JP2000328370A - ポリエステル複合繊維および該繊維を含有する不織布 - Google Patents

ポリエステル複合繊維および該繊維を含有する不織布

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智裕 奥家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮性、伸長回復性が優れ且つ高密度化可能
な不織布を得るのに適したポリエステル繊維及び該繊維
を含有する不織布の提供する。 【解決手段】 主としてプロピレンテレフタレート単位
よりなるポリエステル成分(A)と、エチレンテレフタ
レート単位、または、ブチレンテレフタレート単位より
なるポリエステル成分(B)とからなる複合繊維であっ
て、170℃乾熱処理における自由収縮率が20%以下
で、かつ、該乾熱処理後に3次元捲縮を40〜90個/
インチ発現する潜在捲縮能を有するポリエステル複合繊
維、および、該複合繊維を含有する不織布であって、嵩
密度が0.07g/cm3以上、伸度が145%以上、
伸長率50%での伸長回復率が50%以上である不織
布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性、伸長回復
率に優れた高密度化された不織布を得るのに適した優れ
た潜在捲縮性能を有するポリエステル複合繊維およびそ
れを含有する不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、力学的性質、熱安
定性、ウォッシャブル性等に優れているため、現在では
極めて広い用途に使用されている。近年、打身、捻挫等
の関節炎の治療用として薬剤を塗布したパップ材、ある
いはスポーツ衣料の中入綿にポリエステル不織布が用い
られている。これらの用途には、機能性及びフィット性
等の要求から、伸縮性、弾性回復性に優れると同時に不
織布とした時容易に嵩密度があげられる繊維が要求され
ている。
【0003】不織布に伸縮性、弾性回復性を付与するに
は、繊維間の抱合性を強くし、しかも強固な捲縮を多く
する必要がある。かかる方法として特開昭62−782
14号公報には5−ナトリウムスルホイソフタル酸(S
IP)による共重合率が3〜6モル%の共重合ポリエス
テルを使用した複合繊維や該繊維よりなる不織布が提案
されているが、この場合SIPの共重合量が多すぎるた
め重合体の溶融粘度が高くなり過ぎて重合反応におい
て、適度の重合のものを得ることが難しくなるばかりで
なく、コスト的に高くなり、更には、紡出糸の結晶性が
高くなり過ぎて、経時変化を起こし易くなり伸度が低下
し、複合繊維の強力が低下してしまうと問題があった。
【0004】かかる問題を解決する方法として、特許2
703294号公報にイソフタル酸(IPA)とSIP
とを共重合したポリエステルを用いた複合繊維が提案さ
れている。この繊維から得られる不織布は、伸縮性、伸
長回復性、嵩高性が従来のものに比べ改善はされている
が、いずれの性能もまだ十分なものでなく、特に伸長回
復性が不十分でさらなる改善が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は伸縮性、伸長
回復性が優れ且つ高密度化可能な不織布を得るのに適し
たポリエステル繊維及び該繊維を含有する不織布の提供
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決すべく
鋭意研究を重ねた結果、高収縮成分をポリプロピレンテ
レフタレート(ポリトリメチレンテレフタレート)、好
ましくはイソフタル酸および/または金属スルホネート
基を有する芳香族ジカルボン酸が共重合されたポリプロ
ピレンテレフタレート(ポリトリメチレンテレフタレー
ト)とし、低収縮成分をポリエチレンテレフタレートま
たはポリブチレンテレフタレートとした偏心芯鞘型また
はサイドバイサイド型複合繊維は、これを不織布とした
とき伸縮性、伸長回復性、嵩高性が著しく向上し、風合
の優れた不織布が得られることを見出し、本発明に到達
した。
【0007】かくして本発明によれば、主としてプロピ
レンテレフタレート単位よりなるポリエステル成分
