JPH08158443A - 流し台 - Google Patents

流し台

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Publication number
JPH08158443A
JPH08158443A JP6306596A JP30659694A JPH08158443A JP H08158443 A JPH08158443 A JP H08158443A JP 6306596 A JP6306596 A JP 6306596A JP 30659694 A JP30659694 A JP 30659694A JP H08158443 A JPH08158443 A JP H08158443A
Authority
JP
Japan
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water tank
work
draining
recessed
sink
Prior art date
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Pending
Application number
JP6306596A
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English (en)
Inventor
Ryohei Murakami
良平 村上
Yoshihisa Ogura
嘉尚 小倉
Yasuhiro Yuasa
康裕 湯朝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6306596A priority Critical patent/JPH08158443A/ja
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークトップの作業面と水槽との間で生ごみ
の収納処理を容易に行え、これら収納口回りを清潔に保
ちやすく、水切り板および凹陥面の生ごみ収納口との併
用がワークトップや水槽での作業に影響なく、便利に使
用できるようにする。 【構成】 ワークトップ2の作業面2aと水槽5の開口
5a部との間で、前記作業面2aから浅く凹陥して水槽
5部に至るように形成した凹陥面11に、少なくとも生
ごみ収納用の生ごみ収納口12を設け、凹陥面11の上
と水槽5部の上との間で水切板82をスライドできるよ
うにガイドするガイド段部81を前記作業面2aの凹陥
面11および水槽5が凹陥している開口縁2bに沿って
設け、水切板82は前記凹陥面11をほぼ覆う大きさお
よび形状を有するもの2枚を少なくとも重ねた状態およ
び2枚並んだ状態で利用できるように組み合わせ備え、
ガイド段部81上で2枚並んだ状態の水切板82は作業
面2aよりも低くなるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスライドできる水切板を
持った流し台に関し、例えば家庭のキッチンにて調理お
よび調理の準備作業、調理器や食器類の洗浄作業、ごみ
処理作業、その他各種作業を行う流し台に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般家庭のキッチンでは、流し台で行う
上記のような各種の作業上、水気のある生ごみが多く発
生するし、各種食品や材料の包装を開封したり解体する
などにより乾燥ごみも生じる。
【0003】特に、生ごみは水気があり流し台外で処理
し難く、多くの場合流し台のワークトップの作業面から
深く凹陥した水槽の底部の排水口に設けられるごみスト
レーナで捕集したり、水槽内の隅角部に置いた水切構造
のごみ収納容器に投入したりしている。また、乾燥ごみ
はかさ高いので、狭い流し台上では処理できないことが
多く、流し台外のごみ収納容器に投入するのが普通とな
っている。
【0004】しかし、水槽の底部の排水口に設けられる
ストレーナで捕集するのでは、後の排水を邪魔したり、
後の排水によって腐敗が進んだりする問題があるし、水
槽の隅角部に置いたごみ収納容器を利用するのでは、こ
れが外部から見えてしまう問題と、匂い等が直接回りに
発散してしまう問題がある。
【0005】これを解消するのに本発明者等は、流し台
のワークトップの作業面一部に、生ごみ収納口と、乾燥
ごみ収納口とを隣接するようにして設け、流し台のワー
クトップ上で生ごみおよび乾燥ごみを一か所に集約して
簡易に収納処理することができ、しかも、生ごみ収納口
および乾燥ごみ収納口の双方には蓋を設けて、収納する
生ごみや乾燥ごみが外部から見えず、匂いも直接回りに
発散することがないようにした流し台を既に提供してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生ごみや乾
燥ごみを投入するのに、これらが発生する作業位置から
極く手近な収納口から簡易に投入し処理できればさらに
便利である。しかし、前記のようにワークトップの作業
面の一部に生ごみ収納口等を設けるのでは、流し台の水
槽部分で汁物の包装の開封や、魚を捌く際に発生するよ
うな生ごみについては、これを投入する収納口は作業位
置の手近にないので、生ごみの収納処理に不便である
し、生ごみを持ち運ぶので回りを汚しやすい。また、ワ
ークトップの作業面、特にごみ収納口回りを常に清潔に
保っておくのに、頻繁に洗い流す必要があって手間であ
る。また、洗い流す際の洗浄水がワークトップの作業面
に拡がりやすく、作業が困難で大がかりになり、長い時
間掛かる。
【0007】そこで、ワークトップの作業面と水槽の開
口部との間で、ワークトップの作業面から浅く凹陥して
水槽部に至るように形成した凹陥面に、生ごみ収納口等
を設けることが考えられる。
【0008】しかし、このような凹陥面に生ごみ収納口
を設けるのでは、この部分がワークトップの作業面とし
ての、あるいは水槽の作業域としてのデッドスペースに
なりかねないし、これが水槽部で水切板と並列状態にし
かならないのでは、水槽での作業域を狭めてしまう。ま
た、水槽での作業域を狭めないようにしようとすると、
