JP3582870B2 - 流し台 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は流し台に関し、例えば家庭のキッチンにて調理および調理の準備作業、調理器や食器類の洗浄作業、ごみ処理作業、その他の作業と云った各種作業を行う流し台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭のキッチンでは、流し台で行う上記のような各種の作業上、水気のある生ごみが多く発生するし、各種食品や材料の包装を開封したり解体するなどにより乾燥ごみも生じる。
【0003】
生ごみは水気があり流し台外で処理し難く、多くの場合流し台のワークトップの作業面から深く凹陥した水槽の底部の排水口に設けられるごみストレーナで捕集したり、水槽内の隅角部に置いた水切構造のごみ収納容器に投入したりしている。また、乾燥ごみはかさ高いので、狭い流し台上では処理できないことが多く、流し台外のごみ収納容器に投入するのが普通となっている。
【0004】
しかし、水槽の底部の排水口に設けられるストレーナで捕集するのでは、後の排水を邪魔したり、後の排水によって腐敗が進んだりする問題があるし、水槽の隅角部に置いたごみ収納容器を利用するのでは、これが外部から見えてしまう問題と、匂い等が直接回りに発散してしまう問題がある。
【0005】
これを解消するのに本発明者等は、流し台のワークトップの作業面一部に、生ごみ収納口と、乾燥ごみ収納口とを隣接するようにして設け、流し台のワークトップ上で生ごみおよび乾燥ごみを一か所に集約して簡易に収納処理することができ、しかも、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の双方には蓋を設けて、収納する生ごみや乾燥ごみが外部から見えず、匂いも直接回りに発散することがないようにした流し台を既に提供している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、生ごみや乾燥ごみを投入するのに、これらが発生する作業位置から極く手近な収納口から簡易に投入し処理できればさらに便利である。しかし、前記のようにワークトップの作業面の一部に生ごみ収納口と乾燥ごみ収納口とを配置するのでは、ワークトップの作業面で発生することの多い乾燥ごみや、ワークトップの作業面にまな板を置いて作業するときに発生する生ごみについては、それぞれを投入する収納口は作業位置の手近となるが、流し台の水槽部分で汁物の包装の開封や、魚を捌く際に発生するような生ごみについては、これを投入する収納口は作業位置の手近にないので、生ごみの収納処理に不便であるし、生ごみを持ち運ぶので回りを汚しやすい。
【0007】
生ごみによる汚れは、水気があることにより著しい。乾燥ごみでもこれに食品や調理材料等の粉体等が付着していると、これが収納口の回りに飛散して付着し回りを汚損すことがある。特に、付着した粉体は、生ごみの投入に際して滴る汁や落ちた生ごみが触れて汚れを増すことが多いし、ワークトップの作業面で行われる作業に際し濡れることがあると、これによっても汚れを増す。
【0008】
このため、ワークトップの作業面、特にごみ収納口回りを常に清潔に保っておくのに、頻繁に洗い流す必要があって手間である。また、洗い流す際の洗浄水がワークトップの作業面に拡がりやすく、作業が困難で大がかりになり、長い時間掛かる。
【0009】
本発明は、このような問題を解消することを課題とし、生ごみおよび乾燥ごみ双方の収納処理が容易で、しかも、これら収納口回りを簡易に洗い流せて清潔に保ちやすい流し台を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の流し台は、上記のような目的を達成するために、ワークトップの作業面から凹陥した水槽を有する流し台であって、前記ワークトップの作業面と前記水槽の開口部との間でワークトップの作業面から浅く凹陥して水槽部に至るように凹陥面を形成し、前記凹陥面に生ごみ収納用の生ごみ収納口と乾燥ごみ収納用の乾燥ごみ収納口を有する口部材を設け、前記生ごみ収納口の下に生ごみを受け入れる生ごみ容器を前記乾燥ごみ収納口の下に乾燥ごみを受け入れる乾燥ごみ容器を設け、前記水槽及び前記生ごみ容器からの排水管は前記乾燥ごみ容器の後方に集約して配管されており、前記乾燥ごみ収容口は前記流し台の前面に前記生ごみ収納口は前記乾燥ごみ収納口の後方に位置するよう並べられ、前記乾燥ごみ容器は前記流し台の前面から出し入れすることができ、前記口部材に高さが異なるガイドレール面をそれぞれ設け、前記一方のガイドレール面は乾燥ごみ用のスライド蓋を案内し前記他方のガイドレール面は生ごみ用のスライド蓋を案内することによって前記スライド蓋が互いに干渉しあうことなく単独で開閉できることを特徴とするものである。
