JP2000105816A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JP2000105816A
JP2000105816A JP10274838A JP27483898A JP2000105816A JP 2000105816 A JP2000105816 A JP 2000105816A JP 10274838 A JP10274838 A JP 10274838A JP 27483898 A JP27483898 A JP 27483898A JP 2000105816 A JP2000105816 A JP 2000105816A
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Tadakazu Kusunoki
忠和 楠
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 利用環境に応じた適切な読取り品質と読取り
速度での原稿読取りが可能な原稿読取装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 原稿面から撮像素子までのレンズを含む
光学系を制御して合焦調整を行う原稿読取装置におい
て、通常備えられている光学系合焦調整機能の内容を、
自動調整するか、装置内に予め設定されているデフォル
ト値を用いて調整するか、マニュアルにより調整する
か、などのように多様化するとともにモードにより選択
可能にして、利用環境に適した読取り品質と読取り速度
による原稿読取りを可能にする。例えば原稿台1a上の
画面読取領域を区分して、各区分の領域ごとに異なる解
像度での読取りを行いたい場合には、解像度テーブル1
3aに、解像度と、その解像度に切替える副走査位置と
を設定し原稿読取りの開始時および解像度テーブル13
aの設定に基づく解像度切替制御位置で、合焦調整手段
14により、合焦調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿面の画像情報
を入力するためのイメージスキャナなどの原稿読取装置
に関し、特に光学的に解像度を変更できる機構を備えた
原稿読取装置における合焦調整機能の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の一般的なフラットベッド
型の原稿読取装置の構造を示し、1aは透明な原稿台、
2は原稿、3は矢線方向(副走査方向を示す)に移動可
能な読取ユニット、4は光源、5はミラー、6′はレン
ズ、7はCCD基板(固体撮像素子)である。
【0003】原稿台1a上に載せられた原稿2の面は、
読取ユニット3の光源4により照射される。原稿2の面
から垂直に反射される光は、ミラー5により直角に折り
曲げられ、レンズ6′を通り、CCD基板7に達して電
気信号に変換される。光学的な原稿の読取り解像度は、
レンズ6′の焦点距離によって決まる。長焦点のレンズ
を用いる程倍率が大きくなり、解像度は上がるが、その
分画角は狭くなり、原稿を読取る主走査方向のサイズは
小さくなる。
【0004】従来の原稿読取装置は、レンズを1個だけ
用いた単焦点レンズ方式のものが多く、一部に異なる焦
点の2個のレンズを用いたレンズ切替方式のものがあっ
た。また複写機では、ズームレンズを用いて倍率つまり
解像度を連続変化できるズームレンズ方式のものがあっ
た。
【0005】図6の(a),(b),(c)はこれらの
各方式を図示したもので、図6の(a)は単焦点レンズ
方式を示し、レンズの画角αは固定であり、原稿を読取
る主走査範囲の大きさは一定となる。
【0006】図6の(b)はレンズ切替方式の例であ
り、焦点距離f:75mmのレンズを用いる場合の画角α
1 と、f:115mmのレンズを用いた場合の画角α2
選択することができる。画角α1 では800dpiの解
像度が得られ、画角α2 では2400dpiの解像度が
得られる。
【0007】図6の(c)はズームレンズ方式の例であ
り、ズーム比を変えることにより、800dpiから2
400dpiまで解像度を連続変化させることができ
る。
【0008】このように従来の単焦点レンズ方式による
原稿読取装置では、光学的に解像度を切替えることが不
