JPH11165765A - 開閉部を有する密封包装袋 - Google Patents

開閉部を有する密封包装袋

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JPH11165765A
JPH11165765A JP34576197A JP34576197A JPH11165765A JP H11165765 A JPH11165765 A JP H11165765A JP 34576197 A JP34576197 A JP 34576197A JP 34576197 A JP34576197 A JP 34576197A JP H11165765 A JPH11165765 A JP H11165765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別な材料や工程を必要とせずに容易に製造す
ることができ、内容物の充填性と密封性に優れるととも
に、繰り返し開閉した場合にも良好な密封性を有する包
装袋を提供する。 【解決手段】帯状の開閉部を有する包装袋において、開
閉部の片側は外層樹脂層、粘着性樹脂中間層及び内層ヒ
ートシール性樹脂層により構成し、開閉部の他の側は少
なくとも内層ヒートシール性樹脂層により構成し、両側
の内層ヒートシール性樹脂層は開閉部の全長にわたって
ヒートシールされており、粘着性樹脂中間層の巾はヒー
トシール部の巾よりも広く、かつ該粘着性中間層に隣接
する内層ヒートシール性樹脂層には、ヒートシール部に
沿って易開封加工部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し開閉する
ことができる開閉部を有し、しかも密封性に優れた包装
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繰り返し開閉することができる開
閉部を有する包装袋としては、両面テープからなる開閉
部やプラスチックチャック付きの包装袋が知られてお
り、開閉部に封止用シートを介在させてチャックを設け
たチャック付きプラスチック袋も提案されている。(特
開平8−324594号公報) また、粘着性樹脂層により開閉部を構成した包装袋も知
られており、袋を構成する包材自体に取り出し口をミシ
ン目により形成し取り出し口の対面に粘着性樹脂層を介
して開閉蓋を設けた袋も提案されている。(特開昭56
−84205号公報)
【0003】しかしながら、包装袋の開閉部に両面テー
プ、プラスチックチャックや封止用シートを設けるには
特別の工程を必要とし、高価な材料を使用するためにコ
ストアップの原因となるとともに、内容物を袋の底部か
ら充填する必要がある等内容物の充填性にも問題があ
る。また、包装袋を構成する包材自体に取り出し口をミ
シン目により形成した場合には、包装袋の密封性が低下
するとともに、貯蔵や輸送の際に包装袋に外圧がかかっ
た場合に、包装袋がミシン目から破損し内容物がもれる
おそれがある等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
上記従来技術の問題点を解消し、特別な材料や工程を必
要とせずに容易に製造することができ、内容物の充填性
と密封性に優れるとともに、繰り返し開閉した場合にも
良好な密封性を有する包装袋を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は下記の構成をとるものである。 1.帯状の開閉部を有する包装袋において、開閉部の片
側は外層樹脂層、粘着性樹脂中間層及び内層ヒートシー
ル性樹脂層により構成され、開閉部の他の側は少なくと
も内層ヒートシール性樹脂層により構成され、両側の内
層ヒートシール性樹脂層は開閉部の全長にわたってヒー
トシールされており、粘着性樹脂中間層の巾はヒートシ
ール部の巾よりも広く、かつ該粘着性中間層に隣接する
内層ヒートシール性樹脂層には、ヒートシール部に沿っ
て易開封加工部が設けられたものであることを特徴とす
る開閉部を有する密封包装袋。 2.易開封加工部がヒートシール部の両側に設けられた
ものであることを特徴とする1に記載の開閉部を有する
密封包装袋。 3.粘着性樹脂中間層を介した層間接着力(外層樹脂層
と粘着性樹脂中間層との層間剥離強度、又は粘着性樹脂
中間層と内層ヒートシール性樹脂層との層間剥離強度、
もしくは粘着性中間樹脂層における凝集破壊強度)が、
ヒートシールされた内層樹脂層同士の層間接着力よりも
小さくなるように構成したことを特徴とする1又は2に
記載の開閉部を有する密封包装袋。 4.開閉部の外側に設ける易開封加工部が、ヒートシー
ル部の端面から0〜3mm離間した位置に設けられたも
のであることを特徴とする1〜3のいずれか1項に記載
の開閉部を有する密封包装袋。 5.開閉部の包装袋の収納部側に設ける易開封加工部
が、ヒートシール部の端面から1〜5mm離間した位置
に設けられたものであることを特徴とする1〜4のいず
れか1項に記載の開閉部を有する密封包装袋。 6.易開封加工部が開閉部の一部に設けられたものであ
ることを特徴とする1〜5のいずれか1項に記載の開閉
