JP3552798B2 - キッチンの作業台構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はキッチンの流し台で代表される各種作業台構造に関し、例えば家庭の台所にて調理および調理の準備作業、調理器類および食器類の洗浄作業、ごみ処理作業、その他の作業と云った各種作業を行う作業台としてのキッチンの作業台構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭の台所では、キッチンに設けられる流し台で代表される各種作業台では、包装の解体や調理の下拵え等の各種作業上、包装材を主体とする水気のない各種の乾燥ごみや、水気のある生ごみが生じる。
【0003】
従来、生ごみは水気があり流し台外で処理し難く、流し台の水槽底部の排水口に設けられるごみ収納器付きのトラップで受けたり、水槽内のコーナー部等に置いたごみ収納器に収容したりしている。しかし、これでは生ごみの収容状態が外観されるので不体裁である。
【0004】
一方、実公平5−27561号公報は水槽の横に小さなシンクを設けて、これに蓋付きの生ごみ容器と洗い具容器とを嵌め置き、生ごみを生ごみ容器に収容し、洗い具を洗い具容器に収容して、それぞれに蓋をしておくようにしたものを開示している。
【0005】
このようにすると、生ごみを収容した状態が外観されず、廃棄するまで体裁よく収容しておける。
【0006】
一方、乾燥ごみは、かさ高く量も多いので、水気がなく流し台外にて処理できることを利用して流し台近くに一般のごみ容器を置き、これに乾燥ごみを収容するようにしている。この乾燥ごみ容器も蓋付きのものがあり、体裁よくごみを収容しておける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、流し台の水槽の一部に置いたり、上方から着脱できるように嵌め付けたりしたごみ容器では、これが大きいとワークトップの上面で邪魔になったり、不体裁になったり、着脱等の取扱いが困難になったりする。このため小型のものにならざるを得ない。
【0008】
したがって、発生が少なく頻繁に処理される生ごみには向いているが、かさ高く多量に発生する乾燥ごみには不向きである。
【0009】
そこで本出願人は、流し台のワークトップに投入口を持つが、ワークトップの下から投入口に着脱できるように支持するごみ容器を設けて、大容量のものでもワークトップ下の収納部の空間を利用して、ワークトップ上で他の邪魔をしたり、不体裁になったりせずに設けて、かさ高く多量に発生する乾燥ごみでも十分に収納でき、しかも、収納したごみを取出し排気するのにごみ容器を収納部から引き出して低い位置にて容易に取扱い処理できるようにしたキッチンの流し台構造を先に提案している。
【0010】
ところが、ワークトップ下の収納部の底部に容器を出し入れし、また投入口に接続したり、この接続を解除したりする機構を支持するのでは、この底部と投入口が設けられるワークトップとの位置関係が、現場によってばらつき、ごみ容器を精度よく支持できず、投入口との間に隙間ができて臭いが漏れたり、投入口に過度に接触して出し入れしにくくなったりすることが生じる。
【0011】
本発明は、上記のような問題を解消することを課題とし、投入口ブロックとごみ容器ブロックとをワークトップのごみ処理用開口の口縁を基準として高精度に、かつ少ない必要部品点数で、体裁よく接続できるキッチンの作業台構造を提供することを主たる目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、請求項1の発明は、作業台に設けられたごみ処理用開口部と、前記ごみ処理用開口部に上方からはめ込むごみ投入口を有する投入口ブロックと、前記ごみ処理用開口部に下方からはめ込むごみ容器ブロックとを備え、前記投入口ブロックと前記ごみ容器ブロックは前記ごみ処理用開口部の口縁部を挟み込んで下方からねじ部材により一体化されることを特徴とするものである。請求項2の発明は、請求項1の発明においてさらに、前記ごみ容器ブロックの対向する2辺に仮止め金具を設け、前記仮止め金具は、前記ごみ処理用開口部の口縁に掛かることを特徴とした。
【0013】
【作用】
請求項1の発明の上記構成では、ごみ容器ブロックは作業台のごみ処理用開口の口縁の下方からはめ込み、作業台の下にごみ容器を位置させるので、作業台の下の収納部の空間を利用して大きなものでも、作業台上で他の邪魔になったり、不体裁になったりしないで設けることができる。
【0014】
特に、作業台のごみ処理用開口の口縁の上方からはめこむごみ投入口を有した投入口ブロックと、ごみ処理用開口部に下方からはめ込むごみ容器ブロックとを、ごみ容器ブロックの側から投入口ブロックにねじ部材により一体化するので、投入口ブロクとごみ容器ブロックとが、共にごみ処理用開口の口縁を共通の基準として取付けられ一体化されるので、作業台の組み立て精度のばらつきは勿論、作業者の個人差や作業のばらつきの影響もなく高精度に一体化できる。しかも、投入口ブロックに下方から螺合するねじ部材は投入口ブロックの上面に露出しないので、ねじ止め部を隠したり、飾ったりするような部材も不要であるので、必要な部品点数が少なくて体裁のよいものとすることができる。
【0015】
請求項2の発明の上記構成では、請求項1の発明においてさらに、ごみ容器ブロックを作業台のごみ処理用開口の下方からはめ込むのに、対向する2辺に設けた仮止め金具を前記口縁に引っ掛け、仮止めして脱落しないようにすることができ、ごみ処理用開口の口縁にはめ込んだ投入口ブロックと結合する作業の際にごみ容器ブロックを支えておかなくてもよくなり、作業性が向上する。
【0016】
【実施例】
以下本発明のキッチンの作業台構造の1つの実施の形態について、図を参照しながら説明する。
【0017】
本実施の形態の作業台構造は図1、図2に示しているように、一般家庭のキッチンに設置される流し台1に適用されている。流し台1は、合成石や自然石よりなるワークトップ板2を有し、これの一部に形成した開口2bに水槽3を形成したステンレス製のシンク部材6が下方から当てがわれて、水槽3を持った流し台1のワークトップ2aをなしている。もっとも、ワークトップ2aの全域がシンク部材6と同じ材料で形成されてもよいし、この場合一体構成とすることができる。
【0018】
流し台1の上面には図示しないコンロ等のその他必要なものが設けられる。また、流し台1のワークトップ2aの下には扉4を持った収納部5が設けられるし、必要に応じて魚焼器やガスオーブン、その他の調理具、食器洗い器、食器乾燥機等が設置される。
【0019】
ワークトップ2aには、シンク部材6のワークトップ板2と水槽3との間に設けたワークトップ2aとに浅い段差S2を持った中間凹陥面7を利用して、周りと段差S1を持った凹陥部8が設けられている。しかし、段差S2は省略することもできる。この凹陥部8には主として生ごみを投入する第1の投入口11と、主として乾燥ごみを投入する第2の投入口12とを前後に並設して個別の第1、第2のごみ容器13、14が接続されるようにし、凹陥部8内を第1の投入口11の側と第2の投入口12の側との間でスライドし第1の投入口11を開閉する第1の蓋15と、凹陥部8の開口縁8a上に載り凹陥部8の内周面8b両側のガイドを受けて第2の投入口12側と第1の投入口11側との間で第1の蓋15の上をスライドし第2の投入口12を開閉する第2の蓋16とを備えている。
【0020】
第1、第2の投入口11、12の後部から水槽3の第1、第2の投入口11、12側半部の後方に亘る部分には、中間凹陥面7とワークトップ2aとの間の高さとなるワークトップ2aと段差S3を持った補助中間凹陥面9を形成し、この補助中間凹陥面9に洗剤や洗浄具を有用する小物容器21、22を一体にあるいは着脱できるように設けている。補助中間凹陥面9にはさらに水道の蛇口23が立設されている。24は水槽3の底部の排水口を示している。
【0021】
第1の蓋15は凹陥部8の内周面8bと対向する周縁部の上面に面取り斜面15aを有し、第2の蓋16は凹陥部8の内周面8b両側と前記面取り斜面15aとの間の隙間に入り込んで内周面8b両側のガイドを受けるスライド脚16aを有したものとしている。第2の蓋16も凹陥部8の内周面8bと対向する周縁部上面に面取り斜面16cを形成してある。
【0022】
第1、第2の蓋15、16は双方が閉じられたときに対向縁15b、16bどうしが重なり合い、第1の蓋15の対向縁15bの上面に、第2の蓋16の対向縁16bの下面の近傍まで立ち上がる防水突条15cを設けてある。図に示すものは防水突条15cの上端が第2の蓋16の下面に摺接するようにしてある。
【0023】
第1の投入口11における第2の投入口12側の口縁11aは、閉じ位置にある第1の蓋15の対向縁15bよりも第2の投入口12の側に位置するように形成している。15d、16dは第1、第2の蓋15、16に設けられた開閉用の手掛かり部である。
【0024】
第1、第2の蓋15、16はアルミニウム製であって、表面にフッソコーティングを施すなどして撥水処理している。合成樹脂製のものに同様な加工を施したり、あるいは金属板で覆ってこれに撥水処理を行ってもよい。撥水処理は第1、第2の蓋15、16の少なくとも上面に施せばよい。
【0025】
第1のごみ容器13にはドレン配管口52が設けられ、第1のごみ容器13内には着脱できるごみ袋26が設けられるようになっている。本実施の形態ではごみ袋26は使い捨ての樹脂製のごみ袋を用いるようにしてある。
【0026】
さらに、第1、第2のごみ容器13、14には内部空気を吸引する吸引手段27を接続してある。
【0027】
以上のような構成では、第1の蓋15と第2の蓋16とは互いに異なった高さで移動して、第1の蓋15が第1の投入口11を開閉し、第2の蓋16が第2の投入口12を開閉することが、互いの干渉なく個別に行え、第1、第2の投入口11、12からそれらに接続する第1、第2のごみ容器13、14にごみを自由に投入することができるし、第1、第2の投入口11、12の双方を閉じた状態として、内部が外観されない体裁のよい状態にしておけるし、臭気の発散をも幾分防止することができる。
【0028】
第2の蓋16は、凹陥部8の開口縁8a上に載っているので、この上に水がこぼれたり、隣接する水槽3での洗い水や濯ぎ水、あるいは第1の投入口11部を生ごみ用としてこれを洗浄するときの洗浄水が及んだりしても、これらの水は第2の蓋16の周りに流れる。
【0029】
このため、凹陥部8の第2の投入口12が設けられている部分に水が流れ落ちるようなことを防止するし、凹陥部8の第1の投入口12が設けられている側に流れ落ちても、第1の投入口11が洗浄等のために開いているとこれにスムーズに流れ込むので問題はなく、第1の投入口11が閉じていて第1の蓋15の上に水が流れ落ちることになっても、これを第1の蓋15と凹陥部8との間の隙間を通じて第1の投入口11に流れ込むのでこれも問題はない。
【0030】
従って、第2の投入口12を乾燥ごみ用としてもこれに水が及んで乾燥ごみ収納領域に侵入する問題を解消することができる。
【0031】
また、第1の蓋15の凹陥部8の内周面8bと対向する周縁部の上面に形成された面取り斜面15aは、凹陥部8の内周面8bとの間に水溜め部31を形成し、第1の蓋15の上に及んでこれの周りへ無秩序に流れようとする水を前記水溜め部31に受入れながら水の表面張力を利用して一旦捕集し、この捕集部分から第1の蓋15と凹陥部8との間の隙間を通じて第1の投入口11部へ浸透し流れ込むようにするので、第1の蓋15の上に比較的多量の水が流れ落ちてもこれが第2の投入口12の部分に及ぶのを防止することができる。
