JPH0111081Y2

JPH0111081Y2 -

Info

Publication number: JPH0111081Y2
Application number: JP1984200350U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-27
Filing date: 1984-12-27
Publication date: 1989-03-30
Also published as: JPS61113641U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、ダストボツクスを備えた流し台等の
厨房器の改良に関し、家庭用及び業務用を含めて
流し台、調理台、食品収容ボツクス、排水器等の
各種厨房器全般を製造、販売する産業分野で利用
されるものである。

（従来技術）従来、厨房で発生したダスト（厨芥）は、主に
流し台のシンクに装備されたごみ篭付き排水器具
内に流捨収容され、或る量に達すると、これを小
袋に移し入れかえた後、或は直接、他所に配置し
たダストボツクス或は大きなごみ袋内に投入廃棄
しているが、排水器具から小袋内への頻繁な移し
入れ、及びダストボツクス等への投入廃棄の手間
が煩雑であると共に、その際に手及び厨房周辺に
ダストの汚水が付着し易いため不潔であり、且つ
ダストボツクス等に投入廃棄されたダストは、数
日間そのまま放置されるため汚臭等を発生して環
境衛生上誠に好ましくない問題がある。

（考案が解決しようとする問題点）本考案は、上記の問題に対処するために開発完
成されたもので、厨房で発生したダストを水切り
された状態で直接に流し台等の厨房器内に収納し
たダストボツクス内にそのまま投入廃棄し得て、
小袋への移し入れかえ等の煩雑性を解決すると共
に、厨房周辺にダストの汚水が付着し易いという
非衛生的問題を解決し得る極めて衛生的にして、
日常生活上至便な流し台等の厨房器を提供するこ
とを目的とするものである。

また、本考案は、ダストの汚水がダストボツク
ス内に流入するのを可及的に防止して、ダストボ
ツクス内に収容したダストの後処理を衛正的に行
なうことができる厨房器を提供することを目的と
するものである。

更に、本考案は、ダストの投入移送通路におけ
るダスト貯溜水切部の組立・変換及び清掃作業の
省力化を図ることができる厨房器を提供すること
を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）本考案の厨房器は、流し台等の厨房器本体と、
該本体内に出入可能に収納させたダストボツクス
と、上記厨房器本体のダスト投入口と該ダストボ
ツクスとの間に配置したダストの投入移送通路
と、該通路中に配設したダストの貯溜水切部及び
脱臭機構と、上記ダスト貯溜水切部に設けたダス
トのダストボツクス側への移送機構とを備えた流
し台等の厨房器において、上記ダスト移送機構
が、軸心を中心として回転可能に軸装させたダス
トの回転移送板から構成されると共に、上記ダス
ト貯溜水切部には上記回転移送板の回転軌跡と略
等しい水切板が着脱可能に設けられていることを
特徴とするものである。

（作用）本考案の構成によれば、ダストに含まれた汚水
はダスト貯溜水切部における水切板によつて水切
処理されると共に、この水切処理後のダストは軸
心を中心として回転する回転移送板によつてダス
トボツクス側に移送されるものである。

また、上記水切板は上記回転移送板の回転軌跡
と略等しく設けられている関係から、該回転移送
板を回転させると、ダスト貯溜水切部に貯溜され
たダストは、該貯溜水切部に残留するようなこと
なく、ダストボツクス側へ完全に移送されるもの
である。

さらに、該水切板の着脱可能性により、水切板
の組立、交換及び清掃作業等を容易に行ない得る
ように作用する。

（実施例）次に、本考案を実施例図に基づいて説明する。

図において、１は、シンク２と、該シンクに装
着したごみ篭付き排水器（図示せず）と、飛水防
止板３と、調理用天板４と、複数の収納庫５を備
えた厨房用流し台（厨房器本体）であつて、該天
板４にダスト（厨芥）の投入口６を開設すると共
に、該天板の下方の収納庫５にはダストボツクス
７が収納してある。

該ダストボツクス７は、第２図に明示するよう
に、収納庫５の底壁に固設した両レール８，８及
び転子９を介して前後に出入可能に収納配置され
ており、且つ該両レール８，８の後端に夫々立設
固定したフレーム１０，１０の上端にボツクスカ
バー１１の両側後端部１２，１２を枢着し、必要
時には、同図に鎖線にて示すように、ダストボツ
クス７の前面に枢着したロツクレバー１３を回動
してカバー１１から離脱させ、カバー１１の前方
部を若干上方に回動して持上げた状態でダストボ
ツクス７を引出すように構成されている。

