JPH1117905A - 基準領域抽出方法、焦点調整方法および線数検出方法 - Google Patents
基準領域抽出方法、焦点調整方法および線数検出方法Info
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- JPH1117905A JPH1117905A JP9169124A JP16912497A JPH1117905A JP H1117905 A JPH1117905 A JP H1117905A JP 9169124 A JP9169124 A JP 9169124A JP 16912497 A JP16912497 A JP 16912497A JP H1117905 A JPH1117905 A JP H1117905A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】ステップS1で原稿画像をプレスキャンし
て得られた画像データに基づいて、トリミング範囲内の
各ラインについてコントラスト値が順次に求められる
(ステップS4ないしS6)。そして、トリミング範囲
内の各ラインについてのコントラスト値が順次に求めら
れる過程において、合焦状態の判別を行うのに十分なコ
ントラストを有するラインが見つかると、ステップS5
からステップS8に進み、そのラインがフォーカスライ
ンとして決定される。こうして決定されたフォーカスラ
イン上の画像データに基づいて、読取光学系の合焦状態
が判別される。 【効果】プレスキャンデータに基づいてフォーカスライ
ンが決定されるので、読取光学系の焦点合わせに長時間
を要することがない。
て得られた画像データに基づいて、トリミング範囲内の
各ラインについてコントラスト値が順次に求められる
(ステップS4ないしS6)。そして、トリミング範囲
内の各ラインについてのコントラスト値が順次に求めら
れる過程において、合焦状態の判別を行うのに十分なコ
ントラストを有するラインが見つかると、ステップS5
からステップS8に進み、そのラインがフォーカスライ
ンとして決定される。こうして決定されたフォーカスラ
イン上の画像データに基づいて、読取光学系の合焦状態
が判別される。 【効果】プレスキャンデータに基づいてフォーカスライ
ンが決定されるので、読取光学系の焦点合わせに長時間
を要することがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナなどの画
像読取装置の動作条件を原稿読取条件に適合させるため
の予備制御処理を行うのに適した基準領域を原稿画像中
から抽出する方法に関する。また、本発明は、読取光学
系の焦点を調整するための方法に関する。さらに、本発
明は、原稿画像の網点線数を検出するための方法に関す
る。
像読取装置の動作条件を原稿読取条件に適合させるため
の予備制御処理を行うのに適した基準領域を原稿画像中
から抽出する方法に関する。また、本発明は、読取光学
系の焦点を調整するための方法に関する。さらに、本発
明は、原稿画像の網点線数を検出するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スキャナなどの画像読取装置において原
稿像を読み取る際には、原稿の厚みに応じてCCDセン
サやレンズなどを有する読取光学系の焦点合わせを行っ
たり、取得された画像データに適切なフィルタ処理を施
すために原稿像の網点線数(空間周波数)を検出したり
するなど、原稿読取条件に画像読取装置の動作条件を適
合させるための予備制御処理を行う必要がある。
稿像を読み取る際には、原稿の厚みに応じてCCDセン
サやレンズなどを有する読取光学系の焦点合わせを行っ
たり、取得された画像データに適切なフィルタ処理を施
すために原稿像の網点線数(空間周波数)を検出したり
するなど、原稿読取条件に画像読取装置の動作条件を適
合させるための予備制御処理を行う必要がある。
【0003】読取光学系の焦点合わせでは、たとえば、
原稿のプレスキャンが行われた後、オペレータによって
読取りが必要な画像範囲(トリミング範囲)が指定され
ると、指定されたトリミング範囲内の中央付近の1ライ
ンなど、トリミング範囲に対する一定位置のラインがフ
ォーカスラインとして設定される。次いで、設定された
フォーカスラインが読取光学系によって読み取られて、
フォーカスライン上の各画素の画像データが取得され
る。そして、フォーカスライン上の全ての画素につき、
隣接する画素間の画像データの差が求められ、求められ
た画像データの差が総計されることにより、いわゆるコ
ントラスト値が求められる。このコントラスト値は、合
焦状態で最大値をとり、非合焦状態では比較的小さい値
をとる。そこで、コントラスト値が最大となるように読
取光学系を調整することにより、読取光学系の焦点合わ
せが達成される。
原稿のプレスキャンが行われた後、オペレータによって
読取りが必要な画像範囲(トリミング範囲)が指定され
ると、指定されたトリミング範囲内の中央付近の1ライ
ンなど、トリミング範囲に対する一定位置のラインがフ
ォーカスラインとして設定される。次いで、設定された
フォーカスラインが読取光学系によって読み取られて、
フォーカスライン上の各画素の画像データが取得され
る。そして、フォーカスライン上の全ての画素につき、
隣接する画素間の画像データの差が求められ、求められ
た画像データの差が総計されることにより、いわゆるコ
ントラスト値が求められる。このコントラスト値は、合
焦状態で最大値をとり、非合焦状態では比較的小さい値
をとる。そこで、コントラスト値が最大となるように読
取光学系を調整することにより、読取光学系の焦点合わ
せが達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の技術
では、フォーカスライン上の原稿像のコントラストが大
きい場合には良好に焦点合わせを行うことができるが、
フォーカスライン上の原稿像のコントラストが小さい場
合には、焦点合わせが不良になることがある。すなわ
ち、CCDセンサやレンズの位置を変化させつつ各位置
でコントラスト値を求めると、フォーカスラインの像の
コントラストが大きい場合には、コントラスト値の極大
値がただ1つになる。したがって、読取光学系の焦点合
わせを良好に行うことができる。これに対して、フォー
カスラインのコントラストが小さい場合には、電気的ノ
イズなどの影響によって複数個の極大値が現れるため
に、いずれの極大値が合焦に対応したものかを必ずしも
適切に特定することができず、読取光学系の焦点合わせ
が適切に行われないおそれがある。
では、フォーカスライン上の原稿像のコントラストが大
きい場合には良好に焦点合わせを行うことができるが、
フォーカスライン上の原稿像のコントラストが小さい場
合には、焦点合わせが不良になることがある。すなわ
ち、CCDセンサやレンズの位置を変化させつつ各位置
でコントラスト値を求めると、フォーカスラインの像の
コントラストが大きい場合には、コントラスト値の極大
値がただ1つになる。したがって、読取光学系の焦点合
わせを良好に行うことができる。これに対して、フォー
カスラインのコントラストが小さい場合には、電気的ノ
イズなどの影響によって複数個の極大値が現れるため
に、いずれの極大値が合焦に対応したものかを必ずしも
適切に特定することができず、読取光学系の焦点合わせ
が適切に行われないおそれがある。
【0005】また、原稿像の網点線数は、オペレータに
よって指定されたトリミング範囲に対する一定位置の画
像を読み取り、この読取によって取得した画像データを
高速フーリエ変換して、原稿像の空間周波数分布を得る
ことにより求められる。しかしながら、原稿像のコント
ラストが大きい部分では、明暗の境界付近で網点形状が
変形して網点の中心位置がずれているので、コントラス
トの大きい画像部分が読み取られた場合には、線数が正
確に検出されないおそれがある。
よって指定されたトリミング範囲に対する一定位置の画
像を読み取り、この読取によって取得した画像データを
高速フーリエ変換して、原稿像の空間周波数分布を得る
ことにより求められる。しかしながら、原稿像のコント
ラストが大きい部分では、明暗の境界付近で網点形状が
変形して網点の中心位置がずれているので、コントラス
トの大きい画像部分が読み取られた場合には、線数が正
確に検出されないおそれがある。
【0006】そこで、上述のような不具合を生じないた
めに、プレスキャンが行われてトリミング範囲が指定さ
れた後、その指定されたトリミング範囲内の原稿像を1
ラインずつ読み取って、読取光学系の焦点合わせや原稿
像の線数検出などの予備制御処理を行うのに適したコン
トラストを有するラインを探すことが考えられる。とこ
ろが、この方法は、プレスキャン終了後、本スキャン開
始までに長い時間を要するので好ましくない。
めに、プレスキャンが行われてトリミング範囲が指定さ
れた後、その指定されたトリミング範囲内の原稿像を1
ラインずつ読み取って、読取光学系の焦点合わせや原稿
像の線数検出などの予備制御処理を行うのに適したコン
トラストを有するラインを探すことが考えられる。とこ
ろが、この方法は、プレスキャン終了後、本スキャン開
始までに長い時間を要するので好ましくない。
【0007】そこで、本発明の目的は、本スキャン開始
までに長時間を要することなく、予備制御処理を行うの
に適した領域を抽出する方法を提供することである。ま
た、この発明の他の目的は、原稿像を読み取るための読
取光学系の焦点合わせを良好に行うことのできる焦点調
整方法を提供することである。この発明のさらに他の目
的は、原稿像の網点線数を良好に検出することのできる
線数検出方法を提供することである。
までに長時間を要することなく、予備制御処理を行うの
に適した領域を抽出する方法を提供することである。ま
た、この発明の他の目的は、原稿像を読み取るための読
取光学系の焦点合わせを良好に行うことのできる焦点調
整方法を提供することである。この発明のさらに他の目
的は、原稿像の網点線数を良好に検出することのできる
線数検出方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、画像読取
装置の動作条件を原稿読取条件に適合させるための予備
制御処理を行うのに適した基準領域を原稿画像中から抽
出するための方法であって、原稿画像を画像読取装置で
プレスキャンするステップと、プレスキャン時に取得さ
れた画像データに基づいて、所定の単位領域ごとのコン
トラスト値を算出するステップと、算出されたコントラ
スト値が予め定める判別基準に合致したならば、そのコ
ントラスト値に対応した単位領域を、上記予備制御処理
に適した基準領域として定めるステップとを含むことを
特徴とする基準領域抽出方法である。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、画像読取
装置の動作条件を原稿読取条件に適合させるための予備
