JP2896447B2 - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

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JP2896447B2
JP2896447B2 JP3128342A JP12834291A JP2896447B2 JP 2896447 B2 JP2896447 B2 JP 2896447B2 JP 3128342 A JP3128342 A JP 3128342A JP 12834291 A JP12834291 A JP 12834291A JP 2896447 B2 JP2896447 B2 JP 2896447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料の走査露光による画像形成に関するものであ
り、詳しくは半導体レーザーを用いて走査露光する画像
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠隔地に、画像を速やかに送るため、あ
るいは画像のレイアウトや色調等を変えるために、走査
露光による画像の形成方法、所謂スキャナー方式による
画像形成法が最近多く利用されるようになった。 スキ
ャナー方式を実用化した記録装置は種々あり、これらの
スキャナー方式記録装置の記録用光源には、従来グロー
ランプ、キセノンランプ、水銀ランプ、タングステンラ
ンプ、発光ダイオード等が用いられてきた。しかしこれ
らの光源はいずれも出力が弱く寿命が短いという実用上
の欠点を有していた。これらの欠点を補うものとして、
Ne−Heレーザー、アルゴンレーザー、He−Cdレ
ーザー等のガスレーザーや半導体レーザーなどのコヒー
レントなレーザー光源をスキャナー方式の光源として用
いるスキャナーがある。
【0003】ガスレーザーは高出力が得られるが装置が
大型であること、高価であること、変調器が必要である
こと等の欠点がある。これに対して半導体レーザーは小
型で安価、しかも変調が容易であり、ガスレーザーより
も長寿命である等の長所をもっている。これらの半導体
レーザーの発光波長は主に赤外域にあり、従って赤外域
に高い感光性を有する感材が必要になる。
【0004】半導体レーザーを用いてハロゲン化銀写真
感光材料に走査露光してシャープネスのよい優れたモノ
クロームな画像を形成することは既におこなわれてい
る。モノクロームな画像については、半導体レーザーか
ら発する赤外線光束を用いてシャープネスのよい画像が
得られる理由は、単一光束であるため光束を必要なだけ
細く絞ることが可能であり、露光に用いる感光材料も単
一感光層のため膜厚が薄く、乳剤層内における光の錯乱
は少い等の理由である。
【0005】可視光線を発するガスレーザーを用いて、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料に走査露光してシャー
プネスのよい優れたカラー画像を形成する方法について
は、長尾、森本によって報告されている。
【0006】長尾、森本 SPIE 1079巻 「ハ
ードコピー出力」90頁(1989年)この報告におい
て走査露光に使用されたガスレーザーはヘリウム・カド
ミウムレーザー(441.6nm)、アルゴンイオンレ
ーザー(514.5nm)、およびヘリウム・ネオンレ
ーザー(632.8nm)の三種のレーザーであり、光
束の太さは12.5μmにまで絞って走査することが可
能であり、また可視光線であるため膜厚の厚いハロゲン
化銀カラー写真感光材料に走査露光しても、感光乳剤層
内での光の散乱が少なく、シャープな優れたカラー画像
の形成が報告されている。しかしここでは、シャープネ
スと感光性乳剤層内でのレーザー光束の散乱との関係及
び/或いはレーザー光束のビーム径の大きさとの関係に
ついては触れられていない。
【0007】価格が安価で、長寿命なLEDを用いてカ
ラー画像を得ることもおこなわれている。すなわち、L
EDよりの赤外線の光束を用いてカラー画像を得た感光
材料には、「ピクトログラフィー」として知られている
熱転写複写感光材料がある。この感光材料はその感光層
に、露光により感光すると少量の水をキャリヤーとして
加熱によって移行し得る染料を生成し、露光された感光
材料を、受像層を有するシートと合わせて加熱すること
によって受像層にカラー画像が現像される熱転写複写感
光材料であり、露光はLEDからの光束をフィルターし
た光束によって走査露光される。光束のビーム径は80
μmと太いので得られた画像のシャープネスは満足すべ
きものではない。
【0008】ハロゲン化銀カラー写真感光材料を用い
て、赤外線光束を用いて走査露光する可能性について
は、特開昭61−137149号公報、同63−159
840号公報がある。
【0009】特開昭61−137149号公報では、赤
外領域に感光し、赤外領域の各々異なる波長領域にある
波長に感度の極大を有するハロゲン化銀乳剤層を有する
ハロゲン化銀カラー写真感光材料について述べている
が、例えば実施例1において夫々780nm、830n
mおよび890nmの赤外フィルターを通した2950
Kタングステンランプに対する該感光材料の感光特性に
ついて記載しているにすぎない。
【0010】特開昭63−159840号公報には、赤
外領域である780nmおよび880nmの光束を発す
るレーザーダイオードに感光性を有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料について記載しているが、半導体レー
ザーによる走査露光について、あるいは露光・現像して
得られる画像の品質等についての記載は一切ない。
【0011】特開平2−157749号公報には、少な
くとも2種の層が赤外領域に感度を有し、半導体レーザ
ーを用いて走査露光する写真感光材料について開示され
ている。さらに、現像処理の過程で脱色可能な着色物質
で着色された写真感光材料について開示されている。し
かしながら、半導体レーザーの光束を用いてシャープネ
スのよい画像を得るための、好ましいレーザーのビーム
径、写真感光材料の反射率の組合せについては何等記載
がない。
【0012】着色物質の量を増やすこと、及びレーザー
のビーム径を細くすることは写真感光材料のシャープネ
スを良化させるであろうことは容易に想像されるが、着
色物質の量を増やすことは感度の低下をもたらし、また
レーザーのビーム径を細くすることは光学系の設計や複
数のビームの合波に困難さを伴い、コストアップとなる
等の問題が生じる。更にシャープネスの改良には、この
着色物質の量を増やすこと、及びレーザーのビーム径を
細くすることそれぞれ単独では、あまり効果がないこと
が解ってきた。従ってレーザービームを用いた走査露光
によってシャープネスの良い画像を得るためには、この
着色物質の使用と、レーザーのビーム径には好ましい関
係があることが解ってきた。しかしながらこれらについ
ては、上記文献には何ら記載されておらず、また示唆も
されていない。
【0013】既に上記した通り、小型で、安価、しかも
変調が容易であり、ガスレーザーよりも長寿命である半
導体レーザーを三種用い、それぞれの半導体レーザーの
光束波長に吸収ピークを持つ、多層のハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に走査露光して、シャープネスのよい、
画像を得ることは極めて有用な画像形成方法であるが、
まだこの目的を達成する方法はない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】レーザー例えば半導体
レーザーを用いて、少なくとも三種類、すなわち、イエ
ロー、マゼンタおよびシアンに発色する感光層を支持体
上に有するハロゲン化銀カラー写真感光材料上に走査露
光し、すぐれたシャープネスを有するカラー画像を形成
することが本発明の課題である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1) 少なくとも三種の感光性のハロゲン化銀感光層を
支持体上に有し、その少なくとも一層が730nm以上
のレーザー光束に合わせて分光増感されており、かつ該
レーザー光束の波長における感光材料からの反射光が、
入射光の30%以下12%以上であるようなハロゲン化
銀カラー写真感光材料をビーム径が60μm以下のレー
ザー光束を用いて走査露光することを特徴とするカラー
画像形成方法によって達成される。
【0016】本発明の上記課題は、更に次の手段によっ
てより好ましく達成される。すなわち、 2) 少なくともイエロー、マゼンタ、またはシアンに
発色するカプラーを、それぞれ含有する感光性の異なる
少なくとも三種のハロゲン化銀感光層を支持体上に有
し、その少なくとも一層が730nm以上のレーザー光
束に合わせて分光増威されており、かつレーザー光束の
波長における感光材料からの反射が、入射光の30%以
12%以上であるようなハロゲン化銀カラー写真感光
材料をビーム径が60μm以下のレーザー光束を用いて
走査露光することを特徴とする画像形成方法によって達
成される。
【0017】更に本発明の上記課題は、 3) 1)又は2)に記載の画像形成方法において、1
画素当たりの露光時間が10-4秒より短い走査露光方式
で露光し、その後発色現像処理することを特徴とするカ
ラー画像形成方法によって、また本発明の上記課題は、 4) 3)に記載の画像形成方法において、発色現像処
理時間が20秒以下、該発色現像処理から乾燥までを含
めた全処理時間が90秒以下であるカラー画像形成方法
によってより好ましく達成される。
【0018】つまり、多層のハロゲン化銀カラー写真感
光材料に複数のレーザー光束を用いて走査露光する場合
の如く複数のレーザー光束を一点に合波する必要がある
カラー画像形成方式においては1)又は2)に記載の画
像形成方法は特に有効である。
【0019】レーザーとしては、半導体レーザーが、取
扱いの面から本発明の方式には好ましい。また、レーザ
