JP2901167B2 - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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JP2901167B2
JP2901167B2 JP4120070A JP12007092A JP2901167B2 JP 2901167 B2 JP2901167 B2 JP 2901167B2 JP 4120070 A JP4120070 A JP 4120070A JP 12007092 A JP12007092 A JP 12007092A JP 2901167 B2 JP2901167 B2 JP 2901167B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、供給リールと巻取リー
ルとにより磁気テープの移送を制御する磁気記録再生装
置において、特にテープテンション制御に特徴を有する
テープ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生装置(以下VTRと
呼ぶ)では長時間記録化が著しく、磁気テープは薄手化
される傾向にある。その上VTRではジョグ,シャトル
モードが設けられ、磁気テープを急激に加速又は減速し
て、アクセス性の向上が図れつつある。このため、磁気
テープのテープテンションを常に適正に保つことのでき
るテープ駆動装置が要望されていた。
【0003】従来のテープ駆動装置におけるテープテン
ション制御技術は、例えばテレビジョン学会の画像情報
記録研究会の会誌(テレビ学技報Vol.13,NO.
59;P16)にその具体例が開示されれている。
【0004】図3は、従来のテープ駆動装置のテープテ
ンション制御部の一例を示すブロック図である。本図に
おいて、磁気テープ1は記録又は再生モードにおいて、
供給リール(Sリール)2側から、巻取リール(Tリー
ル)3側にキャプスタン4とピンチローラ5に駆動され
て矢印P方向に移送される。テンションアーム6は、軸
6aを中心に回転自在に保持され、引っ張りばねにより
アームの一端に取付けたテンションローラ6bが磁気テ
ープ1を押圧して、走行時に磁気テープ1の張力を与え
るアームである。テンションアーム6の回転角度はテン
ション検出器7により検出される。テンション検出器7
はテンションアーム6の回転角度から、磁気テープ1の
走行中のテンション信号を出力するものであり、その出
力は比例演算器8,積分演算器9,微分演算器10に与
えられる。ここではテンションアーム6の回転角度が大
きければ、テープテンションは小さくなる。
【0005】比例演算器8は、テンション検出器7の出
力するテンション信号(ET)と、基準テンションとの
差に比例した比例信号(PET)を出力するものであ
る。積分演算器9は、テンション検出器7の出力するテ
ンションと基準テンションとの差を順次積分した積分信
号(IET)を出力するものである。微分演算器10
は、現在サンプリングされたテンション信号から前回の
テンション信号を減算した差分信号(DET)を出力す
るものである。
【0006】加算器11は、比例演算器8,積分演算器
9,微分演算器10の各出力信号を加算するもので、こ
の加算信号(SErr)はSリールモータ駆動回路12に
与えられる。Sリールモータ駆動回路12はSリールモ
ータ(SM)13の駆動回路であり、加算器11の出力
する信号によりSリールモータ13の回転トルクの制御
を行うものである。
【0007】このような従来のテープ駆動装置では、磁
気テープ1の走行テンションが低く又は高くなると、テ
ンションアーム6の回転角度は増加又は減少し、テンシ
ョン検出器7の出力するテンション信号ETの値は、夫
々大きく又は小さくなる。このテンション信号ETを入
力としてPID制御を行うことにより、磁気テープ1の
走行テンションを一定に保つようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、各種演算器の構成が複雑であり、更
にテンション制御系の安定性と速応性が相反する関係に
あるため、両方を満足させる制御系を構成することが困
難であった。又、VTRでは異なるサイズは勿論のこ
と、同一サイズのカセットハーフにも、記録時間の異な
る磁気テープが収納されるため、リール径,リールイナ
ーシャ等、テンション制御系に関係するパラメータが様
々に変化する。従って、従来例における各種演算器の構
成もパラメータが最悪の条件になったときを考慮して設
計されており、性能を積極的に良くすることが困難であ
るという欠点があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、特に、磁気テープの加速,減速
時等の過渡時にテープテンションを安定に保つことので
きるテープ駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、供給リール及び巻取リール間の磁気テープをキャプ
スタン駆動により所定テンションで走行させるテープ駆
動装置であって、供給リール及び巻取リール間に設けら
