JPS5820784Y2

JPS5820784Y2 - ブラインド兼用窓格子

Info

Publication number: JPS5820784Y2
Application number: JP1980148920U
Authority: JP
Inventors: 木原伸夫
Original assignee: 木原美樹
Priority date: 1980-10-17
Filing date: 1980-10-17
Publication date: 1983-04-30
Also published as: JPS5667185U

Description

【考案の詳細な説明】建物の窓部分においては、通常ガラス窓の屋外側に窓格
子又は雨戸が取付けられる。

この考案はこのような窓格子と雨戸の機能を有すると共
に、採光及び通風量を加減するブラインドの機能を併せ
有する新規な建物用の装置に関する。

従って、この考案において窓格子と総称するものは、通
常一般に認識されている窓格子のほかに雨戸の機能も有
するものであることを理解されなければならない。

ところで、一般の窓格子は外部からの人の侵入を厳に阻
止することを重視する除りに、逆に火災その他で室内の
者が窓から脱出しようとしても窓格子に阻止されて果し
得す、焼死するといった事故が後を断たない。

脱出し易い、従って開放し易い格子というのは本来の機
能と矛順するが、従来の格子はその本来の機能に重点を
釦いているため上記のような問題を生ずるのである。

この問題を解決するために、格子に施錠装置を設けるこ
とが考えられるが、格子自体は開放的なものであるから
施錠装置を破壊又は解放される危険があり、格子本来の
機能を損うことになる。

一方、一般の雨戸はそれ自体閉鎖的なものであり、これ
を閉めると採光及び通風が不可能となる。

雨戸に採光と通風の機能を付与することは、前記の格子
と同様にその施錠装置が外部から解放される危険がある
。

そこで、この考案は従来の窓格子にも雨戸にも本来備わ
っていない採光と通風量の調節機能、即ちブラインドの
機能を付与せしめると同時にその調節機能を利用して格
子又は雨戸の施錠装置を、外部からの侵入者に対しては
これを覆い隠して解錠を不可能にし、内部に対しては露
出せしめて解錠を容易にできるようにしたものである。

以下この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、枠体１はレール２上に載っており
、窓枠、雨戸等と同様に自由に建物の所要部分を開閉で
きるようになっている。

上記の枠体１には遮幣板３がその上下に設けた回転軸４
゜４′により一定間隔をもって回転自在に取付けられて
いる。

遮幣板３は図の如き閉鎖状態から適宜角度回転すること
により開放状態（通風又は採光状態）となる。

上記の下側回転軸４′には、それぞれピニオン５が取付
けられており、各ピニオ１５は１本の共通な操作杆とし
てのラック６に係合している。

ラック６は枠体１によってスライド自在に支持されてい
る。

ラック６の一端は枠体１の一側に露出しており、その端
部に枠体１の施錠装置１の覆い板８を設けである。

施錠装置７は、例えば、枠体１に腕杆９を固定し、これ
を建物の壁面に取付けた錠箱１０内に出入り自在とする
ことにより構成される。

この施錠装置１と覆い板８の位置関係は、図示のように
遮幣板３を閉鎖している状態では施錠装置７の操作部分
、即ち鍵穴１１が屋内に露出している状態にあり、ラッ
ク６を操作して矢印の方向に後退することによって遮幣
板３を開放した状態では、覆い板８が鍵穴１１の部分を
覆い隠すような位置関係に定められている。

なお、遮幣板３を開閉する機構は、第２図に示すように
、回転軸４′に揺動腕１２を固定し、その先端に自在継
手１３を設け、その継手１３に操作杆１４を貫通せしめ
るようにしてもよい。

この場合は操作杆１４の一端に前述と同様の覆い板８が
取付けられる。

この考案のブラインド兼用窓格子は上記のように構成さ
れ、開閉自在の遮幣板３をそれ自体開閉できる枠体１に
設けたものであるから、ブラインドの機能と共に雨戸の
機能も有し、且つ枠体１は施錠装置７を有し、遮幣板３
の開放時に外部から手を入れて施錠を外そうとしてもそ
の場合には覆い板８によって施錠装置１が隠されており
、また手を入れた１＼ラツク６又は操作杆１４、その他
覆い板８を移動させると手が邪魔になるから、解錠する
ことができない。

しかし、屋内の者は覆い板８を移動することにより、施
錠装置Ｉを自由に露出させることができるから、容易に
解錠することができる。

よって、自由に採光と通風量を調節できると共に、必要
に応じて遮幣板３を閉鎖して雨戸とし、又これを開放し
て格子としても使用することができる。

また、火災等の際に枠体１を開放して避難することがで
きると共に、荷物の出し入れも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面図、第２図は他の例の一部切欠斜視図であ
る。１・・・・・・枠体、３・・・・・・遮幣板、４，４′
・・・・・・回転軸、５・・・・・・ピニオン、６・・
・・・・ラック、γ・・・・・・施錠装置、８・・・・
・・覆い板、９・・・・・・腕杆、１２・・・・・・揺
動腕、１３・・・・・・自在継手、１４・・・・・・操
作杆。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

開閉自在の枠体に一定間隔をおいて軸により遮幣板を回
転自在に支持し、上記各軸が同時に回転できるよう各軸
に共通の操作杆を係合し、上記枠体に施錠装置を、また
上記操作杆に施錠装置の覆い板をそれぞれ設け、前記操
作杆による遮幣板の開放時には覆い板により施錠装置を
覆い隠し、閉鎖時にはこれを露出せしめるべく施錠装置
と覆い板との位置関係を定めたことを特徴とするブライ
ンド兼用窓格子。