【0011】
乾燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾燥ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けられているのが好適である。
【0012】
水槽および生ごみ容器からの排水管を乾燥ごみ容器の後方に集約して配管するのも好適である。
【0013】
水槽および生ごみ容器からの個別排水管は、乾燥ごみ容器の後方に設けた1つの基部排水管に合流されるようにすることができ、基部排水管は、各個別排水管との接続部よりも下にトラップを有しているのが好適である。
【0014】
【作用】
本発明の流し台の上記構成では、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の双方が、ワークトップの作業面と、このワークトップの作業面から凹陥した水槽の開口との間に位置して、ワークトップの作業面と、水槽との近くに位置させられるので、ワークトップの作業面では、キッチン回りに収納しておき、またはキッチンで取り扱う物品を、袋内から取出し、また、それぞれの品の包装を開封すると言った作業を行って乾燥ごみが出ても、これを作業位置に手近に位置して乾燥ごみ収納口にそのまま投入して処理すればよく、簡易にかつ迅速に処理することができるとともに、ごみを持ち運ばないので回りを汚し難い。また、水槽部にて汁物の包装の開封や、魚を捌くと云った作業を行って生ごみが発生しても、これを作業位置に手近に位置している生ごみ収納口にそのまま投入して処理すればよく、簡易にかつ迅速に処理することができるとともに、ごみを持ち運ばないので回りを汚し難い。
【0015】
したがって、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の回りを清潔に保ちやすく、洗いながし作業の必要回数は従来の場合よりも少なくて済む。また、乾燥ごみはかさ張りが大きいために、乾燥ごみ容器が直ぐに満杯になりやすいが、生ごみと区別した取扱いにより、比較的大きな容器を用意しておいて収容したごみを廃棄する時間間隔が長くなるようにしても、生ごみの腐敗が進行して匂いや衛生の面で問題となるようなことはなく、多量のごみを収容して一括廃棄処理できる利点がある。さらに、多量のごみを一括廃棄処理するにも、乾燥ごみ容器は流し台の前面から出し入れされるものであるので、乾燥ごみ容器を引出してそのまま所定の廃棄場所、ないしは廃棄のための袋に移し変えるなどの処理場所に持ち運んで、必要な廃棄ないしは廃棄のための処理を行い、廃棄ないしは廃棄のための処理後の乾燥ごみ容器を基に戻して使用するだけでよく、作業が簡単である。
【0016】
しかも、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の回りが汚れて、これを洗い流す場合でも、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口が、ワークトップの作業面から浅く凹陥して水槽に至る凹陥面に設けられており、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の回りを洗い流す洗浄水は、凹陥面の前記ワークトップ作業面との段差によって、ワークトップの作業面に拡がらないのは勿論、ワークトップの作業面に流れ出すことなく水槽に流れ込むので、回りを汚さず簡易に極く短時間に作業を達成することができる。
【0017】
乾燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾燥ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けた構成では、流し台の生ごみ収納口の手前部分にできるスペースを利用して、ここにまな板を置いて生ごみが出る各種下拵えをしながら、出た生ごみをまな板の上から生ごみ収納口に直接投入して処理することができるので、生ごみ処理にさらに便利である。また、乾燥ごみ容器を流し台の前面から出し入れするにも、生ごみ容器の存在が邪魔になるようなことはなく、最短の直線経路で出し入れすることができ、必要スペースが最小となるし、出し入れ作業もストロークの小さな簡単なものとなる。しかも、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の双方がワークトップの作業面と水槽との双方に隣接することになるので、生ごみと乾燥ごみとが、ワークトップの作業面上で発生するか、水槽の側で発生するかの違いに係わらず、双方を作業位置に極く手近に位置する収納口に投入してより簡易にかつより迅速に処理することができる。