【0032】
しかも、水溜め部31に適度に溜まる水は第1の蓋15と凹陥部8との間の隙間から生ごみが投入される第2のごみ容器13からの臭気が外部に漏れるのを防止するシーリング機能をも発揮する。
【0033】
また、第2の蓋16はこれに設けたスライド脚16aが、凹陥部8の内周面8b両側と前記面取り斜面15aとの間の水溜め部31となる隙間に入り込んで凹陥部8の内周面8b両側のガイドを受けるので、第1、第2の蓋15、16の相互間に隙間を設けないか隙間を小さくしたかさ低い構造にて第1の蓋15との干渉なく安定してスライドし第2の投入口12を開閉できるようにすることができる。
【0034】
また第1の蓋15は面取り斜面15aが形成された部分よりも下の部分で凹陥部8の内周面8b両側と接触してガイドを受け凹陥部内で安定してスライドし開閉できるようにもすることができる。
【0035】
また、第1、第2の蓋15、16の双方が閉じられたときに対向縁15b、16bどうしが重なり合って、双方の間から水が直接に凹陥部8に侵入して第2の投入口12に及ぶようなことを阻止できるのは勿論、第1の蓋15の対向縁15bの上面に形成した防水突条15cが、第2の蓋16の対向縁16bの下面まで立ち上がっていることによって、第1の蓋15の上にこぼれ落ちた水が、第2の蓋16の側に流れてこれとの間から第2の投入口12の側に侵入するのをせき止めるので、第1の蓋15の側から第2の投入口12の側に水が及ぶのを確実に防止することができる。
【0036】
また、上記したように、第1の投入口11の第2の投入口12側の口縁11aが、閉じ位置にある第1の蓋15の対向縁15bよりも第2の投入口12の側に位置しているので、第1の蓋15の上に流れ落ちた水が第2の投入口12の側の対向縁15bにまで流れて落ちるようなことがあっても、この落下位置に第1の投入口11が開口してそれを受入れることになり、これによって第2の投入口12に水が流れ込むようなことをさらに確実に防止することができる。
【0037】
第1、第2の蓋15、16の少なくとも上面が撥水処理されていることによっては、これらにこぼれ落ちる水を弾いて周囲へスムーズに流れ落ちるようにするので、いつまでも溜まっているようなことがなくなる。第2の蓋16も中間凹陥面7への水の流れをよくするために面取り斜面16cが設けられている。
【0038】
また、前記のように凹陥部8が、ワークトップ2aと水槽3部との間に設けられた浅い中間凹陥面7に設けられているので、凹陥部8の開口縁8a上に載っている第2の蓋16の上から周りに落ちる水の大半は前記中間凹陥面7に流れ落ちるが、この水は中間凹陥面7よりも高いワークトップ2aに及ぶことはなく、中間凹陥面7よりも低い水槽3や、前記したように凹陥部8の第1の蓋15の上に流れる。
【0039】
従って、ワークトップ2aを汚したり、濡らしたりするようなことを回避できるし、多量の水がこぼれ落ちた場合でも大半が水槽3へ流れ込むので、水が多量なことによって第2の投入口12に及ぶようなことを防止しやすくなる。
【0040】
第1のごみ容器13にはドレン配管口52があって排水できるので、生ごみの水気を切って流し去ることができるし、第1の投入口11および第1のごみ容器13を洗浄することもできるので、清潔に保ちやすい。しかも、第1、第2の投入口11、12の上方にこぼれ落ちる水を第1の投入口11に導いても、これが溜まって問題になるようなことを回避することができる。
【0041】
第1のごみ容器13内に使い捨てのごみ袋26が着脱できるように設けられるので、ごみ袋26の上方からの出し入れによって第1の投入口11から第1のごみ容器13に投入される生ごみ等を、第1の投入口11の上方から取出し処理することができ、ワークトップ2aの下の流し台1内で第1のごみ容器13を着脱する場合に生じ勝ちな、生ごみやこれから落ちる汚水で流し台1内を汚すようなことを回避できるし、生ごみを少量ずつ作業性よく処理するのに便利である。特にごみ袋26が使い捨ての安価な袋であるので取り出した生ごみと一緒に廃棄して問題はなくさらに便利である。
【0042】
さらに、本実施の形態では第1、第2のごみ容器13、14内の空気を、これらに接続された吸引手段27によって吸引し、第1、第2のごみ容器13、14内のごみから発散する臭気を内部空気とともに排除するので、これら臭気が流し台1の外まわりに発散するのを、第1、第2の蓋15、16が閉じられるだけの場合に比し、十分に防止することができる。
【0043】
第1、第2の投入口11、12の並び方は特に限定されないが、本実施の形態におけるように前後に並設されていると、第2のごみ容器14はかさ高い乾燥ごみ用に大きく形成されても、これを流し台1の収納部5の奥行き空間を利用し、収納部5の前面から出し入れできるように設置して体裁よく使用されるようにすることができる。この際第2の容器14は生ごみ用となる第1のごみ容器13の手前に位置するので、前記収納部5の前面からの出し入れに好都合となる。
【0044】
また、第1の投入口11が第2の投入口12の後方に位置することにより、ワークトップ2aと中間凹陥面7に着脱およびスライドできるように載置される図示しない水切板とにまな板を跨がらせるなどして、第2の投入口12の上にまな板を置き、この上で調理の下ごしらえを行いながら生じる生ごみ、例えば魚の臓物等を、その都度、まな板の上からこれの後方に位置する第1の投入口11に直接投入して処理すると言ったことができ好適である。
【0045】
第2のごみ容器14が収納部5の奥行き空間を十分に有効利用できるように、生ごみ用の第1のごみ容器13は、生ごみが比較的かさ低く、しかも頻繁に取り出して処理されることを考えて、比較的浅い小さなものとし、これの下の空間をも第2のごみ容器14の収納スペースとして利用するようにしてある。
【0046】
ところで、本実施の形態の流し台1は、ワークトップ板2を除き、図2に太枠で囲って示したシンク材ブロックA、シンク材ブロックAの下に設置される収納庫ブロックB、シンク材ブロックAに装着される投入口ブロックC、および投入口ブロックCの下に接続されるごみ容器ブロックDで構成されている。
【0047】
従来の場合同様にキッチンの床面および壁面を利用して収納庫ブロックBが固設され、この収納庫ブロックBを利用してワークトップ板2およびシンク材ブロックAが相互間をシールされた状態で支持し取付けられる。
【0048】
シンク材ブロックAをなすシンク部材6には、図4に示すように投入口ブロックCおよびごみ容器ブロックDを取付けるごみ処理用開口32が設けられている。このごみ処理用開口32の口縁上面には投入口ブロックCを当てがい、口縁下面にはごみ容器ブロックDを当てがい、双方を図8、図14、図15に示すように、ねじ部材としてのボルト33にてごみ容器ブロックDの側から投入口ブロックCに螺合して結合することによって、ごみ処理用開口32の口縁部にこれを投入口ブロックCとごみ容器ブロックDとで挟み付けるようにして取付けてある。
【0049】
これにより、ごみ容器ブロックDはワークトップ2aのごみ処理用開口32の口縁の下部に当てがわれて、ワークトップ2aの下に第1、第2のごみ容器13、14を位置させるので、第2のごみ容器14のようにワークトップ2aの下の収納部5の空間を利用して大きなものでも、ワークトップ2a上で他の邪魔になったり、不体裁になったりしないで設けることができる。
【0050】
特に、ワークトップ2aのごみ処理用開口32の口縁の上部に当てがったごみ投入口11、12を有した投入口ブロックCと、前記口縁の下部に当てがった第1、第2のごみ投入口11、12に通じる第1、第2のごみ容器13、14を備えたごみ容器ブロックDとを、ごみ容器ブロックDの側から投入口ブロックCにボルト33を螺合して結合するので、投入口ブロクCとごみ容器ブロックDとが、共にごみ処理用開口32の口縁を共通の基準として取付けられ一体化されるので、流し台1の組み立て精度のばらつきは勿論、作業者の個人差や作業のばらつきの影響もなく高精度に一体化できる。しかも、投入口ブロックCに下方から螺合するボルト33は投入口ブロックCの上面に露出しないので、ねじ止め部を隠したり、飾ったりするような部材も不要であるので、必要な部品点数が少なくて体裁のよいものとすることができる。
【0051】
この取付け作業がさらに容易なように、ごみ容器ブロックDの本体41の上端のごみ処理用開口32の口縁下面に当てがうフランジ41a部の相対向し合う前後の各辺の左右に仮止め金具42、42および43、43を設けてある。一辺側の左右仮止め金具42、42は本体41の上端部にねじ44によって固定され、他辺側の左右の仮止め金具43、43は前記相対向する方向である前後に移動できるようにねじ45によって取付けられている。
【0052】
これらを利用した仮止め手順は、本体41をごみ処理用開口32の口縁下面に当てがって、固定側の仮止め金具42、42の係合爪42a、42aを、ごみ処理用開口32の口縁後部に引っ掛けて本体41の後部を仮支持し、次いで、可動側の仮止め金具43、43を後退位置にしておいて、これを本体41の前部側を持ち上げることによりごみ処理用開口32の下方から上方へ抜けさせ、この後仮止め金具43、43を前方へ移動させることにより、これの係合爪43a、43aをごみ処理用開口32の口縁前部に引っ掛けて本体41の前部を仮支持する。
【0053】
仮止め金具43、43による仮支持が安定するように、仮止め金具43の取付け基板43bの一部に設けた下向きの弾性凸部43cが、仮止め金具取付け面に形成した係合凹部41bに弾性係合して、前記仮支持位置によく保持され、不用意に後退しないようにしてある。
【0054】
仮止め金具43、43は後退位置にも安定しないと、本体41の前部の仮支持作業の際に仮止め金具43、43がごみ処理用開口32の口縁に干渉したりするので、後退位置にも別の係止凹部41cに弾性凸部43cが弾性係合して安定するようにしてある。
【0055】
これによって、ごみ容器ブロックDをワークトップ2aのごみ処理用開口32の口縁下部に当てがうのに、ごみ容器ブロックDをごみ処理用開口32に仮止めして脱落しないようにすることができ、ごみ処理用開口32の口縁上部に当てがった投入口ブロックCと結合する作業の際にごみ容器ブロックDを支えておかなくてもよくなり、作業性が向上する。
【0056】
投入口ブロックCは図3に示すように、第1、第2の蓋15、16、およびこれらを保持する凹陥部8および開口縁8aと、第1、第2の投入口11、12とを有する口部材46とで構成され、口部材46のフランジ46aがごみ処理用開口32の口縁上面に載り、本体41側のフランジ41a部まわりで下方から上方に貫通するようにした6本のボルト33を、フランジ46aのまわりでこれの下方に突出するように一体形成された連結脚46bに螺合させることにより、ボルト33の締結フランジ面33aとの間でばね部材72を介して締結して、口部材46と本体41とを双方のフランジ46a、41a間にシンク部材6のごみ処理用開口32の口縁を挟み付ける状態で結合するようにしてある。ばね部材72は皿ばねに代えたりすることができるし、特に必要ではない。ボルト33の下端操作部33bは本体41の下に臨出し、下方よりボックススパナ等の工具を用いて締結操作できるようにしてある。
【0057】
しかし、操作部33bの形式は自由であり場合によっては手操作できるものでもよい。また、必ずしも本体41の下に臨出していなくてもよく、本体41まわりから操作できればよい。
【0058】