可能であり、必要な場合、補間処理により解像度を高め
るしかなかったが、光学的な方法にくらべて画像品質に
問題があった。
【0009】また従来のレンズ切替方式の原稿読取装置
では、レンズ群を1ユニットに収容しているが、そのレ
ンズユニットはレンズ切替えのため光路に対して垂直方
向など一方向にしか移動できないようになっていた。一
方、図6の(b)に示されているように、焦点距離の異
なるレンズは光路中に挿入される位置が異なっている。
そして使用されないレンズは使用中のレンズの画角を遮
らないように退避しておく必要があるため、レンズユニ
ットに余分なスペースが生じ、装置サイズが大きくなる
という問題があった。さらにレンズユニットにはレンズ
切替えのための移動手段しかないため、複写界深度や焦
点深度が浅い高解像度のレンズでは、原稿の浮きや温度
などの環境変化の影響を受けやすいという問題があっ
た。
【0010】またズームレンズ方式の場合は、高解像度
を、少ない収差で実現しようとすると、レンズのコスト
が極めて高くなるという問題があった。
【0011】そこで本出願人による先の特許出願「特願
平9−163704号」において、広範囲な解像度を、
より安価にかつ高精度、コンパクトに実現するため、異
なる複数の解像度に対応するレンズを複数個含むレンズ
ユニットをもち、該レンズユニット中の指示された解像
度に対応する1つのレンズを選択的に光路中に移動させ
るようにした原稿読取装置の発明を提示した。
【0012】図7により、その原理を説明する。図中、
108はレンズユニット、109は画像面、110は結
像面である。図示されているレンズユニット108に
は、解像度1、解像度2、解像度3の3種のレンズが図
の上下に並べて収容されている。各レンズの解像度の大
きさは、解像度3>解像度1>解像度2の順となってい
る。
【0013】レンズユニット108は、指定された解像
度に対応するレンズが光路中に挿入されるように図の上
方あるいは下方に移動されるとともに、そのレンズによ
って画像面109の画像が結像面110に正しく結像さ
れるよう、光軸方向に左右に移動される。これにより、
解像度2での読取時には、レンズユニット108は光軸
方向移動範囲の最も右方の位置にあって中段のレンズが
光路中に挿入された状態となる。また解像度3での読取
時には、レンズユニット108は光軸方向移動範囲の最
も左側の位置に移動されて、下段のレンズが光路中に挿
入された状態となる。そして解像度1での読取時には、
レンズユニット108は光軸方向移動範囲の中間の所定
位置にあって、上段のレンズが光路中に挿入された状態
となる。このようにして、解像度に応じたレンズの切替
えとともに、合焦のために光路中でのレンズの最適位置
決めがなされ、解像度に対応した画角が設定される。
【0014】また図示省略されているが、結像面110
に置かれているCCD基板も光軸方向に移動可能にされ
ており、原稿面あるいはレンズからCCDまでの光路長
を変更することにより倍率および合焦点をより高精度に
調整することができる。
【0015】図8は、図7に示す原理に基づく原稿読取
装置における読取ユニットの1具体例を示す。図8の
(a)はその展開図、図8の(b)は概略断面図であ
る。
【0016】図8の(a)において、読取ユニットのメ
インフレーム111には光学ユニット115と光学ユニ
ット126が実装される。光学ユニット115にはレン
ズユニット121が実装され、光学ユニット126には
CCD基板127が実装される。
【0017】メインフレーム111は、光路を曲げるた
めのミラー112a,112b,112cと、光学ユニ
ット115のガイドシャフト116a,116bを保持
するための孔113a〜113cと、読取ユニットを副
走査で移動させる時に案内するガイドスリーブ114
a,114bとを備えている。
【0018】光学ユニット115は、ガイドシャフト1
16a,116bと、レンズユニット121のガイドシ
ャフト125を保持するための孔117a,117b
と、光学ユニット115をメインフレーム111内で前
後に移動させるためのモータ118およびベルト119
と、レンズユニット121のレンズに対して光を入出さ
せるための窓120a,120bとを備えている。
【0019】レンズユニット121は、3個のレンズ1