制御処理を行うのに適した基準領域を原稿画像中から抽
出するための方法であって、原稿画像を画像読取装置で
プレスキャンするステップと、プレスキャン時に取得さ
れた画像データに基づいて、所定の単位領域ごとのコン
トラスト値を算出するステップと、算出されたコントラ
スト値が予め定める判別基準に合致したならば、そのコ
ントラスト値に対応した単位領域を、上記予備制御処理
に適した基準領域として定めるステップとを含むことを
特徴とする基準領域抽出方法である。
【0009】請求項1記載の方法によれば、プレスキャ
ンによって取得された画像データに基づき、所定単位領
域ごとのコントラスト値が算出されて、この算出された
コントラスト値が予め定める判別基準に合致した単位領
域が、予備制御処理のための基準領域として抽出され
る。これにより、たとえば光学系の焦点合わせや原稿画
像の線数検出などの予備制御処理を良好に行うことがで
きる。
ンによって取得された画像データに基づき、所定単位領
域ごとのコントラスト値が算出されて、この算出された
コントラスト値が予め定める判別基準に合致した単位領
域が、予備制御処理のための基準領域として抽出され
る。これにより、たとえば光学系の焦点合わせや原稿画
像の線数検出などの予備制御処理を良好に行うことがで
きる。
【0010】また、プレスキャンデータに基づいて基準
領域決定用のコントラスト値が求められるので、プレス
キャン後に原稿像を再び読み取り、この再読取りによっ
て取得された画像データに基づいてコントラスト値を求
める方法に比べて、基準領域を抽出するのに要する時間
を大幅に短縮することができる。ゆえに、請求項1記載
の方法によれば、プレスキャン終了後、本スキャン開始
までに長い時間を要するといったことがない。
領域決定用のコントラスト値が求められるので、プレス
キャン後に原稿像を再び読み取り、この再読取りによっ
て取得された画像データに基づいてコントラスト値を求
める方法に比べて、基準領域を抽出するのに要する時間
を大幅に短縮することができる。ゆえに、請求項1記載
の方法によれば、プレスキャン終了後、本スキャン開始
までに長い時間を要するといったことがない。
【0011】なお、プレスキャンとは、本スキャンに先
立って、オペレータが読取解像度の設定やトリミング範
囲を指定するために、比較的低い解像度で原稿画像の全
域を読み取る動作のことである。請求項2記載の発明
は、原稿画像を光学的に読み取るための読取光学系の焦
点を調整するための方法であって、原稿画像を読取光学
系でプレスキャンするステップと、プレスキャン時に取
得された画像データに基づいて、所定の単位領域ごとの
コントラスト値を算出するステップと、算出されたコン
トラスト値が予め定められたフォーカス領域決定用閾値
以上かどうかを判別し、フォーカス領域決定用閾値以上
であれば、そのコントラスト値に対応した単位領域をフ
ォーカス領域として定めるステップと、読取光学系の焦
点位置を変化させつつ、各焦点位置の状態で上記フォー
カス領域内の画像を読み取るステップと、この読取りで
取得された画像データに基づいて、各焦点位置での合焦
状態判定用コントラスト値を算出して、この算出された
コントラスト値に基づいて読取光学系を合焦状態に導く
ステップとを含むことを特徴とする焦点調整方法であ
る。
立って、オペレータが読取解像度の設定やトリミング範
囲を指定するために、比較的低い解像度で原稿画像の全
域を読み取る動作のことである。請求項2記載の発明
は、原稿画像を光学的に読み取るための読取光学系の焦
点を調整するための方法であって、原稿画像を読取光学
系でプレスキャンするステップと、プレスキャン時に取
得された画像データに基づいて、所定の単位領域ごとの
コントラスト値を算出するステップと、算出されたコン
トラスト値が予め定められたフォーカス領域決定用閾値
以上かどうかを判別し、フォーカス領域決定用閾値以上
であれば、そのコントラスト値に対応した単位領域をフ
ォーカス領域として定めるステップと、読取光学系の焦
点位置を変化させつつ、各焦点位置の状態で上記フォー
カス領域内の画像を読み取るステップと、この読取りで
取得された画像データに基づいて、各焦点位置での合焦
状態判定用コントラスト値を算出して、この算出された
コントラスト値に基づいて読取光学系を合焦状態に導く
ステップとを含むことを特徴とする焦点調整方法であ
る。
【0012】請求項2記載の方法によれば、合焦状態の
判別を行うのに十分なコントラストを有する画像領域が
フォーカス領域として抽出され、この抽出されたフォー
カス領域内の画像データに基づいて合焦状態が判別され
る。これにより、合焦状態の判別を正確に行うことがで
きるので、読取光学系を確実に合焦位置に導くことがで
きる。
判別を行うのに十分なコントラストを有する画像領域が
フォーカス領域として抽出され、この抽出されたフォー
カス領域内の画像データに基づいて合焦状態が判別され
る。これにより、合焦状態の判別を正確に行うことがで
きるので、読取光学系を確実に合焦位置に導くことがで
きる。
【0013】また、プレスキャンデータに基づいてフォ
ーカス領域が決定されるので、読取光学系の焦点合わせ
に長時間を要することがない。請求項3記載の発明は、
合焦状態判定用コントラスト値は、フォーカス領域内の
全画素につき、所定画素数だけ間隔を開けた画素間で画
像データの差が求められて、求められた画像データの差
が総計されることにより算出されることを特徴とする請
求項2記載の焦点調整方法である。
ーカス領域が決定されるので、読取光学系の焦点合わせ
に長時間を要することがない。請求項3記載の発明は、
合焦状態判定用コントラスト値は、フォーカス領域内の
全画素につき、所定画素数だけ間隔を開けた画素間で画
像データの差が求められて、求められた画像データの差
が総計されることにより算出されることを特徴とする請
求項2記載の焦点調整方法である。
【0014】フォーカス領域内の画像の読取りは、通
常、本スキャン時の読取解像度(比較的高い解像度)で
行われる。高解像度で原稿の読取りが行われた場合、隣
接画素間の濃度差は当然に小さくなる。したがって、た
とえばフォーカス領域内の全画素について隣接する画素
間の濃度差を求め、求められた濃度差の総計を合焦状態
判断用のコントラスト値とした場合には、画像データ中
に現れる電気的ノイズなどの影響を受けてしまい、正確
なコントラスト値を得ることができないおそれがある。
常、本スキャン時の読取解像度(比較的高い解像度)で
行われる。高解像度で原稿の読取りが行われた場合、隣
接画素間の濃度差は当然に小さくなる。したがって、た
とえばフォーカス領域内の全画素について隣接する画素
間の濃度差を求め、求められた濃度差の総計を合焦状態
判断用のコントラスト値とした場合には、画像データ中
に現れる電気的ノイズなどの影響を受けてしまい、正確
なコントラスト値を得ることができないおそれがある。
【0015】請求項3記載の発明によれば、所定画素数
だけ間隔を開けた画素間で画像データの差が求められる
ので、その画像データの差は比較的大きな値となる。ゆ
えに、画像データ中に現れる電気的ノイズなどの影響を
大きく受けた不良なコントラスト値が算出されるおそれ
が少ないので、読取光学系の合焦状態をより良好に検出
することができる。
だけ間隔を開けた画素間で画像データの差が求められる
ので、その画像データの差は比較的大きな値となる。ゆ
えに、画像データ中に現れる電気的ノイズなどの影響を
大きく受けた不良なコントラスト値が算出されるおそれ
が少ないので、読取光学系の合焦状態をより良好に検出
することができる。
【0016】請求項4記載の発明は、画像読取装置によ
って読み取られるべき原稿画像の網点線数を検出するた
めの方法であって、原稿画像を画像読取装置でプレスキ
ャンするステップと、プレスキャン時に取得された画像
データに基づいて、所定の単位領域ごとのコントラスト
値を算出するステップと、算出されたコントラスト値が
予め定められた線数検出領域決定用閾値以下かどうかを
判別し、線数検出領域決定用閾値以下であれば、そのコ
ントラスト値に対応した単位領域を線数検出領域として
定めるステップと、定められた線数検出領域内の画像を
画像読取装置で読み取り、この読取りで取得された画像
データに基づいて、原稿画像の線数を検出するステップ
とを含むことを特徴とする線数検出方法である。
って読み取られるべき原稿画像の網点線数を検出するた
めの方法であって、原稿画像を画像読取装置でプレスキ
ャンするステップと、プレスキャン時に取得された画像
データに基づいて、所定の単位領域ごとのコントラスト
値を算出するステップと、算出されたコントラスト値が
予め定められた線数検出領域決定用閾値以下かどうかを
判別し、線数検出領域決定用閾値以下であれば、そのコ
ントラスト値に対応した単位領域を線数検出領域として
定めるステップと、定められた線数検出領域内の画像を
画像読取装置で読み取り、この読取りで取得された画像
データに基づいて、原稿画像の線数を検出するステップ
とを含むことを特徴とする線数検出方法である。
【0017】請求項4記載の方法によれば、コントラス
トの比較的小さい領域が線数検出領域として抽出され、
この抽出された線数検出領域内の画像データに基づいて
線数検出が行われる。これにより、原稿画像の線数を正
確に検出することができる。ゆえに、たとえば予め用意
した複数のフィルタから原稿画像の線数に応じたフィル
タを選択して使用することにより、原稿画像の種類に応
じたフィルタ処理を画像に施すことができる。
トの比較的小さい領域が線数検出領域として抽出され、
この抽出された線数検出領域内の画像データに基づいて
線数検出が行われる。これにより、原稿画像の線数を正
確に検出することができる。ゆえに、たとえば予め用意
した複数のフィルタから原稿画像の線数に応じたフィル
タを選択して使用することにより、原稿画像の種類に応
じたフィルタ処理を画像に施すことができる。
【0018】また、プレスキャンデータに基づいて線数
検出領域が決定されるので、原稿画像の線数検出のため
に長い時間を要することがない。
検出領域が決定されるので、原稿画像の線数検出のため
に長い時間を要することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
実施の一形態が適用されるスキャナの概略構成を示す図
解図である。このスキャナ1は、平面走査式のスキャナ
であり、上面に原稿が載置される透明な原稿テーブル2
と、原稿テーブル2の上方に設けられた透過型原稿用光
源3と、原稿テーブル2の下方に設けられた反射型原稿
用光源4とを有している。透過型原稿の読取りに際して
は、透過型原稿用光源3から発生された光によって原稿
が照明され、反射型原稿の読取りに際しては、反射型原
稿用光源4から発生された光によって原稿が照明され
る。
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
