JP3362927B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3362927B2
JP3362927B2 JP24104993A JP24104993A JP3362927B2 JP 3362927 B2 JP3362927 B2 JP 3362927B2 JP 24104993 A JP24104993 A JP 24104993A JP 24104993 A JP24104993 A JP 24104993A JP 3362927 B2 JP3362927 B2 JP 3362927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば35mmフィルム
などの画像を読み取る画像読取装置に係り、特に画像の
最も合焦したい部分を容易に合焦させることのできる画
像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の35mmフィルム原稿上の画像を読
み取るために使用する画像読取装置の一例の構成を図1
0に示す。図10において、フィルムマウントに収めら
れたフィルム原稿2は、フィルムホルダ5に保持されて
いる。フィルム原稿2は所定の照明光源1により照明さ
れ、その透過光により結像レンズ3を介してラインCC
Dなどからなる撮像素子4の受光面上にフィルム原稿2
の画像が結像する。また、フィルムホルダ5はステップ
モータ7により回転する副走査送りネジ6により、光軸
と交叉する方向に平行移動が可能である。さらに撮像素
子4はその主走査方向が結像画像の移動方向に直交する
方向に配置されている。
【0003】ステップモータ7及び撮像素子4は、それ
ぞれスモップモータ駆動回路11及びタイミング発生回
路12を介して制御回路10によって制御され、撮像素
子4の画像信号出力はステップモータ7の位置情報とと
もに、前置増幅器8により増幅されA/Dコンバータ9
によりデジタルデータに変換されて、制御回路10に入
力される。
【0004】また、制御回路10は、ステップモータ7
を動作させることによりフィルムホルダ5を間欠移動さ
せ、各移動毎に撮像素子4からのライン状の画像信号出
力をデジタルデータとして取り込んでいく。そして制御
回路10から受け取ったデータはメモリ13上に格納さ
れ、必要な場合にはインターフェース14を通じて外部
機器に出力され、画像データとして目的に応じて利用さ
れる。
【0005】上記のように構成された画像読取装置に装
着されるフィルムは湾曲性が強く、またフィルムマウン
トの形状も個々に異なる。このため読み取る原稿が変る
たびに焦点位置がずれる。装置の焦点深度が十分深く、
原稿毎の焦点位置のずれ量が焦点深度内におさまる場合
には、画像を読み取る毎に焦点を合わせ直す必要はな
い。しかし装置を小型化しようとする場合、読取り光学
系の光学距離を短縮する必要があり、焦点深度を十分深
くすることができないことがある。また、読取り速度を
速くするために光学系の絞り径を大きくした場合にも、
焦点深度は浅くなる。このように焦点深度を十分に深く
できない場合は、画像を読み取る毎に焦点を合わせる必
要が生じる。
【0006】この問題を解決するための提案としては、
例えば特開平4−198929号公報に記載されたよう
に、フィルム原稿上の画像を撮像素子の受光面に結像さ
せる光学系と、前記光学系の焦点位置を調節する焦点調
節手段と、前記フィルム原稿の合焦点を検出する検出手
段と、画像読取り時に前記フィルム原稿が前記光学系の
焦点深度内にあるように前記焦点調節手段を制御する制
御手段とを備えた画像読取装置が公知である。
【0007】前記フィルム原稿の合焦点を検出する検出
手段として、従来は副走査方向のある1ラインを合焦位
置として指定し、その指定された1ラインの全部の画像
データをもとに合焦位置を検出することにより、指定ラ
インの近傍で読取り画像が合焦するようにフィルム面の
位置を前記焦点調節手段により移動させていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ム原稿は湾曲性が強いため、副走査方向にも焦点深度を
超えて湾曲している可能性がある。この場合、副走査方
向1ラインを合焦範囲として指定するだけでは、指定さ
れた1ライン内には合焦点がなく、十分に合焦した画像
を得ることができない。また、使用者が特定位置で合焦
