JPH1198329A - 画像読取装置と画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置と画像読取方法

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JPH1198329A
JPH1198329A JP9255070A JP25507097A JPH1198329A JP H1198329 A JPH1198329 A JP H1198329A JP 9255070 A JP9255070 A JP 9255070A JP 25507097 A JP25507097 A JP 25507097A JP H1198329 A JPH1198329 A JP H1198329A
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JP9255070A
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Yoshio Watanabe
義夫 渡邉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、白基準板あるいは黒基準板を読
取って白基準値あるいは黒基準値を生成する場合に、白
基準板あるいは黒基準板にごみが付着しているか否かを
判断ことができる。 【解決手段】 この発明は、白基準板あるいは黒基準板
を第1の位置にセットした状態で得られる第1の基準値
と、白基準板あるいは黒基準板を第1の位置から主走査
方向に距離S分ずらした第2の位置にセットした状態で
得られる第2の基準値とを生成し、第1の基準値と第2
の基準値との各画素データの差の絶対値が測定によるば
らつきの許容範囲となる値以下となっているか否かによ
り基準板にごみが付着しているか否かを判断するように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基準部材に対す
る読取結果に基づいて原稿の読取画像を補正する画像読
取装置と画像読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置は、原稿を載せる原
稿台(ガラス)、原稿を照明する照明装置(露光ラン
プ)と原槁からの反射光を反射する第1の鏡とを同架し
た第1のキャリッジ、上記第1の鏡からの光を反射する
第2、および第3の鏡を同架した第2のキャリッジ、第
3の鏡が反射した光を結像する光学レンズ、およびこの
光学レンズを介して入射される光を電気信号にCCDセ
ンサを有しており、第2のキヤリツジは、第1のキャリ
ッジの1/2の速度で原稿面を走査して原稿画像を読取
るようになっている。
【0003】このような画像読取装置では、照明装置に
よる照明のむらやCCDセンサの感光画素の感度ばらつ
き等を補正するための白基準とする白基準板と黒基準と
する黒基準板が原稿台の一端に設けられている。そし
て、原稿を読取る前に、黒基準板と白基準板を読取って
1ライン分の画素データとしての黒基準値、白基準値を
生成してメモリに記憶し、原稿を読取る際に黒基準値と
白基準値を用いて画像データの補正をおこなうシェーデ
ィング補正が行われている。
【0004】このようなシェーディング補正では、白基
準板、あるいは黒基準板にごみが付着していると、基準
値が大きくばらついてしまうために付着したごみや汚れ
の影響により原稿に忠実な読取を行うことができないと
いう不具合があった。
【0005】そこで、従来、黒基準板あるいは白基準板
に付着したごみの影響を少なくするため、黒基準板、白
基準板を複数ライン分読取ってその平均値を黒基準値K
(X)、白基準値W(X)としている。
【0006】そして、上記のように生成された黒基準値
K(X),白基準値W(X)を用いて、次の式により画
像データG(X)のシェーディング補正が行われる。シ
ェーディング補正後の画像データをG’(X)、kを所
定の定数とすると、 G’(X)=k×(G(X)−K(X))/(W(X)
−K(X)) という式によりシェーディング補正後の画像データG’
(X)が求められる。
【0007】しかし、ごみの濃度がそれぞれの基準板の
濃度から大きくはずれている場合やごみの大きさが複数
ラインにまたがる場合には、複数ラインを読取って生成
した基準値でもごみの影響を避けることはできない。
【0008】たとえば、白をより大きな値に対応づける
白基準板に付着した黒いごみは、真の白基準値より小さ
な白基準値を発生する。この真の値より小さな白基準値
K(X)を用いてシェーディング補正を行うと、上記の
