JP2901889B2 - 柱と梁の仕口における梁主筋定着装置 - Google Patents

柱と梁の仕口における梁主筋定着装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱と梁の仕口において
梁の主筋を定着させる装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート建造物において柱と梁
の仕口では次のようにして梁主筋を定着している。すな
わち、梁の主筋の端部をL字形又はU字形に曲げ、これ
を仕口のコンクリートに埋め込んでおり、コンクリート
との付着により応力伝達を可能にしている。しかし、こ
のような定着構造では、梁主筋を曲げる工程を必要とす
る。また、曲げられた梁主筋が仕口に配筋されるので、
仕口において柱と梁の主筋が複雑に交差することにな
り、配筋作業に手間取っていた。さらに、鉄筋が過密と
なるため、仕口でのコンクリートの充填に不安が残り、
仕口強度を向上させるのに限度があった。特開昭53ー
16423号に開示された仕口装置では、梁主筋の端部
に溶接や螺合等により定着部材を取り付けている。しか
し、この定着構造でも、梁の主筋が仕口に深く入り込む
ため、配筋に手間取るとともに鉄筋の過密を十分に解消
できなかった。また、定着部材は比較的小さいので定着
強度の向上にも限界があった。特開昭54ー96208
号公報では、仕口にリングを配置している。このリング
は、円筒部とこの円筒部の外周から水平に延びるフラン
ジ部とを有している。このフランジ部に梁の主筋を直接
溶接することにより、梁主筋の定着を得ている。この定
着構造では、仕口での鉄筋の過密を解消できコンクリー
トの充填率も向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭5
4ー96208号公報では、溶接用のフランジ部を外に
張り出すように形成してあるため、リングを柱主筋の外
側に配置せざるを得ず、仕口部が大きくなる欠点があっ
た。また、リングと梁の主筋を現場で溶接により連結す
るため、作業性が非常に悪かった。さらに、梁の主筋の
すべてをリングのフランジ部に良好に面接触させること
が困難であり、溶接が不完全となり、必要とされる定着
強度を確保できない恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、その要旨は、(イ)4
つの平板形状の壁を有して平面形状がほぼ正方形をな
し、柱と梁の仕口において柱主筋の内側に配置されたリ
ングと、(ロ)上記梁に対峙するリングの壁毎に配置さ
れ、一端部がリングの壁に連結されてリングから外方向
にほぼ水平に突出し、その他端部が梁の主筋に連結され
る複数のねじ鉄筋と、(ハ)上記各ねじ鉄筋の一端部に
螺合され、このねじ鉄筋の一端部がリングの壁の貫通孔
を貫通した状態で、リングの壁の内側面と外側面に向か
ってそれぞれ締め付けられ、これにより上記ねじ鉄筋の
一端部を上記リングの壁に固定する一対のロックナット
と、(ニ)一端部が上記各ねじ鉄筋の他端部に螺合さ
れ、他端部が梁の主筋に連結される継手と、を備えたこ
とを特徴とする柱と梁の仕口における梁主筋定着装置に
ある。
【0005】
【作用】仕口に配置されたリングに梁の複数の主筋を連
結するので、定着強度が高い。また、このリングを用い
ることにより、梁主筋を仕口に深く入り込ませなくて済
むので、配筋が容易となり、鉄筋の過密を解消してコン
クリートの充填率を上げることができる。しかも、リン
グを柱主筋の内側に配置するので、仕口部を小さくする
ことができる。また、ねじ鉄筋の一端部を一対のロック
ナットによりリングに連結し、梁主筋に連結された継手
とねじ鉄筋の他端部を螺合するものであり、これら構成
要素の連結が螺合によるので、現場での作業性を向上さ
せることができる。さらに、ねじ鉄筋と継手を介在させ
ることにより、梁主筋とリングとの間の位置関係の多少
のずれを解消でき、螺合により確実に連結できるので、
梁主筋の定着強度を確保できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1,図2は、鉄筋コンクリート建造物におけ
る柱10と4本の梁20の仕口を示している。上記柱1
0は、横断面矩形に打設されたコンクリート11と、こ
のコンクリート11に埋設された鉄筋篭15とを有して
いる。鉄筋篭15は、矩形の型枠の四隅に配置された主