【0018】
水槽および生ごみ容器からの排水管を乾燥ごみ容器の後方に集約して配管する構成では、流し台内の乾燥ごみ容器に隠れて使用しにくくデッドスペースとなり勝ちなスペースを有効利用して、水槽および生ごみ容器に対応し必要となる複数の配水管を設けて、しかも、流し台内スペースの他の利用に邪魔にならないようにすることができる。
【0019】
水槽および生ごみ容器からの個別の排水管が、乾燥ごみ容器の後方に設けた1つの基部排水管に合流されるようにする構成では、複数の配管構造を簡易にしてコストの低減と省スペースを図ることができる。
【0020】
また、基部排水管が、個別排水管との接続部よりも下にトラップを有している構成では、基部排水管の上部に接続される複数の排水管について、1つのトラップを共用し、排水構造をさらに簡略化し、コストを低減し省スペースを達成することができる。
【0021】
【実施例】
以下本発明の一実施例としての流し台について、図1〜図9を参照しながら説明する。
【0022】
本実施例の流し台は一般家庭のキッチンに設置される場合のものであり、図1、図2に示すような流し台1に適用されている。この流し台1は、ワークトップ2の必要な箇所にワークトップ2の作業面2aから深く凹陥した水槽5を有する。水槽5の底部には排水口6が設けられ、これに図4に示すような金属板製のストレーナ4を着脱できるように嵌め付けることにより、排水中の生ごみ等の固形異物を捕集し、これが排水中に混入しないようにしている。排水中から捕集した異物はストレーナ4を取り外すことにより簡単に廃棄することができる。
【0023】
ワークトップ2の作業面2aと水槽5の開口5aとの間に、図1〜図5に示すようにワークトップ2の作業面から浅く凹陥した凹陥面11を形成し、この凹陥面11に生ごみ収納口12と、乾燥ごみ収納口13とが設けれるとともに、生ごみ収納口12の下には図2、図4〜図9に示すように生ごみを受入れる生ごみ容器14が設けられ、乾燥ごみ収納口13の下には乾燥ごみを受入れる乾燥ごみ容器15が設けられている。
【0024】
このような配置構造では、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13の双方が、ワークトップ2の作業面2aと、このワークトップ2の作業面2aから凹陥した水槽5の開口5aとの間に位置して、ワークトップ2の作業面2aと、水槽5との近くに位置させられる。
【0025】
したがって、ワークトップ2の作業面2aで、キッチン回りに収納しておき、またはキッチンで取り扱う買い物品を、袋内から取出し、また、それぞれの品の包装を開封すると言った作業が行われることが多く、このような作業で乾燥ごみが出ても、これを作業位置に手近に位置している乾燥ごみ収納口13にそのまま投入することにより、簡易にかつ迅速に処理することができる。しかも、ごみを持ち運ばないので回りを汚し難い。
【0026】
また、水槽5部にて汁物の包装の開封や、魚を捌くと云った作業を行って生ごみが発生しても、これを作業位置に手近に位置している生ごみ収納口12にそのまま投入して、簡易にかつ迅速に処理することができる。しかも、ごみを持ち運ばないので回りを汚し難い。
【0027】
したがって、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13の回りを清潔に保ちやすく、洗浄する作業の必要回数は従来の場合よりも少なくて済む。また、乾燥ごみはかさ張りが大きいために、乾燥ごみ容器15が直ぐに満杯になりやすいが、生ごみと区別した取扱いにより、本実施例のように比較的大きな容器15を用意しておき、収容したごみを廃棄するインターバルが長くなるようにしても、生ごみの腐敗が進行して匂いや衛生の面で問題となるようなことはなく、多量のごみを収容して一括廃棄処理できる利点がある。
【0028】
特に、本実施例では乾燥ごみ収納口13は流し台1の前面側に、生ごみ収納口12は乾燥ごみ収納口13の後方に位置するように並べ設けてある。これにより、流し台1の生ごみ収納口12の手前部分にできるスペースを利用して、ここに図1に仮想線で示すようにまな板41を置いて生ごみが出る各種下拵えを行い、この作業で出る生ごみをその都度まな板41の上から生ごみ収納口12に直接投入して処理することができるので、生ごみ処理にさらに便利である。また、乾燥ごみ容器15を流し台1の前面から出し入れするにも、生ごみ容器14の存在が邪魔になるようなことはなく、最短の直線経路で出し入れすることができ、必要スペースが最小となるし、出し入れ作業もストロークの小さな簡単なものとなる。しかも、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13の双方がワークトップ2の作業面2aと水槽5との双方に図1等に示すように隣接することになるので、生ごみと乾燥ごみとが、ワークトップ2の作業面2a上で発生するか、水槽5の側で発生するかの違いに係わらず、双方を作業位置に極く手近に位置する収納口に投入してより簡易にかつより迅速に処理することができる。