部を有する密封包装袋。 7.易開封加工部が切り込みにより形成されたものであ
ることを特徴とする1〜6のいずれか1項に記載の開閉
部を有する密封包装袋。 8.易開封加工部が薄肉弱化部を設けることにより形成
されたものであることを特徴とする1〜6のいずれか1
項に記載の開閉部を有する密封包装袋。 9.易開封加工部がレーザー加工により形成されたもの
であることを特徴とする1〜6のいずれか1項に記載の
開閉部を有する密封包装袋。 10.帯状の開閉部に隣接するつまみ部を設けたことを
特徴とする1〜9のいずれか1項に記載の開閉部を有す
る密封包装袋。 11.帯状の開閉部に内容物の改ざん防止処置を施した
ことを特徴とする1〜10のいずれか1項に記載の開閉
部を有する密封包装袋。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1及び図2は本発明をス
タンディングパウチに適用した1例を示す図である。図
1は本発明のスタンディングパウチの断面図であり、図
2は図1のスタンディングパウチの開閉部をヒートシー
ルした状態を表す拡大断面図である。これらの図におい
て、符号1はスタンディングパウチ、符号2は開閉部、
符号3は外層樹脂層、符号4は内層ヒートシール性樹脂
層、符号5は粘着性樹脂中間層、符号6はヒートシール
部、そして符号7及び8は易開封加工部を表す。
【0007】このスタンディングパウチ1の片方の側面
は、外層樹脂層3、粘着性樹脂中間層5及び内層ヒート
シール性樹脂層4からなる3層構造の積層フイルムによ
り構成され、スタンディングパウチ1の他の側面は、外
層樹脂層3及び内層ヒートシール性樹脂層4からなる2
層構造の積層フイルムによって構成されている。3層構
造の積層フイルムの内層ヒートシール性樹脂層4の上部
には、パウチ1の巾方向の全長にわたってミシン目によ
る易開封加工部7及び8が設けられている。このパウチ
1では上方開口部から内容物を充填した後に、易開封加
工部7及び8ではさまれた部分の内層ヒートシール性樹
脂層4と、これに対向する部分の内層ヒートシール性樹
脂層4をヒートシールすることによって、パウチ1の上
端部に巾方向の全長にわたる帯状の開閉部2が形成され
る。
【0008】帯状の開閉部2においては、粘着性樹脂中
間層5を介した層間接着力が、ヒートシール部6におけ
る内層樹脂層4、4同士の層間接着力よりも小さくなる
ように構成する。このパウチ1を開封するには、パウチ
1のヒートシール部6の外側を手でつまみ両側に引張る
と、図2に点線の矢印で示したように、パウチ1は外側
易開封加工部7、粘着性樹脂中間層5、内側易開封加工
部8の順に、パウチ1の巾方向全面にわたって開封され
る。本発明のパウチ1では、内容物の一部を取り出した
後にパウチ1の開閉部2を手等で押圧すれば、パウチ1
は粘着性樹脂中間層4により再度密封することができ
る。パウチ1の開閉はきわめて容易に行うことができ、
開閉を繰返した後にもパウチ1の密封性は良好に保たれ
る。
【0009】本発明のパウチ1では、パウチ1をヒート
シールした後に最初に開封するまでは、開閉部2はヒー
トシール部6により密封されている。したがって、パウ
チの貯蔵や輸送時にパウチに外圧がかかりパウチの内容
物等によってパウチ1の開閉部2にパウチ1を内側から
押し拡げようとする力が働いた場合にも、この力は結合
力の大きいヒートシール部6に作用するので開閉部2が
開くことはなく、密封性が保たれる。開閉部2の内側
(収納部側)に設ける易開封加工部8の位置を、図2に
示すようにヒートシール部6の端面から収納部側に、例
えば1〜5mm程度ずらした位置に設けた場合には、こ
のような密封性の保持をより確実なものとすることがで
きるので好ましい。開閉部2の外側に設ける易開封加工
部7の位置はヒートシール部6の端面から0〜3mm離
間した位置に設けることが好ましい。
【0010】このスタンディングパウチでは、易開封加
工部7及び8はミシン目により形成したが、易開封加工
部は連続する切り込みや、薄肉弱化部を設けることによ
っても形成することができ、このような加工は刃物、砥
石等による機械的加工のほか、レーザー加工等通常の方
法により行うことができる。また、上記の例では易開封
加工部7、8はヒートシール部6の全長にわたって形成
したが、易開封加工部をヒートシール部の全長にわたる
ものとせず、包装袋の巾方向で部分的に開閉するものと
してもよい。さらに、開閉部2に最初に開封するまでに
包装袋の内容物が改ざんされるのを防止するために、開
封済確認シールを添着する等内容物の改ざんを防止する
ための処置を施してもよい。
【0011】図3は、本発明をスタンディングパウチに
適用した他の例を示す図である。このパウチでは、開閉
を容易にするために開閉部2の外側易開封加工部7に隣
接してつまみ部(タブ)9が設けられている。このパウ
チの他の構成は、図1及び図2のスタンディングパウチ
と同じである。易開封加工部は、通常はヒートシール部
に沿ってその両側に設けるが、パウチの最外側をヒート
シールし、ヒートシール部2の内側のみに易開封加工部
8を設け、把手9により開封するように構成してもよ
い。