実施の一形態が適用されるスキャナの概略構成を示す図
解図である。このスキャナ1は、平面走査式のスキャナ
であり、上面に原稿が載置される透明な原稿テーブル2
と、原稿テーブル2の上方に設けられた透過型原稿用光
源3と、原稿テーブル2の下方に設けられた反射型原稿
用光源4とを有している。透過型原稿の読取りに際して
は、透過型原稿用光源3から発生された光によって原稿
が照明され、反射型原稿の読取りに際しては、反射型原
稿用光源4から発生された光によって原稿が照明され
る。
【0020】原稿からの透過光または反射光は、原稿テ
ーブル2の下方に配置された反射鏡5によって光路が水
平に曲げられてレンズ6に入射され、レンズ6によって
一次元CCDセンサ7の受光面に導かれる。CCDセン
サ7は、レンズ6を介して入射された光を光電変換し
て、原稿の主走査方向に沿った1ライン上の画像に対応
したアナログ画像信号を出力する。CCDセンサ7から
出力されるアナログ画像信号は、ディジタル画像データ
に変換された後、スキャナ1に接続されたコンピュータ
(後述する)に入力される。原稿画像の読取りは、この
ようなCCDセンサ7による電気的な主走査と、原稿テ
ーブル2が副走査方向に沿って移動されることによる副
走査とによって達成される。
ーブル2の下方に配置された反射鏡5によって光路が水
平に曲げられてレンズ6に入射され、レンズ6によって
一次元CCDセンサ7の受光面に導かれる。CCDセン
サ7は、レンズ6を介して入射された光を光電変換し
て、原稿の主走査方向に沿った1ライン上の画像に対応
したアナログ画像信号を出力する。CCDセンサ7から
出力されるアナログ画像信号は、ディジタル画像データ
に変換された後、スキャナ1に接続されたコンピュータ
(後述する)に入力される。原稿画像の読取りは、この
ようなCCDセンサ7による電気的な主走査と、原稿テ
ーブル2が副走査方向に沿って移動されることによる副
走査とによって達成される。
【0021】なお、図1には、2個の反射型原稿用光源
4が備えられた構成が示されているが、1個の反射型原
稿用光源4で原稿の読取りに十分な光量を得ることがで
きる場合には、一方の反射型原稿用光源4が省略されて
もよい。図2は、本発明の第1実施形態に係るフォーカ
ス制御処理を実行するための制御回路である。
4が備えられた構成が示されているが、1個の反射型原
稿用光源4で原稿の読取りに十分な光量を得ることがで
きる場合には、一方の反射型原稿用光源4が省略されて
もよい。図2は、本発明の第1実施形態に係るフォーカ
ス制御処理を実行するための制御回路である。
【0022】上述のスキャナ1は、RAMおよびROM
などを含むメモリ8が接続されたスキャナCPU9を有
している。CCDセンサ7から出力されるアナログ画像
信号は、アナログ/ディジタル変換器10によってディ
ジタル画像データに変換された後、スキャナCPU9に
入力される。スキャナCPU9は、コンピュータ11に
備えられたメインCPU12と接続されており、スキャ
ナCPU9に入力された画像データは、スキャナCPU
9からメインCPU12に与えられる。
などを含むメモリ8が接続されたスキャナCPU9を有
している。CCDセンサ7から出力されるアナログ画像
信号は、アナログ/ディジタル変換器10によってディ
ジタル画像データに変換された後、スキャナCPU9に
入力される。スキャナCPU9は、コンピュータ11に
備えられたメインCPU12と接続されており、スキャ
ナCPU9に入力された画像データは、スキャナCPU
9からメインCPU12に与えられる。
【0023】コンピュータ11には、制御中枢としての
メインCPU12の他に、ライン検出部13、ピント検
出部14およびメモリ15が備えられている。ライン検
出部13は、後述するライン決定処理において、スキャ
ナCPU9からの画像データに基づいてフォーカスライ
ン決定用のコントラスト値を計算する。フォーカスライ
ンとは、CCDセンサ7およびレンズ6を合焦位置に導
くためのフォーカス制御処理(後述する)においてCC
Dセンサ7による画像読取対象となる1ラインである。
また、ピント検出部14は、上記フォーカス制御処理に
おいて、スキャナCPU9からの画像データに基づいて
合焦状態判別用のコントラスト値を計算する。ライン検
出部13およびピント検出部14の各機能は、メインC
PU12が実行するソフトウエア処理によって実現され
る。
メインCPU12の他に、ライン検出部13、ピント検
出部14およびメモリ15が備えられている。ライン検
出部13は、後述するライン決定処理において、スキャ
ナCPU9からの画像データに基づいてフォーカスライ
ン決定用のコントラスト値を計算する。フォーカスライ
ンとは、CCDセンサ7およびレンズ6を合焦位置に導
くためのフォーカス制御処理(後述する)においてCC
Dセンサ7による画像読取対象となる1ラインである。
また、ピント検出部14は、上記フォーカス制御処理に
おいて、スキャナCPU9からの画像データに基づいて
合焦状態判別用のコントラスト値を計算する。ライン検
出部13およびピント検出部14の各機能は、メインC
PU12が実行するソフトウエア処理によって実現され
る。
【0024】コンピュータ11にはさらに、スキャナ1
から出力される画像データに基づく画像を表示するため
のディスプレイ装置16が接続されている。また、たと
えばキー入力装置やポインティングデバイスからなる操
作部17が接続されており、オペレータが操作部17を
操作することによって、読取解像度の設定や、読取りが
必要な画像範囲(トリミング範囲)の指定をすることが
できるようになっている。メインCPU12は、操作部
17からの入力信号ならびに上述のライン検出部13お
よびピント検出部14の演算結果に基づいて、スキャナ
1の各部の駆動に必要な命令をスキャナCPU9に与え
る。
から出力される画像データに基づく画像を表示するため
のディスプレイ装置16が接続されている。また、たと
えばキー入力装置やポインティングデバイスからなる操
作部17が接続されており、オペレータが操作部17を
操作することによって、読取解像度の設定や、読取りが
必要な画像範囲(トリミング範囲)の指定をすることが
できるようになっている。メインCPU12は、操作部
17からの入力信号ならびに上述のライン検出部13お
よびピント検出部14の演算結果に基づいて、スキャナ
1の各部の駆動に必要な命令をスキャナCPU9に与え
る。
【0025】スキャナCPU9には、テーブルモータ駆
動回路18、レンズモータ駆動回路19およびCCDモ
ータ駆動回路20が接続されており、これらは、それぞ
れ、原稿テーブル2を副走査方向に移動させるためのテ
ーブルモータ21、レンズ6を移動させるためのレンズ
モータ22およびCCDセンサ7を移動させるためのC
CDモータ23を駆動する。スキャナCPU9は、メモ
リ8に記憶されたプログラムおよびメインCPU12か
らの制御命令等に基づいて、上記各駆動回路を介して上
記各モータ21,22,23の駆動を制御する。
動回路18、レンズモータ駆動回路19およびCCDモ
ータ駆動回路20が接続されており、これらは、それぞ
れ、原稿テーブル2を副走査方向に移動させるためのテ
ーブルモータ21、レンズ6を移動させるためのレンズ
モータ22およびCCDセンサ7を移動させるためのC
CDモータ23を駆動する。スキャナCPU9は、メモ
リ8に記憶されたプログラムおよびメインCPU12か
らの制御命令等に基づいて、上記各駆動回路を介して上
記各モータ21,22,23の駆動を制御する。
【0026】また、スキャナCPU9は、メインCPU
12からの制御命令に基づいて、アナログ/ディジタル
変換器10に与えるべきサンプリング信号を生成するた
めのトリミング・サンプリング回路24を制御する。た
とえば、高周波数のサンプリング信号をアナログ/ディ
ジタル変換器10に与えることにより、高解像度の読取
りを実現することができる。また、操作部17の操作に
よって指定されたトリミング範囲に合わせてサンプリン
グ信号の供給/停止を制御することにより、必要な画像
範囲についての画像データをアナログ/ディジタル変換
器10から出力させることができる。
12からの制御命令に基づいて、アナログ/ディジタル
変換器10に与えるべきサンプリング信号を生成するた
めのトリミング・サンプリング回路24を制御する。た
とえば、高周波数のサンプリング信号をアナログ/ディ
ジタル変換器10に与えることにより、高解像度の読取
りを実現することができる。また、操作部17の操作に
よって指定されたトリミング範囲に合わせてサンプリン
グ信号の供給/停止を制御することにより、必要な画像
範囲についての画像データをアナログ/ディジタル変換
器10から出力させることができる。
【0027】図3は、フォーカスライン決定処理の流れ
を示すフローチャートである。このフォーカスライン決
定処理は、原稿をプレスキャンすることによって得られ
た画像データに基づいてフォーカスラインを決定するた
めの処理であり、CCDセンサ7およびレンズ6を合焦
位置に導くためのフォーカス制御処理に先立って行われ
る。
を示すフローチャートである。このフォーカスライン決
定処理は、原稿をプレスキャンすることによって得られ
た画像データに基づいてフォーカスラインを決定するた
めの処理であり、CCDセンサ7およびレンズ6を合焦
位置に導くためのフォーカス制御処理に先立って行われ
る。
【0028】ここで、プレスキャンとは、読取解像度の
設定やトリミング範囲を指定するために行われるスキャ
ンのことであり、プレスキャンでは、比較的低い解像度
で原稿画像の全域が読み取られる。また、本スキャンと
は、オペレータによって指定されたトリミング範囲内の
全画像を画像データに変換するために行われるスキャン
のことであり、本スキャンでは、プレスキャンよりも高
い解像度で画像が読み取られる。
設定やトリミング範囲を指定するために行われるスキャ
ンのことであり、プレスキャンでは、比較的低い解像度
で原稿画像の全域が読み取られる。また、本スキャンと
は、オペレータによって指定されたトリミング範囲内の
全画像を画像データに変換するために行われるスキャン
のことであり、本スキャンでは、プレスキャンよりも高
い解像度で画像が読み取られる。
【0029】フォーカスライン決定処理が開始される
と、まずスキャナ1による原稿のプレスキャンが実行さ
れる(ステップS1)。このプレスキャンによって得ら
れた画像データ(以下、「プレスキャンデータ」とい
う。)は、CCDセンサ7からスキャナCPU9を介し
てメインCPU12に入力される。メインCPU12
は、入力されたプレスキャンデータに基づく画像をディ
スプレイ16に表示させるとともに、入力されたプレス
キャンデータをメモリ15に格納する。
と、まずスキャナ1による原稿のプレスキャンが実行さ
れる(ステップS1)。このプレスキャンによって得ら
れた画像データ(以下、「プレスキャンデータ」とい
