JP2909180B2 - 繊維シート - Google Patents
繊維シートInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、通気性、耐水性に優れ、かつ、伸縮性およ
び嵩高性に優れた不織布繊維シートに関するものであ
る。
び嵩高性に優れた不織布繊維シートに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、不織布の表面にフィルムを接着したり、あるい
は、弾性樹脂被膜を形成させた繊維シートが貼付剤や包
装材などに使用されている。例えば、不織布とポリビニ
ルアルコール系フィルムあるいは熱可塑性樹脂フィルム
とを一体積層したシートが実開昭62−180526号公報、実
開昭63−194721号公報、特開昭63−28963号公報に、不
織布の一面にウレタン樹脂薄膜を積層したシートが特開
昭63−179731号公報に、また、未延伸ポリエチレンテレ
フタレート長繊維不織シートを全面熱圧着で実質的に融
着状態にフィルム状の面にした不織シートが特公平1−
47588号公報などに提案されている。
は、弾性樹脂被膜を形成させた繊維シートが貼付剤や包
装材などに使用されている。例えば、不織布とポリビニ
ルアルコール系フィルムあるいは熱可塑性樹脂フィルム
とを一体積層したシートが実開昭62−180526号公報、実
開昭63−194721号公報、特開昭63−28963号公報に、不
織布の一面にウレタン樹脂薄膜を積層したシートが特開
昭63−179731号公報に、また、未延伸ポリエチレンテレ
フタレート長繊維不織シートを全面熱圧着で実質的に融
着状態にフィルム状の面にした不織シートが特公平1−
47588号公報などに提案されている。
さらに、スパイラル捲縮を発現しているポリエステル
系複合繊維からなり、パップ剤基布などに適した不織布
が特開平1−280058号公報、特開平1−321967号公報な
どに提案されている。(発明が解決しようとする課題) 上記のような不織布と樹脂フィルムを一体化した積層
シートあるいは不織布を熱圧着でフィルム状の不織シー
トとしたものでは、優れたふくらみ感、伸長性、弾性回
復性および通気性を達成することができず、例えば、貼
付剤の基材にすると風合が硬く、体表面へのなじみ、添
え性が悪く蒸れやすいものしか得られない。また、払拭
布用基材にしても吸液量や液体保持性が小さいなどの欠
点があった。
系複合繊維からなり、パップ剤基布などに適した不織布
が特開平1−280058号公報、特開平1−321967号公報な
どに提案されている。(発明が解決しようとする課題) 上記のような不織布と樹脂フィルムを一体化した積層
シートあるいは不織布を熱圧着でフィルム状の不織シー
トとしたものでは、優れたふくらみ感、伸長性、弾性回
復性および通気性を達成することができず、例えば、貼
付剤の基材にすると風合が硬く、体表面へのなじみ、添
え性が悪く蒸れやすいものしか得られない。また、払拭
布用基材にしても吸液量や液体保持性が小さいなどの欠
点があった。
一方、スパイラル捲縮を有する複合繊維を主体とした
繊維からなる不織布では柔軟性、弾性回復性は優れてい
るが、例えば、貼付剤の基材としては膏剤の抜けが生じ
たり、薬効成分の発散抑制ができないとか、払拭布の基
布あるいは魚等のトレーマットにしても不織布が保持し
た液体が再漏出してきて好ましくないものであった。
繊維からなる不織布では柔軟性、弾性回復性は優れてい
るが、例えば、貼付剤の基材としては膏剤の抜けが生じ
たり、薬効成分の発散抑制ができないとか、払拭布の基
布あるいは魚等のトレーマットにしても不織布が保持し
た液体が再漏出してきて好ましくないものであった。
本発明の目的は、高度な通気性と耐水性を発揮する緻
密化面を有し、かつ、柔軟で伸長性と弾性回復性および
液体保持性に優れた繊維シートを提供することである。
密化面を有し、かつ、柔軟で伸長性と弾性回復性および
液体保持性に優れた繊維シートを提供することである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、イソフタル酸を20〜60モル%共重合
したポリエチレンテレフタレート(A)と実質的にポリ
エチレンテレフタレートからなるポリエステル(B)と
が偏心芯鞘型またはサイドバイサイド型に接合されてお
り、30ケ/25mm以上の三次元捲縮を有する熱融着型ポリ
エステル複合繊維を主体構成繊維とする不織布繊維シー
トであって、シートの少なくとも一面が該複合繊維の溶
融物によって通気性かつ耐水性を有する緻密化面に構成
されていることを特徴とする繊維シートである。
したポリエチレンテレフタレート(A)と実質的にポリ
エチレンテレフタレートからなるポリエステル(B)と
