JP2908064B2 - 画像読取方法 - Google Patents

画像読取方法

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JP2908064B2
JP2908064B2 JP3120935A JP12093591A JP2908064B2 JP 2908064 B2 JP2908064 B2 JP 2908064B2 JP 3120935 A JP3120935 A JP 3120935A JP 12093591 A JP12093591 A JP 12093591A JP 2908064 B2 JP2908064 B2 JP 2908064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取方法に関し、
特に、読取画像の画質の劣化を少なくしつつ複数原稿の
読取スピードを高速化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読み取り方法を説明するにあ
たって、先ず、図2に示す一般的な平面型の画像読取装
置の後方からみた分解斜視図でその構成を説明する。
【0003】画像読取装置の上部には、原稿台フレーム
2が設けられている。原稿台フレーム2には、ガラス等
の材料で形成された透明な原稿載置台4と、主走査方向
5に細長い濃度一定の基準板6と、原稿押えカバー8が
設けられる。基準板6には、光学的倍率測定用及びピン
ト調整用の目盛り3が刻まれている。原稿9を読み取る
場合には、この原稿9を原稿載置台4に載置し、原稿押
えカバー8を閉じる。この原稿台フレーム2は、ギアモ
ータ10によって、副走査方向12又はその逆方向13に1ピ
ッチづつ移動される。
【0004】原稿台フレーム2の下方には、原稿9や基
準板6を下方からライン状に照明する棒状の光源22が設
けられる。この光源22は、光源ユニット24に収納されて
おり、他方に漏れないようにされている。原稿9や基準
板6で反射された光は、反射ミラー26で反射され、結像
レンズ42によって結像される。結像レンズ42によって結
像された像は、CCDラインセンサ44によって受光さ
れ、像の電気的な濃度を表す画像信号に変換される。な
お、光源22、結像レンズ42及びCCDラインセンサ44
は、光学系を構成する。
【0005】原稿載置台4の周囲の原稿台フレーム2に
は、原稿9のサイズや、原稿9の原稿載置台4に載置さ
れた基準点Oからの主走査方向5及び副走査方向12の位
置等を測定するメジャー部14,16が設けられている。ま
た、原稿台フレーム2の手前(図2の上方)の操作パネ
ル18には、倍率設定キー72、倍率表示器74、トリミング
設定キー76、テンキー77、エンターキー78、再設定キー
80、スタートキー82等や、表示部84が設けられている。
【0006】仕上げ倍率を設定する場合には、倍率設定
キー72をキー操作し、テンキー77で仕上げ倍率の値を入
力し、エンターキー78で仕上げ倍率を確定させる。この
仕上げ倍率は、倍率表示器74に表示されるとともに、制
御装置60のRAM62に記憶される。仕上げ倍率は、この
装置では、例えば20%〜500%の範囲で設定することが
できる。また、原稿台フレーム2の左方側方(図2の右
方)には、原稿台86と、デジタイザー88が設けられてい
る。原稿台86の原点Oに合わせて原稿9を置き、デジタ
イザー88のカーソルを操作することによって、キー操作
した場合と同様に、仕上げ倍率の設定等を行うことがで
きる。
【0007】光学的倍率を変える場合には、制御装置60
のCPU64は、ROM66に予め記憶されたプログラムに
したがって、RAM62に記憶されている仕上げ倍率をサ
ーチし、倍率調整用のステッピングモータ28とピント調
整用のステッピングモータ40にモータ駆動信号を出力す
る。ステッピングモータ28は、モータ駆動信号に応じて
正回転又は逆回転する。これによって、ステッピングモ
ータ28に巻掛けられた搬送ベルト29が駆動され、第1移
動基台32がスライドレール30上を矢符46に示す方向に移
動するとともに、第2移動基台38が矢符46方向に移動す
る。したがって、結像レンズ42とCCDラインセンサ44
が矢符46方向、すなわち副走査方向12又はこの逆方向13
にに移動し、原稿9や基準板6との相対的距離が変えら
れ、光学的倍率が変えられる。また、モータ駆動信号に
応じて、ステッピングモータ40が正回転又は逆回転し、
結像レンズ42が矢符48に示す方向、すなわち副走査方向
12又はこの逆方向13に移動し、ピントが合わされる。そ
