JP2911273B2 - 回路部品試験用可撓性回路基板及びその製造法 - Google Patents
回路部品試験用可撓性回路基板及びその製造法Info
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Description
ップ実装される回路部品のバンプ電極と可撓性回路基板
に形成した電極とを接触させるように配置し、この可撓
性回路基板に押圧力を加えて接触部を圧接状態に保持し
ながら回路部品を試験する為の可撓性回路基板とその製
造法に関する。
路基板の電極と回路部品のバンプ電極とを圧接状態に保
持しながら回路部品を試験する為の可撓性回路基板に於
いて、この回路基板の電極は、絶縁べ−ス材の面から下
がった位置に形成されると共にその形状をリング状に隆
起するように形成し、これによってその電極が回路部品
のバンプ電極に対して位置決め機能と接触の安定化を果
たすように構成するものがある。
する可撓性回路基板を製作する手法としては図6に示す
方法がある。この手法は、図6の(1)の如く、先ず可
撓性絶縁べ−ス材21の一方面に所要の回路配線パタ−
ン22を形成する。そして、回路配線パタ−ン22の表
面には、接着剤23を用いてポリイミドフィルム等の保
護フィルム24を貼着して表面保護層25を形成する。
1の側から所望の寸法、形状に成形されたエキシマレ−
ザ光Aを照射することにより回路配線パタ−ン22に達
する導通用孔26をこの絶縁べ−ス材21にアブレ−シ
ョン形成する。この導通用孔26を形成する他の方法と
しては、上記絶縁べ−ス材の一方面に回路配線パタ−ン
を形成すると共に、その絶縁べ−ス材の他方の面には上
記回路配線パタ−ンの位置する所要の箇所に孔を形成す
るようにメタルマスクを形成し、次いでエキシマレ−ザ
光をこのメタルマスク側から照射した後、このメタルマ
スクをエッチング除去して形成することもできる。
孔26に対して一端が回路配線パタ−ン22に電気的に
接合すると共に他端が絶縁べ−ス材21の外部に向って
突出し且つその周縁部にリング状隆起部を有する接触用
隆起電極27を形成することとなる。ここで、エキシマ
レ−ザ光の照射により導通用孔26をアブレ−ション形
成すると、その際、カ−ボン状に見える生成物が発生し
てこれが導通用孔26の壁面に付着し、その表面に僅か
な導電性を付与する為、メッキ処理時にメッキ金属がそ
の導通用孔26の壁面を這上がり、ついには導通用孔2
6の上端周縁部にリング状に隆起する接触用隆起電極2
7が形成される。
−ボン状に見えるアブレ−ション生成物は、絶縁べ−ス
材21の表面にも付着し、これは回路配線基板の電気的
信頼性を低下させる原因となる。
用孔26のアブレ−ション形成の際には、上記の如きカ
−ボン状生成物の発生を抑えるか、或いは不要部分に対
するその付着を防止する方策が必要となった。
縁部にリング状隆起部を有する構造にする為、メッキ条
件の高精度な設定が必要となり、リング形状のバラツキ
も生じてきた。
形成する為に、絶縁べ−ス材21の一方面に回路配線パ
タ−ン22を形成し且つその他方面にメタルマスクを形
成する手法の場合には、不要となったメタルマスクをエ
ッチング除去する際にメタルマスク上に被着したカ−ボ
ン状のアブレ−ション生成物がエッチングレジストとし
て作用するので、メタルマスクのエッチング残りを発生
させる。更に、メタルマスクをエッチング除去する際に
は、導通用孔26の底部に位置する回路配線パタ−ン2
2もエッチング除去されないように種々の工程を介して
メタルマスクの除去を行っているので、この可撓性回路
基板を安価に安定して提供する際の障害となっている。
如きカ−ボン状生成物の発生や付着を抑えることにより
電気的信頼性を確保すると共に、その周縁部がリング状
に隆起する従来の接触用隆起電極と同様に回路部品のバ
ンプ電極に対する位置決め機能と接触の安定性を確保可
能な接触用電極を備えた回路部品試験用可撓性回路基板
とその製造法を提供するものである。
撓性回路基板は、回路部品に形成されたバンプ電極と可
撓性回路基板に設けた所定の電極とを接触させるように