式の分母が小さくなるため正しい白基準値を用いた場合
よりシェーデイング補正後の画像データG’(X)の濃
度値が大きくなり、白に近い値に補正される。このた
め、同一濃度の原稿を読取ってもごみの付着した位置に
対応する補正値が白に近い補正値になるため、白筋とし
て読取られることになるという問題がある。このため、
白基準板あるいは黒基準板にごみが付着している場合
に、ごみが付着していることを的確に判断して報知する
ことにより基準板に付着したごみを的確に除去すること
ができ、原稿に忠実な画像読取を行うことができる画像
読取装置が要望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、白基
準板や黒基準板にごみが付着していることを判断でき、
ごみが付着していることを判断した際に、その旨を報知
することにより基準板に付着したごみを的確に除去させ
ることができ、原稿に忠実な画像読取を行うことができ
るものが要望されているもので、白基準板や黒基準板に
ごみが付着していることを判断でき、ごみが付着してい
ることを判断した際に、その旨を報知することにより基
準板に付着したごみを的確に除去させることができ、原
稿に忠実な画像読取を行うことができる画像読取装置と
画像読取方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の画像読取装置
は、原稿台に載置された原稿の画像情報を読取る読取手
段と、基準濃度を有する基準部材に対する上記読取手段
での読取結果に基づいて、上記読取手段による原稿の画
像情報を補正するものにおいて、上記基準部材を第1の
位置からこの第1の位置とは異なる第2の位置に移動す
る移動手段、および上記第1の位置に位置する基準部材
に対する上記読取手段による読取信号と、上記移動手段
により上記基準部材を第2の位置に移動した際に、この
位置での基準部材に対する上記読取手段による読取信号
との比較により上記基準部材上のごみの有無を判断する
判断手段から構成されている。
【0011】この発明の画像読取装置は、原稿台に載置
された原稿の画像情報を読取る読取手段と、基準濃度を
有する基準部材に対する上記読取手段での読取結果に基
づいて、上記読取手段による原稿の画像情報を補正する
ものにおいて、上記基準部材を第1の位置からこの第1
の位置とは異なる第2の位置に移動する移動手段、上記
第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手段に
よる読取信号と、上記移動手段により上記基準部材を第
2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に対す
る上記読取手段による読取信号との比較により上記基準
部材上のごみの有無を判断する判断手段、およびこの判
断手段により上記基準部材上のごみの有りが判断された
際、上記基準部材上にごみがあることを報知する報知手
段から構成されている。
【0012】この発明の画像読取装置は、原稿台に載置
された原稿の画像情報を読取る読取手段と、基準濃度を
有する基準部材に対する上記読取手段での読取結果に基
づいて、上記読取手段による原稿の画像情報を補正する
ものにおいて、上記基準部材を第1の位置からこの第1
の位置とは異なる第2の位置に移動する移動手段、およ
び上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取
手段による読取信号と、上記移動手段により上記基準部
材を第2の位置に移動した際に、この位置での基準部材
に対する上記読取手段による読取信号との差をとること
により得られる値が所定値以下か否かで上記基準部材上
のごみの有無を判断する判断手段から構成されている。
【0013】この発明の画像読取装置は、原稿台に載置
された原稿の画像情報を読取る読取手段と、基準濃度を
有する基準部材に対する複数ラインの上記読取手段での
読取結果の平均値に基づいて、上記読取手段による原稿
の画像情報を補正するものにおいて、上記基準部材を第
1の位置からこの第1の位置とは異なる第2の位置に移
動する移動手段、および上記第1の位置に位置する基準
部材に対する複数ラインの上記読取手段による読取信号
の平均値と、上記移動手段により上記基準部材を第2の
位置に移動した際に、この位置での基準部材に対する複
数ラインの上記読取手段による読取信号の平均値との比
較により上記基準部材上のごみの有無を判断する判断手
段から構成されている。
【0014】この発明の画像読取装置は、原稿台に載置
された原稿の画像情報を読取る読取手段と、基準濃度を
