JP2905920B2 - プラスチック製クリップ - Google Patents
プラスチック製クリップInfo
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Description
いられるクリップ、或いは、サスペンダーの先端に取り
付けられるクリップ、その他、洗濯挟み等として用いら
れるクリップに関するものである。
して、各種形態のものを発明して出願しているが、クリ
ップの高さを最も抑えた形態で、クリップ先端の閉口時
において表裏両面が略平滑状態を呈するものとして、特
公昭53−20900号公報に開示したものがあり、本
発明者等は該公報開示のクリップ構造を利用した種々の
クリップを製作している。
すように、側壁1を有する板体2の後方に矩形状開口部
3を設け、前記両側壁1の後方内面に作動杆用軸受4を
設け、前記開口部3の前方下半部の両側壁1、1間に上
面が円弧状の支軸5を設けた上挟持板Aと、前記開口部
3の前縁と支軸5との間を挿通可能な板体10の後端部
に該板体10と同じ巾の上面膨出部11を設けると共
に、該膨出部11の裏面には前記支軸5と係合する横溝
状軸受12を設け、この膨出部11の後端には膨出部1
1より細巾で前記開口部3の後縁に至らない長さの突出
部13を設け、該突出部13の後端外側部に前記開口部
3の両側壁1との間に間隙を残して右後方上部を円弧に
形成した扇形突起14を設けた下挟持板Bと、板体20
の先端に前記開口部3の下面から開口部3の後縁と前記
突出部13との間に挿通可能で前記突出部13及び扇形
突起14が嵌合されるように前壁及び底壁を開放した箱
体21を形成し、該箱体21の両外側壁22には前記作
動杆用軸受4に遊合可能な作動杆用軸23を設け、前記
箱体21の内面先端には前記扇形突起14と互いに円弧
部で摺動する円弧を右後方下部に形成した扇形突起24
を設けた作動杆C、とから成り、上挟持板Aと下挟持板
Bの先端部を常時開口状態とする手段として、別体の金
属製のバネ30を上下両挟持板A、Bのそれぞれ内面に
設けたバネ装着溝6、16間に装着しているものであ
る。
板Aの開口部3の下方から下挟持板Bの後端部を突き出
すようにして、上挟持板Aの支軸5の上部に下挟持板B
の横溝状軸受12を乗せるように組み合わせると共に、
図9(b)に示すように、作動杆Cの前方を上挟持板A
の開口部3の後方下部から上部へ突き出すように強く押
し込んで、作動杆C先端の扇形突起24の部分を下挟持
板B後端の扇形突起14の上部に乗り上げた状態とす
る。
の両挟持板A、Bとの間で干渉するように構成されてい
るため、その干渉部分をプラスチックの弾性力に抗して
撓ませるように強く作動杆Cを押し込む必要があるが、
作動杆Cの組み込み後は、いわゆる地獄嵌めのような形
態となって外れないものとなる。
のように作動杆Cを垂直に回動させるとバネ30の作用
により上下の両挟持板A、Bの先端は開口してクリップ
は開く。
を挟持する場合は、図9(a)のように作動杆Cをクリ
ップと平行状態に回動させることにより、作動杆Cの扇
形突起24下面の円弧部にて下挟持板Bの扇形突起14
上面の円弧部を図9(c)(b)(a)に示すように徐
々に摺動しながら押し下げて最終的には図9(a)のよ
うに両扇形突起14、24が互いにそれぞれの扇形突起
後部の間隙に嵌り込む状態となり、上下の両挟持板A、
Bと作動杆Cの三者の表裏両面がほぼ平滑な状態を呈す
ることになる。
ップにおいては、クリップ自体の高さを最小限に抑えた
薄い形態のものになっているが、クリップの開口手段と
して別体の金属製バネ30を必要とする他、挟持状態に
おける作動杆Cと上下の両挟持板A、Bへの圧力付与の
方向が支軸5を中心とする円弧の接線方向と正対してい
ないので図9(a)のロック状態における安定性に問題
がある。
は、図中△印にて示すように、上挟持板Aと下挟持板B
間においては支軸5と横溝状軸受12の接触部である
(a)部、下挟持板Bと作動杆C間においては両扇形突
起14と24の接触部である(b)部、上挟持板Aと作
動杆C間においては作動杆用軸受4と作動杆用軸23の
接触部である(c)部及び開口部3の後縁と箱体21の
後面との接触部である(d)部において、それぞれ△印
の先端にて示す方向に圧接してクリップの閉口状態をロ
ックしていることになる。
(d)部における相互の圧接方向は、支軸5を中心とし
て下挟持板Bが回動する円弧の接線方向とは正対せず、
それぞれ約45°ずれているため効率的なロック状態と
はならないので、作動杆Cの上挟持板A内への納まりが
不安定であり、特に厚い布帛を挟持した場合には作動杆
Cが戻りやすい傾向にあった。
挟持板Bの膨出部11の部分と作動杆Cの箱体21の上
面が露出することになるので、クリップを閉じた際、そ
の表面において上記3部品の上面高さを正確に一致させ
て平滑状態にするのは加工精度上かなりむずかしいもの