水切板を一々取り外さなけらばらなないので、不便であ
るし、水切板の置き場所に困ることもある。
【0009】本発明は、このような問題を解消すること
を課題とし、前記凹陥面に設けた生ごみ収納口によって
生ごみの収納処理が容易で、これら収納口回りを清潔に
保ちやすく、水切り板および凹陥面の生ごみ収納口との
併用がワークトップや水槽での作業に影響なく、便利に
使用できる流し台を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の流し台は、上記
のような目的を達成するために、ワークトップの作業面
から凹陥した水槽を有する流し台であって、ワークトッ
プの作業面と水槽の開口部との間で、ワークトップの作
業面から浅く凹陥して水槽部に至るように形成した凹陥
面に、少なくとも生ごみ収納用の生ごみ収納口を設け、
凹陥面の上と水槽部の上との間で水切板をスライドでき
るようにガイドするガイド段部を前記作業面の凹陥面お
よび水槽が凹陥している開口縁に沿って設け、水切板は
前記凹陥面をほぼ覆う大きさおよび形状を有するもの2
枚を少なくとも重ねた状態および2枚並んだ状態で利用
できるように組み合わせ備え、ガイド段部上で2枚並ん
だ状態の水切板は作業面よりも低くなるようにしたこと
を主たる特徴とするものである。
【0011】凹陥面には乾燥ごみ収納口も有し、この乾
燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾燥
ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けられ、乾燥
ごみ収納口の下には乾燥ごみ収納口に投入される乾燥ご
みを受入れる乾燥ごみ容器が流し台の前部から出し入れ
されるように設けたものとすることができる。
【0012】ガイド段部上で重ねた状態の2枚の水切板
は、前記作業面と面一になるようにするのが好適であ
る。ずれかに記載の流し台。
【0013】凹陥面の側に寄って位置する2枚並んだ状
態の水切板の水槽側のものには、水槽の底部に設けられ
た排水口と上下に対向して開口する孔を設けたものとす
ることができ、孔を有する水切板は、他の水切板の下に
なるように重ねて使用されるようにするのが好適であ
る。
【0014】ガイド段部上で2枚並んだ状態の水切板の
水槽側への移動を、水切板が凹陥面上から水槽側に退避
し、凹陥面のほぼ全体を露出させる位置以上に移動する
のを防止するストッパを設けることもできる。
【0015】
【作用】本発明の流し台の上記構成では、生ごみ収納口
が、ワークトップの作業面と、このワークトップの作業
面から凹陥した水槽の開口との間に位置して、ワークト
ップの作業面と、水槽とに隣接して位置させられるの
で、汁物の包装の開封や、魚を捌くと云った生ごみが発
生する各種の作業を、ワークトップの作業面と水槽部と
のどちらで行っても、これを作業位置に極く手近に位置
している生ごみ収納口にそのまま投入して処理すればよ
く、簡易にかつ迅速に処理することができるとともに、
ごみを持ち運ばないので回りを汚し難い。したがって、
生ごみ収納口の回りを清潔に保ちやすく、洗い流し作業
の必要回数は従来の場合よりも少なくて済む。しかも、
生ごみ収納口の回りが汚れて、これを洗い流す場合で
も、生ごみ収納口がワークトップの作業面から浅く凹陥
して水槽に至る凹陥面に位置し、生ごみ収納口の回りを
洗い流す洗浄水は、凹陥面の前記ワークトップ作業面と
の段差によって、ワークトップの作業面に拡がらないの
は勿論、ワークトップの作業面に流れ出すことなく水槽
に流れ込むので、広い範囲を汚さず簡易に極く短時間に
作業を達成することができる。
【0016】また、前記作業面の凹陥面および水槽が凹
陥している開口縁に沿ったガイド段部によって、前記凹
陥面の上と水槽部の上との間でスライドできる水切板
が、前記凹陥面をほぼ覆う大きさおよび形状を有するも
の2枚を少なくとも重ねた状態および2枚並んだ状態で
利用できるものであるため、水切板を2枚重ねにして凹
陥面を覆う位置に移動させることにより、生ごみ収納口
等を有する凹陥面分のスペースをワークトップの作業面
の一部として利用できるようにするとともに、水槽の側
に張り出さないので、水槽での作業域を全く狭めない状
態とすることができる。したがって、生ごみ収納口や水
切板を持たない流し台と同じように使用することができ
る。生ごみ収納口等に生ごみ等を投入したい場合は、水
切板をそのまま水槽の側に移動させるだけで凹陥面およ
びこれにある生ごみ収納口等が露出するので、これに即
座に生ごみを投入し処理することができる。しかもこの
場合、水槽の側に退避させた水切板とワークトップの作
業面との間に跨がるようにまな板を載置することによ
り、まな板上で生じる生ごみを、その都度、あるいは必
要の都度、まな板上から直接に生ごみ収納口へ投入して
処理しながら、まな板上の作業を進めることができ便利
である。水槽で洗い物をしながら水切板で水切りを行う
ような場合は、水切板をガイド段部上で2枚並んだ状態
にして凹陥面側一杯に移動させておけば、凹陥面のスペ
ースを利用して水槽を最大限に開放させて前記作業等が
行えるようにする上、ガイド段部上で2枚並んだ状態の
水切板がワークトップの作業面よりも低くなるようにし
てあるので、水切りに際し水切板上の水がワークトップ
の作業面上に流れ出るような不都合がないようにする
し、生ごみ収納口を有する凹陥面は水切板が被さってい
ても、この水切板から落ちる水を水槽の側に流す役目を
するので凹陥面上での水切りに問題はない。
【0017】凹陥面には乾燥ごみ収納口も有し、この乾
燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾燥
ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けられ、乾燥
ごみ収納口の下には乾燥ごみ収納口に投入される乾燥ご
みを受入れる乾燥ごみ容器が流し台の前部から出し入れ
されるように設けた構成では、乾燥ごみも、前記生ごみ
の場合と同様にワークトップの作業面および水槽のどち
らで生じる場合でも極く手近に位置している乾燥ごみ収