有する基準部材に対する上記読取手段での読取結果に基
づいて、上記読取手段による原稿の画像情報を補正する
ものにおいて、上記原稿を読取走査する走査方向と同一
方向に、上記基準部材を第1の位置からこの第1の位置
とは異なる第2の位置に移動する移動手段、および上記
第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手段に
よる読取信号と、上記移動手段により上記基準部材を第
2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に対す
る上記読取手段による読取信号との比較により上記基準
部材上のごみの有無を判断する判断手段から構成されて
いる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1、図2は、この発明
に係る画像読取装置1の概略構成を示すものである。す
なわち、図1に示すように、画像読取装置1は、読取り
対象の原稿が載置される原稿台ガラス11、この原稿台
ガラス11上に載置された原稿を押える開閉自在な原稿
押え12、原稿台11上に載置された原稿を照明する光
源としての露光ランプ13、露光ランプ13からの光照
射による原稿からの反射光を光電変換するCCDセンサ
14を有している。なお、露光ランプ13には、その管
壁を一定温度に加熱するための加熱手段としての図示し
ないランプヒータが設置されている。
【0016】また、原稿台ガラス11の左端部には、原
稿を突き当てて原稿位置を測る原稿スケール16が設け
られ、この原稿スケール16と原稿台ガラスの間には、
黒の基準濃度となる黒基準板15aと白の基準濃度とな
る白基準板15bとを有する基準板15が設けられてい
る。
【0017】これらの黒基準板15aと白基準板15b
とは、図2に示すように、上端部が連結部材26を介し
て電磁ソレノイド25と連結され、下端部がバネ27に
連結されている。これにより、黒基準板15aおよび白
基準板15bは、電磁ソレノイド25の駆動により主走
査方向に移動されるようになっている。すなわち、電磁
ソレノイド25が駆動することにより連結部材26が主
走査方向と同一方向のa方向に支点26aを中心として
回動し、図2に破線で示すようになる。この結果、基準
板15がa方向に数mm移動する。また、電磁ソレノイ
ド25がオフした際に、ばね27の弾性力により基準板
15が引き戻されるようになっている。
【0018】露光ランプ13の側方には、露光ランプ1
3からの光を原稿Pに効率良く収束させるためのリフレ
クタ17が配設されている。また、露光ランプ13とC
CDセンサ14との間には、原稿PからCCDセンサ1
4に向かう光、すなわち、原稿Pからの反射光が通過さ
れる光路を折り曲げるための複数のミラー18、19、
20、および上記反射光をCCDセンサ14の受光面に
集束させるためのレンズ21などが配設されている。
【0019】そして、原稿台ガラス11上に載置された
原稿Pは、露光ランプ13および、ミラー18〜20か
らなる走査系が原稿台ガラス11の下面に沿って往復移
動することにより、その往復時に露光走査されるように
なっている。この場合、ミラー19、20は光路長を保
持するように、ミラー18の1/2の速度にて移動する
ようになっている。
【0020】上記走査系の走査による原稿Pからの反射
光、つまり、露光ランプ13の光照射による原稿Pから
の反射光は、ミラー18〜20によって反射された後、
レンズ21を通りCCDセンサ14に導かれ、原稿Pの
像がCCDセンサ14の受光面に結像されるようになっ
ている。
【0021】上記CCDセンサ14は、たとえば、1イ
ンチあたり600画素の感光素子で構成され、原稿Pあ
るいは白基準板15b、黒基準板15aの1ライン分の
画素をアナログ信号として出力するようになっている。
【0022】なお、露光ランプ13、CCDセンサ1
4、ミラー18〜20、およびレンズ21によって走査
ユニット22が構成されている。そして、露光ランプ1
3、リフレクタ17、および、ミラー18は第1キャリ
ッジ23に設けられ、ミラー19、20は、第2キャリ
ッジ24に設けられ、これらのキャリッジ23、24は
それぞれ図示しないモータによって移動されるようにな
っている。
【0023】図3は、画像読取装置1の制御系を示すも
のである。画像読取装置1は、全体を制御するCPU3
1、制御プログラム等が記憶されたいるROM32、デ
ータ記憶用のRAM33、CCDセンサ14を駆動する
CCDドライバ35、露光ランプ13、ミラー18、1