した画像を要求する場合、合焦範囲をライン指定するだ
けでは不十分である。さらに読取り画像の画質や状態に
よっても、指定点近傍で合焦位置が検出できず読取りが
不可能になるなどの問題があった。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、使用者が指定する特定点または特定範囲にお
いて、合焦した画像を得ることができる画像読取装置を
提供することを第1の目的とする。
【0010】また、今回設定した特定点または特定範囲
においてフィルムの画像読取りが不可能な場合に、過去
に設定した特定点または特定範囲で合焦可能とする画像
読取装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、原稿2の画像を結像さ
せる結像手段としての結像レンズ3と、結像レンズ3に
より結像された原稿2の画像を主走査方向に電気変換す
る1次元型の光電変換手段としての撮像素子4と、原稿
2または撮像素子4の少なくともいずれか一方を副走査
方向に移動させる駆動手段としてのステッピングモータ
101とを備えた画像読取装置において、撮像素子4の
主走査方向の任意点とステッピングモータ101で駆動
する副走査方向の任意点とを設定する位置設定手段とし
ての制御回路10と、制御回路10によって設定された
任意点において撮像素子4から出力される電気信号によ
り、結像レンズ3のデフォーカス量を算出するデフォー
カス量算出手段としての制御回路10と、制御回路10
により所定のデフォーカス量が算出できたか否かを判断
する判断手段と、前記判断手段により所定のデフォーカ
ス量が算出できたと判断された場合、制御回路10によ
り出されたデフォーカス量に基づいて結像レンズ3によ
る焦点位置を調節する調節手段としての合焦カム部材1
18とを備え、ステッピングモータ101は、所定のデ
フォーカス量が算出できないと判断された場合、制御回
路10によって設定された副走査方向の任意点の近傍
に、原稿2又は撮像素子4の少なくともいずれか一方を
駆動することを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の画像読取装置は、原稿2
の画像を結像させる結像手段としての結像レンズ3と、
結像レンズ3により結像された原稿2の画像を主走査方
向に電気変換する1次元型の光電変換手段としての撮像
素子4と、原稿2または撮像素子4の少なくともいずれ
か一方を副走査方向に移動させる駆動手段としてのステ
ッピングモータ101とを備えた画像読取装置におい
て、所定の幅内に設定された撮像素子4の主走査方向の
任意点とステッピングモータ101で駆動する副走査方
向の任意点とを設定する位置設定手段としての制御回路
10と、制御回路10によって設定された任意点におい
て、撮像素子4から出力される電気信号により、結像レ
ンズ3のデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出
手段としての制御回路10と、制御回路10により所定
のデフォーカス量が算出できたか否かを判断する判断手
段と、前記判断手段により所定のデフォーカス量が算出
できたと判断された場合、制御回路10により算出され
たデフォーカス量に基づいて、結像レンズ3による焦点
位置を調節する調節手段としての合焦カム部材118と
を備え、所定のデフォーカス量が算出できないと判断さ
れた場合、制御回路10が主走査方向の任意点の所定の
幅を拡大した幅に設定し、かかる拡大された主走査方向
の範囲内において、撮像素子4から出力される電気信号
により、結像レンズ3のデフォーカス量を算出すること
を特徴とする。
【0013】請求項3に記載の画像読取装置は、所定の
幅は制御回路10で設定された主走査方向の任意点を中
心として均等に分けられていることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の画像読取装置は、所定の
幅は制御回路10で設定された主走査方向の任意点を中
心として不均等に分けられていることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の画像読取装置は、所定の
幅の始点と終点との2点を制御回路10で設定すること
を特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項に記載の本発明は、原稿2の画像
