JP3538233B2 - 鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造 - Google Patents
鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造Info
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Description
たは鉄骨鉄筋コンクリート建造物の建設において、大梁
としての鉄骨梁に小梁としての鉄筋コンクリート梁を架
設する際の鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造に
関する。
リート建造物の建設において、大梁としての鉄骨梁に例
えばH形鋼を用い、この鉄骨梁に小梁としての鉄筋コン
クリート梁を架設する場合、工場等で予め鉄筋コンクリ
ート梁を製造した後、この鉄筋コンクリート梁を建設現
場に輸送して鉄骨梁に連結している。
主筋、補強筋、腹筋等からなる鉄筋を組立て、これを型
枠の内部に納めた後、型枠の内部にコンクリートを打設
し、コンクリートの硬化後、脱型している。
梁として用い、大梁としてのH形鋼と連結する場合に
は、従来は、鉄筋コンクリート梁の製造時に、その端部
にH形鋼を所定の長さに切断した鉄骨をセットし、これ
を鉄筋に溶接等で固定した後、コンクリートを打設し、
図8に示すように、鉄筋コンクリート梁aの端部から突
出する鉄骨からなる連結金具bを設けている。
部の鉄筋dに固定されており、先端部は鉄筋コンクリー
ト梁aの端部から突出しており、複数のボルト孔が設け
られている。一方、大梁としてのH形鋼eの上下フラン
ジとウエブに固着されているスチフナプレートhに複数
のボルト孔が設けられており、連結金具bとストフナプ
レートhとの間に2枚のガセットプレートfを掛け渡
し、連結金具bとスチフナプレートhを挟持するととも
にボルトgによって締付けることにより連結し、連結金
具bによって鉄筋コンクリート梁の端部に発生するせん
断力を大梁としてのH形鋼に前記せん断力を伝達させ
る、大梁と鉄筋コンクリート梁の接合構造である。
ような鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造は、鉄
筋コンクリート梁の製造時に、その端部にH形鋼を所定
の長さに切断した鉄骨をセットし、これを鉄筋に溶接等
で固定する必要があり、その製造作業が複雑であった。
また、鉄筋コンクリート梁の端部に埋設されたH形鋼か
らなる鉄骨によって鉄筋コンクリート梁が重量アップ、
コストアップする原因となっている。
もので、その目的とするところは、鉄筋コンクリート梁
の端部の内外に鉄骨等を埋設することなく、大梁として
の鉄骨梁と小梁としての鉄筋コンクリート梁とを強固に
結合でき、また鉄筋コンクリート梁の製造が容易である
と共に、軽量化およびコスト低減化を図ることができる
鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁の接合構造を提供すること
にある。
めに、本発明は 鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁の端部と
をガセットプレートを介して連結する接合構造におい
て、先端に大径部を有する複数本のスタッドボルト端
と、該スタッドボルトの軸を中心とするスパイラル筋端
とが梁長手方向に向けて溶接された一方の面が埋設さ
れ、他面が前記鉄筋コンクリート梁の端面から露出する
基端部と、該基端部から前記鉄骨梁へ向けて突出するよ
うに形成された先端部とからなる連結金具を、前記鉄筋
コンクリート梁の端面に設け、前記先端部を前記鉄骨梁
に連結するようにしたことを特徴とする。
セットプレートを介して連結する接合構造において、先
端に大径部を有する複数本のスタッドボルト端と、該ス
タッドボルトの軸を中心とするスパイラル筋端とが梁長
手方向に向けて溶接された一方の面が埋設され、他面が
前記鉄筋コンクリート梁の端面から露出する基端部と、
該基端部から前記鉄骨梁へ向けて突出するように形成さ
れた先端部とからなる連結金具を、前記鉄筋コンクリー
ト梁の端面に設け、前記先端部を前記鉄骨梁に連結する
ようにしたことにより、鉄筋コンクリート梁の端部に生
じるすべてのせん断力を一群のボルトで負担でき、また
ボルトの抜け方向の外力に対して前記大径部とスパイラ
ル筋とが有効に抵抗できるため、鉄筋コンクリート梁を
鉄骨梁に確実に仮止めすることができる。
説明する。図1〜図5は第1の実施例を示し、図1〜図
3は鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造を示す。