して、基準板6の目盛り3をCCDラインセンサ44でみ
て、微調整を行いピント合わせと光学的倍率を決定す
る。
【0008】ここで、結像レンズ42及びCCDラインセ
ンサ44を副走査方向12又はこの逆方向13に移動できる範
囲は一定の範囲に制限されている。このため、この装置
では、光学的倍率は、例えば、105%〜280%の範囲で可
変にできるようにしている。仕上げ倍率が105%〜280%
の範囲の設定であれば、光学的倍率を仕上げ倍率とほぼ
等しい値にする。なお、光学的倍率は出来るだけ仕上げ
倍率に近づけられるが、搬送ベルト29の弛み等のため等
しくすることは出来ない。このため仕上げ倍率と光学的
倍率の差分は、画像処理回路52の電気的倍率回路58で画
像信号を間引いたり、水増しして光学的倍率から仕上げ
倍率にするようにしている。仕上げ倍率が20%〜105%
の範囲である場合には、光学的倍率を105%にして、仕
上げ倍率に近づける。仕上げ倍率が280%〜500%の範囲
である場合には、光学的倍率を280%にして、仕上げ倍
率に近づける。仕上げ倍率と光学的倍率との差分は、R
AM62に記憶される。そして、原稿9の読み取り時に、
制御回路60はその差分をなくすように電気的倍率回路58
に指令し、電気的倍率回路58は光学的倍率から仕上げ倍
率にする。なお、光学的倍率を仕上げ倍率に近づけるの
は、電気的倍率の分を少なくし、画質の劣化を少なくす
るためである。
【0009】原稿9の読み取り範囲を設定する場合に
は、トリミング設定キー76をキー操作し、テンキー77で
主走査方向5及び副走査方向12の読取開始位置(X1
1)と、読取終了位置(X2,Y2)の値を入力する。
そして、エンターキー78をキー操作して読取範囲を確定
させる。この読取範囲は、表示部84に表示されるととも
に、RAM62に記憶される。また、原稿台86の原点Oに
合わせて原稿9を置き、デジタイザー88のカーソルを操
作することによって、キー操作した場合と同様に、読取
範囲の設定を行うことができる。
【0010】読み取り範囲が設定された場合には、この
装置では、制御回路60は、RAM62に記憶された主走査
方向5の読取開始位置X1、読取終了位置X2から、結像
レンズ42の光軸を主走査方向5の読取位置(X1+X2
/2にするモータ駆動信号をステッピングモータ34に出
力する。ステッピングモータ34は、このモータ駆動信号
に応じて正回転又は逆回転する。これによって、搬送ベ
ルト35が駆動され、第2移動基台38がスライドレール36
上を矢符50に示す方向に移動する。これによって、結像
レンズ42とCCDラインセンサ44が矢符50に示す方向、
すなわち主走査方向5又はこれと逆方向7に移動し、結
像レンズ42の光軸が主走査方向5の読取位置(X1
2)/2にほぼ一致する。そして、基準板6の目盛り
3をCCDラインセンサ44でみて、微調整を行い読取位
置を決定する。
【0011】なお、読取位置を変えるのは、結像レンズ
42のコサイン4乗則のため、結像レンズ42の光軸を読取
位置に合わせ、画質の劣化を出来るだけ少なくするため
である。すなわち、結像レンズ42の結像面の中央(光
軸)ほど明るい像となり、周辺に行くほど暗い像となる
(図3(2)参照)。したがって、結像レンズ42の光軸を
読取位置に合わせると、原稿9を一番品質よく読み取る
ことが出来る。
【0012】ここで、光源22から照射される主走査方向
の光量は、図3(1)に示すように、一定ではないため、
照明ムラが生じる。また、前述したように、結像レンズ
42のコサイン4乗則のため、結像レンズ42の結像面の中
央ほど明るい像となり、周辺に行くほど暗い像となる
(図3(2)参照)。また、CCDラインセンサ44の各受
光素子の受光感度は、図3(3)に示すように、一定では
なく、異なっている。これらの光学的要因により、均一
濃度の原稿を1ライン分読み取った場合、CCDライン
センサ44の出力が変化する(図3(4)参照)。したがっ
て、原稿9を読み取った場合にCCDラインセンサ44か
ら出力された画像信号そのままでは、画質が悪化する。
上記CCDラインセンサ44の出力が変化する現象の影響
をなくすため、画像処理回路52にシェーディング補正回
路54が設けられている。シェーディング補正回路54に
は、シェーディング補正する場合に用いられる補正デー
タを記憶する補正データ用メモリ56が設けられる。
【0013】補正データを得る場合には、基準板6の目
盛り3のない部分をプリスキャンし、CCDラインセン
サ44の出力を1ライン分読み取る。そして、均一濃度の
原稿を1ライン分読み取った場合の出力の変化がなく一
