JP2913039B2 - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2913039B2
JP2913039B2 JP62287100A JP28710087A JP2913039B2 JP 2913039 B2 JP2913039 B2 JP 2913039B2 JP 62287100 A JP62287100 A JP 62287100A JP 28710087 A JP28710087 A JP 28710087A JP 2913039 B2 JP2913039 B2 JP 2913039B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、口部に形成されたフランジの外縁にリブを
備えるとともにそのリブにタブが延設された容器本体に
蓋材を溶融シールした容器に関するものである。 〔従来の技術〕 従来より、食品類の包装のため、口部にフランジが形
成された容器本体に内容物を充填した後、蓋材でタイト
にシールして密封する容器が多用されている。この容器
のうち中型以上のものについては、取扱性を良くするた
めにフランジの外縁にスカート状に形成されたリブを備
えてフランジの剛性、強度を向上させている。特に、最
近の電子レンジ調理食品の普及により、加熱時の変形防
止、取扱性の向上のため、フランジにリブを備えた容器
が多い。 ところで、前述の容器では、密封性を大きくするため
にシール強度を大きくすると、開封性が劣るという不都
合がある。このため、本出願人は、密封性のみならず、
開封性を満たす容器として、容器本体を容器内部に対面
する内層部とこの内層部と重合される外層部とを含む多
層構造とし、かつ、内層部を外層部に対して剥離可能と
し、その多層構造の層間接着力をフランジと蓋材とのシ
ール部の接着力よりも小さくなるように形成し、前記内
層部のシール部より容器中心側に非シール部を形成する
とともに、この非シール部に対面する内層部に切込みを
形成した発明を提案した。この発明をリブ付容器に応用
すると、フランジにシールされる蓋材の撮み部がリブか
ら所定角度もってシール部外縁より延長されているた
め、蓋材の撮み部を引っ張っても当該シール部外縁に力
がかかるのみで多層構造とされたリブ先端から層間剥離
が生じにくい。そのため、リブ付容器では、容器本体の
層間剥離の開始を促進するための技術が必要となる。 その技術として、まず、前記容器本体の内層部に形成
されたシール部より容器中心側のみならず、容器外側に
も切込みを形成し、外側の切込みから前記内層部を容器
中心側に向かって外層部から剥離し、この剥離を容器内
側の切込みまで進めて蓋材を容器本体から分離するもの
がある(技術I)。さらに、開封部分のリブをカットし
てフランジ上のシール部外縁とフランジのカット面とを
合わせるもの(特願昭61−229590号;技術II)がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、前述の技術Iでは、開封性を良好にするに
は、外側の切込みとシール部外縁とが一致するようにシ
ールする必要があるが、このような位置決めをしてシー
ルすることは困難であり、また、切込みの加工精度が低
いことと相まって、前記外側の切込みはフランジをフラ
ンジ受けで受けた状態で行うため、切込みの形成が困難
である。つまり、技術Iでは容器の生産性が低いという
問題点がある。また、技術IIでは、フランジに形成され
たリブをカットしなければならないので、カットした部
分の容器の剛性、強度が低下してリブ付容器の機能が低
下するとともに、開封時にカットした部分の両側でエッ
ジ切れが発生して開封面に剥離層が残って容器の外観が
不良になるという問題点がある。この場合、容器の剛性
低下を少なくするためカットした部分を小さくすると、
開封性が十分ではないという不都合が生じる。 ここに、本発明の目的は、剛性、強度を低下させるこ
とがないとともに、生産性が高く、しかも、蓋材と容器
本体とをシールするためのシール構造を簡単にできる容
器を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、口部に形成されたフランジの外縁にリブを
備えるとともにそのリブに1または複数のタブが延設さ
れた容器本体と前記フランジに溶融シールされる蓋材と
を備えた容器において、前記容器本体を容器内部に対面
する内層部とこの内層部と重合される外層部とを含む多
層構造とし、かつ、内層部を外層部に対して剥離可能と
し、その剥離可能とされた多層構造の層間接着力を蓋材
とフランジとのシール部の接着力よりも小さくなるよう
形成し、前記内層部のシール部より容器中心側に非シー
ル部を形成するとともに、この非シール部に対面する内
層部に切込みを形成し、前記タブの少なくとも1つの先
端縁を蓋材と溶融シールし、前記タブは前記フランジの