ここで、フランジ部46aは図8、図10に示すようにこれの上面で凹陥部8の開口縁8aを形成し、この開口縁8aが前記した中間凹陥面7に対してS4の段差を持つようにしている。これによって、第2の蓋16から中間凹陥面7に落ちる水は凹陥部8に戻ることはなく、その全てが水槽3に流れ落ちるようにすることができる。
【0059】
なお、フランジ46aの下面にはシンク部材6のごみ処理用開口32の口縁上面との間をシールするシール部材47と、フランジ41aの上面に設けた環状の内側シール壁41eとの間をシールするシール部材48とを保持する保持溝46e、46fが設けられ、フランジ41aには保持溝46eと対向する外側環状壁41cが形成され、シンク部材6のごみ処理用開口32の口縁とフランジ部46aとの間のシール部材47によるシール部をバックアップするようにしてある。
【0060】
本体41は合成樹脂製であって、図3に示すようにフランジ部41aに開口する第2のごみ容器14、および第2の投入口12と第2のごみ容器14との連絡路51とが一体に形成され、第1のごみ容器13の底部に設けたドレン配管口52は図8に示すように本体41の側方に臨出しており、この臨出部にドレン配管53が接続されるようにしてある。
【0061】
本体41の下端には合成樹脂製の底板54がねじ55で取付けられ、この底板54の左右両側には図12〜図15に示すように第2のごみ容器14を流し台1の収納部5の前部から出し入れできるようにするレール部材56、56がねじ70により取り付けて設けられている。
【0062】
底板54には図8、図12に示すように連絡路51との間をシール部材57によりシールして接続された開口58を有し、この開口58を囲う領域に下向きの矩形なシール部材59が設けられている。このシール部材59は第2のごみ容器14の上端開口14aに対応した形状および大きさを有している。
【0063】
ここでレール部材56、56は、図12、図13に示すように第2のごみ容器14の左右両側に設けたフランジ部14dを受けてこれを出し入れできるように案内するL型のガイドレール56a、56aを有している。しかし、ガイドレール56aの後端部には、第2のごみ容器14を挿入する最終段階で、フランジ部14dの上向き斜面部14eが乗り上げるガイドローラ61が設けられ、以降これを上方に持ち上げて第2のごみ容器14の後部側をシール部材59の後部へ下方より押しつけるようにしている。もっとも、ガイドローラ61は回転しなくても滑りよく同様な案内ができればよい。
【0064】
このように、ごみ容器ブロックDは第2のごみ容器14を着脱できるように保持するので、ワークトップ2aの下で出し入れして低い位置で容易に取り扱えて収容したごみの処理に便利であり、したがって大容量のものとしても不便はなく、かさ高く多量に発生する乾燥ごみを収容するのに便利であるし、ワークトップ2aの下の収納部5の空間を利用してワークトップ2a上での他のものの邪魔になったり、不体裁になったりするようなことなく設けられる利点がある。しかも、ごみ容器ブロックDに備える第2のごみ容器14を着脱できるようにするのにも、投入口ブロックCとごみ容器ブロックDとの位置関係が前記のように正確であるので、双方間に隙間ができて臭気漏れを起こしたり、過剰に接触し合って着脱作業が困難になったりするようなことが回避される。
【0065】
しかも、ごみ容器ブロックDが第2のごみ容器14をワークトップ2a下の収納部4の前部から出し入れできるようにガイドレール56a、56aで保持して、着脱できるようにするので、大容量の第2のごみ容器14でも着脱作業がガイドレール56a、56aの案内によって楽に行える。
【0066】
また、ごみ容器ブロックDは今1つの第1のごみ容器13を一体に備え、投入口ブロックCの今1つの第1の投入口11に通じるようにしていて、第1のごみ容器13は収容したごみをワークトップ2aの上面からごみを取り出すようにして、ワークトップ2a下で着脱できる第2のごみ容器14を乾燥ごみ用に、また一体の第1のごみ容器13を少量で頻繁に廃棄される生ごみ用にすると云ったように、ごみの種類に応じて最適なように使い分けられる利点がある。
【0067】
特にこの場合、ごみ容器ブロックDの第2のごみ容器14を出し入れできるように支持するガイドレール56a、56aが、ごみ容器ブロックDに設けた着脱する第2のごみ容器14と投入口ブロックCの対応する第2の投入口12との連絡路51を利用して、ごみ容器ブロックDに一体の第1のごみ容器13よりも下の位置で第2のごみ容器14を案内支持するので、この第2のごみ容器14を前記第1のごみ容器13に邪魔されないでワークトップ2a下の収納部5の空間一杯を利用する大きさにすることができ、乾燥ごみを収容するのに適したものとなる。
【0068】
一方、第2のごみ容器14の前部には、図12に示すように基部を軸62により起伏できるように支持された操作レバー63と、この操作レバー63の途中部分に基部を軸64で枢支されたフック65とを持った引きつけ機能を持ったバックル66が設けられ、第2のごみ容器14が最終位置まで挿入された時点で、操作レバー63を一旦上方の側に反転させることによってフック65を持ち上げておき、次いでフック65を底板54の前部に一体形成された係合部67に係合させた後、操作レバー63を下向きに反転させてフック65を下方に引き下げると、操作レバー63が係合部67に係合したフック65を介して第2のごみ容器14の前部を持ち上げてシール部材59の前部に下方より押しつけ、第2のごみ容器14の口縁14fが全周でシール部材59に圧着し、開口58、連絡路51に接続する。
【0069】
そして前記第2のごみ容器14のシール部材59への押付けによるシール部材59の戻り反力が操作レバー63を下方への反転位置に安定させる力となるようにしてあり、したがって、操作レバー63を一旦下方に反転させて第2のごみ容器14を装着した以降、不用意にこれが解除されることはなく、第2のごみ容器14の接続を解除するには操作レバー63を人が操作してフック65の係合部67との係合を外さないと達成されない。
【0070】
接続が解除されると、第2のごみ容器14はフランジ部14dfガイドレール56aで受けられているだけであるので、難なく引き出せる。この第2のごみ容器14を挿入したり引き出したりするのに、前記バックル66を設ける部分が第2のごみ容器14の前面から一部が浮いて手掛かりを形成する手掛かり部68としてある。
【0071】
シール部材59の後部の表面にはポリエチレンテレフタレートや、ポリカーボネートと云った滑りのよい樹脂フィルム71を貼り合わせ、第2のごみ容器14が挿入の最終段階でシール部材59に押付けられながら最終挿入位置まで摺接するときの摩擦を軽減するようにしてある。
【0072】
第2のごみ容器14内にも樹脂袋を装着してこれを着脱するように取り扱うのが、第2のごみ容器14の汚れ防止や投入される乾燥ごみの取扱に便利である。
樹脂袋はこれの口部を第2のごみ容器14の口縁と、この口縁に装着する図8に示すような枠部材135との間に挟みつけて安定させるか、ごみ袋26のように樹脂袋の口を枠部材に巻きつけた状態にして、第2のごみ容器14の口部内周に設けられる段部に載置するような方式とすることもできる。
【0073】
口部材46には図3、図8〜図11に示すようにほぼ四角形な筒状で下向きに突出する第1、第2の投入口11、12が一体形成され、第1の投入口11は本体41のフランジ部41aの上面に開口する第1のごみ容器13の口部13aに上方から嵌まり合って双方が連続し、第2の投入口12も本体41のフランジ部41aに開口する連絡路51の開口51aに上方から嵌まり合って双方が連続するようになっている。
【0074】
したがって、第1の投入口11に投入される生ごみ等は直接第1のごみ容器13内に収容されるし、第2の投入口12に投入される乾燥ごみ等は連絡路51および開口58を介して第2のごみ容器14内に収容される。
【0075】
ごみ袋26は樹脂フィルムからなるごみ袋を採用しているのに対応して、図11に示すようにごみ袋26の口部26aを止め枠81に巻付けた状態で第1のごみ容器13の口部の第1の投入口11の直ぐ下に形成した袋口装着部としての上向き段部82へ着脱できるように装着するようにしてある。さらに、第1の投入口11の開口部に設けた口縁段部11eに外周部で着脱できるように上方から嵌め付けた投入口ガイド83を有し、この投入口ガイド83には上向き段部82に装着される袋口26aの内側部分にまで延びるガイド筒83bと、このガイド筒83bの下部の外側に前記上向き段部82に装着される袋口26aを内側から押さえる袋口押さえ83aとを設けてあり、第2の投入口12の側とこれとは反対の側での、前記袋口押え83aおよびガイド筒83bの下端部との間に、吸引手段27による第1のごみ容器11の内部空気吸引のための通気路84a、84bを形成してある。
【0076】
このように、ごみ投入口11に嵌め付けられた投入口ガイド83は、上向き段部82に装着される袋口26aの内側部分にまで延びるガイド筒83bによって、第1のごみ投入口11に投入されるごみを第1のごみ容器13に装着されたごみ袋26の袋口26aの内側にまで案内するので、投入されるごみが袋口26a部に引っ掛かって中に入り切らず、袋口26a部に堆積して取出し時にこぼれ落ちたり、このように引っ掛かった生ごみや、袋口26aの内面に触れる生ごみやこれの水気によって袋口26aの内面が汚れ、ごみ袋を取り出した後にこれの口を閉じる作業者の手が汚れたり、閉じ部よりも外側になった生ごみやこれの水気が周りに落ちたり、他に触れてそれを汚したりするような不都合を解消することができる。
【0077】
また、投入口ガイド83のガイド筒83bの下部の外側に設けた袋口押さえ83aが、第1のごみ容器13の上向き段部82に装着される袋口26aを内側から押さえるとともに、ガイド筒83bと袋口押さえ83aとの間に形成した通気路84a、84bを通じて吸引手段27が第1のごみ容器13内の空気を吸引排気するので、実際にごみを収容するごみ袋26内の空気をごみ袋26の着脱構造の影響なしに吸引排気できるとともに、この吸引の影響も含め袋口26a部が内側に浮き上がるようなことは、前記押さえ構造によって確実に防止されて、袋口26a部が前記気通路84a、84bを塞ぐようなことがないので吸引排気の安定を図ることができるし、袋口部がガイド筒よりも内側に張り出して投入される生ごみやこれの水気に触れて汚れるようなことも確実に回避することができる。
【0078】
第2の投入口12では、連絡路51との嵌め合わせ部における連絡路51の第1のごみ容器13の側に形成した図3、図19に示すような凹部51bによって、吸引手段27による第2のごみ容器14の内部空気吸引のための通路85が形成されている。
【0079】
通気路84aおよび85は第1、第2のごみ容器13、14からの吸引手段27による吸気路であって、第1のごみ容器13と連絡路51とを形成している部分の間の通路86を介して、第1、第2のごみ容器13、14が本体41の側面に設けられた吸気ダクト87に繋がり、さらに本体41の後面に設けられた排気ファン88に接続されている。排気ファン88からは本体41の他の側面に延びる排気ダクト89が接続されている。
【0080】