配置し、上記可撓性回路基板に押圧力を加えて上記接触
部を圧接状態に保持しながら上記回路部品を試験する為
の可撓性回路基板に於いて、この可撓性回路基板は絶縁
べ−ス材上に所要の回路配線パタ−ンを有し、該回路配
線パタ−ン上には表面保護層を備え、上記回路配線パタ
−ンの所要部位に達するように上記絶縁べ−ス材に導通
用孔を設け、該導通用孔の底部と内壁面及び周縁部に導
電層を設け、この導電層を介して一端が上記回路配線パ
タ−ンに電気的に接合されたリング状の接触用電極を備
えるように構成したものである。このリング状の接触用
電極は、上記回路配線パタ−ンを貫通するように構成す
ることも可能である。
回路基板を製作する手法としては、絶縁べ−ス材の一方
面に所要の回路配線パタ−ンを形成し、この回路配線パ
タ−ン上面に表面保護層を形成し、次に上記回路配線パ
タ−ンの位置する該当箇所の絶縁べ−ス材にエキシマレ
−ザ光を照射してその回路配線パタ−ンに達する導通用
孔を形成した後、この導通用孔の底部と内壁面並びに上
記絶縁べ−ス材の上面に導電層を形成し、次いで上記導
通用孔より大きな孔を有するレジスト層を上記導電層上
に形成し、更に露出している上記導電層上に耐腐食性金
属層を形成し、上記レジスト層を除去した後、上記耐腐
食性金属層をエッチングレジストとして作用させながら
不要な上記導電層部分をエッチング除去することにより
リング状の接触用電極を形成する各工程を採用できる。
は、上記導通用孔の底部と内壁面及び周縁部に位置する
上記導電層部分にレジスト層を形成し、次いで露出して
いる上記不要な導電層部分をエッチング除去した後、上
記レジスト層を除去し、残った上記の導電層部分に導電
性金属を用いて表面処理層を形成することによりリング
状の接触用電極を形成するように変更することも可能で
ある。
しては、メタルマスクを併用しながら上記回路配線パタ
−ンを貫通するような態様も採用することができる。
リング状の接触用電極を具備する回路部品試験用可撓性
回路基板の概念的な要部断面構成図であって、絶縁べ−
ス材1の一方面には所要の回路配線パタ−ン2を設け、
この回路配線パタ−ン2の上には接着剤5を用いてポリ
イミドフィルム等の表面保護フィルム6を貼着して表面
保護層7を形成してある。そして、回路配線パタ−ン2
が位置する絶縁べ−ス材1の所要部位にはその回路配線
パタ−ン2に達する導通用孔8を設け、この導通用孔8
には、上記回路配線パタ−ン2と孔の内壁面及び上端周
縁部に亘って被着形成したリング状の接触用電極12を
設けてある。
路基板では、導通用孔8が回路配線パタ−ン2を貫通す
るように形成され、この導通用孔8に対して上記同様な
手法でリング状の接触用電極12を形成した構造を示
す。
の回路部品試験用可撓性回路基板の製造工程図であっ
て、同図(1)の如く例えば接着層を有するもの或いは
無接着剤型の可撓性銅張積層板等の材料を用意し、これ
にフォトエッチング処理を施して絶縁べ−ス材1の一方
面に対して所要の回路配線パタ−ン2を形成し、また、
この回路配線パタ−ン2の表面には接着剤5を使用して
ポリイミドフィルム等の保護フィルム6を貼着して表面
保護層7を形成してある。
の側から所望の寸法、形状に成形されたエキシマレ−ザ
光Aを照射して絶縁べ−ス材1に対して回路配線パタ−
ン2に達する導通用孔8をアブレ−ション形成する。
孔8の底部に露出する回路配線パタ−ン2の部分とこの
孔8の内壁面及び絶縁べ−ス材1の上面にメッキ処理或
いはスパッタリング等の手段で導電層9を形成した後、
同図(4)の如く導通用孔8より大きな孔を有するよう
にその導電層9の上にレジスト層10を形成する。
0の孔部に露出する導電層9に対して金メッキ等を施し
て耐腐食性金属層11を形成した段階で、同図(6)の
ように、レジスト層10を除去し且つ上記耐腐食性金属
層11をエッチングレジストとして作用させながら不要
な導電層9の部位をエッチング除去することにより、導
通用孔8とその周縁部に対しては底部が回路配線パタ−
ン2と電気的に接合されたリング状の接触用電極12を
形成することができる。