フラット部分と略平行となる平面部を有するものであ
る。 〔作用〕 このように構成された本発明では、先端縁がシールさ
れたタブから容器中心側に向かって蓋材を剥がすと、多
層構造とされた容器本体の層間が剥離され、この剥離を
切込みまで進めて容器本体と蓋材とを完全に分離する。
このように本発明は構成されたので、蓋材を容器本体の
フランジと少なくとも1つのタブとにシールすればよ
く、従って、切込みを2重に形成すること及びリブをカ
ットすることをしなくてもよいので、シールしやすくな
って容器の生産性を向上させるとともに、リブ付容器と
しての剛性、強度の低下を阻止することができる。さら
に、タブはフランジのフラット部分と略平行となる平行
部を有する構造であるから、リブの高さ寸法にかかわら
ず、シール面を同一高さにでき、シール構造を簡単なも
のにできる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。 全体構成が示される第1図において、本実施例の容器
1は、口部円形の皿状とされるとともに口部15にフラン
ジ16が形成された容器本体10と、この容器本体10のフラ
ンジ16と溶融シールされる可撓性の蓋材20とから構成さ
れている。前記容器本体10は、第2図にも示されるよう
に、前記フランジ16の外周縁16Aに先端部分17Aが放射状
に延びたリブ17を備え、このリブ17には互いに対向され
た2つのタブ18が延設されている。この際、リブ17の先
端部分17Aはタブ18と連続され、この連続部分17Bは鈍角
とされている。また、蓋材20は、タブ18の近傍にあって
は、タブ18を十分に覆える略長方形状とされた撮み部20
Aを有するとともに、他の部分にあっては、フランジ16
の外周縁に沿った形状とされている。 前記タブ18は、第3図(A)〜(C)に示されるよう
な適宜な断面形状とされている。即ち、タブ18には、第
3図(A)に示されるように、下辺の高さが異なるリブ
17のうち高い部分から基端が延設されるとともに途中に
形成された曲折部から先端部にかけてフランジ16のフラ
ット部分16Bと平行に配置されたもの、(B),(C)
に示されるように、下辺が全周にわたって同一の高さと
されたリブ17から基端が延設されるとともに(A)と同
様形状とされるものがある。 第4図に示されるように、前記蓋材20と前記フランジ
16の外周縁16Aから容器中心側にかけての所定幅及びタ
ブ18の先端部分18Aとには帯状のシール部13A,13Bが形成
され、このシール部13A,13Bは第5図(A),(B)に
示されるシール手段30によりヒートシールされるように
なっている。このシール手段30は、必要に応じてローレ
ット加工されたシールバー31とこのシールバー31とフラ
ンジ16等を挟んで対向配置されかつ必要に応じてシリコ
ーンラバーが設けられたシールバケット32とから構成さ
れ、具体的には、第5図(A)に示されるようにフラン
ジ16からタブ18にかけて押圧する押圧部31Aを有するシ
ールバー31と、リブ17とタブ18の接続部分が収納される
溝部32Aとタブ18及びフランジ16を押圧する押圧部32Dと
を有するシールバケット32とから構成されるもの、ある
いは、第5図(B)に示されるようにタブ18を押圧する
第1押圧部31B,32B及びフランジ16を押圧する第2押圧
部31C,32Cをそれぞれ有するシールバー31及びシールバ
ケット32からなるものがある。前記シール手段30は、第
3図(A)(B)、第5図に示されるように、蓋材20を
フランジ16からタブ18にかけて密着して重合した状態で
シールすることが好ましい。このようにすると、たとえ
フランジ16とタブ18の先端部との間にシールされていな
い部分があっても、蓋材20の剥離時に蓋材20と容器本体
10の内装部11とが重合状態となり容易に剥離できる。 したがって、第3図(C)に示されるようにリブ17及
びタブ18の基端部と蓋材20とに隙間が生じる状態で蓋材
20をフランジ16とタブ18の先端部のみにシールしたもの
にあっては、剥離が困難となり好ましくない。また、フ
ランジ16に形成された帯状のシール部13Aの上に線状の
シール13Cを適宜な手段により形成してもよい。 前記容器本体10は、容器内部に対面する内層部11とこ
の内層部11と重合される外層部12とを含む多層構造とさ
れている。前記内層部11は外層部12に対して剥離可能と
され、その剥離可能とされた内層部11及び外層部12の層
間接着力は蓋材20とフランジ16とのシール部13Aの接着
力よりも小さくなるよう形成されている。前記内層部11
のシール部13Aより容器中心側には非シール部19が形成
され、この非シール部19に対面する内層部11のシール部
内周縁より寸法T(具体的には通常使用される食品用容
器では0.5〜10mm)だけ容器中心側に離れた位置には切
込み25が口部15に沿って全周または所定の円弧状に形成