筋16と、この矩形の各辺に4本ずつ配置された主筋1
7と、上記矩形の内側に配置された4本の芯筋18(図
1にのみ示す)と、主筋16,17の周りに配置された
剪断補強筋(図示しない)とを有している。柱10はプ
レキャストでもよいし、上記コンクリート11を建築現
場で打設してもよい。図2に示すように、上記主筋1
6,17,芯筋18は、コンクリート11の上面から上
方に所定長さ突出している。
【0007】上記梁20は、工場でプレキャストされた
ものであり、コンクリート21と、このコンクリート2
1に埋設された鉄筋篭25とを有している。鉄筋篭25
は、図3に最も良く示されているように、矩形の型枠の
四隅に配置された補助筋26と、この矩形の上下辺に3
本ずつ配置された主筋27と、補助筋26,主筋27の
周りに配置された剪断補強筋28とを有している。主筋
27は補助筋26より太い。本実施例では、主筋27は
ねじ鉄筋、すなわち外周にねじを有する鉄筋からなる。
図1,図2に示すように、上記補助筋26,主筋27は
コンクリート11の端面から所定長さ突出している。な
お、図2では補助筋26は省かれている。
【0008】上記仕口には、定着装置30が配置されて
いる。定着装置30は、上下に配置された一対のリング
31と、多数の短尺のねじ鉄筋32と、各ねじ鉄筋32
毎に一対ずつのロックナット33,34と、各ねじ鉄筋
32毎の継手35とを有している。図4に最も良く示さ
れているように、各リング31は、平面形状がほぼ正方
形をなして4つの平板形状の壁31aを有している。各
壁31aには壁31aと直交して水平に延びる3つの貫
通孔31xが形成されている。一対のリング31は壁3
1aの外面に溶接された複数の鉄板40を介して互いに
連結されている。また、継手35は全長にわたってねじ
孔35aを有している。
【0009】梁20の連結作業に先立ち、一対のリング
31を、柱10の主筋16,17と芯筋18との間に収
容されるようにして、仕口に設置する。この際、下側の
リング31は柱10のコンクリート11の上面に載せら
れ、上側のリング31は鉄板40により支持されてい
る。
【0010】次に、リング31に上記ねじ鉄筋32の一
端部を連結する。すなわち、ねじ鉄筋32の一端部をリ
ング31の貫通孔31xに挿通させた状態で、このねじ
鉄筋32の一端部に螺合されたロックナット33,34
をリング31の壁31aの内側面,外側面に向かってそ
れぞれ締め付ける。これらねじ鉄筋32はリング31か
ら外方向に水平に突出する。なお、ねじ鉄筋32のリン
グ31への連結は、リング31の仕口への設置前でもよ
いし設置後でもよい。
【0011】上記ねじ鉄筋32のリング31への連結と
相前後して、上記ねじ鉄筋32の他端部には継手35を
螺合する。継手35はねじ鉄筋32の先端から予め後退
させておく。
【0012】上記のようにしてねじ鉄筋32が放射状に
取り付けられた状態で、梁20の連結を行う。詳述する
と、梁20をクレーンで吊り下げて、梁20の上側の主
筋27の端部を上側のリング31に取り付けたねじ鉄筋
32の他端に近接対峙させ、これと同様に、梁20の下
側の主筋27の端部を下側のリング31に取り付けたね
じ鉄筋32の他端に、近接対峙させる。この状態で、後
退位置にあった継手35を回しながら前進させてその半
分を主筋27の端部に螺合させる。その結果、梁20の
主筋27がリング31に連結される。なお、図示しない
一対のロックナットをねじ鉄筋32と主筋27に螺合さ
せ継手35の両端面に締め付けて、連結強度を高めるの
が好ましい。
【0013】上述したように、定着装置30のすべての
構成要素は螺合により連結され、溶接が不要であるの
で、作業性が非常に良い。また、リング31と主筋27
との間の多少の位置ずれがあっても、ねじ鉄筋32と主
筋27の多少の変形が可能であるので両者の螺合を確実
に行うことができる。
【0014】上記連結作業が終了した後で、仕口にコン
クリートが打設される。その結果、定着装置30がコン
クリートに埋設された状態になる。この仕口でのコンク
リート充填率は高い。なぜなら、リング31を用いるこ
とにより鉄筋の交差が少なくなり、必要以上に鉄筋密度
が高くならないからである。
【0015】本発明は上記実施例に制約されず種々の態
様が可能である。例えば、梁の主筋はねじ鉄筋でなく通
常用いられる異形鉄筋であってもよい。この場合、図5
に示すように、ねじ鉄筋32と梁主筋27とを連結する