納口に投入して容易かつ迅速に処理することができる
し、ごみを持ち運ばないのでまわりを汚さない利点があ
る。乾燥ごみはかさ張りが大きいために、乾燥ごみ容器
が直ぐに満杯になりやすいが、生ごみと区別した取扱い
により、比較的大きな容器を用意しておいて収容したご
みを廃棄する時間間隔が長くなるようにしても、生ごみ
の腐敗が進行して匂いや衛生の面で問題となるようなこ
とはなく、多量のごみを収容して一括廃棄処理できる利
点がある。さらに、多量のごみを一括廃棄処理するに
も、乾燥ごみ容器は流し台の前面から出し入れされるも
のであるので、乾燥ごみ容器を引出してそのまま所定の
廃棄場所、ないしは廃棄のための袋に移し変えるなどの
処理場所に持ち運んで、必要な廃棄ないしは廃棄のため
の処理を行い、廃棄ないしは廃棄のための処理後の乾燥
ごみ容器を基に戻して使用するだけでよく、作業が簡単
である。乾燥ごみ収納口は流し台の前面側に位置し、こ
れの設置部を前記まな板で作業しながら生じた生ごみを
生ごみ収納口に直接投入する場合に、生ごみ収納口の手
前にまな板を置くスペースを与えて作業しやすくするこ
とができるほか、乾燥ごみ容器を流し台の前面から出し
入れするにも、生ごみ容器の存在が邪魔になるようなこ
とはなく、最短の直線経路で出し入れすることができ、
必要スペースが最小となるし、出し入れ作業もストロー
クの小さな簡単なものとなる。
【0018】ガイド段部上で重ねた状態の2枚の水切板
は、前記作業面と面一になるようにする構成では、水切
板を2枚重ねた状態で、前記凹陥面を覆ってワークトッ
プの作業面とする場合も、また凹陥面上から水槽側に移
動させてワークトップと水切板とにまな板を載置して作
業する場合も、水切板がワークトップの作業面と面一で
段差ができないので、段差部に物が引っ掛かったりする
ことがないし、前記載置するまな板が傾いてワークトッ
プの作業面と水切板との1か所ずつに線状にしか接触し
ないと云ったことがなく、どちらにも面接触した安定な
載置状態が得られ作業しやすくすることができる。
【0019】凹陥面の側に寄って位置する2枚並んだ状
態の水切板の水槽側のものには、水槽の底部に設けられ
た排水口と上下で対向する孔を設けたものとする構成で
は、2枚並んだ状態の水切板を凹陥面の側に寄って位置
するように移動させると、水槽側の水切板に設けた孔
が、水槽の底部に設けられた排水口と上下に対向するの
で、水切板を使用しながら、水槽内を汚したくない等の
ために排水口に直接投入したい各種のものを、水切板下
に隠れて外観され難い体裁のよいものとした排水口に水
切板を取り除くことなく前記孔を通じて投入することが
できる。
【0020】前記孔を有する水切板は、他の水切板の下
になるように重ねて使用される構成では、水切板が重ね
られ、水切板の上面をワークトップの作業面の一部とし
て使用されるような場合に、孔が表に出て邪魔になるの
を防止することができる。
【0021】ガイド段部上で2枚並んだ状態の水切板の
水槽側への移動を、水切板が凹陥面上から水槽側に退避
し、凹陥面のほぼ全体を露出させる位置以上に移動する
のを防止するストッパを設ける構成では、水切板が凹陥
面を覆うように位置する使用態様と、凹陥面を露出させ
る使用態様とが、ガイド段部がワークトップの作業面と
の間に形成する凹陥面側の段差部と、前記ストッパと
に、水切板が当接するまで移動させるだけの単純な作業
によって得られるので、使用態様の切り換えを移動位置
を特に気にすることなく瞬時に失敗なく達成することが
できる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例としての流し台につい
て、図1〜図6を参照しながら説明する。
【0023】本実施例の流し台は一般家庭のキッチンに
設置される場合のものであり、図2、図3に示すような
流し台1に適用されている。この流し台1は、ワークト
ップ2の必要な箇所にワークトップ2の作業面2aから
深く凹陥した水槽5を有する。水槽5の底部には排水口
6が設けられ、これに図4に示すような金属板製のスト
レーナ4を着脱できるように嵌め付けることにより、排
水中の生ごみ等の固形異物を捕集し、これが排水中に混
入しないようにしている。排水中から捕集した異物はス
トレーナ4を取り外すことにより簡単に廃棄することが
できる。
【0024】ワークトップ2の作業面2aと水槽5の開
口5aとの間に、図1〜図6に示すようにワークトップ
2の作業面から浅く凹陥した凹陥面11を形成し、この
凹陥面11に生ごみ収納口12と、乾燥ごみ収納口13
とが、生ごみ収納口12が後部で、これの前部側に乾燥
ごみ収納口13が位置するように設けられるとともに、
生ごみ収納口12の下には図2、図4〜図6に示すよう
に生ごみを受入れる生ごみ容器14が設けられ、乾燥ご
み収納口13の下には乾燥ごみを受入れる乾燥ごみ容器
15が設けられている。
【0025】しかし、本発明では生ごみ収納口12およ
び乾燥ごみ収納口13の内の少なくとも生ごみ収納口1
2が設けられればよい。
【0026】このようにして設けられた生ごみ収納口1
2は、ワークトップ2の作業面2aと、この作業面2a
から凹陥した水槽5の開口5aとの間に位置して、ワー
クトップ2の作業面2aと、水槽5とに隣接して位置さ
せられるので、汁物の包装の開封や、魚を捌くと云った
生ごみが発生する各種の作業を、ワークトップ2の作業
面2aと水槽5部とのどちらで行っても、これを作業位
置に極く手近に位置している生ごみ収納口12にそのま
ま投入して処理すればよく、簡易にかつ迅速に処理する
ことができるとともに、ごみを持ち運ばないので回りを
汚し難い。したがって、生ごみ収納口12の回りを清潔
に保ちやすく、洗い流し作業の必要回数は従来の場合よ
りも少なくて済む。しかも、生ごみ収納口12の回りが
汚れて、これを洗い流す場合でも、生ごみ収納口12が
作業面2aから浅く凹陥して水槽5に至る凹陥面11に
位置し、生ごみ収納口12の回りを洗い流す洗浄水は、
凹陥面11の前記ワークトップ作業面2aとの段差によ
って、ワークトップ2の作業面2aに拡がらないのは勿
