JP2896616B2 - ダンパ機構 - Google Patents

ダンパ機構

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JP2896616B2
JP2896616B2 JP3190740A JP19074091A JP2896616B2 JP 2896616 B2 JP2896616 B2 JP 2896616B2 JP 3190740 A JP3190740 A JP 3190740A JP 19074091 A JP19074091 A JP 19074091A JP 2896616 B2 JP2896616 B2 JP 2896616B2
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    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics
    • F16F9/516Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics resulting in the damping effects during contraction being different from the damping effects during extension, i.e. responsive to the direction of movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高粘性流体(油)の粘性
抵抗や圧縮抵抗を利用した制動力により緩衝作用を起こ
させるようにしたダンパ機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ダンパ機構の一つとして、油の粘性抵抗
や圧縮抵抗を利用して回転体を緩やかに回転させるもの
がある。このようなダンパ機構は、回転体が衝撃的に動
作するのを緩和したり回避したりする上で有用なもので
ある。これは、また、回転伝動 系の要部に適切な張力を
付与するためにも活用することができるものである。ち
なみに、特開平3−24346号公報に開示された「オ
ートテンショナ」とか、特開平3−267028号公報
に開示された「便器の弁座や便蓋の起倒装置」とかは、
かかるダンパ機構を主体にして構成されている。
【0003】特開平3−24346号公報に開示された
各ダンパ機構のうち、その一実施形態のものには、円筒
空間を有する揺動部材と揺動部材の軸心を貫通する固定
軸とがあって、固定軸の外周面から突出した第一隔壁の
先端が円筒空間の内周壁面に接していたり、円筒空間の
内周壁面から突出した第二隔壁の先端が固定軸の外周面
に密接していたりする。他にも、ボール型の逆止弁が第
一隔壁の壁面に設けられていたり、高粘性流体が円筒空
間内に充填されていたりする。この実施形態のダンパ機
構において、揺動部材が時計回り方向(逆止弁の閉じ方
向)へ回転するときには、第一隔壁と第二隔壁との間で
圧縮される高粘性流体の抵抗を受けて揺動部材が緩やか
に回転するという緩衝作用が生じる。逆に揺動部材が反
時計回り方向(逆止弁の開き方向)へ回転するときに
は、これに抵抗しようとする高粘性流体が逆止弁を開放
してここを通過するので、揺動部材は抵抗をほとんど受
けずに回転する。
【0004】特開平3−24346号公報に開示された
各ダンパ機構のうち、他の一実施形態のものは、ローラ
型の逆止弁が第一隔壁の先端側に設けられているという
点で前記実施形態のものと相違し、これ以外の実施形態
のものは、フラップ型の逆止弁が第一隔壁に設けられて
いるという点で前記実施形態のものと相違する。これら
実施形態のダンパ機構も、既述の内容とほぼ同じ緩衝作
用を呈する。
【0005】特開平3−267028号公報に記載され
たダンパ機構は、本件出願の出願後に公開されたもので
ある。このダンパ機構には、ケーシングと胴部材(回転
体)とがあって、固定軸の外周面から突出したブレード
の先端がケーシング内周壁面と接触自在に対応していた
り、円筒空間の内周壁面から突出した胴受部材の先端が
胴部材の外周面に密接していたりする。このようなダン
パ機構は、上述の特開 平3−24346号公報に開示さ
れた各ダンパ機構のうち、フラップ型の逆止弁を備えた
ものに近似している。したがって特開平3−26702
8号公報のダンパ機構も、先に述べたとほぼ同様の緩衝