を結像させる結像手段としての結像レンズ3と、結像レ
ンズ3により結像された原稿2の画像を主走査方向に電
気変換する1次元型の光電変換手段としての撮像素子4
と、原稿2または撮像素子4の少なくともいずれか一方
を副走査方向に移動させる駆動手段としてのステッピン
グモータ101とを備えた画像読取装置において、撮像
素子4の主走査方向の任意点とステッピングモータ10
1で駆動する副走査方向の任意点とを設定する位置設定
手段としての制御回路10と、制御回路10によって設
定された現在及び過去の任意点を記憶する記憶手段とし
てのメモリ13と、制御回路10によって設定された任
意点において撮像素子4から出力される電気信号によ
り、結像レンズ3のデフォーカス量を算出する制御回路
10と、現在の任意点において、制御回路10により所
定のデフォーカス量が算出できたか否かを判断する判断
手段とを備え、前記判断手段により所定のデフォーカス
量が算出できないと判断された場合に、過去の任意点に
おいてデフォーカス量を算出することを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1乃至5に記載の画像読取装置において
は、使用者が指定する主走査方向の任意点を含む所定の
幅内のデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量に
基づいて合焦カム部材118により原稿2の位置を移動
して、結像レンズ3による焦点位置を原稿2上に一致さ
せることにより、主走査方向の全域のデフォーカス量を
算出し合焦させる場合に比べて、容易に所望の合焦した
画像を得ることができる。
【0021】また、主走査方向の所定の幅内で所定のデ
フォーカス量が算出できない場合に、前記所定の幅を副
走査方向と主走査方向との少なくともいずれか一方に拡
大することにより、所定のデフォーカス量を算出して合
焦した画像を得ることができる。
【0022】請求項に記載の画像読取装置において
は、前記のように所定の幅を拡大しても所定のデフォー
カス量が算出できない場合に、過去の画像読取時に設定
された所定のデフォーカス量が算出された任意点におけ
るデフォーカス量に基づいて焦点位置を調節することに
より、合焦した画像を得ることができる。
【0023】図1及び図2に本発明に用いる画像読取装
置の一例の構成を示す。なお図1及び図2に示す画像読
取装置は本出願人が先に特願平4−230057号によ
り出願した画像デシタル化装置と同じであり、機械的部
分のみ示す。
【0024】図1において、通常のステッピングモータ
101は画像読取装置全体を収納するハウジング102
のフランジ102aに固定されている。光源、各種ミラ
ー、ディテクタアレイなどの電気的、光学的素子は、図
を明瞭にするために図示を省略してある。モータ101
の出力軸には小ギア103が固定されており、小ギア1
03はシャフト104に固定されたアイドラギア105
に噛合している。シャフト104はモータ101の出力
軸に平行に配置されており、1対の軸受106、107
を介してハウジング102に回転自在に支持されてい
る。またシャフト104には長手方向に移動可能な1対
のラック108、109にそれぞれ噛合するピニオン1
10、111が固定されており、ラック108、109
はそれぞれ搬送キャリッジ112に剛直に連結されてい
る。
【0025】搬送キャリッジ112はシャフト104に
対して直角方向に設けられたそれぞれ左右1対の上ロッ
ド113及び下ロッド114により、往復移動可能に案
内されている。またハウジング102の前面には前パネ
ル115が固定されており、前パネル115の搬送キャ
リッジ112に対向する位置には矩形状の開口部116
が形成されている。さらに上ロッド113の前パネル1
15から離れた側の端部はキャリッジ112により支持
され、前パネル115に隣接した側の端部は少量だけ垂
直に移動できるようになっている。
【0026】搬送キャリッジ112は平行に一体に形成
された上部シェル112aと下部シェル112bとから
なっており、上部シェル112a及び下部シェル112
bはそれぞれに固定された図示しないブッシュ状の軸受
を介して、それぞれ上ロッド113及び下ロッド114
に摺動自在に支持されている。また1対の上ロッド11
3はそれぞれバネ117(図1では一方のみを示す)に
より下方に押圧されており、ラック108、109をそ
れぞれピニオン110、111に押圧し、完全に噛合す