ーとしては、カラー感光材料の感光性に応じて三種類用
いてもよいし、また二種類以下であっても、SHGなど
の素子を用いて三種類以上にする方式を用いてもよい。
【0020】本発明において使用するレーザー光束(光
束をビームともいう)のビーム径は60μm以下、好ま
しくは60〜12.5μmより好ましくは60〜20μ
mである。複数のレーザー光源を用いて走査露光をする
場合ガスレーザーにおいても、半導体レーザーにおいて
もレーザー光束のビーム径を細く絞ると、複数のレーザ
ー光束を一光束に合波することが大変に困難である。そ
のため複数レーザー光源を用いて多層構成のカラー写真
感光材料に走査露光をしてプリント画像を得る場合、ビ
ーム径の太さに制限があるため、得られるプリント画像
のシャープネスには限界がある。三種類のレーザーを用
いる上記走査光源の場合、最低のビーム径は10μmで
ある。
【0021】一方、レーザー光束のビーム径が60μm
を越えると、ハロゲン化銀写真感光材料からの反射光が
入射光の30%以下12%以上になるようにしても(反
射率に関係なく)シャープネスは向上しなくなる。その
ため、シャープネスのよい画像を得るためには、走査露
光に使用するレーザーの光束のビーム径は60μm以下
にする必要がある。
【0022】また他方、ハロゲン化銀写真感光材料の反
射率が30%より大きい場合には、レーザーの光束のビ
ーム径を60μm以下例えば25μmにしても画像のシ
ャープネスは要求される性能(例えば空間周波数10サ
イクル/mmが再現できる性能)に達しない。(すなわ
ち、シャープネスのよい画像は得られない。)本発明の
課題である、優れたシャープネスを有する画像を形成す
るためには従って感光材料からの反射光は、入射光の3
0%以下12%以上にすることが必要である。
【0023】上記の如き反射率とビーム径との関係は、
本発明のハロゲン化銀写真感光材料では少なくとも1つ
の730nm以上のレーザ光束について存在することが
必要であるが、好ましくは他の1つ、より好ましくは他
の2つのレーザ光束についても上記の関係にあることが
本発明の目的に適している。
【0024】ここで、ハロゲン化銀写真感光材料の反射
率、あるいはハロゲン化銀写真感光材料からの反射光の
意味について説明する。本発明のハロゲン化銀写真感光
材料では以下に述べるように画像のシャープネス等を向
上させるため感光材料からの反射光を入射光の30%以
12%以上にする目的で脱色可能な染料を感光層又は
中間層に添加する。かかる写真感光材料にレーザー光束
がその表面から入射すると光束は感光材料を透過しなが
ら、途中感光層や中間層で反射、散乱及び吸収され、支
持体上で反射し、以降2次入射拘束も含めて同様な作用
をうる。その総合的結果として入射光束の一部が反射光
束として外部に出る。この反射光束が本発明の場合入射
光の30%以下12%以上に制御される。
【0025】反射光束には支持体上での反射光束を含む
が全部ではない、従って本発明ではこの全体の反射挙動
を支持体上の反射と表現せず、ハロゲン化銀写真感光材
料からの反射光〔波長λnmの光束では下記F(λ)〕
と表現する。
【0026】本発明における写真感光材料の反射光束の
測定は当業界に一般に用いられている反射濃度計によっ
て測定されるものであり、反射率は以下のように定義さ
れる。ただし試料を通過してしまう光による測定誤差を
防ぐため測定時には試料の裏側に標準反射板を設置して
測定する 反射率=F(λ)/F0 (λ)×100 F0 (λ):標準白色板の反射光束(波長λnmにおける) F (λ):波長λnmにおける試料の反射光束 前述の如く、特定の反射率と特定ビーム径のレーザー光
束を用いることによってシャープネスを著しく改良した
ことは予想外のことであった。つまり、赤外光において
は光の散乱が可視光よりもかなり大きく、染料の含有量
を増加させていてもあるビーム径ではこの効果が殆ど認
められず、またビーム径を絞ってもある染料量以下では
このビーム径の効果が殆ど表れないことからすると、全
く予想外のことであった。
【0027】画像のシャープネス等を向上させるため感
光材料からの反射光を入射光の30%以下にする目的
は、本発明に係わる感光材料の親水性コロイド層に欧州
特許EP0,337,490A2 号明細書の第27〜76頁に記載の
処理により脱色可能な染料(なかでもオキソノール系染
料)を、該感材の例えばそれぞれ670nm、750n
m及び830nmに於ける光学反射率が30%以下12
%以上になるように添加しておこなうことが特によい。
このような染料の具体的例としては、次のような染料を
あげることができる。これらの染料は感光層又は中間層
に添加して用いることができる。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化4】
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】また感光材料からの反射光を入射光の30
%以下12%以上にする目的はまた感光材料からの反射
率を制御しておこなうことができる。この感光材料から
の反射率を制御する方法は、使用する半導体レーザー光
線の波長に吸収ピークの最大が一致するか、少なくとも
吸収ピークの最大が近い染料を、複数あるいは単独で支
持体上にゼラチンを媒体として塗布して、あるいは感光
層中にその層で感光する波長に吸収ピークの最大が一致
するか、少なくとも吸収ピークの最大に近い染料を添加
して、吸収層を設けることによっておこなうことができ
る。そして、この反射防止染料は現像処理の過程で実質
的に脱色されなければならない。また、支持体の耐水性
樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロ
ールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12重量
%以上(より好ましくは14重量%以上)含有させるの
が好ましい。
【0043】ハロゲン化銀写真感光材料からの反射光を
入射光の30%以下12%以上にするために、支持体上
に設ける反射防止層としてはいま一つ、ゼラチン層中に
コロイド銀粒子を分散して形成した中性フィルターを支
持体上に設けることによって利用することができる。こ
のコロイド銀中性フィルターは漂白処理で脱銀すること
ができるので、上記反射防止層として適するわけであ
る。このようなコロイド銀からなる親水性層は感光性乳
剤層と支持体の中間に用いることが好ましい。
【0044】上記染料を使用時の量の目安としては、1
〜100mg/m2 好ましくは2〜60mg/m2 、コ
ロイド銀を使用時の量の目安としては、0.05〜5m
g/m2 好ましくは0.1〜3mg/m2 である。最終
的には反射率を考慮して決定することが好ましい。
【0045】かくして、レーザーの光束の特に半導体レ
ーザーの光束感光材料からの反射光が、入射光の30%
以下12%以上であるハロゲン化銀写真感光材料を、ビ
ーム径が60μm以下のレーザーの光束を用いて走査露
光することによって、シャープネスとして空間周波数が
10サイクル/mmが再現できる(すなわち画像のCT
Fが0.5の時の空間周波数が10サイクル/mm)以
上である画像を得ることができるというのが本発明の特
徴である。
【0046】本発明に使用するハロゲン化銀カラー写真
感光材料は支持体上に少くとも三層のハロゲン化銀乳剤
層を有し、その少くとも一層は730nm以上に分光感
度の極大を有していることが好ましい。また少くとも二
層が670nm以上に分光感度の極大を有している乳剤
層から構成されている感光材料も好適に使用することが
できる。
【0047】これらハロゲン化銀カラー写真感光材料の
感光層は、芳香族アミン系化合物の酸化体とのカップリ
ング反応によって発色するカプラーを少なくとも1種含
有していることが好ましい。フルカラーハードコピー用
としては、支持体上に少なくとも三種の感色性の異なる
ハロゲン化銀感光層を有し、それぞれの層は芳香族アミ
ン系化合物の酸化体とのカップリング反応によって、イ
エロー、マゼンタ、あるいはシアンに発色するカプラー
のいずれかを含有することが好ましい。この三種の異な
る分光感度は、デイジタル露光に用いる光源の波長によ
って任意に選択することが可能であるが、色分離の観点
から最近接の分光感度極大が少なくとも30nm以上離
れていることが好ましい。この少なくとも三種の異なる
分光感度極大をもつ感光層(λ1,λ2,λ3)に含有
される発色カプラー(Y,M,C)との対応関係は特に
制約はない。つまり3×2=6通りの組合せが可能であ
る。またこの少なくとも3種の異なる分光感度極大を持
つ感光層の支持体側からの塗布順番についても特に制約
はないが、迅速処理の観点から平均サイズが最も大きい
ハロゲン化銀粒子を含む感光層が、最上層にくることが
好ましい場合もある。従って、この三種の異なる分光感
度と、三種の発色カプラー、層順との可能な組合せは、
36通りある。本発明はこの36通りの感光材料すべて
に有効に用いることができる。本発明では、デイジタル
露光用光源として半導体レーザーを用いることが特に好
ましく、この場合少なくとも三種の感色性の異なるハロ
ゲン化銀感光層のうち、少なくとも一種の感光層は73
0nm以上に分光感度極大を有し、更に少なくとも二種
の層が670nm以上の長波長域に分光感度極大を有す
ることが好ましい。この場合も、分光感度極大、発色カ
プラー、層順には制約はない。表1にデイジタル露光光
源と、分光感度極大、発色カプラーの具体的な例を示す
がこれに限定されるものではない。
【0048】
【表1】 本発明に用いられるカラー感光材料の写真構成層(例、
乳剤層、中間層、表面層等)の膜厚は好ましくは6〜2
0μm、より好ましくは7〜12μmである。多層から
なるこのような膜厚を有したカラー感光材料に対して前
述の如き本発明の方法は特に有効である。
【0049】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤として