う。)は、CCDセンサ7からスキャナCPU9を介し
てメインCPU12に入力される。メインCPU12
は、入力されたプレスキャンデータに基づく画像をディ
スプレイ16に表示させるとともに、入力されたプレス
キャンデータをメモリ15に格納する。
【0030】オペレータは、ディスプレイ16に表示さ
れたプレスキャン画像を見ながら、操作部17を操作し
てトリミング範囲を指定する。以下では、図4に示すよ
うに、副走査方向にm(m≧2)ライン、主走査方向に
n個(n≧2)の画素を含む領域がトリミング範囲とし
て指定された場合を想定して、フォーカスライン決定処
理の流れを説明する。
れたプレスキャン画像を見ながら、操作部17を操作し
てトリミング範囲を指定する。以下では、図4に示すよ
うに、副走査方向にm(m≧2)ライン、主走査方向に
n個(n≧2)の画素を含む領域がトリミング範囲とし
て指定された場合を想定して、フォーカスライン決定処
理の流れを説明する。
【0031】ステップS1における原稿画像のプレスキ
ャンに引き続いて、メインCPU12は、ステップS2
でオペレータによるトリミング範囲の指定が完了したか
否かを判断する。オペレータによるトリミング範囲の指
定が完了すると、メモリ15に格納されたプレスキャン
データに基づいて、トリミング範囲内の1番目のライン
上の画像についてのコントラスト値が算出される(ステ
ップS3,S4)。具体的には、ステップS3で、メイ
ンCPU12に内蔵されたカウンタXの値が1にされ
て、トリミング範囲内の1ライン目のプレスキャンデー
タがメモリ15から読み出される。そして、ステップS
4で、メモリ15から読み出されたプレスキャンデータ
に基づき、1ライン目についてのコントラスト値がライ
ン検出部13によって算出される。コントラスト値は、
1本のライン上の画像データ(画素濃度)の変化の割合
の大小を表す指標であり、下記演算式(1) のC(X) によ
って定義されている。つまり、コントラスト値C(X)
は、主走査方向に隣接する画素のデータの差を、トリミ
ング範囲内の1ライン中の全画素について求めて総計し
た値である。
ャンに引き続いて、メインCPU12は、ステップS2
でオペレータによるトリミング範囲の指定が完了したか
否かを判断する。オペレータによるトリミング範囲の指
定が完了すると、メモリ15に格納されたプレスキャン
データに基づいて、トリミング範囲内の1番目のライン
上の画像についてのコントラスト値が算出される(ステ
ップS3,S4)。具体的には、ステップS3で、メイ
ンCPU12に内蔵されたカウンタXの値が1にされ
て、トリミング範囲内の1ライン目のプレスキャンデー
タがメモリ15から読み出される。そして、ステップS
4で、メモリ15から読み出されたプレスキャンデータ
に基づき、1ライン目についてのコントラスト値がライ
ン検出部13によって算出される。コントラスト値は、
1本のライン上の画像データ(画素濃度)の変化の割合
の大小を表す指標であり、下記演算式(1) のC(X) によ
って定義されている。つまり、コントラスト値C(X)
は、主走査方向に隣接する画素のデータの差を、トリミ
ング範囲内の1ライン中の全画素について求めて総計し
た値である。
【0032】
【数1】
【0033】ただし、上記演算式(1) において、P(x,
y) は、トリミング範囲内のx番目のライン上のy番目
の画素に対応した画像データを表す。1ライン目のコン
トラスト値C(1) が求まると、ライン検出部13は、算
出したコントラスト値C(1) をメインCPU12に与え
る。メインCPU12は、与えられたコントラスト値C
(1) が予め定められた閾値A以上か否かを判断する(ス
テップS5)。この閾値Aは、後述するフォーカス制御
処理において合焦状態の判別を正確に行うことのできる
コントラスト値以上に設定されており、予めメモリ15
に記憶されている。
y) は、トリミング範囲内のx番目のライン上のy番目
の画素に対応した画像データを表す。1ライン目のコン
トラスト値C(1) が求まると、ライン検出部13は、算
出したコントラスト値C(1) をメインCPU12に与え
る。メインCPU12は、与えられたコントラスト値C
(1) が予め定められた閾値A以上か否かを判断する(ス
テップS5)。この閾値Aは、後述するフォーカス制御
処理において合焦状態の判別を正確に行うことのできる
コントラスト値以上に設定されており、予めメモリ15
に記憶されている。
【0034】たとえば、コントラスト値C(1) が上記閾
値A未満である場合には、1ライン目の画像が合焦状態
の判別を行うのに十分なコントラストを有していないと
判断されて(ステップS5でNO)、ステップS6に移
り、トリミング範囲内の全てのライン(上記想定下では
m本のライン)についてコントラスト値が算出されたか
否かが判断される。このとき、コントラスト値は1番目
のラインについて求められただけであるから、ステップ
S6の判断は否定されて、ステップS7でカウンタXの
値が2にされる。
値A未満である場合には、1ライン目の画像が合焦状態
の判別を行うのに十分なコントラストを有していないと
判断されて(ステップS5でNO)、ステップS6に移
り、トリミング範囲内の全てのライン(上記想定下では
m本のライン)についてコントラスト値が算出されたか
否かが判断される。このとき、コントラスト値は1番目
のラインについて求められただけであるから、ステップ
S6の判断は否定されて、ステップS7でカウンタXの
値が2にされる。
【0035】ステップS7でカウンタXの値がインクリ
メントされると、ステップS4に戻り、トリミング範囲
内の2番目のラインについてコントラスト値C(2) が求
められる。そして、ステップS5で求められたコントラ
スト値C(2) が上記閾値A以上か否かが判断されて、閾
値A未満の場合にはステップS6に進み、トリミング範
囲内の全てのラインについてコントラスト値が算出され
たか否かが判断される。そして、トリミング範囲内の全
てのラインについてコントラスト値が算出されていない
場合には、ステップS7でカウンタXの値がさらにイン
クリメントされて、ステップS4に戻る。
メントされると、ステップS4に戻り、トリミング範囲
内の2番目のラインについてコントラスト値C(2) が求
められる。そして、ステップS5で求められたコントラ
スト値C(2) が上記閾値A以上か否かが判断されて、閾
値A未満の場合にはステップS6に進み、トリミング範
囲内の全てのラインについてコントラスト値が算出され
たか否かが判断される。そして、トリミング範囲内の全
てのラインについてコントラスト値が算出されていない
場合には、ステップS7でカウンタXの値がさらにイン
クリメントされて、ステップS4に戻る。
【0036】このようにして、ステップS4ないしS7
の処理が繰り返されることにより、トリミング範囲内の
各ラインについてコントラスト値が順次に求められる。
そして、トリミング範囲内の各ラインについてのコント
ラスト値が順次に求められる過程において、ステップS
5で、合焦状態の判別を行うのに十分なコントラストを
有するラインが見つかると(ステップS5でYES)、
ステップS8に進み、そのラインがフォーカスラインと
して決定されて、このフォーカスライン検出処理が終了
する。
の処理が繰り返されることにより、トリミング範囲内の
各ラインについてコントラスト値が順次に求められる。
そして、トリミング範囲内の各ラインについてのコント
ラスト値が順次に求められる過程において、ステップS
5で、合焦状態の判別を行うのに十分なコントラストを
有するラインが見つかると(ステップS5でYES)、
ステップS8に進み、そのラインがフォーカスラインと
して決定されて、このフォーカスライン検出処理が終了
する。
【0037】一方、上記閾値A以上のコントラスト値を
有するラインがトリミング範囲内に存在せず、ステップ
S6でトリミング範囲内の全ラインについてコントラス
ト値が求められたか否かの判断が肯定されると、ステッ
プS9に進み、コントラスト値が最大であるラインがフ
ォーカスラインとして決定されて、このフォーカスライ
ン決定処理が終了される。
有するラインがトリミング範囲内に存在せず、ステップ
S6でトリミング範囲内の全ラインについてコントラス
ト値が求められたか否かの判断が肯定されると、ステッ
プS9に進み、コントラスト値が最大であるラインがフ
ォーカスラインとして決定されて、このフォーカスライ
ン決定処理が終了される。
【0038】このように、この実施形態に係るフォーカ
スライン決定処理では、オペレータが読取解像度の設定
やトリミング範囲の指定を行うために行われるプレスキ
ャンによって取得された画像データに基づいて、トリミ
ング範囲内の各ライン(単位領域に相当)についてのコ
ントラスト値が順次に求められる。そして、各ラインの
コントラスト値が順次に求められる過程において、予め
定められた閾値A以上のコントラスト値を有するライン
が見つかると、そのラインがフォーカスライン(基準領
域に相当)として決定される。これにより、合焦状態の
判別を行うのに十分なコントラストを有するラインをフ
ォーカスラインとして設定することができるので、後述
するフォーカス制御処理において、CCDセンサ7およ
びレンズ6の位置を確実に合焦位置に導くことができ
る。
スライン決定処理では、オペレータが読取解像度の設定
やトリミング範囲の指定を行うために行われるプレスキ
ャンによって取得された画像データに基づいて、トリミ
ング範囲内の各ライン(単位領域に相当)についてのコ
ントラスト値が順次に求められる。そして、各ラインの
コントラスト値が順次に求められる過程において、予め
定められた閾値A以上のコントラスト値を有するライン
が見つかると、そのラインがフォーカスライン(基準領
域に相当)として決定される。これにより、合焦状態の
判別を行うのに十分なコントラストを有するラインをフ
ォーカスラインとして設定することができるので、後述
するフォーカス制御処理において、CCDセンサ7およ
びレンズ6の位置を確実に合焦位置に導くことができ
る。
【0039】また、上述のフォーカスライン決定処理で
は、プレスキャンデータに基づいてフォーカスライン決
定用のコントラスト値が求められるので、プレスキャン
後にトリミング範囲内の原稿像を1ラインずつ読み取
り、この読取りによって取得された画像データに基づい
てコントラスト値を求める方法に比べて、フォーカスラ
インを決定するのに要する時間を大幅に短縮することが
できる。
は、プレスキャンデータに基づいてフォーカスライン決
定用のコントラスト値が求められるので、プレスキャン
後にトリミング範囲内の原稿像を1ラインずつ読み取
り、この読取りによって取得された画像データに基づい
てコントラスト値を求める方法に比べて、フォーカスラ
インを決定するのに要する時間を大幅に短縮することが
できる。
【0040】さらに、トリミング範囲内に閾値A以上の
コントラストを有するラインが存在しない場合には、ト
リミング範囲内の全ライン中で最もコントラストの大き
いラインがフォーカスラインとして設定されるので、従
来技術のようにトリミング範囲に対して一定の位置にあ
るラインがフォーカスラインとして設定される場合に比
べて、焦点合わせが不良になるおそれを少なくすること
ができる。
コントラストを有するラインが存在しない場合には、ト
リミング範囲内の全ライン中で最もコントラストの大き
いラインがフォーカスラインとして設定されるので、従
来技術のようにトリミング範囲に対して一定の位置にあ
るラインがフォーカスラインとして設定される場合に比
べて、焦点合わせが不良になるおそれを少なくすること
ができる。
【0041】図5は、フォーカス制御処理の流れを示す
フローチャートである。このフォーカス制御処理は、C
CDセンサ7およびレンズ6を合焦位置に導くための処
理であり、上述のフォーカスライン決定処理に引き続い
て行われる。フォーカス制御処理が開始されると、メイ
ンCPU12からの制御信号に基づき、スキャナCPU
9によってテーブルモータ21が駆動制御されて、原稿
テーブル2が移動される(ステップS1)。具体的に
は、CCDセンサ7が上述のフォーカスライン決定処理
において決定されたフォーカスライン上の画像を読み取
ることができる位置に、原稿テーブル2が移動される。
フローチャートである。このフォーカス制御処理は、C
CDセンサ7およびレンズ6を合焦位置に導くための処
理であり、上述のフォーカスライン決定処理に引き続い
て行われる。フォーカス制御処理が開始されると、メイ
ンCPU12からの制御信号に基づき、スキャナCPU
9によってテーブルモータ21が駆動制御されて、原稿
テーブル2が移動される(ステップS1)。具体的に
は、CCDセンサ7が上述のフォーカスライン決定処理
において決定されたフォーカスライン上の画像を読み取
ることができる位置に、原稿テーブル2が移動される。
【0042】次に、スキャナCPU9は、メインCPU
12からの制御信号に基づき、CCDモータ23および
レンズモータ22を駆動制御して、CCDセンサ7およ
びレンズ6を所定の初期位置に移動させる(ステップT
2)。そして、CCDセンサ7およびレンズ6が初期位
置に変位された状態で、フォーカスライン上の画像の読
取りが行われ、この読取りで取得された画像データに基
づき、ピント検出部14によってコントラスト値が求め
られる(ステップT3)。
12からの制御信号に基づき、CCDモータ23および
レンズモータ22を駆動制御して、CCDセンサ7およ
びレンズ6を所定の初期位置に移動させる(ステップT
2)。そして、CCDセンサ7およびレンズ6が初期位
置に変位された状態で、フォーカスライン上の画像の読
取りが行われ、この読取りで取得された画像データに基
づき、ピント検出部14によってコントラスト値が求め
られる(ステップT3)。
【0043】CCDセンサ7の受光面における結像状態
は、CCDセンサ7の読取解像度によって異なる。した
がって、フォーカス制御処理時のCCDセンサ7の読取
解像度が本スキャン時の読取解像度と異なれば、このフ
ォーカス制御処理で導かれるCCDセンサ7およびレン
ズ6の合焦位置では、本スキャンにおいて原稿画像を良
好に読み取ることができない。そこで、ステップT3に
おけるフォーカスライン上の画像の読取りは、オペレー
タによって設定された読取解像度(本スキャン時の読取
解像度)で行われる。
は、CCDセンサ7の読取解像度によって異なる。した
がって、フォーカス制御処理時のCCDセンサ7の読取
解像度が本スキャン時の読取解像度と異なれば、このフ
ォーカス制御処理で導かれるCCDセンサ7およびレン
ズ6の合焦位置では、本スキャンにおいて原稿画像を良
好に読み取ることができない。そこで、ステップT3に
おけるフォーカスライン上の画像の読取りは、オペレー
タによって設定された読取解像度(本スキャン時の読取
解像度)で行われる。
【0044】ところが、フォーカスライン上の原稿画像
を高解像度で読み取った場合に、上記演算式(1) に従っ
てコントラスト値を求めたのでは、正確なコントラスト
値を得ることができず、CCDセンサ7およびレンズ6
を良好に合焦位置に導くことができない。つまり、上記
演算式(1) では、 1ライン上の全ての画素について、隣
接する画素間の画像データの差が求められ、求められた
画像データの差の総計がコントラスト値であると定義さ
れている。高解像度で原稿の読取りが行われた場合、隣
接画素間の画像データ差は当然に小さくなるので、上記
演算式(1) に従って算出されるコントラスト値は、画像
データ中に現れる電気的ノイズや量子化誤差などの影響
を受けて不正確な値となる。そこで、本実施形態に係る
フォーカス制御処理では、下記演算式(2) に従ってコン
トラスト値C2が求められる。
を高解像度で読み取った場合に、上記演算式(1) に従っ
てコントラスト値を求めたのでは、正確なコントラスト
値を得ることができず、CCDセンサ7およびレンズ6
を良好に合焦位置に導くことができない。つまり、上記
演算式(1) では、 1ライン上の全ての画素について、隣
接する画素間の画像データの差が求められ、求められた
画像データの差の総計がコントラスト値であると定義さ
れている。高解像度で原稿の読取りが行われた場合、隣
接画素間の画像データ差は当然に小さくなるので、上記
演算式(1) に従って算出されるコントラスト値は、画像
データ中に現れる電気的ノイズや量子化誤差などの影響
を受けて不正確な値となる。そこで、本実施形態に係る
フォーカス制御処理では、下記演算式(2) に従ってコン
トラスト値C2が求められる。
【0045】
【数2】
【0046】すなわち、ステップT3では、所定画素数
αだけ間隔を開けた画素間で画像データの差が求められ
て、求められた画像データの差が、トリミング範囲内の
1ラインについて総計されることにより、コントラスト
値C2が求められる。これにより、画像データの差が比
較的大きな値となるので、正確なコントラスト値を得る
ことができ、CCDセンサ7およびレンズ6の合焦状態
を正確に検出することができる。
αだけ間隔を開けた画素間で画像データの差が求められ
て、求められた画像データの差が、トリミング範囲内の
1ラインについて総計されることにより、コントラスト
値C2が求められる。これにより、画像データの差が比
較的大きな値となるので、正確なコントラスト値を得る
ことができ、CCDセンサ7およびレンズ6の合焦状態
を正確に検出することができる。
【0047】次に、ステップT4では、今回算出された
コントラスト値C2が、前回に算出されたコントラスト
値C2以上であるか否かが判断される。このとき、CC
Dセンサ7およびレンズ6が初期位置の状態におけるコ
ントラスト値C2が求められただけであるから、ステッ
プT5に移り、スキャナCPU9によってCCDモータ
23およびレンズモータ22が駆動制御されて、CCD
センサ7およびレンズ6がそれぞれ予め定められた1ス
テップ分移動される。CCDセンサ7およびレンズ6の
1ステップの移動量は、予め定められてメモリ8に記憶
されている。
コントラスト値C2が、前回に算出されたコントラスト
値C2以上であるか否かが判断される。このとき、CC
Dセンサ7およびレンズ6が初期位置の状態におけるコ
ントラスト値C2が求められただけであるから、ステッ
プT5に移り、スキャナCPU9によってCCDモータ
23およびレンズモータ22が駆動制御されて、CCD
センサ7およびレンズ6がそれぞれ予め定められた1ス
テップ分移動される。CCDセンサ7およびレンズ6の
1ステップの移動量は、予め定められてメモリ8に記憶
されている。
【0048】CCDセンサ7およびレンズ6が1ステッ
プ分移動されると、次に、CCDセンサ7およびレンズ
6が最大変位位置(初期位置から最も離れた位置)まで
移動されたか否かが判断される(ステップT6)。この
とき、CCDセンサ7およびレンズ6は初期位置から1
ステップ移動されただけであるから、ステップT6から
ステップT3に戻り、ピント検出部14によってCCD
センサ7およびレンズ6が1ステップ分移動された位置
でのコントラスト値C2が求められる。
プ分移動されると、次に、CCDセンサ7およびレンズ
6が最大変位位置(初期位置から最も離れた位置)まで
移動されたか否かが判断される(ステップT6)。この
とき、CCDセンサ7およびレンズ6は初期位置から1
ステップ移動されただけであるから、ステップT6から
ステップT3に戻り、ピント検出部14によってCCD
センサ7およびレンズ6が1ステップ分移動された位置
でのコントラスト値C2が求められる。
【0049】ステップT3でCCDセンサ7およびレン
ズ6がそれぞれ1ステップ分移動された位置でのコント
ラスト値が求められると、ステップT4に移り、初期位
置で求められたコントラスト値C2(前回のコントラス
ト値)と1ステップ分移動された位置でのコントラスト
値C2(今回のコントラスト値)とが比較される。今回
のコントラスト値C2が前回のコントラスト値C2より
も大きい場合には、CCDセンサ7およびレンズ6は合
焦方向に移動されたと言えるから、ステップT5に移
り、CCDセンサ7およびレンズ6がさらに1ステップ
分移動される。こうしてステップT3ないしT6の処理
が繰り返されて、CCDセンサ7およびレンズ6が合焦
位置に向けて1ステップ分ずつ移動されながら、コント
ラスト値C2の計算が各位置で行われる。
ズ6がそれぞれ1ステップ分移動された位置でのコント
ラスト値が求められると、ステップT4に移り、初期位
置で求められたコントラスト値C2(前回のコントラス
ト値)と1ステップ分移動された位置でのコントラスト
値C2(今回のコントラスト値)とが比較される。今回
のコントラスト値C2が前回のコントラスト値C2より
も大きい場合には、CCDセンサ7およびレンズ6は合
焦方向に移動されたと言えるから、ステップT5に移
り、CCDセンサ7およびレンズ6がさらに1ステップ
分移動される。こうしてステップT3ないしT6の処理
が繰り返されて、CCDセンサ7およびレンズ6が合焦
位置に向けて1ステップ分ずつ移動されながら、コント
ラスト値C2の計算が各位置で行われる。
【0050】ステップT3ないしT6が繰り返される過
程において、ステップT4で、今回算出されたコントラ
スト値C2が1ステップ前のCCDセンサ7およびレン
ズ6の位置でのコントラスト値C2よりも減少している
と判断された場合には、その直前のCCDセンサ7およ
びレンズ6の位置が合焦位置であるから、CCDセンサ
7およびレンズ6の位置が1ステップ分戻されて(ステ
ップT7)、このフォーカス制御処理が終了する。
程において、ステップT4で、今回算出されたコントラ
スト値C2が1ステップ前のCCDセンサ7およびレン
ズ6の位置でのコントラスト値C2よりも減少している
と判断された場合には、その直前のCCDセンサ7およ
びレンズ6の位置が合焦位置であるから、CCDセンサ