るようにしている。さらにピニオン110、111はそ
れぞれラック108、109を回動させるピボット軸と
して作用する。
【0027】ハウジング102の前パネル115側には
図2に拡大して示すように、上ロッド113に対して直
角の方向に、丸棒状の合焦カム部材118がハウジング
102に回転自在に支持されている。合焦カム部材11
8には左右1対のくぼみ119が扁心して形成されてお
り、左右1対の上ロッド113の前パネル115側の一
端はそれぞれくぼみ119内で支持されている。また合
焦カム部材118の一端には円板状の合焦ノブ120が
同心上に固定されており、合焦ノブ120の一部は前パ
ネル115に形成されたスロット121から突出してお
り、スロット121から突出した合焦ノブ120を手動
で回転させることにより合焦カム部材118を回転さ
せ、くぼみ119を介して上ロッド113の高さ調整を
行うようになっている。すなわち上ロッド113を介し
てキャリッジ112を昇降させ、フィルムを例えば約1
mm昇降できるようになっている。また図2に示す符号1
22は合焦ノブ120に固定され、前パネル115に係
合して合焦ノブ120の回転範囲を規制するストッパで
ある。
【0028】なお、オートフォーカスを可能とするため
に、図2に示すようにステップモータ123で回転駆動
されるウォームギア124を設け、合焦カム部材118
の一端に設けられた図示しないピニオンを有する摩擦ク
ラッチを介して合焦カム部材118を回転させるように
してもよい。
【0029】次に上記のように構成された画像読取装置
を用いて合焦検出を行うとき、合焦指定位置として特定
の1点または1範囲を指定した場合、前記合焦指定位置
を中心として合焦検出を行う方法を、図3に示すフロー
図を参照して説明する。
【0030】まずステップS1で使用者が合焦指定位置
aを指定する。次にステップS2で、ステップS1で指
定された合焦指定位置aに応じて、主走査方向をx、副
走査方向をyとした場合の合焦検出範囲(δx、δy)
を設定する。合焦検出範囲の設定方法については後述す
る。次にステップS3でステップモータ101を駆動し
て、フィルムの副走査方向の位置を合焦検出範囲δy内
に移動する。
【0031】本実施例では、フィルム原稿上の各位置に
対応する各画素における出力のコントラストが最大とな
る状態をもって、その位置での合焦状態としている。す
なわち、ステップS4において、図4に示すサブルーチ
ンをコールし、ステップS41で合焦カム部材118を
回転し、焦点調節位置Zをリセットし、Z=Z0とす
る。同時に最大コントラスト値Cmax 及び最大コントラ
ストを与える焦点調節位置Zmax をリセットし、Cmax
=0、Zmax =0とする。次にステップS42で、合焦
検出範囲(δx、δy)内のライン画像データを読み取
る。このとき画像ラインが合焦検出範囲内にあるうち
は、1ライン分の画像読取りが終了するごとに、ステッ
プモータ101を駆動してフィルムの副走査位置を移動
し、合焦検出範囲すべてにわたって画像を読み取る。
【0032】次にステップS43で、各画素における出
力のコントラストCzを、隣接する画素間の出力差を求
めてその總和を得ることにより計算する。次にステップ
S44で、ステップS43により求められたコントラス
トCzが最大コントラストであるかどうかを判別し、最
大であればステップS45でCzを最大コントラスト値
Cmax とし、このときの焦点調節位置Zを合焦点Zmax
として記憶装置に記憶する。
【0033】ステップS42乃至ステップS45の動作
を焦点調節位置Zを移動させて繰り返す。すなわち、ス
テップS46において、焦点調節位置Zの移動が全段階
終了したか否かを判別し、終了していない場合はステッ
プS47で焦点調節位置Zを次の位置に移動させ、ステ
ップS42に戻って同様の手順を繰り返す。なお、ステ
ップS44でコントラストCzが最大コントラストでな
い場合は、コントラスト値Cz及びこのときの焦点調節
位置Zを記憶せず、そのままステップS46に移る。
【0034】ステップS46で焦点調節位置Zの移動が
全段階終了したと判別された場合は、ステップS45に
おいて記憶装置に記憶された焦点調節位置Zが合焦点Z
maxとなる。なお、上記フロー図では焦点調節位置Zの
移動を全段階終了するまでコントラストCzの測定を繰
り返したが、これは必ずしも全段階行う必要はなく、コ
ントラストCzの値が所定値を超えた時点で測定を終了
し、その位置をもって合焦点Zmax と見なしてもよい。
【0035】次に図3に示すフロー図に戻り、ステップ
S4で最大コントラスト値Cmax 及び最大コントラスト
を与える焦点位置Zmax を検出すると、ステップS5に
おいて得られた最大コントラスト値Cmax が合焦検出に
おけるしきい値Cthを超えているかを判定する。超えて
いればステップS6で、合焦点をZmax として合焦検出
を終了する。Cmax がしきい値Cthを超えていない場合
は、ステップS7で合焦検出範囲(δx、δy)を変更
し、ステップS8で、変更した合焦検出範囲が合焦指定
位置aの近傍と見なせる範囲内にあるか否かを判別す
る。近傍であると判別された場合は、ステップS3に戻
って同様の手順を繰り返す。近傍外であると判別された
場合は、ステップS9で、合焦指定位置aの近傍におけ
る合焦検出は不可能とみなして、一連の合焦検出を終了
する。
【0036】ステップS9において合焦検出が不可能と
された場合にもそのフィルム画像の読み取りを行える状
態にするためには、焦点調節位置を何らかの位置に設定
する必要がある。この場合の手順を図5に示すフロー図
を参照して説明する。ステップS101において、合焦
検出不可能フィルムの前に読み込んだフィルムが存在す
るか否かを判別する。存在する場合はステップS102
において、前記合焦検出不可能フィルムを読む直前に読
んだ別のフィルム原稿における合焦位置を、合焦検出不
可能フィルムにおける合焦位置と見なして焦点調節を行
う。
【0037】これは、使用者が連続して原稿読取りを行
う場合には、同一種類のフィルムマウントを使用する頻
度が高く、同一のフィルムマウントを使用する場合はそ
の焦点位置は大きく変化しない可能性が高いからであ
る。
【0038】ステップS101において、合焦検出不可
能フィルムを読み取る前に他のフィルムを読み込んでい
ない場合には、ステップS103において、焦点位置を
事前に設定した所定値に調節する。なお、ステップS1
01において、事前に読み込んだフィルムが存在する場
合でも、所定値に焦点調節を行ってもよい。
【0039】図6に合焦指定位置として1点a(x0、
y0)を指定し、合焦検出範囲としてa点を中心に(δ
x、δy)、すなわち(x0±d/2、y=0)を設定
した場合を示す。図6において、Aが図3に示すフロー
図のステップS2で設定する合焦検出範囲である。検出
範囲A内で合焦検出が終了しなかった場合、ステップS
7において合焦検出範囲(δx、δy)をBに示すよう
に(x±d/2、y0+W)に変更する。検出範囲B内
でも合焦検出が終了しなかった場合は、C、Dに示すよ
うに副走査方向に合焦検出範囲を変更していく。
【0040】図7に合焦指定位置として1点a(x0、
y0)を指定し、合焦検出範囲としてa点を中心に(x
0±d/2、y=0)を設定した場合を示す。図7にお
いて、Eが図3に示すフロー図のステップS2で設定す
る合焦検出範囲である。Eで示す合焦検出範囲でも合焦
検出が終了しなかった場合は、ステップS7において合
焦検出範囲をFで示すように(X0±D/2、y=0)
に変更する。Fで示す合焦検出範囲でも合焦検出が終了
しなかった場合は、同様に主走査方向の検出範囲をさら
に広げることにより、合焦検出範囲を変更していく。
【0041】図7に示す合焦検出範囲E、Fを図8に示
すように、a(x0、y0)点を中心に主走査方向に左
右対称でなくG(x0+d1 、y=0)、(x0−
2 、y=0)、またはH(x0 +D1 、x0 −D2
y=0)としてもよい。この場合、合焦指定位置として
1点aを指定するのではなく、d1 、d2 を使用者が指
定することもできる。また、合焦指定位置a点が画面の
端部に位置していた場合には、d1 、d2 のうちいずれ
かをゼロにすることにより合焦検出を行うことができ
る。さらに合焦検出範囲G、H内でも合焦検出が終了し
なかった場合、図6、7に示す合焦検出範囲を組み合わ
せることによりその範囲を変更してもよい。
【0042】また、合焦指定位置として点a(x0、y
0)を指定するのではなく、図9に示すようにIで示す
範囲(x0、y0)(x1、y1)を指定し、この範囲
Iを合焦検出範囲としてもよい。さらに、この範囲Iで
合焦検出が終了しない場合は、合焦指定範囲をJで示す
範囲(x0−d1、y0−d2)(x1+d3、y1+
d4)に拡大し、順次同様に合焦検出範囲を拡大するこ
とにより、合焦検出範囲の変更を行う。
【0043】上記の合焦指定位置の指定及び合焦検出範
囲の設定、変更は、図6乃至図9に示す各例をそれぞれ
別々に実施するだけではなく、組み合わせて実施しても
よい。
【0044】本実施例によれば、使用者が特定点または
特定範囲を1ケ所指定し、指定のなるべく近傍で合焦点
を検出するようにしたので、指定点を中心として合焦し
た画像を容易に得ることができる。また、読み取り対象
画像の画質や状態によって、指定点近傍で合焦位置を検
出できない場合でも、前のフィルムの読み取りを行って
いた場合は前回の合焦点に、そうでない場合は所定値
に、それぞれ合焦機構を調節することにより、合焦不可
能とされたフィルムの画像の読み取りを可能とすること
ができる。
【0045】上記実施例では、合焦点の検出を映像出力
のコントラストを利用して行う場合について説明した
が、合焦点の検出は他の方法で行ってもよい。例えば合
焦点検出のために独自の光学系を設け、位相差検出法な
どの方法で検出したり、単純な距離実測法や、物理的な
測定センサなどを利用したものでもよい。さらに本実施
例ではフィルム原稿面の位置を移動することにより焦点
調節を行う場合について説明したが、焦点調節方法もこ
の方法に限定されるものではなく、他の方法であっても
よい。
【0046】また、上記実施例では、フィルムを副走査
方向へ移動させたが、撮像素子及び光学系を移動させフ
ィルムを固定しておいてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば、使用者が合焦位置を指定し、この合焦指
定位置の近傍に合焦検出範囲を設定するようにしたの
で、合焦指定位置を中心として容易に合焦した画像を得
ることができる。
【0048】また、合焦指定位置近傍で合焦位置を検出
できない場合は、前回の画像読取時の合焦点を合焦点と
するか、予め設定された所定値に焦点調整を行うように
したので、合焦不可能とされたフィルムの画像読取りが
可能となる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の一実施例の搬送機構の
構成を示す部分破断斜視図である。
【図2】図1の合焦調整機構部の構成を示す部分破断斜
視図である。
【図3】本発明の合焦検出手順を示すフロー図である。
【図4】図3のコントラストを検出する手順を示すサブ
ルーチンのフロー図である。
【図5】本発明の合焦検出において、合焦検出不可能と
判断された場合の焦点調節を行う手順を示すフロー図で
ある。
【図6】本発明の合焦指定位置、合焦検出範囲及びその
変更方法の第1の例を示す説明図である。
【図7】本発明の合焦指定位置、合焦指定範囲及びその
変更方法の第2の例を示す説明図である。
【図8】本発明の合焦指定位置、合焦検出範囲及びその
変更方法の第3の例を示す説明図である。
【図9】本発明の合焦指定位置、合焦検出範囲及びその
変更方法の第4の例を示す説明図である。
【図10】従来の画像読取装置の一例の構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
2 原稿 3 撮像レンズ(結像レンズ) 4 撮像素子 101 ステッピングモータ(駆動手段) 118 合焦カム部材(焦点調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−180336(JP,A) 特開 平2−136844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を結像させる結像手段と、 前記結像手段によって結像された前記画像を主走査方向
    に電気変換する一次元型の光電変換手段と、 前記原稿または、前記光電変換手段の少なくともいずれ
    か一方を副走査方向に移動させる駆動手段とを備えた画
    像読取装置において、 前記光電変換手段の前記主走査方向の任意点と前記駆動
    手段で駆動する前記副走査方向の任意点とを設定する位
    置設定手段と、 前記位置設定手段によって設定された前記任意点におい
    て、前記光電変換手段から出力される電気信号により、
    前記結像手段のデフォーカス量を算出するデフォーカス
    量算出手段と、前記デフォーカス量算出手段により所定のデフォーカス
    量が算出できたか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記所定のデフォーカス量が算出で