(A)と、エチレンテレフタレート単位またはブチレン
テレフタレート単位よりなるポリエステル成分(B)と
からなる複合繊維であって、170℃乾熱処理における
自由収縮率が20%以下で、かつ、該乾熱処理後に3次
元捲縮を40〜90個/インチ発現する潜在捲縮能を有
することを特徴とするポリエステル複合繊維が提案され
る。
【0008】さらに本発明によれば、主としてプロピレ
ンテレフタレート単位よりなるポリエステル成分(A)
と、エチレンテレフタレート単位またはブチレンテレフ
タレート単位よりなるポリエステル成分(B)とからな
る複合繊維を含有する不織布であって、該不織布の嵩密
度が0.07g/cm3以上、伸度が145%以上、伸
長率50%での伸長回復率が50%以上であることを特
徴とする不織布が提案される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の複合繊維は高収縮成分で
あるポリエステル成分(A)が、主としてプロピレンテ
レフタレート(トリメチレンテレフタレート)単位より
なるポリエステルで構成されていることが肝要であり、
これにより該複合繊維から、伸縮性、伸長回復性に優
れ、高密度化が可能な不織布を得ることができる。
【0010】かかるプロピレンテレフタレート単位より
なるポリエステルは、エチレンテレフタレート単位より
なるポリエステルと同様に、1,3−プロピレングリコ
ール(トリメチレングリコール)とテレフタル酸エステ
ルとから重合するなど、各種方法によって得ることがで
きる。
【0011】上記の「主として」とは、ポリエステル成
分中に15モル%以下で他の成分を共重合しても良いこ
とをいい、共重合できる他の成分としては、イソフタル
酸、および/または、金属スルホネート基を有する芳香
族ジカルボン酸が潜在捲縮機能を向上させる上で好まし
い。
【0012】特に、ポリエステル成分中に、イソフタル
酸及び金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸
の両方が共重合されていることが、いずれか一方のみが
共重合されている場合に比べて高収縮成分と低収縮成分
との熱収縮差が一層大きくなり、そのため潜在捲縮機能
が向上するといった点でより好ましい。
【0013】ここで金属スルホネート基を有する芳香族
ジカルボン酸は、例えば、イソフタル酸、フタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸の芳香族環に金属スルホネート基を有するものであ
り、金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属である。具体的には、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、5−リ
チウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレン
ジカルボン酸等が挙げられ、なかでも5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸が好ましい。
【0014】上記イソフタル酸のポリエステル成分
(A)中の共重合量は2〜10モル%が好ましく、一
方、金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の
ポリエステル成分(A)中の共重合量は0.5〜3モル
%が好ましい。
【0015】本発明の複合繊維において、ポリエステル
成分(B)は、エチレンテレフタレート単位、または、
ブチレンテレフタレート単位よりなるポリエステルであ
り、特にブチレンテレフタレートが不織布とした際の伸
縮回復性が良好となり好ましい。
【0016】また、ポリエステル成分(A)および
(B)には、本発明の目的効果を損なわない範囲内で、
他の共重合成分を含んでも良い。更に、本発明の複合繊
維においては(A)および/または(B)成分に難燃
剤、消臭剤、抗菌剤、芳香剤、顔料、セラミックス等種
々の特性付与剤や添加剤を任意に配合させることができ
る。
【0017】本発明の複合繊維は、通常の紡糸方法によ
り製造される。すなわち、上記のポリエステル(A)を
