JP2902423B2 - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JP2902423B2 JP2902423B2 JP1277949A JP27794989A JP2902423B2 JP 2902423 B2 JP2902423 B2 JP 2902423B2 JP 1277949 A JP1277949 A JP 1277949A JP 27794989 A JP27794989 A JP 27794989A JP 2902423 B2 JP2902423 B2 JP 2902423B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolytic capacitor
- elastic sealing
- sealing body
- thin plate
- glass epoxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電解コンデンサの弾性封口体の改良に関す
るものである。
るものである。
従来の技術 一般にアルミニウム電解コンデンサは、第4図に示す
ようにアルミニウム金属箔からなる陽極箔と陰極箔とを
セパレータを介在させて、巻回してコンデンサ素子1を
構成し、このコンデンサ素子1に電解液を含浸し、コン
デンサ素子1から導出された引出リード5に弾性封口体
3を挿着し、アルミニウム金属からなる外装ケース2内
に収納したのち、ケース2の開口部を巻締め密封して構
成されている。
ようにアルミニウム金属箔からなる陽極箔と陰極箔とを
セパレータを介在させて、巻回してコンデンサ素子1を
構成し、このコンデンサ素子1に電解液を含浸し、コン
デンサ素子1から導出された引出リード5に弾性封口体
3を挿着し、アルミニウム金属からなる外装ケース2内
に収納したのち、ケース2の開口部を巻締め密封して構
成されている。
発明が解決しようとする問題点 このように構成された電解コンデンサの密封性、防爆
性を改良するため弾性封口体の構造または材料、ベーク
板との組合せなどにより改良がなされているが、近年の
小形化指向は電解コンデンサにおいて数100μmが大小
を左右するに至っており、電解コンデンサの構成部材で
ある弾性封口体の厚さが設計上に占める割合が高い。
性を改良するため弾性封口体の構造または材料、ベーク
板との組合せなどにより改良がなされているが、近年の
小形化指向は電解コンデンサにおいて数100μmが大小
を左右するに至っており、電解コンデンサの構成部材で
ある弾性封口体の厚さが設計上に占める割合が高い。
したがって、弾性封口体の厚さを薄くするため硬度の
向上などの対応が図られているが、電解コンデンサの内
圧上昇に対するガス抜き弾性封口体形状において、高信
頼としてブチルゴム化が必要とされているが、ブチルゴ
ムは硬度が低いため、ガス抜き構成部が作動する前に封
口体がケースから抜けるといった不都合があった。
向上などの対応が図られているが、電解コンデンサの内
圧上昇に対するガス抜き弾性封口体形状において、高信
頼としてブチルゴム化が必要とされているが、ブチルゴ
ムは硬度が低いため、ガス抜き構成部が作動する前に封
口体がケースから抜けるといった不都合があった。
問題点を解決するための手段 本発明は、従来の問題を解決するものであり、電解コ
ンデンサの防爆性能を安定に作動させる弾性封口体を提
供するもので、コンデンサ素子を収納する金属ケース
と、該金属ケースの開口部に挿着する弾性封口体のいず
れか一方に防爆弁を備えた電解コンデンサにおいて、該
弾性封口体に形成された凸部を囲む円周にそった平面部
の少なくとも一面にガラスエポキシ樹脂からなる厚さ0.
3mm以上のリング状薄板を配置し、該薄板の周沿部を金
属ケースで巻締め封口したことを特徴とする電解コンデ
ンサである。
ンデンサの防爆性能を安定に作動させる弾性封口体を提
供するもので、コンデンサ素子を収納する金属ケース
と、該金属ケースの開口部に挿着する弾性封口体のいず
れか一方に防爆弁を備えた電解コンデンサにおいて、該
弾性封口体に形成された凸部を囲む円周にそった平面部
の少なくとも一面にガラスエポキシ樹脂からなる厚さ0.