【0029】
なお、多量のごみを一括廃棄処理するにも、乾燥ごみ容器15は流し台の前面から出し入れされるものであるので、乾燥ごみ容器15を引出してそのまま所定の廃棄場所、ないしは廃棄のための袋に移し変えるなどの処理場所に持ち運んで、必要な廃棄ないしは廃棄のための処理を行い、廃棄ないしは廃棄のための処理後の乾燥ごみ容器15を基に戻して使用するだけでよく、作業が簡単である。
【0030】
しかも、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13の回りが汚れて、これを洗い流す場合でも、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13が、ワークトップ2の作業面から浅く凹陥して水槽に至る凹陥面11に設けられており、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13の回りを洗い流す洗浄水は、凹陥面11の前記ワークトップ2の作業面2aとの段差によって、ワークトップ2の作業面2aに拡がらないのは勿論、ワークトップ2の作業面2aに流れ出すことなく水槽5に流れ込むので、回りを汚さず簡易に極く短時間に作業を達成することができる。
【0031】
生ごみ収納容器12には、図4、図5に示すように樹脂フイルム等からなるごみ袋16が着脱自在に嵌め付けられるようにしてあり、受入れた生ごみとともに廃棄する使い捨て仕様のものとし、生ごみの廃棄処理に便利なものとし、生ごみが腐敗と衛生の面で長期に置けないことによる頻繁な廃棄処理が望ましいことによく対応できるようにしている。
【0032】
本実施例の流し台は、木製のキャビネット17の上にワークトップ2を設置してある。ワークトップ2は合成樹脂製の疑似石板をなし、ステンレス鋼板製の水槽5と組み合わせ使用されるものとしてある。ワークトップ2は図1、図3、図4に示すように水槽5の開口5aよりも大きな開口2bを有し、水槽5を形成しているステンレス鋼板19は、これの周縁のフランジ部19aが前記開口2bの口縁にこれの裏側から当てがって、必要なシール処理をした状態でネジや接着等によって結合されるか、キャビネット17側の支持部材によって強く押圧保持されるかして、相互間に水もれのない実質的に一体のものとして使用され得るようになっている。もっとも、これらを同一部材によって一体に形成することもできる。
【0033】
ステンレス鋼板19のワークトップ2の開口2bと水槽5の開口5aとの間の露出部分を利用して、ワークトップ2の作業面2aから浅く凹陥して水槽5に至る前記凹陥面11を形成し、この凹陥面11には図4、図5に示すように生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13に共通の開口21を形成し、この開口21に、生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13を持った合成樹脂製の口部材22が上方から嵌め付けられている。これに対応して、開口21の口縁下面からは、生ごみ容器14と乾燥ごみ容器15の取付け口23とを一体に形成した合成樹脂製の容器部材24が当てがわれ、これら口部材22および容器部材24を、開口21の口縁を双方間に挟み込んだ状態にて図示しないネジでネジ締めすることにより、相互を一体化するとともに開口21の部分に固定してある。
【0034】
容器取付け口23は筒状で下方に延び、図4〜図7に示すように下端に合成樹脂製の乾燥ごみ容器15の支持部材25を当てがってネジ締めすることによりこれを取付け、支持部材25に有する左右のガイドレール部25aにて、合成樹脂製の乾燥ごみ容器15の口縁部フランジ15aの両側部分を、流し台の前後方向にスライドして着脱できるように支持している。
【0035】
流し台の前面には、図1、図2に示すような乾燥ごみ容器15を着脱したり、他の部分での物品の出し入れができるようにするのに、部分的に独立した扉27が設けられている。
【0036】
口部材22の口縁作業面には、図4、図5に示すように乾燥ごみ収納口13をスライドして開閉する乾燥ごみ用のスライド蓋31を案内する上段のガイドレール面22aと、スライド蓋31の下側でスライドして生ごみ収納口12を開閉する生ごみ用のスライド蓋32を案内するガイドレール面22bとが、上下2段に形成されており、それぞれの高さが異なることによって、スライド蓋31、32は互いに干渉し合うことなく単独で開閉することができる。