が偏心芯鞘型またはサイドバイサイド型に接合されてお
り、30ケ/25mm以上の三次元捲縮を有する熱融着型ポリ
エステル複合繊維を主体構成繊維とする不織布繊維シー
トであって、シートの少なくとも一面が該複合繊維の溶
融物によって通気性かつ耐水性を有する緻密化面に構成
されていることを特徴とする繊維シートである。
本発明の繊維シートに使用されるポリエステル複合繊
維は、主として2種類のポリエステル重合体から構成さ
れ、その一方の重合体成分として、ジカルボン酸成分の
20〜60モル%がイソフタル酸であるポリエチレンテレフ
タレート系ポリマーを用いることが必要であるが、イソ
フタル酸と共に例えば、5−ナトリウムホイソフタル酸
等の金属スルホネート基を有するイソフタル酸を6モル
%以下の割合で併用してもよく、また、グリコール成分
の0〜15モル%がジエチレングリコールで置換されてい
ても良い。
維は、主として2種類のポリエステル重合体から構成さ
れ、その一方の重合体成分として、ジカルボン酸成分の
20〜60モル%がイソフタル酸であるポリエチレンテレフ
タレート系ポリマーを用いることが必要であるが、イソ
フタル酸と共に例えば、5−ナトリウムホイソフタル酸
等の金属スルホネート基を有するイソフタル酸を6モル
%以下の割合で併用してもよく、また、グリコール成分
の0〜15モル%がジエチレングリコールで置換されてい
ても良い。
イソフタル酸の共重合割合が20モル%未満では、乾
燥、熱処理時の収縮応力の発現が弱く捲縮発現性に劣
り、シートが硬い風合となり好ましくない。一方、共重
合割合が高くなり過ぎると、適度の重合度のポリマーを
安定に得ることが難しくなり、かつ、捲縮堅牢度が著し
く低下する。好ましくは、30〜50モル%である。
燥、熱処理時の収縮応力の発現が弱く捲縮発現性に劣
り、シートが硬い風合となり好ましくない。一方、共重
合割合が高くなり過ぎると、適度の重合度のポリマーを
安定に得ることが難しくなり、かつ、捲縮堅牢度が著し
く低下する。好ましくは、30〜50モル%である。
このようなポリエステルを得る方法としては、ポリエ
チレンテレフタレートを製造する際にジカルボン酸成分
の20〜60モル%がイソフタル酸となるように、従来公知
の方法で重合すれことが可能であるが、複合繊維として
優れた潜在捲縮能を付与する為に該ポリエステルの固有
粘度を0.45〜0.66にしておくことが好ましい。
チレンテレフタレートを製造する際にジカルボン酸成分
の20〜60モル%がイソフタル酸となるように、従来公知
の方法で重合すれことが可能であるが、複合繊維として
優れた潜在捲縮能を付与する為に該ポリエステルの固有
粘度を0.45〜0.66にしておくことが好ましい。
また、もう一方の重合体成分としては、固有粘度が好
ましくは0.6〜0.7程度の、実質的にポリエチレンテレフ
タレートからなるポリエステルが用いられ、これら2種
類のポリエステル重合体を偏心芯鞘型またはサイドバイ
サイド型に複合紡糸することによって本発明で使用する
複合繊維とすることが可能である。
ましくは0.6〜0.7程度の、実質的にポリエチレンテレフ
タレートからなるポリエステルが用いられ、これら2種
類のポリエステル重合体を偏心芯鞘型またはサイドバイ
サイド型に複合紡糸することによって本発明で使用する
複合繊維とすることが可能である。
紡糸時に使用する口金は、円形、三角形、十字形、偏
平形、T字形等の孔形を有する複合型口金を使用するこ
とができるが、勿論それらに限定されるものではない。
そして、複合形態についてはより高度な捲縮発現能を付
与するためにサイドバイサイド型であることが望まし
く、また、複合比率は40〜60:60〜40であることが好ま
しい。
平形、T字形等の孔形を有する複合型口金を使用するこ
とができるが、勿論それらに限定されるものではない。
そして、複合形態についてはより高度な捲縮発現能を付
与するためにサイドバイサイド型であることが望まし
く、また、複合比率は40〜60:60〜40であることが好ま
しい。
上記の2種類の重合体成分は、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、少量の他の共重合成分を含んでいても良い
し、各種の添加剤が含まれていても良い。
ない範囲で、少量の他の共重合成分を含んでいても良い
し、各種の添加剤が含まれていても良い。
この複合繊維は、乾熱処理における捲縮形態が三次元
捲縮であり、JISL1015,7,12,1によって測定される捲縮
数で30個/25mm以上の捲縮を発現する潜在捲縮能を有し
ており、単糸繊度は1〜15デニール程度であることが好
ましい。
捲縮であり、JISL1015,7,12,1によって測定される捲縮