れ、走行中の磁気テープのテンションを与えるアームポ
ストと、アームポストの位置を検出して位置信号を出力
するテンションアーム位置検出器と、テンションアーム
位置検出器の出力に基づき、アームポストの移動速度を
検出する微分演算器と、供給リールのテープ回巻外径を
検出する供給リール径検出器と、供給リール径,供給リ
ールの慣性,キャプスタン径,キャプスタン慣性,キャ
プスタントルクの信号に基づいて、磁気テープの走行時
における状態変数の偏差と制御入力量の偏差を最小に
し、最適フィードバックの状態を示す評価関数の値を最
小にするゲイン係数を出力する状態フィードバックゲイ
ン演算器と、供給リールを駆動する供給リールモータ駆
動回路と、状態フィードバックゲイン演算器によって決
定されたゲイン係数、アームポストの現在の位置信号と
基準位置信号との差信号、及びアームポストの移動速度
信号に基づいて、供給リールモータのトルクを演算し、
供給リールモータ駆動回路にトルク制御信号を与えるテ
ンション制御信号生成部と、を具備し、テンション制御
信号生成部は、アームポストの現在位置信号と基準位置
信号の差信号に状態フィードバックゲイン演算器の出力
する第1のゲイン係数を乗算する第1の乗算器と、微分
演算器の出力に状態フィードバックゲイン演算器の出力
する第2のゲイン係数を乗算する第2の乗算器と、第1
及び第2の乗算器の乗算結果を加算する加算器と、を含
むことを特徴とするものである
【0011】本願の請求項の発明は、供給リール及び
巻取リール間の磁気テープをリール駆動により所定テン
ションで走行させるテープ駆動装置であって、供給リー
ル及び巻取リール間に設けられ、走行中の磁気テープの
テンションを与えるアームポストと、アームポストの位
置を検出して位置信号を出力するテンションアーム位置
検出器と、テンションアーム位置検出器の出力に基づ
き、アームポストの移動速度を検出する微分演算器と、
供給リールのテープ回巻外径を検出する供給リール径検
出器と、巻取リールのテープ回巻外径を検出する巻取リ
ール径検出器と、供給リール径,供給リールの慣性,巻
取リール径,巻取リールの慣性の信号及び巻取リールモ
ータトルク情報に基づいて、磁気テープの走行時におけ
る状態変数の偏差と制御入力量の偏差を最小にし、最適
フィードバックの状態を示す評価関数の値を最小にする
ゲイン係数を出力する状態フィードバックゲイン演算器
と、供給リールを駆動する供給リールモータ駆動回路
と、状態フィードバックゲイン演算器によって決定され
たゲイン係数、アームポストの現在の位置信号と基準位
置信号との差信号、及びアームポストの移動速度信号と
から供給リールモータのトルクを演算し、供給リールモ
ータ駆動回路にトルク制御信号を与えるテンション制御
信号生成部と、を具備し、テンション制御信号生成部
は、アームポストの現在位置信号と基準位置信号との差
信号に状態フィードバックゲイン演算器の出力する第1
のゲイン係数を乗算する第1の乗算器と、微分演算器の
出力に状態フィードバックゲイン演算器の出力する第2
のゲイン係数を乗算する第2の乗算器と、第1及び第2
の乗算器の乗算結果を加算する加算器と、を含むことを
特徴とするものである
【0012】本願の請求項の発明は、供給リール及び
巻取リール間の磁気テープを所定テンションで走行させ
るテープ駆動装置であって、供給リール及び巻取リール
間に設けられ、走行中の磁気テープのテンションを与え
るアームポストと、アームポストの位置を検出して位置
信号を出力するテンションアーム位置検出器と、テンシ
ョンアーム位置検出器の出力に基づき、アームポストの
移動速度を検出する微分演算器と、供給リールのテープ
回巻外径を検出する供給リール径検出器と、巻取リール
のテープ回巻外径を検出する巻取リール径検出器と、供
給リール及び巻取リール間の磁気テープがキャップスタ
ン駆動により移送されるとき動作し、供給リール径,供
給リールの慣性,キャプスタン径,キャプスタン慣性,
キャプスタントルクの信号に基づいて、磁気テープの走
行時における状態変数の偏差と制御入力量の偏差を最小
にし、最適フィードバックの状態を示す評価関数の値を
最小にするゲイン係数を夫々出力する第1の状態フィー
ドバックゲイン演算器と、供給リール及び巻取リール間
の磁気テープがリール駆動により移送されるときに動作
し、供給リール径,供給リールの慣性,巻取リール径,
巻取リールの慣性の信号に基づいて、磁気テープの走行
時における状態変数の偏差と制御入力量の偏差を最小に
し、最適フィードバックの状態を示す評価関数の値を最
小にするゲイン係数を夫々出力する第2の状態フィード
バックゲイン演算器と、供給リールを駆動する供給リー
ルモータ駆動回路と、第1の状態フィードバックゲイン
演算器と第2の状態フィードバックゲイン演算器の出力
を磁気テープの駆動方式により切り換える切換器と、切
換器により選択されたゲイン係数、アームポストの現在
の位置信号と基準位置信号との差信号、及びアームポス
トの移動速度信号に基づいて、供給リールモータのトル
クを演算し、供給リールモータの駆動回路にトルク制御
信号を与えるテンション制御信号生成部と、を具備し、
