JP3532805B2 - 窓用スクリーン装置 - Google Patents

窓用スクリーン装置

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JP3532805B2
JP3532805B2 JP32109399A JP32109399A JP3532805B2 JP 3532805 B2 JP3532805 B2 JP 3532805B2 JP 32109399 A JP32109399 A JP 32109399A JP 32109399 A JP32109399 A JP 32109399A JP 3532805 B2 JP3532805 B2 JP 3532805B2
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勝秋 冨田
弘行 中山
賢二 山口
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新日軽株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠体に障子を納め
てなる窓サッシに設けられる窓用スクリーン装置に関
し、特に、そのスクリーン部の密着構造等に特徴を有す
る窓用スクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】引違い窓、片引き窓、滑出し窓等の各種
窓に取り付けられるための窓用スクリーン装置が提案さ
れている。この窓用スクリーン装置は、窓障子を開いた
際に窓枠内に生じる枠内開口を、網戸等のスクリーン部
にて塞ぐものである。特に近年、スクリーン部を収納ケ
ース内にロール状に巻取り収納したスクリーン装置が提
案されている。このようなスクリーン装置においては、
非使用時にはスクリーン部を収納ケース内に収納して非
露出状とすることができるため、外観性やスクリーン部
の保管性に優れていることから広く普及することが期待
されている。
【0003】このような従来の窓用スクリーン装置は、
概略的に、縦長筒状の収納ケース内にスクリーン部を引
出し自在に収めて構成されていた。そして、収納ケース
を窓枠内に収め、スクリーン部の一端部を枠体に係止し
た状態で、収納ケースを窓障子と平行して摺動させるこ
とにより、収納ケースからスクリーン部が引き出され
て、枠内開口が塞がれる。このように引き出されたスク
リーン部は、窓枠と密着させて隙間が生じないようにす
ることが好ましいことから、枠体の上下のレールに、ス
クリーン部を係脱自在に係止するためのファスナー部を
設け、このファスナー部にスクリーン部を係止可能とし
たスクリーン装置も提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような窓用スクリ
ーン装置としては、引出したスクリーン部を極力ファス
ナー部側に近づけることによって、スクリーン部をファ
スナー部に係止される配慮がなされてはいるものの、収
納ケースを摺動させた際に、この収納ケースと走行レー
ルとの隙間等の影響によって収納ケースが微動し、スク
リーン部がファスナー部から離れてしまって、スクリー
ン部をファスナー部に完全に形成させることができない
おそれがあった。
【0005】本発明は、このような従来の窓用スクリー
ン装置における問題点に鑑みてなされたもので、スクリ
ーン部を枠体レールのファスナー部に確実に係止させて
枠体に密着させること等のできる、窓用スクリーン装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような従来の窓用ス
クリーン装置における問題点を解決するために請求項1
に記載の本発明は、窓枠内において窓障子と平行摺動す
るように収められる縦長筒状の収納ケース内に、スクリ
ーン部を引出し自在に収めて構成される窓用スクリーン
装置であって、上記収納ケースは上記スクリーン部の引
き出し位置またはその近傍における上端部及び下端部に
上記窓枠内のレールに設けたスクリーン部係止用のファ
スナー部に向けて、引き出された上記スクリーン部を押
し付けるための押し付け部を備えたことを特徴として構
成されている。
【0007】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の本発明において、上記押し付け部を、収納ケース
の上下のキャップに取付けたことを特徴として構成され
ている。
【0008】また、請求項3記載の本発明は、請求項1
または2記載の本発明において、上記押し付け部は、上
記スクリーン部に対して直交状に接触自在とされたブラ
シ、又は、上記スクリーン部に対して周面を接触自在と
された軟質ローラであることを特徴として構成されてい
る。
【0009】また、請求項4記載の本発明は、請求項1
〜3のいずれか一つに記載の本発明において、上記押し
付け部を、上記スクリーン部の引出し位置に対して見付
方向外側の離れた位置に設けたことを特徴として構成さ