論、作業面2aに流れ出すことなく水槽5に流れ込むの
で、回りを汚さず簡易に極く短時間に作業を達成するこ
とができる。
【0027】また本実施例のように凹陥面11に前記の
ような配置で乾燥ごみ収納口13も有していると、乾燥
ごみも、前記生ごみの場合と同様にワークトップ2の作
業面2aおよび水槽5のどちらで生じる場合でも極く手
近に位置している乾燥ごみ収納口13に投入して容易か
つ迅速に処理することができるし、ごみを持ち運ばない
のでまわりを汚さない利点がある。乾燥ごみはかさ張り
が大きいために、乾燥ごみ容器15が直ぐに満杯になり
やすいが、生ごみと区別した取扱いにより、比較的大き
な容器を用意しておいて収容したごみを廃棄する時間間
隔が長くなるようにしても、生ごみの腐敗が進行して匂
いや衛生の面で問題となるようなことはなく、多量のご
みを収容して一括廃棄処理できる利点がある。さらに、
多量のごみを一括廃棄処理するにも、乾燥ごみ容器15
は流し台1の前面から出し入れされるものであるので、
乾燥ごみ容器15を引出してそのまま所定の廃棄場所、
ないしは廃棄のための袋に移し変えるなどの処理場所に
持ち運んで、必要な廃棄ないしは廃棄のための処理を行
い、廃棄ないしは廃棄のための処理後の乾燥ごみ容器1
5を元に戻して使用するだけでよく、作業が簡単であ
る。
【0028】生ごみ容器14には、図4、図5に示すよ
うに樹脂フイルム等からなるごみ袋16が着脱自在に嵌
め付けられるようにしてあり、受入れた生ごみとともに
廃棄する使い捨て仕様のものとし、生ごみの廃棄処理に
便利なものとし、生ごみが腐敗と衛生の面で長期に置け
ないことによる頻繁な廃棄処理が望ましいことによく対
応できるようにしている。
【0029】本実施例の流し台は、木製のキャビネット
17の上にワークトップ2を設置してある。ワークトッ
プ2は合成樹脂製の疑似石板をなし、ステンレス鋼板製
の水槽5と組み合わせ使用され、前記開口2bを有した
ものとしてある。水槽5を形成しているステンレス鋼板
19は、これの周縁のフランジ部19aが前記開口2b
の口縁にこれの裏側から当てがって、必要なシール処理
をした状態でネジや接着等によって結合されるか、キャ
ビネット17側の支持部材によって強く押圧保持される
かして、相互間に水もれのない実質的に一体のものとし
て使用され得るようになっている。もっとも、これらを
同一部材によって一体に形成することもできる。
【0030】ステンレス鋼板19のワークトップ2の開
口2bと水槽5の開口5aとの間の露出部分を利用し
て、ワークトップ2の作業面2aから浅く凹陥して水槽
5に至る前記凹陥面11を形成し、この凹陥面11には
図4、図5に示すように生ごみ収納口12および乾燥ご
み収納口13に共通の開口21を形成し、この開口21
に、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13を持っ
た合成樹脂製の口部材22が上方から嵌め付けられてい
る。これに対応して、開口21の口縁下面からは、生ご
み容器14と乾燥ごみ容器15の取付け口23とを一体
に形成した合成樹脂製の容器部材24が当てがわれ、こ
れら口部材22および容器部材24を、開口21の口縁
を双方間に挟み込んだ状態にて図示しないネジでネジ締
めすることにより、相互を一体化するとともに開口21
の部分に固定してある。
【0031】容器取付け口23は筒状で下方に延び、図
4〜図7に示すように下端に合成樹脂製の乾燥ごみ容器
15の支持部材25を当てがってネジ締めすることによ
りこれを取付け、支持部材25に有する左右のガイドレ
ール部25aにて、合成樹脂製の乾燥ごみ容器15の口
縁部フランジ15aの両側部分を、流し台の前後方向に
スライドして着脱できるように支持している。
【0032】流し台の前面には、図1、図2に示すよう
な乾燥ごみ容器15を着脱したり、他の部分での物品の
出し入れができるようにするのに、部分的に独立した扉
27が設けられている。
【0033】口部材22の口縁部には、図4〜図6に示
すように乾燥ごみ収納口13をスライドして開閉する乾
燥ごみ用のスライド蓋31を案内する上段のガイドレー
ル面22aと、スライド蓋31の下側でスライドして生
ごみ収納口12を開閉する生ごみ用のスライド蓋32を
案内するガイドレール面22bとが、上下2段に形成さ
れており、それぞれの高さが異なることによって、スラ
イド蓋31、32は互いに干渉し合うことなく単独で開
閉することができる。
【0034】生ごみ容器14にごみ袋16を嵌め付けて
使い捨て使用するため、図4、図5に示すように口部材
22が形成する生ごみ収納口12を下方に延びる筒状と
するとともに、これの下端に内向きのフランジ12aを
設け、これにごみ袋16の、金属製あるいは合成樹脂製
のリング33に巻付けた口部16aを上方から着座させ
ることにより、生ごみ容器14内に入れたごみ袋16を
着脱できるように支持してある。また図4、図5に示す
ように生ごみ収納口12の上部口縁の段部12bには、
この口縁から生ごみ収納口12に装着したごみ袋16の
口部16a内周部に被さる合成樹脂製の口カバー35が
着脱できるように嵌め付けられ、生ごみ収納口12に投
入される生ごみが、ごみ袋16の口部16aに触れてこ
れを汚すようなことなく、しかもごみ袋16内に確実に
入り込むように案内する。
【0035】これによって、投入される生ごみがごみ袋
16外に漏れ出てしまうようなことを回避することがで
きるし、ごみ袋16の口部16aが生ごみで汚れて、ご
み袋16を取り外す作業時や、廃棄のために口を閉じよ
うとする作業時に、口部16aの汚れに作業者の手が触
れたり、取り外したごみ袋16の口部16aに付着して
いた生ごみが外部に漏れ落ちると云ったようなことがな
いようにすることができる。
【0036】特に本実施例では、図1〜図3に実線で示
し、図4、図5に仮想線で示すように、前記凹陥面11
の上と水槽5部の上との間で水切板82をスライドでき
るようにガイドするガイド段部81を前記作業面2aの
凹陥面11および水槽5が凹陥している開口2bに沿っ
て設け、水切板82は前記凹陥面11をほぼ覆う大きさ
および形状を有するもの2枚を、少なくとも図2、図3