テンション制御信号生成部は、アームポストの現在位置
信号と基準位置信号の差信号に状態フィードバックゲイ
ン演算器の出力する第1のゲイン係数を乗算する第1の
乗算器と、微分演算器の出力に状態フィードバックゲイ
ン演算器の出力する第2のゲイン係数を乗算する第2の
乗算器と、第1及び第2の乗算器の乗算結果を加算する
加算器と、を含むことを特徴とするものである
【0013】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項の発明
によれば、供給リール及び巻取リール間の磁気テープを
移送する際、走行中の磁気テープのテンションを与える
アームポストを供給リール及び巻取リール間に設ける。
テンションアーム位置検出器は、アームポストの位置を
検出して位置信号を出力する。微分演算器はテンション
アーム位置検出器の出力に基づき、アームポストの移動
速度を出力する。一方、供給リール径検出器は供給リー
ルのテープの外径を検出する。そうすると状態フィード
バックゲイン演算器は、供給リール径,供給リールの慣
性,キャプスタン径,キャプスタン慣性,キャプスタン
トルクの信号に基づいて、磁気テープの走行時における
テンションの最適フィードバックの状態を示すゲイン係
数を出力する。次に、テンション制御信号生成部は、ゲ
イン係数、アームポストの現在の位置信号とアームポス
トの基準位置信号との差信号、アームポストの移動速度
信号とから、供給リールモータの制動トルクを演算す
る。そして供給リールモータの駆動回路にこのトルク制
御信号を与える。このような方法によりキャプスタン駆
動において、磁気テープの加速及び減速等の過渡時に、
速応性,安定性ともに優れたテンション制御を行うこと
ができる。
【0014】又本願の請求項の発明によれば、供給リ
ール及び巻取リール間の磁気テープを移送する際、走行
中の磁気テープのテンションを与えるアームポストを供
給リール及び巻取リール間に設ける。テンションアーム
位置検出器は、アームポストの位置を検出して位置信号
を出力する。微分演算器はテンションアーム位置検出器
の出力に基づき、アームポストの移動速度を出力する。
一方、供給リール径検出器は供給リールのテープの外径
を検出し、巻取リール検出器は巻取リールのテープの外
径を検出する。そうすると状態フィードバックゲイン演
算器は、供給リール径,供給リールの慣性,巻取リール
径,巻取リールの慣性,巻取リールモータのトルク情報
に基づいて、磁気テープの走行時におけるテンションの
最適フィードバックの状態を示すゲイン係数を出力す
る。次に、テンション制御信号生成部は、ゲイン係数、
アームポストの現在の位置信号とアームポストの基準位
置信号との差信号、アームポストの移動速度信号とか
ら、供給リールモータの制動トルクを演算する。そして
供給リールモータの駆動回路にこのトルク制御信号を与
える。このような方法によりリール駆動において、磁気
テープの加速及び減速等の過渡時に、速応性,安定性と
もに優れたテンション制御を行うことができる。
【0015】更に本願の請求項の発明によれば、キャ
ップスタン駆動又はリール駆動の何れの方式でもテープ
駆動を行うことができる。この場合、テープの駆動方式
によって請求項又は請求項記載の駆動方式が切換え
られてこれらと同様の作用でテンション制御が行われ
る。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明の第1実施例における
テンション制御部を中心とするテープ駆動装置のブロッ
ク図である。尚、従来例を示す図3と同一部分は同一の
符号を付けて説明を省略する。本図において、可動テン
ションアームポスト(以後アームポストと呼ぶ)20
は、走行中の磁気テープ1のテンションを制御すると共
に、テンション値を検出するためのテープポストであ
る。このアームポスト20は、シャーシに一端が固定さ
れた引っ張りばね20aにより磁気テープ1の走行方向
と垂直に移動自在に保持されている。そして供給リール
2とキャプスタン4間のテープ走行経路に固定ポスト2
1a,21bが設けられており、これらの固定ポストと
アームポスト20に磁気テープ1がV字状に張架されて
いる。
【0017】テンションアーム位置検出器22は磁気テ
ープ1のテンションによって変化するアームポスト2
0、又はばね20aの可動先端部の位置xを出力するも
のである。尚、実際のテープテンション値は、位置x,
ばね20aの初期長さ,ばね定数K,磁気テープ1のば
ね20aの張架方向に対する角度θにより決定される。
テンションアーム位置検出器22の出力する位置信号A
p (=x)は減算器23及び微分演算器24に与えられ
る。一方、基準位置信号発生器25はアームポスト20
の基準位置信号Pref を発生する信号部である。減算器
23は基準位置信号発生器25から与えられる基準位置
信号Pref から、テンションアーム位置検出器22の出
力信号Ap を減算する回路であり、ここでの減算結果は
アームポスト20の基準位置に対する誤差信号A'pとな
る。
【0018】微分演算器24はテンションアーム位置情
報検出器12の出力信号Ap を微分し、アームポスト2