れている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形
態における引違い窓の縦断面図であり図3のB−B矢視
断面図、図2は引違い窓の両方の障子を閉じた状態にお
ける横断面図、図3は引違い窓の一方の障子を開いた状
態における横断面図であり図1のA−A矢視断面図、図
4は図2の引違い窓の正面図、図5は図3の引違い窓の
正面図である。
【0011】これら各図において本実施形態における引
違い窓は、建屋開口に取付けられるものであって、上下
枠11、12及び左右の縦枠13、14から方形に枠組
されてなる枠体1内に、一対の障子2、3を左右引違い
状に開閉自在に組み込んで構成されている。障子2は上
下框21、22と左右の縦框23、24とを枠組してな
る框体内にガラス板25を嵌込んで、障子3は上下框3
1、32と左右の縦框33、34とを枠組してなる框体
内にガラス板35を嵌込んで構成されている。なお、こ
れら各枠及び各框はアルミの押し出し型材にて成型され
ている。なお枠体1は方形以外の任意形状に枠組されて
よい。
【0012】そして図1に示すように、上下枠11、1
2にはその長手方向に沿ってかつその全長に渡って走行
部たる各一対のレール15、16が設けられている。ま
た図1に示すように障子3の上下框31、32にはその
長手方向に沿ってかつその全長に渡って走行溝36、3
7が設けられている。そして障子3は、その走行溝3
6、37内に上下枠11、12のレール15、16を収
めるように、枠体1内に建て込まれた状態において、該
レール15、16上を見付方向に摺動自在とされてい
る。また図示は省略するが障子2の上下框21、22に
も同様に走行溝が設けられており、レール15、16上
を見付方向に摺動自在とされている。
【0013】ここで図1〜3に示すように、本実施形態
における引違い窓には、一対の窓用スクリーン装置(以
下、スクリーン装置)4、5が設けられている。図6
(a)〜(d)は順に、スクリーン装置の平面図、左側
面図、正面図、右側面図(なお屋内側から屋外側を見た
状態を正面とし、またこの状態における左右方向を左右
の基準とする)、図7はスクリーン装置の分解図であ
る。ここでスクリーン装置4、5は左右勝手違いに配置
されている点を除いて相互に同じ構成とされているた
め、以下、一方のスクリーン装置4を中心として説明す
る。
【0014】まず、スクリーン装置4の全体構造につい
て説明し、その後、要部構造について説明する。図6、
7に示すように、スクリーン装置4は、縦長筒状の収納
ケース40と、収納ケース40の上端部に配置される上
キャップ50及び下端部に配置される下キャップ60と
(これら上キャップ50及び下キャップ60は図6にお
いて省略する)、広幅のスクリーン部70と、該スクリ
ーン部70を収納ケース40内において巻取り収納する
巻取り部80を備えて構成されている。そして概略的に
は、収納ケース40が窓サッシの枠体1内に納められ、
障子2と同じレール15、16上を水平走行する。また
スクリーン部70はその端部を枠体1の左の縦枠13に
固定される。本スクリーン装置の非使用時には、図2、
4に示すように、収納ケース40が枠体1の縦枠13に
隣接配置され、その内部にスクリーン部70が完全に巻
取られる。一方、本スクリーン装置の使用時には、図
3、5に示すように、障子3が開かれた状態において、
収納ケース40が障子3の左の縦框33に係止される。
また、この走行に伴ってスクリーン部70が収納ケース
40から引出され、枠内開口が閉じられる。
【0015】まず収納ケース40について説明する。こ
の収納ケース40は、枠体1の高さにほぼ対応する縦長
で、かつ障子3の縦框33よりも若干細幅の中空筒状に
形成されている。そして図2、4に示すように、本スク
リーン装置の非使用時において、収納ケース40は縦枠
13に対し見付方向側方位置かつ障子3の縦框33に対
し見込方向重合位置に配置されている。この収納ケース
40は上キャップ50及び下キャップ60を介して枠体
1の上下枠2、3に連係され、障子2が走行するのと同
じレール15、16上を見付方向に走行自在とされてい
る。
【0016】この収納ケース40を中心とした図3の要
部拡大図を図8に示す。この図8に示すように収納ケー
ス40は、障子2側に位置する分割部材たる第1分割部
41と、非障子側に位置する分割部材たる第2分割部4
2とを相互に組み合わせることによって構成されてい
る。すなわち第1分割部41と第2分割部42には互い
に係止する係止片43、44が設けられており、これら
係止片43、44相互の係止によって強固に一体化され
ている。これら第1分割部41と第2分割部42とが組
合わされた状態において、第1分割部41の端部と第2
分割部42の端部とは相互に非当接状とされてその間に
開口部45が形成されており、この開口部45からスク
リーン部70が収納ケース40外に引出可能とされてい
る。
【0017】また第2分割部42には、その上下のほぼ
中央位置に取手46が設けられている。この取手46は
本実施形態においては平面略コ字状に形成されており、