【0037】
生ごみ容器14にごみ袋16を嵌め付けて使い捨て使用するため、図4、図5に示すように口部材22が形成する生ごみ収納口12を下方に延びる筒状とするとともに、これの下端に内向きのフランジ12aを設け、これにごみ袋16の、金属製あるいは合成樹脂製のリング33に巻付けた口部16aを上方から着座させることにより、生ごみ容器14内に入れたごみ袋16を着脱できるように支持してある。また図4、図5に示すように生ごみ収納口12の上部口縁の段部12bには、この口縁から生ごみ収納口12に装着したごみ袋16の口部16a内周部に被さる合成樹脂製の口カバー35が着脱できるように嵌め付けられ、生ごみ収納口12に投入される生ごみが、ごみ袋16の口部16aに触れてこれを汚すようなことなく、しかもごみ袋16内に確実に入り込むように案内する。
【0038】
これによって、投入される生ごみがごみ袋16外に漏れ出てしまうようなことを回避することができるし、ごみ袋16の口部16aが生ごみで汚れて、ごみ袋16を取り外す作業時や、廃棄のために口を閉じようとする作業時に、口部16aの汚れに作業者の手が触れたり、取り外したごみ袋16の口部16aに付着していた生ごみが外部に漏れ落ちると云ったようなことがないようにすることができる。
【0039】
また図6、図7に示すように、水槽5および生ごみ容器14からの排水管42、43を乾燥ごみ容器15の後方に集約して配管してある。したがって、流し台内の乾燥ごみ容器15に隠れて使用しにくいスペースS1を有効利用して、水槽5および生ごみ容器14に対応し必要となる複数の配水管42、43を設けて、しかも、流し台内スペースSの他の利用に邪魔にならないようにすることができる。生ごみ容器14に排水管43を設けて排水できるようにしているので、生ごみ容器14を洗い流すような作業に便利である。また、万一落ち込んだ生ごみ等の固形異物は排水口46に設けたストレーナ40によって捕集するようにしてあり、これも簡易に処理することができる。
【0040】
さらに、水槽5および生ごみ容器14からの個別排水管42、43は、乾燥ごみ容器15の後方に設けた1つの基部排水管44に合流されるようにしてあるので、複数の配管構造を簡易にしてコストの低減と省スペースを図ることができる。
【0041】
基部排水管44には、個別排水管42、43との接続部よりも下にU字管方式のトラップ45が設けられている。これにより、基部排水管44の上部に接続される複数の排水管42、43について、1つのトラップ45を共用し、排水構造をさらに簡略化し、コストを低減し省スペースを達成することができる。また二重トラップ禁止の要件を満足する。
【0042】
また、図1〜図5に示すように凹陥面11およびこれに隣接する水槽5の一端部分と、ワークトップ2の開口2bとの間には、凹陥面11とワークトップ2の作業面2aとの間の高さに位置する補助凹陥面2cが、ステンレス鋼板19によって形成され、この補助凹陥面2cには図4に示すように洗剤容器51、たわし52、スポンジ53と云った洗い具を収納する小ポケット54が形成されている。
【0043】
小ポケット54は、背の高い洗剤容器51を収納して、これの頭部が取出しが不便とならない程度に少し上方へ突出するような深さにしてある。これによって背の高い洗剤容器51が大きく外部に突出するような不体裁を回避しながら、洗剤容器51の取出しには不便にならないようにしている。
【0044】
また小ポケット54のほぼ半部には、ステンレス鋼板等の金属板からなる補助ポケット55を上方から着脱自在に嵌め付けてあり、補助ポケット55はたわし52を収納してこれの取出しが不便にならない程度に上方へ露出するように収納する極く浅い凹部55aと、たわし52よりは背の高いスポンジ53を収納してこれの取出しが不便にならない程度に少し上方へ突出するように収納する凹部55aよりは深い凹部55bを形成している。
【0045】
これによって、背の高さが違う洗剤容器51、たわし52、スポンジ53を収納するのに、それぞれの取出しが不便にならないようにしながら、あまり上方へ突出しない状態に高さをほぼ揃えられるので、体裁のよい収納状態が得られる。
【0046】
これら小ポケット54や補助ポケット55の口部まわりを洗浄するような場合でも、補助凹陥面2cはワークトップ2の作業面2aよりも低いので、洗浄水がワークトップ2の作業面に拡がるような不都合を防止することができる。また、補助凹陥面2cは凹陥面11よりも高いので、凹陥面11の生ごみ収納口12や乾燥ごみ収納口13のまわりが洗浄されるときの洗浄水が流れてくるようなことも回避される。