0の移動速度信号As を出力するための微分回路であ
る。一方、Sリール径検出器26は、Sリール2に回巻
された磁気テープ1の外径2Rs の信号を検出するもの
である。一般にカセットハーフに収納された供給リール
2及び巻取リールのテープの回巻外径を直接検出するこ
とは困難である。そこで、ここでは供給リール2の回転
パルス信号と図示しない巻取リールの回転パルス信号の
周期又は周波数信号を処理することにより、テープの回
巻外径を得ている。即ち、カセットハーフには、収納さ
れる磁気テープの材質や収録時間などの情報が検知でき
るように構成されている。従ってVTRにカセットハー
フを装填すると、この情報が機器本体に登録される。こ
のため収録時間からテープ長さが判り、供給リール2及
び巻取リールからのパルスの周波数を計測すると、テー
プの材質(厚み)を加味することにより、現在回転中の
供給リール2に回巻された磁気テープ1の外径がSリー
ル径検出器26で演算される。
【0019】キャプスタントルク検出器27はキャプス
タン4の回転トルク信号Qc を発生する信号部である。
回転トルク信号Qc は、例えばキャプスタンモータの駆
動電流より生成される。次に状態フィードバックゲイン
演算器28は、キャプスタントルク検出器27からの回
転トルク信号Qc と、Sリール径検出器26の出力する
供給リールの外径信号に基づき、2種類のゲイン係数
α,βをリアルタイムで演算してその値を出力する信号
処理回路である。状態フィードバックゲイン演算器28
は図示しないデジタルシグナルプロッセッサとメモリに
より構成され、後述する原理に基づいて最適な状態フィ
ードバックのゲイン係数を演算する。第1の乗算器29
は状態フィードバックゲイン演算器28によって決定さ
れたゲイン係数αと、減算器23の出力信号A'pとを乗
算する回路であり、第2の乗算器30はゲイン係数βと
微分演算器24の出力信号As とを乗算する回路であ
る。加算器31は第1,第2の乗算器29,30の出力
信号を加算する回路であり、この加算出力は従来例と同
一のSリールモータ駆動回路12に与えられる。ここ
で、第1及び第2の乗算器29,30と加算器31は、
Sリールモータ駆動回路12にトルク制御信号を与える
テンション制御信号生成部を構成している。
【0020】以上のように構成された第1実施例のテー
プ駆動装置の動作について説明する。アームポスト20
の位置信号に関する状態方程式について考える。アーム
ポスト20の位置信号をx1 ,その移動速度をx2 ,S
リールモータ13の発生トルクをQs ,供給リール2の
イナーシャをJs ,供給リール2の磁気テープ1を含む
半径をRs ,供給リール2の回転速度をωs ,アームポ
スト20のイナーシャをM,ばね20aのばね定数を
K,磁気テープ1のテンションをT,アームポスト20
に巻付けられた磁気テープ1とアームポスト20の移動
方向との角度をθ,キャプスタン4の半径をRc ,キャ
プスタン4のイナーシャをJc ,キャプスタン4の回転
速度をωc ,キャプスタンモータのトルクをQc とする
と、次の(1)〜(5)式で示す運動方程式が成り立
つ。
【0021】
【数1】 (3)〜(5)式を用いてωs ,ωc の微分項を消去
し、Tについて解くと次の(6)式が得られる。
【数2】
【0022】(2)式に(6)式を代入し、dx2 /d
tについて解くと、次の(7)式が得られる。
【数3】
【0023】さて偏微分方程式で表現される動的システ
ムにおいて、xを状態(ここではアームポスト20の位
置等の観測量)を示す時間関数とし、uを入力(ここで
は、供給リール2の半径Rs 、Sリールモータ13の発
生トルクQs 、キャプスタントルクQc 等の操作量)を
示す時間関数とし、yを制御量の時間関数とすると、次
に示す(8),(9)式が得られる。 dx(t)/dt=Ax(t)+Bu(t)・・(8) y(t)=Cx(t)・・・(9) (8),(9)式を状態方程式という。ここでA,B,
Cは夫々時間の関数とならない行列である。これらの変
数x,u,yは夫々、システムの定常状態を基準に定義
されており、それ等の値は夫々の定常状態からの偏差を
表している。観測対象となる制御システムにおいて、現
在の状態を知れば、今後加える入力によって制御システ
ムがどのように動作するか予測することができる。この
ような原理の現代制御理論に基づき、本実施例の制御系
の設計がなされている。
【0024】ここで(1)及び(7)式を前述した状態
方程式で表現すると、次に示す(10)及び(11)式
となる。
【数4】 (10),(11)式において[x1 ,x2 T の行列
が(8)式のx(t)に相当し、[Qs ,Qc ]T の行
列が(8)式のu(t)に相当する。又行列[x1 ,x
2 T の係数となる行列は(8)式のAに相当し、行列
[Qs ,Qc ]T の係数となる行列は(8)式のBに相
当する。
【0025】次に、図1の状態フィードバックゲイン演
算器28の出力するゲイン係数α,βについて説明す
る。本実施例の制御系を安定にする(8)式のフィード
バックゲインA,Bの行列は無数にあり、応答の収束速
度を速くしたり、振れ幅をできるだけ最小にさせたり、