22a,122b,122cと、光学ユニット115内
で光路に垂直に移動させるためのモータ123およびベ
ルト124と、ガイドシャフト125とを備えている。
【0020】光学ユニット126は、背面に取付けられ
たCCD基板127と、光学ユニット115の窓120
bに対向させて設けられた光入力用の窓128と、光学
ユニット115のガイドシャフト116a,116bが
それぞれ装着されるガイドスリーブ129およびガイド
レール130と、光学ユニット126を前後に移動させ
るためのモータ131およびベルト132とを備えてい
る。
【0021】図8の(b)は、上記した図8の(a)の
光学ユニット115、レンズユニット121、光学ユニ
ット126、CCD基板127が、それぞれメインフレ
ーム111に実装されている状態を断面で示している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、先の
特許出願「特願平9−163704号」の発明により、
広範囲の解像度において容易に高品質の原稿読取りを行
うことが可能となったが、なお一層の読取り品質の向上
が要望されている。また他方では、読取り品質とともに
あるいは読取り品質よりも、読取り速度が重視される場
合もあり、原稿読取装置の実際の利用環境は多様であ
る。
【0023】本発明は、利用環境に応じた適切な読取り
品質と読取り速度での原稿読取りが可能な原稿読取装置
を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿読取装置
に通常備えられている合焦調整機能の内容を多様化する
とともにモードにより選択可能にして、利用環境に適し
た読取り品質と読取り速度による原稿読取りを可能にす
るものである。
【0025】本発明による原稿読取装置は、以下のよう
に構成される。 (1)原稿面から撮像素子までのレンズを含む光学系を
制御して合焦調整を行う原稿読取装置において、異なる
条件で合焦調整を行う選択可能な複数の調整モードを設
けた構成。 (2)前項(1)において、選択可能な複数の調整モー
ドの異なる条件には、光学系の合焦を、自動調整する
か、装置内に予め設定されているデフォルト値を用いて
調整するか、の合焦調整方法条件が含まれている構成。 (3)前項(2)において、合焦調整条件には、さらに
マニュアルによる調整が含まれている構成。 (4)前項(1)ないし(3)において、選択可能な複
数の調整モードの異なる条件には、合焦調整を行う位置
を、固定の基準位置とするか、原稿面で自動検出する
か、の合焦調整位置条件が含まれている構成。 (5)前項(4)において、合焦調整位置条件には、さ
らに合焦調整を行う位置を予め指定した位置とするもの
が含まれている構成。 (6)原稿を照射する光源と、原稿の画像を結像するた
めの光学ユニットであって、異なる複数の解像度に対応
する複数個の光学ユニットと、該複数個の光学ユニット
中の指示された解像度に対応する1つの光学ユニットを
選択的に光路中に移動させる解像度切替制御手段と、光
学ユニットを含む光学系を制御して合焦を調整する合焦
調整手段とを備え、上記合焦調整手段は、異なる仕方で
合焦調整を行う選択可能な複数の調整モードを有する構
成。 (7)前項(6)において、合焦調整手段は、原稿読取
りの開始を指示する前または後に、調整モードを選択す
る調整モード選択手段を有し、選択された調整モードに
より合焦調整を行うようにした構成。 (8)前項(6)または(7)において、調整モードの
1つは、装置の基準面で合焦調整を行うものである構
成。 (9)前項(6)または(7)において、調整モードの
1つは、原稿中で合焦調整を行う位置を予め検出し、検
出した位置で合焦調整を行うものである構成。 (10)前項(6)または(7)において、調整モードの
1つは、原稿の検出位置あるいは任意の指示された位置
で合焦調整を行うものである構成。 (11)前項(8)において、合焦調整手段は、装置の基
準面で合焦調整を行う補正機能による合焦調整を行うた
め、該装置の基準面での合焦調整を指示する基準面合焦
指示手段を有する構成。 (12)前項(8)において、合焦調整手段は、装置の基
準面で合焦調整を行う補正機能による合焦調整を行うた
め、予め求められた装置基準面の合焦調整値を保持して