障子3と反対側に突出している。このような取手46を
設けることにより、該取手46を介して収納ケース40
を容易かつ安全に水平走行させることができる。なお、
第1分割部41と第2分割部42は枠体1や障子2と同
様にアルミの押し出し型材にて成型されており、枠体1
や障子3と同様の質感及び色合いを呈している。
【0018】次にスクリーン部70について説明する。
このスクリーン部70は、図5に示すように、障子3を
全開状態とした時に枠体1内に形成される枠内開口を完
全に塞ぐことができるよう、該枠体1の内側寸法として
の高さH及び幅Wよりも上下左右に若干広く形成されて
いる。このスクリーン部70はポリエステルや、巻取り
可能な金材にて網状に構成される。
【0019】このスクリーン部70の引出側の端部に
は、図6に示すように、枠体1の縦枠13に固定される
縦長板状の固定部71が接着にて取付けられている。図
9は固定部及び縦枠の要部拡大横断面図であり、(a)
は固定途中の状態、(b)は固定後の状態をそれぞれ示
す。この図9に示すように、縦枠13には横断面略コ字
状の係止部17が見付方向内側に開口して設けられてお
り、係止部17に固定部71を係止させることができ
る。なおスクリーン部70には、図7に示すように、そ
の収納ケース40側の端部に中空の支持軸72が固定さ
れている。
【0020】次に巻取り部80について説明する。この
巻取り部80の拡大図を図10(a)、分解図を図10
(b)にそれぞれ示す。この図10に示すように巻取り
部80は、縦長の付勢部材たる巻きバネ81と、該巻き
バネ81の心棒82と、巻きバネ81をスクリーン部7
0の支持軸72に固定する軸側固定具83と、巻きバネ
81を収納ケース40に固定するケース側固定具84
と、巻きバネ81の回転をガイドするガイド部材85と
を備えて構成されている。
【0021】この巻きバネ81の下端部には軸側固定具
83が固定される。すなわち軸側固定具83は本体部8
3aと該本体部83aの上端部に突設されたネジ溝を有
する短尺軸83bとから構成され、この短尺軸83bを
巻きバネ81内に挿入することによってそのネジ溝に巻
きバネ81が係止して回転不能に固定される。また図5
に示すように、軸側固定具83を支持軸72に挿入する
ことによって該軸側固定具83が支持軸72内において
回転不能に固定される。すなわち図11の支持軸72の
横断面図に示すように、支持軸72の内周には複数の溝
72aが形成されており、一方、軸側固定具83の側面
には支持軸72の溝72aに対応した複数の突起83c
が形成され、この突起83cが溝72a内に納められる
ことによって、軸側固定具83が回転不能とされる。し
たがって巻きバネ81は、軸側固定具83を介してその
下端部を支持軸72に対して回転不能に固定される。
【0022】一方、巻きバネ81の上端部にはケース側
固定具84が固定される。このケース側固定具84は本
体部84aとネジ溝を有する短尺軸84bとから構成さ
れ、この短尺軸84bを巻きバネ81内に挿入すること
によって巻きバネ81が回転不能に固定される。図12
には巻取り部を収納した収納ケースの平面図を示す。こ
の図12に示すように、このケース側固定具84の本体
部84aは収納ケース40の内径にほぼ適合した外形と
されており、巻取り部80を収納ケース内40に納めた
状態において、本体部84aが収納ケース40内に係止
して該収納ケース40に対して回転不能に固定される。
したがって巻きバネ81は、ケース側固定具84を介し
てその上端部を収納ケース40に回転不能に固定され
る。なおガイド部材85はその内部にケース側固定具8
4の短尺軸84bを挿通させると共にケース側固定具8
4の本体部84aと巻きバネ81との間に介在して、巻
きバネ81の回転をガイドする。
【0023】これらのことから巻きバネ81はその下端
部においては支持軸72、上端部においては予め巻取り
方向に適量付勢した状態で収納ケース40にそれぞれ固
定されるが、収納ケース40からスクリーン部70を引
出すことに伴って巻きバネ81にさらに捻れが生じ、ス
クリーン部70を収納ケース40内に巻取る方向に付勢
力が増す。なおこの付勢力の強さは、図3に示すように
収納ケース40を障子3の縦框33に係止させた状態に
おいて該障子3を不用意に移動させることがなく、かつ
係止を解除した状態においてスクリーン部70を自動的
に巻取ることができるような強さに定められる。
【0024】次に、収納ケースを障子に係止させるため
の係止構造について説明する。図8に示すように、障子
3には、その縦枠13側の縦框33の側面に係止爪91
が形成されている。また、スクリーン装置4の収納ケー
ス40には、その障子側の側面に、係止爪91を係脱自
在に係止させる凹状の係止凹部92が設けられている
(これら係止爪91と係止凹部92を、必要に応じて係
止部90と総称する)。これら係止爪91と係止凹部9
2は、障子3と収納ケース4とを見付方向に関して離隔
する方向(図8の矢印方向、以下、障子閉方向と称す
る。また、障子閉方向と逆方向を障子開方向と称する)