定のレベル(図3(6)参照)にする補正データを得る
(図3(5)参照)。この補正データは、補正データ用メ
モリ56に記憶される。シェーディング補正回路54は、原
稿9を読み取る場合、すなわち、本スキャンする場合、
制御回路60からの指令にしたがい、CCDラインセンサ
44から出力された画像信号を補正データ用メモリ56に記
憶された補正用データに基づいて補正し、補正済みの画
像信号を電気的倍率回路58に出力する。
【0014】従来の画像読取方法では、ある原稿の仕上
げ倍率と次の原稿の仕上げ倍率とを変えて読み取る場合
や、ある原稿の読取範囲と次の原稿の読取範囲を変えて
読み取るような場合には、次のようにしていた。
【0015】例えば、原稿9aは、サイズが主走査方向
に100mmで、副走査方向のサイズが100mmで、この全ての
範囲を仕上げ倍率150%で読み取るものとする。そし
て、原稿9bは、サイズが主走査方向に150mmで副走査
方向のサイズが150mmで、この全ての範囲を仕上げ倍率2
00%で読み取るものとする。また、読取範囲の設定の便
宜のため、原稿9a,9bの読取開始位置(X1,Y1
をO、すなわち(0,0)にするものとする。
【0016】操作者は、原稿9aについて、読取開始位
置(0,0)、読取終了位置(100,100)を設定すると
ともに、仕上げ倍率150%を設定し、スタートキー82を
キー操作する。スタートキー82のキー操作に応答して、
光学的倍率と読取位置の調整が行われる。すなわち、光
源22を点灯し、ギアモータ10を回転させるとともに、ス
テッピングモータ28,40を回転する。そして、目盛り3
をCCDラインセンサ44で読み取って、第2基台38を副
走査方向12又はこの逆方向13に移動するとともに、結像
レンズ42を副走査方向12又はこの逆方向13に移動する。
これによって、光学的倍率をほぼ150%にするととも
に、ピントを合わせる(図5(1)の参照)。このと
き、実際の光学的倍率例えば148%も計測される。ま
た、ステッピングモータ34を回転し、目盛り3をCCD
ラインセンサ44で読み取って、第2基台38を副走査方向
12又はこの逆方向13に移動し、結像レンズ42の光軸を主
走査方向5の読取位置100/2=50に合わせる。
【0017】そして、ギアモータ10を回転し、基準板6
の目盛り3のない部分をプリスキャンし、CCDライン
センサ44で読み取る。そして、CCDラインセンサ44か
ら出力された画像信号(図5(1)の参照)から補正デ
ータ(図5(1)の参照)を得、この補正データを補正
データ用メモリ56に記憶する。
【0018】次いで、ギアモータ10を回転し、原稿9a
を本スキャンし、CCDラインセンサ44でから出力され
た画像信号について補正データで補正し(図5(1)の
参照)、補正済み映像信号を得る。この補正済みの映像
信号が光学的倍率148%であるので、電気的倍率回路58
で仕上げ倍率150%の画像信号にされる(図5(1)の参
照)。
【0019】従来の画像読取方法では、次の原稿9bを
読み取る場合にも、原稿9aの読取と同様に行われてい
た。
【0020】すなわち、操作者は、原稿9bについて読
取開始位置(0,0)、読取終了位置(150,150)を設
定するとともに、仕上げ倍率200%を設定し、スタート
キー82をキー操作する。スタートキー82のキー操作に応
答して、光学系の調整が行われ、光学的倍率をほぼ200
%にするとともに、ピントを合わせる(図5(2)の参
照)。このときの実際の光学的倍率は、例えば198%と
する。また、結像レンズ42の光軸を主走査方向5の読取
位置150/2=75に合わせる。
【0021】そして、ギアモータ10を回転し、基準板6
の目盛り3のない部分をプリスキャンし、CCDライン
センサ44で読み取る。そして、CCDラインセンサ44か
ら出力された画像信号(図5(2)の参照)から新たな
補正データ(図5(2)の参照)を得、新たな補正デー
タを補正データ用メモリ56に記憶する。
【0022】次いで、ギアモータ10を回転し、原稿9b
を本スキャンし、CCDラインセンサ44でから出力され
た画像信号について補正データで補正し(図5(2)の
参照)、補正済み映像信号を得る。この補正済みの映像
信号が光学的倍率198%であるので、電気的倍率回路58
で仕上げ倍率200%の画像信号にされる(図5(2)の参
照)。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像読
取方法では、次の原稿を本スキャンする前に光学系の調
整を行い、しかも、基準板をプリスキャンしてシェーデ