【0012】上記図1〜3のパウチでは、開閉部の片側
を外層樹脂層、粘着性樹脂中間層及び内層ヒートシール
性樹脂層からなる3層構成とし、開閉部の他の側は外層
樹脂層及び内層ヒートシール性樹脂層からなる2層構成
としたが、パウチ全体を3層構成の積層フイルムにより
構成する等、開閉部の両側を外層樹脂層、粘着性樹脂中
間層及び内層ヒートシール性樹脂層からなる3層構成と
することもできる。また、開閉部の片側を外層樹脂層、
粘着性樹脂中間層及び内層ヒートシール性樹脂層からな
る3層構成とし、開閉部の他の側は内層ヒートシール樹
脂層のみからなる単層構成とすることもできる。さら
に、粘着性樹脂中間層を開閉部の部分にのみ設け、片側
開閉部のみを3層構成としてもよい。
【0013】本発明の密封包装袋において、外層樹脂層
を構成する材料としては特に制限はないが、通常はプラ
スチック材料を使用する。外層樹脂層を構成するのに適
したプラスチック材料としては、例えば結晶性ポリプロ
ピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性
ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、
低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、EVAケン化物、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋
オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィ
ン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等
の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリ
デン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;ポリアクリル系
樹脂;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリ
ル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタ
キシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート
等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;フッ素系
樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱
可塑性樹脂を挙げることができる。外層樹脂層は、通常
はこれらのプラスチック材料からなる未延伸の、或いは
一軸又は二軸延伸したフイルム又はシートにより構成さ
れる。
【0014】本発明の包装袋で外層樹脂層は、これらの
プラスチックフイルム又はシートを単層で、又は2種以
上を積層して構成することができ、また、これらのプラ
スチックフイルム又はシートの1種又は2種以上と、ア
ルミニウム等の金属箔、紙、セロファン等を貼合せて構
成することも出来る。特に、ガスバリヤー性を必要とす
る内容物の場合には、ポリ塩化ビニリデン樹脂層、EV
Aケン化物の層、アルミニウムや酸化珪素などの金属酸
化物の蒸着膜を有する樹脂層、アルミニウム等の金属箔
を含む積層体を使用することが好ましい。これらの積層
体を製造する際には、各層間に必要に応じてエポキシ系
樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂等か
らなるアンカー剤を介在させることもできる。
【0015】包装袋を構成するフイルム又はシートに剛
性や断熱性等を付与するために、各種合成樹脂の発泡体
からなるフイルム又はシートを使用することもでき、ま
た各種合成樹脂に酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボ
ン等の添加剤を充填したフイルム又はシートを使用する
こともできる。外層樹脂層となるプラスチックフイルム
又はシートを単層とするか、又はどのような層構成のも
のとするかは、包装袋に充填する内容物の性状に応じて
選択すればよい。
【0016】本発明の密封包装袋において、内層ヒート
シール性樹脂層を構成する材料としては、ヒートシール
性を有するプラスチック材料はいずれも使用することが
できる。内層ヒートシール性樹脂層を構成するのに適し
たプラスチック材料としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢
酸ビニル共重合体等のポリオレフィン類、アクリル系樹
脂等が挙げられる。粘着性樹脂中間層を構成する材料と
しては特に制限はないが、通常は天然ゴム、天然ゴム変
性物、合成ゴム等のゴム系樹脂、(変性)ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等が使
用される。
【0017】包装袋の形態としては特に制限はなく、平
袋、ピロー袋、ガゼット袋、スタンディングパウチ等の