おく基準面合焦調整値保持手段を有する構成。 (13)前項(10)において、合焦調整手段は、任意の指
示された位置で合焦調整を行う調整モードによる合焦調
整を行うため、原稿中の合焦調整位置を指示する原稿中
合焦調整位置指示手段を有する構成。 (14)前項(6)または(7)において、調整モードの
1つは、光学ユニットの合焦のための調整値を指示する
調整値指示手段を有し、該指示された調整値により光学
ユニットの合焦調整を行うものである構成。 (15)前項(6)または(7)において、調整モードの
1つは、以前の原稿読取りで求められた合焦調整値を保
持する合焦調整値保持手段と、該保持された合焦調整値
を用いて合焦調整を指示する合焦調整手段とを有して、
該指示された合焦調整値により合焦調整を行うものであ
る構成。 (16)前項(8)において、装置基準面での合焦調整後
に直ちに原稿読取りを実行する構成。 (17)前項(8)において、装置基準面での合焦調整
後、原稿中で合焦調整を行うための位置を検出し、該検
出した位置で合焦調整を行った後、原稿読取りを実行す
るようにした構成。 (18)前項(8)において、装置基準面での合焦調整
後、原稿中の指示された位置で合焦調整を行い、その後
に原稿の読取りを実行するようにした構成。 (19)前項(12)において、保持された装置基準面の合
焦調整値を用いて合焦調整を行い、その後に原稿の読取
りを実行するようにした構成。 (20)前項(12)において、原稿中で合焦調整を行う位
置を検出し、該検出された位置で、保持されている装置
基準面における合焦調整値を用いて合焦調整を行い、そ
の後に原稿の読取りを実行するようにした構成。 (21)前項(12)において、保持されている装置基準面
における合焦調整値を用い、原稿中の指示された位置で
合焦調整を行い、その後に原稿の読取りを実行するよう
にした構成。 (22)前項(15)において、保持されている以前の読取
りで求められた合焦調整値により合焦調整を行い、次に
原稿中で合焦調整を行う位置を検出し、該検出した位置
でさらに合焦調整を行い、その後に原稿の読取りを実行
するようにした構成。 (23)前項(15)において、保持されている以前の読取
りで求められた合焦調整値により合焦調整を行い、次に
原稿中の指示された位置で合焦調整を行い、その後に原
稿の読取りを実行するようにした構成。 (24)前項(15)において、保持されている以前の読取
りで求められた合焦調整値により合焦調整を行った後、
原稿の読取りを実行するようにした構成。
【0026】図1により、本発明の基本構成を説明す
る。
【0027】図1において、1は、本発明により構成さ
れた原稿読取装置である。
【0028】1aは、透明なガラスなどでできた原稿台
である。
【0029】2は、読取り対象の原稿である。
【0030】3は、読取ユニットであり、図示の例では
白抜き矢印の方向に移動されて原稿2を副走査する。
【0031】4は、光源であり、原稿2の下面を照明す
る。
【0032】5は、ミラーであり、原稿2からの反射光
の光路を曲げるためのものである。
【0033】6は、レンズユニットであり、解像度の異
なる複数のレンズからなっている。
【0034】6aは、低解像度用のレンズである。
【0035】6bは、中解像度用のレンズである。
【0036】6cは、高解像度用のレンズである。
【0037】7は、撮像素子のCCD基板である。
【0038】8は、解像度切替用のモータであり、レン
ズユニット6を矢線で示す光路と直交する方向に駆動し
て、任意の1つの解像度のレンズを光路中に移動させ
る。
【0039】9は、合焦調整用のモータであり、レンズ
ユニット6を矢線で示す光軸方向に駆動する。
【0040】10は、合焦調整用のモータであり、CC
D基板7を矢線で示す光軸方向に駆動する。
【0041】11は、原稿読取制御部であり、読取ユニ
ット3などを制御して原稿読取りを行う。
【0042】12は、解像度切替制御手段であり、副走
査を停止して、モータ8を駆動し、指示された解像度に
対応するレンズユニット6中のレンズが光路中に挿入さ
れるようにする。
【0043】13は、解像度指示手段であり、副走査が
解像度を切替えるべき副走査位置に達したとき、解像度
切替制御手段12に解像度の切替えを指示する。
【0044】13aは、解像度テーブルであり、原稿台