図中1は大梁としての鉄骨梁で、2は小梁としての鉄筋
コンクリート梁である。鉄骨梁1はH形鋼によって形成
され、この鉄骨梁1と前記鉄筋コンクリート梁2との接
合部位には鉄骨梁1の長手方向と直角方向にスチフナプ
レート3が一体に設けられている。そして、このスチフ
ナプレート3には複数のボルト孔4が縦一列に穿設され
ている。
造された例えばプレキャストコンクリート(PCa)で
あり、下部主筋5、腹筋6、補強筋7、上部主筋8およ
びこれらを連結するあばら筋9等からなる鉄筋10を有
しており、この鉄筋10は上部主筋8およびあばら筋9
の一部を残してコンクリート11に埋設されている。下
部主筋5は鉄筋コンクリート梁内に定着させる。
には連結金具12が固定されている。この連結金具12
は、図4に示すように、T形の連結片13と、この連結
片13の基端部に端部が固定された複数本のスタッドボ
ルト14およびこのスタッドボルト14の軸を中心とす
るスパイラル筋15とから構成されている。そして、ス
タッドボルト14の先端部には大径部14aが設けら
れ、またスパイラル筋15はその一端部が連結片13に
溶接されている。
タッドボルト14およびスパイラル筋15は鉄筋10と
ともにコンクリート11に埋設されている。そして、連
結片13の基端部が鉄筋コンクリート梁2の端面から露
出しており、この先端部は鉄筋コンクリート梁2の端面
から突出し、この先端部には複数のボルト孔16が単数
または複数列に穿設されている。
の先端部の大径部14aおよびスタッドボルトの周囲の
スパイラル筋15がコンクリート11に埋設されている
ため、スタッドボルト14に抜け方向の外力が加わって
も大径部14aおよびスパイラル筋15がストッパとし
ての役目を果たし、両者の結合力を向上させることがで
きる。
板等からなり、このガセットプレート17にはスチフナ
プレート3のボルト孔4と連結片13のボルト孔16に
対応する複数のボルト孔18が単数または複数列に穿設
されている。
鉄筋コンクリート梁2との接合方法について説明する。
大梁としての鉄骨梁1は予め柱あるいは壁等に固定され
て水平状態に架設されており、この鉄骨梁1に小梁とし
ての鉄筋コンクリート梁2の端部を接合する場合、工場
等で製造された鉄筋コンクリート梁2をクレーン等によ
って吊持し、その端部を鉄骨梁1のスチフナプレート3
に位置決めする。
結金具12の連結片13を鉄骨梁1のスチフナプレート
3に位置決めする。次に、連結片13とスチフナプレー
ト3の両側面にガセットプレート17を重ね、2枚のガ
セットプレート17によって連結片13とスチフナプレ
ート3を挟持し、ガセットプレート17のボルト孔18
をスチフナプレート3のボルト孔4および連結片13の
ボルト孔16に位置決めし、ボルト19を挿通した後、
ナット20を締め付けると、スチフナプレート3と連結
片13とがガセットプレート17を介して連結される。
次いで、鉄筋コンクリート梁2の梁上端主筋を鉄骨梁1
の上端に所定長さ定着させる。
梁2の上面はほぼ面一となり、床型枠およびプレート3
0,30を鉄筋コンクリート梁2の幅に対応する位置に
仮止めして、例えば、溶着して接合部31を囲い、鉄骨
梁1と鉄筋コンクリート梁2の上面と前記接合部31の
内部にコンクリートを打設することにより、鉄骨梁1、
鉄筋コンクリート梁2の上面および連結片13、ガセッ
トプレート17を含む連結部はコンクリートに埋設され
ることになり、鉄筋コンクリート梁2の端部に生ずる全
てのせん断力は一群のボルトで負担する。
2との連結部におけるスタッドボルトの本数、配置は、
数1の式によって決定される。 Q:負担せん断力 e:連結部の偏心距離 Me:偏心モーメント Z:スタッドボルト全体の断面係数 n:スタッドボルトの全本数 ft:スタッドボルトの長期許容応力度 としたとき、
よって決定される。 fa:長期許容付着応力度 ψ:スタッドボルトの周長 としたとき、引張り力
1の実施例と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。この実施例は、鉄骨梁1を鉄骨鉄筋コンクリー
トの鉄骨とした場合であって、第1の実施例と同様の鉄
骨梁1と鉄筋コンクリート梁2とを接合するとともに、
鉄骨梁1の周囲にこれを囲繞するようにコンクリート断
面22を設ける。次に、鉄骨梁1を含むコンクリート断
面22を型枠23によって覆った後、鉄骨梁1と鉄筋コ
ンクリート梁2の上面にコンクリートを打設することに
より、鉄骨梁1はコンクリートによって覆われ、また鉄
筋コンクリート梁2の上面および連結片13、ガセット
プレート17を含む連結部はコンクリートに埋設される