各種形状の密封性包装袋が挙げられる。包装袋に収納す
る内容物としては特に制限はないが、ビスケット、キャ
ンディ、せんべい、ポテトチップ等の菓子類、海苔、け
ずり節等の乾燥食品、ハム、チーズ等の食品、調味料、
洗剤等が挙げられ、これらを密封性を保ちながら一度で
使い切れない量を収納するのに適している。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明の包装袋をさらに
説明するが、これらの実施例は本発明を限定するもので
はない。 (実施例1〜6、及び比較例1〜9)厚さ12μmのポ
リエチレンテレフタレート(PET)、厚さ8μmのア
ルミ箔、厚さ20μmのポリプロピレン(PP)、厚さ
20μmのアクリル系樹脂(粘着性樹脂中間層)、厚さ
30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE:内
層ヒートシール性樹脂層)により包材フイルムを構成し
た。この包材フイルムでは、PET/アルミニウム箔/
PPが外層樹脂層を構成するものであるが、包材フイル
ム中のPP/粘着性樹脂中間層としては、粘着性樹脂付
きPPフイルム〔商品名「スーパーテック PP−20
7HL」:リンテック(株)製〕を使用した。この包
材フイルムからLLDPEを内層面として通常の製袋工
程により裁断、ヒートシールし(ヒートシール条件:1
40℃、2秒間、ヒートシール部の巾は1cm)、巾1
0cm、高さ15cmのピロー包装袋を作成した。
【0019】包材フイルムの積層前に袋の上端部を構成
する片側のLLDPEフイルムの開閉部予定位置に切り
込み(易開封加工部)を設けるとともに、巾10cm、
高さ1cmのタブを形成し、開閉部を構成した。開閉部
のヒートシール部の外側及び内側(収納部側)に設ける
切り込みのヒートシール部端面からの距離を変更し、袋
の密封性、開封性、再封性及び落下試験について検討し
た。結果を表1に示す。落下試験はJIS規格Z023
8に基づき、袋内に200gの水を充填し、50cmの
高さから落下させることによって行った。また、表1に
おいて、切り込みの位置欄の−は、切り込みを設けなか
ったことを示す。落下試験の○は破袋しなかったことを
示し、×は開閉部から破袋したことを示す。密封性、開
封性の評価は、密封性、開封性、再封性全てが良好なも
のを○、密封性、開封性は良好であるがしわが寄る等再
封性が不良なものを△、開封しないものを×で示した。
【0020】
【表1】
【0021】開閉部のヒートシール部の内側に切り込み
がないもの(比較例1、4及び7)では、粘着性樹脂中
間層/LLDPE間で層間はく離が生じ開封できなかっ
た。内側の切り込み位置がヒートシール端面と同じ位置
(0mm)にあるもの(比較例2、5及び8)では、落
下試験時に全て開閉部から破袋した。内側の切り込み位
置がヒートシール端面から大きく離れたもの(比較例
3、6及び9)では、再封時に包装材にしわがよるため
に再封することができなかった。また、実施例4の包装
袋のシール強度について、180°はく離強度を測定し
たところ、粘着性樹脂中間層を介したフイルムの層間接
着力は0.5kg/15mm巾であり、ヒートシール面
の層間接着力は1.5kg/15mm巾であった。
【0022】(実施例7)上記実施例1〜6の包材フイ
ルムにおいて、内層ヒートシール性樹脂層としてLLD
PEに代えてPPを使用し、包材フイルムを構成した。
また、この例では、包材フイルムの積層後にPPフイル
ム側の開閉部予定位置に、刃物でプレスすることによっ
て薄肉弱化部を設け易開封加工部とした。この包材フイ
ルムからPPを内層面として、通常の製袋工程により裁
断、ヒートシールし(ヒートシール条件:180℃、2
秒間、ヒートシール部の巾は1cm)、巾10cm、高
さ15cmのピロー包装袋を作成した。この包装袋で
は、易開封加工部は開閉部のヒートシール部の端面から
内側2mm、外側1mmの位置に設けた。また、易開封
加工部を設けた側の包材フイルムを延在させて高さ1c
mのタブを袋の巾方向全長にわたって形成した。このピ
ロー包装袋は、実施例1〜6の包装袋と同様に落下試験
で破袋せず、良好な密封性、開封性及び再封性を示し
た。
【0023】(比較例10)実施例7において、開閉部
のヒートシール部の外側に設ける易開封加工部の位置を
ヒートシール部の端面から4mmとしたほかは、実施例
7と同様にしてピロー包装袋を作成したところ、この包
装袋は手で開封することができなかった。
【0024】(比較例11)実施例7において、粘着性
樹脂中間層に代えて、2液型ウレタン系接着剤〔主剤:
タケネートA3210、硬化剤:タケラックA307
2;ともに武田薬品工業(株)製〕を使用したほかは、
実施例7と同様にしてピロー包装袋を作成した。この包
装袋を開封したところ、ヒートシールしたPP層間で開
封し、再封性がなかった。このときの180°はく離強
度を測定したところ、接着剤層を介した層間接着力は
1.5kg/15mm巾で、ヒートシール面の層間接着
力は0.8kg/15mm巾であった。
【0025】(実施例8)実施例7において、易開封加