は、実質的に沃化銀を含まない塩臭化銀もしくは塩化銀
よりなるものを好ましく用いることができる。ここで実
質的に沃化銀を含まないとは、沃化銀含有率が1モル%
以下、好ましくは 0.2モル%以下のことを言う。乳剤の
ハロゲン組成は粒子間で異なっていても等しくても良い
が、粒子間で等しいハロゲン組成を有する乳剤を用いる
と、各粒子の性質を均質にすることが容易である。ま
た、ハロゲン化銀乳剤粒子内部のハロゲン組成分布につ
いては、ハロゲン化銀粒子のどの部分をとっても組成の
等しい所謂均一型構造の粒子や、ハロゲン化銀粒子内部
のコア(芯)とそれを取り囲むシェル(殻)〔一層また
は複数層〕とでハロゲン組成の異なる所謂積層型構造の
粒子あるいは、粒子内部もしくは表面に非層状にハロゲ
ン組成の異なる部分を有する構造(粒子表面にある場合
は粒子のエッジ、コーナーあるいは面上に異組成の部分
が接合した構造)の粒子などを適宜選択して用いること
ができる。高感度を得るには、均一型構造の粒子よりも
後二者のいずれかを用いることが有利であり、耐圧力性
の面からも好ましい。ハロゲン化銀粒子が上記のような
構造を有する場合には、ハロゲン組成において異なる部
分の境界部は、明確な境界であっても、組成差により混
晶を形成して不明確な境界であっても良く、また積極的
に連続的な構造変化を持たせたものであっても良い。
【0050】また、迅速処理に適した感光材料には塩化
銀含有率の高い所謂高塩化銀乳剤が好ましく用いられ
る。本発明においては高塩化銀乳剤の塩化銀含有率は90
モル%以上が好ましく、95モル%以上が更に好ましい。
【0051】こうした高塩化銀乳剤においては臭化銀局
在相を先に述べたような層状もしくは非層状にハロゲン
化銀粒子内部および/または表面に有する構造のものが
好ましい。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率
において少なくとも10モル%のものが好ましく、20モル
%を越えるものがより好ましい。そして、これらの局在
相は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コーナーあるいは
面上にあることができるが、一つの好ましい例として、
粒子のコーナー部にエピタキシャル成長したものを挙げ
ることができる。
【0052】一方、感光材料が圧力を受けたときの感度
低下を極力抑える目的で、塩化銀含有率90モル%以上の
高塩化銀乳剤においても、粒子内のハロゲン組成の分布
の小さい均一型構造の粒子を用いることも好ましく行わ
れる。
【0053】また、現像処理液の補充量を低減する目的
でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に高めることも
有効である。この様な場合にはその塩化銀含有率が98モ
ル%〜100 モル%であるような、ほぼ純塩化銀の乳剤も
好ましく用いられる。
【0054】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤に含まれ
るハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子の投影面積
と等価な円の直径を以て粒子サイズとし、その数平均を
とったもの)は、0.1 μ〜2μが好ましい。
【0055】また、それらの粒子サイズ分布は変動係数
(粒子サイズ分布の標準偏差を平均粒子サイズで除した
もの)20%以下、望ましくは15%以下の所謂単分散なも
のが好ましい。このとき、広いラチチュードを得る目的
で上記の単分散乳剤を同一層にブレンドして使用するこ
とや、重層塗布することも好ましく行われる。
【0056】写真乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の形
状は、立方体、十四面体あるいは八面体のような規則的
な(regular)結晶形を有するもの、球状、板状などのよ
うな変則的な(irregular)結晶形を有するもの、あるい
はこれらの複合形を有するものを用いることができる。
また、種々の結晶形を有するものの混合したものからな
っていても良い。本発明においてはこれらの中でも上記
規則的な結晶形を有する粒子を50%以上、好ましくは70
%以上、より好ましくは90%以上含有するのが良い。
【0057】また、これら以外にも平均アスペクト比
(円換算直径/厚み)が5以上、好ましくは8以上の平
板状粒子が投影面積として全粒子の50%を越えるような
乳剤も好ましく用いることができる。
【0058】本発明に用いる塩臭化銀乳剤は、P. Glafk
ides著 Chimie et Phisique Photographique (Paul Mo
ntel社刊、1967年) 、G. F. Duffin著 Photographic Em
ulsion Chemistry(Focal Press社刊、1966年) 、V.L. Z
elikman et al著 Making and Coating Photographic Em
ulsion(Focal Press 社刊、1964年) などに記載された
方法を用いて調整することができる。すなわち、酸性
法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよく、また可
溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式として
は、片側混合法、同時混合法、及びそれらの組合せなど
のいずれの方法を用いても良い。粒子を銀イオン過剰の
雰囲気の下において形成させる方法(いわゆる逆混合
法)を用いることもできる。同時混合法の一つの形式と
してハロゲン化銀の生成する液相中のpAgを一定に保
つ方法、すなわちいわゆるコントロールド・ダブルジェ
ット法を用いることもできる。この方法によると、結晶
形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤
を得ることができる。
【0059】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、その
乳剤粒子形成もしくは物理熟成の過程において種々の多
価金属イオン不純物を導入することができる。使用する
化合物の例としては、カドミウム、亜鉛、鉛、銅、タリ
ウムなどの塩、あるいは第VIII族元素である鉄、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウ
ム、白金などの塩もしくは錯塩を挙げることができる。
特に上記第VIII族元素は好ましく用いることができる。
これらの化合物の添加量は目的に応じて広範囲にわたる
が、ハロゲン化銀に対して10-9〜10-2モルが好まし
い。
【0060】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
通常化学増感及び分光増感を施される。化学増感法につ
いては、不安定硫黄化合物の添加に代表される硫黄増
感、金増感に代表される貴金属増感、あるいは還元増感
などを単独もしくは併用して用いることができる。化学
増感に用いられる化合物については、特開昭62−21
5272号公報の第18頁右下欄〜第22頁右上欄に記
載のものが好ましく用いられる。
【0061】分光増感は、本発明の感光材料における各
層の乳剤に対して所望の光波長域に分光感度を付与する
目的で行われる。本発明においては目的とする分光感度
に対応する波長域の光を吸収する色素−分光増感色素を
添加することで行うことが好ましい。このとき用いられ
る分光増感色素としては例えば、F. M. Harmer著 Hete
rocyclic compounds-Cyanine dyes and related compou
nds (John Wiley & Sons New York, London 社刊 1964
年)に記載されているものを挙げることができる。具
体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭
62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁
に記載のものが好ましく用いられる。
【0062】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、感
光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶり
を防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種
々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することがで
きる。これらの化合物の具体例は前出の特開昭62−2
15272号公報明細書の第39頁〜第72頁に記載の
ものが好ましく用いられる。
【0063】本発明に用いる乳剤は、潜像が主として粒
子表面に形成される所謂表面潜像型乳剤である。本発明
においてデイジタル露光用光源として半導体レーザーを
使用する場合、赤外域を効率よく分光増感する必要があ
る。
【0064】特に730nm以上の領域の分光増感のた
めに以下に示す一般式(Q−I),(Q−II)および
(Q−III)によって表わされる増感色素のなかから
選び用いることができる。これらの増感色素は、化学的
に比較的安定で、ハロゲン化銀粒子表面に比較的強く吸
着し、共存するカプラー等の分散物による脱着に強い特
徴がある。
【0065】以下に、一般式(Q−I),(Q−II)
および(Q−III)で表わされる増感色素について詳
述する。
【0066】
【化16】 式中、Z61とZ62はそれぞれ複素環核を形成するに必要
な原子団を表わす。複素環核としては、複素原子として
窒素原子及びその他、任意に、硫黄原子、酸素原子、セ
レン原子又はテルル原子を含む5〜6員環核(これらの
環には更に縮合環が結合していてもよく、また更に置換