数で30個/25mm以上の捲縮を発現する潜在捲縮能を有し
ており、単糸繊度は1〜15デニール程度であることが好
ましい。
尚、不織布の状態における繊維の捲縮数はJISL1015に
よって測定することができず、そのため、本発明におい
て、繊維シートの状態における繊維の捲縮数は、該シー
トを顕微鏡で拡大して写真撮影し、平面的に観察して捲
縮によって生じたループの外接円を描き、該外接円の直
径から繊維の実長25mm当たりの捲縮数を概算することに
よって求められ、上記のように繊維の段階で30個/25mm
以上の捲縮を発現するものは、繊維シートの状態でルー
プの外接円の直径は約0.27mm以下である。
よって測定することができず、そのため、本発明におい
て、繊維シートの状態における繊維の捲縮数は、該シー
トを顕微鏡で拡大して写真撮影し、平面的に観察して捲
縮によって生じたループの外接円を描き、該外接円の直
径から繊維の実長25mm当たりの捲縮数を概算することに
よって求められ、上記のように繊維の段階で30個/25mm
以上の捲縮を発現するものは、繊維シートの状態でルー
プの外接円の直径は約0.27mm以下である。
本発明の繊維シートにおいて、上記のような三次元捲
縮を発現させるための乾熱処理は、高温過ぎると繊維シ
ート全体のポリマーの溶融等を招き、シートの風合いが
硬くなるので、約130℃以下の温度で処理することが好
ましく、逆に、低すぎると十分な捲縮数を発現させるこ
とができないので、80℃以上で熱処理することによって
30個/25mm以上の三次元捲縮を発現させることが望まれ
る。
縮を発現させるための乾熱処理は、高温過ぎると繊維シ
ート全体のポリマーの溶融等を招き、シートの風合いが
硬くなるので、約130℃以下の温度で処理することが好
ましく、逆に、低すぎると十分な捲縮数を発現させるこ
とができないので、80℃以上で熱処理することによって
30個/25mm以上の三次元捲縮を発現させることが望まれ
る。
また、複合繊維として、高度な潜在捲縮能を付与させ
るためには、両重合体成分の溶融粘度差が100〜1000ポ
イズの範囲になるように重合体を選択することが重要で
ある。
るためには、両重合体成分の溶融粘度差が100〜1000ポ
イズの範囲になるように重合体を選択することが重要で
ある。
このように本発明で使用される複合繊維は、高度な潜
在捲縮能を有すると共に80〜130℃という比較的低温の
熱処理によって、熱バインダー繊維として機能するの
で、潜在捲縮性繊維の外に新たに熱バインダーシ繊維を
使用しなくとも熱接着性不織布繊維シートを得ることが
でき、潜在捲縮性繊維による嵩高性、伸縮性、弾性回復
性を最大限に発現させることが可能である。
在捲縮能を有すると共に80〜130℃という比較的低温の
熱処理によって、熱バインダー繊維として機能するの
で、潜在捲縮性繊維の外に新たに熱バインダーシ繊維を
使用しなくとも熱接着性不織布繊維シートを得ることが
でき、潜在捲縮性繊維による嵩高性、伸縮性、弾性回復
性を最大限に発現させることが可能である。
本発明の繊維シートは、上記の複合繊維を用いて、長
繊維の儘またはステープル繊維として、従来公知の方法
で不織布に製造される。
繊維の儘またはステープル繊維として、従来公知の方法
で不織布に製造される。
例えば、ステープル繊維から本発明の繊維シートを製
造するには、紡糸延伸後に8〜20個/25mmの機械捲縮を
付与したステープル繊維をカードにかけてウエブを作成
し、該ウエブに必要に応じてニードルパンチを施し、次
いで、熱処理を行い、熱融着と潜在捲縮の顕在化を行う
ことにより繊維同志に絡みを与えて不織布とし、次い
で、該不織布を、例えば、加熱されたカレンダーロール
に通してその少なくとも一方の表面を溶融して繊維の緻
密化された面を形成させる必要がある。
造するには、紡糸延伸後に8〜20個/25mmの機械捲縮を
付与したステープル繊維をカードにかけてウエブを作成
し、該ウエブに必要に応じてニードルパンチを施し、次
いで、熱処理を行い、熱融着と潜在捲縮の顕在化を行う
ことにより繊維同志に絡みを与えて不織布とし、次い
で、該不織布を、例えば、加熱されたカレンダーロール
に通してその少なくとも一方の表面を溶融して繊維の緻
密化された面を形成させる必要がある。
熱融着と潜在捲縮の顕在化は同時に行なっても、二段
階に行ってもよいが、先に低めの温度である程度の捲縮
発現を行ってから、次に、熱融着と最終的な捲縮発現の
ための熱処理をすることが好ましい。
階に行ってもよいが、先に低めの温度である程度の捲縮
発現を行ってから、次に、熱融着と最終的な捲縮発現の
ための熱処理をすることが好ましい。
本発明において、繊維の緻密化された面を形成させる
ための熱処理温度としては、ポリエステル複合繊維の低