工部を設ける際に、刃物でプレスすることに代えてCO
2レーザーを使用したほかは、実施例7と同様にしてピ
ロー包装袋を作成した。このピロー包装袋は、実施例7
の包装袋と同様に落下試験で破袋せず、良好な密封性、
開封性及び再封性を示した。
【0026】
【発明の効果】上記構成をとることによって、本発明の
密封包装袋は次のような顕著な効果を奏する。 1.包装袋の開閉部は、最初に開封するまではヒートシ
ール部により密封されており、密封性にすぐれる。 2.簡単に開封することができ、開封後、開閉部は粘着
性樹脂中間層により密封されるので、繰り返し開閉した
場合にも良好な密封性が保たれる。 3.どのような形状の包装袋にも適用することができ、
上部開口部から内容物を充填することができる。 4.開閉部を形成するのに特別な材料や工程を必要とせ
ず、通常の装置、工程により安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をスタンディングパウチに適用した1例
を示す断面図である。
【図2】図1のスタンディングパウチの開閉部をヒート
シールした状態を示す拡大断面図である。
【図3】本発明をスタンディングパウチに適用した他の
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スタンディングパウチ 2 開閉部 3 外層樹脂層 4 内層ヒートシール性樹脂層 5 粘着性樹脂中間層 6 ヒートシール部 7、8 易開封加工部 9 タブ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の開閉部を有する包装袋において、
    開閉部の片側は外層樹脂層、粘着性樹脂中間層及び内層
    ヒートシール性樹脂層により構成され、開閉部の他の側
    は少なくとも内層ヒートシール性樹脂層により構成さ
    れ、両側の内層ヒートシール性樹脂層は開閉部の全長に
    わたってヒートシールされており、粘着性樹脂中間層の
    巾はヒートシール部の巾よりも広く、かつ該粘着性中間
    層に隣接する内層ヒートシール性樹脂層には、ヒートシ
    ール部に沿って易開封加工部が設けられたものであるこ
    とを特徴とする開閉部を有する密封包装袋。
  2. 【請求項2】 易開封加工部がヒートシール部の両側に
    設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載
    の開閉部を有する密封包装袋。
  3. 【請求項3】 粘着性樹脂中間層を介した層間接着力
    が、ヒートシールされた内層樹脂層同士の層間接着力よ
    りも小さくなるように構成したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の開閉部を有する密封包装袋。
  4. 【請求項4】 開閉部の外側に設ける易開封加工部が、
    ヒートシール部の端面から0〜3mm離間した位置に設
    けられたものであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の開閉部を有する密封包装袋。
  5. 【請求項5】 開閉部の包装袋の収納部側に設ける易開
    封加工部が、ヒートシール部の端面から1〜5mm離間
    した位置に設けられたものであることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の開閉部を有する密封包
    装袋。
  6. 【請求項6】 易開封加工部が開閉部の一部に設けられ
    たものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の開閉部を有する密封包装袋。
  7. 【請求項7】 易開封加工部が切り込みにより形成され
    たものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の開閉部を有する密封包装袋。
  8. 【請求項8】 易開封加工部が薄肉弱化部を設けること
    により形成されたものであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の開閉部を有する密封包装
    袋。
  9. 【請求項9】 易開封加工部がレーザー加工により形成
    されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の開閉部を有する密封包装袋。
  10. 【請求項10】 帯状の開閉部に隣接するつまみ部を設
    けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の開閉部を有する密封包装袋。
  11. 【請求項11】 帯状の開閉部に内容物の改ざん防止処
    置を施したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか
    1項に記載の開閉部を有する密封包装袋。
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