1a上の画像読取領域において、解像度を切替えるべき
副走査位置と、解像度とを対応づけて保持しており、解
像度指示手段13によって参照される。
【0045】14は、合焦調整手段であり、解像度切替
制御手段12による解像度切替えによって新たに光路中
に挿入されたレンズについて、所定の条件によりモータ
9,10を制御して合焦調整を行う。
【0046】15は、合焦調整方法条件テーブルであ
り、図示されていないオートフォーカス機構による自動
合焦調整を行うか、装置内に予め設定されているデフォ
ルト値を用いて合焦調整を行うか、マニュアルで合焦調
整を行うか、前回の原稿読取りにおける調整値を用いて
合焦調整を行うか、などの選択可能な各合焦調整方法条
件の制御情報を保持している。
【0047】16は、合焦調整位置条件テーブルであ
り、原稿台1a上で合焦調整を行う位置条件、たとえば
オートフォーカス機構により自動合焦が得られやすい位
置を原稿面上で自動検出して行うか、装置内に予め設定
された基準の位置で行うか、利用者の指定した位置で行
うか、などの選択可能な各位置条件の制御情報を保持し
ている。
【0048】17は、調整モード選択手段であり、合焦
調整方法条件および合焦調整位置条件についてそれぞれ
の任意の条件をパラメータ指定して、合焦調整の調整モ
ードを選択する。
【0049】18は、合焦調整条件指示手段であり、調
整モード選択手段17に対して、選択すべき調整モード
の合焦調整条件を指示するパラメータの入力や、マニュ
アル調整の指定値の入力などを行う。
【0050】19は、合焦調整用基準シートであり、た
とえば読取ユニット3のホームポジションに対応する原
稿台1a上の位置に設けられており、その下面にはオー
トフォーカス機構による自動合焦を容易にするパターン
が印刷されている。
【0051】図1の原稿読取装置1の動作において、た
とえば原稿台1a上の画像読取領域を区分して、各区分
の領域ごとに異なる解像度での読取りを行いたい場合に
は、解像度テーブル13aに、解像度と、その解像度に
切替える副走査位置とを設定する。
【0052】図2は、このような異なる複数の解像度に
よる原稿読取りの例を示したものである。図2におい
て、原稿台1aには、5枚の小サイズの原稿2a〜2e
が載置されている。解像度切替えは、副走査方向にブロ
ック化(あるいは切替ポイントを設定)して指示する。
図示の例では、先頭ブロックの原稿2a,2bに対して
800dpi、2番目のブロックの原稿2cに対して1
200dpi、3番目のブロックの原稿2dに対して2
400dpi、4番目のブロックの原稿2eに対しては
800dpiの解像度がそれぞれ指示されているものと
する。これらの指示は、図1の解像度テーブル13aに
設定される。
【0053】同様にして、図1の合焦調整手段14に
は、合焦調整時に実行すべき調整モードが設定される。
設定がない場合には予め定められたデフォルト値が選択
される。
【0054】図1において、原稿読取りの開始時および
解像度テーブル13aの設定に基づく解像度切替制御時
に、合焦調整手段14が起動され、予め選択されている
調整モードあるいはデフォルト値の調整モードにより、
合焦調整が行われる。
【0055】調整モードにおける合焦調整方法の条件に
ついては、オートフォーカス機構による自動合焦を行わ
せる方法がもっとも高精度に合焦させることができるの
で読取り品質が良くなるが、合焦に時間がかかるので読
取り速度は遅くなる。一方、マニュアル調整による方法
は、合焦精度が低くなるので読取り品質は悪くなる。し
かし簡単に調整されるので合焦に要する時間は短くな
る。また装置内既定値を用いて合焦を行わせる方法で得
られる読取り品質と読取り速度は、オートフォーカスに
よる場合とマニュアル調整による場合のほぼ中間的な結
果が得られる。
【0056】合焦調整位置の条件については、合焦調整
位置をオートフォーカスにより自動検出する方法と利用
者が位置を指定する方法の読取り品質が高く、装置内既
定調整値などの固定された値を用いる方法の読取り品質
はやや低くなる。また読取り速度は、読取り品質に逆比
例した形で現れる傾向がある。
【0057】
【発明の実施の形態】図3は図1における合焦調整手段
14の1実施の形態についてその細部構成を示したもの