に摺動させた際に、相互に係止するものである。したが
って、障子3を任意の位置に摺動させた状態で、係止爪
91を係止凹部92に係止させることで、収納ケース4
0を障子3の縦框33に連結・係止させることができ
る。また、このように係止を行った状態で障子3を摺動
させることにより、これに伴って収納ケース40が摺動
するので、スクリーン部70を障子開口の分だけ容易に
引出すことができる。
【0025】次に、スクリーン部を枠体に密着させるた
めの構造について説明する。なお、スクリーン装置4、
5の係止構造は見付方向に関して対称にすぎないため、
以下、スクリーン装置4の係止構造を例にとって説明す
る。スクリーン部70はその上下端部を、上下枠11、
12の立上壁に設けたファスナー部18に密着自在とさ
れている。ここで立上壁とは、スクリーン部70に隣接
するもので、レール15、16に兼用に又は網引出し位
置に合わせて突出して設けられるものである。本実施形
態においては立上壁はレール15、16に兼用に設けら
れている。そして、ファスナー部18は、図1〜3に示
すように、立上壁たるレール15、16のスクリーン部
70側の側面の必要範囲(あるいは全長)に渡って形成
されているもので、スクリーン部70側に向けて突出す
る針状の突起が一定間隔で連続して設けられている。
【0026】ここで、スクリーン部70は、図9(b)
に示すようにレール15、16に沿うように固定部71
を固定されている。また、図12に示すように、ケース
側固定具84の本体部84aには、収納ケース40の平
面ほぼ中心位置から開口部45に向かう長孔84cが形
成されており、この長孔にはケース側固定具84の短尺
軸84bの上端部と、押圧バネ84dとが設けられてい
る。そして短尺軸84bの上端部は長孔84c内におい
て該長孔84cに沿って移動自在とされると共に、押圧
バネ84dにて開口部45側に向けて常時付勢され、ま
た回転不能とされている。さらに図8に示すようにこの
開口部45はレール15、16の近傍に形成されてい
る。これらのことから、スクリーン部70が開口部45
側、すなわち上下枠11、12のレール15、16側に
沿って引出される。
【0027】したがって開口部45から引出されたスク
リーン部70はレール15、16に沿うように自動的に
配置され、その網目にファスナー部18の突起が係止す
る。したがって、スクリーン部70の上下端部がファス
ナー部18に密着することから、スクリーン部70と上
下枠11、12との間に隙間ができることが防止され、
虫の侵入等を防止することができる。
【0028】特に、本実施形態のスクリーン装置の上キ
ャップ50及び下キャップ60には、図1〜3に示すよ
うに、スクリーン部70をファスナー部18に押し付け
る押し付け部100が設けられている。これら上キャッ
プ50及び下キャップ60の押し付け部100の構造
は、上下対称にすぎないので、以下、上キャップ50の
押し付け部100について説明する。図13は、上キャ
ップ周辺の拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正
面図、(c)は側面図である。この図13に示すよう
に、上キャップ50は、円筒状に形成されており、その
内部下方に収納ケース40の上端部を収めることによっ
て、この収納ケース40に取り付けられる。この上キャ
ップ50には、収納ケース40の開口部45に対応する
位置に開口部51が形成されており、この開口部51の
内部に上枠11のレール15を挿通させると共に、スク
リーン部70の上端部がこの開口部51を介して引き出
される。
【0029】そして、この開口部51の近傍位置に、上
述の押し付け部100が設けられている。この押し付け
部100は、基部101と、ブラシ102とから構成さ
れている。基部101は、開口部51の側方において上
キャップ50に一体に形成されている。また、ブラシ1
02は、基部101から開口部51側に突出するように
設けられており、少なくともその先端部が、引き出され
たスクリーン部70に対して直交状に接触して、このス
クリーン部70をレール15のファスナー18部へ向け
て押圧する。したがって、スクリーン部70はファスナ
ー部18に押し付けられて当該ファスナー部18にて一
層確実に係止される。
【0030】このブラシ102は、任意の材質にて形成
することができるが、スクリーン部70やファスナー部
18を不用意に傷つけることがないように、軟質材にて
形成されることが好ましい。また、ブラシ102は、必
ずしもスクリーン部70に対して直交状に接触するよう
に設ける必要はなく、斜めに接触した場合であってもこ
のスクリーン部70をファスナー部18に押し付けるこ
とができるものであればよい。また、このブラシ102
の高さ及び幅は、スクリーン部70をファスナー部18
に押し付け得る範囲において、任意に決定することがで
きる。
【0031】以下、本発明の第2の実施形態について図
面を参照して詳細に説明する。図14は、本実施形態に