ィング補正を行うための補正データを得るようにしてい
たので、次の原稿の読取開始までの時間が、例えば数十
秒もかかり、このため複数原稿の読取が終了するまで非
常に時間がかかることになった。
【0024】本発明は、上述の技術的課題を解決し、読
取画質の劣化を少なくしつつ複数原稿の読取スピードを
高速化することが出来る画像読取方法を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するために、本発明は以下の構成をとる。
【0026】すなわち、請求項1にかかる画像読取方法
は、原稿を読み取る際の所望の仕上げ倍率を設定し、光
学系を調整して仕上げ倍率に近い光学的倍率が得られる
ようにし、原稿の読み取り前に前記光学的倍率によって
基準板をプリスキャンし、プリスキャンによって得られ
た画像信号に基づいてシェーディング補正のための補正
データを得、原稿の本スキャンを行って画像信号を得
て、この画像信号を前記補正データによりシェーディン
グ補正し、補正された画像信号を電気的倍率処理をして
所望の仕上げ倍率の画像信号を得るものにおいて、前記
光学的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的倍率
を変更しない場合においては、次に読み取る原稿の仕上
げ倍率の設定が変更されている場合であっても、光学系
の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを行わずに従前
の光学的倍率で次の原稿について本スキャンを行って画
像信号を得、この画像信号を従前の補正データでシェー
ディング補正し、補正された画像信号を電気的倍率処理
をして所望の仕上げ倍率の画像信号を作成することを特
徴とする。
【0027】請求項2の画像読取方法は、原稿を読み取
る際の所望の仕上げ倍率並びに原稿の主走査方向及び副
走査方向の読取範囲を設定し、光学系を調整して仕上げ
倍率に近い光学的倍率が得られるようにするとともに、
設定された主走査方向の両端のほぼ中央の読取位置に合
わせるようにし、原稿の読み取り前に前記光学的倍率及
び読取位置によって基準板をプリスキャンし、プリスキ
ャンによって得られた画像信号に基づいてシェーディン
グ補正のための補正データを得、原稿の本スキャンを行
って画像信号を得て、この画像信号を前記補正データに
よりシェーディング補正し、補正された画像信号を電気
的倍率処理をして所望の仕上げ倍率の画像信号を得るも
のにおいて、前記光学的倍率を変更するか否かを選択
し、前記光学的倍率を変更しない場合においては、次に
読み取る原稿の仕上げ倍率の設定が変更されている場合
又は次に読み取る原稿の主走査方向の読取範囲が変更さ
れている場合であっても、光学系の調整を変更せず、か
つ、プリスキャンを行わずに従前の光学的倍率及び読取
位置で次の原稿について本スキャンを行って画像信号を
得、この画像信号を従前の補正データでシェーディング
補正し、補正された画像信号を電気的倍率処理をして所
望の仕上げ倍率の画像信号を作成することを特徴とす
る。
【0028】
【作用】請求項1の画像読取方法においては、前記光学
的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的倍率を変
更しない場合においては、次に読み取るべき原稿の仕上
げ倍率の設定が変更されている場合であっても、光学系
の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを行わずに従前
の光学的倍率で次の原稿について本スキャンする。この
場合、光学系の調整が変更されないため、従前の補正デ
ータをそのまま利用することが出来る。これによって、
プリスキャンする必要がなくなる。したがって、次の原
稿の読取開始までの時間がなくなる。
【0029】次の原稿を本スキャンして従前の光学的倍
率の画像信号を得、画像信号を従前の補正データでシェ
ーディング補正し、補正された画像信号を電気的倍率の
処理を加えて仕上げ倍率の画像信号を作成する。したが
って、次の原稿の読取終了までの時間も短縮できる。
【0030】請求項2の画像読取方法においては、前記
光学的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的倍率
を変更しない場合においては、次に読み取る原稿の仕上
げ倍率の設定が変更されている場合又は次に読み取る原
稿の主走査方向の読取範囲が変更されている場合であっ
ても、光学系の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを
行わずに従前の光学的倍率及び読取位置で次の原稿につ
いて本スキャンする。この場合、光学系の調整が変更さ
れないため、従前の補正データをそのまま利用すること
が出来る。これによって、プリスキャンする必要がなく
なる。したがって、次の原稿の読取開始までの時間がな
くなる。
【0031】次の原稿を本スキャンして従前の光学的倍
率の画像信号を得、この画像信号を従前の補正データで
シェーディング補正し、補正された画像信号を電気的倍
率処理をして所望の仕上げ倍率の画像信号を作成する。
したがって、次の原稿の読取終了までの時間も短縮でき
る。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の画像読取方法を
示す図である。
【0033】この画像読取方法では、ある原稿の仕上げ
倍率と次の原稿の仕上げ倍率とを変えて読み取る場合
や、ある原稿の読取範囲と次の原稿の読取範囲を変えて
読み取るような場合には、次のようにして行う。
【0034】従来の画像読取方法と比較するため、原稿
9aは、サイズが主走査方向に100mmで、副走査方向の
サイズが100mmで、この全ての範囲を仕上げ倍率150%で
読み取るものとする。また、原稿9bは、サイズが主走
査方向に150mmで副走査方向のサイズが150mmで、この全
ての範囲を仕上げ倍率200%で読み取るものとする。ま
た、読取範囲の設定の便宜のため、原稿9a,9bの読
取開始位置(X1,Y1)をO、すなわち(0,0)にす
るものとする。
【0035】最初に読み取る原稿9aについては、従来
の画像読取方法と同一である。すなわち、操作者は、原
稿9aについて読取開始位置(0,0)、読取終了位置
(100,100)を設定するとともに、仕上げ倍率150%を
設定し、スタートキー82をキー操作する。スタートキー
82のキー操作に応答して、光学的倍率と読取位置の調整
が行われる。すなわち、光源22を点灯し、ギアモータ10
を回転させるとともに、ステッピングモータ28,40を回
転する。そして、目盛り3をCCDラインセンサ44で読
み取って、第2基台38を副走査方向12又はこの逆方向13
に移動するとともに、結像レンズ42を副走査方向12又は
この逆方向13に移動する。これによって、光学的倍率が
ほぼ150%にするとともに、ピントを合わせる(図1(1)
の参照)。このとき、実際の光学的倍率例えば148%
も計測される。また、ステッピングモータ34を回転し、
目盛り3をCCDラインセンサ44で読み取って、第2基
台38を副走査方向12又はこの逆方向13に移動し、結像レ
ンズ42の光軸42aを主走査方向5の読取位置100/2=5
0に合わせる。
【0036】そして、ギアモータ10を回転し、基準板6
の目盛り3のない部分をプリスキャンし、CCDライン
センサ44で読み取る。このとき、CCDラインセンサ44
は、読取位置50を中心とする主走査方向5の読取開始位
置X1=0〜読取終了位置X2=100の読取範囲α1の他
に、範囲α2,α3の像も見ている。したがって、CCD
ラインセンサ44は、読取範囲α1についての画像信号β1
と、範囲α3についての画像信号β3のを出力する(図1
(1)の参照)。この画像信号から補正データγ1
γ2,γ3(図1(1)の参照)を得、補正データ用メモ
リ56に記憶する。なお、画像信号β1に基づいて作成さ
れた補正データはγ1であり、画像信号β2に基づいて作
成された補正データはγ2であり、画像信号β3に基づい
て作成された補正データはγ3である。
【0037】次いで、ギアモータ10を回転し、原稿9a
を1ピッチずつ副走査方向12に走査し、本スキャンし、
CCDラインセンサ44でから出力された画像信号につい
て補正データで補正し(図1(1)の参照)、補正済み
映像信号を得る。なお、原稿9aの読取範囲α1の画像
信号δ1については補正データγ1で補正が行われるが、
範囲α2,α3の画像信号δ2,δ3については必要がない
ので補正も行われず破棄される。この補正済みの映像信
号が光学的倍率148%であるので、電気的倍率回路58で
仕上げ倍率150%の画像信号にされる(図1(1)の参
照)。
【0038】次の原稿9bを読み取る場合には、従来の
画像読取方法と全く異なる読取が行われる。
【0039】操作者は、原稿9bについて読取開始位置
(0,0)、読取終了位置(150,150)を設定するとと
もに、仕上げ倍率200%を設定し、スタートキー82をキ
ー操作する。
【0040】光学的倍率は、従前のままの148%にされ
る。また、画像読取位置は、従前のままの100/2=50