【0047】
もっとも、凹陥面11を補助凹陥面2cと同じレベルの面にしても、特別問題になることはない。補助ポケット55は着脱自在であると、これの洗浄に簡単であるが、これをステンレス鋼板19によって水槽5および小ポケット54と一体に形成してもよいのは勿論である。
【0048】
小ポケット54の底部には排水口56を設け、これに接続した排水管57も前記基部排水管44のトラップ45よりも上の部分に接続して他の個別排水管42、43同様に、乾燥ごみ容器15背部に集約されるようにしてある。
【0049】
なお、図1に示す61は湯と水の混合栓、62はソープディスペンサであり、図2に示す63はキャビネット17から前後方向に出し入れされるスライドラックである。
【0050】
本発明の生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13とを設ける凹陥面11は上記のような場合の外、図10に示す第2の実施例のように、水槽5部からワークトップ2の作業面の奥側に沿って延びるように形成し、ここに生ごみ収納口12および乾燥ごみ収納口13を水槽5の側から順次隣接して配置するようにしてもよい。
【0051】
これによって、作業面2aおよび水槽5のいずれで生ごみが発生しても、極く手近に位置する生ごみ収納口12へ投入して簡易に収納し処理することができるし、作業面2の上で発生することの多い乾燥ごみも極く手近に位置する乾燥ごみ収納口13へ投入して簡易に収納し処理することができる。
【0052】
しかも、これら生ごみ収納口12、乾燥ごみ収納口13の手前の作業面2aに広い空きスペースができるので、この部分にまな板を置いて作業しながら、生ごみを生ごみ収納口12や水槽5のいずれかへ直に投入することができるし、必要に応じて乾燥ごみ収納口13へも直に投入することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明の流し台によれば、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の双方が、ワークトップの作業面と、水槽との近くに位置させられ、ワークトップの作業面での作業により乾燥ごみが出ても、これを作業位置に手近に位置して乾燥ごみ収納口にそのまま投入して処理し、また、水槽部での作業で生ごみが発生しても、これを作業位置に手近に位置している生ごみ収納口にそのまま投入して処理すればよいので、いずれのごみの処理も簡易にかつ迅速に行うことができる。また、生ごみおよび乾燥ごみのいずれを処理するにも、ごみを持ち運ばないので回りを汚し難い。したがって、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の回りを清潔に保ちやすく、洗いながし作業の必要回数は従来の場合よりも少なくて済む。さらに、乾燥ごみはかさ張り乾燥ごみ容器が満杯になりやすいが、生ごみと区別した取扱いにて比較的大きな容器を用意し収容したごみを廃棄する時間間隔が長くなるようにしても、生ごみの腐敗が進行して匂いや衛生の面で問題となるようなことはなく、多量のごみを収容して一括廃棄処理できる利点がある。しかも、多量のごみを一括廃棄処理するにも、乾燥ごみ容器は流し台の前面から出し入れして、容器ごと取り扱って乾燥ごみを廃棄処理することができ、作業が簡単である。さらに、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の回りが汚れて、これを洗い流すにも、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の回りを洗い流す洗浄水は、凹陥面の前記ワークトップ作業面との段差によって、ワークトップの作業面に拡がらないのは勿論、ワークトップの作業面に流れ出すことなく水槽に流れ込むので、回りを汚さず簡易に極く短時間に作業を達成することができる。
【0054】
乾燥ごみ収納口は流し台の前面側に、生ごみ収納口は乾燥ごみ収納口の後方に位置するように並べ設けた構成では、流し台の生ごみ収納口の手前部分にできるスペースを利用して、ここにまな板を置いて生ごみが出る各種下拵えをしながら、出た生ごみをまな板の上から生ごみ収納口に直接投入して処理することができるので、生ごみ処理にさらに便利である。また、乾燥ごみ容器を流し台の前面から出し入れするにも、生ごみ容器の存在が邪魔になるようなことはなく、最短の直線経路で出し入れすることができ、必要スペースが最小となるし、出し入れ作業もストロークの小さな簡単なものとなる。しかも、生ごみ収納口および乾燥ごみ収納口の双方がワークトップの作業面と水槽との双方に隣接することになるので、生ごみと乾燥ごみとが、ワークトップの作業面上で発生するか、水槽の側で発生するかの違いに係わらず、双方を作業位置に極く手近に位置する収納口に投入してより簡易にかつより迅速に処理することができる。
