JP3549558B2 - キッチンの作業台構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はキッチンの流し台で代表される各種作業台構造に関し、例えば家庭の台所にて調理および調理の準備作業、調理器類および食器類の洗浄作業、ごみ処理作業、その他の作業と云った各種作業を行う作業台としてのキッチンの作業台構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭の台所では、キッチンに設けられる流し台で代表される各種作業台での上記各種作業上、水気のある生ごみが多く発生する。
【0003】
従来、生ごみは水気があり流し台外で処理し難く、流し台のシンク底部の排水口に設けられるごみ収納器付きのトラップで受けたり、シンク内のコーナー部等に置いたごみ収納器に収容したりしている。また実公平5−27561号公報はシンクの横に小さなシンクを設けて、これに蓋付きの生ごみ容器と洗い具容器とを嵌め置き、生ごみを生ごみ容器に収容し、洗い具を洗い具容器に収容して、それぞれに蓋をしておくようにしたものを開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、生ごみは臭いをまわりに放つことが多いし、時間の経過とともに腐敗が進み異臭を放つようになる。
【0005】
これを前記従来のように流し台の一部に単に収容しておくだけでは、解消されないし、特に腐敗が進むと収容容器に蓋があっても臭いがまわりに発散してしまう。このため、流し台での作業中に生じる生ごみを流し台の一部に設けられる手近な生ごみ収容部に一旦収容しておいても、これを屋外に設置したごみ収容部に移し変える必要があったりするので未だ不便である。
【0006】
本発明は、このような問題を解消することを課題とし、流し台に代表されるキッチンの各種作業台に設けた手近な収容部を利用しながら、生ごみの臭気による問題なく長い時間収容しておける便利なキッチンの作業台構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のキッチンの作業台構造は、上記のような目的を達成するために、上面に開口する第1、第2の投入口を並設し、第1、第2の投入口には上下のすれ違いで個別に開閉できるスライド蓋を備え、第1の投入口には外容器を接続し、第1のごみ容器を第1の投入口の上方から着脱できるように嵌め付けて外容器内に設置し、第2の投入口に対しては、流し台の前面側から出し入れされる第2のごみ容器を第2の投入口に接続できるようにし、第1、第2の投入口およびこれに装着される第1、第2のごみ容器内の空気を吸引排気する吸引排気手段を設け、第1、第2の投入口の一方の蓋が少しでも開かれている間吸引排気手段を連続に作動させるとともに、蓋が閉じられている間は吸引排気手段を間欠に作動させるようにしたことを第1の特徴とするものである。
【0008】
また、第1、第2の投入口の一方の蓋が少しでも開かれている間吸引排気手段を連続に作動させるとともに、蓋が閉じている間は吸引排気手段を蓋が開かれている場合よりも低速で作動せるようにしたことを第2の特徴とするものであり、吸引排気手段は前記低速作動とともに間欠作動とすることもできる。
【0009】
これらいずれの場合も、投入口およびこれに装着されるごみ容器内に開口する吸引口の他、吸気口を有し、これら吸引口および吸気口を投入口およびこれに装着されるごみ容器内空間のほぼ全域に吸引排気流が生じるような位置および向きに設けるのが好適である。
【0010】
また、投入口が生ごみ用と乾燥ゴミ用とを有する場合、吸引排気手段は少なくとも生ごみ用の投入口およびこれに装着されるごみ容器に対して設けられるのが好適である。
【0011】
また、作業台はシンクを持った流し台を有するものであると、吸引排気手段は前記シンクから下水道への排水経路に排気するのが好適であり、吸引排手段の吸引排気路は、排水経路から吸引排気路の機器部までの途中がシンクの少なくとも底部よりも高い位置を経由しているのがよい。
【0012】
【作用】
本発明のキッチンの作業台構造の上記主たる特徴に係る構成では、キッチンの作業台で作業する作業者は、手近に設けられた投入口に装着されているごみ容器を、必要に応じて蓋を開いて利用し、生ごみ等を投入し収容しておけるが、蓋を開いたとき吸引排気手段が連続作動して、投入口およびこれに装着されたごみ容器内の空気を吸引排気することにより、投入口およびこれに装着されたごみ容器内には投入口の開かれている部分を通じた外気の補給が連続的に行われて、この外気が投入口およびこれに装着されたごみ容器内のほぼ全域を連続的に強制通過しながら吸引排気手段によって吸引排気されるので、ごみ容器に収容されている生ごみ等からの臭気が、開いている投入口からキッチン内に発散するのを確実に防止することができるし、投入口およびこれに装着されたごみ容器内に漂い充満し、またはごみの間に捕捉され、停滞している空気のほとんど全てを吸引排気して新鮮な外気と更新し、投入口およびこれに装着されているごみ容器内の臭気を一掃させてしまうことができる。
【0013】
さらに、第1の特徴の上記構成では、蓋の閉じ状態では、蓋が閉じられていることによって投入口およびこれに装着されているごみ容器内の生ごみ等からの臭気がキッチン内に発散するのを防止するだけでなく、蓋が閉じられている間も、吸引排気手段を間欠的に作動させるので、蓋と投入口との隙間等からの外気の投入口およびこれに装着されているごみ容器内への吸気を図りながら、投入口およびこれに装着されているごみ容器内の空気を吸引排気し、内部空気中に収容中の生ごみからの臭気が蓋を閉じた状態から再度蓄積するにしても、前記間欠作動のため蓋が閉じられていることの負荷の影響が無いか、少ない状態にて、前記蓄積を十分に抑えて、臭気がキッチン内に漏れ出るようなことを防止することができる。
