JP2904554B2 - 基礎構築用ブロック構造物の接合構造 - Google Patents

基礎構築用ブロック構造物の接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、住宅等の基礎の施工に予め工場等で成型さ
れたプレキャストコンクリート製の基礎構築用ブロック
構造物を用いた際の基礎構築用ブロック構造物の接合方
法に関する。
[従来の技術] 周知のように、住宅等の基礎は現場にてコンクリート
を打設することで形成されることが一般的であったが、
その施工は、多くの工数を要するものであり、工期や工
費の削減を図ることが困難であった。
そこで、近年、住宅等の基礎を予め工場等において成
形されたプレキャストコンクリート製の基礎構築用ブロ
ック構造物とし、これを建築現場に設置して基礎とする
ことによって建築現場の作業を省力化及び簡略化する施
工方法が行なわれる場合がでてきた。
前記ブロック構造物は、現場打ちの基礎をこの基礎の
長手方向に対して垂直に分割した構成となっているの
で、これを建設現場の基盤上に設置する際には、複数の
ブロック構造物を連接して設置する必要があった。そし
て、ブロック構造物同士を接合する際には、たとえばブ
ロック構造物の端部にボルトを挿通するための挿通孔を
有する継手金物を埋め込んで、これらブロック構造物を
対向させてボルト止めするか、もしくは、接合すべきブ
ロック構造物の長手方向に沿ってそれぞれ貫通して突出
する鉄筋を溶接して接合していた。
なお、前記基盤は、現場打ちコンクリートによる基礎
の施工と同様に設けられたもので、地盤に根切り穴を形
成し、この根切り底に、砕石等を敷き込んでこれを転圧
して地業を設け、この地業上にコンクリートを捨て打ち
して設けたものである。
[発明が解決しようとする課題] ところで、基礎を予め工場等で基礎構築用ブロック構
造物として製造することにより、建築現場での作業を省
力化及び簡略化することができるが、前記従来例のよう
にブロック構造物をボルトで接合する際には、結合すべ
きブロック構造物の互いの継手金物の位置を高い精度で
合わせなければ、継手金物の挿通孔の位置がずれてボル
トを挿通することができないという問題点があった。
また、前記従来例のように鉄筋を溶接するのは、特殊
技術であり熟練した作業員として溶接工等が必要にな
り、基礎の施工の省力化の障害となるという問題点があ
った。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、基礎構築用ブロック構造物同士の
接合の省力化及び簡略化を図り、もって基礎の施工の工
費の削減及び工期の短縮を図る基礎構築用ブロック構造
物の接合構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために、本発明は、基盤上に載
置される基礎フーチン部と、この基礎フーチン部上に設
けられかつ住宅等となる上部構造物を載せる立上がり部
とが一体に形成され、かつ連続して基盤上に設置するこ
とにより住宅等の基礎となる基礎構築用ブロック構造物
同士を互いに接合するための接合構造であって、前記ブ
ロック構造物の互いに接合すべき端面の上端部に設けら
れかつ前記立上がり部の側面および上面に開口する第1
の切欠部と、前記ブロック構造物の互いに接合すべき端
面に設けられかつ前記基礎フーチン部の側面および上面
に開口する第2の切欠部と、前記ブロック構造物の長手
方向に貫通して延出し、前記第1の切欠部内に露出する
鉄筋と、前記ブロック構造物の長手方向に貫通して延出
し、前記第2の切欠部内に露出する他の鉄筋と、前記立
上がり部の前記第1の切欠部の下方の前記ブロック構造
物の互いに接合すべき端面の一方に形成された1つ以上