されている。この切込み25の切込み深さは、内層部11及
び外層部12の境界面に達するまでに形成されていること
が望ましいが、要は、蓋材20を開封した時に内層部11が
切込み25で切断して内層部11及び外層部12が剥離される
ようになっていればよい。 ここで、容器本体10の材質としては、特に制限はな
く、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、あるいはこれらの混合物、あるいはこれらに熱
可塑性エラストマー、各種の添加剤又は無機充填剤を5
〜70重量%混合した樹脂、金属箔などがある。これらの
材料からなる層の組み合わせによって、目的とする剥離
強度に適した材料を選定すればよい。 容器本体10の内層部11に接する外層部12及び蓋材20の
蓋材となる材料は、強度、耐熱性に優れた材料を用いる
ことが好ましい。 そして、好ましい内層部11の材料(a)と外層部12の
材料(b)の組み合わせとしては、例えば、次のような
組み合わせを挙げることができるが何らこれに限定され
るものではない。 (a)高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポ
リエチレン樹脂と(b)ポリプロピレン樹脂及びポリエ
チレン樹脂の混合樹脂、 (a)ポリプロピレン樹脂と(b)ポリプロピレン樹脂
及びポリエチレン樹脂の混合樹脂、 (a)低密度ポリエチレンと(b)高密度ポリエチレン
樹脂、 (a)エチレン−酢酸ビニル共重合体と(b)ポリプロ
ピレン樹脂及びポリエチレン樹脂の混合樹脂、 (a)エチレン−酢酸ビニル共重合体と(b)エチレン
−プロピレンランダム共重合体樹脂の混合樹脂、 (a)ポリプロピレン樹脂又はポリプロピレン樹脂及び
ポリエチレン樹脂の混合樹脂と(b)無機フィラー含有
ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹脂の混合樹脂、 (a)ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹脂の混合
樹脂と(b)無機フィラー含有高密度ポリエチレン樹
脂、 (a)ホモ又はランダム重合ポリプロピレン樹脂と
(b)無機フィラー含有高密度ポイエチレン樹脂、 及び、 (a)不飽和カルボン酸変性ポリプロピレン樹脂と
(b)アルミニウム。 容器本体10は上記のような材料からなる2層のもので
もよいが、ガスバリヤー性の向上や、容器とした場合の
変形を少なくする目的で、さらに他の材料からなる層を
積層した3層以上の多層容器を用いてもよい。他の材料
からなる層としては、例えばエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエチ
レンテレフタレートなどの樹脂層やアルミ蒸着層などの
ガスバリヤー性に優れたものが挙げられる。これら他の
材料からなる層は、1層のみでもよいし、2層以上から
なる多層体であってもよく、また、無機充填剤10〜80重
量%を含有する樹脂層であってもよい。 容器本体10の層構成は、蓋材20のシーラン層樹脂によ
り適宜選択されるが、例えば蓋材20がポリエチレン系シ
ーラント層の場合、上記の樹脂層の組み合わせにおいて
は、高密度ポリエチレン層を容器本体10の内層部11とす
ることが好ましい。 なお、容器本体10にあっては、多層容器内側に剥離層
を有する特徴を有する限り、多層容器の最内層(内層部
11)の内側に必要に応じて、シール層、耐熱層、耐油層
など他の層を有していてもよい。この容器本体10は、前
述した組み合わせの樹脂を用いて、得られた共押出多層
シートあるいはラミネートシートを、真空成形、圧空成
形などにより、あるいは、多層射出成形、多層射出ブロ
ー成形、多層ブロー成形などにより得ることができる。
さらに、紙などの容器の内側に多層フィルムを熱成形す
ることによっても得ることができる。 ラミネート加工としては、例えばエキストルージョン
ラミネート、ホットメルトラミネート、ドライラミネー
ト、ウエットラミネートなどの方法を用いることができ
る。接着剤、粘着剤などを用いたこれらラミネート加工
により適当な層間剥離性を有する多層材料が得られる。 また、前記蓋材20は第2、3、5図では単層フィルム
となっているが、単層フィルムであっても多層フィルム
であってもいずれでもよく、特に制限はない。多層フィ
ルムを用いた場合について説明すると、プラスチックの
単層フィルム、多層フィルム、紙、アルミ箔、またはこ
れらの複合材料等からなる基材と、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等からなる容器10の最内層
(内層部11)との易ヒートシール性を有する樹脂からな
るシーラント層とからなっているものが好適に用いられ
る。 このような構成において、容器1を構成する容器本体
