JPH08303514A - 回転ダンパー装置 - Google Patents

回転ダンパー装置

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Publication number
JPH08303514A
JPH08303514A JP7106150A JP10615095A JPH08303514A JP H08303514 A JPH08303514 A JP H08303514A JP 7106150 A JP7106150 A JP 7106150A JP 10615095 A JP10615095 A JP 10615095A JP H08303514 A JPH08303514 A JP H08303514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure receiving
control valve
receiving portion
rotation
damper device
Prior art date
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Pending
Application number
JP7106150A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwashita
浩之 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Priority to JP7106150A priority Critical patent/JPH08303514A/ja
Publication of JPH08303514A publication Critical patent/JPH08303514A/ja
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    • E05Y2999/00

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回動フィーリングや起動性に優れ、かつ、信
頼性の高い回転ダンパー装置を提供する。 【構成】 この回転ダンパー装置1は、ケース10内に
形成した液体室14,15内に、入力軸6,7と一体化
回転する保持部材8,9を回転自在に支持し、同保持部
材8,9の外周に液体室の内周面との間にオリフィス3
2を形成すると共に、液体室14,15を分割する受圧
部11,12を突設し、この受圧部11,12に分割さ
れた液体室14,15と連通し、オリフィス32よりも
オイル13の流通量を大きく設定した連通孔18,19
をそれぞれ設け、同連通孔18,19を開閉する板状の
制御弁18,19を受圧部11,12の回転方向の一側
面11c,12c側に回動自在に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力軸の一方向への回
動時に制動を与える回転ダンパー装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】入力軸に支持された便座や便蓋を倒れ方
向へ回動するときに制動を掛けるダンパー装置は、広く
知られている。例えば、ケース内に隔壁を設けて内部を
分割して形成される油圧室内に充填されるオイルの中で
便座や便蓋の回転軸と一体回転する保持部材を回動させ
て、その抵抗で制動力を発生させる剪断方式の制動装置
や、この保持部材から溝の形成された制御壁を突出さ
せ、この制御壁を取り囲むように断面U字状の制御弁を
配置されている。そして、回転軸が倒れ方向へ回動時す
ると、制御弁によって溝を閉じ、制御弁とケースとの間
に形成される隙間(オリフィス)を通過するオイルの抵
抗によって制動力を発生させ、起立方向への回動時に制
御弁をずらして溝からオイルを逃がして起立方向への制
動力を軽減するオリフィス式の油圧回転ダンパー装置が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
オリフィス式の油圧回転ダンパーにおいては、入力軸の
起立方向への回動時は、溝と制御弁との隙間だけとなっ
てしまうので、オイル逃がし通路が十分に確保できず、
起立方向への回動が重くなってしまうことが考えられ
る。すなわち、オイル逃がし数路が狭いために、起立方
向への回動時であってもオイルの抵抗が低下しにくい。
本発明は、一方向への回動時には、回転する部材に確実
に制動緩衝作用を与え、逆方向への回動時には、入力軸
を軽く回動させることができる回転ダンパー装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、ケース内に回転自在に設けられた保持部材と
一体回転する入力軸と、上記ケース内部に設けた隔壁
と、上記保持部材に突出形成され、上記ケースの対向壁
面との間にオリフィスを形成する受圧部と、上記入力
軸、隔壁によって形成される空間に粘性流体が封入され
る液体室を構成し、上記受圧部により上記液体室を分割
した回転ダンパー装置に、上記分割された液体室を連通
して上記受圧部に形成され、上記オリフィスよりも流通
量を大きく設定された連通孔と、一方に形成された片持
状の回動支持部によって上記受圧部の回転方向の側面に