【0014】
また、第2の特徴の上記構成では、第1の特徴の上記構成の場合同様、蓋が閉じられていることによる臭気のキッチン内への発散防止を図るとともに、蓋が閉じられている間も、吸引排気手段を低速作動させるので、蓋と投入口との隙間等からの外気の投入口およびこれに装着されているごみ容器内への吸気を図りながら、投入口およびこれに装着されているごみ容器内の空気を吸引排気し、内部空気中に収容中の生ごみからの臭気が蓋を閉じた状態から再度蓄積するにしても、前記間欠作動のため蓋が閉じられていることの負荷の影響が無いか、少ない状態にて、前記蓄積を十分に抑えて、臭気がキッチン内に漏れ出るようなことを防止することができ、この低速作動を間欠に行えば吸引排気手段の負荷をさらに低減することができる。
【0015】
これらいずれかにおいて、投入口およびこれに装着されるごみ容器内に開口する吸引口と吸気口とを、投入口およびこれに装着されるごみ容器内空間のほぼ全域に吸引排気流が生じるような位置および向きに設けることにより、強制的な吸引排気によって吸引される外気を投入口およびこれに接続されるごみ容器内のほぼ全域をくまなく確実に通過させることができるので、臭気の吸引除去効率が向上する。
【0016】
また、投入口が生ごみ用と乾燥ゴミ用とを有する場合、吸引排気手段は少なくとも生ごみ用の投入口およびこれに装着されるごみ容器に対して設けることにより、臭気を発散しやすい生ごみを区分けして取扱い、これの臭気を小容量の吸引排気手段により有効に吸引除去することができる。
【0017】
また、作業台がシンクを持った流し台を有している場合、吸引排気手段が前記シンクから下水道への排水経路に臭気を排出するようにすると、臭気を外部に排出するのに、特別な排気処理が不要となるし、吸引排手段の吸引排気路の排水経路から機器部までの途中がシンクの少なくとも底部よりも高い位置を経由していると、排水経路が詰まっても水が機器側に逆流するのを防止し機器が水に浸るようなことを回避することができる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の一実施例としての作業台構造について、図1〜図13を参照しながら説明する。
【0019】
本実施例の作業台構造は図1に示しているように、一般家庭のキッチンに設置される流し台1に適用されている。流し台1は、ワークトップ2の一端に調理用のコンロ部3が設けられ、ワークトップ2の中央部にコンロ部3との間に調理作業スペース4を残してシンク5が設けられ、ワークトップ2の他端にシンク5との間に少しの空きスペース6を持った第1、第2のごみ投入口7、8が並設されている。
【0020】
この結果、第1、第2のごみ投入口7、8は、ワークトップ2の上面に開口しているが、コンロ部3や調理作業スペース4から大きな距離を隔てているので、コンロ部3や調理作業スペース4に余りに近くで作業者が気になるようなことを回避することができる。また第1、第2のごみ投入口7、8はシンク5の直ぐ横にあり、シンク5部では、調理作業時、あるいは調理後や食後の洗い物を行うときの調理屑や残りものの処理、あるいは調理材料を出すのに解いた包装材料の処理と云った作業が行われ、生ごみや乾燥ごみが出やすい場所であるのに対応している。
【0021】
もっとも、このような配置は各種の条件や好み等に合わせて種々に設定することができるし、流し台1以外のキッチンに設置される各種の作業台にも適用することができる。
【0022】
第1、第2のごみ投入口7、8は前後に並設され、図1〜図4に示すように第1のごみ投入口7には第1のごみ容器11を上方から着脱できるように嵌め付け、第2の投入口8に対しては、流し台1の扉13や引出し14等が設けられる前面側からワークトップ2の下に図2の矢印Aで示すように出し入れされる第2のごみ容器15を、ワークトップ2の下面に開口する第2の投入口8に接続できるようにしてある。
【0023】
このように、ワークトップ2の上面に第1、第2の投入口7、8が並設されていることにより、作業者は流し台のひと所、本実施例では前記したように流し台1のほぼシンク5の近傍に居るだけで、第1、第2の投入口7、8およびこれらに上方から嵌め付けられ、あるいは下方より接続された第1、第2のごみ容器11、15を使い分けて、種類の異なるごみをそれらに応じて個別に処理することができるとともに、生ごみが乾燥ごみをベタつかせたり、乾燥ごみを汚して取扱い難くするとか、かさ高い乾燥ごみが生ごみの収容スペースを狭めてしまうと言うような相互影響の問題が生じないようにすることができる。
【0024】
また、第1のごみ容器11は図2の矢印Bで示すように第1の投入口7に上方から着脱できるように嵌め付けるようにしてあるため、これを迅速かつ手軽に着脱できるので、少量であるが異臭の発散防止等のため比較的頻繁に廃棄したいような生ごみの処理に適したものとなるし、第2のごみ容器15は流し台1の前面側から扉13を開けることにより、ワークトップ2の下に出し入れして、ワークトップ2の下面に開口する第2の投入口8に接続できるようにしてあり、これによって第2のごみ容器15を本実施例のように第1のごみ容器11に比して格段に大きなものとして流し台1内に収容し、これが外観されない状態にて多量のごみを収容することができ、かさ高く多量となることが多いものの、異臭を発しにくく比較的長く放置できる乾燥ごみの処理に適したものとなる。
【0025】
要するに、本実施例のような並設した第1、第2のごみ投入口7、8と、これに上方より嵌め付けられ、あるいはワークトップ2の下に出し入れして下方から接続される第1、第2のごみ容器11、15とによって、異なる種類のごみを種類に応じて適正に処理することができる。
【0026】
また、第1、第2の投入口7、8を、ワークトップ2の前後方向に並設してあり、これによって、流し台1の奥行きスペースを有効利用して、前記異なった種類のごみの処理を流し台1の横のスペースを大きくとらないで処理することができる。第2の投入口8は、第1の投入口7の前側に位置させ、これに対応して第2のごみ容器15が流し台1の前面直ぐの位置、つまり扉13の直ぐ内側に位置して第2の投入口8と接続できるようにしてあるので、出し入れの必要ストロークが小さくなり大きな第2のごみ容器15でもワークトップ2の下に出し入れし易い。
【0027】
しかし、必要に応じて第1の投入口7を第2の投入口8の前に位置させてもよく、この場合第1の投入口7を生ごみ用とすることにより、頻繁に投入し、廃棄したい生ごみを作業者に近い位置の投入口7にて簡易に処理することができる。
【0028】
本実施例では前記適性の上から、第1の投入口7は生ごみ用、第2の投入口8は乾燥ごみ用としてあるが、これに対応して、第1のごみ容器11は樹脂フィルムからなるごみ袋21を採用するものとし、図5に示すようにこのごみ袋21の口21aを止め枠22との間で挟持し、第1の投入口7の角型上部と丸みの有る下部との境界にできる上向き段部7aへ着脱できるように嵌め付ける保持枠23を第1の投入口7に組み合わせ備えたものとしてある。しかし、これに限らずハードな材料からなる種々の容器を着脱できるように嵌め付けて用いることができる。
【0029】
本実施例では特に、前記ごみ袋21を採用するのに伴い、第1の投入口7にごみ袋21を収容する外容器24を接続してあり、外容器24の底部にドレン排出口24aを設けてドレンパイプ25を接続し、このドレンパイプ25を図11に示すようにシンク5の底部に有する排水口5aからの排水路26の途中に接続してある。
【0030】
これにより、第1の投入口7から外容器24に収容して生ごみを受け入れるごみ袋21に穴が開いたり、破れたりして水気が漏れ出たり、内面を洗浄したりしたりしても、これら水気や洗浄液を所定の箇所、本実施例ではシンク5からの排水路26に排出することができる。
【0031】
第2のごみ容器15は、人手が把持して出し入れし、また第2の投入口8に接続したり、この接続を解除することができる。
【0032】
しかし、本実施例では、第2のごみ容器15を樹脂製のハードなものとしてこれをワークトップ2の下に出し入れできるように支持する図2〜図4に示すような支持機構31と、この支持機構31に図4、図7〜図9に示すように設けられて第2のごみ容器15を昇降させて第2の投入口8に押し付けて接続し、またこの接続を解除する昇降機構32とを備えたものとしている。
【0033】
具体的には、支持機構31は図2〜図4に示すように、流し台1の底板33の上に左右の各脚34によって左右のガイドレール35をL型ブラケット40を介し流し台1の前後方向に向けてそれぞれ平行になるように取付け、この各ガイドレール35に案内されるスライドレール36間に第2のごみ容器15の両側に取付けて前後に移動できるように支持し、ガイドレール35の前端にスライドレール36の上部フランジ36aを下方より受けるガイドローラ37と、スライドレール36の後端に設けられてガイドレール35のガイド溝35a内に受けられるガイドローラ38との案内によってスライドレール36が円滑に前後動されるようにしている。そしてこのスライドレール36の前後動によって、第2のごみ容器15を軽快に、かつ第2のごみ容器15が底板33や第2の投入口8とに干渉しない適性な高さを保って、ワークトップ2の下に出し入れできる。
【0034】
第2のごみ容器15は上部の側周面に設けた図3、図6に示すフランジ部15aの下面に取り付けた金属製の枠材39を利用して前記スライドレール36に取付けられ、前部では出し入れするための樹脂製の把手41が取付けられている。
【0035】
第2のごみ容器15が第2の投入口8の下に正しく対向する送り込み位置は、ガイドローラ38がガイドレール35の後端に折曲げ形成されたストッパー片35bに当接することにより規制され、スライドレール36の上部フランジ36aに設けられている凹部36a1がガイドレール35上のガイドローラ37上に嵌まり込み、スライドレール36上のガイドローラ38がガイドレール35のガイド溝35a底部に設けられた凹部35a1に落ち込むときの感触によって前記送り込み位置に達したことを作業者に告知することができる。
【0036】
また、第2のごみ容器15の図2に仮想線で示す所定の引出し位置は、スライドレール36上のガイドローラ38が、ガイドレール35のガイド溝35aの上部に形成されたストッパー突部35a2に当接し、スライドレール36の上部フランジ36aに形成されたストッパー突部36a2が、ガイドレール35上のガイドローラ37に当接することにより規制される。
【0037】
要するに、第2のごみ容器15をワークトップ2の下に出し入れできるように支持する支持機構31を設けることにより、第2のごみ容器15をそれによる支持、案内を受けて、第2のごみ容器15を人が支持したりすることなく適正な位置に簡易に出し入れすることがきる。しかし、このための支持機構31としては本実施例のものに限られることはない。
【0038】