例による回路部品試験用可撓性回路基板の製造工程図で
ある。この実施例の場合では、同図(1)〜(3)の工
程が図3の(1)〜(3)の工程と同様に回路配線パタ
−ン2と表面保護層7の形成工程、導通用孔8の形成工
程及び導電層9の形成工程と同一であり、同図(4)の
段階で導通用孔8に位置する導電層9の底部、内壁面及
び周縁部にレジスト層10を形成するものである。
の不要な部分をエッチング除去し、次いでレジスト層1
0を剥離した段階で、残った導電層9の表面に金メッキ
等の導電性金属による表面処理層13を形成すると、上
記実施例と同様にリング状の接触用電極12を形成する
ことができる。
を貫通する態様でリング状の接触用電極12を形成する
手法としては、図5の(1)の如く、図3及び図4の
(1)の工程と同様に、所要の回路配線パタ−ン2及び
表面保護層7の形成工程に加えて絶縁べ−ス材1の外面
には回路配線パタ−ン2の位置する該当箇所に孔4を有
するようにメタルマスク3を形成する。次いで、同図
(2)のようにエキシマレ−ザ光Aをメタルマスク3の
側から照射して孔4の箇所に於いて回路配線パタ−ン2
を部分的に露出させる為の導通用孔8を絶縁べ−ス材1
に対してアブレ−ション形成した後、メタルマスク3を
エッチング除去すると同時に露出した部分の回路配線パ
タ−ン2をエッチング除去することにより、同図(3)
の如く完全な導通用孔8を形成できる。
程、又は図4の(3)〜(5)に示す各工程を施すこと
によって、図2の如きリング状の接触用電極12を備え
た回路部品試験用可撓性回路基板を製作することができ
る。
撓性回路基板によれば、リング状の接触用電極12は、
回路部品のバンプ電極を受容してそれとリング状の接続
面を形成し、そのバンプ電極に対する位置決め機能と安
定な接触接続を維持することとなり、この可撓性回路基
板に適宜な押圧力を付与してその接触部を圧接状態に保
持しながら回路部品に対する所要の試験を行うことがで
きる。
及びその製造法によれば、導通用孔の底部と内壁面及び
周縁部に導電層を形成する手段を採用しながらリング状
の接触用電極を構成できるので、エキシマレ−ザ光の照
射による上記導通用孔のアブレ−ション形成の際、カ−
ボン状生成物の発生を抑えるか又はその付着を抑えるよ
うな方策を講じた場合でも、回路部品のバンプ電極に対
する位置決め機能と安定な接続を確保可能なリング状の
接触用電極を確実に形成することができる。
回路配線パタ−ンを貫通して形成することも可能である
ので、回路配線パタ−ンに対する接続信頼性の高いリン
グ状の接触用電極を構成できる。
験する為に好適なリング状の接触用電極を有する可撓性
回路基板を安定的に提供することができる。
状の接触用電極を備えた回路部品試験用可撓性回路基板
の概念的な要部断面構成図。
状の接触用電極を備えた回路部品試験用可撓性回路基板
の概念的な要部断面構成図。
路部品試験用可撓性回路基板の製造工程図。
回路部品試験用可撓性回路基板の製造工程図。
よる回路部品試験用可撓性回路基板の主要な製造工程
図。
験用可撓性回路基板の製造工程図。
Claims (5)
- 【請求項1】 回路部品に形成されたバンプ電極と可撓
性回路基板に設けた所定の電極とを接触させるように配
置し、上記可撓性回路基板に押圧力を加えて上記接触部
を圧接状態に保持しながら上記回路部品を試験する為の
可撓性回路基板に於いて、この可撓性回路基板は絶縁べ
−ス材上に所要の回路配線パタ−ンを有し、この回路配
線パタ−ン上には表面保護層を備え、上記回路配線パタ
−ンの所要部位に達するように上記絶縁べ−ス材に導通
用孔を設け、該導通用孔の底部と内壁面及び周縁部に導
電層を設け、この導電層を介して一端が上記回路配線パ
タ−ンに電気的に接合されたリング状の接触用電極を備
えるように構成したことを特徴とする回路部品試験用可
撓性回路基板。 - 【請求項2】 前記導通用孔は上記回路配線パタ−ンを
貫通するように設けられた請求項1の回路部品試験用可
撓性回路基板。 - 【請求項3】 絶縁べ−ス材の一方面に所要の回路配線
パタ−ンを形成し、この回路配線パタ−ン上面に表面保