である。図中の各ブロックの手段はそれぞれプログラム
によって実現される。
【0058】図3において、21は読取前段階での条件
指示手段であり、図1の原稿台1a上での読取りエリア
指定と、写真画像や文字画像の原稿に対する階調補正な
どを行うための画像補正パラメータ指定と光学解像度に
対応する読取りレンズの指定と、補間解像度を含む読取
り解像度指定と、合焦調整方法条件と合焦調整位置条件
による読取り品質パラメータ指定と、読取り開始指示の
各機能を有している。
【0059】22は、基準シートの画像取得手段であ
り、図1の合焦調整用基準シート19の基準面画像の読
取りを行う。
【0060】23は、装置内既定合焦調整手段であり、
予め装置内既定調整値を取得するため、合焦調整用基準
シート19の基準面あるいは原稿内検出位置でレンズユ
ニット6の合焦調整を行なわせるものである。
【0061】24は、原稿上での合焦位置検出手段であ
り、画像取得手段24a、合焦位置検出手段24b、移
動手段24cからなる。画像取得手段24aにより読取
りエリア内の原稿画像を読取り、読取った原稿画像の特
性を合焦位置検出手段24bで解析して、合焦調整位置
を検出し、その検出した位置へ移動手段24cにより読
取ユニット3を移動させる。
【0062】25は、読取り原稿内の合焦調整手段であ
り、原稿上での合焦位置検出手段24が検出した原稿上
の合焦調整位置において光学系の合焦調整を実現する。
【0063】26は、装置内保持既定合焦値設定手段で
あり、装置が予め取得しておいた原稿内合焦位置と合焦
調整値を設定、これらの値を用いての合焦調整を行わせ
る。
【0064】27は、マニュアル合焦位置指示手段であ
り、マニュアルで合焦を行う場合の調整位置を保持して
おいてその位置を指示する。
【0065】28は、前回の合焦位置指示手段であり、
前回の原稿読取りで合焦に用いられた調整位置を保持し
ておいてその位置を指示する。
【0066】29は、調整位置への移動手段であり、予
め検出された原稿内位置あるいは、指定された原稿内位
置への読取ユニット3の移動を行わせる。
【0067】30は、本スキャン/プレスキャン手段で
あり、合焦調整後の原稿読取りを実行する。
【0068】なお、図3中に示された番号(1)〜(1
0)は、選択された調整モードの種類を表しており、図
4に詳細を示す。
【0069】図4は、図3の読取前段階での条件指示手
段21内での読取品質パラメータ指定機能の指定メニュ
ーと調整モード(1)〜(10)との対応を示してい
る。指定メニューは、合焦調整方法条件のメニューと、
合焦調整位置条件のメニューとの組み合わせで表され
る。
【0070】合焦調整方法条件のメニューは、次のA、
B、C、Dからなり、 A:オートフォーカスユニットによる自動調整 B:装置内既定調整値の使用による調整 C:マニュアル調整 D:前回読取り時の調整値による調整 合焦調整位置条件のメニューは、次のa、b、cからな
る。
【0071】a:未検出(合焦調整位置を検出しない) b:オートフォーカスユニットを用いての位置検出 c:利用者指定位置の使用 これらの2つのメニューの各々で条件1つずつ選択する
ことにより、1つの調整モードが決定される。たとえば
Aのオートフォーカスユニットによる自動調整とbのオ
ートフォーカスユニットを用いての位置検出をメニュー
で指定すれば、調整モードは(2)となる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明は原稿読取装置に
おける読取り品質と読取り速度の各々に対する利用者か
らの多様な要求に応えて合焦調整条件を選択することが
できるため、常に装置の読取り性能を利用環境に対応さ
せて動作させることができ、低コストで使い勝ってのよ
い原稿読取装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原稿読取装置の基本構成図であ
る。
【図2】異なる複数の解像度による原稿読み取りの例の
説明図である。
【図3】合焦調整手段の1実施の形態の説明図である。
【図4】読取品質パラメータ指定メニューと調整モード
の対応説明図である。
【図5】従来のフラットベット型原稿読取装置の説明図
である。
【図6】従来の解像度切替方式の説明図である。