しかも、第2のごみ容器15を支持機構31に取り付けてあると、第2のごみ容器15を前記のようにハードなものとしてこれを着脱せず、ごみ袋61を収容してまわりからこれを保護することにより、手軽に取り扱えるごみ袋61を利用して、これが破れたりすることなく各種の乾燥ごみを処理することができる。このような使用形態に併せ、図3、図6に示すように第2のごみ容器15の口縁15bとの間でごみ袋61の口61aを挟持する止め枠62を組み合わせ備えている。
【0039】
これにより、第2のごみ容器15にごみ袋61を収容して利用するのに、このごみ袋61の口61aを第2のごみ容器15の口縁15b部に対し、取外し可能であるが確固に固定でき、ごみ袋61の口61aの第2の投入口8との図3に示すような接続を確実に図ることができる。
【0040】
なお、ガイドレール35の溝35aの底部の凹部35a3は、ガイドローラ38をストッパー突起35a2から逃がし、溝35aの前端上部の切欠き35a4はガイドローラ38をガイドローラ37から逃がして、第2のごみ容器15をスライドレール36ごと、ガイドレール35に対して着脱させられるようにしている。
【0041】
ガイドレール35の溝35aの後端上部の切欠き35a5は、昇降機構32によって第2のごみ容器15を持ち上げこれを第2の投入口8に接続するときの、ガイドローラ38に対する逃げをなしている。
【0042】
そこで昇降機構32は、図7〜図9に示すようにガイドレール35を支持しているL型ブラケット40の下部フランジ40aと、スライドレール36との間に働かせてある。具体的には、左右ブラケット40の各下部フランジ40a上の前後に樹脂製の軸受部材42、43をそれぞれ取付け、これら前部に位置している左右の軸受部材42、42にスライドレール36の前端部をローラ44aを介し下方おより押し上げたり、この押し上げを解除するカム44を軸45によってそれぞれ枢支し、後部に位置する左右の軸受部材43、43には、スライドレール36の後端部をローラ46aを介し下方より押し上げたり、この押し上げを解除するカム46を、左右の軸受43、43の双方に跨がる1つの軸47によってこれと一体回動するように枢支してある。
【0043】
そして、少なくとも左右に設ける前後のカム44、46どうしをリンク板48によってローラ44aおよび46aの枢軸49、50を共用して連結することにより、全てのカム44、44、46、46が連動するようにしてある。これにより、左右の前部カム44、44の一方の軸45に連結したハンドル51の操作で、左右の前部カム44、44と、左右の後部カム46、46との全てを連動して回動させ、前記送り込み位置にある左右のスライドレール36の前後を同時に昇降させられるようになっている。
【0044】
左右のスライドレール36がカム44、46の一方向への回動によって持ち上げられると、これに支持している第2のごみ容器15の口縁15bにごみ袋61の口61aを固定している止め枠62の上向きエッジ62aが、図3、図8に示すように第2の投入口8の下部開口8bの口縁に設けている環状のシールパッキング64に圧接状態で、第2のごみ容器15に収容しているごみ袋61の口61aを第2の投入口8に確固に接続し、臭気等の漏れもないようにすることができる。
【0045】
この接続状態はカム44、46がスライドレール36を上死点を少し越えるまで回動して押し上げると云ったことにより、またカム44、46が直接スライドレール36を押し上げるときの形状によって安定させることができ、カム44、46をこの安定位置から前記とは逆の方向に回動させることにより左右のスライドレール36を下降させて前記の接続を解除し、第2のごみ容器15を出し入れできる状態とする。
【0046】
要するに、支持機構31に第2のごみ容器15を昇降させる昇降機構32を備えることにより、第2のごみ容器15を、出し入れできる高さ位置と、適正な送り込み位置にて第2の投入口に押しつけて接続する位置とに適正かつ簡易に昇降させることができ、このための具体的構成は本実施例のものに限定されない。
【0047】
本実施例ではさらに、図1、図3、図10に示すように第1、第2の投入口7、8には個別に上下のすれ違いで開閉できるスライド蓋71、72を設けてある。
【0048】
これによって、第1、第2の投入口7、8の使用しないものを常時閉じ状態に保って、内部が外観されたり、異臭が発散したり、あるいは物が不用意に落ち込んだりするのを防止しながら、必要なもののみ必要な時間だけ開放して、必要な作業ができる。
【0049】
具体的には、スライド蓋71、72は図3、図10に示すように、第1、第2のごみ投入口7、8に共通して設けた下段落とし込み口縁73と、これの外周部で一段上がった上段落とし込み口縁74とにそれぞれ段違いにすれ違って個別にスライドできるように嵌め込んである。
【0050】
したがって、スライド蓋71を下段落とし込み口縁73上に第1のごみ投入口7の上から、第2のごみ投入口8の上へスライド蓋72の下をスライドさせることにより第1のごみ投入口7を単独で開き、また逆方向のスライドで第1のごみ投入口7を単独で閉じることができる。
【0051】
スライド蓋72を上段落とし込み口縁74上にて第2のごみ投入口8の上から、第1のごみ投入口7の上へスライド蓋71の上をスライドすることにより、第2のごみ投入口8を単独で開き、また逆方向のスライドで第2のごみ投入口8を単独で閉じることができる。
【0052】
第1、第2のごみ投入口7、8に、第1のごみ容器11や第2のごみ容器15が装着されていないのに気づかず、ごみを投入することが考えられ、流し台1の内部を汚損してしまう嫌いがある。
【0053】