10及び蓋材20を各々、通常行われる方法で成形し、ま
た、容器本体10及び図示しない切込刃を容器本体10の周
方向に沿って相対移動させること等により容器本体10の
内層部11に切込み25を形成する。その後、容器本体10に
内容物を充填した後、シール手段30により切込み25から
寸法Tだけ離れた位置からフランジ16にシール部13A
を、さらに、サブ18の先端部分18Aにシール部13Bをそれ
ぞれ形成する。密封された容器1では、加熱処理等され
た際に内部に圧力がかかるが、フランジ16の外周縁に形
成されたリブ17により容器1が変形することがなく、ま
た、この圧力は切込み25から寸法T離れたシール部13A
の内周縁に専ら集中するため切込み25から内層部11及び
外層部12の間が剥がれることがない。 この容器1を密封するには、第6図に示されるよう
に、1つのタブ18にシールされた蓋材20の撮み部20Aを
容器中心側に向かって引っ張る。すると、容器本体10の
タブ18先端縁から内層部11及び外層部12が剥離し、さら
にこの剥離が進むと切込み25まで達する。さらに撮み部
20Aを引っ張り続けると容器本体10と蓋材20とがそれら
の全周にわたって剥離される。 このような本実施例によれば、フランジ16のシール部
13Aの外側に切込みを形成することを要しないので、外
側の切込みとシール部外周縁とが一致するように位置決
めをしてシールする必要がなく、よって、容器への内容
物充填、蓋材20のシールが容易に行え生産性の向上が図
れる。その上、フランジに形成されたリブをカットする
ことがないので、容器の剛性、強度の低下、延いてはリ
ブ付容器の機能の低下を阻止することができ、また、開
封の際に、カットした部分に起因するエッジ切れの発生
も阻止することができる。また、本実施例では、リブ17
の先端部分17Aはタブ18と連続され、この連続部分17Bは
鈍角とされているので、蓋材20の撮み部20Aから蓋材20
を剥がしても、リブ17及びリブ18の接続部分から蓋材17
の破損(エッジ切れ)が生じることがない。なお、この
リブ17の先端部分17Bは必ずしも容器全周に設けること
は必要なく、タブ18との連続部分、好ましくは、連続部
分から中央部へかけて設ければよい。これにより容器内
装が途中で切れることなく剥離開封することができる。
さらに、線状のシール部13Cを形成すれば、容器1の密
封性が確実となる。タブ18はフランジ16のフラット部分
16Bと略平行となる平面部を有する構造であるから、リ
ブ17の高さ寸法にかかわらず、シール面を同一高さにで
き、シール構造を簡単なものにできる。 次に、本実施例の効果を確認するため、実験例につい
て説明する。 容器本体10; 第3図(B),(C)に示される断面を有し、タブ18
先端部の全幅(フランジ16の接線方向の寸法)を45mmと
した。 また、容器本体10を次のようなF1〜F6からなる6層の
多層構造とした。 F1;高密度ポリエチレン〔出光石油化学(株)出光ポ
リエチレン440M〕 F2;ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学(株)出光ポ
リプロ E−100G〕80重量部と低密度ポリエチレン樹脂
〔東洋曹達工業(株)ペトロセン172〕20重量部との混
合物 F3;無水マレイン酸変性ポリプロピレン〔出光石油化
学(株)出光ポリタックE100〕 F4;エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物〔(株)
クラレ エバールEP−F101〕 F5;無水マレイン酸変性ポリプロピレン〔出光石油化
学(株)出光ポリタックE100〕 F6;ポリプロピレン樹脂〔出光石油化学(株)出光ポ
リプロ E−100G〕80重量部と低密度ポリエチレン樹脂
〔東洋曹達工業(株)ペトロセン172〕20重量部との混
合物 なお、前記F1が内層部11に、F2が外層部12にそれぞれ
該当し、この内層部11(F1)に外層面12との境界面に達
する切込み25を形成した。 蓋材20; 配向ナイロン(ONY)、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)、配向ナイロン(ONY)及び直鎖状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)の構成からなる多層構造とした。 シール手段30; シールバー31:ローレット加工されたもの シールバケット32:シリコーンラバー付 シール温度:195℃ シール圧力:50kg シール時間:1.3sec このような条件で、第3図(B)に示されるようにヒ
ートシールしてシール部13A、13Bを形成した。この容器
1を4個形成し、これらについてピール強度を測定した
結果を表1に示す。 この実験の結果、蓋材20を初期ピール強度1.3〜1.5k