高収縮成分とし、ポリエステル(B)を低収縮成分と
し、例えば、この2成分を同一のノズル孔からサイドバ
イサイド型に貼り合わせた形にするか、または一方の成
分を芯とし他方の成分を鞘とする芯鞘型で、一方の成分
を片側に偏芯させて紡糸することによって製造される。
【0018】本発明の複合繊維を製造するに際し、紡糸
口金としては丸断面、三角断面、十字型断面、T字型断
面、中空断面等任意の孔形を有する口金を使用すること
が可能であり、複合形態は偏心芯鞘型やサイドバイサイ
ド型のどちらでもよい。
【0019】特に、本発明において、(A)、(B)2
成分の重合体を偏心芯鞘型口金を用い、複合比率
(A):(B)=40〜60:60〜40の範囲で複合
紡糸することが望ましい。ただし、複合比率(A):
(B)は50:50から外れるに従って口金吐出部でニ
ーリング現象を起こし易くなるので(A):(B)=4
5〜55:55〜45が最も好ましい。また、2成分の
紡出時の溶融粘度が(A)>(B)であり、両者の溶融
粘度差が300〜1000ポイズの範囲内にあることが
優れた潜在捲縮機能を付与する上で望ましい。溶融粘度
差が小さいと十分な捲縮数を発現させることが困難であ
り、一方、大き過ぎると曵糸性が不良となる傾向があり
好ましくない。なお、本発明で言う溶融粘度差とは約2
85℃におけるポリエステル成分(A)および(B)の
溶融粘度差を示すものである。その他の紡糸条件は従来
のポリエステル複合繊維の紡糸条件をほぼそのまま採用
することができる。
【0020】また本発明の複合繊維を紡糸する際して
は、ポリエステル成分(A)は金属塩スルホネート基を
有する芳香族ジカルボン酸および/またはイソフタル酸
を共重合させる場合は、例えば、これらの共重合成分の
含有率の高いポリエステルをホモポリエステルで希釈
し、所定の含有率とするようなマスターバッチ方式によ
って調整しても良いし、金属塩スルホネート基を有する
芳香族ジカルボン酸単位のみを含有するポリエステルと
イソフタル酸単位のみ含有するポリエステルとをブレン
ドしてポリエステル成分(A)としてもよいが、イソフ
タル酸またはそのエステル形成性誘導体、および/また
は、金属塩スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸
またはそのエステル形成性誘導体を重合時に反応系へ添
加して得られる共重合ポリエステルを使用することが好
ましい。
【0021】次に、伸縮性、伸長回復性を有する不織布
を得るために、本発明の潜在捲縮性複合繊維は熱処理後
三次元捲縮を有することが重要であり、特に、170℃
乾熱処理後に40〜90ケ/インチ好ましくは、50〜
90ケ/インチの三次元捲縮が発現するものである。三
次元捲縮数が40ケ/インチ未満では伸縮性が著しく低
下し、伸長回復性の低いものとなる。一方、捲縮数が9
0ケ/インチを超えると、不織布表面に凸凹が目立ち、
地合の劣るものとなるので実用性がない。
【0022】また、捲縮数とともに捲縮の形状も不織布
における伸長回復性を向上させる要因のひとつであり、
ループ形態は捲縮堅牢性に密接に関連するものであり、
本発明においては10〜40%の捲縮堅牢度を有する複
合繊維であることが望ましい。該範囲内にある場合は、
特に、不織布にした時の伸長回復性や地合が良好とな
る。
【0023】また、本発明の複合繊維では、熱処理時の
収縮率が不織布の風合、嵩高性及び伸縮性と重要な関係
を持ち、不織布分野では一般的な加工条件である最終乾
燥温度を代表とする温度として170℃を選び、本発明
の複合繊維を170℃で自由収縮処理した時の収縮率を
20%以下、好ましくは3〜18%とする必要があるあ
る。収縮率が20%を越えると、不織布が著しく硬くな
ったり、伸縮特性、特に伸長回復性が著しく劣り、耐久
性が著しく低下したものになる。
【0024】このような特定の潜在捲縮能と熱収縮性と
を有する伸縮性複合繊維はポリエステル成分(A)とポ
リエステル成分(B)との配向性、溶融粘度差、
(A)、(B)の複合比率、紡糸後の延伸工程における
延伸条件及び熱処理条件など適切に選定することにより
得られる。例えば、延伸工程にて1.5〜4.0倍に延
伸し、120〜160℃の温度で緊張熱処理を施せば良
い。