【0055】
水槽および生ごみ容器からの排水管を乾燥ごみ容器の後方に集約して配管する構成では、流し台内の乾燥ごみ容器に隠れて使用しにくくデッドスペースとなり勝ちなスペースを有効利用して、水槽および生ごみ容器に対応し必要となる複数の配水管を設けて、しかも、流し台内スペースの他の利用に邪魔にならないようにすることができる。
【0056】
水槽および生ごみ容器からの個別の排水管が、乾燥ごみ容器の後方に設けた1つの基部排水管に合流されるようにする構成では、複数の配管構造を簡易にしてコストの低減と省スペースを図ることができる。
【0057】
また、基部排水管が、個別排水管との接続部よりも下にトラップを有している構成では、基部排水管の上部に接続される複数の排水管について、1つのトラップを共用し、排水構造をさらに簡略化し、コストを低減し省スペースを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての流し台を示す斜視図である。
【図2】図1の流し台のキャビネットの扉を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1の流し台の水槽まわりの部分を示す平面図である。
【図4】図1の流し台のワークトップの作業面と水槽との間のごみ収納部を有する境界部の要部を示す断面図である。
【図5】図4のごみ収納部の断面図である。
【図6】図4の境界部をより広い範囲で見た断面図である。
【図7】図5のごみ収納部の全体をしめす断面図である。
【図8】図1の流し台のキャビネットの扉を取り除いた状態で示す正面図である。
【図9】図8の流し台の断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 流し台
2 ワークトップ
2a 作業面
5 水槽
5a 開口
11 凹陥面
12 生ごみ収納口
13 乾燥ごみ収納口
14 生ごみ容器
15 乾燥ごみ容器
42、43 排水管
44 基部排水管
45 トラップ
Claims (4)
- ワークトップの作業面から凹陥した水槽を有する流し台であって、前記ワークトップの作業面と前記水槽の開口部との間でワークトップの作業面から浅く凹陥して水槽部に至るように凹陥面を形成し、前記凹陥面に生ごみ収納用の生ごみ収納口と乾燥ごみ収納用の乾燥ごみ収納口を有する口部材を設け、前記生ごみ収納口の下に生ごみを受け入れる生ごみ容器を前記乾燥ごみ収納口の下に乾燥ごみを受け入れる乾燥ごみ容器を設け、前記水槽及び前記生ごみ容器からの排水管は前記乾燥ごみ容器の後方に集約して配管されており、前記乾燥ごみ収容口は前記流し台の前面に前記生ごみ収納口は前記乾燥ごみ収納口の後方に位置するよう並べられ、前記乾燥ごみ容器は前記流し台の前面から出し入れすることができ、前記口部材に高さが異なるガイドレール面をそれぞれ設け、前記一方のガイドレール面は乾燥ごみ用のスライド蓋を案内し前記他方のガイドレール面は生ごみ用のスライド蓋を案内することによって前記スライド蓋が互いに干渉しあうことなく単独で開閉できることを特徴とする流し台。
- 前記水槽からの排水管と前記生ゴミ容器からの排水管は、前記乾燥ごみ容器の後方に設けた基部排水管に合流される請求項1に記載の流し台。
- 前記基部排水管の下にトラップを設けた請求項2に記載の流し台。
- 前記生ごみ収容口を下方に延びる筒状とするとともに内向きのフランジを設け、前記フランジにはリングに巻付けたごみ袋の口部を着座させ、かつ前記ごみ袋の口部を覆う着脱自在のカバーを設けた請求項1記載の流し台。
Priority Applications (1)
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JP30659394A JP3582870B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 流し台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30659394A JP3582870B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 流し台 |
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-
1994
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