ことになる。
ては、スタッドボルトの周囲にスパイラル筋を設けてス
タッドボルトの抜け止めを図ったが、スタッドボルトの
周囲に複数の鍔部を設けてもよく、スタッドボルト自体
を折曲して抜け止めをしてもよい。
ば、鉄筋コンクリート梁の端部に、コンクリートの内部
に埋設される複数のスタッドボルトと、このスタッドボ
ルトと結合され前記鉄筋コンクリート梁の端部から突出
する連結片とからなる連結金具を設け、この連結金具を
鉄骨梁とを連結したことを特徴とする。したがって、鉄
筋コンクリート梁の端部に鉄骨等を埋設することなく、
鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁とを強固に結合でき、また
鉄筋コンクリート梁の製造が容易であると共に、軽量化
およびコスト低減化を図ることができるという効果があ
る。
ンクリート梁との接合部の縦断正面図。
合部の概略的構成図。
リート梁と鉄筋コンクリート梁との接合部の縦断正面
図。
の概略的構成図。
1…コンクリート、12…連結金具、13…連結片、1
4…スタッドボルト、15…スパイラル筋、17…ガセ
ットプレート。
Claims (1)
- 【請求項1】鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁の端部とをガ
セットプレートを介して連結する接合構造において、先
端に大径部を有する複数本のスタッドボルト端と、該ス
タッドボルトの軸を中心とするスパイラル筋端とが梁長
手方向に向けて溶接された一方の面が埋設され、他面が
前記鉄筋コンクリート梁の端面から露出する基端部と、
該基端部から前記鉄骨梁へ向けて突出するように形成さ
れた先端部とからなる連結金具を、前記鉄筋コンクリー
ト梁の端面に設け、前記先端部を前記鉄骨梁に連結する
ようにしたことを特徴とする鉄骨梁と鉄筋コンクリート
梁との接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20723394A JP3538233B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20723394A JP3538233B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868113A JPH0868113A (ja) | 1996-03-12 |
JP3538233B2 true JP3538233B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=16536441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20723394A Expired - Lifetime JP3538233B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 鉄骨梁と鉄筋コンクリート梁との接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538233B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
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KR100923564B1 (ko) * | 2007-09-11 | 2009-10-27 | 현대엔지니어링 주식회사 | 스틸 플레이트를 이용한 프리캐스트 교량 바닥판과 그 시공방법 및 구조 |
WO2009142369A1 (en) * | 2008-05-20 | 2009-11-26 | Woo Kyoung Construction Co., Ltd. | Hybrid steel composite girder construction method |
KR101426509B1 (ko) * | 2013-02-12 | 2014-08-05 | 황기수 | 프리캐스트 콘크리트 거더와 강재 빔의 접합부 구조 |
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-
1994
- 1994-08-31 JP JP20723394A patent/JP3538233B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0868113A (ja) | 1996-03-12 |
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