【0025】また本発明においては、カード工程でネッ
プや未開繊部の発生しない原綿とする必要がある。一般
にネップや未開繊部の発生は、捲縮数、捲縮形態と密接
な関係にあり、機械捲縮の場合、捲縮数が8ケ/インチ
未満では未開繊部が発生し易く、20ケ/インチを越え
るとネップが発生し易い。またカード工程以前でスパイ
ラル捲縮を発現させた場合、ネップが発生し易くウエブ
の均斉度が悪くなって不織布の目付斑となる。したがっ
て潜在捲縮性複合繊維に8〜20ケ/インチの機械捲縮
を付与する必要がある。該機械捲縮を付与する方法は、
スタッフィングボックスを用いて常法に従って行えば良
い。
【0026】このようにして得られる本発明の複合繊維
よりなる原綿を、単独でまたは必要に応じて通常のポリ
エステル繊維や熱融着バインダー繊維と混繊して、カー
ドにかけウエブを作成し、得られたウエブを必要に応じ
てニードルパンチを施した後、フリーな状態で熱処理し
て潜在捲縮を顕在化させることにより、繊維同士の絡み
合いが生じ、伸縮回復性に極めて優れた不織布を製造す
ることができる。ここで、本発明の複合繊維以外に通常
のポリエステルや熱融着繊維、木綿、ウール、麻等の天
然繊維、上記ポリエステル繊維以外の合成繊維等他の繊
維を混綿して不織布を製造する場合は、他の繊維の使用
量は全体で30重量%以下にすることが好ましい。
【0027】ウエブの熱処理温度は、本発明の潜在捲縮
性複合繊維が充分な捲縮を発現できるような温度であれ
ば特に限定されるものではないが、一般的な不織布製造
工程における最終乾燥温度である160℃以上、好まし
くは160℃〜170℃程度が適当である。
【0028】本発明の複合繊維から得られる不織布は嵩
密度が高く、かつ伸度及び伸長回復性にも優れており、
不織布を作成したときの、該不織布の密度が0.07g
/cm3以上、伸度が145%以上、伸長率50%での
伸長回復率が50%以上となるものが好ましく、これら
を同時に満足するものが得られる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
実施例中の測定法及び不織布の評価については以下の通
り実施した。 (1)繊度:JIS L−1010−7−5−1Aの方
法により測定。 (2)捲縮数、捲縮率、捲縮堅牢度:JIS L−10
10−7−12−1の方法により測定。 (3)自由収縮率:JIS L−1010−7−10の
方法に準じ、170℃の雰囲気中に30分間処理、デニ
ール当たり300mgの荷重をかけて測定。 (4)嵩密度:不織布の厚さをJIS L−1021に
準じて測定し、該厚さと目付より求めた。 (5)伸度、伸長回復率:JIS L−1096B法に
準じ、定速伸長引張試験機により試料巾5cm試料長1
0cm、引張速度10cm、伸長率50%で測定し、次
式で伸長回復率を求めた。 伸長回復率(%)=(B−C)/B×100 Bは不織布の伸度の50%の値、CはBの値まで伸長し
た後、荷重を外し、1分間放置後測定前の試料長に対す
る伸度を示す。 (6)風合: 柔軟性・伸縮性両方が良好 ・・・◎ 一方が良好で、他方が若干劣る ・・・○ 両方、あるいは一方が著しく劣る ・・・× (7)不織布の評価: 嵩高性(密度)・伸縮性の両方が良好・・・◎ 一方が良好で、一方が若干劣る ・・・○ 両方、あるいは一方が著しく劣る ・・・×
【0030】[実施例1〜5]ポリエステル成分(A)
としてプロピレンテレフタレート(トリメチレンテレフ
タレート:PT)を主成分とし、これにイソフタル酸
(IPA)および5−ナトリウムスルホイソフタル酸
(SIP)を表1に示す割合(モル%)で共重合したポ
リエステルと、ポリエステル成分(B)としてポリエチ
レンテレフタレートを用いて、複合溶融紡糸装置による
丸断面口金孔から285℃で複合比率50:50の偏心
芯鞘型とし、0.75g/分・孔の吐出量、1050m
/minの速度で巻き取り、単糸デニール6.4dの未
延伸糸を得た。
【0031】得られた未延伸複合繊維を収束してトウと
なし、70×90℃の2段温水延伸法により3.2倍に
延伸し、緊張熱処理温度130℃で熱処理し、しかるの
ちスタッフィングボックスに押し込んで機械捲縮(捲縮
数11個/インチ)を付与し、51mmに切断して短繊