また、上記ダスト投入口６とダストボツクス７
との間にはダストの投入移送通路１４が配設され
ると共に、該通路１４中にはダストの貯溜水切部
１５及び脱臭機構１６が夫々配設されており、更
に、上記ダスト貯溜水切部１５には、回転軸１７
の軸心を中心として回転可能に軸装されたダスト
の回転移送板１８から成るダストのダストボツク
ス７側への移送機構１９が設けられると共に、該
貯溜水切部１５には上記回転移送板１８の回転軌
跡と略等しい水切板２０が設けられている。

また、上記ダスト回転移送板１８の周辺縁部に
は、第３図に示すように、ゴム等の弾性材１８₁
がネジ止め或は貼着等によつて止着一体化されて
おり、従つて、該移送板１８とダスト投入移送通
路１４における内壁面１４₁，１４₁、及び、該移
送板１８と水切板２０とは、所要の弾性により
夫々密接可能に配設されている。

また、上記ダスト貯溜水切部１５には、上記し
た断面円弧状の水切板２０と、該水切板２０の上
縁部に連設したダストのガイド用傾斜板２１とが
配設されると共に、これらの両板２０，２１には
多数の通水孔２２が形成されている。更に、該両
板２０，２１はダストの貯溜水切部１５に対して
着脱可能に設けられている。即ち、上記両板２
０，２１は、第４図に鎖線にて示すように、ダス
ト投入移送通路の上端開口部１４₂を通して、該
通路１４の内外に取付け或は取出し可能に設けら
れており、上記傾斜板２１には、この着脱作業時
に利用するノブ２１₁が設けられると共に、該通
路１４内の集水槽部１４₃には、上記水切板２０
の下縁部を支受させる突起１４₄及び上記傾斜板
２１の上縁部を掛止させる係合突起１４₅が夫々
配設されている。

また、上記脱臭機構１６は、ダスト投入移送通
路１４中におけるダストボツクス７側に配設した
吸引フアン２３と、該フアン２３により吸引され
る臭気の排出用ホース２４とから成り、該ホース
２４の排出側端部は、上記集水槽部１４₃に連結
させた排水パイプ２５に連通されている。

また、上記ダスト投入移送通路の上端開口部１
４₂は、前記した天板４のダスト投入口６側と連
通され、且つ、該通路のダストボツクス７側の下
端排出口１４₆は、前記したボツクスカバー１１
に設けた開口部１１₁にベローズ２６を介して連
通されており、従つて、該ボツクスカバー１１を
ダストボツクス７に被嵌させると、第２図に示す
ように、上記通路１４内とダストボツクス７内と
は連通した状態に配置構成されるものである。

なお、上記したダストの回転移送板１８はその
回転軸１７を介して回転させるものであるが、こ
の回転操作は手動であつてもよく、或は、図例に
示したように、電動モータ２７により自動的に行
なうようにしてもよい。また、該板１８は、その
回転時に、水切板２０上にて貯溜され且つ水切り
された後のダストをダストボツクス７内に移送さ
せる方向へ回転させるものであるから、上記ダス
トをダストボツクス７側へ移送可能な回転角度範
囲以内で回転させればよく、従つて、このダスト
の一移送終了時において、移送板１８の不要な回
転を中止させるためのリミツトスイツチ或はスト
ツパー機構（図示なし）を設けるようにしてもよ
く、更に、移送板１８と内壁面１４₁或は水切板
２０との間にダスト等が挾まつて該移送板１８が
回転不能な状態となつた場合は、上記モータ２７
に対する過負荷を検出して該モータ２７を逆回転
させる該移送板１８の非常用逆回転（元位置への
自動復帰）機構（図示なし）を設けるようにして
もよい。

また、図中の符号２８は駆動プーリ、同２９は
従動プーリ、同３０は伝動ベルトを示している。

更に、同３１，３２は吸引フアン２３及びモー
タ２７のON−OFF用スイツチ、同３３はダスト
投入口６の開閉用蓋、同３４は排水パイプ２５に
設けられた防臭用トラツプを示している。

上記実施例の構成において、ダストをダスト投
入口６から投入すると、該ダストは投入移送通路
の上端開口部１４₂を通して下方の貯溜水切部１
５に案内されるが、このとき、ダスト回転移送板
１８は非回転の状態であり、且つ、第２図乃至第
４図に示すように、該移送板の下部が堰板のよう
に作用する。従つて、上記投入ダストＡは、第４
図に示すように、該移送板１８の下部によつて堰
止められると共に、該貯溜水切部１５における水
切板２０の上面に貯溜されることになり、このた
め、上記ダストＡに含まれる汚水A₁は水切板２
０（及び傾斜板２１）の通水孔２２を通して下方
の集水槽部１４₃に集水されると共に、トラツプ
３４及び排水パイプ２５を通して排水器等に流入
し、且つ、外部に排出される。