制御回路の飽和現象を少なくしたりするという、問題解
決の方向によって異なる。このため、どの解が最適であ
るか否かの判断することは困難である。
【0026】そこで、この問題を解決する1つの方法と
して適当な評価関数を設定し、この評価関数を最小にす
るようなフィードバック行列を決定する手法が一般的に
用いられている。これらは最適フィードバック制御と呼
ばれており、今制御システムの出力yが定常状態y
(t)=0となることが最も望ましいとする。もし外乱
などの理由により、出力yが定常状態から離れたとき、
速やかにもとの値に戻す制御が必要である。その速やか
さの指標として、次の(12)式に示すようにyの2乗
積分を導入し、その値が小さいほど良いと考える。
【数5】 又そのような制御を行うとき、入力uをあまり変えない
方が、アームポスト20等のアクチュエータにとって負
担が少なく、しかもシステム全体の振舞いが穏やかにな
る。そこで次の(13)式で示す入力uの2乗積分の値
が小さい方がよいとする。
【数6】
【0027】このような考えから、出力y及び入力uの
2乗積分に適当な重み付けをして、評価関数Jを次の
(14)式で定義する。
【数7】 この評価関数Jを最小にするということは、状態変数の
偏差(本実施例の場合ではアームポスト20の位置とそ
の移動速度における夫々の偏差)と制御入力量(供給リ
ール2の半径Rs ,キャプスタントルクQc )を加味し
たものを最小にすることを意味する。式(14)の行列
Q,Rは、夫々状態変数xの偏差に対する重み付けと、
制御入力量uに対する重み付けを示す係数である。この
評価関数Jを最小にするフィードバック行列は、リカッ
チの方程式を解くことで求められる。このような方法は
最適フィードバック制御と呼ばれ、計算機シミュレーシ
ョンソフトも市販されている。
【0028】以上のようにして得られたフィードバック
行列は、図1の状態フィードバックゲイン演算器28の
ゲイン係数α,βを含んでおり、これらのゲイン係数
α,βを求めるために、式(7),(10)に示された
パラメータK1 ,K2 を必要とする。評価関数Jのパラ
メータのうち、値が変化するものは、供給リール2の半
径Rs ,供給リール2のイナーシャJs ,キャプスタン
4のトルク信号Qc である。従って、供給リール2のイ
ナーシャJs は供給リール半径Rsが判れば求められる
ので、供給リール半径Rs とキャプスタントルク信号Q
cを得れば、最適な状態フィードバックのゲイン係数
α,βを求めることができる。
【0029】VTRが記録モード又は通常の再生モード
にセットされ、磁気テープ1がキャプスタン駆動によ
り、定速で走行している状態では、アームポスト20は
外乱がなければ基準の位置にあり、減算器23の出力信
号Ap ’は0となる。このため例え任意のゲイン係数
α,βが出力されても、乗算器29の出力は0となり、
微分器24の出力も0であるので乗算器30の出力も0
となる。このため加算器31は誤差信号を出力せず、S
リールモータ13はSリールモータ駆動回路12により
これまでと同様の一定のトルクを受ける。このとき磁気
テープ1は所定のテンションを受け安定に走行する。
【0030】さて、VTRが編集作業で使用されるとき
には、磁気テープ1が頻繁に停止、加速,減速の動作状
態に入る。例えば磁気テープ1が停止状態から加速状態
に入るとき、高速の立ち上がりが優先された場合には、
供給リール2の現在の半径Rs の信号と、起動時のキャ
プスタンモータのトルクQs とを用いて、状態フィード
バックゲイン演算器28は加速状態に応じたゲイン係数
α,βを算出する。このゲイン係数α,βが乗算器2
9,30に夫々与えられ、Sリールモータ駆動回路12
は加算器31から出力される制御信号を入力し、供給リ
ール2に対してトルクを低減する制御を行う。
【0031】次に、磁気テープ1のピクチャーサーチを
行うため、停止状態から加速状態に入るとき、安定した
立ち上がり(振動の少ない加速)を優先された場合に
は、状態フィードバックゲイン演算器28はその動作モ
ードに対応したゲイン係数α,βを出力し、乗算器29
及び30に与える。そして立ち上がり時の磁気テープ1
のテンションがもし振動的に変化すると、微分演算器2
4の出力する速度信号As の振幅は大きくなる。又状態
フィードバックゲイン演算器28の出力するゲイン係数
αも現在のリール半径Rs 及びキャプスタントルクQc
に対応した値となる。このため加算器31の出力する制
御信号は磁気テープ1の振動を押さえるようなものとな
る。磁気テープ1の定速走行状態から減速状態に入ると
きも同様に動作し、テンション制御系の安定性と速応性
の両方を満足させる制御系を構成することが可能とな
る。
【0032】尚、図1の点線Lで囲んだブロックはこの
回路全体をマイクロコンピュータ(MPU)やデジタル
シグナルプロセッサ(DSP)を用いて構成することが
可能であり、小型化に寄与することもできる。又、ゲイ
ン係数α,βを求める計算は、リアルタイムで行うので
はなく、予め計算をしておき、テーブルデータとしてR
OMに記憶させることも可能である。この場合は計算時
間を短縮できる効果が得られる。更に、テープ起動時や
減速時のモードでは、前述の評価関数の重み付け行列Q
及びRを一定速度で移送中の時と異なるように設定す
る。そうすることにより、安定性よりも速応性を向上さ
せたり、アームポスト20の振れ幅を最小となるよう評
価関数の重み付けを変更することも可能である。
【0033】次に、本発明の第2実施例のテープ駆動装
置について説明する。図2は第2実施例におけるテンシ
ョン制御部を中心とするテープ駆動装置のブロック図で
ある。本図において、磁気テープ1は、供給リール2と
巻取リール3間で駆動されて矢印P方向に移送される記
録媒体である。本実施例においても、Sリールモータ駆
動回路12,Sリールモータ13,アームポスト20,
ばね20a,固定ポスト21a,21b,テンションア
ーム位置検出器22,減算器23,微分演算器24,基
準位置信号発生器25,Sリール径検出器26,第1の
乗算器29,第2の乗算器30,加算器31が夫々設け
られることは第1実施例と同一であり、その説明は省略
する。
【0034】第1実施例と異なる点は、このVTRは磁
気テープ1がリール駆動されるよう構成されており、巻
取リール3を駆動するTリールモータ32と、巻取リー
ル3のトルク制御を行うTリールモータ駆動回路33が
夫々設けられたことである。Sリールモータ13は、磁
気テープ1の逆方向の移送(巻戻し)時に移送トルク
を、磁気テープ1の正方向の加速及び減速時に制動トル
クを、夫々供給リール2に与えるモータである。同様に
Tリールモータ32は、磁気テープ1の正方向の移送時
に移送トルクを、磁気テープ1の負方向の加速及び減速
時に制動トルクを、夫々巻取リール3に与えるモータで
ある。Tリールモータ駆動回路33はTリールモータ3
2のトルク制御回路であり、Tリールモータ制御信号生
成部34の信号により制御される。Tリールモータ制御
信号生成部34は、Tリールモータ駆動回路33にトル
クエラー信号Qteを与える回路である。
【0035】一方、Tリール径検出器35は巻取リール
3に回巻された磁気テープ1の外径2Rt を検出するも
のである。その検出原理は前述したSリール径検出器2
6と同様である。状態フィードバックゲイン演算器36
は第1実施例の演算器28と同様の信号処理回路であ
る。状態フィードバックゲイン演算器36は、端子34
からのTリールモータトルクエラーの信号Qteと、Sリ
ール径検出器26の出力する供給リールの外径信号Rs
と、Tリール径検出器35の出力する巻取リールの外径
信号Rt とに基づき、2種類のゲイン係数α’,β’を
リアルタイムで演算してその値を出力する回路である。
ここでも第1及び第2の乗算器29,30と加算器31
は、供給リールモータ13の駆動回路に制御信号を与え
るテンション制御信号生成部を構成している。
【0036】巻取リール3の半径をRt ,巻取リール3
のイナーシャをJt ,巻取リール3の回転速度をωt ,
Tリールモータ31の発生トルクをQt ,磁気テープ1
のテンションをTとすると、(3)〜(5)式と同様に
次の(15)及び(16)式に示す運動方程式が成り立
つ。
【数8】
【0037】(3),(15),(16)式を用いてω
t ,ωs の微分項を消去し、Tについて解くと次の(1
7)式が得られる。
【数9】
【0038】(2)式に(17)式を代入し、x2 につ
いて解くと、次の(18)式が得られる。
【数10】
【0039】ここで(1)及び(18)式を前述した
(8),(9)式の状態方程式で表現すると、次に示す
(19)及び(20)式となる。
【数11】
【0040】本実施例でも、第1実施例と同様に式(1
4)に示した評価関数Jを最小にするゲイン係数α’,
β’を求める。そして乗算器29で、加算器23の出力
するアームポスト20の位置の誤差信号Ap ’と、状態
フィードバックゲイン演算器35の出力するゲイン係数
α’の乗算値を出力する。又、乗算器30で、微分演算
器24の出力する移動速度As と、状態フィードバック
ゲイン演算器36の出力するゲイン係数β’の乗算値を
出力する。加算器31ではこれらの乗算結果を加算し、
この加算結果をSリールモータ駆動回路12に出力する
ようにしている。
【0041】このような構成にすると、第1実施例のキ
ャプスタン駆動のVTRの場合と同様にして、リール・
ツウ・リール駆動の場合においても同様の動作が得られ
る。即ち状態フィードバックゲイン演算器36の演算処
理において、値が変化するパラメータは、供給リール2
の半径Rs ,供給リール2のイナーシャJsに加え、巻
取リール3の半径Rt ,巻取リール3のイナーシャJt
,Tリールモータ31のトルクQt である。ここでは
アームポスト20の位置が一定に保たれるとともに、ア
ームポスト20の移動速度がほとんど変化しないように
制御される。磁気テープ1の走行の過渡時においても、
アームポスト20が振動せず、安定性と速応性に優れた
テンション制御系が得られる。図2の点線Mで囲んだブ
ロックは、第1実施例と同様にMPUやDSPで構成す
ることが可能である。
【0042】尚、業務用のVTRにおけるテープ駆動装
置は、第1実施例で説明したキャプスタン駆動と、第2
実施例で説明したリール・ツウ・リール駆動の各モード