融点重合体成分であるイソフタル酸共重合ポリエステル
の溶融温度以上の温度で、実質的にポリエチレンテレフ
タレートが溶融しない温度を設定することが好ましい。
ための熱処理温度としては、ポリエステル複合繊維の低
融点重合体成分であるイソフタル酸共重合ポリエステル
の溶融温度以上の温度で、実質的にポリエチレンテレフ
タレートが溶融しない温度を設定することが好ましい。
また、熱処理は、繊維シートがJISL−1096,6,27,1,A
法で測定した通気度が20cc/cm2/秒以下、JISL−1006で
測定した耐水度が100mm以上となるように条件設定する
ことが好ましい。
法で測定した通気度が20cc/cm2/秒以下、JISL−1006で
測定した耐水度が100mm以上となるように条件設定する
ことが好ましい。
この様にして得られる本発明の繊維シートは、高度な
潜在捲縮能を有するポリエステル複合繊維が使用されて
いることによって、優れた柔軟性、伸長性、弾性回復性
および液体保持性を示すと共に、シート表面が該複合繊
維の溶融物によって緻密化されていることによって、高
度な通気性と耐水性を発揮するものであるので、例え
ば、皮膚貼付剤用の基材、包帯、払拭布、トレーマッ
ト、芯地等として極めて有用である。
潜在捲縮能を有するポリエステル複合繊維が使用されて
いることによって、優れた柔軟性、伸長性、弾性回復性
および液体保持性を示すと共に、シート表面が該複合繊
維の溶融物によって緻密化されていることによって、高
度な通気性と耐水性を発揮するものであるので、例え
ば、皮膚貼付剤用の基材、包帯、払拭布、トレーマッ
ト、芯地等として極めて有用である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが本発
明は何等これらに限定されるものではない。
明は何等これらに限定されるものではない。
なお、実施例における各特性値の測定方法は以下の通
りである。
りである。
固有粘度;フェノールとテトラクロロエタンの等重量
混合溶液中、30℃で測定した。
混合溶液中、30℃で測定した。
単糸繊度;JISL1015,7,12,1により測定した。
捲縮数;繊維シートを顕微鏡で拡大して写真撮影し、
平面的に観察して捲縮によって生じたループの外接円を
描き、該外接円の直径から繊維の実長25mm当たりの捲縮
数を概算して求めた。
平面的に観察して捲縮によって生じたループの外接円を
描き、該外接円の直径から繊維の実長25mm当たりの捲縮
数を概算して求めた。
50%伸長時の回復率;定速伸長型引張試験機により、
試料巾5cm、試料長10cm、引張速度10cm/分、伸長率50%
で測定し、次式で伸長回復率を求めた。
試料巾5cm、試料長10cm、引張速度10cm/分、伸長率50%
で測定し、次式で伸長回復率を求めた。
但し、Bは50%伸長時の元の試料長に対して増加した
長さ、Cは50%伸長時と同速にて元の試料長まで戻した
時の残留ひずみを示す。
長さ、Cは50%伸長時と同速にて元の試料長まで戻した
時の残留ひずみを示す。
実施例1 イソフタル酸を43モル%共重合して得られた固有粘度
0.55のポリエチレンテレフタレート系ポリエステルと固
有粘度0.63のポリエチレンテレフタレートを使用して、
複合溶融紡糸装置による丸断面口金孔から285℃で複合
比50:50のサイドバイサイド型とし、650g/分の吐出量、
1000m/分の速度で引取り未延伸糸を得た。この未延伸糸
を延伸倍率3.6倍、延伸温度80℃で延伸し、機械捲縮を
付与した後カット長51mmでカットして短繊維を得た(単
糸繊度1.9デニール、捲縮数11.8個/25mm)。
0.55のポリエチレンテレフタレート系ポリエステルと固
有粘度0.63のポリエチレンテレフタレートを使用して、
複合溶融紡糸装置による丸断面口金孔から285℃で複合
比50:50のサイドバイサイド型とし、650g/分の吐出量、
1000m/分の速度で引取り未延伸糸を得た。この未延伸糸
を延伸倍率3.6倍、延伸温度80℃で延伸し、機械捲縮を
付与した後カット長51mmでカットして短繊維を得た(単
糸繊度1.9デニール、捲縮数11.8個/25mm)。
この短繊維を梳綿機でカーデイングして50g/cm2の目
付のウエブをベルト式ドライヤーにて100℃2分間熱処
理し、潜在捲縮を顕在化させると共に繊維間の熱融着を
行った。次いで、得られた不織布を、温度220℃で離型
剤披覆した金属フラットロールに通してその一面を緻密
化処理した。
付のウエブをベルト式ドライヤーにて100℃2分間熱処
理し、潜在捲縮を顕在化させると共に繊維間の熱融着を
行った。次いで、得られた不織布を、温度220℃で離型
剤披覆した金属フラットロールに通してその一面を緻密
化処理した。