7およびレンズ6の位置が1ステップ分戻されて(ステ
ップT7)、このフォーカス制御処理が終了する。
【0051】また、CCDセンサ7およびレンズ6がそ
れぞれ最大変位位置まで移動された場合には、ステップ
T6の判断が肯定されてステップT7に移り、CCDセ
ンサ7およびレンズ6の位置が1ステップ分戻されて、
このフォーカス制御処理が終了する。以上のように本実
施形態では、合焦状態の判別を行うのに十分なコントラ
ストを有するラインがフォーカスラインとして抽出さ
れ、この抽出されたフォーカスライン上の画像データに
基づいて合焦状態が判別される。これにより、合焦状態
の判別を正確に行うことができるので、CCDセンサ7
およびレンズ6を確実に合焦位置に導くことができる。
れぞれ最大変位位置まで移動された場合には、ステップ
T6の判断が肯定されてステップT7に移り、CCDセ
ンサ7およびレンズ6の位置が1ステップ分戻されて、
このフォーカス制御処理が終了する。以上のように本実
施形態では、合焦状態の判別を行うのに十分なコントラ
ストを有するラインがフォーカスラインとして抽出さ
れ、この抽出されたフォーカスライン上の画像データに
基づいて合焦状態が判別される。これにより、合焦状態
の判別を正確に行うことができるので、CCDセンサ7
およびレンズ6を確実に合焦位置に導くことができる。
【0052】図6は、本発明の第2実施形態に係る線数
検出処理を実行するための制御回路である。図6におい
て、図2に示す制御回路の各部と同等の部分には同一の
参照符号を付して示し、以下では、その部分に関する詳
細な説明を省略する。スキャナ1に接続されたコンピュ
ータ11には、メインCPU、エリア検出部25、線数
検出部26およびメモリ15が備えられている。エリア
検出部25は、後述する線数検出領域決定処理におい
て、スキャナCPU9からの画像データに基づいて線数
検出領域決定用の評価値を計算する。線数検出領域と
は、網点で構成された原稿画像の線数を検出するための
線数検出処理(後述する)においてCCDセンサ7によ
る画像読取対象となる領域である。また、線数検出部2
6は、上記線数検出処理において、スキャナCPU9か
らの画像データに対して高速フーリエ変換(FFT)を
行う。エリア検出部25および線数検出部26の各機能
は、メインCPU12が実行するソフトウエア処理によ
って実現される。
検出処理を実行するための制御回路である。図6におい
て、図2に示す制御回路の各部と同等の部分には同一の
参照符号を付して示し、以下では、その部分に関する詳
細な説明を省略する。スキャナ1に接続されたコンピュ
ータ11には、メインCPU、エリア検出部25、線数
検出部26およびメモリ15が備えられている。エリア
検出部25は、後述する線数検出領域決定処理におい
て、スキャナCPU9からの画像データに基づいて線数
検出領域決定用の評価値を計算する。線数検出領域と
は、網点で構成された原稿画像の線数を検出するための
線数検出処理(後述する)においてCCDセンサ7によ
る画像読取対象となる領域である。また、線数検出部2
6は、上記線数検出処理において、スキャナCPU9か
らの画像データに対して高速フーリエ変換(FFT)を
行う。エリア検出部25および線数検出部26の各機能
は、メインCPU12が実行するソフトウエア処理によ
って実現される。
【0053】図7は、線数検出領域決定処理の流れを示
すフローチャートである。この線数検出領域決定処理
は、原稿をプレスキャンすることによって得られた画像
データに基づいて線数検出領域を決定するための処理で
あり、原稿画像の線数を検出するための線数検出処理に
先立って行われる。線数検出領域決定処理が開始される
と、まずスキャナ1による原稿のプレスキャンが実行さ
れて(ステップE1)、プレスキャンデータがCCDセ
ンサ7からスキャナCPU9を介してメインCPU12
に入力される。メインCPU12は、入力されたプレス
キャンデータに基づく画像をディスプレイ16に表示さ
せるとともに、入力されたプレスキャンデータをメモリ
15に格納する。
すフローチャートである。この線数検出領域決定処理
は、原稿をプレスキャンすることによって得られた画像
データに基づいて線数検出領域を決定するための処理で
あり、原稿画像の線数を検出するための線数検出処理に
先立って行われる。線数検出領域決定処理が開始される
と、まずスキャナ1による原稿のプレスキャンが実行さ
れて(ステップE1)、プレスキャンデータがCCDセ
ンサ7からスキャナCPU9を介してメインCPU12
に入力される。メインCPU12は、入力されたプレス
キャンデータに基づく画像をディスプレイ16に表示さ
せるとともに、入力されたプレスキャンデータをメモリ
15に格納する。
【0054】オペレータは、ディスプレイ16に表示さ
れたプレスキャン画像を見ながら、操作部17を操作し
てトリミング範囲を指定する。ステップE1における原
稿画像のプレスキャンに引き続いて、メインCPU12
は、ステップE2でオペレータによるトリミング範囲の
指定が完了したか否かを判断する。そして、オペレータ
によるトリミング範囲の指定が完了すると、ステップE
3に進み、指定されたトリミング範囲内の画像が所定画
素数ごとの複数のブロックに分割される。
れたプレスキャン画像を見ながら、操作部17を操作し
てトリミング範囲を指定する。ステップE1における原
稿画像のプレスキャンに引き続いて、メインCPU12
は、ステップE2でオペレータによるトリミング範囲の
指定が完了したか否かを判断する。そして、オペレータ
によるトリミング範囲の指定が完了すると、ステップE
3に進み、指定されたトリミング範囲内の画像が所定画
素数ごとの複数のブロックに分割される。
【0055】以下では、図8に示すように、トリミング
範囲内の画像が、それぞれ副走査方向にs(s≧2)ラ
イン、主走査方向にt個(t≧2)の画素を含む第1〜
第4ブロックに分割された場合を想定する。トリミング
範囲内の画像が第1〜第4ブロックに分割されると、ス
テップE4で、メインCPU12に内蔵されたカウンタ
Nの値が1にされて、第1ブロック内の画像のプレスキ
ャンデータがメモリ15から読み出される。そして、ス
テップE5で、メモリ15から読み出されたプレスキャ
ンデータに基づき、エリア検出部25によって、下記演
算式(3) で定義される濃度ずれ量D(N) が求められる。
下記演算式(3) で定義される濃度ずれ量D(N) は、第1
ブロック内の各画素濃度と所定濃度値Mとの差の総計で
ある。
範囲内の画像が、それぞれ副走査方向にs(s≧2)ラ
イン、主走査方向にt個(t≧2)の画素を含む第1〜
第4ブロックに分割された場合を想定する。トリミング
範囲内の画像が第1〜第4ブロックに分割されると、ス
テップE4で、メインCPU12に内蔵されたカウンタ
Nの値が1にされて、第1ブロック内の画像のプレスキ
ャンデータがメモリ15から読み出される。そして、ス
テップE5で、メモリ15から読み出されたプレスキャ
ンデータに基づき、エリア検出部25によって、下記演
算式(3) で定義される濃度ずれ量D(N) が求められる。
下記演算式(3) で定義される濃度ずれ量D(N) は、第1
ブロック内の各画素濃度と所定濃度値Mとの差の総計で
ある。
【0056】
【数3】
【0057】上記演算式(3) において、所定濃度値M
は、最大濃度(8ビットデータの場合には255)の5
0パーセント程度の値に設定されている。濃度が極端に
大きい場合または極端に小さい場合、網点サイズが適正
ではないために、CCDセンサ7によって個々の網点を
判別することができず、線数が正確に検出されないおそ
れがある。そこで、本実施形態では、ブロックごとに濃
度ずれ量D(N) を求めて、濃度ずれ量D(N) を線数検出
領域を決定するうえでの判断材料の1つにしている。す
なわち、濃度が最大濃度の50パーセント程度であれば
網点サイズが適当であるから、濃度が所定濃度値Mに近
いブロックを線数検出領域として決定することにより、
後述する線数検出処理において線数を良好に検出するこ
とができる。
は、最大濃度(8ビットデータの場合には255)の5
0パーセント程度の値に設定されている。濃度が極端に
大きい場合または極端に小さい場合、網点サイズが適正
ではないために、CCDセンサ7によって個々の網点を
判別することができず、線数が正確に検出されないおそ
れがある。そこで、本実施形態では、ブロックごとに濃
度ずれ量D(N) を求めて、濃度ずれ量D(N) を線数検出
領域を決定するうえでの判断材料の1つにしている。す
なわち、濃度が最大濃度の50パーセント程度であれば
網点サイズが適当であるから、濃度が所定濃度値Mに近
いブロックを線数検出領域として決定することにより、
後述する線数検出処理において線数を良好に検出するこ
とができる。
【0058】第1ブロックについての濃度ずれ量D(1)
が求まると、エリア検出部25は、算出した濃度ずれ量
D(1) をメインCPU12に与える。メインCPU12
は、与えられた濃度ずれ量D(1) をメモリ15に格納す
る。次に、エリア検出部25によって、第1ブロック内
の画像についてのコントラスト値が求められる(ステッ
プE6)。このコントラスト値は、1つのブロック内の
画像データの変化の割合の大小を表す値であり、下記演
算式(4) および演算式(5) で定義される。
が求まると、エリア検出部25は、算出した濃度ずれ量
D(1) をメインCPU12に与える。メインCPU12
は、与えられた濃度ずれ量D(1) をメモリ15に格納す
る。次に、エリア検出部25によって、第1ブロック内
の画像についてのコントラスト値が求められる(ステッ
プE6)。このコントラスト値は、1つのブロック内の
画像データの変化の割合の大小を表す値であり、下記演
算式(4) および演算式(5) で定義される。
【0059】
【数4】
【0060】ここで、上記演算式(4) で定義されるC
(a,b) は、トリミング範囲内のa番目のライン上のb番
目の画素に注目した時の、その注目画素と周辺画素との
画像データの差の絶対値の総計である。また、上記演算
式(5) で定義されるコントラスト値C3(N) は、1つの
ブロック内の全画素を順次注目して求めたC(a,b) の総
和である。
(a,b) は、トリミング範囲内のa番目のライン上のb番
目の画素に注目した時の、その注目画素と周辺画素との
画像データの差の絶対値の総計である。また、上記演算
式(5) で定義されるコントラスト値C3(N) は、1つの
ブロック内の全画素を順次注目して求めたC(a,b) の総
和である。
【0061】第1ブロック内の画像についてのコントラ
スト値C3(1) が求められると、メモリ15に格納され
ている濃度ずれ量D(1) が読み出されて、エリア検出部
25によって、下記演算式(6) で定義される評価値E
(N) (この場合、評価値E(1))が求められる。評価値
E(N) は、コントラスト値C3(N) に適当な係数を乗じ
