図、 (a)〜(c) 揺動機構の要部断面図、 揺動機構の動作説明図、 防犯引違戸の取付構造図、 別例に係る防犯引違戸の同拡大平断面図 同拡大側断面図、 網戸の斜視図。
符号の説明
A A1 防犯引違戸

B 開口部
B1 額縁 B2 B3 レール
G ガラス障子
1 8 ブラインド格子 2 スラット
3 ねじりバー 4 バー部材
5 第1の伝達部材 6 第2の伝達部材
7 7A スラットホルダ 10 上框
11 下框 12 竪框
13 竪框 14 中框(桟状部)
15 操作スライダー 30 一端
31 他端 32 回転軸
33 軸受 40 41 孔
50 第1の伝達部材の一端 51 他端
60 第2の伝達部材の一端 61 他端
70 回転軸
71 鍔部 72 楔部
9 クレセント 9A 鍵装置(クレセント受け)
120 外框 121 内框
121a 中空部
121b 対向する側面
121c 131c 遮光片
121d 孔
150 摘み片 151 取付片
142 スライド枠
152 スライダー本体 153 孔
154 凹部 155 孔
156、156 壁
157 スリット状の口
320 固定円柱部 321 回転部
322 4角孔 323 段差

Claims (1)

  1. 建物の開口部を開閉する開閉装置に対し、その室内側に配置される内外引違戸において、
    これら内外戸は、框と框内に開閉可能に配置される少なくとも1組の複数のスラットとを備え、且つ、前記框は、その上框に前記開口部の高さ寸法と調整可能な調整体と、前記框の左右竪框に前記開口部の幅寸法と調整可能な調整体と、前記左右竪框の対向側面の上下方向に、所定間隔毎に切欠部を設けた遮光片が形成され、前記スラットは、前記切欠部に回転軸が位置し、その回転中心に対して点対称的に形成された上下羽根と、上下方向に隣接する上下羽根の先端を係合させる係合片が形成されていると共に、
    前記スラットを開いた状態で、引違い可能に前記開口部に取付けられることを特徴とする防犯引違戸。
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