9、20等を移動するモータの回転を制御するスキャナ
モータドライバ36、黒基準値を記憶する黒ラインメモ
リ34a、および白基準値を記憶する白ラインメモリ3
4bを有する1ラインごとの画素データを記憶するライ
ンメモリ34、電磁ソレノイド25を駆動させるソレノ
イドドライバ37、CCDセンサ14からの信号を処理
する画像処理回路38、原稿台ガラス11の手前部分な
どに設けられる操作案内やエラー案内等が表示される表
示部28aを有する操作パネル28とから構成されてい
る。
【0024】上記ソレノイドドライバ37は、CPU3
1により制御され白基準板15b、あるいは黒基準板1
5aを第1の位置から主走査方向に距離S分ずらした第
2の位置にセットする際に電磁ソレノイド25を駆動す
るようになっている。
【0025】上記画像処理回路38は、CCDセンサ1
4からの1ライン分のアナログ信号を増幅するアンプ4
1、このアンプ41により増幅されたアナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換回路42、およびCC
Dセンサ14の各感光素子のばらつき、あるいは露光ラ
ンプ13による照明のむらや周囲の温度変化などに起因
するCCDセンサ14からの出力信号を黒基準値および
白基準値に基づいて補正するシェーディング補正回路8
とから構成されている。
【0026】次に、白基準板15bを第1の位置にセッ
トした場合に生成される第1の白基準値W1(X)と、
白基準板15bを第1の位置から主走査方向に距離S分
ずらした第2の位置にセットした場合に生成される第2
の白基準値W2(X)とを比較して白基準板にごみが付
着しているか否かを判断する処理について、図4
(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
【0027】すなわち、図4(a)、(b)、(c)
は、白基準値の例を示すものであり、横軸がCCDセン
サ14によりアナログ信号に変換される1ライン分の各
画素の位置を示し、縦軸が各画素の濃度値(出力レベ
ル)を示すものである。
【0028】ここで、たとえば、第1の位置に白基準板
15bがセットされている状態で、図4(a)に示すよ
うな白基準値(第1の白基準値)W1(X)が得られた
とする。この第1の白基準値W1(X)には、出力レベ
ルが小さくなっている箇所あるが、この第1の白基準値
W1(X)だけでは、出力レベルが小さくなっている原
因が露光ランプ13による照明のむらやCCDセンサ1
4の感光素子の感度のばらつきによるものか、あるいは
白基準板15bに付着したごみなどによる影響かを判断
することができない。
【0029】そこで、白基準板15bを第1の位置から
主走査方向に距離S分だけずらした第2の位置にセット
した状態で、白基準値(第2の白基準値)W2(X)を
生成する。そして、第1の白基準値W1(X)と第2の
白基準値W2(X)との差の大きさ|W1(X)−W2
(X)|と測定のばらつきによる許容誤差Hwと比較す
る。これにより、|W1(X)−W2(X)|の値が許
容誤差Hwより大きい場合に、白基準値に影響を与える
ごみなどが白基準板15bに付着していることを判断す
る。
【0030】たとえば、第2の白基準値W2(X)とし
て、図4(b)に示すような白基準値が得られた場合
に、第1の基準値W1(X)と第2の白基準値W2
(X)とを比較すると、第1の白基準値W1(X)の出
力レベルが小さくなっている箇所と第2の白基準値W2
(X)の出力レベルが小さくなっている箇所が距離S分
ずれて現れている。これは、白基準板15bに付着した
ごみ等の影響により濃度が真の値よりもずれている箇所
が白基準板15bに存在し、その箇所が距離S分ずれて
現れていることを示している。
【0031】この場合、第1の白基準値W1(X)と第
2の白基準値W2(X)との差の大きさ、つまり、|W
1(X)−W2(X)|の値が白基準値の測定のばらつ
きによる許容誤差Hwより大きくなり、白基準板15b
にごみが付着していることを判断する。
【0032】また、第2の白基準値W2(X)として図
4(c)に示すような白基準値が得られた場合に、第1
の基準値W1(X)と第2の白基準値W2(X)とを比
較すると、出力レベルが小さくなっている箇所が同じ位
置に現れている。これは、第1の白基準値W1(X)お
よび第2の白基準値W2(X)の出力レベルの小さくな
っている箇所が現れた原因が白基準板15bに付着した
ごみによる影響ではなく、露光ランプ13による照明の
むらやCCDセンサ14の感光素子の感度のばらつきに
よるものであることを示している。
【0033】この場合、第1の白基準値W1(X)と第
2の白基準値W2(X)との差の大きさ、つまり、|W
1(X)−W2(X)|の値が、測定のばらつきによる
許容誤差Hwより小さく、白基準板15bに異常がない
ことを判断する。
【0034】なお、ここでは、白基準板15bにごみが
付着しているか否かを判断することについて説明した
が、黒基準板15aについても第1、第2の位置で第1
の黒基準値K1(X)、および第2の黒基準値K2
(X)を生成し、|K1(X)−K2(X)|と黒基準
値の測定のばらつきによる許容誤差Hkと比較すること
によりごみが付着しているか否かを判断できる。
【0035】次に、白基準板15bによる白基準値の生
成処理について図5に示すフローチャートを参照しつつ
説明する。すなわち、白基準値を生成する場合、CPU
31は、まず、ソレノイドドライバにより電磁ソレノイ
ド25をオフすることにより白基準板15bを第1の位
置にセットし(ステップ1)、露光ランプ13を点灯さ
せて、スキャナモータドライバ36により第1キャリッ
ジ23を白基準板15bの下方の所定位置に移動させる
とともに(ステップ2)、白基準値を記憶する白ライン
メモリ15bの各値をクリアあるいは初期値にして初期
化する(ステップ3)。
【0036】そして、CPU31は、CCDドライバ3
5によりCCDセンサ14を駆動させ、白基準板15b
の1ライン分の反射光をCCDセンサ14に取り込み
(ステップ4)、CCDセンサ14からのアナログ信号
を画像処理回路38へ出力してディジタル信号を得る。
CPU31は、得られた1ライン分の画素データを白ラ
インメモリ34bの各画素の値にそれぞれ加算し、白ラ
インメモリ34bに記憶する(ステップ5)。そして、
CPU31は、読取回数が所定のN回に達したか否かを
判断し(ステップ6)、N回に達していない場合、第1
キャリッジ23の位置を副走査方向に所定距離移動させ
(ステップ7)、上記ステップ4〜上記ステップ7の処
理を行う。
【0037】CPU31は、上記ステップ6で、読取回
数がN回に達したと判断した際、白ラインメモリ34b
の各画素に対応する平均値を算出するためそれぞれの値
をNで割り、第1の白基準値W1(X)を生成し(ステ
ップ8)、ラインメモリ34に記憶して処理が終了する
まで保持しておく。
【0038】さらに、CPU31は、上記ステップ8
で、第1の白基準値W(X)が生成されると、ソレノイ
ドドライバ37により電磁ソレノイド25を駆動するこ
とにより連結部材26を介して白基準板15bを所定の
距離S分ずらした第2の位置に移動させる(ステップ
9)。
【0039】そして、CPU31は、上記ステップ2〜
上記ステップ8と同様に、ステップ10〜ステップ16
で、第2の位置にずらした白基準板15bをNライン分
読取ってその平均値を算出し、その算出された値を第2
の白基準値W2(X)として白ラインメモリ34bに記
憶する(ステップ10〜16)。
【0040】CPU31は、第1の白基準値W1(X)
と第2の白基準値W2(X)との各画素データごとに|
W1(X)−W2(X)|の値を算出し(ステップ1
7)、この値が全ての画素に対して、白の測定ばらつき
の基準となる値Hw以下か否かを判断する(ステップ1
8)。これにより、|W1(X)−W2(X)|の値が
Hw以下でないと判断した際、CPU31は、白基準板
15bにごみが付着していることを判断し、操作パネル
28の表示部28aに白基準板15bにごみが付着して
いる旨を案内表示する(ステップ19)。この表示によ
り操作者は白基準板15bに付着したごみを除去する。
【0041】また、上記ステップ18で、|W1(X)
−W2(X)|の値がHw以下であると判断した際、C
PU31は、白基準板15bに異常がない(ごみが付着
していない)と判断し、第1の白基準値を白基準値とし
て生成処理を終了する。
【0042】また、黒基準板15aを読取って黒基準値
を生成する処理は、図5に示す各ステップで説明した処
理で、白基準板15bを黒基準板15a、白ラインメモ
リ34bを黒ラインメモリ34a、第1の白基準値W1
(X)を第1の黒基準値K1(X)、第2の白基準値W
2(X)を第2の黒基準値K2(X)、白の測定のばら
つきの基準値Hwを黒の測定のばらつきの基準値Hkに
それぞれ置換えた処理を行う。これにより、黒基準板1
5aにごみが付着しているか否かを判断し、黒基準値を
生成するようになっている。
【0043】上記のように、白基準板あるいは黒基準板
を第1の位置にセットした状態で得られる第1の基準値
と、白基準板あるいは黒基準板を第1の位置から主走査