3mm以上のリング状薄板を配置し、該薄板の周沿部を金
属ケースで巻締め封口したことを特徴とする電解コンデ
ンサである。
作用 このような本発明の電解コンデンサは、弾性封口体の
一面の円周のそって、ガラスエポキシからなるリング状
の薄板が構成され、ゴム強度を補強するものであるか
ら、電解コンデンサに異常が生じて内圧が上昇したと
き、防爆機構が作動する前に弾性封口体の飛び出し現象
がなくなる。
一面の円周のそって、ガラスエポキシからなるリング状
の薄板が構成され、ゴム強度を補強するものであるか
ら、電解コンデンサに異常が生じて内圧が上昇したと
き、防爆機構が作動する前に弾性封口体の飛び出し現象
がなくなる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
る。
第3図は本発明の電解コンデンサの断面図で、第1図
は封口体の斜視図、第2図はガラスエポキシからなるリ
ング状薄板の斜視図で、1はコンデンサ素子、2は金属
ケース、3は弾性封口体、4はガラスエポキシ薄板で、
第2図のように形成したリング状薄板4を第1図のよう
に弾性封口体3と一体形成した封口体をアルミニウム金
属からなる陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回
してコンデンサ素子1の引出リード5に挿通し、アルミ
ニウムのような外装ケース2内に収納し、該ケース2の
開口部を巻締め封口体により密封することにより構成し
た電解コンデンサである。
は封口体の斜視図、第2図はガラスエポキシからなるリ
ング状薄板の斜視図で、1はコンデンサ素子、2は金属
ケース、3は弾性封口体、4はガラスエポキシ薄板で、
第2図のように形成したリング状薄板4を第1図のよう
に弾性封口体3と一体形成した封口体をアルミニウム金
属からなる陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回
してコンデンサ素子1の引出リード5に挿通し、アルミ
ニウムのような外装ケース2内に収納し、該ケース2の
開口部を巻締め封口体により密封することにより構成し
た電解コンデンサである。
このように構成された電解コンデンサと同様に直径16
mmφ、厚み4.5mmと直径18mmφ、厚み4.5mmの弾性封口体
に0.1mmおよび0.3mm厚みのガラスエポキシの薄板を一体
化した封口体を用いて電解コンデンサを製作し、該コン
デンサの引出リードの両端に過電圧、逆電圧または交流
電圧を印加し、防爆試験を行った結果を第1表に示す。
mmφ、厚み4.5mmと直径18mmφ、厚み4.5mmの弾性封口体
に0.1mmおよび0.3mm厚みのガラスエポキシの薄板を一体
化した封口体を用いて電解コンデンサを製作し、該コン
デンサの引出リードの両端に過電圧、逆電圧または交流
電圧を印加し、防爆試験を行った結果を第1表に示す。
上記防爆試験で明らかなようにガラスエポキシの薄板
を弾性封口体と一体構成することにより封口体の突き出
しはなく、良好な結果が得られた。
を弾性封口体と一体構成することにより封口体の突き出
しはなく、良好な結果が得られた。
なお、ガラスエポキシ薄板の厚みは0.3mm以上が必要
で、0.1mmの場合、弾性封口体が16mmφでは良好な結果
が得られたが、18mmφでは弾性封口体が突出し一部に電
解液の液漏れが生じ、弾性封口体の直径および厚みと、
ガラスエポキシ薄板厚みとを考慮し、設定することによ
り効果を得ることができる。また、実施例においてガラ
スエポキシの薄板をリング状に形成したが、弾性封口体
の形状により設計可能で、一面または両面を覆う形状で
あっても同等の効果が得られる。
で、0.1mmの場合、弾性封口体が16mmφでは良好な結果
が得られたが、18mmφでは弾性封口体が突出し一部に電
解液の液漏れが生じ、弾性封口体の直径および厚みと、
ガラスエポキシ薄板厚みとを考慮し、設定することによ
り効果を得ることができる。また、実施例においてガラ
スエポキシの薄板をリング状に形成したが、弾性封口体
の形状により設計可能で、一面または両面を覆う形状で
あっても同等の効果が得られる。
発明の効果 以上のように本発明の電解コンデンサは、弾性封口体
とガラスエポキシ薄板とを一体にして得られた封口体を
使用することにより、電解コンデンサが万一不具合が生
じても、ケースもしくは弾性封口体に設けられた防爆機
構が確実に作動し、封口体の突出しによる不都合が解決
でき、工業上有益なものである。
とガラスエポキシ薄板とを一体にして得られた封口体を
使用することにより、電解コンデンサが万一不具合が生
じても、ケースもしくは弾性封口体に設けられた防爆機
構が確実に作動し、封口体の突出しによる不都合が解決
でき、工業上有益なものである。
第1図は本発明の電解コンデンサに用いる封口体の一実
施例の斜視図、第2図は第1図に用いるガラスエポキシ
薄板の斜視図、第3図は本発明の電解コンデンサの一実
施例の断面図、第4図は従来の電解コンデンサの断面図
である。 1:コンデンサ素子、2:金属ケース 3:弾性封口体、4:ガラスエポキシ薄板 5:引出リード
施例の斜視図、第2図は第1図に用いるガラスエポキシ
薄板の斜視図、第3図は本発明の電解コンデンサの一実
施例の断面図、第4図は従来の電解コンデンサの断面図
である。 1:コンデンサ素子、2:金属ケース 3:弾性封口体、4:ガラスエポキシ薄板 5:引出リード