g、フランジ部分3kg程度容器本体10からピール感を強く
感じることなく、別言すれば滑らかに剥がすことがで
き、しかも、蓋材20の容器本体10からの剥離がタブ18か
らリブ17へ以降する際に蓋材20にエッジ切れを生じるこ
とがなかった。なお、第3図(C)に示される容器1を
形成し、これについて前述と同様の実験をした。その結
果この容器1では前記実施例に比べて初期ピール強度は
変わらなかったもののフランジ部分での剥離が困難であ
った。 なお、本発明の容器本体のタブは、前記実施例のほか
に、第7図に示されるように切欠18Cを形成するもの、
あるいは、第8図に示されるように、前記実施例よりも
幅が狭く形成されたタブ18Dでもよい。このタブの形
状、幅等は多層とされた容器本体10の層間剥離強度、容
器1の大きさ、使用目的等を考慮して蓋材20の密封が容
易に行なえるように設計すればよい。また、容器本体10
に設けられるタブ18は、前記実施例のように2個に限定
されるものではなく、1個のもの、あるいは3個以上の
複数であってもよい。この際、複数のタブ18が設けられ
る場合にあっては、蓋材20と全部のタブ18の先端縁とが
シールされているもののほか、蓋材20と一部とタブ18の
先端縁とがシールされているものであってもよい。ま
た、シール部13A,13Bは、フランジ16とタブ18とにわけ
て形成したが、これらを連続して形成したものであって
もよい。さらに、シール手段30は、前記実施例のように
ヒートシールとするほか、超音波シール等であってもよ
く、要は、容器本体10と蓋材20とを溶融シールするもの
ならばいかなるものであってもよい。また、容器形状
は、口部15が円形とされるもののほか、口部が楕円形、
多角形とされたものでもよい。 〔発明の効果〕 前述のような本発明によれば、リブ付容器の剛性、強
度を低下させることがないとともに、生産性を高いもの
とすることができ、その上、蓋材と容器本体とをシール
するためのシール構造を簡単にできるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例に係る平面図、第2図は第1
図中II−II線に沿う矢視拡大断面図、第3図は第1図中
III−III線に沿う矢視拡大断面図であって(A)〜
(C)に異なるタブの形態を示すものであり、第4図は
前記実施例の要部の拡大平面図、第5図(A),(B)
はそれぞれ異なるシール手段の概略構成を示す図、第6
図は前記実施例を開封した状態を示す要部断面図、第7
図及び第8図は本発明の他のタブ形状を示す平面図であ
る。 1……容器、10……容器本体、11……内層部、12……外
層部、13A,13B,13C……シール部、15……口部、16……
フランジ、17……リブ、18,18D……タブ、19……非シー
ル部、20……蓋材、25……切込み、30……シール手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−96060(JP,A) 特開 昭64−70374(JP,A) 実開 昭63−137774(JP,U) 実開 昭61−103304(JP,U) 実公 昭74−7836(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 1/00 - 1/48 B65D 35/44 - 35/54 B65D 39/00 - 55/16 B65D 65/00 - 65/46 B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30 B65D 81/38 B65D 81/32 - 81/36 B65D 85/50 - 85/56 B65D 85/60 B65D 85/72 - 85/84 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.口部に形成されたフランジの外縁にリブを備えると
    ともにそのリブに1または複数のタブが延設された容器
    本体と前記フランジに溶融シールされる蓋材とを備えた
    容器において、前記容器本体を容器内部に対面する内層
    部とこの内層部と重合される外層部とを含む多層構造と
    し、かつ、前記内層部を前記外層部に対して剥離可能と
    し、その剥離可能とされた多層構造の層間接着力を前記
    蓋材と前記フランジとのシール部の接着力よりも小さく
    なるように形成し、前記内層部のシール部より容器中心
    側に非シール部を形成するとともに、この非シール部に
    対面する前記内層部に切込みを形成し、前記タブの少な
    くとも1つの先端縁を前記蓋材と溶融シールし、前記タ
    ブは前記フランジのフラット部分と略平行となる平面部
    を有することを特徴とする容器。
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