の突部と、他方の端面に形成された前記突部に対応する
形状と個数を有する窪部とを具備してなり、前記突部は
前記窪部にはめ込まれ、前記第1の切欠部および前記第
2の切欠部は、それぞれ前記ブロック構造物の互いに接
合すべき端面で対向し、一方のブロック構造物の鉄筋と
他方のブロック構造物の鉄筋とは、前記第1の切欠部内
および前記第2の切欠部内で隣接し、前記隣接する鉄筋
をそれぞれ挿通する挿通孔を有する結合具に、それぞれ
反対方向から挿通され、これら鉄筋の端部のねじ部にナ
ットが螺合され、これらナットを締め付けて鉄筋同士を
締結していることを特徴とする基礎構築用ブロック構造
物の接合構造。
[作用] 上記構成によれば、本発明の接合構造を備えた基礎構
築用ブロック構造物を用いて基礎の施工をするには、ま
ず建設現場に根切り穴を設け、この根切り穴の底に地業
を設け、この地業上に基盤を設ける。
そして、この基盤上に前記ブロック構造物を連接して
載置する。この際に、先に載置されたブロック構造物の
鉄筋を結合具の一方の挿通孔に挿通しておき、次のブロ
ック構造物を載置する際に、前記突部を前記窪分にはめ
込むとともに、このブロック構造物の鉄筋を結合具の他
方に挿通孔に前記鉄筋の反対方向から挿通し、これら鉄
筋がブロック構造物の第1の切欠部および第2の切欠部
において、隣接するように載置する。そして、鉄筋の端
部からそれぞれナットを螺合し、このナットを締め付け
ることによって、結合具を介して鉄筋同士を締結する。
この際に、結合具を介して隣接する鉄筋を結合するの
で、鉄筋の位置のずれや、鉄筋の長さのずれに対する許
容範囲が広く、また、それぞれ別のナットを螺合して鉄
筋を締結するので、鉄筋の位置や方向がわずかにずれた
だけで、ねじが螺合できずに鉄筋を締結するのが困難に
なるようなことがない。また、突部を窪部にはめ込んで
接合するので、ブロック構造物の位置を容易に高い精度
で合わせることができ、なおかつ、ブロック構造物同士
の接合を強めることができる。
また、第1の切欠部が、立上がり部の側面および上面
に開口され、第2の切欠部が、基礎フーチン部の側面お
よび上面に開口されているので、第1の切欠部内および
第2の切欠部内で隣接する鉄筋を締結するための作業ス
ペースが十分に得られ、鉄筋を容易に締結することがで
き、効率よくブロック構造物を接合することができる。
さらに、ブロック構造物の接合すべき端面が多少ずれ
た状態になっても、結合部に鉄筋を挿通しながら突部と
窪部を合わせるので、鉄筋が撓んだり曲がったりするこ
とにより結合具に鉄筋を挿通することができる。しか
も、結合具に挿通された鉄筋は、結合具の挿通孔内を移
動することが可能である。したがって、ブロック構造物
の水平方向の調整を行う場合に、鉄筋がブロック構造物
の移動を妨げることがなく、容易に調整することができ
る。
さらにまた、鉄筋が接合される第1の切欠部は、ブロ
ック構造物の上部に、第2の切欠部は、ブロック構造物
の下部に設けられているので、ブロック構造物の上部と
下部との2箇所で鉄筋の接合を行うことができるととも
に、第1の切欠部内および第2の切欠部内の鉄筋が、結
合具の挿通孔内をそれぞれ移動することができ、ブロッ
ク構造物の水平方向の調整が終了した段階で、上部およ
び下部の結合具に挿通された鉄筋にナットを螺合させて
鉄筋を固定できるので、ブロック構造物の水平方向の調
整作業と固定作業をより一層容易に、かつ、確実に行う
ことができる。
また、ブロック構造物の第1の切欠部内および第2の
切欠部内で鉄筋が接合されるので、ブロック構造物の上
部および下部でブロック構造物同士を接合することがで
き、強い接合力が得られる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明す
る。
第1図ないし第3図は、本発明に係る基礎構築用ブロ
ック構造物の接合構造の一実施例を示すものであって、
第1及び第2図は接合された状態の基礎構築用ブロック
構造物Aを示し、第3図は結合具8を介して締結された
鉄筋7,7同士を示すものであり、住宅等の基礎の施工
を、予め工場等で成型した基礎構築用ブロック構造物A
を用い、該ブロック構造物Aを基盤上に連接して載置す
ることにより行う際に、ブロック構造物A同士を接合す
るための接合構造を示すものである。
前記ブロック構造物Aは、基盤上に載置される基礎フ
ーチン部1と、この基礎フーチン部1上に設けられかつ
住宅等となる上部構造物を載せる立上がり部2とが一体
に形成されたものであり、その断面は逆T字状となって
いる。
前記ブロック構造物Aの一端面3aには、上下に2つの
突部4aが設けられおり、他端面3bには、前記2つの突部
4aとそれぞれ嵌合する上下2つの窪部4bが設けられてい
る。そして、前記両端面3a,3bの立上がり部2上部に
は、端面3a,3bと立上がり部2上面2a及び一側面2bとに
開口する第1の切欠部5が設けられている。また、前記
両端面3a,3bのフーチン部1上部には、端面3a,3bとフー
チン部1上面1a(立上がり部2と接する部分を除く)及
び両側面1b、1bとに開口する第2の切欠部6が設けられ
ている。
また、第1の切欠部5は、ブロック構造物Aの端面3
a,3b同士を接合した際に一側面2b側の切欠部5の開口部
分が両方とも同じ側面2bになるようになっている。
前記第1及び第2の切欠部5,6には、ブロック構造物
Aの幅の中心部を貫通する鉄筋7,7の端部が露出してい
る。この鉄筋7,7は、その端部がブロック構造物Aの端
面3a,3bより突出して、ブロック構造物Aを接合した際
に、対向するブロック構造物A,Aの切欠部5,6まで延出す
るようになっており、切欠部5,6内において対向するブ
ロック構造物A,Aからそれぞれ延出した鉄筋7,7が隣接す
るようになっている。これら鉄筋7,7の端部には、ねじ
部7aが設けられている。
これら隣接する鉄筋7,7には、第3図に示すように、
鉄筋7,7を挿通するための2つの挿通孔8a,8aを有する結
合具8が、挿通孔8a,8aに隣接する鉄筋7,7を反対方向か
ら挿通した状態で取り付けられている。この結合具8
は、挿通孔8aを形成する鋼管8b2本を同一方向に重ねて
溶接したものである。
そして、結合具8から突出した二本の鉄筋7,7のねじ
部7a,7aにそれぞれナット9を螺合し、これらナット9
を結合具8の両端部側から締め付けることによって、2
本の鉄筋7,7が結合具8を介して締結されている。
この実施例の基礎構築用ブロック構造物Aの接合構造
を用いて、基礎の施工を行うには、たとえば、前記従来
例と同様に、建築現場の地盤に根切りし、地業を設け、
この地業上に、コンクリートを捨て打ちして基盤を設け
る。
この基盤上に、打設した際に上面が自然に水平になる
セルフレベルモルタルを打設する。そしてこのモルタル
が硬化する前に、該モルタル上にブロック構造物Aを連
接して載置する。この際に、接合すべきブロック構造物
A,Aの一方の鉄筋7に結合具8を挿通させておく。そし
て、他方のブロック構造物Aの鉄筋7を前記結合具8に
挿通するとともに一方のブロック構造物A端面3aの突部
4aに他方のブロック構造物A端面3bの窪部4bを嵌合す
る。この際に鉄筋7の位置が所定の位置よりわずかにず
れていても、結合具8に鉄筋7を挿通しながら突部4aと
窪部4bを合わせるので、鉄筋7が撓んだり曲がったりす
ることにより、結合具8の挿通孔8aに挿通した状態とす
ることができる。また、基盤や、ブロック構造物Aの底
面の歪みによりブロック構造物A,Aの接合すべき端面3a,
3bが多少ずれた状態になっても、鉄筋7の位置がずれた