基が結合していてもよい)が好ましい。
【0067】前記の複素環核の具体例としては、チアゾ
ール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、セ
レナゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾ
ール核、オキサゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフ
トオキサゾール核、イミダゾール核、ベンズイミダゾー
ル核、ナフトイミダゾール核、4−キノリン核、ピロリ
ン核、ピリジン核、テトラゾール核、インドレニン核、
ベンズインドレニン核、インドール核、テルラゾール
核、ベンゾテルラゾール核、ナフトテルラゾール核など
を挙げることができる。
【0068】R61及びR62はそれぞれアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。
これらの基及び以下に述べる基はそれぞれその置換体を
含む意味で用いられている。例えばアルキル基を例にし
て述べると、無置換及び置換アルキル基を含み、これら
の基は直鎖でも分岐でも或いは環状でもよい。アルキル
基の炭素数は好ましくは1〜8である。
【0069】また、置換アルキル基の置換基の具体例と
しては、ハロゲン原子(塩素、臭素、弗素など)、シア
ノ基、アルコキシ基、置換または無置換アミノ基、カル
ボン酸基、スルホン酸基、水酸基などを挙げることがで
き、これらの1個でまたは複数が組合って置換していて
もよい。
【0070】アルケニル基の具体例としては、ビニルメ
チル基を挙げることができる。アラルキル基の具体例と
しては、ベンジル基やフェネチル基を挙げることができ
る。
【0071】m61は1、2または3の正数を表わす。R
63は水素原子を表わし、R64は水素原子、低級アルキル
基又はアラルキル基を表わすほかR62と連結して5員〜
6員環を形成することができる。またR64が水素原子を
表わす場合、R63は他のR63と連結して炭化水素環また
は複素環を形成してもよい。これらの環は5〜6員環が
好ましい。j61、k61は0または1を表わし、X61は酸
アニオンを表わし、n61は0または1を表わす。
【0072】
【化17】 式中、Z71、Z72は前述Z61またはZ62と同義である。
71、R72はR61またはR62と同義であり、R73はアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基またはアリール基
(例えば置換または無置換フェニル基など)を表す。m
71は2または3を表わす。R74は水素原子、低級アルキ
ル基、アリール基を表わすほか、R74と他のR74とが連
結して炭化水素環または複素環を形成してもよい。これ
らの環は5又は6員環が好ましい。
【0073】Q71は硫黄原子、酸素原子、セレン原子ま
たは=N−R75を表し、R75はR73と同義である。
【0074】
【化18】 式中、Z81は複素環を形成するに必要な原子団を表わ
す。この複素環としては、Z61やZ62に関して述べたも
の及びその具体例としてはその他チアゾリジン、チアゾ
リン、ベンゾチアゾリン、ナフトチアゾリン、セレナゾ
リジン、セレナゾリン、ベンゾセレナゾリン、ナフトセ
レナゾリン、ベンゾオキサゾリン、ナフトオキサゾリ
ン、ジヒドロピリジン、ジヒドロキノリン、ベンズイミ
ダゾリン、ナフトイミダゾリンなどの核を挙げる事がで
きる。
【0075】Q81はQ71と同義である。R81はR61また
はR62と、R82はR73とそれぞれ同義である。m81は2
または3を表わす。R83はR74と同義のほか、R83と他
のR83とが連結して炭化水素環又は複素環を形成しても
よい。j81はj61と同義である。
【0076】一般式(Q−I)において、Z61及び/ま
たはZ62の複素環核がとくにナフトチアゾール核、ナフ
トセレナゾール核、ナフトオキサゾール核、ナフトイミ
ダゾール核、4−キノリン核をもつ増感色素が好まし
い。一般式(Q−II)におけるZ71及び/またはZ72
また一般式(Q−III)においても同様である。また
メチン鎖が炭化水素環または、複素環を形成した増感色
素が好ましい。
【0077】赤外増感は、増感色素のMバンドによる増
感を用いるので一般的には分光感度分布が、Jバンドに
よる増感に比してブロードである。このため、所定の感
光層より感光面側のコロイド層に、染料を含有させた着
色層を設けて、分光感度分布を修正することが好まし
い。この着色層はフィルター効果により混色を防止する
のに有効である。
【0078】赤外増感用増感色素としては、とくに還元
電位が−1.05(VvsSCE)またはそれより卑の
値を有する化合物が好ましく、なかでも還元電位が−
1.10またはそれより卑の値の化合物が好ましい。こ
の特性をもつ増感色素は、高感化、とくに感度の安定化
や潜像の安定化に有利である。
【0079】還元電位の測定は位相弁別式第二高調波交
流ポーラログラフィーで行える。作用電極に水銀滴下極
を、参照極には飽和カロメル電極を、更に対極に白金を
用いて行なう。
【0080】また作用電極に白金を用いた位相弁別第二
高調波交流ボルタンメトリーにより還元電位の測定は
「ジャーナル・オブ・イメージング・サイエンス」(Jou
rnal of Imaging Science), 第30巻、27〜35頁
(1986年)に記載されている。
【0081】本発明に使用できる増感色素の具体例とし
ては特開平2−157749号公報の第8頁左下欄第1
行から第13頁右下欄第2行に記載のものがある。ここ
に記載されたものの他、下記の化合物(化19〜36)
も使用することができる。
【0082】
【化19】
【0083】
【化20】
【0084】
【化21】
【0085】
【化22】
【0086】
【化23】
【0087】
【化24】
【0088】
【化25】
【0089】
【化26】
【0090】
【化27】
【0091】
【化28】
【0092】
【化29】
【0093】
【化30】
【0094】
【化31】
【0095】
【化32】
【0096】
【化33】
【0097】
【化34】
【0098】
【化35】
【0099】
【化36】 これら分光増感色素をハロゲン化銀乳剤中に含有せしめ
るには、それらを直接乳剤中に分散してもよいし、ある
いは水、メタノール、エタノール、プロパノール、メチ
ルセルソルブ、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ
ノール等の溶媒の単独もしくは混合溶媒に溶解して乳剤
へ添加してもよい。また、特公昭44−23389号、
特公昭44−27555号、特公昭57−22089号
等に記載のように酸または塩基を共存させて水溶液とし
たり、米国特許3822135号、米国特許40060
25号等に記載のように界面活性剤を共存させて水溶液
あるいはコロイド分散物としたものを乳剤へ添加しても
よい。また、フェノキシエタノール等の実質上水と非混
和性の溶媒に溶解したのち、水または親水性コロイドに
分散したものを乳剤に添加してもよい。特開昭53−1
02733号、特開昭58−105141号に記載のよ
うに親水性コロイド中に直接分散させ、その分散物を乳
剤に添加してもよい。乳剤中に添加する時期としては、
これまで有用であると知られている乳剤調製のいかなる
段階であってもよい。つまりハロゲン化銀乳剤の粒子形
成前、粒子形成中、粒子形成直後から水洗工程に入る
前、化学増感前、化学増感中、化学増感直後から乳剤を
冷却固化するまで、塗布液調製時、のいずれから選ぶこ
とができる。もっとも普通には化学増感の完了後、塗布
前までの時期に行なわれるが、米国特許第362896
9号、および同第4225666号に記載されているよ
うに化学増感剤と同時期に添加し分光増感を化学増感と
同時に行なうことも、特開昭58−113928号に記
載されているように化学増感に先立って行なうこともで
き、またハロゲン化銀粒子沈殿生成の完了前に添加し分
光増感を開始することもできる。更にまた米国特許第4
225666号に教示されているように分光増感色素を
分けて添加すること、すなわち一部を化学増感に先立っ
て添加し、残部を化学増感の後で添加することも可能で
あり、米国特許第4183756号に教示されている方
法を始めとしてハロゲン化銀粒子形成中のどの時期であ
ってもよい。この中で特に乳剤の水洗工程前或いは化学
増前に増感色素を添加することが好ましい。
【0100】これらの分光増感色素の添加量は場合に応
じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モルあたり0.5
×10-6モル〜1.0×10-2モルの範囲が好ましい。
更に好ましくは、1.0×10-6モル〜5.0×10-3
モルの範囲である。本発明における赤ないし赤外増感に
おいてMバンド型増感には、特に特開平2−15774
9号公報第13頁右下欄第3行から第22頁右下欄下か
ら3行に記載の化合物による強色増感が有効である。
【0101】本発明における露光について説明する。本
発明における感光材料はレーザーのような高密度ビーム
光を感光材料に対して相対的に移動させることで画像を
露光する走査式のデイジタル露光に用いられることを目
的としている。したがって、感光材料中のハロゲン化銀
が露光される時間とは、ある微小面積を露光するのに要
する時間となる。この微小面積としてはそれぞれのディ
ジタルデータから光量を制御する最小単位を一般的に使
用し、画素と称している。したがって、この画素の大き
さで画素当たりの露光時間は変わってくる。この画素の
大きさは、画素密度に依存し現実的な範囲としては、5
0〜2000dpiである。露光時間はこの画素密度を
400dpiとした場合の画素サイズを露光する時間と
して定義すると好ましい露光時間としては10-4秒以
下、更に好ましくは10-6秒以下の場合である。
【0102】シャープネスのよい画像を得るためには既
に上記した通り、走査露光に使用する半導体レーザーの
光束のビーム径を60μm以下にする必要がある。この
半導体レーザーのビーム径を60μm以下にする方法に
ついて概説する。一般的にレーザーのビーム径は、fθ
レンズに入射するビーム径に反比例する。そして、ビー
ム径の細く出来る限界はレンズの開口数に反比例し、入
射するレーザー光の波長に比例する。従って、半導体レ
ーザーのビーム径を絞るためには、半導体レーザーの前
面に設置するスリットの幅を広くし、開口数の大きなf
θレンズを使用することで達成することが出来る。本発
明で使用する赤外領域の半導体レーザー光は、理論的に
は1μm以下のビーム径にすることが可能である。しか
しながら、あるサイズ以上(A−4以上)のハードコピ
ーを得るためには、レンズの焦点距離を長くする必要が
あり、この焦点距離が長くしかも開口数の大きいレンズ
を作成することは、不可能ではないが非常にコストがか
かり、しかもレンズが非常に大きいものになる。従っ
て、実用的なfθレンズと露光サイズを想定すると、ビ
ーム径の細く出来る限界はおよそ10〜20μmにな
る。
【0103】また少なくとも三種の半導体レーザーの光
束を一つのビームに合波する方法については後に実施態
様の所で具体的に説明する。本発明に係わる感光材料に
は、カプラーと共に欧州特許EP0,277,589A2 号明細書に
記載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好ま
しい。特にピラゾロアゾールカプラーとの併用が好まし
い。
【0104】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)および/
または発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現
像主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時ま
たは単独に用いることが、例えば処理後の保存における
膜中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反
応による発色色素生成によるステイン発生その他の副作
用を防止する上で好ましい。
【0105】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63-271247号公報に記載のよ
うな防黴剤を添加するのが好ましい。
【0106】また、本発明に係わる感光材料に用いられ
る支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル
系支持体または白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層
を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよ
い。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション
層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側または裏面に塗
設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディス
プレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.3
5〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0107】露光済みの感光材料は慣用のカラー現像処
理が施されうる。本発明のカラー現像処理は迅速処理で
処理されることが好ましく、更に超迅速処理で現像処理
されることがより好ましい。カラー写真感光材料の場合
には迅速処理の目的からカラー現像の後、漂白定着処理
するのが好ましい。特に前記高塩化銀乳剤が用いられる
場合には、漂白定着液のpHは脱銀促進等の目的から約
6.5以下が好ましく、更に約6以下が好ましい。
【0108】本発明に係わる感光材料に適用されるハロ
ゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真
構成層(層配置など)、並びにこの感材を処理するため
に適用される処理法や処理用添加剤としては、下記の特
許公報、特に欧州特許EP0,355,660A2 号(特願平1-1070
11号)明細書に記載されているものが好ましく用いられ
る。
【0109】
【表2】
【0110】
【表3】
【0111】
【表4】
【0112】
【表5】
【0113】
【表6】また、シアンカプラーとして、特開平2-33144
号公報に記載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラ
ーの他に、欧州特許EP0,333,185A2 号明細書に記載の3
−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも具体
例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラーに
塩素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラー
(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64-32260号公
報に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー(な
かでも具体例として列挙されたカプラー例3、8、34
が特に好ましい)の使用も好ましい。
【0114】本発明に用いられるカラー感光材料として
は、カラーペ−パー、直接ポジ方式のプリント感光材料
等の他に、乾式処理方式に用いられる熱現像用カラー感
光材料(含、熱転写方式のカラー感光材料)等を挙げる
ことができる。なかでも、後述する湿式方式に用いられ
る感光材料に最も有効である。
【0115】本発明に適用されうるカラー現像液の処理
温度は20〜50℃、好ましくは30〜45℃である。処理時間
は実質的に20秒以内であるのが好ましい。補充量は少な
い方が好ましいが、感光材料1m2 当たり20〜600 ml
適当であり、好ましくは50〜300 mlである。更に好ま
しくは60〜200 ml、最も好ましくは60〜150 mlであ
る。本発明では現像時間は実質的に20秒以内であること
が好ましいが、ここでいう「実質的に20秒」とは、現像
液槽に感光材料が入った時から、次の槽に感光材料が入
るまでの時間を指し、現像液槽から次槽への空中の渡り
時間も含んでいるものとする。
【0116】水洗工程又は安定化工程の好ましいpHは
4〜10であり、更に好ましくは5〜8である。温度は
感光材料の用途・特性等で種々設定し得るが、一般には
30〜45℃、好ましくは35〜42℃である。時間は
任意に設定できるが、短い方が処理時間の低減の見地か
ら望ましい。好ましくは10〜45秒、更に好ましくは
10〜40秒である。補充量は、少ない方がランニング
コスト、排出量低減、取扱い性等の観点で好ましい。
【0117】具体的な好ましい補充量は、感光材料の単
位面積当たり前浴からの持込み量の0.5〜50倍、好
ましくは2〜15倍である。又は感光材料1m2 当たり
300ml以下、好ましくは150ml以下である。ま
た補充は連続的に行っても、間欠的に行ってもよい。
【0118】水洗及び/又は安定化工程に用いた液は、
更に前工程に用いることもできる。この例として多段向
流方式によって削減した水洗水のオーバーフローを、そ
の前浴の漂白定着浴に流入させ、漂白定着浴には濃縮液
を補充して、廃液量を減らすことが挙げられる。
【0119】次に、本発明に使用可能な乾燥工程につい
て説明する。本発明の超迅速処理で画像を完成させるた
めに乾燥時間も20秒から40秒が望まれる。この乾燥
時間を短くする手段として、感光材料側の手段として
は、ゼラチンなどの親水性バインダーを減量することで
膜への水分の持込み量を減じることでの改善が可能であ
る。また持込み量を減量する観点から水洗浴から出た後
すぐにスクイズローラや布などで水を吸収することで乾
燥を早めることも可能である。乾燥機からの改善手段と
しては、当然のことではあるが、温度を高くすることや
乾燥風を強くすることなどで乾燥を早めることが可能で
ある。更に、乾燥風の感光材料への送風角度の調整や、
排出風の除去方法によっても乾燥を早めることができ
る。
【0120】
【実施態様】以下、添付図面を参照して本発明の一実施
態様を説明する。ただし本発明は本実施態様のみに限定
されない。
【0121】本実施態様ではハロゲン化銀カラー感光材
料として銀塩写真式カラーペーパーを用いた。図1は本
発明の実施態様である銀塩写真式カラーペーパーを用い
た画像形成装置の概略構成図である。本画像形成装置は
銀塩写真式カラーペーパーを露光した後、現像、漂白定
着、水洗した後に乾燥して、銀塩写真式カラーペーパー
上に画像を形成するものである。本画像形成装置に用い
る銀塩写真式カラーペーパー(以下、感光材料という)
は、95モル%以上の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳
剤を支持体上に少なくとも1層有するカラー写真感光材
料であり、芳香族第1級アミン発色現像主薬を含有する
発色現像液により発色現像される。
【0122】画像形成装置本体10には露光装置30
0、現像槽12、漂白定着槽14、水洗槽16、水切り
部17、乾燥部18が連続して設けられ、露光後の感光
材料20は現像、漂白定着、水洗後に乾燥されて本体1
0から搬出される。現像槽12、漂白定着槽14、水洗
槽16、水切り部17、乾燥部18には、感光材料20
を挟持して各処理部を搬送する搬送ローラ対24が設け
られている。また、水切り部17における搬送ローラ対
24は、感光材料20上の水滴をスクイズ、吸収等によ