にされる。すなわち、結像レンズ42及びCCDラインセ
ンサ44を全く移動さないで、光学的倍率及び読取位置の
変更を行わない(図1(2)の)。したがって、シェー
ディング状態は、先の原稿9aの読取の場合の状態と同
一に保たれる。これによって、補正データ用メモリ56に
記憶されている補正データγ1,γ2,γ3をそのまま用
いることが出来る(図1(2)の)。したがって、光学
系の調整のための時間と、プリスキャンのための時間が
必要なくなる。なお、この補正データには、先の原稿9
aについての読取範囲α1に対応する補正データγ1の他
に、範囲α2に対応する補正データγ2が含まれている。
この補正データγ2は、今回読み取る原稿9bの増加し
た読取範囲α4に対応する補正データγ4を包含してい
る。したがって、補正データをそのまま有効に生かすこ
とができ、プリスキャンを再度行う必要もない。
【0041】このため、スタートキー82のキー走査に応
答して、すぐに原稿9bの本スキャンを行う。すなわ
ち、ギアモータ10を回転し、原稿9bを本スキャンし、
CCDラインセンサ44でから出力された画像信号につい
て補正データで補正し(図1(2)の参照)、補正済み
映像信号を得る。なお、原稿9bの読取範囲α1,α4
画像信号δ1,δ4については補正データγ1,γ4で補正
が行われるが、範囲α2,α5の画像信号δ2,δ5につい
ては必要がないので補正も行われず破棄される。この補
正済みの映像信号が光学的倍率148%であるので、電気
的倍率回路58で仕上げ倍率200%の画像信号にされる
(図1(2)の参照)。
【0042】なお、この場合、電気的倍率による調整分
は、仕上げ倍率200%と光学的倍率148%との差分58%で
あり、従来の2%に比較して増加している。また、読取
位置が50で本来の読取位置75からずれる。このため、従
来の読取方法に比べて画質が劣化する。しかし、読取位
置がずれてもほぼ光軸42aを中心として原稿9bを本ス
キャンしているため、読取位置の位置ズレによる画質の
劣化は少ない。また、上述の仕上げ倍率の変更及び読取
範囲の変更は極端な部類に属するもので、仕上げ倍率の
変更がわずかな変更である場合がほとんどであり、読取
範囲の変更もわずかな場合がほとんどであるので、画質
の劣化が目立たない。
【0043】なお、上述した画像読取装置においては、
選択スイッチ等により、従来の画像読取方法と本発明の
画像読取方法とを選択できるように構成されている
なわち、選択スイッチ等により、光学的倍率を変更する
か否かを選択することができる。この選択スイッチを操
作することにより、高画質を要求する場合には従来の画
像読取方法で読み取り、画質をあまり要求しない場合に
は本発明の画像読取方法で読み取るようにする。
【0044】
【発明の効果】請求項1の画像読取方法においては、
記光学的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的倍
率を変更しない場合においては、次に読み取るべき原稿
の仕上げ倍率の設定が変更されている場合であっても
光学系の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを行わず
に従前の光学的倍率で次の原稿について本スキャンす
る。この場合、光学系の調整が変更されないため、従前
の補正データをそのまま利用することが出来る。これに
よって、プリスキャンする必要がなくなる。したがっ
て、次の原稿の読取開始までの時間がなくなる。
【0045】次の原稿を本スキャンして従前の光学的倍
率の画像信号を得、画像信号を従前の補正データでシェ
ーディング補正し、補正された画像信号を電気的倍率の
処理を加えて仕上げ倍率の画像信号を作成する。したが
って、次の原稿の読取終了までの時間も短縮できる。
【0046】請求項2の画像読取方法においては、前記
光学的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的倍率
を変更しない場合においては、次に読み取る原稿の仕上
げ倍率の設定が変更されている場合又は次に読み取る原
稿の主走査方向の読取範囲が変更されている場合であっ
ても、光学系の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを
行わずに従前の光学的倍率及び読取位置で次の原稿につ
いて本スキャンする。この場合、光学系の調整が変更さ
れないため、従前の補正データをそのまま利用すること
が出来る。これによって、プリスキャンする必要がなく
なる。したがって、次の原稿の読取開始までの時間がな
くなる。
【0047】次の原稿を本スキャンして従前の光学的倍
率の画像信号を得、この画像信号を従前の補正データで
シェーディング補正し、補正された画像信号を電気的倍
率処理をして所望の仕上げ倍率の画像信号を作成する。
したがって、次の原稿の読取終了までの時間も短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面型の画像読取装置における本発明の一実施
例の画像読取方法を説明するための図である。
【図2】一般的な平面型の画像読取装置の後方からみた
分解斜視図である。
【図3】シェーディング補正を説明するための図であ
る。
【図4】従来の画像読取方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
6…基準板 9(9a,9b)…原稿 42…結像レンズ 44…CCDラインセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/04 - 1/207 H04N 1/393 G06T 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を読み取る際の所望の仕上げ倍率を設
    定し、 光学系を調整して仕上げ倍率に近い光学的倍率が得られ
    るようにし、 原稿の読み取り前に前記光学的倍率によって基準板をプ
    リスキャンし、プリスキャンによって得られた画像信号
    に基づいてシェーディング補正のための補正データを
    得、 原稿の本スキャンを行って画像信号を得て、この画像信
    号を前記補正データによりシェーディング補正し、補正
    された画像信号を電気的倍率処理をして所望の仕上げ倍
    率の画像信号を得る画像読取方法において、前記光学的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的
    倍率を変更しない場合においては、 次に読み取る原稿の仕上げ倍率の設定が変更されている
    場合であっても、 光学系の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを行わず
    に従前の光学的倍率で次の原稿について本スキャンを行
    って画像信号を得、この画像信号を従前の補正データで
    シェーディング補正し、補正された画像信号を電気的倍
    率処理をして所望の仕上げ倍率の画像信号を作成するこ
    とを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】原稿を読み取る際の所望の仕上げ倍率並び
    に原稿の主走査方向及び副走査方向の読取範囲を設定
    し、 光学系を調整して仕上げ倍率に近い光学的倍率が得られ
    るようにするとともに、設定された主走査方向の両端の
    ほぼ中央の読取位置に合わせるようにし、 原稿の読み取り前に前記光学的倍率及び読取位置によっ
    て基準板をプリスキャンし、プリスキャンによって得ら
    れた画像信号に基づいてシェーディング補正のための補
    正データを得、 原稿の本スキャンを行って画像信号を得て、この画像信
    号を前記補正データによりシェーディング補正し、補正
    された画像信号を電気的倍率処理をして所望の仕上げ倍
    率の画像信号を得る画像読取方法において、前記光学的倍率を変更するか否かを選択し、前記光学的
    倍率を変更しない場合においては、 次に読み取る原稿の仕上げ倍率の設定が変更されている
    場合又は次に読み取る原稿の主走査方向の読取範囲が変
    更されている場合であっても、 光学系の調整を変更せず、かつ、プリスキャンを行わず
    に従前の光学的倍率及び読取位置で次の原稿について本
    スキャンを行って画像信号を得、この画像信号を従前の
    補正データでシェーディング補正し、補正された画像信
    号を電気的倍率処理をして所望の仕上げ倍率の画像信号
    を作成することを特徴とする画像読取方法。
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FR2718528B1 (fr) * 1994-04-11 1996-04-26 Commissariat Energie Atomique Appareil pour l'analyse en ligne de produits fluides polyphasés.

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