状態と同様に結合具8に鉄筋7を挿通することができ
る。さらに、鉄筋7の端部同士を接合するのではないの
で、鉄筋7の長さが多少ずれても鉄筋7の結合には影響
がない。
そして、立上がり部2及びフーチン部1の切欠部5,6
の開口部分から、鉄筋7のねじ部7aにナット9を螺合
し、これをスパナ等で締め付けて、鉄筋7,7同士を結合
具8を介して締結する。この際に、結合具8を鉄筋7に
直接螺合するのではなく、結合すべき鉄筋7,7のそれぞ
れナット9,9を螺合して、結合具8を介して鉄筋7,7同士
を接合するので、鉄筋7,7が撓んだり、曲がったりし
て、隣接する鉄筋7,7の方向が多少ずれていても鉄筋7,7
を締結する障害となることはなく、容易にブロック構造
物A,Aを接合することができる。
次に、切欠部5、6にモルタルを打設して第1図等に
示すようにブロック構造物A,Aの接合を終了する。
この実施例の基礎構築用ブロック構造物の接合構造に
よれば、一方のブロック構造物A端面3aの突部4aに他方
のブロック構造物A端面3bの窪部4bをはめ込むととも
に、結合具8に接合すべきブロック構造物A,Aの鉄筋7,7
をそれぞれ挿通して、鉄筋7,7のねじ部7a,7aにナット9,
9を螺合し、このナット9,9を締め付けて鉄筋7,7同士を
結合具8を介して締結することによって容易にブロック
構造物Aを接合することができるので、ブロック構造物
Aの接合作業を省力化及び簡略化することができる。
また、鉄筋7,7の位置や、鉄筋7,7の向きや、接合すべ
きブロック構造物A,Aの端面3a,3bの位置が多少ずれて
も、鉄筋7,7を締結することができるのでブロック構造
物Aの接合作業を容易なものとし、熟練した作業員でな
くとも接合作業ができる。
従って、住宅等の基礎の施工において工期の短縮及び
工費の削減をなすことができる。
さらに、突部4aを窪部4bにはめ込んで接合するので、
ブロック構造物A同士の接合を強めることができる。
また、第1の切欠部5が、立上がり部2の側面2bおよ
び上面2aに開口され、第2の切欠部6が、基礎フーチン
部1の両側面1b、1bおよび上面1aに開口されているの
で、第1の切欠部5内および第2の切欠部6内で隣接す
る鉄筋7を締結するための作業スペースが十分に得ら
れ、鉄筋7を容易に締結することができ、効率よくブロ
ック構造物Aを接合することができる。
さらに、ブロック構造物Aの接合すべき端面3a、3bが
多少ずれた状態になっても、結合部8に鉄筋7を挿通し
ながら突部4aと窪部4bを合わせるので、鉄筋7が撓んだ
り曲がったりすることにより結合具8に鉄筋7を挿通す
ることができる。しかも、結合具8に挿通された鉄筋7
は、結合具8の挿通孔8a内を移動することが可能であ
る。したがって、ブロック構造物Aの水平方向の調整を
行う場合に、鉄筋7がブロック構造物Aの移動を妨げる
ことがなく、容易に調整することができる。
さらにまた、鉄筋7が接合される第1の切欠部5は、
ブロック構造物Aの上部に、第2の切欠部6は、ブロッ
ク構造物Aの下部に設けられているので、ブロック構造
物Aの上部と下部との2箇所で鉄筋7の接合を行うこと
ができるとともに、第1の切欠部5内および第2の切欠
部6内の鉄筋7が、結合具8の挿通孔8a内をそれぞれ移
動することができ、ブロック構造物Aの水平方向の調整
が終了した段階で、上部および下部の結合具8に挿通さ
れた鉄筋7にナット9を螺合させて鉄筋7を固定できる
ので、ブロック構造物Aの水平方向の調整作業と固定作
業をより一層容易に、かつ、確実に行うことができる。
また、ブロック構造物Aの第1の切欠部5内および第
2の切欠部6内で鉄筋7、7が接合されるので、ブロッ
ク構造物Aの上部および下部でブロック構造物A同士を
接合することができ、強い接合力が得られる。
なお、ブロック構造物Aの端面3a、3bの突部4a及び窪