を切り換えて使用するものもある。この場合、本発明の
第1実施例と第2実施例で述べた状態フィードバックゲ
イン演算器28,36を切り換えるように構成にすれ
ば、どちらのモードに対しても良好なテンション制御系
を実現することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、テープ駆動装置におけるテンション制御の安定性と
速応性の両方を満足した制御系を構成することができ
る。そのうえ供給リールの回巻外径,供給リールのイナ
ーシャが変化しても、夫々の状態に最も適した磁気テー
プのテンション制御を行うことが可能となる。このため
供給リール及び巻取リール間の磁気テープを、キャップ
スタン駆動又はリール駆動により所定テンションで走行
させる磁気記録再生装置において、磁気テープの編集作
業などの操作性が大幅に向上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるテンション制御部
を中心とするテープ駆動装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例におけるテンション制御部
を中心とするテープ駆動装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】従来例におけるテンション制御部を中心とする
テープ駆動装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 供給リール 3 巻取リール 4 キャプスタン 5 ピンチローラ 12 Sリールモータ駆動回路 13 Sリールモータ 20 アームポスト 20a ばね 21a,21b 固定ポスト 22 テンションアーム位置検出器 23 減算器 24 微分演算器 25 基準位置信号発生器 27 キャプスタントルク検出器 26 Sリール径検出器 28,36 状態フィードバックゲイン演算器 29 第1の乗算器 30 第2の乗算器 31 加算器 32 Tリールモータ 33 Tリールモータ駆動回路 34 Tリールモータ制御信号生成部 35 Tリール径検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−300455(JP,A) 特開 昭63−237246(JP,A) 特開 昭62−195747(JP,A) 特開 昭60−136934(JP,A) 特開 昭58−70450(JP,A) 特開 平3−108146(JP,A) 特開 昭62−134843(JP,A) 実開 昭63−153333(JP,U) 実開 昭60−173146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/43

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リール及び巻取リール間の磁気テー
    プをキャプスタン駆動により所定テンションで走行させ
    るテープ駆動装置であって、 前記供給リール及び巻取リール間に設けられ、走行中の
    磁気テープのテンションを与えるアームポストと、 前記アームポストの位置を検出して位置信号を出力する
    テンションアーム位置検出器と、 前記テンションアーム位置検出器の出力に基づき、前記
    アームポストの移動速度を検出する微分演算器と、 前記供給リールのテープ回巻外径を検出する供給リール
    径検出器と、 供給リール径,供給リールの慣性,キャプスタン径,キ
    ャプスタン慣性,キャプスタントルクの信号に基づい
    て、磁気テープの走行時における状態変数の偏差と制御
    入力量の偏差を最小にし、最適フィードバックの状態を
    示す評価関数の値を最小にするゲイン係数を出力する状
    態フィードバックゲイン演算器と、 前記供給リールを駆動する供給リールモータ駆動回路
    と、 前記状態フィードバックゲイン演算器によって決定され
    たゲイン係数、前記アームポストの現在の位置信号と基
    準位置信号との差信号、及び前記アームポストの移動速
    度信号に基づいて、供給リールモータのトルクを演算
    し、前記供給リールモータ駆動回路にトルク制御信号を
    与えるテンション制御信号生成部と、を具備し、 前記テンション制御信号生成部は、 前記アームポストの現在位置信号と基準位置信号の差信
    号に前記状態フィードバックゲイン演算器の出力する第
    1のゲイン係数を乗算する第1の乗算器と、 前記微分演算器の出力に前記状態フィードバックゲイン
    演算器の出力する第2のゲイン係数を乗算する第2の乗
    算器と、 前記第1及び第2の乗算器の乗算結果を加算する加算器
    と、を含むものであることを特徴とするテープ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 供給リール及び巻取リール間の磁気テー
    プをリール駆動により所定テンションで走行させるテー
    プ駆動装置であって、 前記供給リール及び巻取リール間に設けられ、走行中の