そこで、図5、図6に示すように、第1、第2のごみ容器11、15の装着を、これらを嵌め付け、または接続する第1、第2のごみ投入口7、8との間に、マグネット173、174と、リードスイッチ175、176とによる検出手段を設け、第1、第2のごみ投入口7、8側のリードスイッチ175、176が、第1、第2のごみ容器11、15側のマグネット73、74の存在を検出しない間は、図1に示すように流し台1のワークトップ2前部に設けた表示部77に、この旨を表示したり、ブザー78を作動させて、警告するようにしてある。このような警告は第1、第2のごみ投入口7、8対応して個別に行うのが好適である。
【0054】
なお、本実施例では、図2〜図4、図11、図12に示してあるように、ファン81によって、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれらに嵌め付けられ、また接続される第1、第2のごみ容器11、15内に、オゾン発生器82を経た外気を供給し、また第1、第2のごみ投入口7、8および第1、第2のごみ容器11、15内の空気を吸引排気することが適宜に行えるようにしてある。
【0055】
オゾンを含んだ外気の供給によっては、第1、第2のごみ容器11、15内のごみ、特に生ごみの腐敗をオゾンにて抑制するとともに生ごみから発生する臭気成分をオゾンにて分解し消臭することができる。吸引排気によっては、第1、第2のごみ容器11、15やこれに通じる第1、第2のごみ投入口7、8の内部空間に漂い充満する空気、およびごみの間に捕捉され、また停滞している空気を強制排気することにより、隅々までの臭気を空気とと排出し除去することができる。本実施例では、この排気をシンク5からの排水路26に向けて行い、排水路26が繋がっている升27を経て大気に発散させるか、下水道28中に発散されるようにしている。シンク5の排水口5aにはトラップ84が設けられるので、前記排出空気がこれに含む臭気成分とともに排水路26を通じてシンク5に上がることはない。
【0056】
図11はこのようなオゾン供給、および強制排気と、前記第1ごみ投入口7に接続した外容器24からのドレンパイプ25の排水路26への接続との各経路を模式的に示している。
【0057】
この図で明らかなように、ファン81は第1、第2のごみ容器11、15からの排気路85の途中に設けられ、第1、第2のごみ容器11、15への吸気路86を通じた第1、第2のごみ容器11、15への吸気を伴って強制排気を行う。
【0058】
一方オゾン発生器82は吸気路86の途中に設けられ吸引され外気中にオゾンを混入させることにより、第1、第2のごみ容器11、15内にオゾンを供給する。
【0059】
そして、排気路85と吸気路86とはソレノイド87によって同時に作動される排気弁88、吸気弁89によってファン81のオン、オフに連動して開閉され、前記吸気方式の排気が行えるようにしている。なおオゾン発生器82はこれを、吸引排気している間のさらに適時なときに作動させられるように、個別にオン、オフ制御できるようにする。
【0060】
排気路85および吸気路86の排気弁88、吸気弁89は、吸気路86が通じている第1、第2のごみ容器11、15および排気路85、下水道28内の臭気が流し台1側に逆流しないためのものである。なお、排気弁88、吸気弁89は樹脂製の1つの弁ボックス111に内装してある。ファン81のオフとともに排気弁88、吸気弁89を閉じると、ファン81の惰性回転による影響で排気路85内空気が弁ボックス111の組合せ面等から外部に吹き出す嫌いがあるので、排気弁88、吸気弁89はファン81をオフした後、ファン81が惰性回転を終えて停止するまでの時間だけ遅延して閉じるのが好適である。
【0061】
シンク5は排水路26、排気路85、および排気弁88等に通じており、排水路26内の詰まりがあると、排気路85および排気弁88側に逆流する恐れがある。そこでこれを回避するのに、排気路85の排水路26から排気弁88に至るまでの途中を図2に示すようにシンク5の少なくとも底部よりも高い位置を迂回する迂回部85aを設けてある。
【0062】
これによって、排気弁88等が逆流水に浸ってしまうようなことを回避することができる。
【0063】
オゾンの供給は、オゾンの無駄な発散やまわりへの影響を防止する上で、第1、第2のごみ投入口7、8の双方が蓋71、72によって閉じられているときが好適であり、生ごみの腐敗を有効に抑制し、また第1、第2のごみ容器11、15とこれに通じる第1、第2のごみ投入口7、8の空間に臭気が広がる都度これを有効に消臭できればよく、連続で行う必要はない。
【0064】
吸気を伴った排気は、第1、第2のごみ投入口7、8の一方が少しでも開かれているときには、これを十分に働かせるのが好適であり、臭気が開口部からキッチン内に発散しようとするのを、第1、第2のごみ投入口7、8の開口部からキッチン内の空気を吸引しながら排気路85へ強制排気して、キッチン内に臭気が発散するようなことを確実に防止することができる。
【0065】
第1、第2のごみ投入口7、8の双方が閉じられているときは、強制排気を弱めて行うか、間欠的に行うかして負荷を少なくするのがよく、場合によっては間欠作動でしかも低速としてもよい。これら強制排気時間の間の極く一部の時間ずつオゾン発生器82を働かせてオゾンを供給するのが好都合である。
【0066】
このような制御のために、蓋71、72の開閉を、図11に示すようにこれら蓋71、72に設けたマグネット191、192と第1、第2のごみ投入口7、8の内側に設けたリードスイッチ193、194とによって、蓋71、72の開閉を検出できるようにしてある。また、これによる蓋71、72の一方でも所定時間以上開かれている場合は、蓋71、72が不用意に開いてしるか、閉め忘れと判断して、前記表示部77にて警告を行うようにする。