得られた繊維シートは、通気度2.6秒、耐水度162mmで
あった。また、緻密化されていない部分の捲縮数および
50%伸長時の回復率を測定したところ、捲縮数40個/25m
m、回復率70%であった。
あった。また、緻密化されていない部分の捲縮数および
50%伸長時の回復率を測定したところ、捲縮数40個/25m
m、回復率70%であった。
実施例2 実施例1と同様にして目付が約100g/cm2の繊維シート
を作成し、軟質外用薬を塗布し、離型性フィルムを当接
して皮膚貼付剤を得、肌ぞい性、伸縮性、薬剤の状況を
観察したところ、該シートは、肘のような関節部におい
ても極めて良好なフィット性を示しており、シート表面
に薬剤の漏出や蒸れもなかった。
を作成し、軟質外用薬を塗布し、離型性フィルムを当接
して皮膚貼付剤を得、肌ぞい性、伸縮性、薬剤の状況を
観察したところ、該シートは、肘のような関節部におい
ても極めて良好なフィット性を示しており、シート表面
に薬剤の漏出や蒸れもなかった。
(発明の効果) 本発明の繊維シートは、柔軟で、優れた伸長性と弾性
回復性および液体保持性を有し、かつ、表面が緻密な構
造となっているため高度な通気性と耐水性を発揮し、こ
のような性能の要求される用途、例えば、皮膚貼付剤用
の基材、包帯、払拭布、トレーマット、芯地等の基材と
して極めて有用である。
回復性および液体保持性を有し、かつ、表面が緻密な構
造となっているため高度な通気性と耐水性を発揮し、こ
のような性能の要求される用途、例えば、皮膚貼付剤用
の基材、包帯、払拭布、トレーマット、芯地等の基材と
して極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】イソフタル酸を20〜60モル%共重合した改
質ポリエチレンテレフタレート(A)と実質的にポリエ
チレンテレフタレートからなるポリエステル(B)とが
偏心芯鞘型またはサイドバイサイド型に接合されてお
り、30ケ/25mm以上の三次元捲縮を有する熱融着型ポリ
エステル複合繊維を主体構成繊維とする不織布繊維シー
トであって、シートの少なくとも一面が該複合繊維の溶
融物によって通気性かつ耐水性を有する緻密化面に構成
されていることを特徴とする繊維シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25603190A JP2909180B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 繊維シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25603190A JP2909180B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 繊維シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136255A JPH04136255A (ja) | 1992-05-11 |
JP2909180B2 true JP2909180B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=17286959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25603190A Expired - Fee Related JP2909180B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 繊維シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2909180B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4907987B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2012-04-04 | ライオン株式会社 | 貼付剤支持体とその製造方法および貼付剤 |
JP4918111B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2012-04-18 | 日本エステル株式会社 | 熱接着性複合繊維を含む不織布の製造方法 |
-
1990
- 1990-09-25 JP JP25603190A patent/JP2909180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04136255A (ja) | 1992-05-11 |
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