り除去する機能を有する除水ローラを兼ねている。感光
材料20は搬送ローラ対24により乳剤面を下にして挟
持搬送されながら処理液に所定時間浸漬されることによ
り発色現像処理される。現像槽12、漂白定着槽14及
び水洗槽16には、処理液を強い勢いで噴出して処理槽
内に高速噴流を生じさせる処理液噴出部材30が、所定
箇所に設けられている。現像槽12、漂白定着槽14及
び水洗槽16に対応してそれぞれポンプ32が設けら
れ、各処理液は、ポンプ32により循環されながら処理
液噴出部材30により感光材料20に向けて噴出され
る。
【0123】図2は露光装置300の構成図である。露
光装置300は3色の光を一組として発光し、感光材料
20を露光する。露光装置300は、コンピュータ等に
接続される画像信号処理装置240により処理される画
像データに基づいて、駆動回路242,244,246
が各半導体レーザ251,252,253を駆動するこ
とにより感光材料20を露光する。
【0124】露光装置300において、マゼンタを発色
させるための光は、波長750nmのレーザ光を射出す
る半導体レーザ251によって形成される。半導体レー
ザ251は、例えばシャープ(株)LTO30MFであ
る。半導体レーザー251から射出された波長750n
mのレーザ光はコリメータレンズ258を通って整形さ
れ、全反射ミラー261によってポリゴンミラー270
に向けて反射される。
【0125】シアンを発色させるための光は、波長83
0nmのレーザ光を射出する半導体レーザ252によっ
て形成される。半導体レーザ252から射出された波長
830nmのレーザ光は、コリメータレンズ259を通
って整形され、マゼンタを発色させるための光を通過さ
せシアンを発色させるための光を反射するダイクロイッ
クミラー262によってポリゴンミラー270に向けて
反射される。半導体レーザ252は、例えば(株)東芝
製TOLD152R、シャープ(株)製LTO10MF
である。
【0126】イエローを発色させるための光は、波長6
70nmのレーザ光を射出する半導体レーザ253によ
って形成される。半導体レーザ253は、例えば(株)
東芝製TOLD9200、日本電気(株)製NDL32
00、ソニー(株)製SLD151Uである。半導体レ
ーザ253が射出した波長670nmのレーザ光は、コ
リメータレンズ260を通って整形され、マゼンタを発
色させるための光及びシアンを発色させるための光を通
過させイエローを発色させるための光を反射するダイク
ロイックミラー263によってポリゴンミラー270に
向けて反射される。
【0127】上述のシアン、マゼンタ、イエローを発色
させるための光は同一の光路264を経てポリゴンミラ
ー270によって反射され、 fθレンズ280を通って
さらにミラー290に反射されて感光材料20に達す
る。そしてポリゴンミラー270が軸271を中心に回
転することにより、画像光は感光材料20を走査露光す
る。そして、感光材料20がレーザ光の走査方向と直交
する方向(矢印Aで示す)に移動することにより副走査
されて画像が形成される。ここで、露光中の感光材料2
0の移動速度は現像工程中の移動速度と等しく、感光材
料20の露光部分は等しい時間経過後に現像処理が開始
される。
【0128】上記した通り、半導体レーザが射出したレ
ーザ光は半透過ミラーであるダイクロイックミラーによ
って合波される。また、上記露光装置300はコンピュ
ータ等により処理された画像情報に基づいて感光材料2
0を露光する構成であるが、原稿を読み取って得た画像
情報に基づいて感光材料20を露光することもできる。
【0129】図3は図2における画像信号処理装置24
0の回路ブロック図である。画像信号処理装置240は
画素同期信号Saとディジタル画像データSdとに基づ
いてパルス幅変調制御信号Sn を半導体レーザー駆動回
路246,244,242へ出力する。画像信号処理装
置240には方形波信号である画素同期信号Saを入力
して三角形状波信号Sbを出力するミラー積分器(三角
形状波発生器)126とディジタル画像データSdを入
力して画像信号Scを発生する画像信号出力器128
と、三角形状波信号Sbと画像信号Scとを入力してパ
ルス幅変調制御信号Sn を出力する比較器130とから
構成される。
【0130】ここで、画像信号Scは図8に示すよう
に、第1の直流レベルV1と、この第1の直流レベルV
1を越える第2の直流レベルV2との間のレベルVXを
変化領域とする信号であり、三角形状波信号Sbは前記
第1の直流レベルV1未満の第3の直流レベルV3と、
第2の直流レベルV2間のレベルVYを変化領域とする
ものである。
【0131】なお、三角形状波信号Sbにかかる第3の
直流レベルV3は前記ミラー積分器126を構成する演
算増幅器127の入力側に設けられた抵抗R1と抵抗R
V2からなる抵抗分圧回路132のうち、抵抗RV2の
値を変化することによって変化することができ、三角形
状波信号Sbの傾斜は抵抗R3とコンデンサC3で決定
できる。また、第1の直流レベルV1と第2の直流レベ
ルV2のレベル決定については後述する。
【0132】前記画像信号出力器128は、D/A変換
器134と、前記D/A変換器134の基準電圧入力端
子Vref に接続される抵抗R4と抵抗RV5からなる抵
抗分圧回路136と、D/A変換器134の出力端子V
out と比較器130の入力端子間に接続される抵抗R6
と抵抗R7とから構成される抵抗分圧回路138とから
なる。したがって、前記第1の直流レベルV1と第2の
直流レベルV2は抵抗分圧回路136の抵抗RV5を変
化するか、あるいは抵抗分圧回路138を構成する抵抗
R6、7の値を変えればよい。なお、D/A変換器13
4のデータ入力端子Daには10ビットのディジタル画
像データSdが導入されるように構成されている。
【0133】本実施態様に係る画像信号処理装置240
の動作について説明する。図4は図3に示す画像信号処
理装置240の動作を説明する波形図である。方形波信
号である画像番号n乃至n+5(図8参照)にかかる画
素同期信号Saが、画像信号処理装置240を構成する
ミラー積分器126とD/A変換器134の同期信号入
力端子CL とに入力される。この場合、ミラー積分器1
26では画素同期信号Saを積分して、図8に示すよう
に、直流レベルが第3の直流レベルV3と第2の直流レ
ベルV2間とを変化領域とする三角形状波信号Sbが得
られる。
【0134】一方、前記画素同期信号Saに同期して、
前記画像信号出力器128を構成するD/A変換器13
4に入力されるディジタル画像データSdは抵抗分圧回
路138を介して直流レベルが第1の直流レベルV1と
第2の直流レベルV2間とを変化領域とする画像信号S
cに変換される。なお、画像信号Scの直流レベルは、
ここでは、第1の直流レベルV1、第2の直流レベルV
2、前記第1の直流レベルV1と第2の直流レベルV2
との間の第4の直流レベルV4の3つのレベルとしてい
る。
【0135】そこで、比較器130の出力信号として、
図8に示すパルス幅変調制御信号Sn が得られる。この
場合、画像信号Scについての第1の直流レベルV1と
三角形状波信号Sbについての第3の直流レベルV3間
に、いわゆるオフセットVoff を持たせることで、図に
示すような画像信号Scにかかる画素番号nから画素番
号n+1に移る際の信号遅延あるいは画素番号n+2か
ら画素番号n+3に移る際の信号遅延が発生しても画素
信号Scの波形が整定された後の信号レベルで比較処理
が行えるので、同一の第1の直流レベルV1を有する画
像信号に対して、当該画像信号処理装置240から出力
されるパルス幅変調制御信号Sn のパルス幅PA、P
B、PCは正確に一定なものとなり変動することがない
(図4、図5参照)。
【0136】このパルス幅変調制御信号Sn は、10ビ
ットのディジタル画像データSdに対応して、最高光量
を得るためのパルス幅変調制御信号S0 と最低光量を得
るためのパルス幅変調制御信号S1023との間で1024
(210)段階に変化する。そして、このパルス幅変調制
御信号Sn は、電圧・電流変換器からなる駆動回路24
2,244,246に導入され、半導体レーザー25
3,252,251を駆動するのに十分な電流信号に変
換される。したがって、半導体レーザー253,25
2,251から前記パルス幅変調制御信号Sn に応じた
光を感光材料20上に照射することで、感光材料20上
に前記ディジタル画像データSdに対応する画像が形成
される。
【0137】
【実施例】(実施例1) (乳剤Aの調製)石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化
ナトリウム3.3gを加え、N,N′−ジメチルイミダ
ゾリジン−2−チオン(1%水溶液)を3.2ml添加
した。この水溶液に硝酸銀を0.2モル含む水溶液と、
塩化ナトリウム0.2モルおよび三塩化ロジウム15μ
gを含む水溶液とを激しく攪拌しながら56℃で添加混
合した。続いて、硝酸銀を0.780モル含む水溶液
と、塩化ナトリウム0.780モル及びフェロシアン化
カリウム4.2mgを含む水溶液とを激しく攪拌しなが
ら56℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化
アルカリ水溶液の添加が終了した5分後にさらに硝酸銀
を0.020モル含む水溶液と、臭化カリウム0.01
5モル、塩化ナトリウム0.005モルおよびヘキサク
ロロイリジウム(IV)酸カリウム0.8mgを含む水
溶液とを激しく攪拌しながら40℃で添加、混合した。
その後、イソブテンマレイン酸1−ナトリウム塩の共重
合体を添加して沈降水洗を行ない脱塩を施した。さら
に、石灰処理ゼラチン90.0gを加え、更に硫黄増感
剤と金増感剤を加え、最適に化学増感を行なった。
【0138】得られた塩臭化銀(A)について、電子顕
微鏡写真から粒子の形状、粒子サイズおよび粒子サイズ
分布を求めた。これらのハロゲン化銀粒子はいずれも立
方体であり、粒子サイズは0.52μm変動係数は0.
08であった。粒子サイズは粒子の投影面積と等価な円
の直径の平均値を以て表し、粒子サイズ分布つまり変動
係数は粒子サイズの標準偏差を平均粒子サイズで割った
値を用いた。
【0139】次いで、ハロゲン化銀結晶からのX線回折
を測定することにより、乳剤粒子のハロゲン組成を決定
した。単色化されたCuKα線を線源とし(200)面
からの回折角度を詳細に測定した。ハロゲン組成が均一
な結晶からの回折線は単一なピークを与えるのに対し、
組成の異なる局在相を有する結晶からの回折線はそれら
の組成に対応した複数のピークを与える。測定されたピ
ークの回折角度から格子定数を算出することで、結晶を
構成するハロゲン化銀のハロゲン組成を決定することが
できる。この塩臭化銀乳剤(A)の測定結果は、塩化銀
100%の主ピークの他に塩化銀70%(臭化銀30
%)に中心を持ち塩化銀60%(臭化銀40%)の辺り
まで裾をひいたブロードな回折パターンを観察すること
ができた。(感材イの作成)ポリエチレンで両面ラミネ
ートした紙支持体表面にコロナ放電処理を施した後、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下
塗り層を設け、さらに種々の写真構成層を塗布して以下
に示す層構成の多層カラー印画紙を作製した。塗布液は
下記のようにして調製した。 第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)19.1gおよび色像安定
剤(Cpd−1)4.4g及び色像安定剤(Cpd−
7)0.7gに酢酸エチル27.2ccおよび溶媒(S
olv−3)および(Solv−7)をそれぞれ4.1
gを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水溶液
185ccに乳化分散させて乳化分散物を調製した。一
方塩臭化銀乳剤(A)に下記に示す赤感性増感色素(D
ye−1)を添加した乳剤を調製した。前記の乳化分散
物とこの乳剤とを混合溶解し、以下に示す組成となるよ
うに第一層塗布液を調製した。
【0140】第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布
液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤とし
ては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジン
ナトリウム塩を用いた。
【0141】また、各層にCpd−10とCpd−11
をそれぞれ全量が25.0mg/m2 と50.0mg/
2 となるように添加した。各層の分光増感色素として
下記のものを用いた。
【0142】
【化37】
【0143】
【化38】
【0144】
【化39】 (Dye−2)、(Dye−3)を使用する際は下記の
化合物をハロゲン化銀1モルあたりそれぞれ1.8×1
-3モル添加した。
【0145】
【化40】またイエロー発色乳剤層、マゼンタ発色乳剤
層、シアン発色乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイ
ドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをそれぞれ
ハロゲン化銀1モル当たり8.0×10-4モル添加し
た。
【0146】イラジェーション防止のために乳剤層に下
記の染料を添加した。
【0147】
【化41】 (層構成)以下に各層の組成を示す。数字は塗布量(g
/m2 )を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表
す。 支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白色顔料(TiO2 と青味染料
(群青)を含む〕 第一層(赤感性イエロー発色層) 前記塩臭化銀乳剤(B) 0.30 ゼラチン 1.22 イエローカプラー(ExY) 0.82 色像安定剤(Cpd-1) 0.19 溶媒(Solv-3) 0.18 溶媒(Solv-7) 0.18 色像安定剤(Cpd-7) 0.06 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.64 混色防止剤(Cpd-5) 0.08 溶媒(Solv-1) 0.16 溶媒(Solv-4) 0.08 第三層(赤外感光性マゼンタ発色層) 塩臭化銀乳剤(A) 0.12 ゼラチン 1.28 マゼンタカプラー(ExM) 0.23 色像安定剤(Cpd-2) 0.03 色像安定剤(Cpd-3) 0.16 色像安定剤(Cpd-4) 0.02 色像安定剤(Cpd-9) 0.02 溶媒(Solv-2) 0.40 第四層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.41 紫外線吸収剤(UV-1) 0.47 混色防止剤(Cpd-5) 0.05 溶媒(Solv-5) 0.24 第五層(赤外感光性シアン発色層) 塩臭化銀乳剤(A) 0.23 ゼラチン 1.04 シアンカプラー(ExC) 0.32 色像安定剤(Cpd-2) 0.03 色像安定剤(Cpd-4) 0.02 色像安定剤(Cpd-6) 0.18 色像安定剤(Cpd-7) 0.40 色像安定剤(Cpd-8) 0.05 溶媒(Solv-6) 0.14 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.48 紫外線吸収剤(UV-1) 0.16 混色防止剤(Cpd-5) 0.02 溶媒(Solv-5) 0.08 第七層(保護層) ゼラチン 1.10 ポリビニルアルコールのアクリル 0.17 変性共重合体(変性度17%) 流動パラフィン 0.03
【0148】
【化42】
【0149】
【化43】
【0150】
【化44】
【0151】
【化45】
【0152】
【化46】
【0153】
【化47】
【0154】
【化48】
【0155】
【化49】
【0156】
【化50】 感光材料イに更に染料Dye−4,Dye−5の量を表
7に示すように添加する以外は、感材イと同じ感材ロ〜
ワを作成した。Dye−4,Dye−5はそれぞれ第2
層、第4層の塗布液中に添加して塗布したが染料の水溶
性が高いために感材全体に均一に拡散している。この感
材の750nm、830nmにおける反射率の測定結果
を同時に記載する。
【0157】
【表7】 作成した感材を図2に示す露光装置を用いて以下の露光
を行なった。半導体レーザーAlGaInP(発振波
長、約670nm)、半導体レーザーGaAlAs(発
振波長、約750nm)、GaAlAs(発振波長、約
830nm)を用いた。レーザー光はそれぞれ回転多面
体により、走査方向に対して垂直方向に移動するカラー
印画紙上に、順次走査露光できるような装置である。半
導体レーザーの前にスリットをいれ、このスリット幅を
変えることで、レーザービームのビーム径を80,6
0,40,20μmと変化させた。このそれぞれのビー
ム径を用いて、矩形波の繰り返しパターンを露光した。
この際の半導体レーザーの光量は、半導体レーザーへの
通電時間を変えることで光量を変調するパルス幅変調方
式と通電量を変えることで光量を変調する強度変調方式
とを組合せて露光量を制御した。この走査露光は100
0dpiで行いこの時の画素当たりの平均露光時間は約
10-7秒である。露光後、以下に示す現像処理を行なっ
たのち、この矩形波パターンの繰り返し周期を変化させ
ることで1mmの中に何本の矩形パターンまで表現でき
るかを調べた。この尺度として矩形パターンの最高濃度
(Dmax. (a cycle/mm))と最低濃度(Dmin.(a cycl
e/mm))をそれぞれの周波数において求め以下の値をC
TF値とした。
【0158】CTF=(Dmax. (a cycle/mm)−Dmin.
(a cycle/mm))/(Dmax. (0 cycle/mm)−Dmin.
(0 cycle/mm))このCTF値が0.5となる周波数a
0 を求め、これをシャープネスの尺度とした。つまり、
0 が大きくなるとシャープネスが良くなったことを意
味する。
【0159】露光ビームと感材の組合せ、及び得られる
0 の値について表8に示す。
【0160】
【表8】 以上の結果からレーザー露光波長での(750,83
0)感材の反射率が大きい(30%以上)感材の場合、
レーザービームを細くしていっても感材のシャープネス
(a0 )はあまり良化しない。又レーザーのビーム径が
太い場合(80μm)では、感材の反射率を小さくして
もシャープネスの良化はあまりおこらない。
【0161】従って、本発明の構成によって、はじめて
感材のシャープネスが大巾に良化し目標である空間周波
数9〜10サイクル/mmが表現できるようになる。さ
らに、これは、各レーザーの波長における反射率がそれ
ぞれ30%以下になる必要があることもわかる。 (現像処理)露光の終了した試料は、ペーパー処理機を
用いて、次の処理工程でカラー現像のタンク容量の2倍
補充するまで、連続処理(ランニング)を実施した後使
用した。
【0162】 処理工程 温 度 時間 補充液* タンク容量 カラー現像 35℃ 45秒 161ml 17リットル 漂白定着 30〜35℃ 45秒 215ml 17リットル リンス 30〜35℃ 20秒 − 10リットル リンス 30〜35℃ 20秒 − 10リットル リンス 30〜35℃ 20秒 315ml 10リットル 乾 燥 70〜80℃ 60秒 *補充量は感光材料1m2 当たり (リンス→への3タンク向流方式とした。) 各処理液の組成は以下の通りである。 カラー現像液 タンク液 補充液 水 800ml 800 ml エチレンジアミン−N,N, N,N−テトラメチレン ホスホン酸 1.5 g 2.0 g 臭化カリウム 0.015g − トリエタノールアミン 8.0 g 12.0g 塩化ナトリウム 1.4 g − 炭酸カリウム 25 g 25 g N−エチル−N−(β−メタン スルホンアミドエチル)−3− メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0 g 7.0 g N,N−ビス(カルボキシメチル) ヒドラジン 4.0 g 5.0 g N,N−ジ(スルホエチル) ヒドロキシルアミン・1Na 4.0 g 5.0 g 蛍光増白剤(WHITEX 4B、住友化学製) 1.0 g 2.0 g 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH(25℃) 10.05 10.45 漂白定着液(タンク液と補充液は同じ) 水 400 ml チオ硫酸アンモニウム(700g/l) 100 ml 亜硫酸ナトリウム 17 g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55 g エチレンジアミン四酢酸二ナトウリム 5 g 臭化アンモニウム 40 g 水を加えて 1000 ml pH(25℃) 6.0 リンス液(タンク液と補充液は同じ) イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3pp
m以下) 実施例2 実施例1で作成した感光材料を実施例1と同様のディジ
タル画像露光を行った後、図1に示したペーパー処理機
を用いて以下に示す処理工程でカラー現像処理を行っ
た。得られたサンプルについて実施例1と同様の評価を
行った。結果は実施例1と同様であった。 感光材料の処理:現像処理(II) 前記感光材料に、前記自動現像機を用いて下記現像処理
(II)を施した。
【0163】処理工程 現像処理(II) カラー現像 38℃ 20秒 漂白定着 38℃ 20秒 リンス 38℃ 7秒 リンス 38℃ 7秒 リンス 38℃ 7秒 リンス 38℃ 7秒 リンス 38℃ 7秒 乾 燥 65℃ 15秒 (リンス→への5タンク向流方式とした。) (上記の各工程処理時間は、感光材料が一つの処理液に
侵入した後、この処理から出て次の処理液に侵入するま
での空中時間を含めた値を指す。該処理時間における空
中時間の比率は通常処理機の大きさによって異なるが、
本発明の実施例においては5%〜40%の範囲であっ
た。)各処理液の組成は以下の通りである。
【0164】 カラー現像液 タンク液 補充液 水 700ml 700 ml トリイソプロピルナフタレン− (β)スルホン酸ナトリウム 1.5 g 2.0 g エチレンジアミン四酢酸 1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6− ジスルホン酸2ナトリウム塩 0.5 g 0.5 g トリエタノールアミン 12.0 g 12.0 g 塩化カリウム 6.5 g − 臭化カリウム 0.03 g − 亜硫酸ナトリウム 0.1 g 0.1 g 炭酸カリウム 27.0g 27.0 g 4−アミノ−N−エチル−N− (3−ヒドロキシプロピル)−3− メチルアニリン 12.8 g 27.8 g ジナトリウム−N,N−ビス (スルホナ−トエチル)ヒドロキシルアミン 10.0 g 13.0 g 蛍光増白剤 (チバガイギ−社製UVITEX−CK) 2.0 g 6.0 g 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH(25℃) 10.05 10.45 上記補充液の補充量は感光材料1m2 あたり35mlと
した。 漂白定着液 タンク液 補充液 水 400 ml 400 ml チオ硫酸アンモニウム(70%) 100 ml 100 ml エチレンジアミン四酢酸 3.4 g 8.5 g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム・2水塩 73.0 g 183 g 亜硫酸ナトリウム 40 g 100 g 臭化アンモニウム 20.0 g 50.0g 硝酸 (67%) 9.6 g 24 g 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH(25℃) 5.80 5.15 上記補充液の補充量は感光材料1m2 あたり35mlと
した。リンス液:タンク液、補充液ともイオン交換水を
使用し、補充量は60ml/m2 とした。 実施例3 実施例1の塩臭化銀乳剤(A)に用いた赤外感光性増感
色素(Dye−3)を下式に変える以外は実施例1と同
様に感光材料を作製した。
【0165】
【化51】 この感光材料を実施例1と同様の露光装置によりディジ
タル露光した結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0166】
【発明の効果】本発明に従って、少なくともイエロー、
マゼンタ、及びシアンの三種の感光層を有するハロゲン
化銀カラー感光材料を、半導体レーザーから放射される
赤外線レーザー光束を用いて走査露光して画像を形成す
るにあたり、支持体面上での反射光が入射光の30%以
12%以上であるようなハロゲン化銀カラー感光材料
を用いて、ビーム径が60μm以下のレーザー光束を用
いて走査露光して画像を形成することによって、優れた
シャープネスを有する画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用される画像形成装置の構成
図である。
【図2】図2は露光装置の構成図である。
【図3】図3は画像信号処理装置のブロック回路図であ
る。
【図4】図4は画素信号Sa、三角形状波信号Sb、画
像信号Sc、パルス幅変調制御信号Sn の関係を表すタ
イミングチャートである。
【図5】図5は三角形状波信号Sb、画像信号Sc、パ
ルス幅変調制御信号Sn の関係を表す図である。
【符号の説明】 10 画像形成装置本体 12 現像槽 14 漂白定着槽 16 水洗槽 17 水切り部 18 乾燥部18 20 感光材料 30 処理液噴出部材 32 ポンプ 126 ミラー積分器 127 演算増幅器 128 画像信号出力器 130 比較器 132 抵抗分圧回路 134 D/A変換器 136 抵抗分圧回路 138 抵抗分圧回路 240 画像信号処理装置 242,244,246 駆動回路 251,252,253 半導体レーザ 258,259,260 コリメータレンズ 261 全反射ミラー 262,263 ダイクロイックミラー 270 ポリゴンミラー 280 fθレンズ 300 露光装置 Sa 画素同期信号 Sb 三角形状波信号 Sc 画像信号 Sd ディジタル画像データ Sn パルス幅変調制御信号
【化3】
【化40】
【化40】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 5/08 G03C 7/30 G03C 7/407

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも三種の感光性のハロゲン化銀
    感光層を支持体上に有し、その少なくとも一層が730
    nm以上のレーザー光束に合わせて分光増感されてお
    り、かつ該レーザー光束の波長における感光材料からの
    反射光が、入射光の30%以下12%以上であるような
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料をビーム径が60μm
    以下のレーザー光束を用いて走査露光することを特徴と
    するカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記の走査露光するに際して、1画素当
    たりの露出時間が10-4秒より短い走査露光方式で露光
    し、その後発色現像処理することを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成方法。
  3. 【請求項3】 発色現像処理時間が20秒以下、該発色
    現像処理から乾燥までを含めた全処理時間が90秒以下
    である請求項2記載のカラー画像形成方法。
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