上記水切処理後のダストをダストボツクス７内
に移送するには、スイツチ３２をONにしてモー
タ２７を回転し、且つ、その回転力をプーリ２
８，２９とベルト３０及び回転軸１７を介してダ
スト回転移送板１８に伝えることにより該移送板
１８を第４図に鎖線にて示すように回転させれば
よい。

即ち、このときは、上記移送板１８の下部によ
るダストＡの上記堰止め作用が解かれると共に、
該移送板１８の上部による移送作用によつて、ダ
ストＡを、通路１４の下端排出口１４₆・ベロー
ズ２６及びカバー１１の開口部１１₁を通して下
方のダストボツクス７内に移送するものである。

また、上記したダストＡの水切処理及び移送作
用と同時に、或は、これとは別に、スイツチ３１
をONにしてフアン２３を作動させることによつ
て、ダストボツクス７内の臭気Ｂは、第４図に示
すように、強制的に吸引され、且つ、その排出用
ホース２４及び排水パイプ２５を通して外部に適
宜排出されるものである。

なお、ダストボツクス７内に収容されたダスト
の廃棄処理は、第２図に鎖線にて示すように、ロ
ツクレバー１３によるカバー１１とのロツク状態
を解くと共に、該カバー１１の前部側を持上げる
ことにより、ダストボツクス７を前方へ引出して
該ボツクス内のダストを所要個所に適宜廃棄すれ
ばよい。

上記した実施例の構成においては、ダスト回転
移送板１８のダスト移送作用がその回転軸１７を
中心とする回転作用により行なわれるものである
から、水切板２０を上記移送板１８の回転軌跡と
略等しい断面円弧状に形成したこととも相俟つ
て、ダストＡに対する効率の良い移送作用と確実
な移送効果が得られるものである。また、上記移
送板１８の周辺縁部に弾性材１８₁を止着一体化
させたことによつて、該移送板１８と通路の内壁
面１４₁及び水切板２０の上面との間が密接され
るから、ダストＡに含まれる汚水A₁がダストボ
ツクス７側に浸入することを確実に防止すると共
に、水切板２０の上面を所要の弾性をもつて回転
する弾性材１８₁は、該水切板２０上のダストＡ
を確実にダストボツクス７側へ移送できるといつ
た効果が得られる。また、ダストＡの水切板２０
（及び、傾斜板２１）はダストの貯溜水切部１５
に対して着脱可能であるため、その組立・交換及
び清掃作業を簡易に行なうことができるといつた
効果が得られるものである。

（考案の効果）本考案の構成によれば、ダストの処理を簡便に
且つ衛生的に行なうことができる実用的な効果を
奏するものである。

また、ダストの水切処理とダストボツクス側へ
の移送を効率良く且つ確実に行なうことができる
と共に、ダストに含まれる汚水がダストボツクス
内へ浸入するのを確実に防止し得るので、該ボツ
クス内のダストの腐敗を抑制することができると
いつた効果を奏するものである。

更に、ダストの水切板はダスト貯溜水切部に着
脱可能に設けられているので、該水切板の組立・
交換及び清掃作業を簡易に行なうことができる等
の優れた実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本厨房器の一つである流し台の斜視図、第２図は
その要部の一部切欠拡大断面図、第３図は第２図
−線における断面図、第４図は本考案厨房器
によるダスト処理作用の説明図である。１……厨房器本体、６……ダスト投入口、７…
…ダストボツクス、１４……ダスト投入移送通
路、１４₁……内壁面、１５……ダスト貯溜水切
部、１６……脱臭機構、１７……回転軸、１８…
…ダスト回転移送板、１８₁……弾性材、１９…
…ダスト移送機構、２０……水切板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

流し台等の厨房器本体と、該本体内に出入可能
に収納させたダストボツクスと、上記厨房器本体
のダスト投入口と該ダストボツクスとの間に配設
したダストの投入移送通路と、該通路中に配設し
たダストの貯溜水切部及び脱臭機構と、上記ダス
ト貯溜水切部に設けたダストのダストボツクス側
への移送機構とを備えた流し台等の厨房器におい
て、上記ダスト移送機構が、軸心を中心として回
転可能に軸装させたダストの回転移送板から構成
されると共に、上記ダスト貯溜水切部には上記回
転移送板の回転軌跡と略等しい水切板が着脱可能
に設けられていることを特徴とするダストボツク
スを備えた流し台等の厨房器。