作用を呈する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 この種のダンパ機構に
おいて技術的に要求される事項はつぎのようなものであ
る。その一つは動作が静穏で安定していることである。
他の一つは緩衝作用を奏するときの高粘性流体の抵抗力
を調節できることである。さらに他の一つは、高性能を
確保する場合の加工精度が緩和されることである。
【0007】しかし、特開平3−24346号公報に開
示されたダンパ機構の場合は、第一隔壁の先端と円筒空
間の内周壁面とが精密に接触するという条件・または・
これらの間隙にバラツキがないという条件を満たさなけ
ればならない。このような条件が満たされないときに
は、高粘性流体の圧力変動が生じるためにノッキング現
象が起こり、静穏で安定した緩衝作用を奏さない。その
結果、枢要な部材について厳しい加工精度が要求され
る。それに高粘性流体の抵抗力を調節するための手段を
もたないから、緩衝速度ないし制動力を自由にコントロ
ールすることができない。
【0008】特開平3−267028号公報に記載され
たダンパ機構も、ブレードの先端とケーシングの内周壁
面について上記と同様のことがいえる。したがって、こ
のダンパ機構にも厳しい加工精度が要求される。このダ
ンパ機構は、また、高粘性流体の抵抗力を調節するため
の手段がないから、緩衝速度ないし制動力を制御すると
いう観点で上記と同様の不都合がある。
【0009】[発明の目的] 本発明はこのような技術的課題に鑑み、動作の静穏性と
安定性・加工精度の緩和・緩衝速度(制動力)の制御性
などを確保することのできるダンパ機構を提供しようと
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明に係るダンパ機構
は所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特
徴とする。すなわち本発明に係るダンパ機構は、機軸と
シリンダとの相対関係において、機軸がシリンダの軸心
部を貫通してこれらが相対回転自在に組み合わされてい
ること、および、シリンダ内周壁面と機軸外周面との間
に介在されてシリンダにより保持されている仕切り用の
調節部材が、調節部材先端面と機軸外周面との間に通路
間隙を形成していること、および、シリンダ内において
先端部側をシリンダの内周壁面に向けて動かしたり機軸
の外周面に向けて動かしたりするためのフラップ弁が、
これの基端側にある支点部を機軸外周部に取り付けられ
て機軸により支持されているとともに、フラップ弁の先
端部がシリンダ内周壁面と接触自在に対応しているこ
と、および、フラップ弁における支点部中心から先端部
までの長さをL 01 、フラップ弁の支点部中心からシリン
ダ内周壁面までの最短距離をL 02 とした場合に、これら
01 、L 02 がL 01 >L 02 なる関係を満足させているこ
と、および、先端部をシリンダ内周壁面に接触させてい
るときのフラップ弁とシリンダとの相対関係において、
フラップ弁の支点部から先端部にわたる弁軸心線とシリ
ンダの半径方向に沿う線分とが直角以外の交差角度で交
差していてフラップ弁がシリンダ内で傾斜しているこ
と、および、シリンダ内の空間に作動油が充填されてい
ることを特徴とする。
【0011】
【作用】 本発明に係るダンパ機構においては、シリンダ
内の定位置にある調節部材とシリンダ内を変位するフラ
ップ弁とがシリンダの内部を二室に区画している。これ
らの二室は、フラップ弁の移動にともなって容積が相対
的に減少したり増加したりするものであるから、容積可
変室ということができる。かかるダンパ機構において機
軸とシリンダとが相対回転するとき、たとえば機軸がシ
リンダに対して正回転するときには、これとともに正回
転するフラップ弁が、上記一室内の作動油をその前面で
受けながらこれを圧縮する。フラップ弁は、また、この
際の反力でシリンダの内周壁面に向けて回動し、その先
端部をシリンダ内周壁面に密接させ るという弁閉状態に
なる。以下フラップ弁が正回転する間、上記一室内で圧
縮されつづける作動油がこれに抵抗するので、機軸は作
動油の抵抗を受けない場合よりも緩やかに正回転する。
一方、調節部材は、その先端面と機軸外周面との間に通
路間隙を形成しているものであり、上記一室内の作動油
を通路間隙から他の一室内へ逃がすというものである。
通路間隙は、これが大きいときに作動油の逃がし量を多
くし、これが小さいときに作動油の逃がし量を少なくす
る。ということは、上記一室内で圧縮される作動油の抵
抗力が通路間隙の加減で調節できるということである。
したがって機軸は通路間隙により定まる速度で正回転す
る。
【0012】本発明に係るダンパ機構において機軸がシ
リンダに対して逆回転するとき、これとともに逆回転す
るフラップ弁の後面には上記他室内の作動油が衝突す
る。この場合にはフラップ弁の先端部を支えるものがな
いので、フラップ弁はシリンダの内周壁面から遊離す
る。すなわちフラップ弁が弁開状態になる。この状態の
ときは、他方の室内から一方の室内へと作動油が自由に
流れ込むから、機軸の逆回転に対する緩衝作用は起こら
ない。
【0013】上記における機軸の正回転・逆回転は説明
の便宜上のものであり、正回転・逆回転を読み替えても
上記と同じになる。また、機軸が回転せずにシリンダが
回転しても上記と同じである。
【0014】
【実施例】 本発明に係るダンパ機構の実施例について添
付の図面を参照して説明する。
【0015】図1・図2に例示されたシリンダ1におい
て、シリンダ本体1aは、一側面が開放されていて他側
面が側壁1dにより閉じられた容器型のものである。シ
リンダ本体1aの開放面側には、これの内周面に雌ネジ
1bがあり、蓋板1cの外周面に形成された雄ネジ(符
号なし)が雌ネジ1bと対応する。したがってシリンダ
本体1aの開放面側にねじ込まれた蓋板1cは、その開
放面を気密に閉じている。シリンダ本体1aの側壁1d
にはその中心部に軸孔1eがあり、蓋板1cの 中心部に
も軸孔1fがある。側壁1dの内面には環状の凹部1g
が軸孔1eと同心状に形成されており、蓋板1cの内面
にも環状の凹部1hが軸孔1fと同心状に形成されてい
る。また、側壁1dにおいては、軸孔1eと凹部1gと
の間に筒状の軸受部1iがあり、蓋板1cにおいては軸
孔1fと凹部1hとの間に筒状の軸受部1jがある。シ
リンダ本体1aの内周壁面1kは、大部分が円筒面で形
成されていて、その一部分のみが図1のように隆起して
いる。
【0016】図1・図2に例示された機軸2は、内軸2
aと外軸2cとを備えている。内軸2aの長さ方向の中
間部にはスプライン軸部2bが設けられており、内軸2
aに対して同心状に被された外軸2cがスプライン軸部
2bに噛み合っている。内軸2aの他端部側には、スプ
ライン軸部2bに噛み合う軸受キャップ3が被され、こ
れら内軸2a・軸受キャップ3が止ネジ4で相互に固定
されている。外軸2cの周壁2eは、これの両端部が図
2のように円筒状をなしている。
【0017】機軸2に関しては、シリンダ本体1aの側
壁1dにある軸孔1eを内軸2aの一端部が貫通した
り、軸受キャップ3をもつ内軸2aの他端部が蓋板1c
の軸孔1fに嵌め込まれたりする。また、シリンダ本体
1aの側壁1dと蓋板1cの内面との間に介在された外
軸2cは、その周壁2eの両端部を凹部1g・1hにそ
れぞれ嵌め込まれる。かくて機軸2は、シリンダ1の軸
心線上において正逆回転自在に支持される。これと関連
して、シリンダ本体1a側の各軸受部1i・1jと外軸
周壁2eとの間には、これらの間を気密に保持するため
のOリング6、7がそれぞれ介在される。これ以外に
も、外軸2cの外周面の一部からは、その軸方向に沿う
ブラケット8が一体に突出している。ブラケット8の外
周面には円弧状の凹部8aが形成されており、その開放
面がシリンダ1の内周壁面1kを向いている。
【0018】フラップ弁9は、円柱状をなす支点部9a
をその基端側に有していて、フラッパ9bが支点部9a
から一体に伸び出している。フラップ弁9は、これの支
点部9aが機軸2の凹部8aに嵌め込まれるという態様
で機軸2の外周部の取り付け られる。かくてフラップ弁
9の先端部(フラッパ9bの先端部)は、シリンダ1の
内周壁面1kに向けて起き上がったり機軸2の外周面に
向けて倒れ込んだりするものである。ちなみにフラッパ
9bの両面については、機軸2の外周面を向いた面が平
坦面9cをなしており、シリンダ1の内周壁面1kを向
いた面が円弧状面9dをなしている。図1から理解でき
るように、フラップ弁9の支点部9a中心からフラッパ
9b先端部までの長さをL 01 とし、フラップ弁9の支点
部9a中心からシリンダ内周壁面1kまでの最短距離を
02 とした場合に、これらL 01 、L 02 はL 01 >L 02 なる
関係を満足させている。したがって、フラップ弁9がシ
リンダ1の内周壁面1kに向けて起き上がったときに
は、フラッパ9bの先端部がその内周壁面1kに接触す
る。さらにフラップ弁9に関しては、支点部9aからフ
ラッパ9b先端部にわたる弁軸心線とシリンダ1の半径
方向に沿う線分とが直角以外の交差角度αで交差してい
て(図1参照)、これがシリンダ1内で傾斜していると
いうものである。
【0019】シリンダ1の内部は、フラップ弁9や後述
する仕切り用の調節部材11によって二つの室A、Bに
仕切られるものであり、作動油10がこれら室A、Bに
充填されるものである。
【0020】図1・図2の実施例において、フラップ弁
9が機軸2とともに図1の矢印a方向(時計回り方向)
へ回転するときには、フラッパ9bの平坦面9cが、室
A内の作動油10を図1の矢印c方向から受けることに
なる。したがってフラップ弁9は反時計回り方向へ押し
込まれて回転し、フラッパ9bの先端部を図1実線のよ
うにシリンダ1の内周壁面1kに密着させる。これがフ
ラップ弁9による弁閉状態である。この弁閉状態以降も
図1の矢印a方向へ回転するフラップ弁9は、フラッパ
9bの先端部をシリンダ内周壁面1kに密接させながら
室A内の作動油10を圧縮しつづける。その結果、機軸
2は抑制された速度で図1の矢印a方向へ回転すること
となる。一方、フラップ弁9が機軸2とともに図1に矢
印b方向(反時計回り方向)へ回転するときには、フラ
ッパ9bの円弧状面9dが室B内の作動油10を図1の
矢印d方向から受けることになる。したがってフラップ
9は時計回り方向へ押し込まれて回転し、フラッパ9
bの先端部を図1二点鎖線のようにシリンダ1の内周壁
面1kから遊離させる。これがフラップ弁9による弁開
状態である。フラップ弁9が、この弁開状態以降も図1
の矢印b方向へ回転するときには、室B内の作動油10
がシリンダ内周壁面1kとフラップ弁9との間の隙間を
通って室A内へ流入する。これはすなわち、作動油10
が抵抗を示さないということであるから、機軸2に対す
る緩衝作用は起こらない。
【0021】上述した作用は、機軸2を固定・シリンダ
1を回転させるという場合でも同じである。すなわち機
軸2を固定した状態において、シリンダ1を図1の矢印
a′方向へ回転させた場合に既述の弁閉状態になり、シ
リンダ1を図1の矢印b′方向へ回転させた場合に既述
の弁開状態になるということである。
【0022】図1・図2の実施例においては、二室A、
Bに仕切られたシリンダ1内を流動する作動油10の流
量を調整するために調節部材11が設けられている。図
3を参照して、調節部材11には、これの一端側から長
さ方向の中間部にわたり、狭い凹溝11aと広い幅の凹
溝11bとが重なり合って形成されている。それに、こ
れら両凹溝11a、11bには、調節ネジ12の首部1
2aや頭部12bが回転自在に係合されるというもので
ある。調節部材11は、シリンダ本体1aの周壁に設け
られた孔13に対して図1の半径方向へ移動可能に嵌め
込まれる。調節ネジ12は、シリンダ本体1aの周壁に
あって孔13と連通するネジ孔14に対してねじ込まれ
る。なお調節ネジ12とネジ孔14との間には、シール
のためのOリング15が介在される。
【0023】調節ネジ12を右に回したり左に回したり
したときの調節部材11は、これの先端面が機軸2(外
軸2c)の外周面に対して近づいたり離れたりするか
ら、調節部材11の先端面と外軸2cの外周面との通油
隙間16が大きくなったり小さくなったりする。調節部
材11を介した通油隙間16の調節は、前述した緩衝作
用において室A内から室B内へ逃がす作動油10の流量
をコントロールするということ、すなわち、室A内で圧
縮される作動油10の抵抗力を調節するというこ とであ
るから、機軸2は通路間隙16により定まる速度で制御
されて所定方向へ回転する。
【0024】図1に示されたアーム17やドア用の開き
角度調節ネジ18、さらに図2に示された取付金具19
などは図4の説明内容と関連するものである。なお、ア
ーム17はシリンダ1に固定されており、取付金具19
はセレーション軸部2fの設けられた機軸2の一端部に
噛み合い固定されている。
【0025】図4は本発明に係るダンパ機構がラップト
ップドアに適用される場合の一例を示している。
【0026】図4における本発明ダンパ機構は、キャビ
ネット20の側板21内面に取付金具19がビス止めさ
れ、シリンダ1側アーム17の先端に連結されたアーム
22が取付金具23に枢着されている。キャビネット2
0には、その開口面を開閉するためのドア25がヒンジ
24で枢着されたり、取付金具23がその内面にビス止
めされたりする。
【0027】図4のキャビネット20において、同図実
線で示した閉じ状態のドア25を同図仮想線のように上
方へ開いていくと、取付金具19でキャビネット20に
固定された機軸2に対して、シリンダ1がアーム17・
22を介して図示の矢印b′方向へ回転される。このと
きには図1で述べたようにフラップ弁9が弁開状態とな
るので、室Bの作動油10は室A内へ抵抗なく流入す
る。すなわちダンパ作用を作用生じないからドア25は
軽く開く。開き状態のドア25を閉じるときはシリンダ
1が図4の矢印a′方向へ回転される。この場合にはフ
ラップ弁9が既述の弁閉状態になるためにダンパ作用が
生じ、ドア25は緩やかに閉じられる。もちろんドア2
5の閉じる速度は通路隙間16の加減で調節できる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るダンパ機構はつぎのような
効果を有する。
【0029】 機軸に取り付けられたフラップ弁が、既述
のL 01 >L 02 なる関係を満足させていたり、フラップ弁
の支点部から先端部にわたる弁軸心線とシリンダの半径
方向に沿う線分とが直角以外の交差角度で交差してた
り、フラップ弁がシリンダ内で傾斜していたりする。こ
のようなフラップ弁は、L 01 >L 02 により余裕をもって
シリンダ内周壁面に密接する。ゆえに、シリンダ内周壁
面やフラップ弁のフラッパが精密に仕上げられていない
場合でも、フラップ弁は作動油の圧力を受けた弁閉状態
のときに静穏で安定した動作をするようになる。
【0030】 ダンパ機構として、シリンダやフラップ弁
など枢要な部材の加工精度が緩和されるのでこれの製作
が容易になり、製品のコストダウンにもつながる。
【0031】 ダンパ機構として、調節部材によりシリン
ダ内の通路隙間を調節することができるから、緩衝速度
(制動力)の制御性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパ機構の一実施例を示した断
面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】本発明に係るダンパ機構の調節部材を示した
視図である。
【図4】本発明に係るダンパ機構の一使用例を示した側
面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ1a シリンダ本体 1k シリンダの内周壁面 2 機軸2a 内軸 2c 外軸 フラップ弁 9a 支点部 9b フラップ 10 作動油11 調節部材 16 通路間隙 α 交差角度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機軸とシリンダとの相対関係において、
    機軸がシリンダの軸心部を貫通してこれらが相対回転自
    在に組み合わされていること、および、シリンダ内周壁
    面と機軸外周面との間に介在されてシリンダにより保持
    されている仕切り用の調節部材が、調節部材先端面と機
    軸外周面との間に通路間隙を形成していること、およ
    び、シリンダ内において先端部側をシリンダの内周壁面
    に向けて動かしたり機軸の外周面に向けて動かしたりす
    るためのフラップ弁が、これの基端側にある支点部を機
    軸外周部に取り付けられて機軸により支持されていると
    ともに、フラップ弁の先端部がシリンダ内周壁面と接触
    自在に対応していること、および、フラップ弁における
    支点部中心から先端部までの長さをL 01 、フラップ弁の
    支点部中心からシリンダ内周壁面までの最短距離をL 02
    とした場合に、これらL 01 、L 02 がL 01 >L 02 なる関係
    を満足させていること、および、先端部をシリンダ内周
    壁面に接触させているときのフラップ弁とシリンダとの
    相対関係において、フラップ弁の支点部から先端部にわ
    たる弁軸心線とシリンダの半径方向に沿う線分とが直角
    以外の交差角度で交差していてフラップ弁がシリンダ内
    で傾斜していること、および、シリンダ内の空間に作動
    油が充填されていることを特徴とするダンパ機構
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