維を得た。得られた短繊維について各種特性を評価した
結果を表2に示す。
【0032】[実施例6]ポリエステル成分(B)とし
て、ポリエチレンテレフタレートに代えてポリブチレン
テレフタレートとする以外は、実施例1と同様に実施し
た。得られた短繊維について各種特性を評価した結果を
表2に示す。
【0033】[比較例1〜5]ポリエステル成分(A)
としてプロピレンテレフタレート(PT)に代えてエチ
レンテレフタレート(ET)を主成分とし、これにイソ
フタル酸および5−ナトリウムスルホイソフタル酸を表
1に示す割合(モル%)で共重合したポリエステルであ
ること以外、実施例1と同様に実施した。得られた短繊
維について各特性を評価した結果を表2に示す。
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】[実施例7]実施例1〜6及び比較例1〜
5で得られた短繊維をオープナーで開繊し、カードでカ
ーディング後ウエブを交差積層し、ランドウエツバーを
通した後、針構成40RBのニードルパンチを上下80
回/cm3実施し、目付80±5g/m2の各種ウエブを
作成した。次にこのウエブを雰囲気温度165℃の赤外
線ヒーターのオーブン中50秒間通し、カレンダーロー
ルで整形処理を行い不織布を得た。
【0036】得られた不織布の測定結果と、風合及び不
織布の評価結果を表3に示す。
【表3】
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明のポリエステル複合
繊維は、高収縮成分がポリプロピレンテレフタレートを
主成分とするポリエステルであるため、伸縮性、伸長回
復性に優れ且つ、嵩密度の高い良好な風合をもつ不織布
を得るのに極めて適した性能を有している。このため該
繊維より得られる本発明の不織布は、上記性能が要求さ
れる、スポーツ用、医療用不織布、特に皮膚貼付剤用の
基布などに好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L036 MA05 MA15 MA25 MA35 PA03 PA09 PA17 PA36 RA04 UA07 4L041 AA07 AA20 AA25 BA02 BA05 BA22 BA49 BA59 BA60 BC05 BC20 BD07 BD10 BD11 BD20 CA06 CA08 CA14 DD01 DD15 4L047 AA21 AA27 AB02 AB10 BA03 BA05 BB09 CA15 CB01 CB10 CC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてプロピレンテレフタレート単位
    よりなるポリエステル成分(A)と、エチレンテレフタ
    レート単位またはブチレンテレフタレート単位よりなる
    ポリエステル成分(B)とからなる複合繊維であって、
    170℃乾熱処理における自由収縮率が20%以下で、
    かつ、該乾熱処理後に3次元捲縮を40〜90個/イン
    チ発現する潜在捲縮能を有することを特徴とするポリエ
    ステル複合繊維。
  2. 【請求項2】 ポリエステル成分(A)が、イソフタル
    酸および/または金属スルホネート基を有する芳香族ジ
    カルボン酸を共重合成分として含有する請求項1記載の
    ポリエステル複合繊維。
  3. 【請求項3】 主としてプロピレンテレフタレート単位
    よりなるポリエステル成分(A)と、エチレンテレフタ
    レート単位またはブチレンテレフタレート単位よりなる
    ポリエステル成分(B)とからなる複合繊維を含有する
    不織布であって、該不織布の嵩密度が0.07g/cm
    3以上、伸度が145%以上、伸長率50%での伸長回
    復率が50%以上であることを特徴とする不織布。
  4. 【請求項4】 ポリエステル成分(A)が、イソフタル
    酸および/または金属スルホネート基を有する芳香族ジ
    カルボン酸を共重合成分として含有する請求項3記載の
    不織布。
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