【図7】レンズユニットを用いた解像度切替方式の原理
説明図である。
【図8】読取ユニットの1具体例の説明図である。
【符号の説明】
1:原稿読取装置 2:原稿 3:読取ユニット 4:光源 5:ミラー 6:レンズユニット 7:CCD基板 8,9,10: モータ 11:原稿読取制御部 12:解像度切替制御手段 13:解像度指示手段 14:合焦調整手段 15:合焦調整方法条件デーブル 16:合焦調整位置条件テーブル 17:モード選択手段 18:合焦調整条件指示手段 19:合焦調整用基準シート

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面から撮像素子までのレンズを含む
    光学系を制御して合焦調整を行う原稿読取装置におい
    て、 異なる条件で合焦調整を行う選択可能な複数の調整モー
    ドを設けたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、選択可能な複数の調
    整モードの異なる条件には、光学系の合焦を、自動調整
    するか、装置内に予め設定されているデフォルト値を用
    いて調整するか、の合焦調整方法条件が含まれているこ
    とを特徴とする原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、合焦調整条件には、
    さらにマニュアルによる調整が含まれていることを特徴
    とする原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3において、選択
    可能な複数の調整モードの異なる条件には、合焦調整を
    行う位置を、固定の基準位置とするか、原稿面で自動検
    出するか、の合焦調整位置条件が含まれていることを特
    徴とする原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、合焦調整位置条件に
    は、さらに合焦調整を行う位置を予め指定した位置とす
    るものが含まれていることを特徴とする原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿を照射する光源と、原稿の画像を結
    像するための光学ユニットであって、異なる複数の解像
    度に対応する複数個の光学ユニットと、該複数個の光学
    ユニット中の指示された解像度に対応する1つの光学ユ
    ニットを選択的に光路中に移動させる解像度切替制御手
    段と、 光学ユニットを含む光学系を制御して合焦を調整する合
    焦調整手段とを備え、 上記合焦調整手段は、異なる仕方で合焦調整を行う選択
    可能な複数の調整モードを有することを特徴とする原稿
    読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、合焦調整手段は、原
    稿読取りの開始を指示する前または後に、調整モードを
    選択する調整モード選択手段を有し、選択された調整モ
    ードにより合焦調整を行うようにしたことを特徴とする
    原稿読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、調整
    モードの1つは、装置の基準面で合焦調整を行うもので
    あることを特徴とする原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項7において、調整
    モードの1つは、原稿中で合焦調整を行う位置を予め検
    出し、検出した位置で合焦調整を行うものであることを
    特徴とする原稿読取装置。
  10. 【請求項10】 請求項6または請求項7において、調
    整モードの1つは、原稿の検出位置あるいは任意の指示
    された位置で合焦調整を行うものであることを特徴とす
    る原稿読取装置。
  11. 【請求項11】 請求項8において、合焦調整手段は、
    装置の基準面で合焦調整を行う補正機能による合焦調整
    を行うため、該装置の基準面での合焦調整を指示する基
    準面合焦指示手段を有することを特徴とする原稿読取装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項8において、合焦調整手段は、