    きたと判断された場合、 前記デフォーカス量算出手段に
    より算出された前記デフォーカス量に基づいて、前記結
    像手段による焦点位置を調節する調節手段とを備え 前記駆動手段は、前記所定のデフォーカス量が算出でき
    ないと判断された場合、前記位置設定手段によって設定
    された前記副走査方向の前記任意点の近傍に、前記原稿
    又は前記光電変換手段の少なくともいずれか一方を駆動
    する ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿の画像を結像させる結像手段と、 前記結像手段によって結像された前記画像を主走査方向
    に電気変換する一次元型の光電変換手段と、 前記原稿または、前記光電変換手段の少なくともいずれ
    か一方を副走査方向に移動させる駆動手段とを備えた画
    像読取装置において、 所定の幅内に設定された前記光電変換手段の前記主走査
    方向の任意点と前記駆動手段で駆動する前記副走査方向
    の任意点とを設定する位置設定手段と、 前記位置設定手段によって設定された前記任意点におい
    て、前記光電変換手段から出力される電気信号により、
    前記結像手段のデフォーカス量を算出するデフ ォーカス
    量算出手段と、 前記デフォーカス量算出手段により所定のデフォーカス
    量が算出できたか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記所定のデフォーカス量が算出で
    きたと判断された場合、前記デフォーカス量算出手段に
    より算出された前記デフォーカス量に基づいて、前記結
    像手段による焦点位置を調節する調節手段とを備え、 前記所定のデフォーカス量が算出できないと判断された
    場合、前記位置設定手段が前記主走査方向の前記任意点
    の前記所定の幅を拡大した幅に設定し、かかる拡大され
    た前記主走査方向の範囲内において、前記光電変換手段
    から出力される前記電気信号により、前記結像手段の前
    記デフォーカス量を算出する ことを特徴とす画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の幅は、前記位置設定手段で設
    定された前記主走査方向の前記任意点を中心として均等
    に分けられていることを特徴とする請求項2記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の幅は、前記位置設定手段で設
    定された前記主走査方向の前記任意点を中心として不均
    等に分けられていることを特徴とする請求項2記載の画
    像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の幅の始点と終点との2点を、
    前記位置設定手段で設定することを特徴とする請求項2
    記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿の画像を結像させる結像手段と、 前記結像手段によって結像された前記画像を主走査方向
    に電気変換する1次元型の光電変換手段と、 前記原稿または前記光電変換手段の少なくともいずれか
    一方を副走査方向に移動させる駆動手段とを備えた画像
    読取装置において、 前記光電変換手段の前記主走査方向の任意点と前記駆動
    手段で駆動する前記副走査方向の任意点とを設定する位
    置設定手段と、 前記位置設定手段によって設定された現在及び過去の
    任意点を記憶する記憶手段と、 前記位置設定手段によって設定された前記任意点におい
    て前記光電変換手段から出力される電気信号により、前
    記結像手段のデフォーカス量を算出するデフォーカス量
    算出手段と、 前記現在の任意点において、前記デフォーカス量算出手
    段により所定のデフォーカス量が算出できたか否かを判
    断する判断手段とを備え、 前記判断手段により所定のデフォーカス量が算出できな
    いと判断された場合に、前記過去の任意点においてデフ
    ォーカス量を算出することを特徴とする画像読取装置。
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