これによって、第1、第2の投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14は、前記のように主として生ごみを収容するものと、主として乾燥ごみを収容するものとに並設されて、2種類のごみを区分けして収容することができ、それぞれに適した収容状態が得られる。しかも、2組の第1、第2の投入口および第1、第2のごみ容器13、14があっても、各ごみ容器13、14が相互に連通されて1つの吸引手段27を共用して内部空気が吸引排気されるので、特に構造が複雑化せずに2組の第1、第2の投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14の双方につき吸引排気による臭気の周りへの発散を防止することができる。
【0081】
しかも、吸引手段27の排気ファン88等がごみ容器ブロックDの特に本体41まわりに装備されているので、吸引手段27を設けるための特別な部材が不要でその分だけ構造が簡単なものとなっている。また、ボルト33が前記吸引排気の通路や第1、第2のごみ容器13、14に連続する部分を貫通する箇所には、図8に示すようにシール部材151を設けて、ここでの吸引漏れや臭気の漏れが発生しないようにする。
【0082】
また、通路84bは外気の導入通路であって本体41の後面に設けられた外気導入口92に接続され、第2のごみ容器14の外気導入路93は前記底板54に設けられている。これら外気導入口92、93は本体41の後面に取り付けた電磁弁ユニット96を経由する外気導入路94に接続される。排気ダクト89もまた電磁弁ユニット96を経由する排気路95に接続されている。
【0083】
第2のごみ投入口12に、第2のごみ容器14が装着されていないのに気づかず、ごみを投入することが考えられ、流し台1の内部を汚損してしまう嫌いがある。
【0084】
そこで、第2のごみ容器14の装着を、第2のごみ投入口12との間に、図示しないマグネットと、リードスイッチとによる検出手段を設け、第2のごみ投入口12側のリードスイッチが、第2のごみ容器14側のマグネットの存在を検出しない間は、図1に示すように流し台1のワークトップ2a前部に設けた電装部125の表示部に、この旨を表示したり、ブザーを作動させて、警告するようにするのが好適である。
【0085】
なお、吸引ファン88によって、第1、第2のごみ投入口11、12およびこれらに嵌め付けられ、また接続される第1、第2のごみ容器13、14内に、外気を吸込みながら、第1、第2のごみ投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14内の空気を吸引排気するが、前記外気の導入経路の途中にオゾン発生器を設け、内部空気の吸引排気の際に第1、第2のごみ投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14内にオゾンを供給できるようにすると、第1、第2のごみ容器13、14内のごみ、特に生ごみの腐敗をオゾンにて抑制するとともに生ごみから発生する臭気成分をオゾンにて分解し消臭することができる。吸引排気によっては、第1、第2のごみ容器13、14やこれに通じる第1、第2のごみ投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14の内部空間に漂い充満する空気、およびごみの間に捕捉され、また停滞している空気を強制排気することにより、隅々までの臭気を空気と排出し除去することができる。
【0086】
本実施の形態では、この排気を水槽3からの排水路111に向けて行い、排水路111が繋がっている升112を経て大気に発散させるか、下水道113中に発散されるようにしている。水槽3の排水口24の下には排水路111をU字条に屈曲させたトラップ114が設けられるので、前記排出空気がこれに含む臭気成分とともに排水路111を通じて水槽3に上がることはない。
【0087】
図18はこのような強制排気と、前記第1ごみ投入口11に接続した第1のごみ容器13からのドレン配管53の排水路111への接続との各経路を模式的に示している。
【0088】
この図で明らかなように、排気ファン88は第1、第2のごみ容器13、14からの排気ダクト89の途中に設けられ、第1、第2のごみ容器13、14への吸気ダクト87を通じた第1、第2のごみ容器13、14への吸気を伴って強制排気を行う。
【0089】
そして、排気ダクト89と吸気ダクト87とはソレノイド115によって同時に作動される排気弁116、吸気弁117によって排気ファン88のオン、オフに連動して開閉され、前記吸気方式の排気が行えるようにしている。
【0090】
排気ダクト89および吸気ダクト87の排気弁116、吸気弁117は、吸気ダクト87が通じている第1、第2のごみ容器13、14および排気ダクト89、下水道113内の臭気が流し台1側に逆流しないためのものである。
【0091】
なお、排気弁116、吸気弁117は樹脂製の1つの弁ボックスに内装してある。排気ファン88のオフとともに排気弁116、吸気弁117を閉じると、排気ファン88の惰性回転による影響で、排気ファン88の出口と排気弁116との間の圧力が上昇して弁ボックス等の組合せ面から臭気が漏れ出す嫌いがあるので、排気弁116、吸気弁117は排気ファン88をオフした後、排気ファン88が惰性回転を終えて停止するまでの時間だけ遅延して閉じるのが好適である。
【0092】
水槽3は排水路111、排気ダクト89および排気弁116等と連通しており、排水路111の詰まりがあると、排気ダクト89、排気弁116の側に逆流する恐れがある。そこで、これを回避するのに排気ダクト89の排水路111から排気弁116に至るまでの途中を図18に示すように水槽3の少なくとも底部よりも上の位置を迂回しかつ拡張室131aとなったリザーバタンク131を設けてある。
【0093】
これにより、排気弁116や排気ファン88等の機器が逆流水に浸ってしまうようなことを回避することができる。また、排水路111が詰まったような場合に、水槽3の排水口24ではラバーカップ132によって圧縮空気が送り込まれるようなことがある。この際、送り込まれる圧縮空気によって排水路111の詰まりが解消されないとき、前記圧縮空気によって加圧された排水路111内の水が多量に逆流することが考えられる。しかし、この場合でも逆流する多量の水は前記リザーバタンク131にまで流れ込んで溜められ、その先への逆流が阻止されるので、前記同様に排気弁116や排気ファン88等の機器が逆流水に浸ってしまうようなことを回避することができる。
【0094】
前記のように一部からの吸気を伴った排気は、第1、第2のごみ投入口11、12の一方が少しでも開かれているときには、これを十分に働かせるのが好適であり、臭気が開口部からキッチン内に発散しようとするのを、第1、第2のごみ投入口11、12の開口部からキッチン内の空気を吸引しながら排気ダクト89へ強制排気して、キッチン内に臭気が発散するようなことを確実に防止することができる。
【0095】
第1、第2のごみ投入口11、12の双方が閉じられているときは、強制排気を弱めて行うか、間欠的に行うかして負荷を少なくするのがよく、場合によっては間欠作動でしかも低速としてもよい。場合によっては強制排気を停止しておくこともできる。
【0096】
このような制御のために、第1、第2の蓋15、16の開閉を、図3等に示すようにこれら第1、第2の蓋15、16に設けたマグネット121、122と第1、第2のごみ投入口11、12の内側に設けたリードスイッチ123、124とによって、第1、第2の蓋15、16の開閉を検出できるようにしてある。
【0097】
また、これによる第1、第2の蓋15、16の一方でも所定時間以上開かれている場合は、第1、第2の蓋15、16が不用意に開いているか、閉め忘れと判断して、前記電装部125の表示部にて警告を行うのがよい。
【0098】
もっとも、前記第1、第2のごみ容器13、14が装着されていないことの警告と、第1、第2の蓋15、16の閉め忘れの警告の表示とは異ならせるのが好適であり、文字表示や絵での表示によって個別化できる。
【0099】
さらに、前記電送部125は、前記各動作部材を制御する制御回路を内蔵しており、これの正面には図1等に示すように、電源スイッチ126と、ごみ容器ブロックDが収容された収納部5の扉4の開閉を検知する反射型のセンサ127が設けられ、反射型のセンサ127が扉4が開かれたことを検出したとき、吸引手段27を高速で連続的に働かせて、第1、第2の投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14の内部空気の強制排気を強力に行い、第2の容器14が外されたときのキンチン内への臭気の発散を十分に抑えられるようにしてある。
【0100】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、作業台の下にごみ容器が位置して、作業台の下の収納部の空間を利用して大きなものでも、作業台上で他の邪魔になったり、不体裁になったりしないで設けることができ、特に、投入口ブロクとごみ容器ブロックとが、共にごみ処理用開口の口縁を共通の基準として結合され取付けられて、作業台の組み立て精度のばらつきは勿論、作業者の個人差や作業のばらつきの影響もなく高精度に一体化できる。しかも、前記結合を行うねじ部材は投入口ブロックの上面に露出しないので、ねじ止め部を隠したり、飾ったりするような部材も不要であるので、必要な部品点数が少なくて体裁のよいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキッチンの作業台構造の1つの実施の形態を採用したキッチンの流し台の斜視図である。
【図2】図1の流し台構造の大きなブロック分け構成を示す斜視図である。
【図3】図1の流し台の第1、第2のごみ投入口部の分解斜視図である。
【図4】図1の流し台のシンク部材の一部を示す平面図である。
【図5】第1の蓋の平面図、左右両側面図および断面図である。
【図6】第2の蓋の平面図、側面図および断面図である。
【図7】図2のごみ容器ブロックに備える本体の平面図である。
【図8】図2の投入口ブロックとごみ容器ブロックとの結合構造を示す断面図である。
【図9】第1、第2の投入口部の断面図である。
【図10】第2の投入口部の断面図である。
【図11】第1の投入口部の断面図である。
【図12】ごみ容器ブロックの本体への第2のごみ容器の接続構造を示す断面図である。
【図13】図12の正面図である。
【図14】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す左側面図である。
【図15】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す右側面図である。
【図16】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す正面図である。
【図17】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す平面図である。
【図18】吸引手段の全体構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 作業台
2a ワークトップ
11 第1の投入口
12 第2の投入口
13 第1のごみ容器
14 第2のごみ容器
27 吸引手段
32 ごみ処理用開口
33 ボルト
42、43 仮止め金具
84a、84b 通気路
85、86 通路
88 排気ファン
87 吸気ダクト
89 排気ダクト
C 投入口ブロック
D ごみ容器ブロック
【産業上の利用分野】
本発明はキッチンの流し台で代表される各種作業台構造に関し、例えば家庭の台所にて調理および調理の準備作業、調理器類および食器類の洗浄作業、ごみ処理作業、その他の作業と云った各種作業を行う作業台としてのキッチンの作業台構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭の台所では、キッチンに設けられる流し台で代表される各種作業台では、包装の解体や調理の下拵え等の各種作業上、包装材を主体とする水気のない各種の乾燥ごみや、水気のある生ごみが生じる。
【0003】
従来、生ごみは水気があり流し台外で処理し難く、流し台の水槽底部の排水口に設けられるごみ収納器付きのトラップで受けたり、水槽内のコーナー部等に置いたごみ収納器に収容したりしている。しかし、これでは生ごみの収容状態が外観されるので不体裁である。
【0004】
一方、実公平5−27561号公報は水槽の横に小さなシンクを設けて、これに蓋付きの生ごみ容器と洗い具容器とを嵌め置き、生ごみを生ごみ容器に収容し、洗い具を洗い具容器に収容して、それぞれに蓋をしておくようにしたものを開示している。
【0005】
このようにすると、生ごみを収容した状態が外観されず、廃棄するまで体裁よく収容しておける。
【0006】
一方、乾燥ごみは、かさ高く量も多いので、水気がなく流し台外にて処理できることを利用して流し台近くに一般のごみ容器を置き、これに乾燥ごみを収容するようにしている。この乾燥ごみ容器も蓋付きのものがあり、体裁よくごみを収容しておける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、流し台の水槽の一部に置いたり、上方から着脱できるように嵌め付けたりしたごみ容器では、これが大きいとワークトップの上面で邪魔になったり、不体裁になったり、着脱等の取扱いが困難になったりする。このため小型のものにならざるを得ない。
【0008】
したがって、発生が少なく頻繁に処理される生ごみには向いているが、かさ高く多量に発生する乾燥ごみには不向きである。
【0009】
そこで本出願人は、流し台のワークトップに投入口を持つが、ワークトップの下から投入口に着脱できるように支持するごみ容器を設けて、大容量のものでもワークトップ下の収納部の空間を利用して、ワークトップ上で他の邪魔をしたり、不体裁になったりせずに設けて、かさ高く多量に発生する乾燥ごみでも十分に収納でき、しかも、収納したごみを取出し排気するのにごみ容器を収納部から引き出して低い位置にて容易に取扱い処理できるようにしたキッチンの流し台構造を先に提案している。
【0010】
ところが、ワークトップ下の収納部の底部に容器を出し入れし、また投入口に接続したり、この接続を解除したりする機構を支持するのでは、この底部と投入口が設けられるワークトップとの位置関係が、現場によってばらつき、ごみ容器を精度よく支持できず、投入口との間に隙間ができて臭いが漏れたり、投入口に過度に接触して出し入れしにくくなったりすることが生じる。
【0011】
本発明は、上記のような問題を解消することを課題とし、投入口ブロックとごみ容器ブロックとをワークトップのごみ処理用開口の口縁を基準として高精度に、かつ少ない必要部品点数で、体裁よく接続できるキッチンの作業台構造を提供することを主たる目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、請求項1の発明は、作業台に設けられたごみ処理用開口部と、前記ごみ処理用開口部に上方からはめ込むごみ投入口を有する投入口ブロックと、前記ごみ処理用開口部に下方からはめ込むごみ容器ブロックとを備え、前記投入口ブロックと前記ごみ容器ブロックは前記ごみ処理用開口部の口縁部を挟み込んで下方からねじ部材により一体化されることを特徴とするものである。請求項2の発明は、請求項1の発明においてさらに、前記ごみ容器ブロックの対向する2辺に仮止め金具を設け、前記仮止め金具は、前記ごみ処理用開口部の口縁に掛かることを特徴とした。
【0013】
【作用】
請求項1の発明の上記構成では、ごみ容器ブロックは作業台のごみ処理用開口の口縁の下方からはめ込み、作業台の下にごみ容器を位置させるので、作業台の下の収納部の空間を利用して大きなものでも、作業台上で他の邪魔になったり、不体裁になったりしないで設けることができる。
【0014】
特に、作業台のごみ処理用開口の口縁の上方からはめこむごみ投入口を有した投入口ブロックと、ごみ処理用開口部に下方からはめ込むごみ容器ブロックとを、ごみ容器ブロックの側から投入口ブロックにねじ部材により一体化するので、投入口ブロクとごみ容器ブロックとが、共にごみ処理用開口の口縁を共通の基準として取付けられ一体化されるので、作業台の組み立て精度のばらつきは勿論、作業者の個人差や作業のばらつきの影響もなく高精度に一体化できる。しかも、投入口ブロックに下方から螺合するねじ部材は投入口ブロックの上面に露出しないので、ねじ止め部を隠したり、飾ったりするような部材も不要であるので、必要な部品点数が少なくて体裁のよいものとすることができる。
【0015】
請求項2の発明の上記構成では、請求項1の発明においてさらに、ごみ容器ブロックを作業台のごみ処理用開口の下方からはめ込むのに、対向する2辺に設けた仮止め金具を前記口縁に引っ掛け、仮止めして脱落しないようにすることができ、ごみ処理用開口の口縁にはめ込んだ投入口ブロックと結合する作業の際にごみ容器ブロックを支えておかなくてもよくなり、作業性が向上する。
【0016】
【実施例】
以下本発明のキッチンの作業台構造の1つの実施の形態について、図を参照しながら説明する。
【0017】
本実施の形態の作業台構造は図1、図2に示しているように、一般家庭のキッチンに設置される流し台1に適用されている。流し台1は、合成石や自然石よりなるワークトップ板2を有し、これの一部に形成した開口2bに水槽3を形成したステンレス製のシンク部材6が下方から当てがわれて、水槽3を持った流し台1のワークトップ2aをなしている。もっとも、ワークトップ2aの全域がシンク部材6と同じ材料で形成されてもよいし、この場合一体構成とすることができる。
【0018】
流し台1の上面には図示しないコンロ等のその他必要なものが設けられる。また、流し台1のワークトップ2aの下には扉4を持った収納部5が設けられるし、必要に応じて魚焼器やガスオーブン、その他の調理具、食器洗い器、食器乾燥機等が設置される。
【0019】
ワークトップ2aには、シンク部材6のワークトップ板2と水槽3との間に設けたワークトップ2aとに浅い段差S2を持った中間凹陥面7を利用して、周りと段差S1を持った凹陥部8が設けられている。しかし、段差S2は省略することもできる。この凹陥部8には主として生ごみを投入する第1の投入口11と、主として乾燥ごみを投入する第2の投入口12とを前後に並設して個別の第1、第2のごみ容器13、14が接続されるようにし、凹陥部8内を第1の投入口11の側と第2の投入口12の側との間でスライドし第1の投入口11を開閉する第1の蓋15と、凹陥部8の開口縁8a上に載り凹陥部8の内周面8b両側のガイドを受けて第2の投入口12側と第1の投入口11側との間で第1の蓋15の上をスライドし第2の投入口12を開閉する第2の蓋16とを備えている。
【0020】
第1、第2の投入口11、12の後部から水槽3の第1、第2の投入口11、12側半部の後方に亘る部分には、中間凹陥面7とワークトップ2aとの間の高さとなるワークトップ2aと段差S3を持った補助中間凹陥面9を形成し、この補助中間凹陥面9に洗剤や洗浄具を有用する小物容器21、22を一体にあるいは着脱できるように設けている。補助中間凹陥面9にはさらに水道の蛇口23が立設されている。24は水槽3の底部の排水口を示している。
【0021】
第1の蓋15は凹陥部8の内周面8bと対向する周縁部の上面に面取り斜面15aを有し、第2の蓋16は凹陥部8の内周面8b両側と前記面取り斜面15aとの間の隙間に入り込んで内周面8b両側のガイドを受けるスライド脚16aを有したものとしている。第2の蓋16も凹陥部8の内周面8bと対向する周縁部上面に面取り斜面16cを形成してある。
【0022】
第1、第2の蓋15、16は双方が閉じられたときに対向縁15b、16bどうしが重なり合い、第1の蓋15の対向縁15bの上面に、第2の蓋16の対向縁16bの下面の近傍まで立ち上がる防水突条15cを設けてある。図に示すものは防水突条15cの上端が第2の蓋16の下面に摺接するようにしてある。
【0023】
第1の投入口11における第2の投入口12側の口縁11aは、閉じ位置にある第1の蓋15の対向縁15bよりも第2の投入口12の側に位置するように形成している。15d、16dは第1、第2の蓋15、16に設けられた開閉用の手掛かり部である。
【0024】
第1、第2の蓋15、16はアルミニウム製であって、表面にフッソコーティングを施すなどして撥水処理している。合成樹脂製のものに同様な加工を施したり、あるいは金属板で覆ってこれに撥水処理を行ってもよい。撥水処理は第1、第2の蓋15、16の少なくとも上面に施せばよい。
【0025】
第1のごみ容器13にはドレン配管口52が設けられ、第1のごみ容器13内には着脱できるごみ袋26が設けられるようになっている。本実施の形態ではごみ袋26は使い捨ての樹脂製のごみ袋を用いるようにしてある。
【0026】
さらに、第1、第2のごみ容器13、14には内部空気を吸引する吸引手段27を接続してある。
【0027】
以上のような構成では、第1の蓋15と第2の蓋16とは互いに異なった高さで移動して、第1の蓋15が第1の投入口11を開閉し、第2の蓋16が第2の投入口12を開閉することが、互いの干渉なく個別に行え、第1、第2の投入口11、12からそれらに接続する第1、第2のごみ容器13、14にごみを自由に投入することができるし、第1、第2の投入口11、12の双方を閉じた状態として、内部が外観されない体裁のよい状態にしておけるし、臭気の発散をも幾分防止することができる。
【0028】
第2の蓋16は、凹陥部8の開口縁8a上に載っているので、この上に水がこぼれたり、隣接する水槽3での洗い水や濯ぎ水、あるいは第1の投入口11部を生ごみ用としてこれを洗浄するときの洗浄水が及んだりしても、これらの水は第2の蓋16の周りに流れる。
【0029】
このため、凹陥部8の第2の投入口12が設けられている部分に水が流れ落ちるようなことを防止するし、凹陥部8の第1の投入口12が設けられている側に流れ落ちても、第1の投入口11が洗浄等のために開いているとこれにスムーズに流れ込むので問題はなく、第1の投入口11が閉じていて第1の蓋15の上に水が流れ落ちることになっても、これを第1の蓋15と凹陥部8との間の隙間を通じて第1の投入口11に流れ込むのでこれも問題はない。
【0030】
従って、第2の投入口12を乾燥ごみ用としてもこれに水が及んで乾燥ごみ収納領域に侵入する問題を解消することができる。
【0031】
また、第1の蓋15の凹陥部8の内周面8bと対向する周縁部の上面に形成された面取り斜面15aは、凹陥部8の内周面8bとの間に水溜め部31を形成し、第1の蓋15の上に及んでこれの周りへ無秩序に流れようとする水を前記水溜め部31に受入れながら水の表面張力を利用して一旦捕集し、この捕集部分から第1の蓋15と凹陥部8との間の隙間を通じて第1の投入口11部へ浸透し流れ込むようにするので、第1の蓋15の上に比較的多量の水が流れ落ちてもこれが第2の投入口12の部分に及ぶのを防止することができる。
【0032】
しかも、水溜め部31に適度に溜まる水は第1の蓋15と凹陥部8との間の隙間から生ごみが投入される第2のごみ容器13からの臭気が外部に漏れるのを防止するシーリング機能をも発揮する。
【0033】
また、第2の蓋16はこれに設けたスライド脚16aが、凹陥部8の内周面8b両側と前記面取り斜面15aとの間の水溜め部31となる隙間に入り込んで凹陥部8の内周面8b両側のガイドを受けるので、第1、第2の蓋15、16の相互間に隙間を設けないか隙間を小さくしたかさ低い構造にて第1の蓋15との干渉なく安定してスライドし第2の投入口12を開閉できるようにすることができる。
【0034】
また第1の蓋15は面取り斜面15aが形成された部分よりも下の部分で凹陥部8の内周面8b両側と接触してガイドを受け凹陥部内で安定してスライドし開閉できるようにもすることができる。
【0035】
また、第1、第2の蓋15、16の双方が閉じられたときに対向縁15b、16bどうしが重なり合って、双方の間から水が直接に凹陥部8に侵入して第2の投入口12に及ぶようなことを阻止できるのは勿論、第1の蓋15の対向縁15bの上面に形成した防水突条15cが、第2の蓋16の対向縁16bの下面まで立ち上がっていることによって、第1の蓋15の上にこぼれ落ちた水が、第2の蓋16の側に流れてこれとの間から第2の投入口12の側に侵入するのをせき止めるので、第1の蓋15の側から第2の投入口12の側に水が及ぶのを確実に防止することができる。
【0036】
また、上記したように、第1の投入口11の第2の投入口12側の口縁11aが、閉じ位置にある第1の蓋15の対向縁15bよりも第2の投入口12の側に位置しているので、第1の蓋15の上に流れ落ちた水が第2の投入口12の側の対向縁15bにまで流れて落ちるようなことがあっても、この落下位置に第1の投入口11が開口してそれを受入れることになり、これによって第2の投入口12に水が流れ込むようなことをさらに確実に防止することができる。
【0037】
第1、第2の蓋15、16の少なくとも上面が撥水処理されていることによっては、これらにこぼれ落ちる水を弾いて周囲へスムーズに流れ落ちるようにするので、いつまでも溜まっているようなことがなくなる。第2の蓋16も中間凹陥面7への水の流れをよくするために面取り斜面16cが設けられている。
【0038】
また、前記のように凹陥部8が、ワークトップ2aと水槽3部との間に設けられた浅い中間凹陥面7に設けられているので、凹陥部8の開口縁8a上に載っている第2の蓋16の上から周りに落ちる水の大半は前記中間凹陥面7に流れ落ちるが、この水は中間凹陥面7よりも高いワークトップ2aに及ぶことはなく、中間凹陥面7よりも低い水槽3や、前記したように凹陥部8の第1の蓋15の上に流れる。
【0039】
従って、ワークトップ2aを汚したり、濡らしたりするようなことを回避できるし、多量の水がこぼれ落ちた場合でも大半が水槽3へ流れ込むので、水が多量なことによって第2の投入口12に及ぶようなことを防止しやすくなる。
【0040】
第1のごみ容器13にはドレン配管口52があって排水できるので、生ごみの水気を切って流し去ることができるし、第1の投入口11および第1のごみ容器13を洗浄することもできるので、清潔に保ちやすい。しかも、第1、第2の投入口11、12の上方にこぼれ落ちる水を第1の投入口11に導いても、これが溜まって問題になるようなことを回避することができる。
【0041】
第1のごみ容器13内に使い捨てのごみ袋26が着脱できるように設けられるので、ごみ袋26の上方からの出し入れによって第1の投入口11から第1のごみ容器13に投入される生ごみ等を、第1の投入口11の上方から取出し処理することができ、ワークトップ2aの下の流し台1内で第1のごみ容器13を着脱する場合に生じ勝ちな、生ごみやこれから落ちる汚水で流し台1内を汚すようなことを回避できるし、生ごみを少量ずつ作業性よく処理するのに便利である。特にごみ袋26が使い捨ての安価な袋であるので取り出した生ごみと一緒に廃棄して問題はなくさらに便利である。
【0042】
さらに、本実施の形態では第1、第2のごみ容器13、14内の空気を、これらに接続された吸引手段27によって吸引し、第1、第2のごみ容器13、14内のごみから発散する臭気を内部空気とともに排除するので、これら臭気が流し台1の外まわりに発散するのを、第1、第2の蓋15、16が閉じられるだけの場合に比し、十分に防止することができる。
【0043】
第1、第2の投入口11、12の並び方は特に限定されないが、本実施の形態におけるように前後に並設されていると、第2のごみ容器14はかさ高い乾燥ごみ用に大きく形成されても、これを流し台1の収納部5の奥行き空間を利用し、収納部5の前面から出し入れできるように設置して体裁よく使用されるようにすることができる。この際第2の容器14は生ごみ用となる第1のごみ容器13の手前に位置するので、前記収納部5の前面からの出し入れに好都合となる。
【0044】
また、第1の投入口11が第2の投入口12の後方に位置することにより、ワークトップ2aと中間凹陥面7に着脱およびスライドできるように載置される図示しない水切板とにまな板を跨がらせるなどして、第2の投入口12の上にまな板を置き、この上で調理の下ごしらえを行いながら生じる生ごみ、例えば魚の臓物等を、その都度、まな板の上からこれの後方に位置する第1の投入口11に直接投入して処理すると言ったことができ好適である。
【0045】
第2のごみ容器14が収納部5の奥行き空間を十分に有効利用できるように、生ごみ用の第1のごみ容器13は、生ごみが比較的かさ低く、しかも頻繁に取り出して処理されることを考えて、比較的浅い小さなものとし、これの下の空間をも第2のごみ容器14の収納スペースとして利用するようにしてある。
【0046】
ところで、本実施の形態の流し台1は、ワークトップ板2を除き、図2に太枠で囲って示したシンク材ブロックA、シンク材ブロックAの下に設置される収納庫ブロックB、シンク材ブロックAに装着される投入口ブロックC、および投入口ブロックCの下に接続されるごみ容器ブロックDで構成されている。
【0047】
従来の場合同様にキッチンの床面および壁面を利用して収納庫ブロックBが固設され、この収納庫ブロックBを利用してワークトップ板2およびシンク材ブロックAが相互間をシールされた状態で支持し取付けられる。
【0048】
シンク材ブロックAをなすシンク部材6には、図4に示すように投入口ブロックCおよびごみ容器ブロックDを取付けるごみ処理用開口32が設けられている。このごみ処理用開口32の口縁上面には投入口ブロックCを当てがい、口縁下面にはごみ容器ブロックDを当てがい、双方を図8、図14、図15に示すように、ねじ部材としてのボルト33にてごみ容器ブロックDの側から投入口ブロックCに螺合して結合することによって、ごみ処理用開口32の口縁部にこれを投入口ブロックCとごみ容器ブロックDとで挟み付けるようにして取付けてある。
【0049】
これにより、ごみ容器ブロックDはワークトップ2aのごみ処理用開口32の口縁の下部に当てがわれて、ワークトップ2aの下に第1、第2のごみ容器13、14を位置させるので、第2のごみ容器14のようにワークトップ2aの下の収納部5の空間を利用して大きなものでも、ワークトップ2a上で他の邪魔になったり、不体裁になったりしないで設けることができる。
【0050】
特に、ワークトップ2aのごみ処理用開口32の口縁の上部に当てがったごみ投入口11、12を有した投入口ブロックCと、前記口縁の下部に当てがった第1、第2のごみ投入口11、12に通じる第1、第2のごみ容器13、14を備えたごみ容器ブロックDとを、ごみ容器ブロックDの側から投入口ブロックCにボルト33を螺合して結合するので、投入口ブロクCとごみ容器ブロックDとが、共にごみ処理用開口32の口縁を共通の基準として取付けられ一体化されるので、流し台1の組み立て精度のばらつきは勿論、作業者の個人差や作業のばらつきの影響もなく高精度に一体化できる。しかも、投入口ブロックCに下方から螺合するボルト33は投入口ブロックCの上面に露出しないので、ねじ止め部を隠したり、飾ったりするような部材も不要であるので、必要な部品点数が少なくて体裁のよいものとすることができる。
【0051】
この取付け作業がさらに容易なように、ごみ容器ブロックDの本体41の上端のごみ処理用開口32の口縁下面に当てがうフランジ41a部の相対向し合う前後の各辺の左右に仮止め金具42、42および43、43を設けてある。一辺側の左右仮止め金具42、42は本体41の上端部にねじ44によって固定され、他辺側の左右の仮止め金具43、43は前記相対向する方向である前後に移動できるようにねじ45によって取付けられている。
【0052】
これらを利用した仮止め手順は、本体41をごみ処理用開口32の口縁下面に当てがって、固定側の仮止め金具42、42の係合爪42a、42aを、ごみ処理用開口32の口縁後部に引っ掛けて本体41の後部を仮支持し、次いで、可動側の仮止め金具43、43を後退位置にしておいて、これを本体41の前部側を持ち上げることによりごみ処理用開口32の下方から上方へ抜けさせ、この後仮止め金具43、43を前方へ移動させることにより、これの係合爪43a、43aをごみ処理用開口32の口縁前部に引っ掛けて本体41の前部を仮支持する。
【0053】
仮止め金具43、43による仮支持が安定するように、仮止め金具43の取付け基板43bの一部に設けた下向きの弾性凸部43cが、仮止め金具取付け面に形成した係合凹部41bに弾性係合して、前記仮支持位置によく保持され、不用意に後退しないようにしてある。
【0054】
仮止め金具43、43は後退位置にも安定しないと、本体41の前部の仮支持作業の際に仮止め金具43、43がごみ処理用開口32の口縁に干渉したりするので、後退位置にも別の係止凹部41cに弾性凸部43cが弾性係合して安定するようにしてある。
【0055】
これによって、ごみ容器ブロックDをワークトップ2aのごみ処理用開口32の口縁下部に当てがうのに、ごみ容器ブロックDをごみ処理用開口32に仮止めして脱落しないようにすることができ、ごみ処理用開口32の口縁上部に当てがった投入口ブロックCと結合する作業の際にごみ容器ブロックDを支えておかなくてもよくなり、作業性が向上する。
【0056】
投入口ブロックCは図3に示すように、第1、第2の蓋15、16、およびこれらを保持する凹陥部8および開口縁8aと、第1、第2の投入口11、12とを有する口部材46とで構成され、口部材46のフランジ46aがごみ処理用開口32の口縁上面に載り、本体41側のフランジ41a部まわりで下方から上方に貫通するようにした6本のボルト33を、フランジ46aのまわりでこれの下方に突出するように一体形成された連結脚46bに螺合させることにより、ボルト33の締結フランジ面33aとの間でばね部材72を介して締結して、口部材46と本体41とを双方のフランジ46a、41a間にシンク部材6のごみ処理用開口32の口縁を挟み付ける状態で結合するようにしてある。ばね部材72は皿ばねに代えたりすることができるし、特に必要ではない。ボルト33の下端操作部33bは本体41の下に臨出し、下方よりボックススパナ等の工具を用いて締結操作できるようにしてある。
【0057】
しかし、操作部33bの形式は自由であり場合によっては手操作できるものでもよい。また、必ずしも本体41の下に臨出していなくてもよく、本体41まわりから操作できればよい。
【0058】
ここで、フランジ部46aは図8、図10に示すようにこれの上面で凹陥部8の開口縁8aを形成し、この開口縁8aが前記した中間凹陥面7に対してS4の段差を持つようにしている。これによって、第2の蓋16から中間凹陥面7に落ちる水は凹陥部8に戻ることはなく、その全てが水槽3に流れ落ちるようにすることができる。
【0059】
なお、フランジ46aの下面にはシンク部材6のごみ処理用開口32の口縁上面との間をシールするシール部材47と、フランジ41aの上面に設けた環状の内側シール壁41eとの間をシールするシール部材48とを保持する保持溝46e、46fが設けられ、フランジ41aには保持溝46eと対向する外側環状壁41cが形成され、シンク部材6のごみ処理用開口32の口縁とフランジ部46aとの間のシール部材47によるシール部をバックアップするようにしてある。
【0060】
本体41は合成樹脂製であって、図3に示すようにフランジ部41aに開口する第2のごみ容器14、および第2の投入口12と第2のごみ容器14との連絡路51とが一体に形成され、第1のごみ容器13の底部に設けたドレン配管口52は図8に示すように本体41の側方に臨出しており、この臨出部にドレン配管53が接続されるようにしてある。
【0061】
本体41の下端には合成樹脂製の底板54がねじ55で取付けられ、この底板54の左右両側には図12〜図15に示すように第2のごみ容器14を流し台1の収納部5の前部から出し入れできるようにするレール部材56、56がねじ70により取り付けて設けられている。
【0062】
底板54には図8、図12に示すように連絡路51との間をシール部材57によりシールして接続された開口58を有し、この開口58を囲う領域に下向きの矩形なシール部材59が設けられている。このシール部材59は第2のごみ容器14の上端開口14aに対応した形状および大きさを有している。
【0063】
ここでレール部材56、56は、図12、図13に示すように第2のごみ容器14の左右両側に設けたフランジ部14dを受けてこれを出し入れできるように案内するL型のガイドレール56a、56aを有している。しかし、ガイドレール56aの後端部には、第2のごみ容器14を挿入する最終段階で、フランジ部14dの上向き斜面部14eが乗り上げるガイドローラ61が設けられ、以降これを上方に持ち上げて第2のごみ容器14の後部側をシール部材59の後部へ下方より押しつけるようにしている。もっとも、ガイドローラ61は回転しなくても滑りよく同様な案内ができればよい。
【0064】
このように、ごみ容器ブロックDは第2のごみ容器14を着脱できるように保持するので、ワークトップ2aの下で出し入れして低い位置で容易に取り扱えて収容したごみの処理に便利であり、したがって大容量のものとしても不便はなく、かさ高く多量に発生する乾燥ごみを収容するのに便利であるし、ワークトップ2aの下の収納部5の空間を利用してワークトップ2a上での他のものの邪魔になったり、不体裁になったりするようなことなく設けられる利点がある。しかも、ごみ容器ブロックDに備える第2のごみ容器14を着脱できるようにするのにも、投入口ブロックCとごみ容器ブロックDとの位置関係が前記のように正確であるので、双方間に隙間ができて臭気漏れを起こしたり、過剰に接触し合って着脱作業が困難になったりするようなことが回避される。
【0065】
しかも、ごみ容器ブロックDが第2のごみ容器14をワークトップ2a下の収納部4の前部から出し入れできるようにガイドレール56a、56aで保持して、着脱できるようにするので、大容量の第2のごみ容器14でも着脱作業がガイドレール56a、56aの案内によって楽に行える。
【0066】
また、ごみ容器ブロックDは今1つの第1のごみ容器13を一体に備え、投入口ブロックCの今1つの第1の投入口11に通じるようにしていて、第1のごみ容器13は収容したごみをワークトップ2aの上面からごみを取り出すようにして、ワークトップ2a下で着脱できる第2のごみ容器14を乾燥ごみ用に、また一体の第1のごみ容器13を少量で頻繁に廃棄される生ごみ用にすると云ったように、ごみの種類に応じて最適なように使い分けられる利点がある。
【0067】
特にこの場合、ごみ容器ブロックDの第2のごみ容器14を出し入れできるように支持するガイドレール56a、56aが、ごみ容器ブロックDに設けた着脱する第2のごみ容器14と投入口ブロックCの対応する第2の投入口12との連絡路51を利用して、ごみ容器ブロックDに一体の第1のごみ容器13よりも下の位置で第2のごみ容器14を案内支持するので、この第2のごみ容器14を前記第1のごみ容器13に邪魔されないでワークトップ2a下の収納部5の空間一杯を利用する大きさにすることができ、乾燥ごみを収容するのに適したものとなる。
【0068】
一方、第2のごみ容器14の前部には、図12に示すように基部を軸62により起伏できるように支持された操作レバー63と、この操作レバー63の途中部分に基部を軸64で枢支されたフック65とを持った引きつけ機能を持ったバックル66が設けられ、第2のごみ容器14が最終位置まで挿入された時点で、操作レバー63を一旦上方の側に反転させることによってフック65を持ち上げておき、次いでフック65を底板54の前部に一体形成された係合部67に係合させた後、操作レバー63を下向きに反転させてフック65を下方に引き下げると、操作レバー63が係合部67に係合したフック65を介して第2のごみ容器14の前部を持ち上げてシール部材59の前部に下方より押しつけ、第2のごみ容器14の口縁14fが全周でシール部材59に圧着し、開口58、連絡路51に接続する。
【0069】
そして前記第2のごみ容器14のシール部材59への押付けによるシール部材59の戻り反力が操作レバー63を下方への反転位置に安定させる力となるようにしてあり、したがって、操作レバー63を一旦下方に反転させて第2のごみ容器14を装着した以降、不用意にこれが解除されることはなく、第2のごみ容器14の接続を解除するには操作レバー63を人が操作してフック65の係合部67との係合を外さないと達成されない。
【0070】
接続が解除されると、第2のごみ容器14はフランジ部14dfガイドレール56aで受けられているだけであるので、難なく引き出せる。この第2のごみ容器14を挿入したり引き出したりするのに、前記バックル66を設ける部分が第2のごみ容器14の前面から一部が浮いて手掛かりを形成する手掛かり部68としてある。
【0071】
シール部材59の後部の表面にはポリエチレンテレフタレートや、ポリカーボネートと云った滑りのよい樹脂フィルム71を貼り合わせ、第2のごみ容器14が挿入の最終段階でシール部材59に押付けられながら最終挿入位置まで摺接するときの摩擦を軽減するようにしてある。
【0072】
第2のごみ容器14内にも樹脂袋を装着してこれを着脱するように取り扱うのが、第2のごみ容器14の汚れ防止や投入される乾燥ごみの取扱に便利である。
樹脂袋はこれの口部を第2のごみ容器14の口縁と、この口縁に装着する図8に示すような枠部材135との間に挟みつけて安定させるか、ごみ袋26のように樹脂袋の口を枠部材に巻きつけた状態にして、第2のごみ容器14の口部内周に設けられる段部に載置するような方式とすることもできる。
【0073】
口部材46には図3、図8〜図11に示すようにほぼ四角形な筒状で下向きに突出する第1、第2の投入口11、12が一体形成され、第1の投入口11は本体41のフランジ部41aの上面に開口する第1のごみ容器13の口部13aに上方から嵌まり合って双方が連続し、第2の投入口12も本体41のフランジ部41aに開口する連絡路51の開口51aに上方から嵌まり合って双方が連続するようになっている。
【0074】
したがって、第1の投入口11に投入される生ごみ等は直接第1のごみ容器13内に収容されるし、第2の投入口12に投入される乾燥ごみ等は連絡路51および開口58を介して第2のごみ容器14内に収容される。
【0075】
ごみ袋26は樹脂フィルムからなるごみ袋を採用しているのに対応して、図11に示すようにごみ袋26の口部26aを止め枠81に巻付けた状態で第1のごみ容器13の口部の第1の投入口11の直ぐ下に形成した袋口装着部としての上向き段部82へ着脱できるように装着するようにしてある。さらに、第1の投入口11の開口部に設けた口縁段部11eに外周部で着脱できるように上方から嵌め付けた投入口ガイド83を有し、この投入口ガイド83には上向き段部82に装着される袋口26aの内側部分にまで延びるガイド筒83bと、このガイド筒83bの下部の外側に前記上向き段部82に装着される袋口26aを内側から押さえる袋口押さえ83aとを設けてあり、第2の投入口12の側とこれとは反対の側での、前記袋口押え83aおよびガイド筒83bの下端部との間に、吸引手段27による第1のごみ容器11の内部空気吸引のための通気路84a、84bを形成してある。
【0076】
このように、ごみ投入口11に嵌め付けられた投入口ガイド83は、上向き段部82に装着される袋口26aの内側部分にまで延びるガイド筒83bによって、第1のごみ投入口11に投入されるごみを第1のごみ容器13に装着されたごみ袋26の袋口26aの内側にまで案内するので、投入されるごみが袋口26a部に引っ掛かって中に入り切らず、袋口26a部に堆積して取出し時にこぼれ落ちたり、このように引っ掛かった生ごみや、袋口26aの内面に触れる生ごみやこれの水気によって袋口26aの内面が汚れ、ごみ袋を取り出した後にこれの口を閉じる作業者の手が汚れたり、閉じ部よりも外側になった生ごみやこれの水気が周りに落ちたり、他に触れてそれを汚したりするような不都合を解消することができる。
【0077】
また、投入口ガイド83のガイド筒83bの下部の外側に設けた袋口押さえ83aが、第1のごみ容器13の上向き段部82に装着される袋口26aを内側から押さえるとともに、ガイド筒83bと袋口押さえ83aとの間に形成した通気路84a、84bを通じて吸引手段27が第1のごみ容器13内の空気を吸引排気するので、実際にごみを収容するごみ袋26内の空気をごみ袋26の着脱構造の影響なしに吸引排気できるとともに、この吸引の影響も含め袋口26a部が内側に浮き上がるようなことは、前記押さえ構造によって確実に防止されて、袋口26a部が前記気通路84a、84bを塞ぐようなことがないので吸引排気の安定を図ることができるし、袋口部がガイド筒よりも内側に張り出して投入される生ごみやこれの水気に触れて汚れるようなことも確実に回避することができる。
【0078】
第2の投入口12では、連絡路51との嵌め合わせ部における連絡路51の第1のごみ容器13の側に形成した図3、図19に示すような凹部51bによって、吸引手段27による第2のごみ容器14の内部空気吸引のための通路85が形成されている。
【0079】
通気路84aおよび85は第1、第2のごみ容器13、14からの吸引手段27による吸気路であって、第1のごみ容器13と連絡路51とを形成している部分の間の通路86を介して、第1、第2のごみ容器13、14が本体41の側面に設けられた吸気ダクト87に繋がり、さらに本体41の後面に設けられた排気ファン88に接続されている。排気ファン88からは本体41の他の側面に延びる排気ダクト89が接続されている。
【0080】
これによって、第1、第2の投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14は、前記のように主として生ごみを収容するものと、主として乾燥ごみを収容するものとに並設されて、2種類のごみを区分けして収容することができ、それぞれに適した収容状態が得られる。しかも、2組の第1、第2の投入口および第1、第2のごみ容器13、14があっても、各ごみ容器13、14が相互に連通されて1つの吸引手段27を共用して内部空気が吸引排気されるので、特に構造が複雑化せずに2組の第1、第2の投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14の双方につき吸引排気による臭気の周りへの発散を防止することができる。
【0081】
しかも、吸引手段27の排気ファン88等がごみ容器ブロックDの特に本体41まわりに装備されているので、吸引手段27を設けるための特別な部材が不要でその分だけ構造が簡単なものとなっている。また、ボルト33が前記吸引排気の通路や第1、第2のごみ容器13、14に連続する部分を貫通する箇所には、図8に示すようにシール部材151を設けて、ここでの吸引漏れや臭気の漏れが発生しないようにする。
【0082】
また、通路84bは外気の導入通路であって本体41の後面に設けられた外気導入口92に接続され、第2のごみ容器14の外気導入路93は前記底板54に設けられている。これら外気導入口92、93は本体41の後面に取り付けた電磁弁ユニット96を経由する外気導入路94に接続される。排気ダクト89もまた電磁弁ユニット96を経由する排気路95に接続されている。
【0083】
第2のごみ投入口12に、第2のごみ容器14が装着されていないのに気づかず、ごみを投入することが考えられ、流し台1の内部を汚損してしまう嫌いがある。
【0084】
そこで、第2のごみ容器14の装着を、第2のごみ投入口12との間に、図示しないマグネットと、リードスイッチとによる検出手段を設け、第2のごみ投入口12側のリードスイッチが、第2のごみ容器14側のマグネットの存在を検出しない間は、図1に示すように流し台1のワークトップ2a前部に設けた電装部125の表示部に、この旨を表示したり、ブザーを作動させて、警告するようにするのが好適である。
【0085】
なお、吸引ファン88によって、第1、第2のごみ投入口11、12およびこれらに嵌め付けられ、また接続される第1、第2のごみ容器13、14内に、外気を吸込みながら、第1、第2のごみ投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14内の空気を吸引排気するが、前記外気の導入経路の途中にオゾン発生器を設け、内部空気の吸引排気の際に第1、第2のごみ投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14内にオゾンを供給できるようにすると、第1、第2のごみ容器13、14内のごみ、特に生ごみの腐敗をオゾンにて抑制するとともに生ごみから発生する臭気成分をオゾンにて分解し消臭することができる。吸引排気によっては、第1、第2のごみ容器13、14やこれに通じる第1、第2のごみ投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14の内部空間に漂い充満する空気、およびごみの間に捕捉され、また停滞している空気を強制排気することにより、隅々までの臭気を空気と排出し除去することができる。
【0086】
本実施の形態では、この排気を水槽3からの排水路111に向けて行い、排水路111が繋がっている升112を経て大気に発散させるか、下水道113中に発散されるようにしている。水槽3の排水口24の下には排水路111をU字条に屈曲させたトラップ114が設けられるので、前記排出空気がこれに含む臭気成分とともに排水路111を通じて水槽3に上がることはない。
【0087】
図18はこのような強制排気と、前記第1ごみ投入口11に接続した第1のごみ容器13からのドレン配管53の排水路111への接続との各経路を模式的に示している。
【0088】
この図で明らかなように、排気ファン88は第1、第2のごみ容器13、14からの排気ダクト89の途中に設けられ、第1、第2のごみ容器13、14への吸気ダクト87を通じた第1、第2のごみ容器13、14への吸気を伴って強制排気を行う。
【0089】
そして、排気ダクト89と吸気ダクト87とはソレノイド115によって同時に作動される排気弁116、吸気弁117によって排気ファン88のオン、オフに連動して開閉され、前記吸気方式の排気が行えるようにしている。
【0090】
排気ダクト89および吸気ダクト87の排気弁116、吸気弁117は、吸気ダクト87が通じている第1、第2のごみ容器13、14および排気ダクト89、下水道113内の臭気が流し台1側に逆流しないためのものである。
【0091】
なお、排気弁116、吸気弁117は樹脂製の1つの弁ボックスに内装してある。排気ファン88のオフとともに排気弁116、吸気弁117を閉じると、排気ファン88の惰性回転による影響で、排気ファン88の出口と排気弁116との間の圧力が上昇して弁ボックス等の組合せ面から臭気が漏れ出す嫌いがあるので、排気弁116、吸気弁117は排気ファン88をオフした後、排気ファン88が惰性回転を終えて停止するまでの時間だけ遅延して閉じるのが好適である。
【0092】
水槽3は排水路111、排気ダクト89および排気弁116等と連通しており、排水路111の詰まりがあると、排気ダクト89、排気弁116の側に逆流する恐れがある。そこで、これを回避するのに排気ダクト89の排水路111から排気弁116に至るまでの途中を図18に示すように水槽3の少なくとも底部よりも上の位置を迂回しかつ拡張室131aとなったリザーバタンク131を設けてある。
【0093】
これにより、排気弁116や排気ファン88等の機器が逆流水に浸ってしまうようなことを回避することができる。また、排水路111が詰まったような場合に、水槽3の排水口24ではラバーカップ132によって圧縮空気が送り込まれるようなことがある。この際、送り込まれる圧縮空気によって排水路111の詰まりが解消されないとき、前記圧縮空気によって加圧された排水路111内の水が多量に逆流することが考えられる。しかし、この場合でも逆流する多量の水は前記リザーバタンク131にまで流れ込んで溜められ、その先への逆流が阻止されるので、前記同様に排気弁116や排気ファン88等の機器が逆流水に浸ってしまうようなことを回避することができる。
【0094】
前記のように一部からの吸気を伴った排気は、第1、第2のごみ投入口11、12の一方が少しでも開かれているときには、これを十分に働かせるのが好適であり、臭気が開口部からキッチン内に発散しようとするのを、第1、第2のごみ投入口11、12の開口部からキッチン内の空気を吸引しながら排気ダクト89へ強制排気して、キッチン内に臭気が発散するようなことを確実に防止することができる。
【0095】
第1、第2のごみ投入口11、12の双方が閉じられているときは、強制排気を弱めて行うか、間欠的に行うかして負荷を少なくするのがよく、場合によっては間欠作動でしかも低速としてもよい。場合によっては強制排気を停止しておくこともできる。
【0096】
このような制御のために、第1、第2の蓋15、16の開閉を、図3等に示すようにこれら第1、第2の蓋15、16に設けたマグネット121、122と第1、第2のごみ投入口11、12の内側に設けたリードスイッチ123、124とによって、第1、第2の蓋15、16の開閉を検出できるようにしてある。
【0097】
また、これによる第1、第2の蓋15、16の一方でも所定時間以上開かれている場合は、第1、第2の蓋15、16が不用意に開いているか、閉め忘れと判断して、前記電装部125の表示部にて警告を行うのがよい。
【0098】
もっとも、前記第1、第2のごみ容器13、14が装着されていないことの警告と、第1、第2の蓋15、16の閉め忘れの警告の表示とは異ならせるのが好適であり、文字表示や絵での表示によって個別化できる。
【0099】
さらに、前記電送部125は、前記各動作部材を制御する制御回路を内蔵しており、これの正面には図1等に示すように、電源スイッチ126と、ごみ容器ブロックDが収容された収納部5の扉4の開閉を検知する反射型のセンサ127が設けられ、反射型のセンサ127が扉4が開かれたことを検出したとき、吸引手段27を高速で連続的に働かせて、第1、第2の投入口11、12および第1、第2のごみ容器13、14の内部空気の強制排気を強力に行い、第2の容器14が外されたときのキンチン内への臭気の発散を十分に抑えられるようにしてある。
【0100】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、作業台の下にごみ容器が位置して、作業台の下の収納部の空間を利用して大きなものでも、作業台上で他の邪魔になったり、不体裁になったりしないで設けることができ、特に、投入口ブロクとごみ容器ブロックとが、共にごみ処理用開口の口縁を共通の基準として結合され取付けられて、作業台の組み立て精度のばらつきは勿論、作業者の個人差や作業のばらつきの影響もなく高精度に一体化できる。しかも、前記結合を行うねじ部材は投入口ブロックの上面に露出しないので、ねじ止め部を隠したり、飾ったりするような部材も不要であるので、必要な部品点数が少なくて体裁のよいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキッチンの作業台構造の1つの実施の形態を採用したキッチンの流し台の斜視図である。
【図2】図1の流し台構造の大きなブロック分け構成を示す斜視図である。
【図3】図1の流し台の第1、第2のごみ投入口部の分解斜視図である。
【図4】図1の流し台のシンク部材の一部を示す平面図である。
【図5】第1の蓋の平面図、左右両側面図および断面図である。
【図6】第2の蓋の平面図、側面図および断面図である。
【図7】図2のごみ容器ブロックに備える本体の平面図である。
【図8】図2の投入口ブロックとごみ容器ブロックとの結合構造を示す断面図である。
【図9】第1、第2の投入口部の断面図である。
【図10】第2の投入口部の断面図である。
【図11】第1の投入口部の断面図である。
【図12】ごみ容器ブロックの本体への第2のごみ容器の接続構造を示す断面図である。
【図13】図12の正面図である。
【図14】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す左側面図である。
【図15】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す右側面図である。
【図16】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す正面図である。
【図17】投入口、ごみ容器各ブロックの取付け状態の全体構成を示す平面図である。
【図18】吸引手段の全体構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 作業台
2a ワークトップ
11 第1の投入口
12 第2の投入口
13 第1のごみ容器
14 第2のごみ容器
27 吸引手段
32 ごみ処理用開口
33 ボルト
42、43 仮止め金具
84a、84b 通気路
85、86 通路
88 排気ファン
87 吸気ダクト
89 排気ダクト
C 投入口ブロック
D ごみ容器ブロック
Claims (2)
- 作業台に設けられたごみ処理用開口部と、前記ごみ処理用開口部に上方からはめ込むごみ投入口を有する投入口ブロックと、前記ごみ処理用開口部に下方からはめ込むごみ容器ブロックとを備え、前記投入口ブロックと前記ごみ容器ブロックは前記ごみ処理用開口部の口縁部を挟み込んで下方からねじ部材により一体化されるように構成されたキッチンの作業台構造。
- 前記ごみ容器ブロックの対向する2辺に仮止め金具を設け、前記仮止め金具は、前記ごみ処理用開口部の口縁に掛かることを特徴とした請求項1記載のキッチンの作業台構造。
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