係る上キャップ周辺の拡大図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。ただし、特に
第1の実施の形態と同じ構成については同符号を付し、
その説明を省略する。この図14に示すように、上キャ
ップ50には、収納ケース40に対する見付方向外側の
離れた位置(スクリーン装置3の収納ケース40に関し
ては縦枠13側の位置、スクリーン装置4の収納ケース
40に関しては縦枠14側の位置)に向けて突出する突
出片103が設けられており、この突出片103の先端
部に、押し付け部104が設けられている。
【0032】この押し付け部104は、突出片103に
て回転可能に軸支された支軸105と、この支軸105
を中心として回転するローラ106とから構成されてい
る。この支軸105は、スクリーン部70の引出し方向
に略平行に配置されており、ローラ106は、その周面
をスクリーン部70へ向けた状態で配置されている。こ
のローラ106の取り付け位置は、このローラ106の
周面が、引き出されたスクリーン部70に接触するよう
に決定されている。したがって、スクリーン部70はフ
ァスナー部18に押し付けられて当該ファスナー部18
にて一層確実に係止される。このように押し付け部は、
第1の実施形態のようなブラシ102に限られず、スク
リーン部70をファスナー18へ押圧し得る任意の構造
にて形成されてよい。なお、本実施形態においてローラ
106は、スポンジ等の軟質材にて形成されているの
で、スクリーン部70のみならずファスナー部18に接
触した場合においても、このファスナー部18を傷付け
ることがない。このローラ106の径や厚みは、図示の
ものに限られず、スクリーン部70をファスナー部18
に適切に押し付けることができるように決定される。
【0033】本実施形態においては、上述のように突出
片103の先端部に押し付け部104を設けているの
で、この押し付け部104がスクリーン部70の引出し
位置から離れた位置に配置されることになる。このよう
に、押し付け部104を引出し位置から離れた位置に配
置した場合には、次の利点を得る。すなわち、スクリー
ン部70は収納ケース40から一定の引出し角度にて引
き出されるので、引出し位置の近傍においてはスクリー
ン部70がファスナー部18に対して充分に平行になっ
ていない。したがって、スクリーン部70をファスナー
部18に押し付けても、ファスナー部18に充分に密着
させることができないおそれがある。
【0034】さらに、引出し位置の近傍においてスクリ
ーン部70をファスナー部18に押し付けた場合には、
スクリーン部70の巻取り時においてスクリーン部70
とファスナー部18との係止が解除され難くなるので、
スクリーン部70の巻き取りが妨げられるおそれがあ
る。そこで、本実施形態においては、押し付け部104
を引出し位置から離れた位置に配置することでこのよう
な欠点を解消し、スクリーン部70の係止を一層確実に
行い、一層スムーズな巻取りを可能としている。なお、
当然のことながら、第1の実施形態で用いたブラシ10
2を突出片103の先端部に設けてもよい。また、突出
片103の突出長さ等の詳細は、図示のものに限られ
ず、適宜変更可能である。
【0035】さて、これまで本発明の第1及び第2の実
施形態について説明したが、本発明は上記に示した実施
形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種
々異なる形態にて実施されてよい。例えば、上キャップ
及び下キャップは収納ケースと一体に形成することもで
き、この場合には押し付け部を収納ケースに取り付ける
ことができる。ただし、上述のように上キャップ及び下
キャップを収納ケースと別体に構成した場合には、これ
らキャップを異なる種類のキャップに交換することによ
って、押し付け部による押し付け状態を調整等すること
ができる。例えば、長めのブラシを備えたキャップと、
短めのブラシを備えたキャップとを予め容易しておき、
施工現場においてスクリーン部の実際の押し付け状態を
見ながら、キャップを交換することでブラシの長さを調
整してもよい。また、押し付け部を備えたキャップを、
既設のスクリーン装置のキャップと交換可能な構造に形
成し、既設のキャップと交換することによって、既設の
スクリーン装置に対して容易に押し付け部を取付けるこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】上記したように請求項1記載の本発明
は、上記窓枠内のレールに設けたスクリーン部係止用の
ファスナー部に向けて、上記スクリーン部を押し付ける
ための押し付け部を設け、その押し付け部は収納ケース
のスクリーン部の引き出し位置またはその近傍における
上端部及び下端部に設けたので、スクリーン部はファス
ナー部に押し付けられて当該ファスナー部にて一層確実
に係止される。
【0037】また、請求項2記載の本発明は、上記押し
付け部を、収納ケースの上下のキャップに取付けたの
で、これら上下キャップを交換することによって、押し
付け部の取り付けや交換等を容易に行うことができる。