    装置の基準面で合焦調整を行う補正機能による合焦調整
    を行うため、予め求められた装置基準面の合焦調整値を
    保持しておく基準面合焦調整値保持手段を有することを
    特徴とする原稿読取装置。
  13. 【請求項13】 請求項10において、合焦調整手段
    は、任意の指示された位置で合焦調整を行う調整モード
    による合焦調整を行うため、原稿中の合焦調整位置を指
    示する原稿中合焦調整位置指示手段を有することを特徴
    とする原稿読取装置。
  14. 【請求項14】 請求項6または請求項7において、調
    整モードの1つは、光学ユニットの合焦のための調整値
    を指示する調整値指示手段を有し、該指示された調整値
    により光学ユニットの合焦調整を行うものであることを
    特徴とする原稿読取装置。
  15. 【請求項15】 請求項6または請求項7において、調
    整モードの1つは、以前の原稿読取りで求められた合焦
    調整値を保持する合焦調整値保持手段と、該保持された
    合焦調整値を用いて合焦調整を指示する合焦調整手段と
    を有して、該指示された合焦調整値により合焦調整を行
    うものであることを特徴とする原稿読取装置。
  16. 【請求項16】 請求項8において、装置基準面での合
    焦調整後に直ちに原稿読取りを実行することを特徴とす
    る原稿読取装置。
  17. 【請求項17】 請求項8において、装置基準面での合
    焦調整後、原稿中で合焦調整を行うための位置を検出
    し、該検出した位置で合焦調整を行った後、原稿読取り
    を実行するようにしたことを特徴とする原稿読取装置。
  18. 【請求項18】 請求項8において、装置基準面での合
    焦調整後、原稿中の指示された位置で合焦調整を行い、
    その後に原稿の読取りを実行するようにしたことを特徴
    とする原稿読取装置。
  19. 【請求項19】 請求項12において、保持された装置
    基準面の合焦調整値を用いて合焦調整を行い、その後に
    原稿の読取りを実行するようにしたことを特徴とする原
    稿読取装置。
  20. 【請求項20】 請求項12において、原稿中で合焦調
    整を行う位置を検出し、該検出された位置で、保持され
    ている装置基準面における合焦調整値を用いて合焦調整
    を行い、その後に原稿の読取りを実行するようにしたこ
    とを特徴とする原稿読取装置。
  21. 【請求項21】 請求項12において、保持されている
    装置基準面における合焦調整値を用い、原稿中の指示さ
    れた位置で合焦調整を行い、その後に原稿の読取りを実
    行するようにしたことを特徴とする原稿読取装置。
  22. 【請求項22】 請求項15において、保持されている
    以前の読取りで求められた合焦調整値により合焦調整を
    行い、次に原稿中で合焦調整を行う位置を検出し、該検
    出した位置でさらに合焦調整を行い、その後に原稿の読
    取りを実行するようにしたことを特徴とする原稿読取装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項15において、保持されている
    以前の読取りで求められた合焦調整値により合焦調整を
    行い、次に原稿中の指示された位置で合焦調整を行い、
    その後に原稿の読取りを実行するようにしたことを特徴
    とする原稿読取装置。
  24. 【請求項24】 請求項15において、保持されている
    以前の読取りで求められた合焦調整値により合焦調整を
    行った後、原稿の読取りを実行するようにしたことを特
    徴とする原稿読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413045B1 (ko) * 2001-04-02 2003-12-31 이택형 컴퓨터용 카메라를 이용한 이미지 스캐닝장치 및 그이미지 처리방법

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