であった。
リップにおける別体の金属バネを省略し、クリップの構
成部材をいずれもプラスチック製の上挟持板A、下挟持
板B及び作動杆Cの3部品のみにて構成すると共に、前
記3部品の各部におけるロック時の圧接方向を、支軸を
中心として下挟持板が回動する円弧の接線方向とほぼ正
対させることにより、安定的で確実なロック状態を得る
ようにしたことを特徴とするものである。
製クリップを構成する上挟持板A、下挟持板B及び作動
杆Cの分解斜視図である。
能を有する部材については従来品と同一の符号を付して
説明する。
の開口部3を設けると共にその両側部下方に側壁1、1
を垂下状に設け、該両側壁1、1の前方下方に上面が円
弧状の支軸5を両側壁1、1に渡すように設けると共に
該支軸5より後方の両側壁1、1の内面に作動杆用の逆
凹状軸受4、4を設けた構造のものである。なお、7a
は前方下面に設けられた粗面挟持部、8は後端下部の切
欠窓である。
と支軸5との間を挿通可能な幅に狭められた板体10の
後方下面に前記支軸5に回動可能に乗る横溝状軸受12
を設けると共に、その後端部には両側部に突起14a、
14aを備え前記開口部3の後縁に至らない長さの幅狭
の突出部13を有し、平面中央部に逆U字状切欠16a
による弾性舌片30aを上方に突出させて一体的に設け
た構造のものである。なお、17aは前方上面に設けら
れた挟持歯、18は突出部後端中央の切欠である。
3の下面からその後縁と突出部13後端との間に挿通可
能で、前記両側壁1、1の内側部と突出部13の外側部
との間に嵌まる厚さの前方下端に面取22aを備えた外
側壁22、22により前壁及び底壁を開放した箱体21
を形成し、該箱体21の両外側壁22、22の両外面に
前記逆凹状軸受4に遊合可能に嵌まる作動杆用軸23、
23を設け、両外側壁22、22の内側部下面に前記両
突起14a、14aの嵌まる係合凹部26、26を備
え、該箱体21の上部内面には前記切欠18に嵌まる幅
で前方に斜面24bを備えた前記突出部13の上面と当
接する押圧板24aを前記作動杆用軸23の中心より少
し後方に設け、後端部に幅広のベルト通し25を一体的
に設けた構造のものである。
Cは、いずれも可撓性を有するプラスチックにて形成さ
れており、図2に示すように組み込まれるものである
が、作動杆Cを組み込む迄は、図3に示すように、下挟
持板Bの後端部と上挟持板Aの開口部3の内縁間に作動
杆Cの先端部が容易に嵌まらず相互に干渉するように形
成されている。
下挟持板Bの先端を持ち上げて上挟持板Aと平行にし、
作動杆Cの前方を開口部3の下部後方から斜め前方に向
けて挿入した際、下挟持板B後端の突出部13両側の突
起14aと、作動杆Cの外側壁先端部の面取22aと
が、干渉して容易に挿入できない状態のものである。
部3の下方から下挟持板Bの後端部を突き出すようにし
て上挟持板Aの支軸5の上部に下挟持板Bの横溝状軸受
12を乗せるように組み合わせ、その後、図3に示すよ
うに、両挟持板A、Bの先端を閉じて平行にした状態
で、作動杆Cの作動杆用軸23を上挟持板Aの逆凹状軸
受4に嵌め込みながら作動杆Cの前方を上挟持板Aの開
口部3の後方下部から上部へ突き出すように斜めに挿し
込み、さらに、作動杆Cの後部を矢印のように、斜め上
方に強く押しながら少し持ち上げて回転させるように前
方に押し込むことにより、作動杆Cの外側壁先端の面取
22aに沿って突起14aを滑らせながらプラスチック
の弾力に抗して干渉部を撓ませ、突起14aの後端と外
側壁22との干渉状態を乗り越させ、図4、図5に示す
ように、作動杆Cの係合凹部26に下挟持板Bの突起1
4aを嵌め込む。
り、下挟持板Bの横溝状軸受12の上部が上挟持板Aの
支軸5の上面と(a)点で圧接すると共に、下挟持板B
後端の突出部13の上面が作動杆C下面の押圧板24a
と(b)点で上下方向に圧接(図6(b)参照)して上
下の両挟持板A、Bの先端開口を閉じることになる。
の中間において作動杆用軸23の上部が上挟持板Aの逆
凹状軸受4の上壁とc点で圧接(図6(a)参照)する
と共に作動杆Cの後方上面と上挟持板A後端の切欠窓8
の上面とが(d)点でいずれも上下方向に圧接して両挟
持板A、Bの挟持力による反力を受け止める作用をす
る。上記各部における圧接方向は支軸5を中心とする円
弧の接線方向とほぼ正対しており、かつ、(c)点が
(a)点と(b)点の間に位置しているので下挟持板B
のロックは確実なものとなる。
部はフリー状態における位置関係を交叉させて示してい
るが、現実的にはこの交叉量が挟持圧力として作用する
ものである。
は、図7に示すように作動杆Cを垂直に立てると下挟持
板B後端の突出部13の押圧が解かれるため、弾性舌片
30aの作用によりクリップの先端が開く。
凹部26に下挟持板Bの突起14aが、プラスチックの
可撓性を利用していわゆる地獄嵌め状に結合され、か