方向に距離S分ずらした第2の位置にセットした状態で
得られる第2の基準値とを生成し、第1の基準値と第2
の基準値との各画素データの差の絶対値が測定によるば
らつきの許容範囲となる値以下となっているか否かによ
り基準板にごみが付着しているか否かを判断する。
【0044】これにより、白基準板あるいは黒基準板を
読取って白基準値あるいは黒基準値を生成する場合に、
白基準板あるいは黒基準板にごみが付着しているか否か
を判断ことができる。
【0045】また、白基準板あるいは黒基準板にごみが
付着していると判断した際、その旨を操作者に案内表示
し、この案内により操作者は的確にごみを除去してごみ
の影響のない白基準値あるいは黒基準値を生成する。
【0046】これにより、白基準板あるいは黒基準板に
ごみが付着していることを判断した際、的確にごみを除
去させることができ、ごみの影響のない白基準値あるい
は黒基準値により原稿に忠実な画像読取を行うことがで
きる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、白基準板や黒基準板にごみが付着していることを判
断でき、ごみが付着していることを判断した際に、その
旨を報知することにより基準板に付着したごみを的確に
除去させることができ、原稿に忠実な画像読取を行うこ
とができる画像読取装置と画像読取方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を説明するための画像読
取装置の概略構成を示す図。
【図2】画像読取装置の概略構成を示す図。
【図3】画像読取装置の制御系を示すブロック図。
【図4】基準値の例を説明するための図。
【図5】基準値を生成する処理を説明するためのフロー
チャート。
【符号の説明】
14…CCDセンサ 15a…黒基準板 15b…白基準板 25…電磁ソレノイド 26…連結部材 27…バネ 31…CPU 32…ROM 33…RAM 34a…黒ラインメモリ 34b…白ラインメモリ 35…CCDドライバ 37…ソレノイドドライバ 28a…表示部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記基準部材を第1の位置からこの第1の位置とは異な
    る第2の位置に移動する移動手段と、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記移動手段により上記基準部材
    を第2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に
    対する上記読取手段による読取信号との比較により上記
    基準部材上のごみの有無を判断する判断手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記基準部材を第1の位置からこの第1の位置とは異な
    る第2の位置に移動する移動手段と、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記移動手段により上記基準部材
    を第2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に
    対する上記読取手段による読取信号との比較により上記
    基準部材上のごみの有無を判断する判断手段と、 この判断手段により上記基準部材上のごみの有りが判断
    された際、上記基準部材上にごみがあることを報知する
    報知手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記基準部材を第1の位置からこの第1の位置とは異な
    る第2の位置に移動する移動手段と、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記移動手段により上記基準部材
    を第2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に
    対する上記読取手段による読取信号との差をとることに
    より得られる値が所定値以下か否かで上記基準部材上の
    ごみの有無を判断する判断手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する複
    数ラインの上記読取手段での読取結果の平均値に基づい
    て、上記読取手段による原稿の画像情報を補正する画像
    読取装置において、 上記基準部材を第1の位置からこの第1の位置とは異な