継手135は、一端部がねじ鉄筋32に連結するための
ねじ孔135aとなり、他端部が梁主筋27の端部を収
容するための収容孔135bとなる。収容孔135bは
ねじ孔135aより径が大きい。上述の実施例と同様
に、予めねじ鉄筋32の一端部を一対のロックナット3
3,34でリング31に連結し、継手135をねじ鉄筋
32の他端部に螺合させた状態で後退させておく。梁主
筋27の端がねじ鉄筋32の端に近接対峙した時に、継
手135を前進させてその収容孔135bに梁主筋27
の端部を収容し、モルタル(図示しない)を充填するこ
とにより、梁主筋27の端部を継手135に連結する。
上記モルタル充填も溶接に比べれば作業性が良い。ま
た、この場合、リングの貫通孔と梁主筋27の間の位置
ずれは、収容孔135bと梁主筋27の間の遊びにより
吸収できる。
【0016】一対のリングの代わりに、縦長の一つのリ
ングを用いてもよい。この場合、梁の上下の主筋に対応
した貫通孔がリングに形成される。さらに、本発明は、
SRC梁の連結にも適用できる。また、梁は鉄筋篭を仕
口のリングに連結した後、建築現場でコンクリートを打
設して梁を構築してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仕口においてリングを用いるので、梁主筋の定着強度が
高く、配筋が容易となり、鉄筋の過密を解消してコンク
リートの充填率を上げることができる。また、リングを
柱主筋の内側に配置したので、仕口部を小さくすること
ができる。さらに、ねじ鉄筋,ロックナット,継手を介
してほとんど螺合により梁主筋とリングを連結するの
で、現場での作業性を向上させることができる。しか
も、梁主筋とリングの連結を確実にすることができるの
で、梁主筋の定着強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置を組み込んだ仕口を示す平面
図である。
【図2】同仕口の側面図である。
【図3】梁の鉄筋篭を示す横断面図である。
【図4】リングの斜視図である。
【図5】他の態様をなす継手によりねじ鉄筋と梁主筋を
連結した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 … 柱 20 … 梁 27 … 梁の主筋 30 … 定着装置 31 … リング 31a … 壁(梁と対峙する部位) 31x … 貫通孔 32 … ねじ鉄筋 33,34 … ロックナット 35,135 … 継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−55401(JP,U) 実開 昭58−123101(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 E04B 1/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)4つの平板形状の壁を有して平面形
    状がほぼ正方形をなし、柱と梁の仕口において柱主筋の
    内側に配置されリングと、 (ロ)上記梁に対峙するリングの壁毎に配置され、一端
    部がリングの壁に連結されてリングから外方向にほぼ水
    平に突出し、その他端部が梁の主筋に連結される複数の
    ねじ鉄筋と、 (ハ)上記各ねじ鉄筋の一端部に螺合され、このねじ鉄
    筋の一端部がリングの壁の貫通孔を貫通した状態で、
    ングの壁の内側面と外側面に向かってそれぞれ締め付け
    られ、これにより上記ねじ鉄筋の一端部を上記リング
    に固定する一対のロックナットと、 (ニ)一端部が上記各ねじ鉄筋の他端部に螺合され、他
    端部が梁の主筋に連結される継手と、 を備えたことを特徴とする柱と梁の仕口における梁主筋
    定着装置。
  2. 【請求項2】上記継手は、その全長にわたってねじ孔を
    有しており、この継手の上記他端部が上記梁のねじ鉄筋
    からなる主筋に螺合されることを特徴とする請求項1に
    記載の柱と梁の仕口における梁主筋定着装置。
  3. 【請求項3】上記リングが上下に一対配置され、これら
    リングが複数の鉄板により連結されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の柱と梁の仕口における梁
    主筋定着装置。
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