部4aの個数は、実施例の個数に限るものではなく、個数
を増やしても構わないのは言うまでもない。
また、鉄筋7の配置箇所や本数等も実施例の配置箇所
や本数に限るものではなく、ブロック構造物Aの中央部
に配置したり、本数を増やしたりしても構わない。さら
に、切欠部5、6は、必ずしも接合すべき端面3a,3bの
両方に設ける必要はなく、切欠部5,6をどちらか片方の
端面3a,3bに設けて、この切欠部5、6に接合すべきブ
ロック構造物A,Aの鉄筋7,7を延出させて隣接するように
しても構わない。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、この発明の基礎構築用ブ
ロック構造物によれば、前記ブロック構造物の互いに接
合すべき端面の上端部に設けられかつ前記立上がり部の
側面および上面に開口する第1の切欠部と、前記ブロッ
ク構造物の互いに接合すべき端面に設けられかつ前記基
礎フーチン部の側面および上面に開口する第2の切欠部
と、前記ブロック構造物の長手方向に貫通して延出し、
前記第1の切欠部内に露出する鉄筋と、前記ブロック構
造物の長手方向に貫通して延出し、前記第2の切欠部内
に露出する他の鉄筋と、前記立上がり部の前記第1の切
欠部の下方の前記ブロック構造物の互いに接合すべき端
面の一方に形成された1つ以上の突部と、他方の端面に
形成された前記突部に対応する形状と個数を有する窪部
とを具備してなり、前記突部は前記窪部にはめ込まれ、
前記第1の切欠部および前記第2の切欠部は、それぞれ
前記ブロック構造物の互いに接合すべき端面で対向し、
一方のブロック構造物の鉄筋と他方のブロック構造物の
鉄筋とは、前記第1の切欠部内および前記第2の切欠部
内で隣接し、前記隣接する鉄筋をそれぞれ挿通する挿通
孔を有する結合具に、それぞれ反対方向から挿通され、
これら鉄筋の端部のねじ部にナットが螺合され、これら
ナットを締め付けて鉄筋同士を締結しているので、ブロ
ック構造物の位置を容易に高い精度で合わせることがで
き、容易に鉄筋を締結してブロック構造物同士を接合す
ることができる。
また、鉄筋の位置や向きのずれ、ブロック構造物の接
合面同士のずれ等があっても結合具を介して鉄筋を締結
してブロック構造物を接合することができる。
従って、ブロック構造物の接合を簡略化及び省力化
し、基礎の施工の工期の短縮及び工費の削減を達成する
ことができる。さらに、突部を窪部にはめ込んで接合す
るので、ブロック構造物同士の接合を強めることができ
る。
また、第1の切欠部が、立上がり部の側面および上面
に開口され、第2の切欠部が、基礎フーチン部の側面お
よび上面に開口されているので、第1の切欠部内および
第2の切欠部内で隣接する鉄筋を締結するための作業ス
ペースが十分に得られ、鉄筋を容易に締結することがで
き、効率よくブロック構造物を接合することができる。
さらに、ブロック構造物の接合すべき端面が多少ずれ
た状態になっても、結合部に鉄筋を挿通しながら突部と
窪部を合わせるので、鉄筋が撓んだり曲がったりするこ
とにより結合具に鉄筋を挿通することができる。しか
も、結合部に挿通された鉄筋は、結合具の挿通孔内を移
動することが可能である。したがって、ブロック構造物
の水平方向の調整を行う場合に、鉄筋がブロック構造物
の移動を妨げることがなく、容易に調整することができ
る。
さらにまた、鉄筋が接合される第1の切欠部は、ブロ
ック構造物の上部に、第2の切欠部は、ブロック構造物
の下部に設けられているので、ブロック構造物の上部と
下部との2箇所で鉄筋の接合を行うことができるととも
に、第1の切欠部内および第2の切欠部内の鉄筋が、結
合具の挿通孔内をそれぞれ移動することができ、ブロッ
ク構造物の水平方向の調整が終了した段階で、上部およ
び下部の結合具に挿通された鉄筋にナットを螺合させて
鉄筋を固定できるので、ブロック構造物の水平方向の調
整作業と固定作業をより一層容易に、かつ、確実に行う
ことができる。
また、ブロック構造物の第1の切欠部内および第2の
切欠部内で鉄筋が接合されるので、ブロック構造物の上
部および下部でブロック構造物同士を接合することがで
き、強い接合力が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、この発明の一実施例を示すもの
であって、第1図は接合した状態の基礎構築用ブロック
構造物の斜視図、第2図は接合した状態の基礎構築用ブ
ロック構造物の一部を切欠した側面図、第3図は鉄筋同
士を締結した状態の結合具の斜視図である。 A……基礎構築用ブロック構造物、 1……基礎フーチン部、1b……側面、 2……立上がり部、2b……側面、 3a……端面、3b……端面、 5……切欠部、6……切欠部、 7……鉄筋、8……結合具、 8a……挿通孔、9……ナット、2a……上面、4a……突
部、4b……窪部、5……第1の切欠部、6……第2の切
欠部、7a……ねじ部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 27/01 101 E04B 1/60 503

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基盤上に載置される基礎フーチン部と、こ
    の基礎フーチン部上に設けられかつ住宅等となる上部構
    造物を載せる立上がり部とが一体に形成され、かつ連続
    して基盤上に設置することにより住宅などの基礎となる
    基礎構築用ブロック構造物同士を互いに接合するための
    接合構造であって、 前記ブロック構造物の互いに接合すべき端面の上端部に
    設けられかつ前記立上がり部の側面および上面に開口す
    る第1の切欠部と、 前記ブロック構造物の互いに接合すべき端面に設けられ
    かつ前記基礎フーチン部の側面および上面に開口する第
    2の切欠部と、 前記ブロック構造物の長手方向に貫通して延出し、前記
    第1の切欠部内に露出する鉄筋と、 前記ブロック構造物の長手方向に貫通して延出し、前記
    第2の切欠部内に露出する他の鉄筋と、 前記立上がり部の前記第1の切欠部の下方の前記ブロッ
    ク構造物の互いに接合すべき端面の一方に形成された1
    つ以上の突部と、 他方の端面に形成された前記突部に対応する形状と個数
    を有する窪部とを具備してなり、 前記突部は前記窪部にはめ込まれ、 前記第1の切欠部および前記第2の切欠部は、それぞれ
    前記ブロック構造物の互いに接合すべき端面で対向し、 一方のブロック構造物の鉄筋と他方のブロック構造物の
    鉄筋とは、前記第1の切欠部内および前記第2の切欠部
    内で隣接し、前記隣接する鉄筋をそれぞれ挿通する挿通
    孔を有する結合具に、それぞれ反対方向から挿通され、 これら鉄筋の端部のねじ部にナットが螺合され、これら
    ナットを締め付けて鉄筋同士を締結していることを特徴
    とする基礎構築用ブロック構造物の接合構造。
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WO2019021704A1 (ja) * 2017-07-25 2019-01-31 株式会社Ihi プレキャスト板の接合構造及び接合方法

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JPH0476119A (ja) 1992-03-10

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