    る第2の位置に移動する移動手段と、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する複数ライン
    の上記読取手段による読取信号の平均値と、上記移動手
    段により上記基準部材を第2の位置に移動した際に、こ
    の位置での基準部材に対する複数ラインの上記読取手段
    による読取信号の平均値との比較により上記基準部材上
    のごみの有無を判断する判断手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記原稿を読取走査する主走査方向と同一方向に、上記
    基準部材を第1の位置からこの第1の位置とは異なる第
    2の位置に移動する移動手段と、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記移動手段により上記基準部材
    を第2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に
    対する上記読取手段による読取信号との比較により上記
    基準部材上のごみの有無を判断する判断手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記基準部材を第1の位置からこ
    の第1の位置とは異なる第2の位置に移動した際に、こ
    の位置での基準部材に対する上記読取手段による読取信
    号との比較により上記基準部材上のごみの有無を判断す
    る、 ことを特徴とする画像読取方法。
  7. 【請求項7】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記基準部材を第1の位置からこ
    の第1の位置とは異なる第2の位置に移動した際に、こ
    の位置での基準部材に対する上記読取手段による読取信
    号との比較により上記基準部材上のごみの有無を判断
    し、 この判断により上記基準部材上のごみの有りが判断され
    た際、上記基準部材上にごみがあることを報知すること
    を特徴とする画像読取方法。
  8. 【請求項8】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する上
    記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段によ
    る原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、上記基準部材を第1の位置からこ
    の第1の位置とは異なる第2の位置に移動した際に、こ
    の位置での基準部材に対する上記読取手段による読取信
    号との差をとることにより得られる値が所定値以下か否
    かで上記基準部材上のごみの有無を判断する、 ことを特徴とする画像読取方法。
  9. 【請求項9】 原稿台に載置された原稿の画像情報を読
    取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する複
    数ラインの上記読取手段での読取結果の平均値に基づい
    て、上記読取手段による原稿の画像情報を補正する画像
    読取装置において、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する複数ライン
    の上記読取手段による読取信号の平均値と、上記基準部
    材を第1の位置からこの第1の位置とは異なる第2の位
    置に移動した際に、この位置での基準部材に対する複数
    ラインの上記読取手段による読取信号の平均値との比較
    により上記基準部材上のごみの有無を判断する、 ことを特徴とする画像読取方法。
  10. 【請求項10】 原稿台に載置された原稿の画像情報を
    読取る読取手段と、基準濃度を有する基準部材に対する
    上記読取手段での読取結果に基づいて、上記読取手段に
    よる原稿の画像情報を補正する画像読取装置において、 上記第1の位置に位置する基準部材に対する上記読取手
    段による読取信号と、 上記原稿を読取走査する主走査方向と同一方向に、上記
    基準部材を第1の位置からこの第1の位置とは異なる第
    2の位置に移動した際に、この位置での基準部材に対す
    る上記読取手段による読取信号との比較により上記基準
    部材上のごみの有無を判断する、 ことを特徴とする画像読取方法。
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