て得られた値と濃度ずれ量D(N) に適当な係数を乗じて
得られた値との和であり、この値が比較的小さければ、
各網点が適当な大きさを有し、かつ、コントラストが比
較的小さい領域であると言える。
スト値C3(1) が求められると、メモリ15に格納され
ている濃度ずれ量D(1) が読み出されて、エリア検出部
25によって、下記演算式(6) で定義される評価値E
(N) (この場合、評価値E(1))が求められる。評価値
E(N) は、コントラスト値C3(N) に適当な係数を乗じ
て得られた値と濃度ずれ量D(N) に適当な係数を乗じて
得られた値との和であり、この値が比較的小さければ、
各網点が適当な大きさを有し、かつ、コントラストが比
較的小さい領域であると言える。
【0062】 E(N) =k1・C3(N) +k2・D(N) ・・・・(6) ここで、上記演算式(6) において、k1,k2は、予め定め
られた評価係数である。こうして第1ブロックについて
の評価値E(1) が求められると、メインCPU12は、
求められた評価値E(1) が予め定められた閾値B以下か
否かを判断する(ステップE8)。たとえば、評価値E
(1) が閾値Bよりも大きい場合には、第1ブロックが線
数検出に不適な領域であると判断されて(ステップE8
でNO)、ステップE9に移り、トリミング範囲内の全
てのブロック(上記想定下では4つのブロック)につい
て評価値が算出されたか否かが判断される。このとき、
評価値は第1ブロックについて求められただけであるか
ら、ステップE10に進み、カウンタNの値が2にされ
てステップE5に戻る。
られた評価係数である。こうして第1ブロックについて
の評価値E(1) が求められると、メインCPU12は、
求められた評価値E(1) が予め定められた閾値B以下か
否かを判断する(ステップE8)。たとえば、評価値E
(1) が閾値Bよりも大きい場合には、第1ブロックが線
数検出に不適な領域であると判断されて(ステップE8
でNO)、ステップE9に移り、トリミング範囲内の全
てのブロック(上記想定下では4つのブロック)につい
て評価値が算出されたか否かが判断される。このとき、
評価値は第1ブロックについて求められただけであるか
ら、ステップE10に進み、カウンタNの値が2にされ
てステップE5に戻る。
【0063】このようにして、ステップE5ないしE1
0の処理が繰り返されることにより、トリミング範囲内
の各ブロックについて評価値が順次に求められる。そし
て、トリミング範囲内の各ブロックについての評価値が
順次に求められる過程において、閾値B以下の評価値で
あるブロックが見つかると、ステップE8からステップ
E11に進み、そのブロックが線数検出に適した領域で
あると判断されて、この線数検出領域決定処理が終了す
る。
0の処理が繰り返されることにより、トリミング範囲内
の各ブロックについて評価値が順次に求められる。そし
て、トリミング範囲内の各ブロックについての評価値が
順次に求められる過程において、閾値B以下の評価値で
あるブロックが見つかると、ステップE8からステップ
E11に進み、そのブロックが線数検出に適した領域で
あると判断されて、この線数検出領域決定処理が終了す
る。
【0064】一方、上記閾値B以下の評価値が得られず
に、トリミング範囲内の全ブロック(第1〜第4ブロッ
ク)について評価値が求められると、ステップE9から
ステップE12に進み、評価値が最小であるブロックが
線数検出領域として決定されて、この線数検出領域決定
処理が終了される。このように、第2実施形態に係る線
数検出領域決定処理では、オペレータが読取解像度の設
定やトリミング範囲の指定を行うために行われるプレス
キャンによって取得された画像データに基づいて、トリ
ミング範囲内の各ブロック(単位領域に相当)について
の評価値が順次に求められる。そして、各ブロックの評
価値が順次に求められる過程において、予め定められた
閾値B以下の評価値を有するブロックが見つかると、そ
のブロックが線数検出領域(基準領域に相当)として決
定される。これにより、各網点が適当な大きさを有し、
かつ、コントラストの比較的小さい領域が線数検出領域
として設定されるので、後述する線数検出処理におい
て、原稿画像の線数を正確に検出することができる。
に、トリミング範囲内の全ブロック(第1〜第4ブロッ
ク)について評価値が求められると、ステップE9から
ステップE12に進み、評価値が最小であるブロックが
線数検出領域として決定されて、この線数検出領域決定
処理が終了される。このように、第2実施形態に係る線
数検出領域決定処理では、オペレータが読取解像度の設
定やトリミング範囲の指定を行うために行われるプレス
キャンによって取得された画像データに基づいて、トリ
ミング範囲内の各ブロック(単位領域に相当)について
の評価値が順次に求められる。そして、各ブロックの評
価値が順次に求められる過程において、予め定められた
閾値B以下の評価値を有するブロックが見つかると、そ
のブロックが線数検出領域(基準領域に相当)として決
定される。これにより、各網点が適当な大きさを有し、
かつ、コントラストの比較的小さい領域が線数検出領域
として設定されるので、後述する線数検出処理におい
て、原稿画像の線数を正確に検出することができる。
【0065】また、プレスキャンデータに基づいて線数
検出領域が決定されるので、プレスキャン後にトリミン
グ範囲内の原稿像を読み取り、この読取りによって取得
された画像データに基づいて線数検出領域を決定する場
合に比べて、線数検出領域を決定するのに要する時間を
大幅に短縮することができる。さらに、トリミング範囲
内に閾値B以下の評価値を有するブロックが存在しない
場合には、トリミング範囲内の全ブロック中で評価値の
最も小さいブロックが線数検出領域として設定されるの
で、従来技術のようにトリミング範囲に対する一定領域
が線数検出領域として設定される場合に比べて、誤った
線数が検出されるおそれが少ない。
検出領域が決定されるので、プレスキャン後にトリミン
グ範囲内の原稿像を読み取り、この読取りによって取得
された画像データに基づいて線数検出領域を決定する場
合に比べて、線数検出領域を決定するのに要する時間を
大幅に短縮することができる。さらに、トリミング範囲
内に閾値B以下の評価値を有するブロックが存在しない
場合には、トリミング範囲内の全ブロック中で評価値の
最も小さいブロックが線数検出領域として設定されるの
で、従来技術のようにトリミング範囲に対する一定領域
が線数検出領域として設定される場合に比べて、誤った
線数が検出されるおそれが少ない。
【0066】図9は、線数検出処理の流れを示すフロー
チャートである。この線数検出処理が開始されると、ま
ず、メインCPU12に内蔵されたカウンタXが1にさ
れる(ステップP1)。次に、メインCPU12からの
制御信号に基づき、スキャナCPU9によってテーブル
モータ21が駆動制御されて、上述の線数検出領域決定
処理で決定された線数検出領域内の1ライン目の画像を
読み取ることができる位置に、原稿テーブル2が移動さ
れる。そして、CCDセンサ7によって線数検出領域内
の1ライン目の画像が読み取られる(ステップP2)。
チャートである。この線数検出処理が開始されると、ま
ず、メインCPU12に内蔵されたカウンタXが1にさ
れる(ステップP1)。次に、メインCPU12からの
制御信号に基づき、スキャナCPU9によってテーブル
モータ21が駆動制御されて、上述の線数検出領域決定
処理で決定された線数検出領域内の1ライン目の画像を
読み取ることができる位置に、原稿テーブル2が移動さ
れる。そして、CCDセンサ7によって線数検出領域内
の1ライン目の画像が読み取られる(ステップP2)。
【0067】1ライン目の画像が読み取られると、線数
検出部26によって、ステップP2で取得された画像デ
ータに対して、高速フーリエ変換(FFT)が行われる
(ステップP3)。これにより、1ライン目の画像につ
いての周波数分布を得ることができる。こうして得られ
た周波数分布は、メモリ15に格納される(ステップP
4)。
検出部26によって、ステップP2で取得された画像デ
ータに対して、高速フーリエ変換(FFT)が行われる
(ステップP3)。これにより、1ライン目の画像につ
いての周波数分布を得ることができる。こうして得られ
た周波数分布は、メモリ15に格納される(ステップP
4)。
【0068】ステップP5では、線数検出領域内の全ラ
インについて周波数分布が得られたか否かが判断され
る。このとき、1ライン目の画像についての周波数分布
が得られただけであるから、ステップP5からステップ
P6に移り、カウンタXのカウント値が2にされる。そ
して、ステップP6からステップP2に戻り、線数検出
領域内の2ライン目の画像が読み取られて、2ライン目
の画像データに対して高速フーリエ変換が行われる。こ
の高速フーリエ変換で得られた周波数分布は、メモリ1
5に格納される。
インについて周波数分布が得られたか否かが判断され
る。このとき、1ライン目の画像についての周波数分布
が得られただけであるから、ステップP5からステップ
P6に移り、カウンタXのカウント値が2にされる。そ
して、ステップP6からステップP2に戻り、線数検出
領域内の2ライン目の画像が読み取られて、2ライン目
の画像データに対して高速フーリエ変換が行われる。こ
の高速フーリエ変換で得られた周波数分布は、メモリ1
5に格納される。
【0069】こうしてステップP2ないしP6が繰り返
されて、線数検出領域内の全ラインについて周波数分布
が求められると、ステップP5からステップP7に進
み、線数検出部26によって、メモリ15内に格納され
た周波数分布が分析されて、原稿画像の線数が検出され
る。以上のように第2実施形態では、原稿画像の線数を
検出するのに適したブロックが線数検出領域として抽出
され、この抽出された線数検出領域内の画像データに基
づいて線数検出が行われる。これにより、原稿画像の線
数を正確に検出することができる。ゆえに、たとえば、
メモリ15内に種々のフィルタを格納しておき、原稿画
像の線数に応じたフィルタを選択して使用することによ
り、原稿画像の種類に応じたフィルタ処理を画像に施す
ことができる。
されて、線数検出領域内の全ラインについて周波数分布
が求められると、ステップP5からステップP7に進
み、線数検出部26によって、メモリ15内に格納され
た周波数分布が分析されて、原稿画像の線数が検出され
る。以上のように第2実施形態では、原稿画像の線数を
検出するのに適したブロックが線数検出領域として抽出
され、この抽出された線数検出領域内の画像データに基
づいて線数検出が行われる。これにより、原稿画像の線
数を正確に検出することができる。ゆえに、たとえば、
メモリ15内に種々のフィルタを格納しておき、原稿画
像の線数に応じたフィルタを選択して使用することによ
り、原稿画像の種類に応じたフィルタ処理を画像に施す
ことができる。