【0038】また、請求項3記載の本発明は、上記押し
付け部を、上記スクリーン部に対して直交状に接触自在
とされたブラシ、又は、上記スクリーン部に対して周面
を接触自在とされた軟質ローラとして形成したので、ス
クリーン部を弾性的に押圧することができて、スクリー
ン部をファスナー部に対して一層確実に密着させること
ができる。また、スクリーン部のみならずファスナー部
に接触した場合においても、このファスナー部を傷付け
ることがない。
【0039】また、請求項4記載の本発明は、上記押し
付け部を、上記スクリーン部の引出し位置に対して見付
方向外側の離れた位置に設けたので、スクリーン部がフ
ァスナー部に対して平行になった状態で、このスクリー
ン部を押し付けることができるので、スクリーン部の係
止を一層確実に行うことができる。また、スクリーン部
の巻取り時においては、このスクリーン部とファスナー
部との係止がスムーズに解除されるので、スクリーン部
をスムーズに巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における引違い窓の縦断
面図であり、図3のB−B矢視断面図である。
【図2】引違い窓の両方の障子を閉じた状態における横
断面図である。
【図3】引違い窓の一方の障子を開いた状態における横
断面図であり図1のA−A矢視断面図である。
【図4】図2の引違い窓の正面図である。
【図5】図3の引違い窓の正面図である。
【図6】(a)〜(d)は順に、スクリーン装置の平面
図、左側面図、正面図、右側面図である。
【図7】スクリーン装置の分解図である。
【図8】収納ケースを中心とした図3の要部拡大図であ
る。
【図9】固定部及び縦枠の要部拡大横断面図であり、
(a)は固定途中の状態、(b)は固定後の状態をそれ
ぞれ示す。
【図10】(a)は巻取り部の拡大図、(b)は巻取り
部の分解図である。
【図11】支持軸の横断面図である。
【図12】巻取り部を収納した収納ケースの平面図を示
す。
【図13】上キャップ周辺の拡大図であり、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図14】第2の実施形態に係る上キャップ周辺の拡大
図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
側面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2、3 障子 4、5 スクリーン装置 11 上枠 12 下枠 13 (左の)縦枠 14 (右の)縦枠 15、16 レール 18 ファスナー部 21、31 上框 22、32 下框 23、33 (左の)縦框 24、34 (右の)縦框 40 収納ケース 50 上キャップ 60 下キャップ 70 網部 80 巻取り部 100、104 押し付け部 101 基部 102 ブラシ 103 突出片 105 支軸 106 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 正明 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日 軽株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−279967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/54 E06B 9/17 E06B 9/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠内において窓障子と平行摺動するよ
    うに収められる縦長筒状の収納ケース内に、スクリーン
    部を引出し自在に収めて構成される窓用スクリーン装置
    であって、上記収納ケースは上記スクリーン部の引き出し位置また
    はその近傍における上端部及び下端部に 上記窓枠内のレ
    ールに設けたスクリーン部係止用のファスナー部に向け
    て、引き出された上記スクリーン部を押し付けるための
    押し付け部を備えたことを特徴とする窓用スクリーン装
    置。
  2. 【請求項2】 上記押し付け部を、収納ケースの上下の
    キャップに取付けたことを特徴とする請求項1記載の窓
    用スクリーン装置。
  3. 【請求項3】 上記押し付け部は、上記スクリーン部に
    対して略直交状に接触自在とされたブラシ、又は、上記
    スクリーン部に対して周面を接触自在とされた軟質ロー
    ラであることを特徴とする請求項1または2記載の窓用
    スクリーン装置。
  4. 【請求項4】 上記押し付け部を、上記スクリーン部の
    引出し位置に対して見付方向外側の離れた位置に設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    窓用スクリーン装置。
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