【0067】
もっとも、前記第1、第2のごみ容器11、15が装着されていないことの警告と、蓋71、72の閉め忘れの警告の表示とは異ならせるのが好適であり、文字表示や絵での表示によって個別化できる。
【0068】
上記のような第1、第2のごみ投入口7、8への第1、第2のごみ容器11、15の嵌め付けおよび接続と、蓋71、72の装着、吸引排気のために、本実施例では以下のような具体的構造にしてある。
【0069】
図3、図4、図12に示すように、ファン81および弁ボックス111を側周外面に取り付けた樹脂製の外ボックス94の上端部外向きフランジ94aをワークトップ2の開口95に金属製の補強枠板90を介して下方より当てがい、開口95に上方から嵌め付けて外向きフランジ96aが開口95の口縁上に下方より受られる樹脂製の通路カバー96とを組み合わせ、前記両フランジ部94aおよび96aを、フランジ部96aの上面から挿通したねじ97によって一体化し、前記強制排気のための吸気通路および排気通路を持った第1、第2のごみ投入口7、8と、第1投入口7の外容器24とを形成している。
【0070】
外ボックス94と通路カバー96とは第1、第2のごみ投入口7、8双方に対応するだけの大きさを有し、外ボックス94は図3、図12に示すようにファン81を取付けてある一端側に第2のごみ投入口8を筒状に一体形成するとともに、他端側に第1のごみ投入口7および外容器24を一体形成している。第2のごみ投入口8と外容器24との間には、上部で第1、第2のごみ投入口7、8に通じる中間吸気通路室99をも一体に形成している。この中間吸気通路室99は外ボックス94の側周外面に図12に示すように開口99aを有し、この開口99aの部分からファン81の取付け部にまで外ボックス94の側周面にて延びてファン81の吸引口81aに通じている連絡通路101によって、中間吸気通路室99にファン81の吸引が及ぶよにしてある。
【0071】
外容器24の底部外面部と後部外面の上部とに、第1、第2のごみ投入口7、8に連通する樹脂製の吸気路接続部102、103が図3に示すように嵌め付けられ、それぞれの接続口102a、103aが外容器24の後部外面にて上下で向き合うように開口し、これに吸気路86が図3に仮想線で示すように接続されている。外容器24の後部壁の上部には、外容器24内が第1のごみ投入口7を経て前記吸気接続部103に通じる吸気連通穴104が設けられている。また第2のごみ投入口8の下端開口8bにて前記シールパッキング64を取付けた外向きフランジ8cには吸気連通穴105が設けられ、この吸気連通穴105を通じて第2のごみ投入口8およびこれに接続される第2のごみ容器15が吸気路接続部102に通じるようにしてある。ファン81の吐出口81bには前記排気路85が接続されている。
【0072】
通路カバー96は、第1、第2のごみ投入口7、8の上部開口部の内側上部に上方から嵌まり合うカバー部96b、96cを有し、前記吸気連通穴104と第1のごみ投入口7および外容器24、本実施例ではこれに収容され第1のごみ投入口7に嵌め付けられるごみ袋21に通じる部分および、中間吸気通路室99が第1、第2のごみ投入口7、8に通じる部分を上方から覆うことにより、これらの連通部分に異物が侵入したり詰まったりするようなことを防止している。
【0073】
さらに、本実施例では第1、第2のごみ投入口7、8の内周を覆う口部カバー121、122が通路カバー96にこれの上から着脱できるように嵌め付けられ、カバー部96bおよび96cの内周深くにまで筒部121b、122bが嵌まり合って、前記連通部は勿論、前記通路構成を投入物から保護するとともに、これが汚損しても取外して洗浄できるようにしている。そして口部カバー121、122が2つに分かれていることにより、例えば口部カバー121の側が生ごみによって汚れ易く、頻繁に洗浄しなければならないとしても、これを単独で取り外して対処できる。
【0074】
また第1のごみ投入口7に設ける口部カバー121の筒部121bは特に第1のごみ投入口7に深く入り込んで、ごみ袋21内に生ゴミが確実に投入されるように案内できるようにしてあるし、この外周部の下端部には吸気接続部102、および中間吸気通路室99がごみ袋21内に確実に連通するようにする吸気ガイド121cおよび121dが形成されている。
【0075】
口部カバー121、122は、通路カバー96の上面に形成した段落とし部96dにフランジ部121e、122eが嵌め合わされて、双方の上面に、前記スライド蓋71、72を上下の段違いでのすれ違い方式にて開閉させるための前記上下段の落とし込み口縁73、74を形成している。
【0076】
さらに、吸気路86は流し台1内に開口しているが、外気は図3に示すように流し台1の前部の幕板100と扉13との間の隙間Sと幕板100の開口100aを通じてキッチン内から流し台1に導入し、これを吸引するようにしており、特別な吸気口構造を不要としてある。
【0077】
