JP2897419B2 - 厨房装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ワークトップに深さの異なる複数の流しを
設けた厨房装置に関する。

従来の技術 従来のこの種の厨房装置は、第４図に示すように、ワ
ークトップ２に底が平面で略四角形の流し部３を設け、
この流し部３の後方に水栓５を設けていた。

発明が解決しようとする課題 しかし、このような従来の流し部は深さが一定の深底
であるので、例えば、水を使いながらの魚さばき作業な
どを行うときに、腕が流し部の側壁に当たり魚さばき作
業を行うのに不便であった。また、ワークトップ上の平
面部で水を使いながらの魚さばき作業を行うと、ワーク
トップより水が流出して床面に水が滴下するので、魚さ
ばき作業としては好ましくないという課題があった。

本発明はこのような課題を解決するもので、流し部内
で腕が流し部側壁に当たることがなく、水を使いながら
魚さばき作業を容易に実施できる厨房装置を提供するこ
とを第１の目的としている。

第２の目的は、魚さばき作業時に発生する生ごみを容
易に廃棄でき、調理と後始末に便利な厨房装置を提供す
ることである。

課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、ワークトップ上
面に、底が平面の大流し部と、前記大流し部より浅底の
小流し部をＬ字形状に連結して設け、前記小流し部の後
方に水栓を設けるとともに該小流し部の底面後方であっ
て同小流し部の底面と連なる面にごみ収納装置を開口さ
せて設けたものである。

作 用 本発明の厨房装置は、上記構成により、浅底の小流し
部で水を使いながら行う魚さばき作業などにおいて、腕
がシンク側壁に当たることがなくなり、また、床面に水
が流出することもなく、調理を快適に行うことができ
る。

また、小流し部の後方にごみ収納装置を配設している
ので、魚さばきなどの作業時に発生する生ごみを容易に
廃棄、すなわち調理スペースである小流し部で発生する
調理屑を大流し部に流してこの大流し部まで汚染域を広
げるようなことなく小流し部の後方のごみ収納装置にダ
イレクトにスライドさせて廃流でき大流し部を衛生的に
維持できるなどの効果が得られるものである。

実施例 以下に本発明の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。

第１図〜第３図に示すようにキャビネット１の上部に
ワークトップ２が設けられ、ワークトップ２の上面には
大流し部３と小流し部４が連結してなる底が平面状でＬ
部形状の流しが設けられている。そして、この流しの後
方に水栓５と着脱自在にごみ篭８と、断面がＬ字形の開
閉自在の蓋７を有するごみ収納装置６が配設されてい
る。

このように構成された厨房装置は、小流し部４の底は
大流し部３の底より浅いので、水を使いながら魚さばき
作業などを行なうときでも腕がシンク側壁に当たること
がなく、また、床面に水が滴下することもなく、快適に
調理を行うことができる。

また、小流し部４の後方にごみ収納装置６を配設して
いるので、魚さばきなどの作業時に発生するごみを容易
に廃棄、すなわち調理スペースである小流し部で発生す
る調理屑を大流し部に流してこの大流し部まで汚染域を
広げることなく小流し部の後方のごみ収納装置にダイレ
クトにスライドさせて廃棄でき、大流し部を衛生的に維
持できるなどの効果がある。

発明の効果 以上の実施例の説明からも明らかなように本発明によ
れば、底が平面で略Ｌ字形状の流しの小流し部の底を浅
くしているので、水を使いながら行う魚さばき作業など
では、手が壁面に当らず、水の流出がなくて快適に作業
ができるという効果が得られる。

また、底の浅い小流し部の後方にごみ収納装置の開口
部を小流し部の底面と連なる面に設けているので、魚さ
ばきなどの作業中に発生する生ごみを容易にそのままス
ライドさせてごみ収納装置に廃棄でき、大流し部や小流
し部後方の水栓近傍を汚すことなく衛生的に維持でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の厨房装置の斜視図、第２図
は同正面断面図、第３図は同側面断面図、第４図は従来
の厨房装置の斜視図である。 ２……ワークトップ、３……大流し部、４……小流し
部、５……水栓、６……ごみ収納装置。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ワークトップ上面に、底が平面の大流し部
   と、前記大流し部より浅底の小流し部をＬ字形状に連結
   して設け、前記小流し部の後方に水栓を設けるととも
   に、該小流し部の底面後方であって同小流し部の底面と
   連なる面にごみ収納装置を開口させて設けた厨房装置。