に示すように重ねた状態および、図1、図2の実線に示
すように2枚並んだ状態で利用できるように組み合わせ
備え、ガイド段部81上で2枚並んだ状態の水切板82
は図4に実線で示すように作業面2aよりも低くなるよ
うにしてある。
【0037】したがって、前記作業面2aの凹陥面11
および水槽5が凹陥している開口2bに沿ったガイド段
部81によって、前記凹陥面11の上と水槽5部の上と
の間でスライドできる水切板82が、前記凹陥面11を
ほぼ覆う大きさおよび形状を有するもの2枚を、少なく
とも重ねた状態および2枚並んだ状態で利用できるもの
であるため、水切板82を2枚重ねにして凹陥面11を
覆う位置に図2に示すように移動させることにより、生
ごみ収納口12、乾燥ごみ収納口13を有する凹陥面1
1分のスペースをワークトップ2の作業面2aの一部と
して利用できるようにするとともに、水槽5の側に張り
出さないので、水槽5での作業域を全く狭めない状態と
することができる。このため、生ごみ収納口12、乾燥
ごみ収納口13および水切板82を持たない流し台と同
じように使用することができる。
【0038】生ごみ収納口12、乾燥ごみ収納口13に
生ごみや乾燥ごみを投入したい場合は、水切板82をそ
のまま図3に示すように水槽5の側に移動させるだけで
凹陥面11およびこれにある生ごみ収納口12および乾
燥ごみ収納口13が図4に実線で示すように露出するの
で、これに即座に生ごみや乾燥ごみを投入し処理するこ
とができる。
【0039】しかもこの場合、水槽5の側に退避させた
水切板82とワークトップ2の作業面2aとの間に跨が
るようにまな板83を図3に示すように載置することに
より、まな板83上で生じる生ごみを、その都度、ある
いは必要の都度、まな板83上から直接に生ごみ収納口
12へ投入して処理しながら、まな板83上の作業を進
めることができ便利である。また、乾燥ごみ収納口13
が流し台1の前面側に位置し、これの設置部を前記まな
板83で作業しながら生じた生ごみを生ごみ収納口12
に直接投入する場合に、生ごみ収納口12の手前にまな
板83を置くスペースを与えて作業しやすくすることが
できる利点もある。
【0040】水槽5で洗い物をしながら水切板82で水
切りを行うような場合は、水切板82をガイド段部81
上で2枚並んだ状態にして、図1に仮想線で示すように
凹陥面11側一杯に移動させておけば、凹陥面11のス
ペースを利用して水槽5を最大限に開放させて前記作業
等が行えるようにする上、ガイド段部81上で2枚並ん
だ状態の水切板82が、図4に実線で示すようにワーク
トップ2の作業面2aよりも低くなるようにしてあるの
で、水切りに際し水切板82上の水がワークトップ2の
作業面2a上に流れ出るような不都合がないようにする
し、生ごみ収納口12や乾燥ごみ収納口13を有する凹
陥面11は水切板82が被さっていても、この水切板8
2から落ちる水を水槽の側に流す役目をするので凹陥面
11の上での水切りに問題はない。
【0041】また、本実施例の場合、ガイド段部81上
で重ねた状態の2枚の水切板82は、図2、図3の実
線、および図4、図5の仮想線で示すように前記作業面
2aと面一になるようにしてある。したがって、図2に
示すように水切板82を2枚重ねた状態で、前記凹陥面
11を覆ってワークトップ2の作業面2aとする場合
も、また図3の実線、および図4、図5の仮想線で示す
ように凹陥面11上から水槽5側に移動させてワークト
ップ2と水切板82とにまな板83を載置して作業する
場合も、水切板82がワークトップ2の作業面2aと面
一で段差ができないので、段差部に物が引っ掛かったり
することがないし、前記載置するまな板83が傾いてワ
ークトップ2の作業面2aと水切板82との1か所ずつ
に線状にしか接触しないと云ったことがなく、どちらに
も面接触した安定な載置状態が得られ作業しやすくする
ことができる。なお、水切板82の上記厚みの条件は、
双方の厚みが同一であることを必要としていない。必要
に応じて種々の組み合わせに設定することができる。
【0042】さらに、ガイド段部81上で2枚並んだ状
態の水切板82の水槽5側への移動を、水切板82が凹
陥面11上から水槽5側に退避し、凹陥面11のほぼ全
体を露出させる図1、図4の実線に示す位置以上に移動
するのを防止するストッパ90を設けてある。
【0043】したがって、水切板82が凹陥面11を覆
うように位置する図1の仮想線で示す使用態様と、凹陥
面11を露出させる図1の実線で示す使用態様とが、ガ
イド段部81がワークトップ2の作業面2aとの間に形
成する凹陥面11側の段差部93と、前記ストッパ90
とに、水切板82が当接するまで移動させるだけの単純
な判断および作業によって得られるので、使用態様の切
り換えを難なく瞬時に達成することができる。
【0044】なお、2枚並べて使用する各水切板82の
合わせ目84部の端部に、図1に仮想線で示すような切
欠き82aを設けておくと、水切に際してこの切欠き8
2a部からも水を水槽5内に落とせるので、水切板82
の上面の水が回りに溢れだし難くすることができる。
【0045】2枚の水切板82は単独のものとすること
もできるが、前記合わせ目84にて折り畳みできるよう
にヒンジ等で連結するのが前記各態様での使用に便利で
ある。しかし、連結するにも連結を解いて個別にも取り
扱えるようにすると、洗浄やその他の取扱いに便利とな
る。
【0046】図7は本発明の第2の実施例として、折り
畳みできる水切板82の一具体例を示している。合成樹
脂製の水切板82をステンレス鋼等からなる金属製のヒ
ンジ金具85により連結した場合を示し、双方が折り畳
まれるときに水切リブ82bどうしが干渉し合わないよ
うに、双方の水切リブ82bの位置をずらせてある。
【0047】そして、水切リブ82bの突出代を利用し
て、ヒンジ金具85のヒンジ部85aの水切板82の合
わせ面82cからの突出を許容できるようにしてある。
【0048】図8は本発明の第3の実施例として、折り
畳みできる水切板82を分離もできるようにした一具体
例を示している。本実施例で各水切板82を分離できる
ように、着脱式に連結できるヒンジ金具86を用いてい
る。ヒンジ金具86は一方の水切板82に取り付けられ
る金具86aが筒部86bを有し、他方の水切板82に
取付けられる金具86cに前記筒部86bに抜き差しで
きるピン86dを有している。このピン86dを筒部8
6bに抜き差しすることによって、2枚の水切板82を
折り畳みできるように連結したり、この連結を解いて各
水切板82を単独で取り扱えるようにもする。
【0049】図9は本発明の第4の実施例として、合成
樹脂製の水切板82の合わせ面82c側を金属板87に
より形成し、この金属板87の合わせ目84部での対向
縁間にヒンジ連結部88を形成した場合を示している。
この場合、図7のような分離できない連結にしてもよい
し、図8のような分離できる連結にすることもできる。
【0050】図10の(a)、(b)は本発明の第5の
実施例として、2枚の水切板82の連結を分離できるよ
うに連結するため、マグネットの吸着力を利用してい
る。さらに具体的には、図10の(a)に示すように双
方の水切板82の合わせ目84での対向縁の一方のほぼ
全長に磁性体91を内蔵し、他方の両端部および中央部
の3か所にマグネット92を内蔵している。
【0051】これにより、双方の水切板82は合わせ目
84に対向縁を近づけると、前記磁性体91とマグネッ
ト92とが吸引し合うことにより、双方を一体に移動さ
せられるように連結するし、一方の水切板82を図10
の(b)に示すように他方の水切板82の上に重ねる場
合にも、前記吸着状態が続くので、前記合わせ目84で
の吸引による連結状態を保って簡易に折り畳める。しか
も、双方の水切板82を前記吸着力に打ち勝って引き離
すことにより、双方を分離して単独で取り扱えるように
なる。
【0052】このような連結構造は外観に出ないので、
水切板82が単純な板形状のままの体裁のよいものとな
るし、細かな筋目や隙間にごみが詰まって汚れると云っ
たようなことがなく清潔に保ちやすいものとなる。
【0053】もっとも、水切板82の双方に異極が対向
し合うマグネットを設けて連結するようにすることもで
きる。
【0054】ここで、再度図1〜図6に示す第1の実施
例に戻ってさらに説明すると、図5、図6に示すよう
に、水槽5および生ごみ容器14からの排水管42、4
3を乾燥ごみ容器15の後方に集約して配管してある。
したがって、流し台内の乾燥ごみ容器15に隠れて使用
しにくいスペースS1を有効利用して、水槽5および生
ごみ容器14に対応し必要となる複数の配水管42、4
3を設けて、しかも、流し台内スペースSの他の利用に
邪魔にならないようにすることができる。生ごみ容器1
4に排水管43を設けて排水できるようにしているの
で、生ごみ容器14を洗い流すような作業に便利であ
る。また、万一落ち込んだ生ごみ等の固形異物は排水口
46に設けたストレーナ40によって捕集するようにし
てあり、これも簡易に処理することができる。
【0055】さらに、水槽5および生ごみ容器14から
の個別排水管42、43は、乾燥ごみ容器15の後方に
設けた1つの基部排水管44に合流されるようにしてあ
るので、複数の配管構造を簡易にしてコストの低減と省
スペースを図ることができる。
【0056】基部排水管44には、個別排水管42、4
3との接続部よりも下にU字管方式のトラップ45が設
けられている。これにより、基部排水管44の上部に接
続される複数の排水管42、43について、1つのトラ
ップ45を共用し、排水構造をさらに簡略化し、コスト
を低減し省スペースを達成することができる。また二重
トラップ禁止の要件を満足する。
【0057】また、図1〜図5に示すように凹陥面11
およびこれに隣接する水槽5の一端部分と、ワークトッ
プ2の開口2bとの間には、凹陥面11とワークトップ
2の作業面2aとの間の高さに位置する補助凹陥面2c
が、ステンレス鋼板19によって形成され、この補助凹
陥面2cには図4に示すように洗剤容器51、たわし5
2、スポンジ53と云った洗い具を収納する小ポケット
54が形成されている。
【0058】小ポケット54は、背の高い洗剤容器51
を収納して、これの頭部が取出しが不便とならない程度
に少し上方へ突出するような深さにしてある。これによ
って背の高い洗剤容器51が大きく外部に突出するよう
な不体裁を回避しながら、洗剤容器51の取出しには不
便にならないようにしている。
【0059】また小ポケット54のほぼ半部には、ステ
ンレス鋼板等の金属板からなる補助ポケット55を上方
から着脱自在に嵌め付けてあり、補助ポケット55はた
わし52を収納してこれの取出しが不便にならない程度
に上方へ露出するように収納する極く浅い凹部55a
と、たわし52よりは背の高いスポンジ53を収納して
これの取出しが不便にならない程度に少し上方へ突出す
るように収納する凹部55aよりは深い凹部55bを形
成している。
【0060】これによって、背の高さが違う洗剤容器5
1、たわし52、スポンジ53を収納するのに、それぞ
れの取出しが不便にならないようにしながら、あまり上
方へ突出しない状態に高さをほぼ揃えられるので、体裁
のよい収納状態が得られる。
【0061】これら小ポケット54や補助ポケット55
の口部まわりを洗浄するような場合でも、補助凹陥面2
cはワークトップ2の作業面2aよりも低いので、洗浄
水がワークトップ2の作業面に拡がるような不都合を防
止することができる。また、補助凹陥面2cは凹陥面1
1よりも高いので、凹陥面11の生ごみ収納口12や乾
燥ごみ収納口13のまわりが洗浄されるときの洗浄水が
流れてくるようなことも回避される。
【0062】もっとも、凹陥面11を補助凹陥面2cと
同じレベルの面にしても、特別問題になることはない。
補助ポケット55は着脱自在であると、これの洗浄に簡
単であるが、これをステンレス鋼板19によって水槽5
および小ポケット54と一体に形成してもよいのは勿論
である。
【0063】小ポケット54の底部には排水口56を設
け、これに接続した排水管57も前記基部排水管44の
トラップ45よりも上の部分に接続して他の個別排水管
42、43同様に、乾燥ごみ容器15背部に集約される
ようにしてある。