ところで、蓋71、72を開いたときファン81を連続作動させると、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されたごみ容器11、15内の空気を吸引排気することになり、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されたごみ容器11、15内には第1、第2のごみ投入口7、8の開かれた部分を通じた外気の補給が連続的に行われて、この外気が第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されたごみ容器11、15内のほぼ全域を連続的に強制通過しながらファン81によって吸引排気されるので、ごみ容器11、15に収容されている生ごみ等からの臭気が、第1、第2のごみ投入口7、8の開いている部分からキッチン内に発散するのを確実に防止することができるし、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されたごみ容器11、15内に漂い充満し、またはごみの間に捕捉され、停滞している空気のほとんど全てを吸引排気して新鮮な外気と更新して、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されているごみ容器11、15内の臭気を一掃させてしまうことができる。
【0078】
また、蓋71、72の閉じ状態では、蓋71、72が閉じられていることによって第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されているごみ容器11、15内の生ごみ等からの臭気がキッチン内に発散するのを防止することができるが、これに加え蓋71、72が閉じられている間も、ファン81を間欠的に作動させることにより、蓋71、72と第1、第2のごみ投入口7、8との隙間、および本実施例では特に吸気路86からの外気の第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されているごみ容器11、15内への吸気を図りながら、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されているごみ容器11、15内の空気を吸引排気し、内部空気中に収容中の生ごみからの臭気が蓋71、72を閉じた時点から再度蓄積するにしても、前記ファン81の間欠作動のため蓋71、72が閉じられていることの負荷の影響が無いか、少ない状態にて、前記蓄積を十分に抑えて、臭気がキッチン内に漏れ出るようなことを防止することができる。
【0079】
また、蓋71、72が閉じられている間は、吸引排気手段を低速作動させるようにしても、前記間欠の場合と同様な負荷少なく臭気発散を防止する作用効果を発揮することができるし、低速作動を間欠に行うことにより負荷をさらに軽減することができる。
【0080】
図13は、蓋71、72が開かれている場合は、ファン81を容量一杯で作動させ、蓋71、72が閉じられているときは低速でかつ間欠に作動させるようにした場合を示し、各間欠作動中の最終段階の一時期にオゾン発生器82を働かせてある。
【0081】
しかし、ファン81による前記各種の吸引排気処理だけでも、臭気のキッチン内への発散を十分に防止することができ、オゾンの供給は必須のものではない。
【0082】
しかも、第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されるごみ容器11、15内に開口する吸引排気口85aと吸気口86aとを、図に示すように第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに装着されるごみ容器11、15内空間のほぼ全域に吸引排気流が生じるような位置および向きに設けることにより、前記強制的な吸引排気によって吸引される外気を第1、第2のごみ投入口7、8およびこれに接続されるごみ容器11、15内のほぼ全域をくまなく確実に通過させることができるので、臭気の吸引除去効率が向上する。
【0083】
また、本実施例の第1、第2のごみ投入口7、8のように投入口が生ごみ用と乾燥ゴミ用とを有する場合、ファン81による吸引排気は少なくとも生ごみ用の第1のごみ投入口7およびこれに装着されるごみ容器11に対して働かせることにより、臭気を発散しやすい生ごみを区分けして取扱い、これの臭気を小容量のファン81により有効に吸引除去することができる。
【0084】
また、作業台がシンク5を持った流し台1を有している場合、本実施例のようにファン81が前記シンク5から下水道への排水路26に臭気を排出するようにすると、臭気を外部に排出するのに、特別な排気処理が不要となる。
【0085】
【発明の効果】
本発明の作業台構造の主たる特徴によれば、キッチンの作業台にて作業者は、手近な投入口のごみ容器を、蓋を開くことにより適宜利用し、生ごみ等を投入し収容するのに、蓋を開いたとき吸引排気手段の連続作動で、投入口およびこれに装着されたごみ容器内の空気を吸引排気して、投入口およびこれに装着されたごみ容器内に投入口を通じた外気の連続した補給と、この外気の投入口およびこれに装着されたごみ容器内のほぼ全域の連続した強制通過とを、図るように吸引排気し、ごみ容器に収容されている生ごみ等からの臭気が、開いている投入口からキッチン内に発散するのを確実に防止するし、投入口およびこれに装着されたごみ容器内に漂い充満し、またはごみの間に捕捉され、停滞している空気のほとんど全てを吸引排気して新鮮な外気と更新し、投入口およびこれに装着されているごみ容器内の臭気を一掃させてしまう。
【0086】
この上第1の特徴によれば、蓋が閉じていると投入口およびこれに装着されているごみ容器内の生ごみ等からの臭気がキッチン内に発散するのを防止するだけでなく、蓋が閉じられている間、吸引排気手段が間欠作動して蓋と投入口との隙間等からの吸気を図りながら、投入口およびこれに装着されているごみ容器内の空気を吸引排気し、収容中の生ごみからの臭気が蓋を閉じた状態から内部に再度蓄積するにしても、前記間欠作動のため蓋が閉じられていることの負荷の影響が無いか、少ない状態にて、前記蓄積を十分に抑えて、臭気がキッチン内に漏れ出るようなことを防止する。
【0087】