【0070】本発明の実施形態の説明は以上のとおりで
あるが、本発明は上述の各実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、上述のフォーカスライン決定処理で
は、フォーカスライン決定用のコントラスト値が上記演
算式(1) に従って求められるとしたが、上記演算式(1)
以外にも、下記演算式(7) または演算式(8) に従ってコ
ントラスト値C(X) が求められてもよい。
あるが、本発明は上述の各実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、上述のフォーカスライン決定処理で
は、フォーカスライン決定用のコントラスト値が上記演
算式(1) に従って求められるとしたが、上記演算式(1)
以外にも、下記演算式(7) または演算式(8) に従ってコ
ントラスト値C(X) が求められてもよい。
【0071】
【数5】
【0072】また、上述の線数検出領域決定処理では、
各ブロックについて濃度ずれ量D(N) およびコントラス
ト値C3(N) が求められ、求められた濃度ずれ量D(N)
およびコントラスト値C3(N) から得られる評価値E
(N) に基づいて、線数検出に適した領域が検出されてい
る。すなわち、上述の線数検出領域決定処理では、濃度
ずれ量D(N) が比較的小さく、かつ、コントラスト値C
3(N) が比較的小さいブロックが線数検出領域として決
定される。しかしながら、濃度ずれ量D(N) またはコン
トラスト値C3(N) のどちらか一方が求められて、求め
られた濃度ずれ量D(N) またはコントラスト値C3(N)
が予め定める閾値以下であれば、そのブロックを線数検
出領域として決定されるように、線数検出領域決定処理
が変更されてもよい。
各ブロックについて濃度ずれ量D(N) およびコントラス
ト値C3(N) が求められ、求められた濃度ずれ量D(N)
およびコントラスト値C3(N) から得られる評価値E
(N) に基づいて、線数検出に適した領域が検出されてい
る。すなわち、上述の線数検出領域決定処理では、濃度
ずれ量D(N) が比較的小さく、かつ、コントラスト値C
3(N) が比較的小さいブロックが線数検出領域として決
定される。しかしながら、濃度ずれ量D(N) またはコン
トラスト値C3(N) のどちらか一方が求められて、求め
られた濃度ずれ量D(N) またはコントラスト値C3(N)
が予め定める閾値以下であれば、そのブロックを線数検
出領域として決定されるように、線数検出領域決定処理
が変更されてもよい。
【0073】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
的事項の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
【図1】本発明の一形態が適用されるスキャナの概略構
成を示す図解図である。
成を示す図解図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るフォーカス制御処
理を実行するための制御回路である。
理を実行するための制御回路である。
【図3】フォーカスライン決定処理の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図4】トリミング範囲について説明するための図解図
である。
である。
【図5】フォーカス制御処理の流れを示すフローチャー
トである。
トである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る線数検出処理を実
行するための制御回路である。
行するための制御回路である。
【図7】線数検出領域決定処理の流れを示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図8】プレスキャン画像のブロック分割について説明
するための図解図である。
するための図解図である。
【図9】線数検出処理の流れを示すフローチャートであ
る。
る。
1 スキャナ 2 原稿テーブル 6 レンズ(読取光学系) 7 CCDセンサ(読取光学系) 8,15 メモリ 9 スキャナCPU 11 コンピュータ 12 メインCPU 13 ライン検出部 14 ピント検出部 18 テーブルモータ駆動回路 19 レンズモータ駆動回路 20 CCDモータ駆動回路 21 テーブルモータ 22 レンズモータ 23 CCDモータ 25 エリア検出部 26 線数検出部
Claims (4)
- 【請求項1】画像読取装置の動作条件を原稿読取条件に
適合させるための予備制御処理を行うのに適した基準領
域を原稿画像中から抽出するための方法であって、 原稿画像を画像読取装置でプレスキャンするステップ
と、 プレスキャン時に取得された画像データに基づいて、所
定の単位領域ごとのコントラスト値を算出するステップ
と、 算出されたコントラスト値が予め定める判別基準に合致
したならば、そのコントラスト値に対応した単位領域
を、上記予備制御処理に適した基準領域として定めるス
テップとを含むことを特徴とする基準領域抽出方法。 - 【請求項2】原稿画像を光学的に読み取るための読取光
学系の焦点を調整するための方法であって、 原稿画像を読取光学系でプレスキャンするステップと、 プレスキャン時に取得された画像データに基づいて、所
定の単位領域ごとのコントラスト値を算出するステップ
と、 算出されたコントラスト値が予め定められたフォーカス
領域決定用閾値以上かどうかを判別し、フォーカス領域
決定用閾値以上であれば、そのコントラスト値に対応し
た単位領域をフォーカス領域として定めるステップと、 読取光学系の焦点位置を変化させつつ、各焦点位置の状
態で上記フォーカス領域内の画像を読み取るステップ
と、 この読取りで取得された画像データに基づいて、各焦点
位置での合焦状態判定用コントラスト値を算出して、こ
の算出されたコントラスト値に基づいて読取光学系を合
焦状態に導くステップとを含むことを特徴とする焦点調
整方法。 - 【請求項3】合焦状態判定用コントラスト値は、フォー
カス領域内の全画素につき、所定画素数だけ間隔を開け
た画素間で画像データの差が求められて、求められた画
像データの差が総計されることにより算出されることを
特徴とする請求項2記載の焦点調整方法。 - 【請求項4】画像読取装置によって読み取られるべき原
稿画像の網点線数を検出するための方法であって、 原稿画像を画像読取装置でプレスキャンするステップ
と、 プレスキャン時に取得された画像データに基づいて、所
定の単位領域ごとのコントラスト値を算出するステップ
と、 算出されたコントラスト値が予め定められた線数検出領
域決定用閾値以下かどうかを判別し、線数検出領域決定
用閾値以下であれば、そのコントラスト値に対応した単
位領域を線数検出領域として定めるステップと、 定められた線数検出領域内の画像を画像読取装置で読み
取り、この読取りで取得された画像データに基づいて、
原稿画像の線数を検出するステップとを含むことを特徴
とする線数検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9169124A JPH1117905A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 基準領域抽出方法、焦点調整方法および線数検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9169124A JPH1117905A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 基準領域抽出方法、焦点調整方法および線数検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1117905A true JPH1117905A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15880737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9169124A Pending JPH1117905A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 基準領域抽出方法、焦点調整方法および線数検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1117905A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001154269A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-08 | Canon Electronics Inc | 画像読取装置、画像処理システム、オートフォーカス制御方法及び記憶媒体 |
KR20180128069A (ko) * | 2016-09-30 | 2018-11-30 | 미츠비시 쥬고 기카이 시스템 가부시키가이샤 | 합초 위치 조정 장치, 합초 위치 조정 시스템, 프로그램 및 합초 위치 조정 방법 |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP9169124A patent/JPH1117905A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001154269A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-08 | Canon Electronics Inc | 画像読取装置、画像処理システム、オートフォーカス制御方法及び記憶媒体 |
JP4533481B2 (ja) * | 1999-11-30 | 2010-09-01 | キヤノン電子株式会社 | 画像読取装置及びオートフォーカス制御方法 |
KR20180128069A (ko) * | 2016-09-30 | 2018-11-30 | 미츠비시 쥬고 기카이 시스템 가부시키가이샤 | 합초 위치 조정 장치, 합초 위치 조정 시스템, 프로그램 및 합초 위치 조정 방법 |
US10778882B2 (en) | 2016-09-30 | 2020-09-15 | Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems, Ltd. | Focusing position adjustment device, focusing position adjustment system, program, and focusing position adjustment method |
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