回動自在に設けられ上記連通孔を開閉する板状の制御弁
とを設けた。請求項2記載の発明では、上記制御弁の回
動支持部側に、上記保持部材に向かって鋭角な折曲部を
設けている。請求項3記載の発明では、上記対向壁面の
形状を、上記受圧部の回転角度により上記受圧部と対向
壁面との間隔が変化する形状に形成した。請求項4記載
の発明では、上記制御弁の回転支持部を、上記制御弁の
両端に形成した短形状の突出耳片と、上記受圧部の上部
両側面に形成した凹部との係合によって構成した。請求
項5記載の発明では、上記突出耳片における上記保持部
材の直径方向への高さを、上記凹部における上記保持部
材の回転方向への幅よりも大きく設定し、上記制御弁の
開方向への回動角度を規制した。請求項6記載の発明で
は、上記入力軸を回動軸とし、この回動軸に便器の便座
または便蓋を取り付けた。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によると、保持部材と一体
回転する入力軸が制動弁の配置側に回転すると、受圧部
の回転方向の一側面に片持状の回動支持部によって開閉
自在に設けられた板状の制御弁が、液体室内の粘性流体
によって同受圧部に向かって移動し、同受圧部に設けた
連通孔が閉じられる。連通孔が閉じられると、回転方向
側に位置する液体室の粘性流体が受圧部とケースの対向
壁面との間に形成されたオリフィスを通って対向する他
方の液体室に流れ、この時の流動抵抗によって入力軸の
回動に制動が与えられる。入力軸を反対方向へ回動する
と、制御弁が配置された側と反対側に位置する液体室の
圧力が上昇して、オリフィスよりも流通量を大きく設定
された連通孔に粘性流体の圧が掛かり制御弁が開かれ
る。制御弁の開弁により、2つの液体室が連通状態とな
るので、高圧側となった液体室から低圧側となる制御弁
側の液体室に粘性流体が流れ、回動抵抗が低下する。請
求項2記載の発明によると、上記制御弁の回動支持部側
に上記保持部材に向かって鋭角な折曲部を設けたので、
入力軸が制動弁の配置側に回転すると、オリフィスに向
かう粘性流体により上記折曲部に流動抵抗を与えられ、
制御弁が受圧部に対して押圧される。請求項3記載の発
明によると、受圧部と対向する対向壁面の形状を、上記
受圧部の回転角度により上記受圧部と対向壁面との間隔
が変化する形状に形成したので、入力軸が回転すると液
状室の容量が変化してオリフィスを流れる粘性流体の量
が変化し流動抵抗が変化する。請求項4記載の発明によ
ると、入力軸が回動すると制御弁の両端に形成した短形
状の突出耳片が、上記受圧部の上部両側面に形成した凹
部内で回動して制御弁が開閉される。請求項5記載の発
明によると、突出耳片における保持部材の直径方向への
高さを、上記凹部における上記保持部材の回転方向への
幅よりも大きく設定しているので、制御弁が回動すると
突出耳部が突出凹部にひっかかりその回動角度が規制さ
れる。請求項6記載の発明によると、上記入力軸に便器
の便座または便蓋を取り付けたることで、便座または便
蓋の一方向への回動時に、制動が与えられ、反対方向へ
の回動時における回動抵抗が軽くなる。
【0006】
【実施例】先ず、本発明の第1実施例を図面を用いて説
明する。図1,図2において、符号1は便器2の便蓋3
と便座4とを起倒自在に支持して、矢印Aで示す倒れ方
向への回動に制動を与える回転ダンパー装置1を示す。
回転ダンパー装置1は、便器2上に設けられたカバー5
内に形成される取付け部フランジ部5aに固定されてい
る。
【0007】回転ダンパー装置1には、図3に示すよう
に、便座4のヒンジ4Aが固定される入力軸6と便蓋3
のヒンジ3Aが固定される入力軸7とが回動自在に支持
されていて、便蓋3及び便座4を起倒自在としている。
この入力軸6,7には、その先端側に切殺部6a,7a
が設けられており、回転ダンパー装置1内に設けられる
保持部材としてのロータ8,9の支持孔8a,9aに挿
入されて一体化されている。入力軸7は、入力軸6を貫
通して入力軸7に対して回動自在となっている。便蓋3
及び便座4は、図2に符号Oで示す全開位置から符号C
で示す閉位置までの間で回動される。全開位置は閉位置
から120°程度に設定されている。
【0008】回転ダンパー装置1は、その外装を構成す
るケース10内部に、入力軸6,7が挿入されるロータ
8,9に形成した受圧部11,12、粘性流体としての
オイル13が封入される液体室14,15、受圧部1
1,12にそれぞれ設けた複数の連通孔16,17及び
連通孔16,17をそれぞれ開閉する制御弁18,19
を備えている。
【0009】ケース10は、その両端10a、10bを
開口された筒状部材あって、その内面中央部に、液体室
14,15の底部14c,15aを構成する円周突部1
0cが内側に向かって突設されている。両端10a,1
0bには、筒状の表蓋20と裏蓋21が、シールリング
22を介装して挿入されており、図4,図5に示すよう
に、複数のねじ23,24によってそれぞれケース10
に固定されている。裏蓋21の開口21aには、図3に
示すように、ロータ9の外端9bがシールリング25を
介装して挿入されていて、表蓋20の開口20aには、
シールリング26,27を介装してロータ6の延出端8
bが挿入されている。円周突部10cの内側に形成され
る開口10dには、ロータ8,9の内端8c,9cがそ
れぞれシールリング28,29を介装して挿入されてい
る。これら、ケース10とロータ8,9及び表蓋20と
裏蓋21によって、液体室14,15の密閉が保持され
ている。ケース10の外周面には、取付け部5aへのフ
ランジ部10Aが形成されている。
【0010】次に、受圧部11,12、液体室14,1
5、連通孔16,17及び制御弁18,19について説
明するが、これらは、連通孔16,17の数を異にする
以外はそれぞれ同一構成に形成されているので、以下、
受圧部11、液体室14、連通孔16及び制御弁18の
一方をもって説明する。
【0011】液体室14は、図7に示すように、対向内
壁を構成するケース10の内周面10Bとロータ8の円
形状の外周面8Aとの間に形成されている。液体室14
は、内周面10B上に対向配置されて形成された一対の
隔壁30,31によって液状室14(A),14(B)
の2室に分割されている。隔壁30,31の内周30
a,31aは、外周面8Aに略隙間なく密着していて、
ロータ8を回動可能としている。液体室14は図3に示
すように、軸方向に延出している。
【0012】受圧部11は、外周面8Aから内周面10
Bに向かって突出して、対角線状に一対に設けられてい
る。受圧部11は、回動方向に延出した扇形突起であっ
て、液体室14(A),14(B)をそれぞれ液体分室
14aと液体分室14bとに二分割している。受圧部1
1の外周11aは、内周面10Bとの間に僅かな間隔の
オリフィス32を形成するように円弧状に形成されてい
る。受圧部11は、ここでは図示しない便座が全開位置
Oにあるときに、液体分室14b,14d側に位置する
側面11bを隔壁30の基端面30bの近傍に配置する
初期位置に置かれている。受圧部11は、この初期位置
から便座が矢印Aで示す倒れ方向に回動するときに、隔
壁30の他面30c,31cに向かって回動する。
【0013】液体分室14a,14c側に位置する受圧
部11の側面11cには、図6に示すように、切欠部3
3が形成されており、その両側面11d,11eの上部
に凹部34が形成されている。切欠部33によって両側
面11d,11eの間に形成される開口端面33aは、
ここでは垂直面とされている。
【0014】連通孔16は、開口端面33aから側面1
1bに向かって、すなわち、ロータ8の回動方向に向か
って延出し、受圧部11を水平に貫通して設けられてお
り、液体分室14aと液体分室14bcとをそれぞれ連
通可能としている。この受圧部11に設けられた連通孔
16は、軸方向に向かって3個並列して穿孔されてい
る。受圧部12に設けられる連通孔17は、軸方向に向
かって2個並列して穿孔されている(図3参照)。連通
孔16の総開口面積は、オリフィス32を形成する内周
面10Bと受圧部の外周11aとの間隔面積よりも大き
く設定されていて、ロータ8の回動時におけて通過する
オイル流量がオリフィス32よりも多くなるように設定
されている。
【0015】制御弁18は、図6に示すように、薄い金
属板をプレス成形してT字状に形成されている。制御弁
18の両側上部には、短形状の突出耳片18a,18b
が形成されている。この突出耳片18a,18bは、凹
部34と係合して回動可能に支持され、連通孔17を開
閉するようになっている。突出耳部18a,18bのロ
ータ8の直径方向への高さhは、凹部34におけるロー
タ回転方向への幅Lよりも大きく設定されていて、制御
弁18の開閉度合いを規制している。
【0016】ケースの内周面10Bは、図7に示すよう
に、段差が形成されている。この段差は、受圧部の外周
11aとの隙間が大きくなる第1段差10Baと、受圧
部の外周11aとの隙間が狭くなる第2段差10Bbと
から構成されている。第2段差10Bbにおいては、外
周11aとの隙間は僅かとされている。即ち、受圧部1
1が図7に示す初期位置にあるときには、オリフィス3
2の大きさが大きく、受圧部11が倒れ方向に一定角度
回動するとオリフィス32が小さくなるようになってい
る。
【0017】図8に示すように、対向外壁である液体室
14(A),14(B)の底部14cには、内周面10
B同様、段差35が設けられている。この段差35は、
受圧部11の底面11Aとの間隔が大きい第1段差部3
5aと、底面11Aとの間隔が小さい第2段差部35b
とを持ち、受圧部11が倒れ方向へ一定角度回動すると
狭くなるオリフィスを形成している。すなわち、受圧部
11が倒れ方向へ回動すると、液体室14(A),14
(B)の容積は、減少するようになっている。また、内
周面10Bと底部14cの段差は、図9に実線で示すよ
うに、便座4が全開位置から90°回動すると狭くない
ように設定されている。なお、図8に示す受圧部11を
含むロータ8は、簡略化して図示している。
【0018】一方、図3,図4に示す表蓋20の内周面
20aとロータ8の外周8dとの間には、自立保持機構
36が設けられている。自立保持機構36は、外周8d
に嵌合したラチェット37と、内周面20aに形成した
円形突起38から構成されている。ラチェット37は樹
脂で成形されていて、外周から内側に向かって一対のス
リット37aが設けられ、その外側に一対の変形アーム
38bが対向して形成されている。変形アーム38bは
内周面20aに摺接していて、ロータ8の回動に従い移
動して円形突起38の通過時に、内側に向かって弾性変
形して同突起を乗り越えるなっている。変形アーム38
bと円形突起38とは、便座4が開角度90°近傍に位
置するときに、変形アーム38bが円形突起38を乗り
越えるように設定されていて、便座4の倒れ方向への回
動を変形アーム38bが円形突起38を乗り越えるまで
一時的に規制している。
【0019】このような回転ダンパー装置1の動作を倒
れ方向と起立方向とに分けて説明する。 (倒れ方向の動作)先ず、図2に符号Oで示す全開位置
から符号Cで示す閉位置に向かって便座4を手で回動す
ると、入力軸6が回転されてロータ8が、図7に示す初
期位置から倒れ方向Aに向かって回動する。そして、便
座4が開角度90°近傍となると図4に示す変形アーム
37bが円形突起38と係合し、同アーム37bが内側
に向かって弾性変形して円形突起38を乗り越える。す
ると、便座4が自重により倒れ方向へ倒れ、受圧部11
が液体室14(A),14(B)内を倒れ方向Cに向か
って移動する。その移動により、制御弁18が、液体分
室14a内のオイル13の抵抗により図12に示すよう
に、連通孔16を塞ぐ方向に移動され、て開口端面33
aに密着されて連通孔16を塞ぐ。この状態は、便座4
が閉位置になるので続く。
【0020】従って、制御弁18よりも倒れ方向に位置
する液体分室14a内のオイル13が、図8に示す受圧
部11の底面11Aと底部14cとの間、及び図12に
示すオリフィス32を通って液体分室14b内に向かっ
て流れる。この時のオイル13の移動による抵抗力が、
ロータ8の倒れ方向への回転に抵抗を与え、便座4の倒
れ方向への回動にブレーキがかけられる。
【0021】便蓋4の回動が進んで、受圧部11が図1
0に示すように、第2段差10Bbに達するとオリフィ
ス32が狭くなると共に、図8に示す液体室14の底部
14cと底面11Aの隙間も狭くなるので、オイル13
が一層加圧される。よって、オリフィス32におけるオ
イル13通過量が少なくなり、液体分室14aの圧力が
更に上昇し、受圧部11に対するオイル13の抵抗が増
え、便蓋4の回動に更にブレーキがかけられる。この状
態は、図11に示すように、受圧部11が便蓋4の閉状
態の時に位置する閉位置となるので続く。
【0022】このように、ケース10の内周面10Bや
液体室14の底部14cに、段差を設けることで、液体
室14の容積が便座4の倒れ方向への回動に伴い段階的
に減少するので、倒れ初めは起動性が良く、便器2に近
づくにつれてブレーキ力が大きくなり、便座4の回動フ
ィーリングが良い。また、便器2に近づくにつれてブレ
ーキ力が大きくなるので、便座4の回動速度を十分に落
とすことができ、便座4を緩やかに便器2上に接地する
ことができる。よって、便座4と便器2との衝撃や衝突
音を極めて小さくすることができる。
【0023】(起立方向への動作)便座4が図2に示す
閉位置Cから全開位置Oに向かって回動されると、受圧
部11が図11から図7に向かって、すなわち起立方向
Bに向かって回動する。受圧部11が起立方向Bに回動
すると、図13に示すように、起立方向Bに位置する液
体分室14bの圧力が上昇する。連通孔16の開口総面
積はオリフィス32のそれよりもおおきいので、オイル
13が連通孔16に流入して制御弁18が押されて開弁
される。すると、多量のオイル13が液体分室14bか
ら連通孔16を通って液体分室14aに一気に流入する
ので、起立方向Bへの便座4の回動に伴う受圧部11へ
の抵抗が低減する。
【0024】つまり、制御弁18は、便座4の起立方向
への回動に容易に開弁し、オリフィス32よりも回動時
に通過するオイル流量が多くなるように設定された連通
路16で液体分室14bからオイル13を抜くので、便
座4の起立方向への回動抵抗は、倒れ方向への回動抵抗
に比べ極めて小さくなり、軽くスムーズに便座4を開位
置に戻すことができる。
【0025】さらに、制御弁18の突出耳部18a,1
8bの高さhは、凹部34の幅Lよりも大きく設定され
ているので、突出耳部18a,18bが凹部34内で回
動しても凹部34に規制されて水平になることがなくな
る。よって、制御弁18の先端18cと内周面10Bと
の接触干渉を防止できる。このことは突出耳部18a,
18bと凹部34とのひっかかりによる制御弁18の誤
作動や誤作動による制御弁18の破損の防止に効果的で
ある。
【0026】便座4が起立位置近傍まで回動すると、図
4に示す変形アーム38が2点鎖線の位置から実線位置
まで円形突起38を乗り越えて移動し、便座4の倒れ方
向への回動が規制される。すなわち、変形アーム38が
円形突起38を乗り越えるだけの力が便座4に与えられ
るまで、便座4は起立状態に保持されることになる。
【0027】便蓋3を倒れ方向に回動すると、入力軸7
と一体回転するロータ9が回転して、同ロータ9に形成
した受圧部12に設けた制御弁19が液体室15に密閉
されるオイル13との抵抗により貫通孔17を閉じて、
便座4倒れ動作同様、オイル13の抵抗等よって倒れ方
向への回動にブレーキが段階的にかけられる。便蓋3を
起立方向に回動すると、オイル13が貫通孔17を通っ
て制御弁19を押して貫通孔17を開放状態とし、便座
4の起立動作同様、オイル13の抵抗が少なくなり、軽
い力で起立方向に向かって回動することができる。
【0028】本実施例では、受圧部11の開口端面33
aを垂直面に形成し、同面にロータ8の倒れ方向への回
動時におけるオイル13の抵抗により制御弁18を開口
端面33aに密着させて連通孔16を塞いでいるが、図
14、図15に示す変形例のように、開口端面33aを
傾斜面としても良い。このように開口端面33aを傾斜
面とすると、ロータ8が矢印Aで示す倒れ方向への回動
時におけるオイル13の流れがスムーズになり、受圧部
11との抵抗が緩やかになる。このように、開口端面3
3aの角度を変更してオイル13の抵抗を変化させるこ
とで、便座4の倒れ方向に対する回動時のブレーキ力を
細かく調整することができる。このことは、便蓋3側の
ロータ9に形成する受圧部12に付いても同様の構成と
することで、同様の作用効果を得ることができる。
【0029】また、上述した第1実施例及び変形例にお
いては、内周面10Bと底部14cに形成した段差の位
置を一致させて形成したが、図9に2点鎖線で示すよう
に、それぞれの段差をロータ8の回動方向に対してずら
して形成することで、第1実施例の場合よりも段階的に
倒れ方向への回動にブレーキをかけることができる。
【0030】このことは、便蓋3側の液体室15に付い
ても同様の構成とすることで、同様の作用効果を得るこ
とができる。さらに、図3に鎖線でしめすように、液体
室14,15のそれぞれの上面14d,15bに第1実
施例と同様に位置の一致した段差35’を形成すること
で、各液体室14,15の容積が倒れ方向に進むに従い
段階的に小さくなるので、より強いブレーキ力を得るこ
とができる。加えて、この段差35’の倒れ方向への位
置を互いにずらし、かつ、段差35ともずらして形成す
ることで、より細かく段階的に液体室14,15の容積
を小さくすることができる。このような構成にすると、
段階的なブレーキが連続して便座4や便蓋3の倒れ方向
への回動に与えられ、より細かな制動パターンを実現で
き、便座4及び便蓋3の回動フィーリングを細かく調整
できる。
【0031】次に、制御弁の変形例について説明する。
図16,図17に示す制御弁180は、その回動端側と
なる上端中央部に、ロータ8に向かって鋭角な折曲部1
80cを設けたものである。制御弁180は、その両端
180a,180bを受圧部11に形成した凹部34に
係合されて、同係合部を中心に回動して受圧部11の貫
通孔16を開閉するようになっている。
【0032】制御弁180をこのような構成とすると、
便座4が倒れ方向に回動してロータ8が液体分室14内
を移動すると、液体分室14a内のオイル13の抵抗に
より制御弁180が、図17に示すように、連通孔16
を塞ぐ方向に移動され、オイル13の抵抗によって開口
端面33aに密着されて連通孔16を塞ぐ。この状態
は、便座4が閉位置になるまで続く。従って、制御弁1
80よりも倒れ方向に位置する液体分室14a内に位置
するオイル13が、オリフィス32を通って制御弁18
0よりも起立方向に位置する液体分室14b内に向かっ
て流れる。この時のオイル13の移動による流動抵抗
が、ロータ8の倒れ方向への回転に抵抗を与え、便座4
の倒れ方向への回動にブレーキがかけられる。
【0033】また、折曲部180cがロータ8に向かっ
て鋭角に形成されているので、オリフィス32に向かっ
て流れるオイル13が図中矢印で示すように、折曲部1
80cに当たり、制御弁180を開口端面33aに向か
って付勢することになる。従って、制御弁180の開口
端面33aに対する押圧力が大きくなるので、連通孔1
6の密閉度が上がり、制御弁180からのオイル洩れに
よるブレーキ力の低下を防止できる。
【0034】この制御弁180は、ロータ8のみに適用
するものではなく、便蓋3と一体回転するロータ9に適
用しても無論構わない。このようにロータ8,9に適用
することで、各ロータの受圧部11,12に設けた連通
孔16,17の密閉度が向上し、便座4及び便蓋3の倒
れ方向への回動に対する制動をより確実に得ることがで
き、回転ダンパー装置1の安定化を図って信頼性の向上
につながる。
【0035】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0036】第2実施例で示す回転ダンパー装置50,
50’は、図18,図19に示すように、便器2の便蓋
3及び便座4のヒンジ3A、4Aに、それぞれ設ける独
立タイプのものである。各回転ダンパー装置50,5
0’は、その取付け部50a,50’aをねじ70で便
器2の後方上面2aにそれぞれ固定されて配置されてい
る。この回転ダンパー装置50,50’は、同一構成に
形成されているので、以下、便蓋4のヒンジ4Aに装着
される回転ダンパー装置50を中心に説明する。
【0037】回転ダンパー装置50は、図20に示すよ
うに、その外装を構成する筒状のケース51を、シール
リング52,53が巻装された表蓋54と裏蓋55によ
って密閉している。表蓋54には、樹脂で形成されてい
て、ヒンジ4Aが固定される入力軸57が嵌入されてい
る。表蓋54と裏蓋55には、保持部材としてのロータ
ロータ58が回転自在に支持されていて、ケース51の
内部にオイル13を充填する液体室56を構成してい
る。ロータ58と表蓋54とは、ねじ59で締結固定さ
れていて一体回転可能となっている。
【0038】表蓋54の先端側に位置するケースの内周
面51Aと表蓋54の端部54aには、図21に示すよ
うに、内周面51Aと摺接する一対の変形アーム60
と、同内周面51Aに形成された一対の円形突起61か
ら構成される自立保持機構が設けられている。変形アー
ム60は、表蓋54の外周54bから内側に向かって溝
61を切って構成されていて、ロータ58の回動に伴い
内周面51Aに沿って移動して円形突起62上の通過時
に、内側に向かって弾性変形して同突起62を乗り越え
るようになっている。変形アーム60と円形突起61と
は、便座4が開角度90°近傍に位置するときに、変形
アーム60が円形突起61を乗り越えるように設定され
ていて、便座4の倒れ方向への回動を一時的に規制して
いる。
【0039】液体室56は、図22に示すように、対向
内壁を構成するケース51の内周面51Bとロータ58
の外周面58aとの間に形成されている。液体室56
は、内周面51B上に対向配置されて形成された一対の
隔壁62,63によって液状室56(A),56(B)
の2室に分割されている。隔壁62,63の内周62
a,63aは、外周面58aに略隙間なく密着してい
る。液体室56は、図20に示すように、軸方向に延出
している。
【0040】ロータ58の外周面58aには、図22に
示すように、内周面56Bに向かって突出する一対の受
圧部64が対角線状に設けられている。この受圧部64
は、回動方向に延出した扇形突起であって、液体室56
(A)、56(B)内にそれぞれ配置されて同液体室5
6(A),56(B)を液体分室56aと液体分室56
bとに二分割している。受圧部64の外周64aは、内
周面56Bとの間に僅かな間隔のオリフィス65を形成
するように円弧状に形成されている。受圧部64は、便
座4が図21に示す全開位置Oに位置するときに、隔壁
64の側面62b,63b近傍に位置し、便座4が矢印
Aで示す倒れ方向に回動するときに、隔壁62,63の
他面62c,63cに向かって回動する。
【0041】受圧部64の側面64cは、図23,図2
4に示すように、切欠部66が形成されていて、その両
側面64d,64eの上部には、制御弁18を支持する
凹部67が形成されている。受圧部64には、ロータ5
8の回動方向に向かって延出し、受圧部64を貫通する
連通孔68が複数設けられている。連通孔68の総開口
面積は、オリフィス65を形成する内周面56Bと受圧
部の外周64aとの開口面積よりも大きく設定されてい
て、ロータ58の回動時において通過するオイル流量が
オリフィス65よりも多くなるように設定されている。
【0042】制御弁18は、図25に示すように、薄い
金属板をプレス成形してT字状に形成されている。制御
弁18の両側上部には、短形状の突出耳片18a,18
bが形成されていて、凹部67に係合して回動可能とさ
れ、受圧部64の連通孔68を開閉するようになってい
る。突出耳部18a,18bのロータ58の直径方向へ
の高さhは、図23に示す凹部67の幅L1よりも大き
く設定されていて、制御弁18の開閉度合いを規制して
いる。
【0043】ケースの内周面51Bは、図22示すよう
に、外周64aとの隙間が大きくなる第1段差51Ba
と、受圧部の外周64aとの隙間が狭くなる第2段差5
1Bbとに形成されている。第2段差51Bbにおいて
は、外周64aとの隙間は僅かとされている。即ち、受
圧部64が初期位置にあるときには、オリフィス65は
大きく、受圧部64が倒れ方向に一定角度回動するとオ
リフィス65が小さくなるようになっている。
【0044】このような回転ダンパー装置50の動作を
倒れ方向と起立方向とに分けて説明する。 (倒れ方向の動作)先ず、図21に符号Oで示す全開位
置から符号Cで示す閉位置に向かって手で便座4を回動
すると、入力軸57と表蓋54が矢印Aで倒れ方向に向
かって回動する。便座4が開角度90°近傍となると変
形アーム60が円形突起61と係合し、同アーム60が
内側に向かって弾性変形して円形突起61を乗り越え、
便座4が自重により倒れ方向へ回動する。すると、図2
2に示すように、表蓋54と一体のロータ58が同方向
に回転して受圧部64が液体室56(A),56(B)
内を倒れ方向Aに向かって移動する。そして、制御弁1
8よりも右方に位置する液体分室56a内のオイル13
の抵抗により制御弁18が連通孔68を塞ぐ方向に移動
して、オイル13の抵抗によって連通孔68を塞ぐ。こ
の状態は、便座4が矢印Cで示す閉位置になるまで続
く。
【0045】従って、制御弁18よりも倒れ方向に位置
する液体分室56a内のオイル13が、オリフィス65
を通って制御弁18よりも矢印Bで示す起立方向側に位
置する液体分室56b内に向かって流れる。この時のオ
イル13の移動による抵抗力が、ロータ58の倒れ方向
への回転に抵抗を与え、便座4の倒れ方向への回動にブ
レーキがかけられる。
【0046】便蓋4の回動が進んで、受圧部64が第2
段差51Bbに達するとオリフィス65が狭くなるので
オイル13が一層加圧され、オリフィス65におけるオ
イル13の通過量が少なくなる。よって、液体分室56
aの圧力が上昇し、ロータ58に対するオイル13の抵
抗が増え、便蓋4の回動に更にブレーキがかけられる。
この状態は、便蓋4が閉状態となるまで続く。
【0047】このように、ケース内周面51Bに段差を
設けることで、液体室56の容積が便座4の倒れ方向へ
の回動に伴い段階的に減少するので、倒れ初めは起動性
が良く、便器2に近づくにつれてブレーキ力が大きくな
って便座4の回動フィーリングが良い。また、便器2に
近づくにつれてブレーキ力が大きくなるので、便座4の
回動速度を十分に落とすことができ、便座4を緩やかに
便器2上に接地することができる。よって、便座4と便
器2との衝撃や衝突音を極めて小さくすることができ
る。
【0048】(起立方向への動作)便座4が図21に示
す閉位置Cから全開位置Oに向かって回動されると、受
圧部64が起立方向Bに向かって回動し、起立方向Bに
位置する液体分室56bの圧力が上昇する。すると、オ
リフィス65よりも連通孔68の開口面積が大きいの
で、オイル13が連通孔68に流入して制御弁18が押
されて開弁され、多量のオイル13が連通孔68から液
体分室56aに一気に流れ、起立方向Bへの便座4の回
動に伴う受圧部64への抵抗が低減する。つまり、制御
弁18は、便座4の起立方向への回動により容易に開弁
し、オリフィス65よりも回動時に通過するオイル流量
が多くなるように設定された連通路68で液体分室56
bからオイル13を抜くので、便座4の起立方向への回
動抵抗は、倒れ方向への回動抵抗に比べ極めて小さくな
り、軽くスムーズに便座4を開位置に戻すことができ
る。
【0049】さらに、制御弁18の突出耳部18a,1
8bの高さhは、凹部67の幅L1よりも大きく設定さ
れているので、突出耳部18a,18bが凹部67内で
回動しても水平になることでなくなる。すなわち、制御
弁18の回動範囲を規制することができるので、その先
端18cと内周面51Bとの接触干渉を防止できる。こ
のことは突出耳部18a,18bと凹部67とのひっか
かりによる制御弁18の誤作動や誤作動による制御弁1
8の破損の防止に効果的である。
【0050】便座4が起立位置近傍まで回動すると、図
21に示す変形アーム60が円形突起61を乗り越えて
移動し、便座4の倒れ方向への回動が規制される。すな
わち、変形アーム60が円形突起61を乗り越えるだけ
の力が便座4に与えられるまで、便座4は起立状態に保
持されることになる。便蓋3側の回転ダンパー装置5
0’においても、上述した便座4の倒れ方向への回動に
ブレーキ力をかけるのと同様、便蓋3の倒れ方向への回
動にブレーキ力を与えることができる。
【0051】上述した第2実施例においては、対向壁面
を内周面51Bとし、同内周面51Bに段差を形成した
が、図20に鎖線で示すように、液体室56の両側面と
なる裏蓋55の内面55aやケース51に形成された環
状突起51Cの内側面51Dに内周面51Bと同様な段
差71を形成してもよい。このように、段差71を形成
することで、液体室56の容積が倒れ方向に進に従い段
階的に小さくなるので、より強いブレーキ力を得ること
ができる。加えて、この段差70の倒れ方向への位置を
互いにずらして形成することで、より細かく段階的に液
体室56の容積を小さくすることができる。このような
構成にすると、段階的なブレーキが連続して便座4や便
蓋3の倒れ方向への回動に与えられ、より細かな制動パ
ターンを実現でき、便座4及び便蓋3の回動フィーリン
グを細かく調整できる。
【0052】また、本実施例では、連通孔68を開閉す
るのに制御弁18を用いているが、図16に示す折曲部
180cを有する制御弁180を用いても無論構わな
い。制御弁180を用いることで、連通孔68の密閉度
が上がり、制御弁180からのオイル洩れによるブレー
キ力の低下を防止できる。
【0053】なわ、上述した各実施例では、入力軸6,
7,57に便座4や便蓋3を固定したが、これに限定す
るものではなく、開閉自在なドアや蓋類等の幅広い回動
体に適用しても構わなく。このようなものに適用した場
合であっても、倒れ方向に回動するときの回動速度にブ
レーキが与えられ、倒れ方向側に配置される物体との衝
突音や衝撃を柔らげることができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、連通孔が
形成された保持部材の一側面に片持状の回動支持部によ
って開閉自在に設けた板状の制御弁によって、入力軸と
一体な保持部材が制御弁側に回動するときには連通孔を
閉じ、逆方向に回動するときには連通孔を開くので、入
力軸の一方向への回動に制動を与えることができる共
に、逆方向への回動時に粘性流体を一気に連通孔から逃
がすことができる。請求項2記載の発明によれば、制御
弁に保持部材に向かって鋭角な折曲部を設けることで、
オリフィスに向かう粘性流体が上記折曲部に流動抵抗を
与えるので、制御弁による連通孔の密閉度が増し、制御
弁からのオイル洩れを低減でき、入力軸に対する制動力
の低下を防止できる。請求項3記載の発明によれば、液
体室の容積が受圧部の回転角度により変化してオリフィ
スを流れる粘性流体の量が変化するので、入力軸に対す
る制動力が可変となり、制動力の調整を行なうことがで
きると共に、入力軸の回動フィーへリングが良くなる。
請求項4,5記載の発明によれば、入力軸が回動して制
御弁が開閉動作しても突出耳部と突出凹部とにより制動
弁の回動角度が規制されるので、制御弁と対向内壁との
接触干渉を防止でき、保持部材の回動時における液体室
の減圧動作が確実となり回転ダンパー装置の信頼性を確
保することができる。請求項6記載の発明によれば、入
力軸に取り付けた便座や便蓋の一方向への回動時に制動
力が段階的に得られ、逆方向への回動時には抵抗少なく
回動できるので、上記一方向と便座及び便蓋の倒れ方向
とを一致させることで、便器と便座あるいは便座と便蓋
との衝撃や衝撃音を低減できると共に、便座や便蓋を起
立させる場合軽い力で確実に回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である回転ダンパー装置が
適用された便器の構成を示す一部破断平面図である。
【図2】回転ダンパー装置と便蓋及び便座の取付け状態
を示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す回転ダンパー装置の
構成を示す断面図である。
【図4】回転ダンパー装置の正面図である。
【図5】回転ダンパー装置の底面図だある。
【図6】制動弁と受圧体の構成を示す斜視図である。
【図7】図3D−D線の断面図である。
【図8】液体室の底部と保持部材との関係を示す概略斜
視図である。
【図9】受圧部と対向壁部の間隔の変化と回動角度の関
係を示す図である。
【図10】保持部材回動時における受圧部と液体室内周
面との関係を示す断面図である。
【図11】便座の閉位置における受圧部と液体室内周面
との関係を示す断面図である。
【図12】倒れ方向への回動時におけるオイルの流れと
制御弁の動作を示す拡大断面図である。
【図13】起立方向への回動時におけるオイルの流れと
制御弁の動作を示す拡大断面図である。
【図14】受圧部の変形例と制御弁の構成を示す斜視図
である。
【図15】図14に示す受圧部と制御弁との組合せによ
るオイルの流れと制御弁の動作を示す拡大断面図であ
る。
【図16】制御弁の変形例と受圧部の構成を示す斜視図
である。
【図17】図16に示す制御弁と受圧部との組合せによ
るオイルの流れと制御弁の動作を示す拡大断面図であ
る。
【図18】本発明の第2実施例である回転ダンパー装置
が適用された便器の構成を示す一部破断平面図である。
【図19】図18に示す回転ダンパー装置と便蓋及び便
座の取付け状態を示す一部破断側面図である。
【図20】本発明の第2実施例を示す回転ダンパー装置
の断面図である。
【図21】第2実施例を示す回転ダンパー装置の正面図
である。
【図22】第2実施例の液体室と保持部材及び受圧部の
関係を示す断面図である。
【図23】第2実施例の保持部材の構成を示す平面図で
ある。
【図24】第2実施例の保持部材の構成を示す側面図で
ある。
【図25】制御弁の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,50,50’ 回転ダンパー装置 2 便器 3 便蓋 4 便座 6,7,57 入力軸 8,9,58 保持部材(ロータ) 10,51 ケース体 13 粘性流体(オイル) 18,19,180 制御弁 18(a,b)180(a,b)突出耳片 180c 折曲部 34 凹部 30,31,62,63 隔壁 10B,14c,51B 対向壁面 32,65 オリフィス 11,64 受圧部 14,15,56 液体室 16,17,68 連通孔 h 突出耳片高さ L,L1 凹部の幅 C 倒れ方向 O 起立方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内に回転自在に設けられた保持部材
    と一体回転する入力軸と、上記ケース内部に設けた隔壁
    と、上記保持部材に突出形成され、上記ケースの対向壁
    面との間にオリフィスを形成する受圧部と、上記入力
    軸、隔壁によって形成される空間に粘性流体が封入され
    る液体室を構成し、上記受圧部により上記液体室を分割
    した回転ダンパー装置において、 上記分割された液体室を連通して上記受圧部に形成さ
    れ、上記オリフィスよりも流通量を大きく設定された連
    通孔と、 上記受圧部の回転方向の一側面に、一端に形成された片
    持状の回動支持部によって回動自在に設けられ上記連通
    孔を開閉する板状の制御弁とを備える回転ダンパー装
    置。
  2. 【請求項2】上記制御弁の回動支持部側に、上記保持部
    材に向かって鋭角な折曲部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の回転ダンパー装置。
  3. 【請求項3】上記対向壁面の形状を、上記受圧部の回転
    角度により上記受圧部と対向壁面との間隔が変化する形
    状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の
    回転ダンパー装置。
  4. 【請求項4】上記制御弁の回転支持部を、上記制御弁の
    両端に形成した短形状の突出耳片と、上記受圧部の上部
    両側面に形成した凹部との係合によって構成したことを
    特徴とする請求項1、2または3記載の回転ダンパー装
    置。
  5. 【請求項5】上記突出耳片における上記保持部材の直径
    方向への高さを、上記凹部における上記保持部材の回転
    方向への幅よりも大きく設定し、上記制御弁の開方向へ
    の回動角度を規制したことを特徴とする請求項1、2、
    3または4記載の回転ダンパー装置。
  6. 【請求項6】上記入力軸に便器の便座または便蓋を取り
    付けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載
    の回転ダンパー装置。
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