また、第2の特徴の上記構成では、第1の特徴の場合同様、蓋が閉じられていることによる臭気のキッチン内への発散防止を図るとともに、蓋が閉じられている間、低速作動によって蓋が閉じていることによる負荷の影響が無いか、少ない状態にて、前記蓋が閉じられた後の臭気の再度の蓄積を十分に抑えることができ、この低速作動を間欠に行うことにより吸引排気手段の負荷はさらに低減する。
【0088】
これらいずれかにおいて、投入口およびこれに装着されるごみ容器内に開口する吸引排気口と吸気口とを、投入口およびこれに装着されるごみ容器内空間のほぼ全域に吸引排気流が生じるような位置および向きに設け、強制的な吸引排気によって吸引される外気を投入口およびこれに接続されるごみ容器内のほぼ全域をくまなく確実に通過させ、臭気の吸引除去効率が向上するようにできる。
【0089】
また、投入口が生ごみ用と乾燥ゴミ用とを有する場合、吸引排気手段は少なくとも生ごみ用の投入口およびこれに装着されるごみ容器に対して設けることにより、臭気を発散しやすい生ごみを区分けして取扱い、これの臭気を小容量の吸引排気手段により有効に吸引除去することができる。
【0090】
また、吸引排気手段が作業台としての流し台が持っているシンクから下水道への排水路に臭気を排出するようにして、この臭気の排出に特別な排気処理を不要とすることができるし、吸引排手段の吸引排気路の排水路から機器至るまでの途中がシンクの少なくとも底部よりも高い位置を経由することにより、排水路が詰まっても排気路の機器側に逆流すて機器が水に浸ってしまうようなことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての作業台構造を適用したキッチンの流し台を示す正面図である。
【図2】図1の流し台の第1、第2のごみ投入口部の縦断面図である。
【図3】図2の第1、第2のごみ投入口部の断面図である。
【図4】図1の流し台のシンクの一部と第1、第2のごみ投入口部の断面図である。
【図5】第1のごみ容器の嵌め付け状態を示す断面図である。
【図6】第2のごみ容器の接続部の断面図である。
【図7】第2のごみ容器の昇降機構を示す斜視図である。
【図8】図7の昇降機構の下動状態を示す側面図である。
【図9】図7の昇降機構の持ち上げ状態を示す側面図である。
【図10】図2の第1、第2のごみ投入口7、8部の一部の分解視図である。
【図11】第1、第2のごみ投入口および第1、第2のごみ容器内へのオゾン供給経路、および吸排気経路を示す模式図である。
【図12】第1、第2のごみ投入口部の吸排気経路を示す横断面図である。
【図13】本実施例でのファンおよびオゾン発生器の作動のタイムチャートを示している。
【符号の説明】
1 作業台
2 ワークトップ
7 第1の投入口
8 第2の投入口
11 第1のごみ容器
15 第2のごみ容器
21、61 ごみ袋
71、72 蓋
81 ファン
85 排気路
86 吸気路
85a 吸引口
86a 吸気口
Claims (7)
- 上面に開口する第1、第2の投入口を並設し、第1、第2の投入口には上下のすれ違いで個別に開閉できるスライド蓋を備え、第1の投入口には外容器を接続し、第1のごみ容器を第1の投入口の上方から着脱できるように嵌め付けて外容器内に設置し、第2の投入口に対しては、流し台の前面側から出し入れされる第2のごみ容器を第2の投入口に接続できるようにし、第1、第2の投入口およびこれに装着される第1、第2のごみ容器内の空気を吸引排気する吸引排気手段を設け、第1、第2の投入口の一方の蓋が少しでも開かれている間吸引排気手段を連続に作動させるとともに、蓋が閉じられている間は吸引排気手段を間欠に作動させるようにしたことを特徴とするキッチンの作業台構造。
- 上面に開口する第1、第2の投入口を並設し、第1、第2の投入口には上下のすれ違いで個別に開閉できるスライド蓋を備え、第1の投入口には外容器を接続し、第1のごみ容器を第1の投入口の上方から着脱できるように嵌め付けて外容器内に設置し、第2の投入口に対しては、流し台の前面側から出し入れされる第2のごみ容器を第2の投入口に接続できるようにし、第1、第2の投入口およびこれに装着される第1、第2のごみ容器内の空気を吸引排気する吸引排気手段を設け、第1、第2の投入口の一方の蓋が少しでも開かれている間吸引排気手段を連続に作動させるとともに、蓋が閉じている間は吸引排気手段を蓋が開かれている場合よりも低速で作動せるようにしたことを特徴とするキッチンの作業台構造。
- 吸引排気手段は、蓋が閉じられているとき、間欠に作動させるようにした請求項2に記載のキッチンの作業台構造。
- 第 1 、第 2 の少なくとも一方の投入口およびこれに装着されるごみ容器内に開口する吸引口と吸気口を有し、これら吸引口および吸気口を投入口およびこれに装着されるごみ容器内空間のほぼ全域に吸引排気流が生じるような位置および向きに設けてある請求項1〜3のいずれかに記載のキッチンの作業台構造。
- 投入口は生ごみ用と乾燥ゴミ用とがあり、吸引排気手段は少なくとも生ごみ用の投入口およびこれに装着されるごみ容器に対して設けられる請求項1〜4のいずれかに記載のキッチンの作業台構造。
- 作業台はシンクを持った流し台を有し、吸引排気手段は前記シンクから下水道への排水経路に臭気を排気するものである請求項1〜5のいずれかに記載のキッチンの作業台構造。
- 吸引排気手段の吸引排気路は、シンクの排水経路から吸引排気路の機器部までの途中がシンクの少なくとも底部よりも高い位置を経由するようにした請求項6に記載のキッチンの作業台構造。
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