つ、作動杆用軸23が上挟持板Aの逆凹状軸受4に嵌め
込まれているので、図7のように作動杆Cを垂直にした
場合でも決して外れることはない。
板B後端の突出部13の中央に切欠18を形成すると共
に作動杆Cの箱体21の上部内面に、前記切欠18に嵌
まる幅で前方に斜面24bを有する押圧板24aを設
け、前記切欠18に押圧板24aが嵌まる形態のものを
示したが、これはクリップ自体の全長を少しでも短くす
るためと、作動杆Cを上下の両挟持板A、Bの間に組み
込みやすくすると共に組み込み時における左右の揺れを
少なくするためのものであって、これら切欠18や押圧
板24aを必ずしも必要とするものではなく、箱体21
の上壁自体を押圧板としてもよい。
面取22aについても、必ずしも必要とするものではな
く、要は作動杆Cを組み込む際、下挟持板B後端の突起
14aをプラスチックの弾力に抗してスムーズに係合凹
部26内に嵌め込めるようにされていればよい。
バネの役割を含め全てプラスチックにより形成すると共
に上挟持板の厚さ寸法の中に下挟持板と作動杆を納める
ようにしたのでクリップ自体の全体の高さを最小限にで
きた。
持板と作動杆との圧接位置と方向について、上挟持板A
と作動杆Cとの圧接点(c)を、上挟持板Aの支軸と下
挟持板Bの軸受との圧接点(a)と、下挟持板Bと作動
杆Cとの圧接点(b)の間に位置させると共に、各圧接
点における圧接方向を上挟持板Aの支軸を中心とする下
挟持板Bの回動円弧の接線方向とほぼ正対させたことに
より、安定的、かつ、確実なロック状態が得られた。
も、クリップ自体が非常に薄くて表裏両面に突出部が全
くないため、着用者に違和感がなく、使いごこちのよい
ものである。
断斜視図。
断部分側面図。
図。
断平面図。
横断正面図。
図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の構造を有する上挟持板A、下挟持
板B及び作動杆Cからなるプラスチック製クリップ。上
挟持板Aは、板体2の後方上面に方形状の開口部3を設
けると共にその両側部下方に側壁1、1を垂下状に設
け、該両側壁1、1の前方下方に上面が円弧状の支軸5
を両側壁1、1に渡すように設けると共に該支軸5より
後方の両側壁1、1の内面に作動杆用の逆凹状軸受4、
4を設けた構造。下挟持板Bは、後部が前記開口部3の
前縁と支軸5との間を挿通可能な幅に狭められた板体1
0の後方下面に前記支軸5に回動可能に乗る横溝状軸受
12を設けると共に、その後端部には両側部に突起14
a、14aを備え開口部3の後縁に至らない長さの幅狭
の突出部13を有し、平面中央部に逆U字状切欠16a
による弾性舌片30aを上方に突出させて一体的に設け
た構造。作動杆Cは、板体20の先端に前記開口部3の
下面からその後縁と突出部13後端との間に挿通可能で
前記両側壁1、1の内側部と突出部13の外側部との間
に嵌まる厚さの外側壁22、22により前壁及び底壁を
開放した箱体21を形成し、該箱体21の両外側壁2
2、22の両外面に前記逆凹状軸受4、4に遊合可能に
嵌まる作動杆用軸23、23を設け、両外側壁22、2
2の内側部下面に前記両突起14a、14aの嵌まる係
合凹部26、26を備え、該箱体21の上部内面には前
記突出部13の上面と当接する押圧板24aを前記作動
杆用軸23、23の中心より少し後方に設け、後端部に
幅広のベルト通し25を一体的に設けた構造。 - 【請求項2】 下挟持板B後端の突出部13の後面中央
に切欠18を設け、作動杆Cの箱体21の上部内面に、
前記切欠18に嵌まる幅で前方に斜面24bを有する押
圧板24aを設けた請求項1記載のプラスチック製クリ
ップ。
Priority Applications (2)
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JP8095973A JP2905920B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | プラスチック製クリップ |
US08/820,346 US5778497A (en) | 1996-03-25 | 1997-03-12 | Plastic clip |
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JPH09257011A JPH09257011A (ja) | 1997-09-30 |
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ID=14152127
Family Applications (1)
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1997
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