    磁気テープのテンションを与えるアームポストと、 前記アームポストの位置を検出して位置信号を出力する
    テンションアーム位置検出器と、 前記テンションアーム位置検出器の出力に基づき、前記
    アームポストの移動速度を検出する微分演算器と、 前記供給リールのテープ回巻外径を検出する供給リール
    径検出器と、 前記巻取リールのテープ回巻外径を検出する巻取リール
    径検出器と、 供給リール径,供給リールの慣性,巻取リール径,巻取
    リールの慣性の信号及び巻取リールモータトルク情報に
    基づいて、磁気テープの走行時における状態変数の偏差
    と制御入力量の偏差を最小にし、最適フィードバックの
    状態を示す評価関数の値を最小にするゲイン係数を出力
    する状態フィードバックゲイン演算器と、 前記供給リールを駆動する供給リールモータ駆動回路
    と、 前記状態フィードバックゲイン演算器によって決定され
    たゲイン係数、前記アームポストの現在の位置信号と基
    準位置信号との差信号、及び前記アームポストの移動速
    度信号とから供給リールモータのトルクを演算し、前記
    供給リールモータ駆動回路にトルク制御信号を与えるテ
    ンション制御信号生成部と、を具備し、 前記テンション制御信号生成部は、 前記アームポストの現在位置信号と基準位置信号との差
    信号に前記状態フィードバックゲイン演算器の出力する
    第1のゲイン係数を乗算する第1の乗算器と、 前記微分演算器の出力に前記状態フィードバックゲイン
    演算器の出力する第2のゲイン係数を乗算する第2の乗
    算器と、 前記第1及び第2の乗算器の乗算結果を加算する加算器
    と、を含むものであることを特徴とするテープ駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 供給リール及び巻取リール間の磁気テー
    プを所定テンションで走行させるテープ駆動装置であっ
    て、 供給リール及び巻取リール間に設けられ、走行中の磁気
    テープのテンションを与えるアームポストと、 前記アームポストの位置を検出して位置信号を出力する
    テンションアーム位置検出器と、 前記テンションアーム位置検出器の出力に基づき、前記
    アームポストの移動速度を検出する微分演算器と、 前記供給リールのテープ回巻外径を検出する供給リール
    径検出器と、 前記巻取リールのテープ回巻外径を検出する巻取リール
    径検出器と、 供給リール及び巻取リール間の磁気テープがキャップス
    タン駆動により移送されるとき動作し、供給リール径,
    供給リールの慣性,キャプスタン径,キャプスタン慣
    性,キャプスタントルクの信号に基づいて、磁気テープ
    の走行時における状態変数の偏差と制御入力量の偏差を
    最小にし、最適フィードバックの状態を示す評価関数の
    値を最小にするゲイン係数を夫々出力する第1の状態フ
    ィードバックゲイン演算器と、 前記供給リール及び巻取リール間の磁気テープがリール
    駆動により移送されるときに動作し、供給リール径,供
    給リールの慣性,巻取リール径,巻取リールの慣性の信
    号に基づいて、磁気テープの走行時における状態変数の
    偏差と制御入力量の偏差を最小にし、最適フィードバッ
    クの状態を示す評価関数の値を最小にするゲイン係数を
    夫々出力する第2の状態フィードバックゲイン演算器
    と、 前記供給リールを駆動する供給リールモータ駆動回路
    と、 前記第1の状態フィードバックゲイン演算器と前記第2
    の状態フィードバックゲイン演算器の出力を磁気テープ
    の駆動方式により切り換える切換器と、 前記切換器により選択されたゲイン係数、前記アームポ
    ストの現在の位置信号と基準位置信号との差信号、及び
    前記アームポストの移動速度信号に基づいて、供給リー
    ルモータのトルクを演算し、前記供給リールモータの駆
    動回路にトルク制御信号を与えるテンション制御信号生
    成部と、を具備し、 前記テンション制御信号生成部は、 前記アームポストの現在位置信号と基準位置信号の差信
    号に前記状態フィードバックゲイン演算器の出力する第
    1のゲイン係数を乗算する第1の乗算器と、 前記微分演算器の出力に前記状態フィードバックゲイン
    演算器の出力する第2のゲイン係数を乗算する第2の乗
    算器と、 前記第1及び第2の乗算器の乗算結果を加算する加算器
    と、を含むものであることを特徴とするテープ駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記状態フィードバックゲイン演算器に
    用いられる評価関数は、テープの起動,停止の各モード
    で異ならせたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項記載のテープ駆動装置。
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