【0064】なお、図1、図2に示す61は湯と水の混
合栓、62はソープディスペンサである。
【0065】図11は本発明の第6の実施例を示し、図
に示すように凹陥面11の側に寄って位置する2枚並ん
だ状態の水切板82の水槽5側のものに、水槽5の底部
に設けられた排水口6と上下に対向して開口する孔95
を設けた点で、第1の実施例と異なっている。他の構成
および作用効果に変わりはなく、重複する図示および説
明は省略する。
【0066】本実施例では、2枚並んだ状態の水切板8
2を凹陥面11の側に寄って位置するように移動させる
と、水槽5側の水切板82に設けた孔95が、水槽5の
底部に設けられた排水口6と上下に対向するので、水切
板82を使用しながら、水槽5内を汚したくない等のた
めに排水口6に直接投入したい各種のものを、水切板8
2下に隠れて外観され難い体裁のよいものとした排水口
6に水切板82を取り除くことなく前記孔95を通じて
投入することができる。
【0067】また、前記孔95を有する水切板82は、
他の水切板82の下になるように重ねて使用されるよう
にするのがよく、これにより、水切板82が重ねられ
て、水切板82の上面をワークトップ2の作業面2aの
一部として使用されるような場合に、孔95が表に出て
邪魔になるのを防止することができる。なお、孔95を
有する水切板82が下になるように他の水切板82と重
ね合わせても、凹陥部11を覆う位置まで移動できるよ
うに、切欠き82aを丸みのある形状にしてある。
【0068】
【発明の効果】本発明の流し台によれば、生ごみ収納口
が、ワークトップの作業面と、水槽とに隣接して、汁物
の包装の開封や、魚を捌くと云った生ごみが発生する各
種の作業を、ワークトップの作業面と水槽部とのとちら
で行っても、これを作業位置に極く手近に位置している
生ごみ収納口にそのまま投入して処理すればよいので、
簡易にかつ迅速に処理することができる。また、ごみを
持ち運ばないので回りを汚し難く、生ごみ収納口の回り
を清潔に保ちやすいので、洗い流し作業の必要回数は従
来の場合よりも少なくて済む。しかも、生ごみ収納口の
回りを洗い流す場合でも、生ごみ収納口の回りを洗い流
す洗浄水は、凹陥面の前記ワークトップ作業面との段差
によって、ワークトップの作業面に拡がらないのは勿
論、ワークトップの作業面に流れ出すことなく水槽に流
れ込むので、広い範囲を汚さず簡易に極く短時間に作業
を達成することができる。
【0069】また、前記凹陥面をほぼ覆う大きさおよび
形状を有するもの2枚を少なくとも重ねた状態および2
枚並んだ状態で利用できる水切板を、前記作業面の凹陥
面および水槽が凹陥している開口縁に沿ったガイド段部
沿って、凹陥面を覆う位置と水槽の上とに移動させるこ
とができ、水切板を2枚重ねにして凹陥面を覆う位置に
すると、生ごみ収納口等を有する凹陥面分のスペースを
ワークトップの作業面の一部として利用して、水槽の側
に張り出さず、水槽での作業域を全く狭めない状態とな
るので、生ごみ収納口や水切板を持たない流し台と同じ
ように使用することができる。生ごみ収納口等を利用し
たい場合は、水切板をそのまま水槽の側に移動させるだ
けで凹陥面およびこれにある生ごみ収納口等が露出する
ので、これに即座に生ごみを投入し処理できるのでき
る。しかもこの場合、水槽の側に退避させた水切板とワ
ークトップの作業面との間に跨がるようにまな板を載置
し、まな板上で生じる生ごみを、まな板上から直接に生
ごみ収納口へ投入して処理しながら、まな板上の作業を
進められるので便利である。
【0070】水槽で洗い物をしながら水切板で水切りを
行うような場合は、水切板をガイド段部上で2枚並んだ
状態にして凹陥面側一杯に移動させておけば、凹陥面の
スペースを利用して水槽を最大限に開放させて前記作業
等が行える上、ガイド段部上で2枚並んだ状態の水切板
がワークトップの作業面よりも低く、水切りに際し水切
板上の水がワークトップの作業面上に流れ出るような不
都合が生じない。また、生ごみ収納口を有する凹陥面は
水切板が被さっていても、この水切板から落ちる水を水
槽の側に流す役目をするので凹陥面上での水切りに問題
はない。
【0071】凹陥面には乾燥ごみ収納口も有し、この乾
燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾燥
ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けられ、乾燥
ごみ収納口の下には乾燥ごみ収納口に投入される乾燥ご
みを受入れる乾燥ごみ容器が流し台の前部から出し入れ
されるように設けた構成では、乾燥ごみも、前記生ごみ
の場合と同様にワークトップの作業面および水槽のどち
らで生じる場合でも極く手近に位置している乾燥ごみ収
納口に投入して容易かつ迅速に処理することができる
し、ごみを持ち運ばないのでまわりを汚さない利点があ
る。乾燥ごみはかさ張りが大きいために、乾燥ごみ容器
が直ぐに満杯になりやすいが、生ごみと区別した取扱い
により、比較的大きな容器を用意しておいて収容したご
みを廃棄する時間間隔が長くなるようにしても、生ごみ
の腐敗が進行して匂いや衛生の面で問題となるようなこ
とはなく、多量のごみを収容して一括廃棄処理できる利
点がある。さらに、多量のごみを一括廃棄処理するに
も、乾燥ごみ容器は流し台の前面から出し入れされるも
のであるので、乾燥ごみ容器を引出してそのまま所定の
廃棄場所、ないしは廃棄のための袋に移し変えるなどの
処理場所に持ち運んで、必要な廃棄ないしは廃棄のため
の処理を行い、廃棄ないしは廃棄のための処理後の乾燥
ごみ容器を基に戻して使用するだけでよく、作業が簡単
である。乾燥ごみ収納口は流し台の前面側に位置し、こ
れの設置部を前記まな板で作業しながら生じた生ごみを
生ごみ収納口に直接投入する場合に、生ごみ収納口の手
前にまな板を置くスペースを与えて作業しやすくするこ
とができるほか、乾燥ごみ容器を流し台の前面から出し
入れするにも、生ごみ容器の存在が邪魔になるようなこ
とはなく、最短の直線経路で出し入れすることができ、
必要スペースが最小となるし、出し入れ作業もストロー
クの小さな簡単なものとなる。
【0072】ガイド段部上で重ねた状態の2枚の水切板
は、前記作業面と面一になるようにする構成では、水切
板を2枚重ねた状態で、前記凹陥面を覆ってワークトッ
プの作業面とする場合も、また凹陥面上から水槽側に移
動させてワークトップと水切板とにまな板を載置して作
業する場合も、水切板がワークトップの作業面と面一で
段差ができないので、段差部に物が引っ掛かったりする
ことがないし、前記載置するまな板が傾いてワークトッ
プの作業面と水切板との1か所ずつに線状にしか接触し
ないと云ったことがなく、どちらにも面接触した安定な
載置状態が得られ作業しやすくすることができる。
【0073】凹陥面の側に寄って位置する2枚並んだ状
態の水切板の水槽側のものには、水槽の底部に設けられ
た排水口と対向するごみ投入孔を設けたものとすること
ができ、この孔を有する水切板は、他の水切板の下にな
るように重ねて使用されるようにする構成では、2枚並
んだ状態の水切板を凹陥面の側に寄って位置するように
移動させると、水槽側の水切板に設けた孔が、水槽の底
部に設けられた排水口と上下に対向するので、水切板を
使用しながら、水槽内を汚したくない等のために排水口
に直接投入したい各種のものを、水切板下に隠れて外観
され難い体裁のよいものとした排水口に水切板を取り除
くことなく前記孔を通じて投入することができる。
【0074】前記孔を有する水切板は、他の水切板の下
になるように重ねて使用される構成では、水切板が重ね
られ、水切板の上面をワークトップの作業面の一部とし
て使用されるような場合に、孔が表に出て邪魔になるの
を防止することができる。
【0075】ガイド段部上で2枚並んだ状態の水切板の
水槽側への移動を、水切板が凹陥面上から水槽側に退避
し、凹陥面のほぼ全体を露出させる位置以上に移動する
のを防止するストッパを設ける構成では、水切板が凹陥
面を覆うように位置する使用態様と、凹陥面を露出させ
る使用態様とが、ガイド段部がワークトップの作業面と
の間に形成する凹陥面側の段差部と、前記ストッパと
に、水切板が当接するまで移動させるだけの単純な判断
および作業によって得られるので、使用態様の切り換え
を難なく瞬時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての流し台を示す平
面図である。
【図2】図1の流し台の斜視図である。
【図3】図1の流し台の一使用態様を示す斜視図であ
る。
【図4】図1の流し台のワークトップの作業面と水槽と
の境界部の要部を示す断面図である。
【図5】図4のごみ収納部の断面図である。
【図6】図5のごみ収納部の全体を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例としての水切板を示す平
面図および断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例としての水切板を示す一
部の平面図である。
【図9】本発明の第4の実施例としての水切板を示す断
面図である。
【図10】本発明の第5の実施例としての水切板を示す
平面図および断面図である。
【図11】本発明の第6の実施例としての流し台を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 流し台 2 ワークトップ 2a 作業面 5 水槽 5a 開口 11 凹陥面 12 生ごみ収納口 13 乾燥ごみ収納口 14 生ごみ容器 15 乾燥ごみ容器 42、43 排水管 44 基部排水管 45 トラップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークトップの作業面から凹陥した水槽
    を有する流し台であって、 ワークトップの作業面と水槽の開口部との間で、ワーク
    トップの作業面から浅く凹陥して水槽部に至るように形
    成した凹陥面に、少なくとも生ごみ収納用の生ごみ収納
    口を設け、凹陥面の上と水槽部の上との間で水切板をス
    ライドできるようにガイドするガイド段部を前記作業面
    の凹陥面および水槽が凹陥している開口縁に沿って設
    け、水切板は前記凹陥面をほぼ覆う大きさおよび形状を
    有するもの2枚を少なくとも重ねた状態および2枚並ん
    だ状態で利用できるように組み合わせ備え、ガイド段部
    上で2枚並んだ状態の水切板は作業面よりも低くなるよ
    うにしたことを特徴とする流し台。
  2. 【請求項2】 凹陥面には乾燥ごみ収納口も有し、この
    乾燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾
    燥ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けられ、乾
    燥ごみ収納口の下には乾燥ごみ収納口に投入される乾燥
    ごみを受入れる乾燥ごみ容器が流し台の前部から出し入
    れされるように設けている請求項1に記載の流し台。
  3. 【請求項3】 ガイド段部上で重ねた状態の2枚の水切
    板は、前記作業面と面一になるようにした請求項1、2
    のいずれかに記載の流し台。
  4. 【請求項4】 凹陥面の側に寄って位置する2枚並んだ
    状態の水切板の水槽側のものには、水槽の底部に設けら
    れた排水口と上下に対向して開口する孔を設けた請求項
    1〜3のいずれかに記載の流し台。
  5. 【請求項5】 前記孔を有する水切板は、他の水切板の
    下になるように重ねて使用される請求項4に記載の流し
    台。
  6. 【請求項6】 ガイド段部上で2枚並んだ状態の水切板
    を、水切板が凹陥面上から水槽側に退避し、凹陥面のほ
    ぼ全体を露出させる位置に位置決めするストッパを設け
    た請求項1〜5のいずれかに記載の流し台。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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