護層を形成し、次に上記回路配線パタ−ンの位置する該
当箇所の絶縁べ−ス材にエキシマレ−ザ光を照射してそ
の回路配線パタ−ンに達する導通用孔を形成した後、こ
の導通用孔の底部と内壁面並びに上記絶縁べ−ス材の上
面に導電層を形成し、次いで上記導通用孔より大きな孔
を有するレジスト層を上記導電層上に形成し、更に露出
している上記導電層上に耐腐食性金属層を形成し、上記
レジスト層を除去した後、上記耐腐食性金属層をエッチ
ングレジストとして作用させながら不要な上記導電層部
分をエッチング除去することによりリング状の接触用電
極を形成する各工程を含む回路部品試験用可撓性回路基
板の製造法。 - 【請求項4】 絶縁べ−ス材の一方面に所要の回路配線
パタ−ンを形成し、この回路配線パタ−ン上面に表面保
護層を形成し、次に上記回路配線パタ−ンの位置する該
当箇所の絶縁べ−ス材にエキシマレ−ザ光を照射してそ
の回路配線パタ−ンに達する導通用孔を形成した後、こ
の導通用孔の底部と内壁面並びに上記絶縁べ−ス材の上
面に導電層を形成し、次いで上記導通用孔の底部と内壁
面及び周縁部に位置する上記導電層部分にレジスト層を
形成し、露出している上記不要な導電層部分をエッチン
グ除去した後、上記レジスト層を除去し、残った上記の
導電層部分に導電性金属を用いて表面処理層を形成する
ことによってリング状の接触用電極を形成する各工程を
含む回路部品試験用可撓性回路基板の製造法。 - 【請求項5】 前記導通用孔は、絶縁べ−ス材の一方面
に所要の回路配線パタ−ンを形成すると共に、該絶縁べ
−ス材の他方面にはメタルマスクを形成し、該メタルマ
スクには上記回路配線パタ−ンの位置する該当部位に孔
を形成し、上記回路配線パタ−ン上面に表面保護層を形
成し、次いで上記メタルマスク側からエキシマレ−ザ光
を照射してこのメタルマスクの孔の部位から上記回路配
線パタ−ンを露出させた後、上記メタルマスクと露出し
た上記回路配線パタ−ン部分とをエッチング除去するこ
とにより、上記回路配線パタ−ンを貫通するように形成
される請求項3又は4の回路部品試験用可撓性回路基板
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285644A JP2911273B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 回路部品試験用可撓性回路基板及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP3285644A JP2911273B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 回路部品試験用可撓性回路基板及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05102632A JPH05102632A (ja) | 1993-04-23 |
JP2911273B2 true JP2911273B2 (ja) | 1999-06-23 |
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ID=17694204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3285644A Expired - Fee Related JP2911273B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 回路部品試験用可撓性回路基板及びその製造法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2911273B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3285644A patent/JP2911273B2/ja not_active Expired - Fee Related
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