Claims (1)
- 【請求項1】コンデンサ素子を収納する金属ケースと、
該金属ケースの開口部に挿着する弾性封口体のいずれか
一方に防爆弁を備えた電解コンデンサにおいて、該弾性
封口体に形成された凸部を囲む円周にそった平面部にガ
ラスエポキシ樹脂からなる厚さ0.3mm以上のリング状薄
板を配置し、該薄板の周沿部を金属ケースで巻締め封口
したことを特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1277949A JP2902423B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1277949A JP2902423B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03139817A JPH03139817A (ja) | 1991-06-14 |
JP2902423B2 true JP2902423B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=17590520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1277949A Expired - Fee Related JP2902423B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2902423B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5766271A (en) * | 1994-11-24 | 1998-06-16 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Process for producing solid electrolyte capacitor |
JP5891689B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2016-03-23 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54171748U (ja) * | 1978-05-24 | 1979-12-04 | ||
JPS5527982U (ja) * | 1978-08-15 | 1980-02-22 |
-
1989
- 1989-10-25 JP JP1277949A patent/JP2902423B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03139817A (ja) | 1991-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102096306B1 (ko) | 전해 콘덴서용 압력 밸브 및 이를 이용한 전해 콘덴서 | |
KR101611946B1 (ko) | 커패시터 | |
JPS6231811B2 (ja) | ||
JP2902423B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH1022177A (ja) | ケース入りコンデンサ | |
EP0458411A1 (en) | Sealing structure for electrolytic foil capacitor | |
TWI687950B (zh) | 壓力閥和電解電容器 | |
JP2022548211A (ja) | ガス拡散のための制御素子を備えた電解コンデンサ | |
JPH06338438A (ja) | アルミニウム電解コンデンサ | |
JPH0427165Y2 (ja) | ||
JPH0621241U (ja) | 電解コンデンサ | |
GB2039130A (en) | Double seal for sodium sulfur battery | |
JPH0845796A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH0142337Y2 (ja) | ||
JP2001068386A (ja) | コンデンサの封口構造 | |
JPS6228754Y2 (ja) | ||
JP2580072Y2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JP3232469B2 (ja) | ケース入りコンデンサ用の蓋 | |
JPS6031248Y2 (ja) | 電解コンデンサの封口端子板 | |
JP3094569B2 (ja) | アルミ電解コンデンサの製造方法 | |
JPH0650334U (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2575917Y2 (ja) | 電解コンデンサ用封口体 | |
JPS6225884Y2 (ja) | ||
JPH0316277Y2 (ja) | ||
JPS607481Y2 (ja) | 電解コンデンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |