JP3232469B2 - ケース入りコンデンサ用の蓋 - Google Patents

ケース入りコンデンサ用の蓋

Info

Publication number
JP3232469B2
JP3232469B2 JP27610794A JP27610794A JP3232469B2 JP 3232469 B2 JP3232469 B2 JP 3232469B2 JP 27610794 A JP27610794 A JP 27610794A JP 27610794 A JP27610794 A JP 27610794A JP 3232469 B2 JP3232469 B2 JP 3232469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
safety valve
lid
capacitor
hole
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27610794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08115858A (ja
Inventor
直樹 作倉
貢 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi AIC Inc
Original Assignee
Hitachi AIC Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi AIC Inc filed Critical Hitachi AIC Inc
Priority to JP27610794A priority Critical patent/JP3232469B2/ja
Publication of JPH08115858A publication Critical patent/JPH08115858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3232469B2 publication Critical patent/JP3232469B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケース入りコンデンサ用
の蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミ電解コンデンサ等のケース入りコ
ンデンサは、例えば、アルミ製のケースに、電解液を含
浸したコンデンサ素子を収納し、蓋をして密封した構成
になっている。そして、蓋には端子が貫通して設けられ
ているとともに、防爆用の安全弁が設けられている。こ
の安全弁は、コンデンサを使用中に加熱により電解液か
らガスが発生し、ケースの内圧が上昇した際、コンデン
サが破壊する前に、発生したガスをケース外に放出する
ためのものである。
【0003】そして安全弁を有する蓋の構成は、例えば
図4や図5に示す通りである。すなわち、図4におい
て、40は、円形状の絶縁板であり、端部が段状になっ
ていて肉厚が薄くなっている。この絶縁板40の一部に
は、裏面側を大径部41とし、その他を小径部42とし
た円形の貫通する孔43を設けている。そしてこの孔4
3に弾性体からなる安全弁44を挿入している。この安
全弁44は、円筒状で、その外径が孔43の小径部42
の内径よりも大きく、多少外形が変形して孔43に挿入
され、かつ端部にツバ部45を有し、このツバ部45が
孔43の大径部41に収まるようになっている。また図
5においては、端部が段状になっている円形状の絶縁板
46の一部に、表面側を大径部47とし裏面側を小径部
48とした円形の貫通する孔49を設けている。そして
大径部47には中心部の肉厚が薄い円板状の弾性体から
なる安全弁50を載せている。さらに安全弁50には菊
座51を被せて孔49の大径部47に填込み安全弁50
を固定している。これらの安全弁44及び50は、ケー
ス内の圧力が所定値を越えると、図4の場合には先端部
52が、そして図5の場合には中心部53が各々裂け
て、ガスが安全弁44及び50を通してケース外に放出
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示した
安全弁44は、コンデンサの使用温度やコンデンサ自体
の温度、あるいはコンデンサ内外の圧力等の影響により
密閉性が低下し易い欠点がある。そして密閉性が低下す
ると、高温度で使用の際に電解液が蒸発してケース外に
放出され、電解液が減少するため、コンデンサの特性が
劣化する欠点がある。また、安全弁44の径が大きくな
ると、外圧が高くなった場合、安全弁44がケースの内
部の方に押されて外れる欠点がある。さらに、図5に示
した安全弁50は、菊座51が孔49に斜めに填込まれ
たりした場合、コンデンサに振動が加わると、容易にこ
の菊座51の固定作用が緩み、外れ易くなる欠点があ
る。従って、菊座51の填込み作業を正確に行なう必要
があり、製造が困難になる欠点もある。
【0005】本発明の目的は、以上の欠点を改良し、安
全弁の密封性がよく、かつ外れ難く、コンデンサの特性
を向上でき、製造が容易なケース入りコンデンサ用の蓋
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、貫通する孔と、この孔に挿入して密封
する中空状の弾性体からなる安全弁と、この安全弁の中
空部に挿入して前記安全弁の側面部を前記孔の内壁に
縮率20%以上で押付ける固定用部品とを設けたことを
特徴とするケース入りコンデンサ用の蓋を提供するもの
である。
【0007】なお、固定用部品の先端部は内側に屈曲
し、安全弁の内壁から離隔している方が良い。この場
合、固定用部品を安全弁の中空部に挿入し易く、挿入の
際等に安全弁の内壁を損傷するのを防止できる。
【0008】また、固定用部品により弾性体である安全
弁の側面部を孔の内壁に押付けて側面部を圧縮する割合
は、20%以上が良い。圧縮率が20%より低いと密封
性が低下し易くなる。
【0009】
【作用】本発明は、孔に中空状の弾性体からなる安全弁
を挿入し、さらにその中空部に固定用部品を挿入して安
全弁の側面部を圧縮率20%以上で孔の内壁に押付けて
いる。そのため、雰囲気やコンデンサ自体の温度が上昇
したり、コンデンサ内外の圧力が変化しても、安全弁の
密封性が低下するのを防止できる。従って、コンデンサ
内の含浸液がケース外に蒸発するのを防止でき、コンデ
ンサの特性を改善できる。また、安全弁はその径が大き
くなっても容易に外れることがなくなる。さらに、菊座
を用いて固定するのと比較しても安全弁は外れ難くな
る。そして安全弁の取付作業も容易になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1において、1は、エポキシ樹脂等の絶縁物からなる
円板状の蓋であり、端部2の肉厚が薄くなっている。3
及び4は、蓋1を貫通して設けた端子であり、蓋1の表
面側から各々ネジ5及び6を填込んでいる。7は、蓋1
を貫通する孔であり、蓋1の裏面側を大径部8とし、そ
の他を小径部9とした円筒形になっている。10は、こ
の孔7に挿入して孔7を密封したシリコンゴム等の弾性
体からなる安全弁である。この安全弁10は、大部分が
円筒形で、先端部11が蓋1のほぼ表面部12にまで引
き出されとともに、その角部がR状に形成され、かつ根
本部分を外側に屈曲してツバ13とし、このツバ13を
孔7の大径部8に収納している。14は、安全弁10の
中空部15に挿入した金属製の固定用部品であり、安全
弁10の側面部16を圧縮して孔7の内壁17に押付け
ている。そしてこの固定用部品14は、全体が中空状
で、先端部がR状に内側に屈曲して安全弁10の内壁か
ら離隔し、根本部分にその表面を蓋1の裏面とほぼ同一
の高さにしたツバ18を有し、このツバ18を安全弁1
0のツバ13に接触して押付けている。
【0011】なお、孔7の内径をD1、安全弁10の外
径及び内径を D2及びD3そして固定用部品14の外形
を D4とすると、(D1−D4)/(D2−D3)≦0.8
を満たすように、固定用部品14によって安全弁10の
側面部16を圧縮している。
【0012】また、図2は本発明の他の実施例の断面図
を示し、図1と同一のものは同一の符号で示している。
この実施例では、蓋19を貫通する孔20を同一径とし
ている。そして、孔20に挿入して密封する安全弁21
はその先端部22が蓋19の表面部23より内側に留ま
るようになっている。また、安全弁21のツバ24は蓋
19の裏面部25に接触している。固定用部品26はこ
の安全弁21の中空部27に挿入され、そのツバ28を
安全弁21のツバ24に接触している。
【0013】この実施例では、安全弁21の先端部22
を蓋19の表面部23より内側に留めているため、先端
部22が損傷し難くなり、安全弁21の防爆作用の信頼
性が向上する。
【0014】なお、図1の蓋1においても、安全弁10
の先端部11を蓋1の表面部12の内側に留めてもよ
く、このことにより同様に先端部11が損傷し難くな
る。しかし、この場合には、先端部11が内側に入った
長さ分だけ、安全弁10が孔7の小径部9に押付けられ
る長さが短かくなるため、密封性が多少低下する。
【0015】次に、図3に前記の図1に示した蓋1を用
いた電解コンデンサ29の断面図を示した。図1と同一
のものは同一の符号で示している。30は電解液を含浸
したコンデンサ素子である。31及び32は、このコン
デンサ素子30から引き出したリードであり、各々端子
3及び4に接続している。33は、アルミ製のケースで
あり、先端34に近い箇所に内側に突出した突出部35
が設けられている。そしてこの突出部35に蓋1を載せ
て位置決めするとともに、ケース33の先端34を内側
に折り曲げて蓋1の端部2に載せたゴム状のリング36
に食込ませ、蓋1を固定し、ケース33を密封してい
る。37はケース33内に充填したピッチ等の充填剤で
あり、コンデンサ素子30を固定するものである。
【0016】上記構造の電解コンデンサ29は、ケース
33の圧力が上昇して所定値に達すると、安全弁10の
先端部11が破れて、ケース33内のガスが先端部11
を通してケース33外に放出し、破壊するのを防止され
る。
【0017】次に、本発明の実施例の蓋を用いた図3の
構造のアルミ電解コンデンサと、図5に示した従来の蓋
を用い他の構造は図3と同様にしたアルミ電解コンデン
サについて高温負荷試験を行なった。アルミ電解コンデ
ンサの定格は両者とも400V、3300μFとする。
安全弁については両者とも直径6mmとする。また、雰囲
気の温度は130℃、印加電圧は400Vとする。試料
数は各々10ケとする。そして試験結果は図6に示し
た。
【0018】図6(イ)から明らかな通り、静電容量変
化率は、3000Hr後、本発明の蓋を用いたアルミ電
解コンデンサAが−3.8%、従来の蓋を用いたアルミ
電解コンデンサBが−24.2%となり、前者の方が後
者の約16%になっている。
【0019】また、図6(ロ)から明らかな通り、tan
δ は初期値は両者とも0.058である。そして30
00Hr後、アルミ電解コンデンサAは0.074で、
アルミ電解コンデンサBは0.257となり、各々初期
値の約1.28倍及び約4.43倍になっている。従っ
て、前者の方が後者に比較してtanδ の変化が著しく低
くなっている。
【0020】さらに、図6(ハ)から明らかな通り、漏
れ電流は、初期値は両者とも0.75mAである。30
00Hr後には、アルミ電解コンデンサAは0.52m
A、アルミ電解コンデンサBは0.92mAとなる。す
なわち、初期値にに比較して、前者は約1/3に低下
し、後者は約1.23倍に増加している。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、貫通する
孔に弾性体の安全弁を挿入するとともに、この安全弁の
中空部に固定用部品を挿入して安全弁の側面部を孔の内
壁に圧縮率20%以上で押付けて固定しているため、安
全弁の密封性を向上できるとともに安全弁を外れ難くで
き、かつコンデンサの特性を向上でき、製造が容易なケ
ース入りコンデンサ用の蓋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図を示す。
【図2】本発明の他の実施例の断面図を示す。
【図3】図1の実施例を用いた電解コンデンサの断面図
を示す。
【図4】従来の蓋の断面図を示す。
【図5】従来の蓋の断面図を示す。
【図6】アルミ電解コンデンサの高温負荷試験による特
性変化のグラフを示す。
【符号の説明】
1,19…蓋、 3,4…端子、 7,20…孔、 1
0,21…安全弁、14,26…固定用部品、 15,
27…中空部、 16…側面部、17…内壁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子と、防爆用の安全弁とを設けたケー
    ス入りコンデンサ用の蓋において、貫通する孔と、この
    孔に挿入して密封する中空状の弾性体からなる安全弁
    と、この安全弁の中空部に挿入して前記安全弁の側面部
    を前記孔の内壁に圧縮率20%以上で押付ける固定用部
    品とを設けたことを特徴とするケース入りコンデンサ用
    の蓋。
JP27610794A 1994-10-14 1994-10-14 ケース入りコンデンサ用の蓋 Expired - Fee Related JP3232469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27610794A JP3232469B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 ケース入りコンデンサ用の蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27610794A JP3232469B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 ケース入りコンデンサ用の蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08115858A JPH08115858A (ja) 1996-05-07
JP3232469B2 true JP3232469B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=17564900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27610794A Expired - Fee Related JP3232469B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 ケース入りコンデンサ用の蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3232469B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103811173A (zh) * 2014-01-20 2014-05-21 宁国市天威电器有限公司 电容器防爆盖板组件

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08115858A (ja) 1996-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6031713A (en) Aluminum electrolytic capacitor
US2744217A (en) Electrical apparatus
US3114085A (en) Sealed electrolytic device
US3301270A (en) Electrolytic device with casing having a rigid and a resilient seal combination
JP3232469B2 (ja) ケース入りコンデンサ用の蓋
JP3331953B2 (ja) 高圧コンデンサ
JP3459120B2 (ja) 電解コンデンサ
US3256382A (en) Seal constructions for electrical devices
US3300692A (en) Seal structure in electrolytic device including disc-members and anode spacer
JP2902423B2 (ja) 電解コンデンサ
JP2001274046A (ja) 防爆機構付コンデンサ
US2436857A (en) Container and terminal for electrical devices
JP3079760B2 (ja) ケース入りコンデンサ
JPS6031248Y2 (ja) 電解コンデンサの封口端子板
JP2001257135A (ja) 防爆機構付コンデンサ
JPH0236244Y2 (ja)
JPH0775217B2 (ja) 電解コンデンサ
JPH09260220A (ja) ケース入りコンデンサ
JPH10303083A (ja) ケース入りコンデンサ
JPH0658871B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ
JPH05136009A (ja) チツプ型固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH0786102A (ja) アルミニウム電解コンデンサ
JPS6046531B2 (ja) チユーブラコンデンサ
JPH06252014A (ja) 固体電解コンデンサ
JPS607476Y2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees